JP2019130154A - 生検針および生検針装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、先端部の剛性を確保することが可能な生検針を提供する。【解決手段】生体内の生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するための生検針1は、管状に形成される管状部1aと、管状部1aの先端に繋がる1個の針先部1bとを備えている。針先部1bの先端は、平面状の第1傾斜面1cと平面状の第2傾斜面1dとの交線によって形成される針先1jとなっている。第1傾斜面1cに平行な方向から見たときの管状部1aの軸心に対する第1傾斜面1cの傾斜角度は、第2傾斜面1dに平行な方向から見たときの管状部1aの軸心に対する第2傾斜面1dの傾斜角度よりも緩くなっており、管状部1aの径方向における第1傾斜面1cの内側端が、生体組織を切断する切断エッジ1tとなっている。【選択図】図2

Description

本発明は、生体内の生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するための生検針に関する。また、本発明は、この生検針を備える生検針装置に関する。
従来、超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS−FNA)等による生体組織の採取において使用される穿刺針装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の穿刺針装置は、穿刺針操作部と、穿刺針操作部の先端に固定される管状の鞘部材(シース)と、鞘部材の内周側に挿通される管状の生検針(針管)とを備えている。生検針は、内径および外径が一定となっている細長い円筒状に形成されている。この穿刺針装置では、生体内の生体組織の一部を採取するときに、生検針の先端(針先)を生体組織に刺し込みながら生検針を回転させており、生検針の回転時に生検針の先端部で生体組織を切断している。そのため、特許文献1には、生検針の回転による生体組織の切断に適した生検針の先端部の形状が提案されている(特許文献1の図5〜図8参照)。
特許文献1に記載の生検針では、たとえば、生検針の先端は、生検針の軸方向に垂直になっており、生検針の先端の内側端が生体組織を切断する刃先となっている(特許文献1の図5参照)。また、たとえば、特許文献1に記載の生検針では、生検針の先端に、約90°間隔で半円弧状の切欠きが形成されており、この半円弧状の切欠きに、生体組織を切断する刃面(半円刃)が形成されている(特許文献1の図8(a)参照)。また、たとえば、特許文献1に記載の生検針では、先端が鋭角な鋭角突起が等間隔で生検針の先端部に形成されており、この鋭角突起に生体組織を切断する刃面(鋭角突起刃)が形成されている(特許文献1の図8(b)参照)。
特開2005−137454号公報
本願発明者は、生検針の回転時に生体組織を切断しやすい生検針の先端部の形状を検討している。本願発明者の検討によると、特許文献1に記載の生検針において、生検針の先端に形成される鋭角突起の長さを長くして鋭角突起の側面の傾斜角度を緩やかにすれば、鋭角突起の側面に形成されるエッジによって生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなることが明らかになった。一方で、特許文献1に記載の生検針において、鋭角突起の長さを長くすると、生検針の先端部を構成する鋭角突起の剛性が低下するおそれがあることが本願発明者の検討で明らかになった。鋭角突起の剛性が低下すると、生体組織の切断時に鋭角突起が変形して生体組織を切断できなくなるおそれがある。また、鋭角突起の剛性が低下すると、鋭角突起が破損するおそれが高くなる。
また、特許文献1に記載の生検針は、内径が一定となっている細長い円筒状に形成されているため、回転する生検針によって切断された生体組織の、周囲の生体組織に繋がっている部分(切断終了時に生検針の針先がある部分)の面積は、生検針の内径に応じた広さとなっており、比較的大きくなっている。したがって、特許文献1に記載の生検針の場合、生検針によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から分離しにくくなっている。
そこで、本発明の第1の課題は、生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、先端部の剛性を確保することが可能な生検針を提供することにある。また、本発明の第2の課題は、回転する生検針によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能な生検針を提供することにある。また、本発明の課題は、かかる生検針を備える生検針装置を提供することにある。
上記の第1の課題を解決するため、本発明の生検針は、生体内の生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するための生検針において、管状に形成される管状部と、管状部の先端に繋がる1個の針先部とを備え、針先部の先端は、平面状の第1傾斜面と平面状の第2傾斜面との交線によって形成される針先となっており、第1傾斜面に平行な第1方向から見たときの管状部の軸心に対する第1傾斜面の傾斜角度は、第2傾斜面に平行な第2方向から見たときの軸心に対する第2傾斜面の傾斜角度よりも緩くなっており、管状部の径方向における第1傾斜面の内側端が、生体組織を切断する切断エッジとなっていることを特徴とする。
本発明の生検針では、第1傾斜面と第2傾斜面との交線によって針先が形成されている。また、本発明では、第1傾斜面に平行な第1方向から見たときの管状部の軸心に対する第1傾斜面の傾斜角度は、第2傾斜面に平行な第2方向から見たときの管状部の軸心に対する第2傾斜面の傾斜角度よりも緩くなっており、管状部の径方向における第1傾斜面の内側端が、生体組織を切断する切断エッジとなっている。すなわち、本発明では、管状部の軸心に対する傾斜角度が緩やかな第1傾斜面の径方向の内側端が切断エッジとなっている。そのため、本発明では、生検針の回転時に、切断エッジによって生体組織を切断しやすくなる。
また、本発明では、第2傾斜面に平行な第2方向から見たときの管状部の軸心に対する第2傾斜面の傾斜角度が第1傾斜面に平行な第1方向から見たときの管状部の軸心に対する第1傾斜面の傾斜角度よりも大きくなっている。そのため、本発明では、管状部の軸心に対する傾斜角度が緩やかな第1傾斜面の径方向の内側端が切断エッジとなっていて、管状部の軸方向における切断エッジの長さが比較的長くなっていても、管状部の軸方向において、第2傾斜面の一端となる針先から第2傾斜面の他端までの距離を短くすることが可能になる。したがって、本発明では、生検針の先端部の剛性を確保することが可能になる。すなわち、本発明では、生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、生検針の先端部の剛性を確保することが可能になる。
また、本発明では、管状部の軸心に対する傾斜角度が緩やかな第1傾斜面の径方向の内側端が切断エッジとなっており、管状部の軸方向における切断エッジの長さを長くすることが可能になるため、生検針が1回転したときの生体組織の切断量を増やすことが可能になる。
なお、特許文献1に記載の生検針では、複数の鋭角突起が生検針の先端部に等間隔で形成されているため、生検針を回転させながら、ある鋭角突起に形成される鋭角突起刃で生体組織を切断しようとしたときに、この鋭角突起に隣接する鋭角突起が支障となって鋭角突起刃が生体組織に接触しにくくなるおそれがある。そのため、特許文献1に記載の生検針では、生体組織を切断しにくくなるおそれがある。これに対して本発明では、管状部の先端に繋がる針先部が1個であり、この針先部の先端が、第1傾斜面と第2傾斜面との交線によって形成される針先となっているため、生検針を回転させたときに、切断エッジを生体組織に接触させやすくなる。
本発明において、たとえば、第1方向から見たときの軸心に対する第1傾斜面の傾斜角度は、1°〜5°となっており、第2方向から見たときの軸心に対する第2傾斜面の傾斜角度は、20°〜30°となっており、第1傾斜面に直交する平面に平行な平面であって軸心を通過する平面を第1仮想平面とし、第2傾斜面に直交する平面に平行な平面であって軸心を通過する平面を第2仮想平面とすると、管状部の軸方向から見たときに第1仮想面と第2仮想面とがなす角度は、150°〜180°となっている。
