JP2019127721A - 定着部荷重分散構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のアンカに荷重を均等に分散して負荷させる定着部荷重分散構造を提供する。【解決手段】コンクリートからなる基礎100に埋設された複数のアンカ1と、各アンカ1が固定されて基礎100の表面101に定着される基板2と、複数のアンカ1の間となる位置で基板2の表面2aに固定された複数の台部3と、複数の各台部3を各端部4aに固定して各台部3の間に架け渡して設けられており構造物の荷重が伝達される梁部4と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、構造物の定着部において荷重を分散するための定着部荷重分散構造に関する。
例えば、特許文献1に記載の杭基礎構法は、構造物から基礎および杭に伝達する柱軸力が柱直下杭と柱間杭とに分散、配分され、工期の短縮、建設コストの低減を図ることを目的としている。この構法は、構造物の柱直下および柱間にそれぞれ柱直下杭および柱間杭を構築し、同杭位置で各杭に跨ってPC鋼材を配設して基礎を構築し、構造物を構築する段階、または構築後にPC鋼材を緊張して基礎にプレストレスを導入し、このプレストレス力によって構造物の柱軸力を、柱直下杭と柱間杭とに配分する。
特開平7−042168号公報
多大な構造物の荷重を基礎コンクリートで受ける場合、極力長いアンカを埋設することが望ましい。しかし、長いアンカを埋設するには、基礎コンクリートの鉄筋との干渉回避が必要となり、基礎コンクリートを大きくはつらなければならない。
例えば、原子力発電設備において建屋内に新たに構造物の荷重を受けるアンカを設置する場合、線量が高く作業環境が悪いことや、基礎コンクリートの復旧時のコンクリート充填性から、はつり作業を実施しない工法を検討せざるを得ない場合がある。
このように、はつり作業が行えない場合、1本あたりの荷重負荷が小さいアンカを数多く設置する構造が考えられるが、荷重が反力として各アンカに均等に分散されないことから、荷重耐久性を確保できないおそれがある。また、新規施工においても、長いアンカを設置できない場合、同様に、1本あたりの荷重負荷が小さいアンカを数多く設置する構造とすると、荷重が反力として各アンカに均等に分散されないことから、荷重耐久性を確保できないおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、多数のアンカに荷重を均等に分散して負荷させることのできる定着部荷重分散構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る定着部荷重分散構造は、コンクリートからなる基礎に埋設される複数のアンカと、各前記アンカが固定されて前記基礎の表面に定着される基板と、複数の前記アンカの間となる位置で前記基板の表面に固定される複数の台部と、複数の各前記台部を各端に固定して各前記台部の間に架け渡して設けられており構造物の荷重が伝達される梁部と、を備える。
また、本発明の一態様に係る定着部荷重分散構造では、各前記台部を端部に固定して前記梁部が複数設けられ、少なくとも2つの前記梁部の中央部を端部に固定して各前記梁部を連結して設けられ前記構造物の荷重を各前記梁部に分けて伝達する連結梁部をさらに備えることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る定着部荷重分散構造では、前記台部に作用するモーメントを考慮し固定位置を前記梁部の延在方向に沿って前記アンカの間の中心からずらして設けることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る定着部荷重分散構造では、モーメントを作用させないようにするため前記梁部と前記連結梁部とをピン接合することが好ましい。
また、本発明の一態様に係る定着部荷重分散構造では、前記台部よりも前記梁部側に配置される前記アンカの直上から荷重を付加する荷重付加部を備えることが好ましい。
