JP2019128787A - 貨幣管理システム、入出金機、入出金管理装置及び貨幣管理方法 - Google Patents

貨幣管理システム、入出金機、入出金管理装置及び貨幣管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システムにおいて、在高の管理を厳正に行うこと。【解決手段】連携入金では、窓口端末20が入金額などを含む入出金データを窓口入出金機30に送信すると、入出金データはオープン出納機50に転送され、オープン出納機50で貨幣の入金が受け付けられる。窓口入出金機30は、窓口端末20に入出金の完了を通知するときに、入金額が回収されたことを示す疑似的な回収通知をさらに行う。窓口端末20は、入出金の完了通知を受けて窓口入出金機30の在高を加算するが、回収通知を受けて窓口入出金機30の在高を減算して相殺するので、窓口入出金機30の在高を正しく管理することができる。【選択図】 図1

Description

この発明は、金融機関の窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システム、貨幣処理システムに含まれる入出金機、入出金機に替えて用いられる入出金管理装置、及び貨幣処理システムにおける貨幣管理方法に関する。
従来、銀行等の金融機関の窓口では、貨幣を入出金するための入出金機が利用されている。窓口で顧客からの入金や出金の依頼を受け付けた窓口係は、入出金機に接続された窓口端末を操作して入金額や出金額等を含むデータを入力する。入金処理では、窓口係が顧客から預かった貨幣を入出金機に投入すると、この貨幣が識別計数されて識別計数結果が窓口端末に送信される。また、出金処理では、窓口端末に入力された出金データが入出金機に送信されて、出金金額分の貨幣が機外へ投出される。
少額の入出金処理が窓口の入出金機を利用して行われる一方で、大量の貨幣を処理する高額の入出金処理は、窓口後方に設置された出納機を利用して行われる。出納機は、窓口で利用される入出金機と同様に、貨幣の識別計数、入金、収納、出金等の処理を行うために利用されるが、窓口の入出金機と比べて大型の装置で、大量の貨幣を入出金することができる。出納機での入出金処理は通常オフラインで行われているが、オンラインによる処理を行う場合には、出納機と接続されたオンライン専用の端末を設けなければならない。また、オンライン専用の端末を設けても、この端末を利用中の窓口係が居ると、その処理が終るまで他の窓口係が出納機を利用できない。
これを解決する方法として、各窓口係が利用する窓口端末を操作して出納機を利用する技術がある。例えば、特許文献1では、出納機を管理する専用の管理端末を設けて、この管理端末に現金処理機を操作するための複数の窓口端末を接続する。そして、各窓口端末から出納機を利用するための操作を行うことにより、複数の窓口係で1台の出納機を利用することができる。
また、特許文献2では、窓口の入出金機は、自装置で入出金を行う単体モードと出納機に入出金を行わせる連携モードで動作可能であり、連携モードで動作する場合であっても窓口端末に対しては単体モードでの動作時と同様に入出金の結果を示すデータを送信することで、既設のシステム構成の変更や窓口端末の機能変更を最小限に留めて設備投資に係る費用を抑えながら、出納機の利用に関する利便性を向上している。
特開平2−247775号公報 特開2014−123216号公報
しかしながら、上記の特許文献2に代表される従来技術では、在高の管理を厳正に行うことが困難となるという問題点があった。入出金機が連携モードで動作した場合に、窓口端末に対して単体モードでの動作時と同様に入出金の結果を示すデータを送信すると、窓口端末は入出金機が入出金を行ったとして入出金機の在高を更新するが、連携モードにおける実際の入出金は出納機が行うので、窓口端末が管理する入出金機の在高が実際の在高と不一致となるのである。
このため、窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システムにおいて、既設のシステム構成の変更や窓口端末の機能変更を最小限に留めて設備投資に係る費用を抑えながら出納機の利用に関する利便性を向上し、さらに在高の不一致を防止して在高の管理を厳正に行うことが重要な課題となっていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システムにおいて、在高の管理を厳正に行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入出金データを入力するための端末と、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置とを有する貨幣処理システムであって、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択する選択手段と、前記選択手段による選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記データ管理手段は、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置への入金が行われた場合に、前記入出金データに対応する貨幣が前記入出金機から前記貨幣処理装置へ移動したこととすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記データ管理手段は、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置からの出金が行われた場合に、前記入出金データに対応する貨幣が前記貨幣処理装置から前記入出金機へ移動したこととすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記選択手段は、前記入出金データと前記入出金機の在高に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記選択手段は、入出金される貨幣の種類に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記選択手段は、操作者による操作入力に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記貨幣処理装置は、前記入出金機に比べて大量の貨幣を入出金可能であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記データ管理手段は、前記入出金機に設けられ、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置への入金が行われた場合には、前記端末に対し、前記入出金機が入金を受け付けた旨の通知と、前記入出金機から前記貨幣処理装置に貨幣を移動した旨の通知とを行い、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置からの出金が行われた場合には、前記端末に対し、前記入出金機が出金を行った旨の通知と、前記貨幣処理装置から前記入出金機に貨幣を移動した旨の通知とを行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記端末は、前記入出金機からの通知に基づいて、前記入出金機における貨幣の在高を管理することを特徴とする。
また、本発明は、入出金データを入力するための端末に対応付けて設置され、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機であって、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、自装置が行うか、自装置に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置が行うかを選択する選択手段と、前記選択手段による選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、入出金データを入力するための端末に対応付けて設置され、前記入出金データに対応する貨幣の入出金の管理を行う入出金管理装置であって、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、自装置に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置に行わせる制御手段と、前記制御手段による制御の結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金管理装置と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、入出金データを入力するための端末と、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置とを有する貨幣処理システムにおける貨幣管理方法であって、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択する選択ステップと、前記選択ステップによる選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システムにおいて、在高の管理を厳正に行うことができる。