本発明において、針先部には、管状部の軸方向から見たときに第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、軸方向から見たときに第3傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、軸方向から見たときに第4傾斜面に隣接するとともに第1傾斜面に隣接する平面状の第5傾斜面とが形成され、第3傾斜面に平行な方向から見たときに、第3傾斜面は軸心に対して傾斜し、第4傾斜面に平行な方向から見たときに、第4傾斜面は軸心に対して傾斜し、第5傾斜面に平行な方向から見たときに、第5傾斜面は軸心に対して傾斜し、第2傾斜面と第3傾斜面との交線の径方向の内側端を第1交点とし、第3傾斜面と第4傾斜面との交線の径方向の内側端を第2交点とし、第4傾斜面と第5傾斜面との交線の径方向の内側端を第3交点とし、第5傾斜面と第1傾斜面との交線の径方向の内側端を第4交点とし、軸方向における針先と第1交点との距離を第1距離とし、軸方向における針先と第2交点との距離を第2距離とし、軸方向における針先と第3交点との距離を第3距離とし、軸方向における針先と第4交点との距離を第4距離とすると、第4距離は、第1距離よりも長く、第2距離は、第4距離よりも長く、第3距離は、第2距離よりも長くなっていることが好ましい。本願発明者の検討によれば、このように構成すると、針先側に突出する鋭利な突起が切断エッジの周囲に形成されないように、針先部を形成しやすくなる。すなわち、切断エッジが生体組織に接触しやすい針先部を容易に形成することが可能になる。
本発明において、針先部には、管状部の軸方向から見たときに第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、軸方向から見たときに第3傾斜面に隣接するとともに第1傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面とが形成され、第3傾斜面に平行な方向から見たときに、第3傾斜面は軸心に対して傾斜し、第4傾斜面に平行な方向から見たときに、第4傾斜面は軸心に対して傾斜し、第2傾斜面と第3傾斜面との交線の径方向の内側端を第1交点とし、第3傾斜面と第4傾斜面との交線の径方向の内側端を第2交点とし、第4傾斜面と第1傾斜面との交線の径方向の内側端を第5交点とし、軸方向における針先と第1交点との距離を第1距離とし、軸方向における針先と第2交点との距離を第2距離とし、軸方向における針先と第3交点との距離を第5距離とすると、第5距離は、第1距離よりも長く、第2距離は、第5距離よりも長くなっていても良い。本願発明者の検討によれば、この場合であっても、針先側に突出する鋭利な突起が切断エッジの周囲に形成されないように、針先部を形成しやすくなる。すなわち、切断エッジが生体組織に接触しやすい針先部を容易に形成することが可能になる。
また、上記の第2の課題を解決するため、本発明の生検針は、生体内の生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するための生検針において、管状に形成される管状部と、管状部の先端に繋がる針先部とを備え、針先部には、針先部の先端に形成される針先に向かうにしたがって管状部の径方向における外側面および内側面が径方向の内側に向かって傾斜するテーパ部が形成され、テーパ部の先端が針先となっており、テーパ部の少なくとも先端部の、径方向の内側面の端部が、生体組織を切断する切断エッジとなっていることを特徴とする。
本発明の生検針では、針先部の先端に形成される針先に向かうにしたがって管状部の径方向における外側面および内側面が径方向の内側に向かって傾斜するテーパ部の先端が針先となっている。また、本発明では、テーパ部の少なくとも先端部の、径方向の内側面の端部が、生体組織を切断する切断エッジとなっている。そのため、本発明では、回転する生検針によって切断された生体組織の一端側部分の外形は、生体組織の一端に向かうにしたがって外径が次第に小さくなる円錐台状になる。したがって、本発明では、回転する生検針によって切断された生体組織の、周囲の生体組織に繋がっている部分(切断終了時に生検針の針先がある部分)の面積を小さくすることが可能になる。その結果、本発明では、回転する生検針によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能になる。
本発明において、たとえば、管状部の軸方向から見たときに、管状部の周方向における針先の一方側に切断エッジが形成されている。この場合には、生検針を一方向に回転させたときに切断エッジによって生体組織が切断される。
また、この場合には、たとえば、針先部には、平面状の第1傾斜面と、管状部の軸方向から見たときに第1傾斜面に隣接する平面状の第2傾斜面と、軸方向から見たときに第2傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、軸方向から見たときに第4傾斜面に隣接するとともに第1傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面とが形成され、第1傾斜面に平行な方向から見たときに、第1傾斜面は管状部の軸心に対して傾斜し、第2傾斜面に平行な方向から見たときに、第2傾斜面は軸心に対して傾斜し、第3傾斜面に平行な方向から見たときに、第3傾斜面は軸心に対して傾斜し、第4傾斜面に平行な方向から見たときに、第4傾斜面は軸心に対して傾斜し、第1傾斜面と第2傾斜面との交線が針先となっている。
本発明において、たとえば、管状部の軸方向から見たときに、管状部の周方向における針先の両側に切断エッジが形成されている。この場合には、生検針をどちらの方向に回転させても切断エッジによって生体組織が切断される。
また、この場合には、たとえば、針先部には、平面状の第1傾斜面と、管状部の軸方向から見たときに第1傾斜面に隣接する平面状の第2傾斜面と、軸方向から見たときに第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、軸方向から見たときに第3傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、軸方向から見たときに第4傾斜面に隣接するとともに第1傾斜面に隣接する平面状の第5傾斜面とが形成され、第1傾斜面に平行な方向から見たときに、第1傾斜面は管状部の軸心に対して傾斜し、第2傾斜面に平行な方向から見たときに、第2傾斜面は軸心に対して傾斜し、第3傾斜面に平行な方向から見たときに、第3傾斜面は軸心に対して傾斜し、第4傾斜面に平行な方向から見たときに、第4傾斜面は軸心に対して傾斜し、第5傾斜面に平行な方向から見たときに、第5傾斜面は軸心に対して傾斜し、第2傾斜面と第3傾斜面との交線が針先となっており、軸方向から見たときに第2傾斜面と第3傾斜面との交線の延長線である仮想線は、軸心を通過し、軸方向から見たときに第1傾斜面と第4傾斜面とは、仮想線に対して線対称に形成され、軸方向から見たときに管状部の周方向における第5傾斜面の中心を仮想線が通過する。
本発明において、径方向におけるテーパ部の内側面の端部の、軸方向の全域が切断エッジとなっていることが好ましい。このように構成すると、径方向のより広い範囲で生体組織を切断することが可能になる。したがって、生検針で切断されて採取される生体組織の量を増やすことが可能になる。
本発明において、たとえば、管状部の軸方向から見たときに管状部の軸心と径方向における針先の内側端との距離は、0.1mm以下である。
本発明において、管状部の内周面には、管状部の径方向の外側に向かって窪む凹部が形成され、凹部の、針先部側の側面は、管状部の内周側に収容された生体組織の一部の、針先部側への移動を規制する規制面となっていることが好ましい。このように構成すると、切断エッジで切断されて管状部の内周側に収容された生体組織の一部が生検針から抜けるのを防止することが可能になる。したがって、管状部の内周側に収容された生体組織の一部を確実に取り出すことが可能になる。
本発明において、規制面は、管状部の内周面に直交し、凹部の、管状部の基端側の側面は、管状部の基端側に向かうにしたがって径方向の内側に向かう傾斜面となっており、管状部の軸方向から見たときに、凹部は、管状部の軸心を曲率中心とする円弧状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、凹部の、管状部の基端側の側面が、管状部の基端側に向かうにしたがって径方向の内側に向かう傾斜面となっているため、管状部の内周面に凹部が形成されていても、管状部の内周側への生体組織の移動が凹部によって阻害されにくくなる。
本発明において、管状部には、管状部の径方向において管状部を貫通する貫通穴が形成され、貫通穴の、針先部側の側面は、管状部の内周側に収容された生体組織の一部の、針先部側への移動を規制する規制面となっていることが好ましい。このように構成すると、切断エッジで切断されて管状部の内周側に収容された生体組織の一部が生検針から抜けるのを防止することが可能になる。したがって、管状部の内周側に収容された生体組織の一部を確実に取り出すことが可能になる。
