JP2019126479A - カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガイディングカテーテルに挿入された医療用デバイスのカテーテルへの引っ掛かりを防止し、薬液がガイディングカテーテルとカテーテルとの間から漏れることを防止し、ガイディングカテーテルへの挿入離脱を容易にしたカテーテルを提供する。【解決手段】 線状体9と、その線状体9の先端に接続された筒状体3とを備えたカテーテル1において、筒状体3は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がっている。【選択図】 図2

Description

本発明は、患者の血管等の管腔内に挿入して使用されるガイディングカテーテル内に挿入され、ガイディングカテーテルの先端に突出して使用されるカテーテルに関する。
従来、診断や治療に使用されるガイディングカテーテルを患者の血管等の管腔内に挿入する場合に、そのガイディングカテーテルの先端をさらに延長させる為に、ガイドエクステンションカテーテルが使用されてきた。
例えば、特許文献1には、近位部材16の先端に中空体からなる遠位シース26を接続したガイドエクステンションカテーテル14が記載されている(図3等参照)。また、特許文献1には、ガイドエクステンションカテーテル14がガイドカテーテル10内に挿入され、ガイドエクステンションカテーテル14の先端部がガイドカテーテル(以下、「ガイディングカテーテル」と記す)10の先端から突出している状態が示されている(図4等参照)。
特表2015−525636号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガイドエクステンションカテーテルでは、ガイディングカテーテル内に挿入された医療用デバイスをガイドエクステンションカテーテルに挿入する際に、医療用デバイスがガイドエクステンションカテーテルの遠位シースの基端に引っ掛かるという問題があった。
また、手技者がガイディングカテーテルに薬液を注入した場合には、薬液がガイディングカテーテルとガイドエクステンションカテーテルとの間から漏れるという問題もあった。
一方、ガイディングカテーテルとガイドエクステンションカテーテルとを摺動可能に密着する為に、ガイドエクステンションカテーテルの外径を、ガイディングカテーテルの内径に極力近づける必要があるが、その場合には、ガイドエクステンションカテーテルをガイディングカテーテルの内腔に挿入し難くなるとともに、ガイドエクステンションカテーテルをガイディングカテーテルから離脱し難くなるという問題があった。
本発明は、従来技術が有する上述した問題に対応してなされたものであり、ガイディングカテーテルに挿入された医療用デバイスのガイドエクステンションカテーテルへの引っ掛かりを防止し、薬液がガイディングカテーテルとガイドエクステンションカテーテルとの間から漏れることを防止し、さらには、ガイディングカテーテルへの挿入離脱を容易にしたガイドエクステンションカテーテル(以下、単に、「カテーテル」と記す)を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の第1の態様は、線状体と、その線状体の先端に接続された筒状体とを備えたカテーテルにおいて、前記筒状体は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がっていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様のカテーテルにおいて、前記筒状体は、その基端部の外径が基端に向かってテーパ状に拡がっていることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様のカテーテルにおいて、少なくとも前記筒状体の基端部は、第1の弾性体で構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様の何れかのカテーテルにおいて、 前記筒状体の基端部にはスリットが形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様のカテーテルにおいて、前記筒状体の基端部には、横断面円周上に前記筒状体の基端部の材料よりも剛性の高い第2の弾性体が配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第5の態様のカテーテルにおいて、前記スリットは、前記筒状体の基端部の横断面円周上に複数個所設けられ、前記第2の弾性体は、前記スリットによって分断された複数の前記筒状体毎に設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様の何れかのカテーテルにおいて、前記線状体と前記筒状体との接続部は、前記筒状体の前記基端部よりも先端側に位置していることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、線状体と、その線状体の先端に接続された筒状体とを備えたカテーテルにおいて、筒状体は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がっているので、本カテーテルが挿入されるガイディングカテーテルの内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテルに医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスが本カテーテルの基端に引っ掛かるのを防止することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、第1の態様のカテーテルにおいて、筒状体は、その基端部の外径が基端に向かってテーパ状に拡がっているので、第1の態様のカテーテルの効果に加え、術者が本カテーテルをガイディングカテーテルに挿入し易くし、術者がガイディングカテーテルに薬液を注入した場合には、薬液がガイディングカテーテルと本カテーテルとの間に漏れることを防止することができる。