図1は、本実施例に係る貨幣管理システムの概念の説明図である。 図2は、本実施形態に係る貨幣管理システムの構成例を説明する図である。 図3は、本実施形態に係る貨幣管理システムで行われる入出金処理についての説明する図である。 図4は、本実施形態に係る貨幣管理システムを構成する各装置の機能構成概略を説明する機能ブロック図である。 図5は、窓口端末が記憶するデータの具体例についての説明図である。 図6は、窓口入出金機が記憶するデータの具体例についての説明図である。 図7は、オープン出納機が記憶するデータの具体例についての説明図である。 図8は、連携入金処理の処理手順を示すフローチャートである。(その1) 図9は、連携入金処理の処理手順を示すフローチャートである。(その2) 図10は、窓口端末から開始する場合の連携入金処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、連携出金処理の処理手順を示すフローチャートである。(その1) 図12は、連携出金処理の処理手順を示すフローチャートである。(その2)
以下に添付図面を参照して、この発明に係る貨幣管理システムの好適な実施例を詳細に説明する。本実施形態では、銀行の窓口で貨幣の入出金処理に利用される入出金機を窓口入出金機と記載して、窓口後方で出納機として利用される大型の入出金機としての貨幣処理装置をオープン出納機と記載する。また、窓口入出金機及びオープン出納機では、硬貨を入出金することも可能であるが、以下では紙幣を入出金する場合を例に説明することとする。
まず、本実施例における貨幣管理システムの概念について説明する。図1は、本実施例に係る貨幣管理システム1の概念の説明図である。図1では、窓口入出金機30が単体モードで入金を行う単体入金と、窓口入出金機30が連携モードで入金を行う連携入金とを示している。
まず、図1(a)に示す単体入金では、窓口端末20が入金額などを含む入出金データの入力を受け付け、入出金データを窓口入出金機30に送信する。窓口入出金機30は、入出金データを受信するとともに、貨幣の入金を受け付けて収納し、入出金データに示された金額分の貨幣を受け付けたならば窓口端末20に入出金の完了を通知する。窓口端末20は、窓口入出金機30からの通知を受けて、窓口入出金機30の在高を入金額の分だけ加算する。
この単体入金では、窓口入出金機30が貨幣の入金を受け付けて収納しているため、窓口端末20が入金額の分だけ窓口入出金機30の在高を加算することで、窓口端末20が管理する窓口入出金機30の在高と窓口入出金機30の実際の在高とが一致することになる。
図1(b)に示す連携入金では、窓口端末20が入金額などを含む入出金データの入力を受け付け、入出金データを窓口入出金機30に送信する。窓口入出金機30は、入出金データを受信すると、入出金データをオープン出納機50に送信する。オープン出納機50は、入出金データを受信するとともに、貨幣の入金を受け付けて収納し、入出金データに示された金額分の貨幣を受け付けたならば窓口入出金機30に入出金の完了を通知する。窓口入出金機30は、オープン出納機50から入出金の完了を通知されたならば、窓口端末20に入出金の完了を通知する。窓口端末20は、窓口入出金機30からの通知を受けて、窓口入出金機30の在高を入金額の分だけ加算する。
この連携入金では、窓口入出金機30ではなくオープン出納機50が貨幣の入金を受け付けて収納しているため、窓口端末20が入金額の分だけ窓口入出金機30の在高を加算すると、窓口端末20が管理する窓口入出金機30の在高と窓口入出金機30の実際の在高とが不一致となる。
そこで、窓口入出金機30は、連携入金の入出金完了を窓口端末20に通知した場合には、さらに疑似的な回収通知を窓口端末20に対して行う。回収通知は、貨幣を窓口入出金機30からオープン出納機50に移動させたことを示す通知であり、擬似的な回収通知では回収の金額を入出金データの入金額と同一とする。すなわち、実際にはオープン出納機50に直接入金されているが、窓口端末20に対する通知においては、窓口入出金機30に入金された後、窓口入出金機30からオープン出納機50に移動したとして通知を行うことになる。
窓口端末20は、窓口入出金機30から回収通知を受信したならば、回収通知に示された回収額分だけ窓口入出金機30の在高を減算する。ここで、窓口入出金機30は、擬似的な回収通知を行う場合に、回収額を入出金データの入金額と一致させている。このため、窓口端末20は、入出金完了の通知により加算された金額と同一の金額を減算して相殺し、窓口端末20が管理する窓口入出金機30の在高と窓口入出金機30の実際の在高とが一致することになる。
図1では、入金について説明を行ったが、出金についても同様である。具体的には、単体出金では、窓口端末20が出金額などを含む入出金データの入力を受け付けて窓口入出金機30に送信し、窓口入出金機30が入出金データに示された出金額分の貨幣を出金し、窓口端末20に入出金の完了を通知する。窓口端末20は、窓口入出金機30からの通知を受けて、窓口入出金機30の在高を出金額の分だけ減算する。
連携出金では、窓口端末20が出金額などを含む入出金データの入力を受け付けて窓口入出金機30に送信し、窓口入出金機30は入出金データをオープン出納機50に転送する。オープン出納機50は、入出金データに示された出金額分の貨幣を出金し、窓口入出金機30に入出金の完了を通知する。窓口入出金機30は、オープン出納機50から入出金の完了を通知されたならば、窓口端末20に入出金の完了を通知する。窓口端末20は、窓口入出金機30からの通知を受けて、窓口入出金機30の在高を出金額の分だけ減算する。
さらに、窓口入出金機30は、連携出金の入出金完了を窓口端末20に通知した場合には、疑似的な補充通知を窓口端末20に対して行う。補充通知は、貨幣をオープン出納機50から窓口入出金機30に移動させたことを示す通知であり、擬似的な補充通知では補充の金額を入出金データの出金額と同一とする。窓口端末20は、窓口入出金機30から補充通知を受信したならば、補充通知に示された補充額分だけ窓口入出金機30の在高を加算する。
このように、入出金データに対応する貨幣の入出金をオープン出納機50が行った場合に、窓口入出金機30とオープン出納機50との間で入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととすることで、窓口端末20が管理する窓口入出金機30の在高を実際の在高と一致させ、在高の管理を厳正に行うことができる。
次に、貨幣管理システム1のシステム構成について説明する。図2は、貨幣管理システム1を構成する最小のシステム構成を説明する図である。貨幣管理システム1は、窓口入出金機30と、窓口入出金機30を操作するための複数の窓口端末20A及び20Bと、オープン出納機50とを有する。窓口入出金機30と窓口端末20A及び20Bとはネットワーク40aを介して接続され、窓口入出金機30とオープン出納機50とはネットワーク40bを介して接続される。
窓口入出金機30と窓口端末20A及び20Bとは、窓口10に設置して利用される。窓口10では、左右2人の窓口係の間に1台の窓口入出金機30が設置される。窓口係は、各自に割り当てられた窓口端末20A又は20Bを操作して、顧客から入金や出金の依頼を受け付ける。窓口端末20A及び20Bに入力された入金額又は出金額を含む入出金データは、窓口入出金機に送信される。窓口端末20A又は20Bへのデータ入力を完了した窓口係は、窓口入出金機30に設けられた占有ボタンを操作して、自分だけが窓口入出金機30を操作できる占有状態とする。そして、占有状態とした後に、窓口入出金機30で紙幣を入出金する単体モード又はオープン出納機50で紙幣を入出金する連携モードにより、紙幣の入出金を行う。窓口入出金機30には左右両方の窓口端末20A及び20Bから入出金データが送信されるが、占有ボタンの操作によって左右いずれの窓口係により占有されたかが認識され、各窓口係に割り当てられた窓口端末20A又は20Bから受信した入出金データに基づいて入出金が行われる。なお、窓口端末20A又は20Bを操作して窓口入出金機30で貨幣を入出金する単体モードは、従来から利用されている動作モードであるため詳細な説明は省略する。また、窓口入出金機30とオープン出納機50を連携させて貨幣を入出金する連携モードについての詳細は後述する。