本発明において、貫通穴は、管状部の周方向における規制面の両端から管状部の基端側に向かうにしたがって互いに近づいて交わる2個の第1側面と規制面とを有する略三角形状に形成され、規制面および第1側面は、径方向の外側に向かうにしたがって針先部側に向かう傾斜面となっていることが好ましい。このように構成すると、管状部に貫通穴が形成されていても、管状部の内周側への生体組織の移動が貫通穴によって阻害されにくくなる。
本発明において、貫通穴は、管状部の周方向の全域に亘って複数箇所に形成されていることが好ましい。このように構成すると、切断エッジで切断されて管状部の内周側に収容された生体組織の一部が生検針から抜けるのを複数の貫通穴によって効果的に防止することが可能になる。
本発明の生検針は、管状に形成されるとともに生検針が内周側に配置される鞘部材と、鞘部材の基端が固定される把持部材と、把持部材に回転可能かつスライド可能に保持される針操作部材とを備える生検針装置に用いることができる。この生検針装置では、管状部の基端は、針操作部材に繋がり、生検針は、把持部材に対して針操作部材と一緒に管状部の軸方向へ移動可能になっているとともに、把持部材に対して針操作部材と一緒に管状部の周方向へ回転可能になっている。この生検針装置では、生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、生検針の先端部の剛性を確保することが可能になる。また、この生検針装置では、回転する生検針によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能になる。
以上のように、本発明では、生検針の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、生検針の先端部の剛性を確保することが可能になる。また、本発明では、回転する生検針によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる生検針装置の構成を説明するための概略図である。 図1に示す生検針の側面図である。 図2に示す生検針の正面図である。 (A)は、図2に示す第1傾斜面の傾斜角度を説明するための概略図であり、(B)は、図2に示す第2傾斜面の傾斜角度を説明するための概略図である。 図2に示す生検針の製造手順を説明するための図である。 図5(B)に示す生検針の製造途中の状態の正面図である。 図2に示す生検針の変形例を説明するための斜視図である。 (A)、(B)は、本発明の実施の形態2にかかる生検針の側面図であり、(C)は、(A)、(B)に示す生検針の斜視図である。 図8に示す生検針の正面図である。 図8に示す生検針の製造手順を説明するための図である。 図8に示す生検針で採取される生体組織の一部の一例を示す図である。 (A)、(B)は、本発明の他の実施の形態にかかる生検針の側面図であり、(C)は、(A)、(B)に示す生検針の斜視図である。 図12に示す生検針の正面図である。 (A)、(B)は、本発明の他の実施の形態にかかる生検針の側面図であり、(C)は、(A)、(B)に示す生検針の斜視図である。 図14に示す生検針の正面図である。 (A)は、本発明の他の実施の形態にかかる管状部の一部の分解斜視図であり、(B)、(C)は、(A)に示す管状部の一部の縦断面図であり、(D)は、(A)に示す管状部の一部の横断面図である。 (A)は、本発明の他の実施の形態にかかる管状部の一部の斜視図であり、(B)は、(A)に示す管状部の一部の縦断面図であり、(C)は、(B)のG部の拡大図であり、(D)は、(B)のH部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(生検針装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる生検針装置3の構成を説明するための概略図である。図2は、図1に示す生検針1の側面図である。
本形態の生検針1は、生体内の生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するために使用される。具体的には、生検針1は、回転させながら生体組織に穿刺して生体組織の一部を採取するために使用される。生検針1は、超音波内視鏡下穿刺吸引法による生体組織の採取において使用される生検針装置3の一部を構成している。生検針装置3は、生検針1と、管状に形成されるとともに生検針1が内周側に配置される鞘部材4と、鞘部材4の基端が固定される把持部材5と、把持部材5に保持される針操作部材6とを備えている。鞘部材4は、柔軟性を有する樹脂製の細長いチューブである。鞘部材4は、超音波内視鏡の鉗子チャンネルの内周側に挿通される。針操作部材6は、把持部材5に回転可能かつスライド可能に保持されている。把持部材5は、針操作部材6を操作する際に把持される。
生検針1は、たとえば、ステンレス鋼で形成された鋼管である。生検針1の外径および内径は、一定となっている。また、生検針1の外径は、たとえば、0.5mm〜1.0mmとなっている。生検針1は、管状に形成される管状部1aと、管状部1aの先端に繋がる1個の針先部1bとから構成されている。管状部1aは、直線状に形成されている。管状部1aの基端(すなわち、生検針1の基端)は、針操作部材6に繋がっている。生検針1は、把持部材5に対して針操作部材6と一緒に管状部1aの軸方向へ移動可能になっているとともに、把持部材5に対して針操作部材6と一緒に管状部1aの周方向へ回転可能になっている。なお、本形態の生検針1は、比較的硬質な生体組織の採取に適している。
生体組織の一部を採取する際には、図1(B)に示すように、把持部材5に対して針操作部材6を回転させながら、鞘部材4の先端から生検針1の針先部1bが突出する方向に針操作部材6を移動させる。このときには、針操作部材6と一緒に生検針1が回転しながら移動する。なお、生検針装置3は、後述の切断エッジ1tによって切断された生体組織の一部を管状部1aの内周側に吸引する吸引機構を備えている。また、針操作部材6は、把持部材5に対する針操作部材6のスライド量を規制するストッパ7を備えている。また、針操作部材6の操作は、手動で行われても良いし、自動で行われても良い。針操作部材6の操作が自動で行われる場合には、生検針装置3は、針操作部材6を自動で回転させる回転機構と、針操作部材6を自動でスライドさせるスライド機構とを備えている。
(生検針の構成)
図3は、図2に示す生検針1の正面図である。図4(A)は、図2に示す第1傾斜面1cの傾斜角度θ1を説明するための概略図であり、図4(B)は、図2に示す第2傾斜面1dの傾斜角度θ2を説明するための概略図である。図5は、図2に示す生検針1の製造手順を説明するための図である。図6は、図5(B)に示す生検針1の製造途中の状態の正面図である。
生検針1は、上述のように、管状部1aと、管状部1aの先端に繋がる1個の針先部1bとから構成されている。管状部1aは、細長い円筒状に形成されている。管状部1aの径方向(以下、この方向を「径方向」とする。)における針先部1bの内側面は、管状部1aの内周面に繋がっている。針先部1bには、図2、図3に示すように、平面状の第1傾斜面1cと、管状部1aの軸方向(以下、この方向を「軸方向」とする。)から見たときに第1傾斜面1cに隣接する平面状の第2傾斜面1dと、軸方向から見たときに第2傾斜面1dに隣接する平面状の第3傾斜面1eと、軸方向から見たときに第3傾斜面1eに隣接する平面状の第4傾斜面1fと、軸方向から見たときに第4傾斜面1fに隣接するとともに第1傾斜面1cに隣接する平面状の第5傾斜面1gとが形成されている。
平面状に形成される第1傾斜面1cに平行な第1方向から見たときに、第1傾斜面1cは管状部1aの軸心1hに対して傾斜している。平面状に形成される第2傾斜面1dに平行な第2方向から見たときに、第2傾斜面1dは管状部1aの軸心1hに対して傾斜している。また、平面状に形成される第3傾斜面1eに平行な方向から見たときに、第3傾斜面1eは軸心1hに対して傾斜し、平面状に形成される第4傾斜面1fに平行な方向から見たときに、第4傾斜面1fは軸心1hに対して傾斜し、平面状に形成される第5傾斜面1gに平行な方向から見たときに、第5傾斜面1gは軸心1hに対して傾斜している。
針先部1bの先端は、第1傾斜面1cと第2傾斜面1dとの交線によって形成される針先1jとなっている。第1方向から見たときの軸心1hに対する第1傾斜面1cの傾斜角度θ1(図4(A)参照)は、第2方向から見たときの軸心1hに対する第2傾斜面1dの傾斜角度θ2(図4(B)参照)よりも緩くなっている。本形態では、傾斜角度θ1は、1°〜5°(1°以上5°以下)となっており、傾斜角度θ2は、20°〜30°となっている。
第2傾斜面1dと第3傾斜面1eとの交線の径方向の内側端を第1交点1kとし、第3傾斜面1eと第4傾斜面1fとの交線の径方向の内側端を第2交点1nとし、第4傾斜面1fと第5傾斜面1gとの交線の径方向の内側端を第3交点1pとし、第5傾斜面1gと第1傾斜面1cとの交線の径方向の内側端を第4交点1qとし、軸方向における針先1jと第1交点1kとの距離を第1距離L1とし、軸方向における針先1jと第2交点1nとの距離を第2距離L2とし、軸方向における針先1jと第3交点1pとの距離を第3距離L3とし、軸方向における針先1jと第4交点1qとの距離を第4距離L4とすると、図2(A)に示すように、第4距離L4は、第1距離L1よりも長くなっている。また、第2距離L2は、第4距離L4よりも長くなっており、第3距離L3は、第2距離L2よりも長くなっている。