また、本発明の第3の態様によれば、第1の態様または第2の態様のカテーテルにおいて、少なくとも筒状体の基端部は第1の弾性体で構成されているので、第1の態様または第2の態様のカテーテルの効果に加え、筒状体の基端の外径をガイディングカテーテルの内腔によって簡単に拡縮することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルに容易に挿入することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルから容易に離脱することができる。
また、本発明の第4の態様によれば、第1の態様乃至第3の態様の何れかのカテーテルにおいて、筒状体の基端部にはスリットが形成されているので、第1の態様乃至第3の態様の何れかのカテーテルの効果に加え、筒状体の基端の外径及び内径をより容易に拡縮することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルにより容易に挿入することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルからより容易に離脱することができる。
また、本発明の第5の態様によれば、第4の態様のカテーテルにおいて、筒状体の基端部には、横断面円周上に筒状体の基端部の材料よりも剛性の高い第2の弾性体が配置されているので、第4の態様のカテーテルの効果に加え、筒状体の基端とガイディングカテーテルとの密着性を向上させ、術者がガイディングカテーテルに医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスと本カテーテルの基端との引っ掛りをさらに防止し、術者がガイディングカテーテルに薬液を注入した場合には、薬液がガイディングカテーテルと本カテーテルとの間から漏れることをさらに防止することができる。
また、本発明の第6の態様によれば、第5の態様のカテーテルにおいて、スリットは、筒状体の基端部の横断面円周上に複数個所設けられ、第2の弾性体は、スリットによって分断された複数の筒状体毎に設けられているので、第5の態様のカテーテルの効果に加え、筒状体の基端の外径及び内径をさらに容易に拡縮することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルにさらに容易に挿入することができ、本カテーテルをガイディングカテーテルからさらに容易に離脱することができる。
さらに、本発明の第7の態様によれば、第1の態様乃至第6の態様の何れかのカテーテルにおいて、線状体と筒状体との接続部は、筒状体の基端部よりも先端側に位置しているので、第1の態様乃至第6の態様の何れかのカテーテルの効果をより顕著に奏することができる。
本発明の第1実施形態のカテーテルの概略斜視図である。 第1実施形態のカテーテル先端部の縦断面図である。 第1実施形態のカテーテルをガイディングカテーテルに挿入した状態を示す縦断面である。 第2実施形態のカテーテルの縦断面図である。 第3実施形態のカテーテルの概略斜視図である。 第3実施形態のカテーテルの縦断面図である。 第4実施形態のカテーテルの縦断面図である。 第5実施形態のカテーテルの概略斜視図である。 第5実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図である。 第6実施形態のカテーテルの概略斜視図である。 第6実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図である。 第6実施形態のカテーテルの筒状体の製造前の状態を示す横断面図である。 第6実施形態のカテーテルの筒状体の製造後の状態を示す横断面図である。 第6実施形態のカテーテルの筒状体の変形例を示す横断面図である。 第7実施形態のカテーテルの概略斜視図である。 第7実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のカテーテルの概略斜視図であり、図2は、第1実施形態のカテーテル先端部の縦断面図であり、図3は、第1実施形態のカテーテルをガイディングカテーテルに挿入した状態を示す縦断面である。
図1に示すように、本実施形態のカテーテル1は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体3とから構成されている。
線状体9は、断面丸型の1本の中実ワイヤを長尺状に構成したものであり、図面からは明らかではないが、基端から先端に向かって細くなっている。
線状体9の材料は、生体適合性材料であれば特に制限されない。線状体9の材料としては、例えば、ステンレス鋼、コバルト合金、ニッケルチタン合金等を挙げることができるが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
筒状体3は、後述するガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン90を有する中空の円筒部材である。
図2に示すように、本実施形態の筒状体3は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、本実施形態の筒状体3の基端部は、その外径が一定であるが、筒状体3の基端部の内径は、基端に向かってテーパ状に拡がっており、筒状体3の基端部の肉厚は、基端に向かって徐々に薄くなっている。そして、筒状体3の基端部の内面には、傾斜面7が形成されている。
筒状体3の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体3の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミド樹脂が使用されている。
また、筒状体3の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
線状体9の先端は、本実施形態においては、図2に示すように、筒状体3の基端部の傾斜面7に形成された凹部に嵌るように接続されている。具体的には、線状体9の先端は、筒状体3の基端部の傾斜面7に形成された凹部に勘合され、接着剤5によって接続されている。
本実施形態において、線状体9は、筒状体3の内周面から極力突出しないように構成されており、接着剤5もその趣旨にしたがって極力薄く形成されている。