なお、図2では、窓口10で左右2人の窓口係が顧客からの依頼を受ける場合のシステム構成を示しているが、貨幣管理システム1では、銀行の規模に応じて窓口入出金機30及び窓口端末20A、20Bを増設できるようになっている。
オープン出納機50は、窓口10の後方に設置されて、2人の窓口係や他の行員によって利用される。例えば、窓口10で顧客から依頼された入金や出金の金額が高額で、多数の紙幣を処理する必要がある場合に、窓口係は、窓口入出金機30ではなくオープン出納機50を利用して、連携モードで紙幣の入出金処理を行う。
ここで、連携モードでオープン出納機50を利用して行う入出金処理について説明する。図3は、窓口入出金機30とオープン出納機50を連携して行う入出金処理についての説明図である。
まず、窓口端末20A、20Bで、入出金処理に係る入金額や出金額を含む入出金データが入力される(A−1)。入力された入出金データは、窓口入出金機30を利用して入出金する場合と同様に、窓口入出金機30に送信される(A−2)。ここまでの処理は、窓口入出金機30により紙幣を入出金する従来の単体モードと同じ処理である。すなわち、貨幣管理システム1では、連携モードによりオープン出納機50で紙幣を入出金する場合でも、窓口係は、従来同様に窓口端末を操作すればよい。
窓口入出金機30では、窓口端末20A、20Bから受信した入出金データに含まれる入金額又は出金額に基づいて、単体モード及び連携モードのいずれの動作モードで入出金を行うかが手動指示又は自動判定によって決定される(A−3)。具体的には、例えば、窓口係が、窓口入出金機30を操作して、連携モードで入出金することを手動で選択する。また、金額が所定金額より高額である場合、所定枚数以上の紙幣の入金又は出金を行う必要がある場合等に、自動的に連携モードが選択される。
連携モードが選択されると、オープン出納機50を利用して紙幣を入出金するために、窓口入出金機30からオープン出納機50に、入出金指示データが送信される(A−4)。このとき送信される入出金指示データには、例えば、入金処理に関する情報を要求するデータ又は出金処理を指示するデータと、窓口入出金機30を特定する識別情報と、入出金データが入力された窓口端末20A又は20Bを特定するデータとが含まれている。
具体的には、例えば、窓口入出金機30の右側に窓口端末20Aが設置された状態で右側から占有された場合には、窓口入出金機30は、右側の窓口端末20Aによる処理が開始されたことを認識する。そして、連携モードが選択されると、窓口入出金機30は、右側の窓口端末20Aから受信した入出金データに基づいて入出金指示データを作成して、オープン出納機50に送信する。入出金指示データには、窓口入出金機30の識別情報と、窓口入出金機30が右側の占有状態であることを示す情報とが含まれているので、オープン出納機50は、この処理に対応する端末が窓口入出金機30の右側の窓口端末20Aであることを認識することができる。
窓口係は、窓口10からオープン出納機50の設置場所へ移動する。そして、オープン出納機50で連携モードを選択して、紙幣の入出金処理を行う(A−5)。このとき、窓口係が利用する窓口端末20A又は20Bを特定するための情報の入力が求められる。オープン出納機50は、入力された情報に基づいて、連携モードでの連携先となる窓口入出金機30及び窓口端末20A又は20Bを特定する。そして、連携先の窓口入出金機30及び窓口端末20A又は20Bから受信した入出金指示データに基づいて、紙幣の入出金処理を行う。入出金処理に必要な情報は、窓口入出金機30とオープン出納機50との間で自動的に送受信されるので、窓口係は、窓口端末20A又は20Bに入力した情報をオープン出納機50に再入力することなく紙幣を入出金することができる。
なお、窓口端末20A、20Bの特定は、窓口入出金機30が左右いずれの方向から占有されたかに基づいて行ってもよいし、例えば、窓口端末20A、20Bのシリアル番号等の識別情報を利用して行ってもよい。例えば、オープン出納機50で、窓口係の識別情報、窓口入出金機30及び窓口端末20A、20Bの対応表を管理して、窓口係に識別情報の入力を求めることにより、この窓口係が利用する窓口入出金機30及び窓口端末20A又は20Bを特定することができる。
オープン出納機50では、連携モードによる紙幣の入出金が完了すると、入出金した紙幣に関する情報や入出金処理の完了を通知する信号を含む入出金完了通知が、窓口入出金機30に送信される(A−6)。
また、窓口入出金機30は、所定タイミングで、入出金額等のデータ及び入出金処理の完了を示す情報を、窓口端末20A、20Bに送信する(A−7)。このとき、窓口入出金機30は、窓口入出金機30を利用して貨幣を入出金した場合と同様の情報、すなわち単体モードで動作した場合と同様の情報を、窓口端末20A、20Bに送信する。窓口端末20A、20Bは、窓口入出金機30から受信した情報に基づいて、窓口入出金機30に送信した入出金データに係る処理が完了したことを認識して、入出金処理を完了する。
さらに、連携モードで入出金を行った場合には、窓口入出金機30は、窓口端末20A、20Bに対して擬似的な回収通知、又は擬似的な補充通知を行う(A−8)。窓口端末20A、20Bは、窓口入出金機30からの各種通知(入出金完了通知、回収通知、補充通知)に基づいて、窓口入出金機30の在高を管理する。
このように、本実施形態に係る貨幣管理システム1では、窓口端末20A、20Bと窓口入出金機30のみが接続されて単体モードで入出金処理を行う場合と同様に、窓口端末20A、20Bを操作しながら、連携モードでオープン出納機50を利用して紙幣を入出金することができる。そして、連携モードで入出金処理を行った場合には、擬似的な回収通知や擬似的な補充通知を窓口端末20A、20Bに送信することで、窓口端末20A、20Bによる在高の厳正な管理を可能とする。
なお、図3に示す(A−1)〜(A−8)の処理は、処理内容を説明するためのもので、この数字の順で処理が行われることを示すものではない。例えば、窓口入出金機30が占有される時間を短縮するために、窓口入出金機30から窓口端末20A、20Bへの完了通知を行うタイミングを変更してもよいし、先にオープン出納機50で入出金を行ってから窓口端末20A、20Bを操作するようにしてもよい。各処理の処理内容詳細及び処理順序は、銀行での運用に応じて設定できるようになっている。また、図示した処理以外にも、入出金データと実際に入出金された紙幣の金額との照合処理を行うこともできるが、これらについての詳細は後述する。
次に、貨幣管理システム1を構成する窓口端末20A、20B、窓口入出金機30及びオープン出納機50機能及び構成概要を説明する。以下では、窓口端末20A又は20Bのいずれか一方を操作する場合を例に説明するため、窓口端末20A、20Bを、窓口端末20と記載する。また、窓口入出金機30及びオープン出納機50について、紙幣の識別計数、搬送、収納等を行う紙幣入出金機としての構成及び機能の詳細については従来技術と同様であるため詳細な説明は省略して、以下では、本実施形態の説明に必要な構成のみを説明することとする。
図4は、貨幣管理システム1を構成する窓口端末20、窓口入出金機30及びオープン出納機50の機能構成概略を示す機能ブロック図である。窓口端末20、窓口入出金機30及びオープン出納機50は、ネットワーク40a及び40bを介して各種のデータを送受信できるように接続されているが、本実施形態では、窓口端末20は従来同様に窓口入出金機30との間でのみ通信を行う。そして、窓口入出金機30が、オープン出納機50との間で通信を行うことにより連携モードが実現される。
窓口端末20は、操作表示部21と、制御部22と、記憶部23とを有している。窓口端末20は従来から利用されている端末で、例えば、コンピュータ装置によって構成される。操作表示部21は、入出金する紙幣の金種と各金種の金額又は枚数とを入力したり、入出金処理に関する情報を表示したりするために利用される。制御部22は、操作表示部21を利用して入力された入金額と、窓口入出金機30又はオープン出納機50を利用して入金された紙幣の入金額とを照合する処理等、各種の処理を実行する機能を有する。