本形態では、径方向における第1傾斜面1cの内側端が、生体組織を切断する切断エッジ(切断するための刃)1tとなっている。すなわち、第1傾斜面1cの端部に形成されるエッジが切断エッジ1tとなっている。また、切断エッジ1tである第1傾斜面1cの径方向の内側端と、第2傾斜面1dの径方向の内側端と、第3傾斜面1eの径方向の内側端と、第4傾斜面1fの径方向の内側端と、第5傾斜面1gの径方向の内側端とによって、針先部1bの先端側に形成される開口の輪郭が規定されている。
本形態では、外径および内径が一定な細長い円筒状に形成される管状部材の先端部に研削加工を行うことで生検針1が形成される。具体的には、まず、図5(A)に示すように、管状部材に対して第1傾斜面1cを研削加工で形成し、その後、図5(B)に示すように、第2傾斜面1dを研削加工で形成する。その後、図5(C)に示すように、第3傾斜面1eを研削加工で形成し、その後、図5(D)に示すように、第4傾斜面1fを研削加工で形成し、最後に第5傾斜面1gを研削加工で形成する。第5傾斜面1gが形成されると生検針1が完成する。
また、本形態では、第1傾斜面1cに直交する平面に平行な平面であって軸心1hを通過する平面を第1仮想平面VP1とし、第2傾斜面1dに直交する平面に平行な平面であって軸心1hを通過する平面を第2仮想平面VP2とすると、図3に示すように、軸方向から見たときの第1仮想面VP1と第2仮想面VP2とがなす角度θ3は、150°〜180°となっている。なお、第2傾斜面1dが形成された後の段階の生検針1では、軸方向から見ると、図6に示すように、第1仮想平面VP1は、管状部1aの周方向(以下、この方向を「周方向」とする。)における第1傾斜面1cの中心を通過し、第2仮想平面VP2は、周方向における第2傾斜面1dの中心を通過する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、第1傾斜面1cと第2傾斜面1dとの交線によって針先1jが形成されている。また、本形態では、管状部1aの軸心1hに対する第1傾斜面1cの傾斜角度θ1は、軸心1hに対する第2傾斜面1dの傾斜角度θ2よりも緩くなっており、径方向における第1傾斜面1cの内側端が、生体組織を切断する切断エッジ1tとなっている。すなわち、本形態では、軸心1hに対する傾斜角度θ1が緩やかな第1傾斜面1cの径方向の内側端が切断エッジ1tとなっている。そのため、本形態では、生検針1の回転時に、切断エッジ1tによって生体組織を切断しやすくなる。
また、本形態では、軸心1hに対する第2傾斜面1dの傾斜角度θ2が第1傾斜面1cの傾斜角度θ1よりも大きくなっている。そのため、本形態では、軸心1hに対する傾斜角度θ1が緩やかな第1傾斜面1cの径方向の内側端が切断エッジ1tとなっていて、軸方向における切断エッジ1tの長さが比較的長くなっていても、軸方向において、第2傾斜面1dの一端となる針先1jから第2傾斜面1dの他端までの距離を短くすることが可能になる。すなわち、軸方向における針先1jと第1交点1kとの距離である第1距離L1を短くすることが可能になる。したがって、本形態では、生検針1の先端部(針先部1b)の剛性を確保することが可能になる。すなわち、本形態では、生検針1の回転時に生体組織を切断しやすくなっていても、生検針1の先端部の剛性を確保することが可能になる。
また、本形態では、軸心1hに対する傾斜角度θ1が緩やかな第1傾斜面1cの径方向の内側端が切断エッジ1tとなっており、軸方向における切断エッジ1tの長さを長くすることが可能になるため、生検針1が1回転したときの生体組織の切断量を増やすことが可能になる。
本形態では、先端に針先1jが形成されるとともに管状部1aの先端に繋がる針先部1bの個数が1個であり、針先1j側に突出する鋭利な突起が切断エッジ1tの周囲に形成されていない。そのため、本形態では、生検針1を回転させたときに、切断エッジ1tを生体組織に接触させやすくなる。また、本形態では、第1傾斜面1cおよび第2傾斜面1dに加えて、第3傾斜面1e〜第5傾斜面1gが形成されるとともに、第1距離L1〜第4距離L4が上述のように設定されているため、本願発明者の検討によると、針先1j側に突出する鋭利な突起が切断エッジ1tの周囲に形成されないように、針先部1bを形成しやすくなる。すなわち、本形態では、切断エッジ1tが生体組織に接触しやすい針先部1bを容易に形成することが可能になる。
(針先部の変形例)
実施の形態1において、針先部1bに第5傾斜面1gが形成されていなくても良い。この場合には、軸方向から見たときに、第4傾斜面1fは、第3傾斜面1eに隣接するとともに第1傾斜面1cに隣接している(図5(D)参照)。また、図5(D)に示すように、第4傾斜面1fと第1傾斜面1cとの交線の径方向の内側端を第5交点1vとし、軸方向における針先1jと第5交点1vとの距離を第5距離L5とすると、第5距離L5は、第1距離L1よりも長くなっており、第2距離L2は、第5距離L5よりも長くなっている。
この場合であっても、本願発明者の検討によれば、針先1j側に突出する鋭利な突起が切断エッジ1tの周囲に形成されないように、針先部1bを形成しやすくなる。すなわち、切断エッジ1tが生体組織に接触しやすい針先部1bを容易に形成することが可能になる。ただし、第5傾斜面1gが形成されていない場合には、第5交点1vを頂点とする非常に小さな突起が形成されるため、第5傾斜面1gが形成されていた方が好ましい。
また、実施の形態1において、第3傾斜面1e、第4傾斜面1fおよび第5傾斜面1gが形成されていなくても良い。この場合には、たとえば、第2傾斜面1dを研削加工で形成した後(図5(B)参照)、レーザ加工等によって、図7の斜線で示す部分を切断することで針先部1bが形成されている。ただし、第3傾斜面1e、第4傾斜面1fおよび第5傾斜面1gを研削加工で形成する方が針先部1bを精度良く形成することが可能になる。
[実施の形態2]
(生検針の構成)
図8(A)、(B)は、本発明の実施の形態2にかかる生検針11の側面図であり、図8(C)は、図8(A)、(B)に示す生検針11の斜視図である。図9は、図8に示す生検針11の正面図である。図10は、図8に示す生検針11の製造手順を説明するための図である。図11は、図8に示す生検針11で採取される生体組織の一部の一例を示す図である。
生検針装置3において、実施の形態1の生検針1に代えて、生検針11が使用されても良い。本形態の生検針11は、生検針1と同様に、たとえば、ステンレス鋼で形成された鋼管である。生検針11は、管状に形成される管状部11aと、管状部11aの先端に繋がる針先部11bとから構成されている。管状部11aは、直線状に形成されている。また、管状部11aの外径は、たとえば、0.5mm〜1.0mmとなっている。管状部11aの径方向(以下、この方向を「径方向」とする。)における針先部11bの内側面は、管状部11aの内周面に繋がっている。
実施の形態1の生検針1は、外径および内径が一定な細長い円筒状に形成される管状部材の先端部に研削加工を行うことで形成されている。これに対して、本形態の生検針11は、先端部に絞り加工が施された細長い円筒状の管状部材(図10(A)参照)の先端部に研削加工を行うことで形成されている。そのため、針先部11bには、針先部11bの先端に形成される針先11cに向かうにしたがって径方向における外側面および内側面が径方向の内側に向かって傾斜するテーパ部11dが形成されている。
径方向におけるテーパ部11dの外側面の傾斜角度と、径方向におけるテーパ部11dの内側面の傾斜角度とは略等しくなっている。管状部11aの軸心11eに対するテーパ部11dの傾斜角度(勾配角度)θ4は、10°〜15°程度となっている。また、管状部11aの肉厚とテーパ部11dの肉厚とは略等しくなっている。テーパ部11dの先端は、針先11cとなっている。
針先部11bには、平面状の第1傾斜面11fと、管状部11aの軸方向(以下、この方向を「軸方向」とする。)から見たときに第1傾斜面11fに隣接する平面状の第2傾斜面11gと、軸方向から見たときに第2傾斜面11gに隣接する平面状の第4傾斜面11jと、軸方向から見たときに第4傾斜面11jに隣接するとともに第1傾斜面11fに隣接する平面状の第3傾斜面11hとが形成されている。
