JP2019127708A - 津波避難用櫓用ハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】 発泡樹脂材で部屋構造体に形成されていることから、軽いため、津波避難用櫓への設置が容易であり、また、断熱性にも優れる津波避難用櫓用ハウスを提供することにある。【解決手段】 津波避難用櫓用ハウスが、発泡樹脂材で構成された部屋構造体からなり、発泡樹脂材が、ポリウレア樹脂によりコーティングされ、発泡樹脂材が、ビーズ法ポリスチレンフォームからなり、発泡樹脂材が、ポリウレア樹脂によりコーティングされることで、部屋構造に接着され一体化されていること等を特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、地面から峙立するコンクリート柱によってなる津波避難用櫓の津波時に昇り上がって避難する位置に設けられる津波避難用櫓用ハウスに関する。
従来より、津波避難用の構造物として、各種の提案がなされている。例えば、特許文献1に示される避難装置もその1つである。特許文献1の避難装置は、複数本の支柱を梁で相互連結するとともに階段などの登降手段を備え、屋上の避難ステージに避難できるようにした避難装置で、避難ステージは避難ハウスとして耐津波構造として構築されている。
特許文献1の津波避難用の構造物は、多くの人が避難できるように想定されているものの、多くの人が昇ることができる反面、構造が頑丈ではあるが設置には、所定の広さと相応のコストが掛かってしまうという問題点がある。また、従来のような大型の津波避難用の構造物は、設置する土地の確保やコスト等の関係で大量に設置できないことから、設置間隔を短くすることができず、この構造物にたどり着くのに時間を要する避難民も多く発生し、避難の確実を期することが困難である。
そこで、本願発明者は、特許文献2のような構造の津波避難用櫓を発明した。この津波避難用櫓は、地面から峙立するコンクリート柱と、コンクリート柱の上部に持設された避難台と、地面から避難台に昇るための昇降手段とを備え、コンクリート柱が、配電用又は通信用の電柱材である。
しかしながら、従来の津波避難用櫓では、避難台が屋外に露出しているため、風雨をしのぐことが困難で、長時間そこで避難していることが困難である。対策として、一般の工法による部屋構造を設けることも可能ではあるが、一般の工法では重量があり容易に設置できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、発泡樹脂材で部屋構造体に形成されていることから、軽いため、津波避難用櫓への設置が容易であり、また、断熱性にも優れる津波避難用櫓用ハウスを提供することにある。
請求項1記載の津波避難用櫓用ハウスは、津波避難用櫓用ハウスが、発泡樹脂材で構成された部屋構造体からなることを特徴とする。
請求項2記載の津波避難用櫓用ハウスは、発泡樹脂材が、ポリウレア樹脂によりコーティングされていることを特徴とする。
請求項3記載の津波避難用櫓用ハウスは、発泡樹脂材が、ポリウレア樹脂によりコーティングされることで、部屋構造に接着され一体化されていることを特徴とする。
請求項4記載の津波避難用櫓用ハウスは、発泡樹脂材が、ビーズ法ポリスチレンフォームからなることを特徴とする。
本願の発明の津波避難用櫓用ハウスによれば、発泡樹脂材で部屋構造体に形成されていることから、軽いため、津波避難用櫓への設置が容易であり、また、断熱性にも優れている。
以下、図を参照しながら本願発明について説明する。図1は、本発明に係る津波避難用櫓用ハウスの一例を示す説明図である。図2は、同津波避難用櫓用ハウスの部屋構造体の発泡樹脂材の様子を示す説明図である。
津波避難用櫓1は、津波時に昇り上がって避難する津波避難用の構造物である。尚、本発明に係る津波避難用櫓は、多くの人が避難することを目的にするものではなく、あくまでも少人数の避難を想定したものである。図1における津波避難用櫓1は、地面から峙立する2本のコンクリート柱10と、コンクリート柱10の上部に持設された避難台20と、地面から避難台20に昇るための昇降手段30とを備える。
コンクリート柱10は、津波避難用櫓1専用に作られたコンクリート製の柱材であってもよいが、配電用又は通信用に一般的に用いられる既に量産されている電柱材であればよい。コンクリート柱10の長さ(高さ)は、10mm以上を想定しているが、想定される津波の高さにより、任意に定めれば良い。津波避難用櫓1では、コンクリート柱10は、2本が地面から林立しているが、1本だけでもよいし、3本以上であってもよい。
コンクリート柱10は、地面に埋設される部分に、倒壊を防止するための根かせ12が向けられ、また、同じ目的で、コンクリート柱10の高さ方向の途中に支線バンド14aで固定された支線14が、地面に向かって放射状に張られている(支線14の地面部分には、支線14が抜け出ないように支線アンカ14bが設けられている。)。尚、コンクリート柱10を林立させる地面の地盤の強度が十分にあり、コンクリート柱10を、支線14や根かせ12を用いずに津波時でも倒壊する恐れがない場合には、支線14や根かせ12を用いずに自立させるようにしてもよい。
避難台20は、籠状で、コンクリート柱10の上部に持設されている。津波避難用櫓1では、避難台20は、2本のコンクリート柱10に架け渡された状態に架設されている。避難台20は、図示しない2本のコンクリート柱10を2本で挟み込むように設けられた腕金によりコンクリート柱10に固定され、その腕金の上に、台板22が敷設されている。避難台20の上には、津波避難用櫓用ハウス40が設けられ、また、台板22には、手摺り24が設けられている。