さらに、制御部22は、本実施形態において重要な機能部として、入出金機状態管理部22Aを有する。入出金機状態管理部22Aは、窓口入出金機30からの各種通知に基づいて、窓口入出金機30の状態を管理する処理部である。具体的には、入出金機状態管理部22Aは、入出金完了通知、補充通知、回収通知などを受信した場合に、記憶部23に格納された在高データ23A及び入出金管理データ23Bを更新する処理を行う。
記憶部23は、半導体メモリやハードディスク等の記憶媒体から成り、入出金機状態管理部22Aによって管理される在高データ23A及び入出金管理データ23Bを保存するために利用される。在高データ23Aは、窓口入出金機30が収納している貨幣の在高を示すデータであり、入出金管理データ23Bは窓口入出金機30の入出金の履歴を示すデータである。
窓口入出金機30は、各種情報の入力及び表示を行うための操作表示部31と、入金紙幣や出金紙幣の識別計数を行うための識別計数部32と、投入口に投入された紙幣を搬送して識別計数部32を経て紙幣収納部へ収納したり紙幣収納部から繰り出した紙幣を投出口に投出したりするための紙幣入出金部33と、各部を制御する制御部34と、各種データを保存するための記憶部35と、占有ボタン36とを有している。
操作表示部31は、液晶タッチパネル等から成り、窓口入出金機30の動作モードを変更するために利用される。具体的には、窓口入出金機30を利用して入金処理を行う単体入金モードと、窓口入出金機30を利用して出金処理を行う単体出金モードと、オープン出納機50を利用して入金処理を行う連携入金モードと、オープン出納機50を利用して出金処理を行う連携出金モードと、窓口入出金機30から紙幣を回収してオープン出納機50に入金する連携回収モードと、オープン出納機50から紙幣を出金して窓口入出金機30に入金して補充する連携補充モードとの間で動作モードを変更する。なお、従来から行われている単体入金モード及び単体出金モードについての説明は省略して、連携モードでの処理についての詳細は後述する。
識別計数部32は、入金紙幣の金種や真偽を識別して計数する機能を有する。
紙幣入出金部33は、窓口入出金機30の投入口に投入された紙幣の入金及び窓口入出金機30の紙幣収納部から投出口への紙幣の出金を行う機能を有する。識別や計数が必要な紙幣は、識別計数部32を経て搬送される。また、紙幣入出金部33には、投入口、投出口、紙幣収納部の他に、入金確定前の紙幣を一時的に収納する一時保留部や識別計数部32によりリジェクトされた紙幣を投出するためのリジェクト部等が含まれ、これら各部の間で紙幣が搬送される。
制御部34は、動作モード切替部34A、データ管理部34B、データ照合部34C及び疑似通知処理部34Dを有している。動作モード切替部34Aは、操作表示部31での操作に応じて動作モードを変更する機能を有する。データ管理部34Bは、窓口端末20から受信した入出金データ、識別計数部32による識別計数結果、紙幣入出金部33によって入出金された紙幣の金種や金額、オープン出納機50によって入出金された紙幣の金種や金額等のデータを管理する機能を有する。データ照合部34Cは、窓口端末20から受信した入出金データと、窓口入出金機30又はオープン出納機50によって実際に入出金された紙幣の入出金額との照合処理を行う機能を有する。
疑似通知処理部34Dは、連携モードにおける入出金が行われた場合に、対応する擬似的な通知を行う処理部である。具体的には、連携モードで入金が行われた場合には、疑似通知処理部34Dは、入金額と同額を回収額とした擬似的な回収通知を窓口端末20に送信する。また、連携モードで出金が行われた場合には、疑似通知処理部34Dは、出金額と同額を補充額とした擬似的な補充通知を窓口端末20に送信する。
記憶部35は、半導体メモリやハードディスク等の記憶媒体から成り、データ管理部34Bによって管理される入出金管理データ35Aを保存するために利用される。また、紙幣入出金部33に収納している貨幣の在高を示す在高データをさらに保存してもよい。
占有ボタン36は、窓口入出金機30の左右に独立して配置された機械式のボタンから成り、窓口入出金機30の右側に居る窓口係が右側の占有ボタン36を操作すると動作モード切替部34Aは、窓口入出金機30を右側の窓口係による占有状態とする。例えば、右側の窓口係による占有状態で単体入金モードが選択された場合には、右側の窓口端末20から受信した入出金データがデータ管理部34Bにより紙幣入出金部33に送信される。そして、紙幣入出金部33によって、右側の窓口係による紙幣の入金処理が行われる。同様に、左側の占有ボタン36が操作されると、左側の窓口係による占有状態となり、左側の窓口端末20から受信した入出金データに基づいて入金又は出金の処理が行われる。
オープン出納機50は、各種情報の入力及び表示を行うための操作表示部51と、入金紙幣や出金紙幣の識別計数を行うための識別計数部52と、投入口に投入された紙幣を識別計数部52を経て紙幣収納部へ収納したり紙幣収納部から繰り出した紙幣を投出口に投出したりするための紙幣入出金部53と、各部を制御する制御部54と、オープン出納機50の利用者を認証するための認証情報55A及び入出金された紙幣の金種や金額等を管理する入出金管理データ55Bを保存するための記憶部55とを有している。
操作表示部51は、液晶タッチパネル等から成り、オープン出納機50の利用者を認証するための操作や動作モードを変更するための操作等を行うために利用される。切替可能な動作モードには、オープン出納機50単体で入金処理を行う単体入金モードと、オープン出納機50単体で出金処理を行う単体出金モードと、窓口入出金機30と連携して入金処理を行う連携入金モードと、窓口入出金機30と連携して出金処理を行う連携出金モードと、窓口入出金機30から出金した紙幣をオープン出納機50に入金して回収する連携回収モードと、オープン出納機50から紙幣を出金して窓口入出金機30に入金して補充する連携補充モードとが含まれる。
オープン出納機50では窓口入出金機30に比べて多くの紙幣を入出金できる点が異なっているが、識別計数部52及び紙幣入出金部53の基本的な機能及び動作は、窓口入出金機30の識別計数部32及び紙幣入出金部33と同様であるため詳細な説明は省略する。
制御部54は、動作モード切替部54A、データ管理部54B、データ照合部54C及び利用者認証部54Dを有している。動作モード切替部54Aは、操作表示部51による操作に応じて動作モードを変更する機能を有する。データ管理部54Bは、窓口入出金機30から受信したデータ、識別計数部52による識別計数結果、紙幣入出金部53によって入出金された紙幣の金種や金額等のデータを管理する機能を有する。データ照合部54Cは、窓口入出金機30から受信した入出金データと、オープン出納機50によって実際に入出金された紙幣の入出金額との照合処理を行う機能を有する。
利用者認証部54Dは、オープン出納機50を利用する窓口係を認証する機能を有する。例えば、窓口係が、操作表示部51を操作して各窓口係を識別するために割り当てられた自身の識別用IDとパスワードを入力すると、記憶部55に保存された認証情報55Aを参照して窓口係が認証される。なお、窓口係を特定することができれば、認証方法は特に限定されず、指紋等を利用した生体認証を利用してもよいし、磁気カードやICカード等を利用して認証を行う態様であっても構わない。
記憶部55は、半導体メモリやハードディスク等の記憶媒体から成り、窓口係を認証するためのIDやパスワードを含む認証情報55Aと、データ管理部54Bによって管理される入出金管理データ55Bとを保存するために利用される。また、紙幣入出金部53に収納している貨幣の在高を示す在高データをさらに保存してもよい。
上記構成を有することにより、窓口係は、窓口端末20及び窓口入出金機30を利用して、単体モードで入出金処理を行うことができる。例えば、窓口入出金機30によって対応可能な少額取引であれば、窓口入出金機30のみを利用して入出金処理を行う。また、窓口係は、オープン出納機50のみを利用して、単体モードで入出金処理を行うことができる。例えば、銀行外の顧客を訪問する渉外員が銀行外から集めてきた紙幣を入金する場合等に、オープン出納機50のみを利用して入出金を行う。本実施形態に係る貨幣管理システム1では、これらの単体モードに加えて、窓口入出金機30及びオープン出納機50を連携した連携モードで紙幣を入出金できる点に1つの特徴を有している。
次に、窓口端末20が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、窓口端末20が記憶するデータの具体例についての説明図である。図5に示すように、在高データ23Aは、窓口入出金機30に収納された貨幣の合計金額と、金種別の在高とを示す。図5では、合計金額が「1872000」円であり、10000円紙幣が「180」枚収納され、5000円紙幣が「10」枚収納された状態を示している。