図3に、本実施形態のカテーテル1をガイディングカテーテル2に挿入した状態を示す。すなわち、本実施形態のカテーテル1は、ガイディングカテーテル2の基端からガイディングカテーテル2の内部に挿入され、図3に示されるように、カテーテル1の先端部がガイディングカテーテル2の先端から突出された状態で使用される。
因みに、本実施形態のガイディングカテーテル2は、内部にルーメン80を有する中空の円筒部材であり、内層4と、内層4の外周に巻回されたブレード6と、内層4及びブレード6を覆う外層8との3層構造をなしている。
内層4は、樹脂から形成され、内部に医療用デバイス(図示せず)を挿入するためのルーメン80を構成している。内層4を構成する材料は、生体適合性材料であれば特に限定されないが、本実施形態では、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用されている。
内層4の外周にはブレード6が巻回されている。ブレード6は、金属からなる素線を網目状(メッシュ状)に編み込んだものである。ブレード6の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。ブレード6の材料としては、例えば、ステンレス鋼、コバルト合金、ニッケルチタン合金等を挙げることができるが、本実施形態では、ステンレス鋼が使用されている。
内層4及びブレード6の外周には、樹脂からなる外層8が形成されている。外層8の材料も、生体適合性材料であれば特に限定されない。外層8の材料としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン等を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミドエラストマが使用されている。
本実施形態のカテーテル1によれば、線状体9と、その線状体9の先端に接続された筒状体3とを備え、筒状体3は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面7を形成しているので、カテーテル1が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル1の基端に引っ掛かるのを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態のカテーテルの縦断面図である。
なお、本実施形態においては、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル10は、第1実施形態のカテーテル1と比較して、線状体9と筒状体3との接続位置が異なる。すなわち、第1実施形態の線状体9の先端は、筒状体3の基端部の傾斜面7に形成されていたが、本実施形態の線状体9の先端は、筒状体3の基端部よりも先端側の位置で筒状体3に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、図4に示すように、筒状体3の基端部よりも先端側の位置で接着剤15によって接続されている。
本実施形態のカテーテル10によれば、線状体9と、その線状体9の先端に接続された筒状体3とを備え、筒状体3は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面7を形成し、線状体9と筒状体3との接続部は、筒状体3の基端部よりも先端側に位置しているので、カテーテル10が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差をさらに軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル10の基端に引っ掛かるのをさらに防止することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図5は、第3実施形態のカテーテルの概略斜視図であり、図6は、第3実施形態のカテーテルの縦断面図である。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル20は、第2実施形態のカテーテル10と比較して、筒状体の基端部の形状が異なる。すなわち、第2実施形態の筒状体3の基端部の外径は一定であり、第2実施形態の筒状体3の基端部の内径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面7を形成していたが、本実施形態の筒状体23の基端部の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面21を形成しており、筒状体23の基端部の内径は、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面21よりも大きな角度の傾斜面27を形成している。
図5に示すように、本実施形態のカテーテル20は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体23とから構成されている。
筒状体23は、ガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン91を有する中空の円筒部材である。
図6に示すように、本実施形態の筒状体23は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、本実施形態の筒状体23の基端部の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面27を形成しており、筒状体23の基端部の内径も、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面21よりも大きな角度の傾斜面27を形成している。
ここで、筒状体23の傾斜面21の先端と基端との寸法差d1は、10μm〜1mmであることが望ましい。
筒状体23の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体23の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミド樹脂が使用されている。
また、筒状体23の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