平面状に形成される第1傾斜面11fに平行な方向から見たときに、第1傾斜面11fは管状部11aの軸心11eに対して傾斜し、平面状に形成される第2傾斜面11gに平行な方向から見たときに、第2傾斜面11gは軸心11eに対して傾斜し、平面状に形成される第3傾斜面11hに平行な方向から見たときに、第3傾斜面11hは軸心11eに対して傾斜し、平面状に形成される第4傾斜面11jに平行な方向から見たときに、第4傾斜面11jは軸心11eに対して傾斜している。本形態では、第1傾斜面11fと第2傾斜面11gとの交線が針先11cとなっている。また、軸方向から見たときに、管状部11aの軸心11eと径方向における針先11cの内側端との距離L10(図9参照)は、0.1mm以下となっている。ただし、距離L10は、0.1mmを越えていても良い。
第2傾斜面11gと第4傾斜面11jとの交線の径方向の内側端を第1交点11kとし、第4傾斜面11jと第3傾斜面11hとの交線の径方向の内側端を第2交点11nとし、第3傾斜面11hと第1傾斜面11fとの交線の径方向の内側端を第3交点11pとし、軸方向における針先11cと第1交点11kとの距離を第1距離L11とし、軸方向における針先11cと第2交点11nとの距離を第2距離L12とし、軸方向における針先11cと第3交点11pとの距離を第3距離L13とすると、図8(A)に示すように、第1距離L11は、第3距離L13よりも長くなっており、第2距離L12は、第1距離L11よりも長くなっている。
軸方向において、第1交点11kは、テーパ部11dの基端11sよりも針先11cに近い位置に配置されている。また、軸方向において、第2交点11nおよび第3交点11pは、テーパ部11dの基端11sよりもわずかに針先11c側に配置されている。第3傾斜面11hの一部および第4傾斜面11jの一部は、テーパ部11dの基端11sよりも生検針11の基端側に配置されている。第3傾斜面11hと第1傾斜面11fとの交線の径方向の外側端を第5交点11rとすると、軸方向において、第5交点11rは、テーパ部11dの基端11sと略同じ位置に配置されている。
本形態では、テーパ部11dの少なくとも先端部の、径方向の内側面の端部が、生体組織を切断する切断エッジ11tとなっている。具体的には、径方向における第1傾斜面11fの内側端と、径方向における第3傾斜面11hの内側端の一部であってテーパ部11dの基端11sよりも針先11c側の部分とが切断エッジ11tとなっている。すなわち、径方向におけるテーパ部11dの内側面の端部の、軸方向の全域が切断エッジ11tとなっている。また、軸方向から見たときに、管状部11aの周方向における針先11cの一方側に切断エッジ11tが形成されている。また、第1傾斜面11fの端部に形成されるエッジ、および、第3傾斜面11hの端部に形成されるエッジの、テーパ部11dの基端11sよりも針先11c側の部分が切断エッジ11tとなっている。
また、本形態では、切断エッジ11tの一部を構成する第1傾斜面11fの径方向の内側端と、第2傾斜面11gの径方向の内側端と、第4傾斜面11jの径方向の内側端と、第3傾斜面11hの径方向の内側端とによって、針先部11bの先端側に形成される開口の輪郭が規定されている。
上述のように、本形態では、先端部に絞り加工が施された細長い円筒状の管状部材(図10(A)参照)の先端部に研削加工を行うことで生検針11が形成される。具体的には、まず、図10(B)に示すように、管状部材に対して第1傾斜面11fを研削加工で形成し、その後、図10(C)、(D)に示すように、第2傾斜面11gを研削加工で形成する。その後、図10(E)、(F)に示すように、第3傾斜面11hを研削加工で形成し、最後に第4傾斜面11jを研削加工で形成する。第4傾斜面11jが形成されると生検針11が完成する。
回転する生検針11によって切断される生体組織の一端部BT1の外形は、図11に示すように、生体組織の一端に向かうにしたがって外径が次第に小さくなる円錐台状となる。すなわち、回転しながら生体組織に刺し込まれる生検針11によって採取された生体組織の一部の一端部BT1の外形は、生体組織の一端に向かうにしたがって外径が次第に小さくなる円錐台状となる。また、回転しながら生体組織に刺し込まれる生検針11によって、生体組織の一部は螺旋状に切り取られる。すなわち、回転しながら生体組織に刺し込まれる生検針11によって採取された生体組織の一部には、図11(B)に示すうように、螺旋状の切込みBT2が形成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、テーパ部11dの先端が針先11cとなっており、径方向におけるテーパ部11dの内側面の端部の、軸方向の全域が、生体組織を切断する切断エッジ11tとなっている。そのため、本形態では、回転する生検針11によって切断された生体組織の一端部BT1の外形は、上述のように、生体組織の一端に向かうにしたがって外径が次第に小さくなる円錐台状になる。したがって、本形態では、回転する生検針11によって切断された生体組織の、周囲の生体組織に繋がっている部分(切断終了時に生検針11の針先11cがある部分)の面積を小さくすることが可能になる。その結果、本形態では、回転する生検針11によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能になる。
また、本形態では、径方向におけるテーパ部11dの内側面の端部の、軸方向の全域が切断エッジ11tとなっているため、テーパ部11dの先端側の一部分の、径方向の内側面の端部が切断エッジ11tとなっている場合と比較して、径方向のより広い範囲で生体組織を切断することが可能になる。したがって、本形態では、生検針11で切断されて採取される生体組織の量を増やすことが可能になる。
ただし、テーパ部11dの先端側の一部分の、径方向の内側面の端部が切断エッジ11tとなっていても良い。この場合であっても、回転する生検針11によって切断された生体組織の一端部BT1の外形が円錐台状になって、生検針11によって切断された生体組織の、周囲の生体組織に繋がっている部分の面積が小さくなるため、回転する生検針11によって切断された生体組織の一部を周囲の生体組織から容易に分離することが可能になる。
(針先部の変形例1)
図12(A)、(B)は、本発明の他の実施の形態にかかる生検針21の側面図であり、図12(C)は、図12(A)、(B)に示す生検針21の斜視図である。図13は、図12に示す生検針21の正面図である。
実施の形態2において、図12、図13に示すように、先端部に絞り加工が施された細長い円筒状の管状部材(図10(A)参照)の先端部に、第1傾斜面21f〜第5傾斜面21jの5個の傾斜面の研削加工を行うことで生検針21が形成されても良い。この変形例1では、生検針21は、管状部11aと同様に形成される管状部21aと、管状部21aの先端に繋がる針先部21bとから構成されている。針先部21bには、テーパ部11dと同様のテーパ部21dが形成されており、テーパ部21dの先端は、針先21cとなっている。
針先部21bには、平面状の第1傾斜面21fと、管状部21aの軸方向(以下、この方向を「軸方向」とする。)から見たときに第1傾斜面21fに隣接する平面状の第2傾斜面21gと、軸方向から見たときに第2傾斜面21gに隣接する平面状の第3傾斜面21hと、軸方向から見たときに第3傾斜面21hに隣接する平面状の第4傾斜面21iと、軸方向から見たときに第4傾斜面21iに隣接するとともに第1傾斜面21fに隣接する平面状の第5傾斜面21jとが形成されている。
第1傾斜面21fに平行な方向から見たときに、第1傾斜面21fは管状部21aの軸心21eに対して傾斜し、第2傾斜面21gに平行な方向から見たときに、第2傾斜面21gは軸心21eに対して傾斜し、第3傾斜面21hに平行な方向から見たときに、第3傾斜面21hは軸心21eに対して傾斜し、第4傾斜面21iに平行な方向から見たときに、第4傾斜面21iは軸心21eに対して傾斜し、第5傾斜面21jに平行な方向から見たときに、第5傾斜面21jは軸心21eに対して傾斜している。
変形例1では、第2傾斜面21gと第3傾斜面21hとの交線が針先21cとなっている。また、生検針11と同様に、軸方向から見たときに、軸心21eと径方向における針先21cの内側端との距離は、0.1mm以下となっている。また、変形例1では、軸方向から見たときに、第2傾斜面21gと第3傾斜面21hとの交線(すなわち、針先21c)の延長線である仮想線VLは、軸心21eを通過している。また、軸方向から見たときに、第1傾斜面21fと第4傾斜面21iとは、仮想線VLに対して線対称に形成され、仮想線VLは、管状部21aの周方向における第5傾斜面21jの中心を通過している。
第1傾斜面21fと第2傾斜面21gとの交線の径方向の内側端を第1交点21kとし、第3傾斜面21hと第4傾斜面21iとの交線の径方向の内側端を第2交点21nとし、第4傾斜面21iと第5傾斜面21jとの交線の径方向の内側端を第3交点21pとし、第5傾斜面21jと第1傾斜面21fとの交線の径方向の内側端を第4交点21qとすると、軸方向において、第1交点21kと第2交点21nとは同じ位置に配置され、第3交点21pと第4交点21qとは同じ位置に配置されている。