また、入出金管理データ23Bは、窓口入出金機30が行った処理を識別する「No.」と、窓口入出金機30の左右のうちいずれに接続された窓口端末20に対応付けて行われた処理であるかを示す「左右(端末)」と、処理の受付日時と、処理の種別と、関連するオープン出納機50の処理を示す「関連処理No.」と、在高の増減を示す「計数データ」と、処理完了日時と、照合結果とを項目として有する。
図5では、No.「M001-0001」に対し、左右「R」、受付日時「20121119 09:42」、処理「補充」、関連処理No.「W−0001」、計数データ「2,500,000」、処理完了日時「20121119 09:45」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「M001-0021」に対し、左右「R」、受付日時「20121119 10:02」、処理「入金」、関連処理No.「−」、計数データ「360,000」、処理完了日時「20121119 10:08」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「M001-0022」に対し、左右「L」、受付日時「20121119 10:10」、処理「出金」、関連処理No.「−」、計数データ「−1,000,000」、処理完了日時「20121119 10:11」、照合結果「−」が関連付けられている。
また、No.「M001-0023」に対し、左右「L」、受付日時「20121119 10:10」、処理「補充」、関連処理No.「−」、計数データ「1,000,000」、処理完了日時「20121119 10:12」、照合結果「−」が関連付けられている。なお、このエントリは、後述するように疑似的な通知に基づいて登録されたものであるが、窓口端末20では擬似的な通知であるか否かを判別せず、通常の補充と同様に扱われる。
また、No.「M001-0053」に対し、左右「L」、受付日時「20121119 11:43」、処理「入金」、関連処理No.「W−0031」、計数データ「1,250,000」、処理完了日時「20121119 11:50」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「M001-0054」に対し、左右「L」、受付日時「20121119 11:43」、処理「回収」、関連処理No.「W−0032」、計数データ「−1,250,000」、処理完了日時「20121119 11:51」、照合結果「OK」が関連付けられている。なお、このエントリは、後述するように疑似的な通知に基づいて登録されたものであるが、窓口端末20では擬似的な通知であるか否かを判別せず、通常の回収と同様に扱われる。
また、No.「M001-0084」に対し、左右「L」、受付日時「20121119 12:33」、処理「入金」、関連処理No.「W−0056」、計数データ「2,000,000」、処理完了日時「20121119 12:37」、照合結果「OK」が関連付けられている。
次に、窓口入出金機30が記憶するデータの具体例について説明する。図6は、窓口入出金機30が記憶するデータの具体例についての説明図である。図6に示すように、入出金管理データ35Aは、図5に示した入出金管理データ23Bと同一の項目を有し、入出金管理データ23Bと対応するエントリが登録されている。但し、相違点として、入出金管理データ35Aは、連携モードでの処理を単体モードでの処理とは区別して登録し、また、擬似的な補充及び回収を通常の補充及び回収と区別して登録している。
このため、No.「M001−0022」は処理「連携出金」となり、No.「M001−0023」は処理「疑似補充」となり、No.「M001−0053」は処理「連携入金」となり、No.「M001−0054」は処理「疑似回収」となり、No.「M001−0084」は処理「連携入金」となっている。その他の項目については図5に示した入出金管理データ23Bと同一である。
次に、オープン出納機50が記憶するデータの具体例について説明する。図7は、オープン出納機50が記憶するデータの具体例についての説明図である。図7に示すように、認証情報55Aは、認証情報を特定するNo.に対して、窓口係を特定するための利用者ID及びパスワードと、この利用者IDを有する窓口係に割り当てられた窓口入出金機30のシリアル番号等の識別番号と、窓口係が左右いずれの方向から窓口入出金機30を利用するかを特定する情報が保存されている。
具体的には、図7の認証情報55Aでは、No.「U001」に対し、利用者ID「C12345」、パスワード「a98765」、窓口入出金機識別番号「M001」及び左右「L」が関連付けられている。また、No.「U002」に対し、利用者ID及びパスワード(例示せず)、窓口入出金機識別番号「M001」及び左右「R」が関連付けられている。また、No.「U003」に対し、利用者ID及びパスワード(例示せず)、窓口入出金機識別番号「M002」及び左右「L」が関連付けられている。また、No.「U004」に対し、利用者ID及びパスワード(例示せず)、窓口入出金機識別番号「M002」及び左右「R」が関連付けられている。
また、入出金管理データ55Bは、オープン出納機50が行った処理を識別する「No.」と、受付日時と、利用者情報と、処理の種別と、在高の増減を示す「計数データ」と、処理完了日時と、関連する窓口入出金機30の処理を示す「関連処理No.」と、照合結果とを項目として有する。
図7では、No.「W−0001」に対し、受付日時「20121119 09:39」、利用者情報「M001−R」、処理「補充」、計数データ「−2,500,000」、処理完了日時「20121119 09:45」、関連処理No.「M001-0001」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「W−0016」に対し、受付日時「20121119 10:00」、利用者情報「S0011」、処理「入金」、計数データ「1,380,000」、処理完了日時「20121119 10:05」、関連処理No.「−」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「W−0025」に対し、受付日時「20121119 10:11」、利用者情報「M001−L」、処理「補充」、計数データ「−1,000,000」、処理完了日時「20121119 10:15」、関連処理No.「M001-0023」、照合結果「−」が関連付けられている。
また、No.「W−0032」に対し、受付日時「20121119 11:39」、利用者情報「M001−L」、処理「回収」、計数データ「1,250,000」、処理完了日時「20121119 11:51」、関連処理No.「M001−0054」、照合結果「OK」が関連付けられている。
また、No.「W−0056」に対し、受付日時「20121119 12:37」、利用者情報「M001−L」、処理「連携入金」、計数データ「2,000,000」、処理完了日時「20121119 12:40」、関連処理No.「M001−0084」、照合結果「−」が関連付けられている。
ここで、No.「W−0025」のエントリは、疑似補充に対応するものであり、疑似補充の前には連携出金が行われているが、入出金管理データ55Bには対応する連携出金のエントリが残されていない。これは、オープン出納機50は連携出金の発生時に連携出金についてのエントリを登録した後、疑似補充に対応する補充のエントリを登録し、その後、連携出金のエントリをクリアするからである。この結果、連携出金により出金された貨幣は、窓口入出金機30への補充のために出金されたものとして扱われることになる。
同様に、No.「W−0032」のエントリは、疑似回収に対応するものであり、疑似回収の前には連携入金が行われているが、入出金管理データ55Bには対応する連携入金のエントリが残されていない。これは、オープン出納機50は連携入金の発生時に連携入金についてのエントリを登録した後、疑似回収に対応する回収のエントリを登録し、その後連携入金のエントリをクリアするからである。この結果、連携入金により入金された貨幣は、窓口入出金機30から回収して入金されたものとして扱われることになる。
なお、No.「W−0056」のエントリは、連携入金により登録され、対応する疑似回収のエントリが登録される前の状態である。このように、疑似補充や疑似回収に基づくエントリが登録されて連携出金や連携入金によるエントリがクリアされるまでは、連携出金や連携入金についてのエントリが入出金管理データ55Bに残ることになる。