本実施形態のカテーテル20において、線状体9の先端は、筒状体23の基端部よりも先端側の位置で筒状体23に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、図6に示すように、筒状体23の基端部よりも先端側の位置で接着剤25によって接続されている。
なお、本実施形態においても、第1実施形態のカテーテル1のように、線状体9の先端を、筒状体23の基端部の傾斜面27に形成された凹部に嵌るように接続してもよい。具体的には、線状体9の先端を、筒状体23の基端部の傾斜面27に形成された凹部に勘合し、接着剤によって接続しても良い。
その際は、線状体9を、筒状体23の内周面から極力突出しないように構成することが望ましく、接着剤も極力薄く形成するのが望ましい。
なお、本実施形態のカテーテル20をガイディングカテーテル2に挿入した状態については、図3と同様であり、カテーテル20の使用状態も図3から容易に理解可能である。
本実施形態のカテーテル20によれば、筒状体23の基端部の外径が基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面21を形成し、筒状体23の基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面27を形成しているので、カテーテル20をガイディングカテーテル2に挿入し易くし、術者がガイディングカテーテル2に薬液を注入した場合には、薬液がガイディングカテーテル2とカテーテル20との間から漏れることを防止することができるとともに、カテーテル20が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル20の基端に引っ掛かるのを防止することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図7は、第4実施形態のカテーテルの縦断面図である。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル30は、第3実施形態のカテーテル20と比較して、筒状体の構成が異なる。すなわち、第3実施形態の筒状体23は、一つの材料によって一体的に形成されていたが、本実施形態の筒状体33は、先端側の筒状体先端部38と基端側の筒状体基端部34との2部品によって構成されている。
図7に示すように、本実施形態のカテーテル30は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体33とから構成されている。
筒状体33は、ガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン93を有する中空の円筒部材である。
また、筒状体33は、上述したように、先端側の筒状体先端部38と筒状体基端部34との2部品によって構成されており、具体的には、筒状体33は、筒状体先端部38の基端に形成された凹部32に筒状体基端部34の先端に形成された凸部36を勘合させ、接合することによって形成されている。
原則として、筒状体先端部38と筒状体基端部34とは材料が異なる。本実施形態において、筒状体基端部34は、弾性体で構成されることが望ましく、さらには、筒状体基端部34は、筒状体先端部38よりも柔らかい弾性体で構成されることが望ましい。また、ガイディングカテーテル2との関係から使用する上で問題がなければ、筒状体先端部38を弾性体で構成しても良い。
図7に示すように、本実施形態の筒状体先端部38は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、筒状体基端部34の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面31を形成しており、筒状体基端部34の内径も、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面31よりも大きな角度の傾斜面37を形成している。
ここで、筒状体33の傾斜面31の先端と基端との寸法差d2は、10μm〜1mmであることが望ましい。
筒状体先端部38及び筒状体基端部34の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体先端部38及び筒状体基端部34の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、少なくとも、筒状体基端部34は弾性を有するように構成されている。
また、筒状体先端部38及び筒状体基端部34の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
本実施形態のカテーテル30において、線状体9の先端は、筒状体基端部34よりも先端側の位置で筒状体先端部38に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、図7に示すように、筒状体基端部34よりも先端側の位置で筒状体先端部38に接着剤35によって接続されている。
なお、本実施形態においても、第1実施形態のカテーテル1のように、線状体9の先端を、筒状体基端部34の傾斜面37に形成された凹部に嵌るように接続してもよい。具体的には、線状体9の先端を、筒状体基端部34の傾斜面37に形成された凹部に勘合し、接着剤によって接続しても良い。
その際は、線状体9を、筒状体先端部38及び筒状体基端部34の内周面から極力突出しないように構成することが望ましく、接着剤も極力薄く形成するのが望ましい。
なお、本実施形態のカテーテル30をガイディングカテーテル2に挿入した状態については、図3と同様であり、カテーテル30の使用状態も図3から容易に理解可能である。
本実施形態のカテーテル30によれば、少なくとも筒状体基端部34は弾性体で構成されているので、筒状体基端部34の外径をガイディングカテーテル2の内腔によって簡単に拡縮することができ、カテーテル30をガイディングカテーテル2に容易に挿入することができ、カテーテル30をガイディングカテーテル2から容易に離脱することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図8は、第5実施形態のカテーテルの概略斜視図であり、図9は、第5実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図である。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル40は、第3実施形態のカテーテル20と比較して、筒状体の基端部における形状が異なる。すなわち、第2実施形態の筒状体23の基端部の内径及び外径は、断面円周全体が連続して基端に向かってテーパ状に拡がっていたが、本実施形態のカテーテル40は、その基端部に一つのスリットが形成された状態で、基端部の内径及び外径が基端に向かってテーパ状に拡がっている。