軸方向における第1交点21k、第2交点21nと針先21cとの距離は、軸方向における第3交点21p、第4交点21qと針先21cとの距離よりも短くなっている。第3交点21pおよび第4交点21qは、軸方向において、テーパ部21dの基端21sと略同じ位置に配置されている。第1傾斜面21fの一部、第4傾斜面21iの一部および第5傾斜面21jの全体は、テーパ部21dの基端21sよりも生検針21の基端側に配置されている。第1傾斜面21fと第2傾斜面21gとの交線の径方向の外側端、および、第3傾斜面21hと第4傾斜面21iとの交線の径方向の外側端を第5交点21rとすると、軸方向において、第5交点21rは、テーパ部21dの基端21sよりも生検針21の先端側に配置されている。
変形例1では、テーパ部21dの少なくとも先端部の、径方向の内側面の端部が、生体組織を切断する切断エッジ21tとなっている。具体的には、径方向における第2傾斜面21gの内側端と、径方向における第3傾斜面21hの内側端と、径方向における第1傾斜面21fの内側端の一部であってテーパ部21dの基端21sよりも針先21c側の部分と、径方向における第4傾斜面21iの内側端の一部であってテーパ部21dの基端21sよりも針先21c側の部分とが切断エッジ21tとなっている。すなわち、径方向におけるテーパ部21dの内側面の端部の、軸方向の全域が切断エッジ21tとなっている。また、軸方向から見たときに、管状部21aの周方向における針先21cの両側に切断エッジ21tが形成されている。
また、変形例1では、切断エッジ21tの一部を構成する第2傾斜面21gの径方向の内側端および第3傾斜面21hの径方向の内側端と、第1傾斜面21fの径方向の内側端と、第4傾斜面21iの径方向の内側端と、第5傾斜面21jの径方向の内側端とによって、針先部21bの先端側に形成される開口の輪郭が規定されている。また、変形例1では、先端部に絞り加工が施された細長い円筒状の管状部材(図10(A)参照)の先端部に、たとえば、まず、第2傾斜面21gを研削加工で形成し、その後、第3傾斜面21hを研削加工で形成し、その後、第1傾斜面21fを研削加工で形成し、その後、第4傾斜面21iを研削加工で形成し、最後に第5傾斜面21jを研削加工で形成する。
生検針11と同様に、回転する生検針21によって切断される生体組織の一端部BT1の外形は、生体組織の一端に向かうにしたがって外径が次第に小さくなる円錐台状となる。また、回転しながら生体組織に刺し込まれる生検針21によって、生体組織の一部は螺旋状に切り取られる。
変形例1でも、上述した実施の形態2の効果と同様の効果を得ることができる。また、変位例1では、軸方向から見たときに、管状部21aの周方向における針先21cの両側に切断エッジ21tが形成されているため、生検針21をどちらの方向に回転させても切断エッジ21tによって生体組織が切断される。なお、テーパ部21dの先端側の一部分の、径方向の内側面の端部が切断エッジ21tとなっていても良い。
(針先部の変形例2)
図14(A)、(B)は、本発明の他の実施の形態にかかる生検針21の側面図であり、図14(C)は、図14(A)、(B)に示す生検針21の斜視図である。図15は、図14に示す生検針21の正面図である。
上述した変形例1では、図12に示すように、針先部21bに、第3交点21pを頂点として針先21c側に突出する突起と、第4交点21qを頂点して針先21c側に突出する突起とが形成されているが、図14に示すように、針先21c側に突出する突起が針先部21bに形成されないように、先端部に絞り加工が施された細長い円筒状の管状部材(図10(A)参照)の先端部に、第1傾斜面21f〜第5傾斜面21jの5個の傾斜面の研削加工を行うことで生検針21が形成されても良い。
図14、図15では、上述した変形例1の構成に対応する構成には、同一の符号を付している。この変形例2では、第3交点21pおよび第4交点21qがテーパ部21dの基端21sよりも生検針21の基端側に配置されており、針先21c側に突出する突起は、針先部21bに形成されていない。なお、この変形例2でも、変形例1と同様の効果を得ることができる。
[管状部の変形例1]
図16(A)は、本発明の他の実施の形態にかかる管状部1aの一部の分解斜視図であり、図16(B)、(C)は、図16(A)に示す管状部1aの一部の縦断面図であり、図16(D)は、図16(A)に示す管状部1aの一部の横断面図である。なお、図16におけるX1方向側は、生検針1の先端側(針先部1b側)であり、図16におけるX2方向側は、生検針1の基端側である。
実施の形態1において、管状部1aの内周面に、径方向の外側に向かって窪む凹部1uが形成されていても良い。具体的には、管状部1aの内周面に、軸方向に所定の間隔をあけた状態で複数の凹部1uが形成されていても良い。たとえば、管状部1aの内周面には、3個の凹部1uが形成されている。この場合、管状部1aには、管状部1aの内周面に凹部1uを加工するための開口部1wが形成されている。管状部1aは、開口部1wを塞ぐカバー1xを備えている。
軸方向から見たときに、凹部1uは、管状部1aの軸心1hを曲率中心とする円弧状に形成されている。たとえば、凹部1uは、軸方向から見たときに、軸心1hを中心とした120°程度の範囲に形成されている。凹部1uの、針先部1b側の側面は、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部の、針先部1b側への移動を規制する規制面1u1となっている。規制面1u1は、管状部1aの内周面に直交している。なお、管状部1aの内周面と規制面1u1とがなす角度は、鋭角になっていても良いし、比較的角度の小さな鈍角となっていても良い。
凹部1uの、管状部1aの基端側の側面は、管状部1aの基端側に向かうにしたがって径方向の内側に向かう傾斜面1u2となっている。管状部1aの内周面に対する傾斜面1u2の傾斜角度θ5は、10°程度となっている。規制面1u1の径方向の内側端と、傾斜面1u2の、管状部1aの先端側の端部とは、管状部1aの内周面に平行な円弧面1u3によって繋がれている。
凹部1uを形成するときには、まず、管状部1aの所定の箇所にレーザ加工等によって開口部1wを形成する。その後、電解レーザ複合加工、レーザ加工あるいは切削加工等によって凹部1uを形成する。その後、カバー1xで開口部1wを塞ぐとともに、接着剤やレーザ溶接等によってカバー1xを固定する。なお、カバー1xで開口部1wを塞ぐ代わりに、熱収縮チューブを用いて開口部1wを塞いでも良い。また、管状部1aの内周面に形成される凹部1uの数は1個であっても良い。
図16に示す変形例では、凹部1uの針先部1b側の側面が、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部の、針先部1b側への移動を規制する規制面1u1となっているため、切断エッジ1tで切断されて管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部が生検針1から抜けるのを防止することが可能になる。特にこの変形例では、軸方向から見たときに、凹部1uは、軸心1hを中心とした120°程度の範囲に形成されており、規制面1u1も、軸心1hを中心とした120°程度の範囲に形成されているため、切断エッジ1tで切断されて管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部が生検針1から抜けるのを効果的に防止することが可能になる。したがって、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部を確実に取り出すことが可能になる。
また、この変形例では、凹部1uの、管状部1aの基端側の側面が、管状部1aの基端側に向かうにしたがって径方向の内側に向かう傾斜面1u2となっているため、管状部1aの内周面に凹部1uが形成されていても、切断エッジ1tで切断された生体組織の、管状部1aの内周側への移動が凹部1uによって阻害されにくくなる。なお、生検針11、21の管状部11a、21aの内周面に、凹部1uと同様の凹部が形成されていても良い。
[管状部の変形例2]
図17(A)は、本発明の他の実施の形態にかかる管状部1aの一部の斜視図であり、図17(B)は、図17(A)に示す管状部1aの一部の縦断面図であり、図17(C)は、図17(B)のG部の拡大図であり、図17(D)は、図17(B)のH部の拡大図である。なお、図17におけるX1方向側は、生検針1の先端側(針先部1b側)であり、図17におけるX2方向側は、生検針1の基端側である。
実施の形態1において、管状部1aに、径方向において管状部1aを貫通する貫通穴1yが形成されていても良い。具体的には、管状部1aの軸方向の所定の範囲に亘って、かつ、管状部1aの周方向の全域に亘って複数箇所に貫通穴1yが形成されていても良い。貫通穴1yは、電解レーザ複合加工、レーザ加工あるいは切削加工等によって形成される。なお、貫通穴1yは、管状部1aの周方向の全域に亘って形成されていなくても良い。また、管状部1aに形成される貫通穴1yの数は1個であっても良い。