次に、連携モードによる入金である連携入金処理の処理手順について説明する。図8及び図9は、連携入金処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、窓口10で顧客から大量の紙幣の入金を依頼された窓口係は、顧客から受け取った紙幣をオープン出納機50に入金するため、操作表示部51を操作して連携入金モードを選択する(ステップS100)。オープン出納機50では、動作モード切替部54Aによって動作モードが連携入金モードに切り換えられると、利用者認証部54Dによる認証処理が行われる(ステップS101)。認証処理では、記憶部55に保存された認証情報55Aが利用されるが、この認証情報55Aには、オープン出納機50を利用する窓口係と、この窓口係が利用する窓口入出金機30及び窓口端末20とを特定する情報が含まれている。
例えば、窓口係が、操作表示部51により利用者ID及びパスワードを入力して、図7のNo.U001に示す利用者IDがC12345の利用者として認証されると、この窓口係がM001の窓口入出金機30を左側(L)から利用していることを特定することができる。すなわち、処理に関係する窓口端末20が、窓口入出金機30の左側に設置された端末であることを特定できる。ここで特定された窓口入出金機30及び窓口端末20が、連携モードによる連携先となる。このように、認証処理を行う利用者認証部54Dが、連携モードによる連携先を特定する連携先特定部として機能する。
オープン出納機50での認証がなされると、窓口係によってオープン出納機50に紙幣が入金される(ステップS102)。オープン出納機50の投入口に投入された入金紙幣は、識別計数部52によって識別計数されて、紙幣入出金部53によって所定の紙幣収納部に収納される。このとき、データ管理部54Bは、入金紙幣の識別計数結果を、入金計数データとして記憶部55の入出金管理データ55Bに登録する(ステップS103)。入金計数データは、紙幣を入金した窓口係に対応する窓口入出金機30及び窓口端末20を特定する情報と関連付けて登録される。
例えば、図7のNo.W−0056のデータは、識別番号M001の窓口入出金機30を左側の窓口端末20を操作しながら利用する窓口係が、連携入金モードを選択して、200万円の紙幣を入金したことを示している。利用者情報には、図8の認証情報55Aに基づいて、認証された窓口係に対応する窓口入出金機30の識別番号と、この窓口係が窓口入出金機30の左右両側に設置された窓口端末20のうち、いずれの端末を利用するのかを示す情報とが含まれる。これにより、利用者情報に基づいて窓口入出金機30及び窓口端末20を特定することができる。
窓口係は、オープン出納機50での入金処理を終えると、窓口10に戻り、この入金処理を処理するために窓口端末20の操作を開始する(ステップS104)。具体的には、操作表示部21を操作して、単体入金モードで窓口入出金機30による入金を行う場合と同様に、入金額等を入力する。
続いて窓口係は、占有ボタン36を操作して窓口入出金機30を占有状態とした後(ステップS105)、操作表示部31を操作して連携入金モードを選択する(ステップS106)。窓口入出金機30では、動作モード切替部34Aによって動作モードが連携入金モードに切り換えられると、データ管理部34Bが、オープン出納機50を利用して入金が行われることを認識する。そして、データ管理部34Bは、オープン出納機50に、入金計数データを要求する(ステップS107)。このとき、窓口入出金機30から、オープン出納機50へ、窓口入出金機30の識別番号と、左右いずれの窓口係による占有状態にあるかを示す情報、すなわち窓口端末20を特定する情報とが通知される。
オープン出納機50では、窓口入出金機30からの入金計数データを要求する信号と、窓口入出金機30及び窓口端末20を特定する情報とを受信すると、データ管理部54Bが、記憶部55の入出金管理データ55Bから、対応する入金計数データを読み出す(ステップS108)。そして、読み出した入金計数データに基づいて出納機在高登録(ステップS109)を行うとともに、読み出した入金計数データを窓口入出金機30に送信する(ステップS110)。ここで、出納機在高登録は、入出金管理データ55Bに窓口入出金機30からの回収としてのエントリを登録することで行われる。
図9に示すように、窓口入出金機30がオープン出納機50から入金計数データを受信すると(ステップS111)、単体入金モードで窓口入出金機30に紙幣が入金された場合と同様のデータ形式で、入金計数データを窓口端末20に送信する(ステップS112)。
このように、窓口端末20では、単体モードで窓口入出金機30に紙幣を入金する場合と同様に入金額等を入力する操作が行われ、単体モードで窓口入出金機30に入金した場合と同様に入金紙幣に関するデータを得ることができるので、従来単体モードで利用していた窓口端末20をそのまま利用することができる。
窓口端末20では、窓口入出金機30から入金計数データを受信すると(ステップS113)、制御部22により、受信した入金計数データに含まれる入金紙幣の識別計数結果と、操作表示部21を操作して入力された入金額とを照合する処理が行われる(ステップS114)。照合処理の結果、窓口端末20に入力された入金額と、実際に入金された紙幣の入金額とが一致しない場合には、窓口係によって、入力された入金額や入金紙幣の識別計数結果等を検証して修正する所定の処理が行われる。
窓口端末20での照合処理の結果、窓口端末20で入力された入金額と入金された紙幣の入金額とが一致した場合には、窓口端末20での入金処理を完了する(ステップS115)。入金処理が完了すると、制御部22の入出金機状態管理部22Aは、窓口入出金機30への入金が行われたとして入出金管理データ23Bへの登録を行い、在高データ23Aの在高に入金額を加算する(ステップS116)。その後、制御部22から、これを通知する信号が窓口入出金機30に送信されて窓口入出金機30の占有状態が解除される(ステップS117)。
窓口入出金機30では、占有状態が解除されると、完了した連携入金処理に係るデータが、記憶部35の入出金管理データ35Aに登録される。また、窓口入出金機30は、オープン出納機50に、入金計数データのクリアを要求する(ステップS118)。オープン出納機50は、窓口入出金機30から入金計数データのクリアを要求する信号を受信すると、連携入金処理が完了したことを認識して、記憶部55に入出金管理データ55Bとして登録されている入金計数データをクリアし(ステップS119)、窓口入出金機30にクリア完了通知を送信する(ステップS120)。
クリア完了通知を受けた窓口入出金機30は、窓口端末20に対して回収データを送信することで擬似的な回収通知を行う(ステップS121)。この回収データは、窓口入出金機30からオープン出納機50へ貨幣の移動が行われたことと、その金額を回収額として示すものであり、回収額は入金額と同額とする。
窓口端末20が回収データを受信すると(ステップS122)、制御部22の入出金機状態管理部22Aは、窓口入出金機30からの回収が行われたとして入出金管理データ23Bへの登録を行い、在高データ23Aの在高から回収額を減算して(ステップS123)、処理を終了する。
次に、連携入金処理の変形例について説明する。図8では、先にオープン出納機50へ紙幣を入金した後に窓口端末20及び窓口入出金機30を操作して入金処理を完了する手順を説明したが、処理タイミングについては、図8に示す手順に限定されず、銀行の運用に応じて、設定により変更できるようになっている。
例えば、窓口10からオープン出納機50までの距離が近く、オープン出納機50に紙幣を入金した後すぐに窓口入出金機30を利用できる場合等には、窓口端末20及び窓口入出金機30で入金処理を開始した後に、オープン出納機50に紙幣を入金する手順であってもよい。
図10は、窓口端末20から開始する場合の連携入金処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、窓口10で顧客から大量の紙幣の入金を依頼された窓口係は、入金処理を処理するために窓口端末20の操作を開始する(ステップS201)。具体的には、操作表示部21を操作して、単体入金モードで窓口入出金機30による入金を行う場合と同様に、入金額等を入力する。
続いて窓口係は、占有ボタン36を操作して窓口入出金機30を占有状態とした後(ステップS202)、操作表示部31を操作して連携入金モードを選択する(ステップS203)。窓口入出金機30では、動作モード切替部34Aによって動作モードが連携入金モードに切り換えられると、データ管理部34Bが、オープン出納機50を利用して入金が行われることを認識する。そして、データ管理部34Bは、オープン出納機50に、入金計数データを要求し、オープン出納機50での入金待ちの状態となる(ステップS204)。