本発明によれば、梁部に伝達された荷重は、その両端に分散して各台部に伝達され、かつ台部からその周囲のアンカに分散される。この結果、多数のアンカに荷重を均等に分散して負荷させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の概略側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の平面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造における反力分布を表す図表である。 図5は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図6は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図7は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図8は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図9は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図10は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図11は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図12は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図13は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図14は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。 図15は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の変形例を表す平面図である。 図16は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の変形例を表す平面図である。 図17は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造の変形例を表す概略図である。 図18は、本発明の実施形態に係る定着部荷重分散構造に適用される加圧水型原子炉の原子炉構造を表す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造の概略側面図である。図2は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造の平面図である。図3は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る定着部荷重分散構造は、基礎100において支持対象となる構造物の荷重Fを受けるように設けられる。
基礎100は、コンクリートからなり、図には明示しないが内部に鉄筋が埋設されている。本実施形態における基礎100は、例えば、鉄筋が埋設されたコンクリート壁がある。
本実施形態の定着部荷重分散構造は、アンカ1と、基板2と、台部3と、梁部4と、連結梁部5と、で構成される。
アンカ1は、基礎100に対し、鉄筋を避けるようにして埋設されている。アンカ1は、鋼製であり、基礎100の表面101に沿うように所定間隔を開けて複数設けられている。アンカ1は、例えば、図2に示すように、平面視で互いに直交するY方向およびX方向において、Y方向に6本×X方向に8本の計48箇所配置されている。
基板2は、鋼板からなり、各アンカ1が固定されている。基板2は、各アンカ1に支持されるように基礎100の表面101に沿って定着される。
台部3は、基板2の表面2aに固定されている。台部3は、複数のアンカ1の間となる位置で基板2の表面2aに固定されている。台部3は、図2および図3に示すように、平面視で十字形状に形成された鋼板からなり、鋼板をなす各板片3Aが2つのアンカ1の間に配置されるように配置され、各板片3Aの端が基板2に溶接により固定されている。台部3は、例えば、図2に示すように、Y方向に2本×X方向に2本の4本に対して1個ずつ設けられて3個×4個の計12箇所配置されている。
梁部4は、X方向に長く延在した鋼材からなり、複数(本実施形態では2つ)の台部3を各端部4aに固定し、各台部3の間に架け渡して設けられている。梁部4は、十字形状に形成された台部3の中央部となる十字の交差部3aが端部4aに溶接により固定されている。梁部4は、図2に示すように、12個の台部3の2個ずつにそれぞれ1個設けられてY方向に3個×X方向に2個の計6箇所配置されている。なお、Y方向において中央の梁部4に符号4Aをつけ、Y方向において両端の梁部4に符号4Bをつける。
連結梁部5は、鋼材からなり、図1から図3に示すように、2つの台部3を端部4aに固定した梁部4が複数設けられており、少なくとも2つの梁部4の中央部4bを端部に固定して各梁部4を連結する。連結梁部5は、複数が相互に連結して設けられており、本実施形態では第一連結梁部5Aと、第二連結梁部5Bと、第三連結梁部5Cと、を有している。