図8に示すように、本実施形態のカテーテル40は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体43とから構成されている。
筒状体43は、ガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン94を有する中空の円筒部材である。
また、筒状体43は、上述したように、基端部に一つのスリット42が形成された状態で、基端部の内径及び外径が基端に向かってテーパ状に拡がっている。具体的には、筒状体43は、その基端部において、線状体9が接合された位置以外の位置にスリット42が形成され、基端部の内径及び外径が基端に向かってテーパ状に拡がっている。
本実施形態の筒状体43は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、本実施形態の筒状体43の基端部の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面41を形成しており、筒状体43の基端部の内径も、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面41よりも大きな角度の傾斜面47を形成している。
ここで、筒状体43の傾斜面41の先端と基端との寸法差は、10μm〜1mmであることが望ましい。
筒状体43の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体43の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミド樹脂が使用されている。
また、筒状体43の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
本実施形態のカテーテル40において、線状体9の先端は、筒状体43の基端部よりも先端側の位置で筒状体43に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、筒状体43の基端部よりも先端側の位置で筒状体43に接着剤45によって接続されている。
なお、本実施形態においても、第1実施形態のカテーテル1のように、線状体9の先端を、筒状体43の基端部の傾斜面47に形成された凹部に嵌るように接続してもよい。具体的には、線状体9の先端を、筒状体43の傾斜面47に形成された凹部に勘合させ、接着剤によって接続しても良い。
その際は、線状体9を、筒状体43の内周面から極力突出しないように構成することが望ましく、接着剤も極力薄く形成するのが望ましい。
なお、本実施形態のカテーテル40をガイディングカテーテル2に挿入した状態については、図3と同様であり、カテーテル40の使用状態も図3から容易に理解可能である。
本実施形態のカテーテル40によれば、筒状体43の基端部にスリット42が形成されているので筒状体43の基端の外径及び内径をより容易に拡縮することができ、カテーテル40をガイディングカテーテル2により容易に挿入することができ、カテーテル40をガイディングカテーテル2からより容易に離脱することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図10は、第6実施形態のカテーテルの概略斜視図であり、図11は、第6実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図であり、図12は、第6実施形態のカテーテルの筒状体の製造前の状態を示す横断面図であり、図13は、第6実施形態のカテーテルの筒状体の製造後の状態を示す横断面図であり、図14は、第6実施形態のカテーテルの筒状体の変形例を示す横断面図である。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル50は、第5実施形態のカテーテル40と比較して、筒状体の基端部の構成が異なる。すなわち、第5実施形態の筒状体43は、その全体を一つの材料で一体的に形成していたが、本実施形態のカテーテル50は、一つの材料で一体的に形成した筒状体の基端部に別個弾性体が配置されている。
図10に示すように、本実施形態のカテーテル50は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体53とから構成されている。
筒状体53は、ガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン95を有する中空の円筒部材である。
また、筒状体53は、上述したように、一つの材料で一体的に形成した筒状の基端部に別個弾性体56が配置されている。具体的には、筒状体53は、その基端部において、線状体9が接合された位置以外の位置にスリット52が形成され、基端部の内径及び外径が基端に向かってテーパ状に拡がっているとともに、基端部の内面には、板状の弾性体56が貼着されている。
なお、本実施形態のスリット52を挟む筒状体53の端面には、横断面視傾斜面54が形成されており、カテーテル50が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル50のスリット52内に引っ掛かるのを防止することができる。
この点は、第5実施形態の筒状体43にも適用することができ、第5実施形態のスリット42を挟む筒状体43の端面に横断面視傾斜面を形成することによって、カテーテル40が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル40のスリット42内に引っ掛かるのを防止することができる。