貫通穴1yの、針先部1b側の側面は、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部の、針先部1b側への移動を規制する規制面1y1となっている。規制面1y1は、緩やかな円弧状の凹曲面となっている。規制面1y1の曲率中心は、規制面1y1よりも管状部1aの基端側にある。また、貫通穴1yは、管状部1aの周方向における規制面1y1の両端から管状部1aの基端側に向かうにしたがって互いに近づいて交わる2個の第1側面1y2と規制面1y1とを有する略三角形状に形成されている。
第1側面1y2は、緩やかな円弧状の凸曲面となっている。第1側面1y2の曲率中心は、第1側面1y2よりも管状部1aの基端側にある。規制面1y1および第1側面1y2は、径方向の外側に向かうにしたがって針先部1b側に向かう傾斜面となっている。すなわち、管状部1aの内周面と規制面1y1とがなす角度θ6は、90°よりも小さくなっており、管状部1aの内周面と第1側面1y2とがなす角度θ7は、90°よりも大きくなっている。なお、規制面1y1および第1側面1y2は、平面状に形成されていても良い。また、角度θ6は、90°であっても良いし、比較的角度の小さな鈍角となっていても良い。
図17に示す変形例では、貫通穴1yの、針先部1b側の側面が、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部の、針先部1b側への移動を規制する規制面1y1となっているため、切断エッジ1tで切断されて管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部が生検針1から抜けるのを防止することが可能になる。特にこの変形例では、貫通穴1yが、管状部1aの周方向の全域に亘って複数箇所に形成されているため、切断エッジ1tで切断されて管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部が生検針1から抜けるのを複数の貫通穴1yによって効果的に防止することが可能になる。したがって、管状部1aの内周側に収容された生体組織の一部を確実に取り出すことが可能になる。
また、この変形例では、貫通穴1yが、管状部1aの周方向における規制面1y1の両端から管状部1aの基端側に向かうにしたがって互いに近づいて交わる2個の第1側面1y2と規制面1y1とを有する略三角形状に形成されるとともに、第1側面1y2が、径方向の外側に向かうにしたがって針先部1b側に向かう傾斜面となっているため、管状部1aに貫通穴1yが形成されていても、切断エッジ1tで切断された生体組織の、管状部1aの内周側への移動が貫通穴1yによって阻害されにくくなる。なお、生検針11、21の管状部11a、21aの内周面に、貫通穴1yと同様の貫通穴が形成されていても良い。
1 生検針
1a 管状部
1b 針先部
1c 第1傾斜面
1d 第2傾斜面
1e 第3傾斜面
1f 第4傾斜面
1g 第5傾斜面
1h 軸心(管状部の軸心)
1j 針先
1k 第1交点
1n 第2交点
1p 第3交点
1q 第4交点
1t 切断エッジ
1u 凹部
1u1 規制面
1u2 傾斜面
1v 第5交点
1y 貫通穴
1y1 規制面
1y2 第1側面
3 生検針装置
4 鞘部材
5 把持部材
6 針操作部材
11 生検針
11a 管状部
11b 針先部
11c 針先
11d テーパ部
11e 軸心(管状部の軸心)
11f 第1傾斜面
11g 第2傾斜面
11h 第3傾斜面
11j 第4傾斜面
11t 切断エッジ
21 生検針
21a 管状部
21b 針先部
21c 針先
21d テーパ部
21e 軸心(管状部の軸心)
21f 第1傾斜面
21g 第2傾斜面
21h 第3傾斜面
21i 第4傾斜面
21j 第5傾斜面
21t 切断エッジ
L1 第1距離
L2 第2距離
L3 第3距離
L4 第4距離
L5 第5距離
L10 管状部の軸心と径方向における針先の内側端との距離
VL 仮想線
VP1 第1仮想平面
VP2 第2仮想平面
θ1 第1傾斜面の傾斜角度
θ2 第2傾斜面の傾斜角度
θ3 第1仮想面と第2仮想面とがなす角度

Claims (17)

  1. 生体内の生体組織に穿刺して前記生体組織の一部を採取するための生検針において、
    管状に形成される管状部と、前記管状部の先端に繋がる1個の針先部とを備え、
    前記針先部の先端は、平面状の第1傾斜面と平面状の第2傾斜面との交線によって形成される針先となっており、
    前記第1傾斜面に平行な第1方向から見たときの前記管状部の軸心に対する前記第1傾斜面の傾斜角度は、前記第2傾斜面に平行な第2方向から見たときの前記軸心に対する前記第2傾斜面の傾斜角度よりも緩くなっており、
    前記管状部の径方向における前記第1傾斜面の内側端が、前記生体組織を切断する切断エッジとなっていることを特徴とする生検針。
  2. 前記第1方向から見たときの前記軸心に対する前記第1傾斜面の傾斜角度は、1°〜5°となっており、
    前記第2方向から見たときの前記軸心に対する前記第2傾斜面の傾斜角度は、20°〜30°となっており、
    前記第1傾斜面に直交する平面に平行な平面であって前記軸心を通過する平面を第1仮想平面とし、前記第2傾斜面に直交する平面に平行な平面であって前記軸心を通過する平面を第2仮想平面とすると、
    前記管状部の軸方向から見たときに前記第1仮想面と前記第2仮想面とがなす角度は、150°〜180°となっていることを特徴とする請求項1記載の生検針。
  3. 前記針先部には、前記管状部の軸方向から見たときに前記第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第3傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第4傾斜面に隣接するとともに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第5傾斜面とが形成され、
    前記第3傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第3傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第4傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第4傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第5傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第5傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、
    前記第2傾斜面と前記第3傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第1交点とし、前記第3傾斜面と前記第4傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第2交点とし、前記第4傾斜面と前記第5傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第3交点とし、前記第5傾斜面と前記第1傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第4交点とし、前記軸方向における前記針先と前記第1交点との距離を第1距離とし、前記軸方向における前記針先と前記第2交点との距離を第2距離とし、前記軸方向における前記針先と前記第3交点との距離を第3距離とし、前記軸方向における前記針先と前記第4交点との距離を第4距離とすると、
    前記第4距離は、前記第1距離よりも長く、前記第2距離は、前記第4距離よりも長く、前記第3距離は、前記第2距離よりも長くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の生検針。
  4. 前記針先部には、前記管状部の軸方向から見たときに前記第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第3傾斜面に隣接するとともに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面とが形成され、
    前記第3傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第3傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第4傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第4傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、