第一連結梁部5Aは、図2に示すように、X方向に沿って長く延在して設けられ、Y方向の両端側においてX方向に並ぶ2つの梁部4の中央部4bを端部5Aaに溶接により固定して各梁部4を連結するように2箇所に配置されている。
第二連結梁部5Bは、図2に示すように、Y方向に沿って長く延在して設けられ、各第一連結梁部5Aの中央部5Abを端部5Baに溶接により固定して各第一連結梁部5Aを連結するように配置されている。
第三連結梁部5Cは、図2に示すように、X方向に沿って長く延在して設けられ、Y方向の中央でX方向に並ぶ2つの梁部4(4A)のうちの一方の梁部4(4A)の中央部4bを一端部5Caに溶接により固定し、第二連結梁部5Bの中央部5Bbを他端部5Cbに溶接により固定して配置されている。なお、Y方向の中央でX方向に並ぶ2つの梁部4(4A)は、荷重バランスを考慮し、図2に示すようにY方向で交互の位置にずれて配置され、この梁部4の配置に伴い第三連結梁部5Cも、Y方向で交互の位置にずれて配置されている。
このように、連結梁部5は、第一連結梁部5Aと、第二連結梁部5Bと、第三連結梁部5Cと、により各梁部4の中央部4bの間を連結する。
そして、連結梁部5は、図2に示すように、第二連結梁部5Bの中央部5Bbに構造物を連結するラグ6が溶接により固定されている。
上述した定着部荷重分散構造の作用を説明する。図4は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における反力分布を表す概略図である。
図4において(a)は、一般的に設計される定着部の構成を示すもので、基礎100に定着した基板2に対して構造物の荷重Fを受けるアンカ1’が十分な長さとされた場合を表している。また、(b)は、(a)に対して十分な長さが確保できないアンカ1を数多く配置した定着部の構成を示す。また、(c)は、(b)と同様に(a)に対して十分な長さが確保できないアンカ1を数多く配置し、かつ上述した構成を適用した構成を示す。
図4において、(a)の構成は、アンカ1’が十分な長さであるため、各アンカ1’に反力が分布され構造物の荷重Fを各アンカ1’に分散することができる。(b)の構成は、十分な長さが確保できないアンカ1を数多く配置しているが、荷重Fが掛かる位置のアンカ1に反力が偏るため構造物の荷重Fを各アンカ1に分散することができない。一方、(c)の本実施形態の構成では、十分な長さが確保できないアンカ1を数多く配置し、かつ上述した構成を適用したことで、荷重Fが掛かる位置のアンカ1の周囲にも反力が分布されるため構造物の荷重Fを各アンカ1に分散することができる。
図5〜図14は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造における作用を説明する説明図である。図5〜図8は、定着部の構成例を示し、図5および図6はその斜視図、図7はその側断面図、図8は基板2に掛かる荷重およびアンカ1に掛かる反力を示す図である。図9および図10は、図5〜図8に示す定着部における本実施形態の適用例を示し、図9は側断面図、図10は基板2に掛かる荷重およびアンカ1に掛かる反力を示す図である。図11および図12は、定着部の他の構成例を示し、図11はその側断面図、図12は基板2に掛かる荷重およびアンカ1に掛かる反力を示す図である。図13および図14は、図11および図12に示す定着部における本実施形態の適用例を示し、図13は側断面図、図14は基板2に掛かる荷重およびアンカ1に掛かる反力を示す図である。
図5〜図8に示す定着部の構成例は、基板2にアンカ1が1列4個配置されている。この場合、図7に示すように、基板2の中央に基礎100から離れる引張方向の荷重Fが作用するとき、これを力学的に図8に置き換えることができる。ここでは、アンカ1の伸びは考慮しない。また、基板2の下面はコンクリートに接触しているためアンカ1の取付け部の回転は拘束されているものとする。但し、実際は微小なアンカ1の伸びやアンカ1の取付け部の回転等、構造物の剛性の影響を受けることから、荷重を均等に分散させるためにはこれらを適切に考慮する必要がある。また、荷重Fが作用する際、各支持点に発生する反力をR1,R2,R3,R4とする。
図8では、荷重Fは、アンカ1の位置に相当する中央2カ所の支持点に作用して反力R2、R3が発生し、その両側の支持点には分配されず反力は発生しない。すなわち、両端のアンカ1は、力学的に意味をなさない。