その後、窓口係は、顧客から受け取った紙幣をオープン出納機50に入金するため、操作表示部51を操作して連携入金モードを選択する(ステップS205)。オープン出納機50では、動作モード切替部54Aによって動作モードが連携入金モードに切り換えられると、利用者認証部54Dによる認証処理が行われる(ステップS206)。
オープン出納機50での認証がなされると、窓口係によってオープン出納機50に紙幣が入金される。オープン出納機50の投入口に投入された入金紙幣は、識別計数部52によって識別計数されて、紙幣入出金部53によって所定の紙幣収納部に収納される(ステップS207)。このとき、データ管理部54Bは、入金紙幣の識別計数結果を、入金計数データとして記憶部55の入出金管理データ55Bに登録する(ステップS208)。入金計数データは、紙幣を入金した窓口係に対応する窓口入出金機30及び窓口端末20を特定する情報と関連付けて登録される。
また、オープン出納機50は、入金計数データに基づいて出納機在高登録(ステップS209)を行うとともに、入金計数データを窓口入出金機30に送信する(ステップS210)。ここで、出納機在高登録は、入出金管理データ55Bに窓口入出金機30からの回収としてのエントリを登録することで行われる。以降の処理は、図9に示した処理手順と同様であるので、説明を省略する。
次に、連携モードによる出金である連携出金処理の処理手順について説明する。図11及び図12は、連携出金処理の処理手順を示すフローチャートである。窓口10で顧客から大量の紙幣の出金を依頼された窓口係は、窓口端末20を操作して出金処理を開始する(ステップS300)。このとき行われる操作は、単体出金モードで窓口入出金機30を利用して行う場合と同じ操作である。具体的には、窓口係は、操作表示部21を操作して、出金モードを選択して、出金紙幣の金種、枚数又は金額等の情報を入力する。出金すべき紙幣の情報が入力されると、この情報が窓口端末20から窓口入出金機30に送信されて、出金計数データとして、窓口入出金機30の入出金管理データ35Aに登録される。
続いて、窓口係は、窓口入出金機30の占有ボタン36を操作して占有状態とした後(ステップS301)、操作表示部31により連携出金モードを選択する(ステップS302)。窓口入出金機30では、動作モード切替部34Aにより動作モードが連携出金モードに切り換えられると、データ管理部34Bが、記憶部35の入出金管理データ35Aに登録された出金計数データを、単体出金モードで窓口入出金機30から紙幣を出金した場合と同様のデータ形式で、窓口端末20に送信する(ステップS303)。
窓口端末20では、窓口入出金機30からデータを受信した制御部22が(ステップS304)、窓口入出金機30による出金処理が完了したと認識して、出金処理を完了する(ステップS305)。出金処理が完了すると、制御部22の入出金機状態管理部22Aは、窓口入出金機30から出金が行われたとして入出金管理データ23Bへの登録を行い、在高データ23Aの在高から出金額を減算する(ステップS306)。その後、制御部22から、これを通知する信号が窓口入出金機30に送信されて窓口入出金機30の占有状態が解除される(ステップS307)。
このように、連携出金モードでは、窓口入出金機30から紙幣の出金はなされないが、窓口係が、連携出金モードを選択することにより、その後すぐに窓口入出金機30の占有状態が解除され、窓口入出金機30を他の窓口係による操作が可能な状態とすることができる。
窓口入出金機30は、占有状態を解除すると、出金すべき紙幣の金種及び枚数の情報と、この情報が窓口入出金機30の左右いずれの窓口端末20から受信したものであるかを特定する情報と、窓口入出金機30を識別する識別番号とを含む連携出金データをオープン出納機50に送信する(ステップS308)。
図12に示すように、オープン出納機50が窓口入出金機30から連携出金データを受信すると(ステップS309)、データ管理部54Bが、これを記憶部55の入出金管理データ55Bに登録する(ステップS310)。
窓口端末20で出金処理を完了した窓口係は、窓口10からオープン出納機50の設置場所へ移動して操作を開始する。まず、操作表示部51を操作して、連携出金モードを選択する(ステップS311)。オープン出納機50では、操作表示部51による操作に従って、動作モード切替部54Aによって動作モードが連携出金モードに切り換えられると、利用者認証部54Dによる認証処理が行われる(ステップS312)。認証処理によって、窓口係の利用する窓口入出金機30及び窓口端末20が特定されると、記憶部55に保存された入出金管理データ55Bを参照して、特定された窓口入出金機30及び窓口端末20に対応する連携出金データが読み出される(ステップS313)。
そして、オープン出納機50は、連携出金データに含まれる金種及び紙幣枚数に基づいて紙幣を出金し(ステップS314)、出納機在高登録(ステップS315)を行う。この出納機在高登録では、入出金管理データ55Bに窓口入出金機30への補充としてのエントリを登録される。その後、オープン出納機50は、連携出金データをクリアし(ステップS316)、窓口入出金機30にクリア完了通知を送信する(ステップS317)。
クリア完了通知を受けた窓口入出金機30は、窓口端末20に対して補充データを送信することで擬似的な補充通知を行う(ステップS318)。この補充データは、オープン出納機50から窓口入出金機30へ貨幣の移動が行われたことと、その金額を補充額として示すものであり、補充額は出金額と同額とする。
窓口端末20が補充データを受信すると(ステップS319)、制御部22の入出金機状態管理部22Aは、窓口入出金機30への補充が行われたとして入出金管理データ23Bへの登録を行い、在高データ23Aの在高に補充額を加算する(ステップS320)。その後、窓口係は、オープン出納機50から出金された紙幣を窓口10で顧客に手渡して、連携出金処理を完了する。
ここで、窓口入出金機30から窓口端末20へ出金計数データを送信して窓口端末20での出金処理を完了し、窓口入出金機30の占有状態を解除するタイミングについては、図11に示す態様に限定されず、銀行の運用に応じて、設定により変更できるようになっている。
例えば、図11に示す態様の他、窓口10からオープン出納機50までの距離が近く、すぐにオープン出納機50から紙幣を出金できる場合等には、オープン出納機50での出金処理を完了した後に、窓口入出金機30から窓口端末20へ出金計数データを送信するように設定する態様であってもよい。具体的には、図11で、ステップS302で連携出金モードが選択された後にステップS308のオープン出納機50への情報送信を先に行って、オープン出納機50でステップS309〜S317の出金処理を行う。そして、オープン出納機50から窓口入出金機30に出金完了を通知した後に、ステップS304〜S307の処理を行って窓口端末20での処理を完了して、窓口入出金機30の占有状態を解除するように設定することもできる。
上述してきたように、本実施例では、窓口係は、窓口入出金機30とオープン出納機50を連携させて入金や出金等の貨幣処理を行う場合も、窓口端末20では、窓口入出金機30のみを利用して貨幣処理を行っていた従来の単体モードと同じ操作を行うだけでよい。また、連携モードでオープン出納機50を利用して入出金を行う場合も、単体モードでの処理が完了した場合と同様に、窓口入出金機30から窓口端末20へ処理完了を示す情報が送信される。これにより、貨幣管理システム1では、従来使用していた窓口端末20をそのまま利用しながら連携モードによる入出金処理を実現することができる。連携モードを実現するために窓口端末20用のソフトウェアを新たに開発する必要がなく窓口入出金機30とオープン出納機50を連携させるために新たにサーバ等を導入する必要もないので、設備投資に係る費用を大幅に削減抑制することができる。
また、窓口係は、窓口端末20では従来通りの操作を行って、窓口入出金機30及びオープン出納機50で連携モードを選択するだけで、容易に、窓口入出金機30とオープン出納機50を連携した貨幣処理を行うことができる。例えば、オープン出納機50で認証処理を行うだけで、処理対象紙幣の金額や金種等のデータが、窓口入出金機30とオープン出納機50との間で自動的に送受信されるので、金額や金種等のデータをオープン出納機50に再入力する必要がない。
さらに、入出金データに対応する貨幣の入出金をオープン出納機50が行った場合に、窓口入出金機30とオープン出納機50との間で入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととすることで、窓口端末20が管理する窓口入出金機30の在高を実際の在高と一致させ、在高の管理を厳正に行うことができる。