    前記第2傾斜面と前記第3傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第1交点とし、前記第3傾斜面と前記第4傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第2交点とし、前記第4傾斜面と前記第1傾斜面との交線の前記径方向の内側端を第5交点とし、前記軸方向における前記針先と前記第1交点との距離を第1距離とし、前記軸方向における前記針先と前記第2交点との距離を第2距離とし、前記軸方向における前記針先と前記第5交点との距離を第5距離とすると、
    前記第5距離は、前記第1距離よりも長く、前記第2距離は、前記第5距離よりも長くなっていることを特徴とする請求項1または2記載の生検針。
  5. 生体内の生体組織に穿刺して前記生体組織の一部を採取するための生検針において、
    管状に形成される管状部と、前記管状部の先端に繋がる針先部とを備え、
    前記針先部には、前記針先部の先端に形成される針先に向かうにしたがって前記管状部の径方向における外側面および内側面が前記径方向の内側に向かって傾斜するテーパ部が形成され、
    前記テーパ部の先端が前記針先となっており、
    前記テーパ部の少なくとも先端部の、前記径方向の内側面の端部が、前記生体組織を切断する切断エッジとなっていることを特徴とする生検針。
  6. 前記管状部の軸方向から見たときに、前記管状部の周方向における前記針先の一方側に前記切断エッジが形成されていることを特徴とする請求項5記載の生検針。
  7. 前記針先部には、平面状の第1傾斜面と、前記管状部の軸方向から見たときに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第2傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第2傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第4傾斜面に隣接するとともに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面とが形成され、
    前記第1傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第1傾斜面は前記管状部の軸心に対して傾斜し、前記第2傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第2傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第3傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第3傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第4傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第4傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、
    前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との交線が前記針先となっていることを特徴とする請求項6記載の生検針。
  8. 前記管状部の軸方向から見たときに、前記管状部の周方向における前記針先の両側に前記切断エッジが形成されていることを特徴とする請求項5記載の生検針。
  9. 前記針先部には、平面状の第1傾斜面と、前記管状部の軸方向から見たときに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第2傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第2傾斜面に隣接する平面状の第3傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第3傾斜面に隣接する平面状の第4傾斜面と、前記軸方向から見たときに前記第4傾斜面に隣接するとともに前記第1傾斜面に隣接する平面状の第5傾斜面とが形成され、
    前記第1傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第1傾斜面は前記管状部の軸心に対して傾斜し、前記第2傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第2傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第3傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第3傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第4傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第4傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、前記第5傾斜面に平行な方向から見たときに、前記第5傾斜面は前記軸心に対して傾斜し、
    前記第2傾斜面と前記第3傾斜面との交線が前記針先となっており、
    前記軸方向から見たときに前記第2傾斜面と前記第3傾斜面との交線の延長線である仮想線は、前記軸心を通過し、
    前記軸方向から見たときに前記第1傾斜面と前記第4傾斜面とは、前記仮想線に対して線対称に形成され、
    前記軸方向から見たときに前記管状部の周方向における前記第5傾斜面の中心を前記仮想線が通過することを特徴とする請求項8記載の生検針。
  10. 前記径方向における前記テーパ部の内側面の端部の、前記軸方向の全域が前記切断エッジとなっていることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の生検針。
  11. 前記管状部の軸方向から見たときに前記管状部の軸心と前記径方向における前記針先の内側端との距離は、0.1mm以下であることを特徴とする請求項5から10のいずれかに記載の生検針。
  12. 前記管状部の内周面には、前記管状部の径方向の外側に向かって窪む凹部が形成され、
    前記凹部の、前記針先部側の側面は、前記管状部の内周側に収容された前記生体組織の一部の、前記針先部側への移動を規制する規制面となっていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の生検針。
  13. 前記規制面は、前記管状部の内周面に直交し、
    前記凹部の、前記管状部の基端側の側面は、前記管状部の基端側に向かうにしたがって前記径方向の内側に向かう傾斜面となっており、
    前記管状部の軸方向から見たときに、前記凹部は、前記管状部の軸心を曲率中心とする円弧状に形成されていることを特徴とする請求項12記載の生検針。
  14. 前記管状部には、前記管状部の径方向において前記管状部を貫通する貫通穴が形成され、
    前記貫通穴の、前記針先部側の側面は、前記管状部の内周側に収容された前記生体組織の一部の、前記針先部側への移動を規制する規制面となっていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の生検針。
  15. 前記貫通穴は、前記管状部の周方向における前記規制面の両端から前記管状部の基端側に向かうにしたがって互いに近づいて交わる2個の第1側面と前記規制面とを有する略三角形状に形成され、
    前記規制面および前記第1側面は、前記径方向の外側に向かうにしたがって前記針先部側に向かう傾斜面となっていることを特徴とする請求項14記載の生検針。
  16. 前記貫通穴は、前記管状部の周方向の全域に亘って複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項14または15記載の生検針。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載の生検針と、管状に形成されるとともに前記生検針が内周側に配置される鞘部材と、前記鞘部材の基端が固定される把持部材と、前記把持部材に回転可能かつスライド可能に保持される針操作部材とを備え、
    前記管状部の基端は、前記針操作部材に繋がり、
    前記生検針は、前記把持部材に対して前記針操作部材と一緒に前記管状部の軸方向へ移動可能になっているとともに、前記把持部材に対して前記針操作部材と一緒に前記管状部の周方向へ回転可能になっていることを特徴とする生検針装置。
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