このような定着部の構成例において、本実施形態を適用し、図9および図10に示すように、隣り合うアンカ1の中央に台部3を設け、各台部3に梁部4を架け渡し、左右対称配置で梁部4の中央に荷重Fを作用させると各台部3に掛かる荷重F1,F2は同一となる。また、4個のアンカ1に均等に荷重が分配され反力R1,R2,R3,R4が発生する。
ここで、荷重Fは2つに分配されることから、荷重Fと、分配された荷重F1,F2の合計とは等しい。…F=F1+F2
基板2に付加される荷重F1,F2は、基板2を介して4箇所のアンカ1(支持点)に均等に分配され作用する。…F1+F2=R1+R2+R3+R4
なお、図10に示す寸法は一例を示すものであり、構造物の剛性を考慮し適切に設定する必要がある。
また、図11および図12に示すように、基板2にアンカ1が1列3個配置されている場合でも、同様の考え方により荷重を分配できる。
図11および図12の構造では、中央の荷重Fの作用点に対して中央のアンカ1にすべての荷重が作用し、反力R2のみが発生する。
そこで、図13および図14に示すように、隣り合うアンカ1の中間に台部3を設け、各台部3に梁部4を架け渡し、左右対称配置で梁部4の中央に荷重Fを作用させると、荷重Fは荷重F1、F2に均等に分配され、荷重F1,F2はそれぞれその両隣のアンカ1に分配されることから、F1,F2を図14に示す位置に作用させることで、荷重Fは3個のアンカ1に均等に分配され、各アンカに反力R1〜R3が均等に発生する。なお、図14に示す寸法は一例を示すものであり、構造物の剛性を考慮し適切に設定する必要がある。
このように、本実施形態の定着部荷重分散構造は、コンクリートからなる基礎100に埋設される複数のアンカ1と、各アンカ1が固定されて基礎100の表面101に定着される基板2と、複数のアンカ1の間となる位置で基板2の表面2aに固定される複数の台部3と、複数の各台部3を各端部4aに固定して各台部3の間に架け渡して設けられており構造物の荷重が伝達される梁部4と、を備える。
従って、梁部4に伝達された荷重は、その両端部4aに分散して各台部3に伝達され、かつ台部3からその周囲のアンカ1に分散される。この結果、多数のアンカ1に荷重を均等に分散して負荷させることができる。
また、本実施形態の定着部荷重分散構造では、各台部3を端部4aに固定して梁部4が複数設けられ、少なくとも2つの梁部4の中央部4bを端部(5Aa)に固定して各梁部4を連結して設けられており構造物の荷重を各梁部4に分けて伝達する連結梁部5をさらに備える。
従って、連結梁部5に伝達された荷重は、その両端(5Aa)に分散して各梁部4に伝達され、さらに梁部4に伝達された荷重は、その両端部4aに分散して各台部3に伝達され、かつ台部3からその周囲のアンカ1に分散される。この結果、アンカ1の数が多い場合であっても荷重を均等に分散して負荷させることができる。
図15〜図17は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造の変形例を表す概略図である。
台部3と梁部4の曲げ剛性などが影響するため、アンカ1の数が多い、アンカ1が2次元的に配置されている場合は、FEM解析にて構造計算を補完することが望ましい。FEM解析にて構造計算を行った結果、例えば、図15〜図17に示すような変形例を実施する。
図15に示す変形例では、図2に示す形態において梁部4の中央に荷重が掛かることで梁部4が撓み、この撓みにより台部3を間とする両隣りのアンカ1に掛かる各荷重に差が生じることを補完する。中央に荷重が掛かった梁部4は、中央が持ち上がるように撓みが生じる。すると、台部3には梁部4側が多く持ち上がるように荷重が掛かる。このため、図15に一点鎖線で示すように、台部3の固定位置を梁部4の延在方向に沿ってアンカ1の間の中心よりも梁部4から遠ざかるようにずらして設ける。この結果、台部3を間とする両隣りのアンカ1に掛かる各荷重に差が生じることを補完することができる。
図16に示す変形例では、図2に示す形態において第一連結梁部5Aの中央に荷重が掛かることで第一連結梁部5Aが撓み、この撓みにより梁部4の端部4aに均等に荷重が分散されず、台部3を間とする両隣りのアンカ1に掛かる各荷重に差が生じることを補完する。中央に荷重が掛かった第一連結梁部5Aは、その両端部5Aaにモーメントが生じる。このため、図16に示すように、第一連結梁部5Aと梁部4の連結において相互の延在方向に直交するピン7によるピン接合を適用する。この結果、第一連結梁部5Aに生じたモーメントによる影響を補完することができる。