地面から避難台20へは、避難台20に昇るための昇降手段30が設けられている。津波避難用櫓1では、この昇降手段30は、梯子32で、地面から避難台20に向かってコンクリート柱10に沿って略垂直に設けられている。また、昇降手段30の梯子32に沿って上下に昇降するリフト籠34が設けられている。梯子32のみで昇降手段30を構成することは可能であるが、例えば、電動(蓄電池の電源等による)で昇降するリフト籠34を設けることで、梯子32とリフト籠34とで昇降手段30を構成させることも可能である。
津波避難用櫓用ハウス40は、発泡樹脂材42aで構成された部屋構造体42からなる。津波避難用櫓1の避難台20にも設ける避難用の部屋であるため、周囲を壁で覆われ、風雨をしのげる構造である必要がある。また、図1に示すように、出入りのためのドア44は必要であるが、周囲の様子を確認出来る窓46があることが望ましい。図1の例では、長方形の箱構造を例示しているが、三角屋根を有するような構造等、外観形状は任意である。
津波避難用櫓用ハウス40の発泡樹脂材42aは、風雨をしのぐことが可能で、避難時に昼夜を過ごすことが可能な保温性を有する材質であればよいが、部屋構造を維持し人が居住できることを考慮すると、ビーズ法ポリスチレンフォームが特に好ましい。
また、図2に示すように、発泡樹脂材42aを、ポリウレア樹脂のコーティング材42bによりコーティングすることで、部屋構造体42を強度や断熱性や防水性を向上させることが可能である。
さらに、部屋構造体42を形成するにあたり、板形状や角柱形状等の発泡樹脂材42aを貼り合わせたり、切削したりしていくが、部屋構造体42の形状にするための部品単位の発泡樹脂材42aを、組み立てつつポリウレア樹脂によりコーティングすることにより、部屋構造に接着され一体化されるようにすることも可能である。このように、部屋構造体42が、一体的にコーティングされることで、部屋構造体42を強度や断熱性や防水性をより一層向上させることが可能である。
このように構成された津波避難用櫓用ハウス40は、発泡樹脂材42aで部屋構造体42に形成されていることから、軽いため、津波避難用櫓1への設置が容易であり、また、断熱性にも優れており、住居H内の住環境に近づけることが可能である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
以上のように、本発明によれば、発泡樹脂材で部屋構造体に形成されていることから、軽いため、津波避難用櫓への設置が容易であり、また、断熱性にも優れる津波避難用櫓用ハウスを提供することができる。
1・・・・・津波避難用櫓
10・・・・コンクリート柱
12・・・・根かせ
14・・・・支線
14a・・・支線バンド
14b・・・支線アンカ
20・・・・避難台
22・・・・台板
24・・・・手摺り
30・・・・昇降手段
32・・・・梯子
34・・・・リフト籠
40・・・・津波避難用櫓用ハウス
42・・・・部屋構造体
42a・・・発泡樹脂材
42b・・・コーティング材
44・・・・ドア
46・・・・窓
H・・・・・住居
10・・・・コンクリート柱
12・・・・根かせ
14・・・・支線
14a・・・支線バンド
14b・・・支線アンカ
20・・・・避難台
22・・・・台板
24・・・・手摺り
30・・・・昇降手段
32・・・・梯子
34・・・・リフト籠
40・・・・津波避難用櫓用ハウス
42・・・・部屋構造体
42a・・・発泡樹脂材
42b・・・コーティング材
44・・・・ドア
46・・・・窓
H・・・・・住居
Claims (4)
- 地面から峙立するコンクリート柱によってなる津波避難用櫓の津波時に昇り上がって避難する位置に設けられる津波避難用櫓用ハウスにおいて、
該津波避難用櫓用ハウスが、発泡樹脂材で構成された部屋構造体からなることを特徴とする津波避難用櫓用ハウス。 - 前記発泡樹脂材が、ポリウレア樹脂によりコーティングされていることを特徴とする請求項1記載の津波避難用櫓用ハウス。
- 前記発泡樹脂材が、前記ポリウレア樹脂によりコーティングされることで、前記部屋構造に接着され一体化されていることを特徴とする請求項2記載の津波避難用櫓用ハウス。
- 前記発泡樹脂材が、ビーズ法ポリスチレンフォームからなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の津波避難用櫓用ハウス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018008521A JP2019127708A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 津波避難用櫓用ハウス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018008521A JP2019127708A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 津波避難用櫓用ハウス |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019127708A true JP2019127708A (ja) | 2019-08-01 |
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JP2018008521A Pending JP2019127708A (ja) | 2018-01-23 | 2018-01-23 | 津波避難用櫓用ハウス |
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-
2018
- 2018-01-23 JP JP2018008521A patent/JP2019127708A/ja active Pending
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