具体的には、連携入金を行った場合には入金額と同額の回収が行われたこととし、連携出金を行った場合には出金額と同額の補充が行われたこととする。ここで、回収や補充が行われたこととする場合には、入出金に対応する金額を示すデータを送信してもよいし、金種別の枚数を示すデータを送信してもよい。
なお、本実施例では、操作者である窓口係の操作入力に基づいて連携モードを選択する場合を例に説明を行ったが、入出金の金額と窓口入出金機30の在高に基づいて、窓口入出金機30が連携モードと単体モードのいずれかを選択する構成としてもよい。具体的には、入金される金額が所定金額以上である場合には自動的に連携入金モードに設定され、出金される貨幣の在高が窓口入出金機30にない場合に自動的に連携出金モードに設定される。また、入出金される貨幣の種類に基づいて、窓口入出金機30が連携モードと単体モードのいずれかを選択する構成としてもよい。例えば、未使用の紙幣(いわゆる新券)の出金については金額に関わらず連携モードを選択する、旧意匠の紙幣(C号券、D号券などの旧紙幣)の入金については金額に関わらず連携モードを選択する、などの動作を行わせることができる。
また、本実施例では、説明を簡明にするために紙幣の入出金処理及び管理を例示して説明を行ったが、硬貨についても同様に入出金処理及び管理を行うことが可能であることは言うまでもない。
また、本実施例では、窓口端末20、窓口入出金機30及びオープン出納機50を有する貨幣管理システムに本発明を適用する場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、束紙幣や包装硬貨を出金する出金装置としての現金バス、大量の紙幣の入金が可能な大口入金機、貨幣の両替を行う両替機などを含んだシステムに本発明を適用し、これらの装置の入出金を管理することも可能である。
また、本実施例では、貨幣の入出金が可能な窓口入出金機30を用いる場合を例に説明を行ったが、貨幣の入出金を行わない入出金管理装置を窓口端末20に接続してもよい。この場合には、全ての入出金は入出金管理装置以外の装置で行われるが、窓口端末20からは入出金管理装置が入出金を行ったものとして認識されることになる。
また、図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明は、窓口で貨幣を入出金するための入出金機と窓口後方で利用される貨幣処理装置である出納機とを含む貨幣管理システムにおいて、在高の管理を厳正に行うことに適している。
1 貨幣管理システム
10 窓口
20、20A、20B 窓口端末
21、31、51 操作表示部
22、34、54 制御部
22A 入出金機状態管理部
23、35、55 記憶部
23A 在高データ
23B、35A、55B 入出金管理データ
30 窓口入出金機
32、52 識別計数部
33、53 紙幣入出金部
34A、54A 動作モード切替部
34B、54B データ管理部
34C、54C データ照合部
34D 疑似通知処理部
36 占有ボタン
40a、40b ネットワーク
50 オープン出納機
54D 利用者認証部

Claims (12)

  1. 入出金データを入力するための端末と、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置とを有する貨幣処理システムであって、
    前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段と
    を備えたことを特徴とする貨幣管理システム。
  2. 前記データ管理手段は、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置への入金が行われた場合に、前記入出金データに対応する貨幣が前記入出金機から前記貨幣処理装置へ移動したこととすることを特徴とする請求項1に記載の貨幣管理システム。
  3. 前記データ管理手段は、前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置からの出金が行われた場合に、前記入出金データに対応する貨幣が前記貨幣処理装置から前記入出金機へ移動したこととすることを特徴とする請求項1又は2に記載の貨幣管理システム。
  4. 前記選択手段は、前記入出金データと前記入出金機の在高に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の貨幣管理システム。
  5. 前記選択手段は、入出金される貨幣の種類に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の貨幣管理システム。
  6. 前記選択手段は、操作者による操作入力に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の貨幣管理システム。
  7. 前記貨幣処理装置は、前記入出金機に比べて大量の貨幣を入出金可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の貨幣管理システム。
  8. 前記データ管理手段は、
    前記入出金機に設けられ、
    前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置への入金が行われた場合には、前記端末に対し、前記入出金機が入金を受け付けた旨の通知と、前記入出金機から前記貨幣処理装置に貨幣を移動した旨の通知とを行い、
    前記入出金データに対応して前記貨幣処理装置からの出金が行われた場合には、前記端末に対し、前記入出金機が出金を行った旨の通知と、前記貨幣処理装置から前記入出金機に貨幣を移動した旨の通知とを行う
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の貨幣管理システム。
  9. 前記端末は、前記入出金機からの通知に基づいて、前記入出金機における貨幣の在高を管理することを特徴とする請求項8に記載の貨幣管理システム。
  10. 入出金データを入力するための端末に対応付けて設置され、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機であって、
    前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、自装置が行うか、自装置に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置が行うかを選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段と
    を備えたことを特徴とする入出金機。
  11. 入出金データを入力するための端末に対応付けて設置され、前記入出金データに対応する貨幣の入出金の管理を行う入出金管理装置であって、
    前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、自装置に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置に行わせる制御手段と、
    前記制御手段による制御の結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金管理装置と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理手段と
    を備えたことを特徴とする入出金管理装置。
  12. 入出金データを入力するための端末と、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を行う入出金機と、前記入出金機に接続され貨幣の入出金が可能な貨幣処理装置とを有する貨幣処理システムにおける貨幣管理方法であって、
    前記入出金データに対応する貨幣の入出金を、前記入出金機が行うか前記貨幣処理装置が行うかを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップによる選択結果に基づいて、前記入出金データに対応する貨幣の入出金を前記貨幣処理装置が行った場合に、前記入出金機と前記貨幣処理装置との間で前記入出金データに対応する貨幣の移動が行われたこととするデータ管理ステップと
    を含むことを特徴とする貨幣管理方法。
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