本実施形態の筒状体53は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、本実施形態の筒状体53の基端部の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面51を形成しており、筒状体53の基端部の内径も、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面51よりも大きな角度の傾斜面57を形成している。
ここで、筒状体53の傾斜面51の先端と基端との寸法差は、10μm〜1mmであることが望ましい。
筒状体53の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体43の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミド樹脂が使用されている。
また、筒状体53の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
本実施形態のカテーテル50において、線状体9の先端は、筒状体53の基端部よりも先端側の位置で筒状体53に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、筒状体53の基端部よりも先端側の位置で筒状体53に接着剤55によって接続されている。
なお、本実施形態においても、第1実施形態のカテーテル1のように、線状体9の先端を、筒状体53の基端部の傾斜面57に形成された凹部に嵌るように接続してもよい。具体的には、線状体9の先端を、筒状体53の傾斜面57に形成された凹部に勘合させ、接着剤によって接続しても良い。
その際は、線状体9を、筒状体53の内周面から極力突出しないように構成することが望ましく、接着剤も極力薄く形成するのが望ましい。
弾性体56は、筒状体53の基端部の形状を変形させる機能を有するものであるから、筒状体53の基端部の材料よりも剛性の高い材料で構成する必要がある。弾性体56は、金属によって構成しても良く、樹脂によって構成しても良い。
弾性体56の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。弾性体56の材料としては、例えば、ステンレス鋼、コバルト合金、ニッケルチタン合金等の金属材料のみならず、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料であっても良いが、筒状体53の基端部の材料よりも剛性の高い材料で構成することが必要である。本実施形態では、ニッケルチタン合金が使用されている。
弾性体56の筒状体53の基端部への貼り付けは、図12及び図13に示すように、湾曲した筒状体53の内周面に、筒状体53よりも剛性の高い板状の弾性体56を張り付けて行う。一方、弾性体56を筒状体53の基端部の内周面へ貼り付けるのではなく、図14に示すように、横断面視において、弾性体56を筒状体53の内部に封入するようにしても良い。
なお、本実施形態のカテーテル50をガイディングカテーテル2に挿入した状態については、図3と同様であり、カテーテル50の使用状態も図3から容易に理解可能である。
本実施形態のカテーテル50によれば、筒状体53の基端部には、横断面円周上に筒状体53の基端部の材料よりも剛性の高い弾性体56が配置されているので、筒状体53の基端とガイディングカテーテル2の内周面との密着性を向上させ、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイス2とカテーテル50の基端との引っ掛りをさらに防止し、術者がガイディングカテーテル2に薬液を注入した場合には、薬液がガイディングカテーテル2とカテーテル50との間から漏れることをさらに防止することができる。
また、本実施形態のスリット52を挟む筒状体53の端面には、横断面視傾斜面54が形成されているので、カテーテル50が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル50のスリット52に引っ掛かるのをさらに防止することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
図15は、第7実施形態のカテーテルの概略斜視図であり、図16は、第7実施形態のカテーテルの筒状体基端における横断面図である。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、説明を省略する。
本実施形態のカテーテル60は、第6実施形態のカテーテル50と比較して、筒状体の基端部におけるスリットの数が異なる。すなわち、第6実施形態の筒状体53は、その基端部におけるスリット52の数が1つであったが、本実施形態のカテーテル60は、筒状体63の基端におけるスリットの数が複数である。
図15に示すように、本実施形態のカテーテル60は、線状体9と、線状体9の先端に接合された筒状体63とから構成されている。
筒状体63は、ガイディングカテーテル2(図3参照)内に挿入された医療用デバイス(図示せず)を挿入する為のルーメン96を有する中空の円筒部材である。
また、筒状体63の基端部には、上述したように、複数のスリットが形成されている。具体的には、筒状体63は、その基端部において、線状体9が接合された位置以外の位置に3つのスリット62a、62b及び62cが形成され、基端部の内径及び外径が基端に向かってテーパ状に拡がっているとともに、基端部の内面には、3つのスリット62a、62b及び62cによって分断された傾斜面67a、67b及び67cの各々に、筒状体63よりも剛性の高い板状の弾性体66a、66b及び66cが貼着されている。
なお、本実施形態の3つのスリット62a、62b及び62cを挟む筒状体63の端面には、横断面視傾斜面64a、64b及び64cが形成されており、カテーテル60が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル60のスリット62a、62b及び62c内に引っ掛かるのを防止することができる。
本実施形態の筒状体63は、先端が丸く面取りされており、先端の縦断面形状は丸形である。一方、本実施形態の筒状体63の基端部の外径は、基端に向かってテーパ状に拡がって傾斜面61a、61b及び61cを形成しており、筒状体63の基端部の内径は、基端に向かってテーパ状に拡がって、カテーテルの長軸方向に対して傾斜面61a、61b及び61cよりも大きな角度の傾斜面67a、67b及び67cを形成している。