図17に示す変形例では、梁部4の中央に荷重が掛かることで梁部4が撓み、この撓みにより台部3を間とする両隣りのアンカ1に掛かる各荷重に差が生じることを補完する。中央に荷重が掛かった梁部4は、中央が持ち上がるように撓みが生じる。すると、台部3には梁部4側が多く持ち上がるように荷重が掛かる。このため、図17に示すように、台部3よりも梁部4側のアンカ1の直上から予め荷重を付与する荷重負荷部を設ける。荷重負荷部は、ボルト8からなる。ボルト8は、梁部4に支持されて締緩によりアンカ1の延在方向に沿って移動可能に設けられている。そして、ボルト8を締めて基板2を介してアンカ1に荷重を付加しておくことで、アンカ1に付加した荷重の反力が発生し、台部3よりも梁部4側のアンカ1に掛かる負荷を低減する。この結果、台部3を間とする両隣りのアンカ1に掛かる各荷重に差が生じることを補完することができる。
図18は、本実施形態に係る定着部荷重分散構造に適用される加圧水型原子炉の原子炉構造を表す断面図である。
既設プラントの補強改造工事において、基礎コンクリート内の鉄筋の干渉回避が必要な加圧水型原子炉12を例えると、本実施形態の定着部荷重分散構造は、図18に示すように、構造物を支持する支持部61に適用される。支持部61は、構造物として、制御棒駆動装置60および制御棒駆動装置60の上端から上方に延在する制御棒クラスタ駆動軸62の上端部を支持する。支持部61は、結束部材61Aと、連結部材61Bと、を有する。結束部材61Aは、制御棒駆動装置60や制御棒クラスタ駆動軸62の上端部を束ねる部材である。連結部材61Bは、結束部材61Aと基礎100とを連結する部材であり、地震などによる制御棒駆動装置60や制御棒クラスタ駆動軸62の上端部に作用する荷重を基礎100に伝達することで、この荷重を基礎100で受けるためのものである。連結部材61Bは、棒状部材で構成されている。基礎100は、原子炉格納容器の内部において、加圧水型原子炉12を囲むコンクリート壁である。
すなわち、加圧水型原子炉12を囲む基礎100としてのコンクリート壁において、長いアンカを埋設する厚さが確保できない。また、加圧水型原子炉12の周囲は、線量が高く作業環境が悪く、はつり作業を実施しない工法を検討する必要がある。
この点、本実施形態の定着部荷重分散構造を適用することで、基礎100としてのコンクリート壁のはつり作業を実施することなく、かつ長いアンカを用いずに短いアンカ1を多数用いつつ、これらアンカ1に荷重を均等に分散することで、構造物の荷重を適宜受けることができる。
なお、本実施形態の定着部荷重分散構造の適用は、加圧水型原子炉12を囲む基礎100としてのコンクリート壁に限定されず、他の構造物の荷重を受ける支持部において適用してもよく、また、コンクリート壁ではなく、床や天井などのコンクリートの基礎100に適用してもよい。
1 アンカ
2 基板
2a 表面
3 台部
3A 板片
3a 交差部
4 梁部
4A Y方向の中央の梁部
4B Y方向の両端の梁部
4a 端部
4b 中央部
5 連結梁部
5A 第一連結梁部
5Aa 端部
5Ab 中央部
5B 第二連結梁部
5Ba 端部
5Bb 中央部
5C 第三連結梁部
5Ca 一端部
5Cb 他端部
6 ラグ
7 ピン
8 ボルト(荷重付加部)
100 基礎
101 表面

Claims (5)

  1. コンクリートからなる基礎に埋設される複数のアンカと、
    各前記アンカが固定されて前記基礎の表面に定着される基板と、
    複数の前記アンカの間となる位置で前記基板の表面に固定される複数の台部と、
    複数の各前記台部を各端に固定して各前記台部の間に架け渡して設けられており構造物の荷重が伝達される梁部と、
    を備える定着部荷重分散構造。
  2. 各前記台部を端部に固定して前記梁部が複数設けられ、少なくとも2つの前記梁部の中央部を端部に固定して各前記梁部を連結して設けられ前記構造物の荷重を各前記梁部に分けて伝達する連結梁部をさらに備える請求項1に記載の定着部荷重分散構造。
  3. 前記台部の固定位置を前記梁部の延在方向に沿って前記アンカの間の中心からずらして設ける請求項1または2に記載の定着部荷重分散構造。
  4. 前記梁部と前記連結梁部とをピン接合する請求項2に記載の定着部荷重分散構造。
  5. 前記台部よりも前記梁部側に配置される前記アンカの直上から荷重を付加する荷重付加部を備える請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着部荷重分散構造。
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