ここで、筒状体63の傾斜面61a、61b及び61cの先端と基端との寸法差は、10μm〜1mmであることが望ましい。
筒状体63の材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。筒状体63の材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料を挙げることができるが、本実施形態では、ポリアミド樹脂が使用されている。
また、筒状体63の内面には、挿入される医療用デバイスとの摺動性を良好とする為にPTFE(ポリテトラフルオロチレン)が使用可能である。
本実施形態のカテーテル60において、線状体9の先端は、筒状体63の基端部よりも先端側の位置で筒状体63に接続されている。具体的には、本実施形態の線状体9の先端は、筒状体63の基端部よりも先端側の位置で筒状体63に接着剤65によって接続されている。
なお、本実施形態においても、第1実施形態のカテーテル1のように、線状体9の先端を、筒状体63の基端部の傾斜面67a、67bまたは67cに形成された凹部に嵌るように接続してもよい。具体的には、線状体9の先端を、筒状体63の傾斜面67a、67bまたは67cに形成された凹部に勘合させ、接着剤によって接続しても良い。
その際は、線状体9を、筒状体63の内周面から極力突出しないように構成することが望ましく、接着剤も極力薄く形成するのが望ましい。
また、弾性体66a、66b及び66cは、筒状体53の基端部の形状を変形させる機能を有するものであるから、筒状体53の基端部の材料よりも剛性の高い材料で構成する必要がある。弾性体66a、66b及び66cは、金属によって構成しても良く、樹脂によって構成しても良い。
弾性体66a、66b及び66cの材料は、生体適合性材料であれば特に限定されない。弾性体66a、66b及び66cの材料としては、例えば、ステンレス合金、コバルト合金、ニッケルチタン合金等の金属材料のみならず、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種合成樹脂材料であっても良いが、筒状体63の基端部の材料よりも剛性の高い材料で構成することが必要である。本実施形態では、ニッケルチタン合金が使用されている。
弾性体66a、66b及び66cの筒状体63の基端部への貼り付けは、図12及び図13に示した方法と同様であり、図14に示した構成にすることも可能である。
なお、本実施形態のカテーテル60をガイディングカテーテル2に挿入した状態については、図3と同様であり、カテーテル60の使用状態も図3から容易に理解可能である。
本実施形態のカテーテル60によれば、スリット62a、62b及び62cは、筒状体63の基端部の横断面円周上に設けられ、弾性体66a、66b及び66cは、スリット62a、62b及び62c分断された筒状体毎に設けられているので、筒状体63の基端の外径及び内径をさらに容易に拡縮することができ、カテーテル60をガイディングカテーテル2にさらに容易に挿入することができ、カテーテル60をガイディングカテーテル2からさらに容易に離脱することができる。
また、本実施形態のスリット62a、62b及び62cを挟む筒状体63の端面には、横断面視傾斜面64a、64b及び64cが形成されているので、カテーテル60が挿入されるガイディングカテーテル2の内腔との段差を軽減し、術者がガイディングカテーテル2に医療用デバイスを挿入した場合には、医療用デバイスがカテーテル60のスリット62a、62b及び62c内に引っ掛かるのをさらに防止することができる。
なお、本実施形態では、スリットの数を3つとして説明したが、2つ以上であればスリットを幾つ形成しても良い。
1,10,20,30,40,50,60・・・カテーテル
2・・・ガイディングカテーテル
3,23,33,43,53,63・・・筒状体
4・・・内層
5,15,25,35,45,55,65・・・接着剤
6・・・編組
7,21,27,31,37,41,47,51,54,57,61a,61b,61c,64a,64b,64c,67a,67b,67c・・・傾斜面
8・・・外層
9・・・線状体
32・・・凹部
34・・・筒状体基端部
36・・・凸部
38・・・筒状体先端部
42,52,62a,62b,62c・・・スリット
56,66a,66b,66c・・・弾性体
80,90,91,93,94,95,96・・・ルーメン

Claims (7)

  1. 線状体と、
    その線状体の先端に接続された筒状体と
    を備えたカテーテルにおいて、
    前記筒状体は、その基端部の内径が基端に向かってテーパ状に拡がっていることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記筒状体は、その基端部の外径が基端に向かってテーパ状に拡がっていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 少なくとも前記筒状体の基端部は、第1の弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記筒状体の基端部にはスリットが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のカテーテル。
  5. 前記筒状体の基端部には、横断面円周上に前記筒状体の基端部の材料よりも剛性の高い第2の弾性体が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のカテーテル。
  6. 前記スリットは、前記筒状体の基端部の横断面円周上に複数個所設けられ、前記第2の弾性体は、前記スリットによって分断された複数の前記筒状体毎に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のカテーテル。
  7. 前記線状体と前記筒状体との接続部は、前記筒状体の前記基端部よりも先端側に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のカテーテル。
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