JP2019126460A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019126460A
JP2019126460A JP2018008817A JP2018008817A JP2019126460A JP 2019126460 A JP2019126460 A JP 2019126460A JP 2018008817 A JP2018008817 A JP 2018008817A JP 2018008817 A JP2018008817 A JP 2018008817A JP 2019126460 A JP2019126460 A JP 2019126460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
game
flag
display
hit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018008817A
Other languages
English (en)
Inventor
加藤 学
Manabu Kato
加藤  学
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2018008817A priority Critical patent/JP2019126460A/ja
Publication of JP2019126460A publication Critical patent/JP2019126460A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】当り遊技中の電源遮断後に電力の供給が復帰した場合、背景の表示と図柄の表示を適切に復帰させることができる遊技機を提供する。【解決手段】主制御基板のCPUは、電源断後の復電時、起動処理を行い、電源断前の遊技状態に応じて各種コマンドを出力する。サブ制御基板のCPUは、第一普通図柄停止コマンドを受信すると(S620:YES)、主証拠図柄を確定表示する(S621)。このとき、通常状態であれば(S623:NO)、演出背景を復帰し(S626)、主演出図柄の確定表示を行う(S633)。大当り遊技状態であれば(S623:YES)、このタイミングでの演出背景の復帰は行わず(S628:YES)、当り系コマンド(大当り遊技開始または終了通知コマンド、電チュー開放または閉鎖コマンド等)の受信時に、演出背景を復帰する。【選択図】図22

Description

本発明は、電源遮断後電力の供給が復帰した時に図柄と背景画像の復帰を行う遊技機に関する。
遊技中に電源が遮断した場合、遊技機は、主制御基板のRAMの記憶状態を保存するバックアップ動作を行う。その後に電力の供給が復帰した時、遊技機は、電源が復帰したことを遊技者に知らせ、電源遮断時の遊技状態から遊技を再開する。例えば、一種タイプの遊技機は、通常遊技中に電源が遮断し、その後電力の供給が復帰した場合、表示画面に「しばらくお待ちください」等の表示を行う。そして図柄の変動表示が停止した時を契機に図柄の表示を復帰すると共に、背景の表示を復帰する。一方、大当り遊技のラウンド中に電源が遮断し、その後電力の供給が復帰した場合には、表示画面に「右打ち」を指示する表示を行い、現在実行中のラウンドにおける遊技を再開する。そして次のラウンドが開始されると、遊技機は背景の表示を復帰する(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−29864号公報
しかしながら、一般電役タイプの遊技機の場合、条件装置の作動による明確な大当り遊技状態が存在しないため、当り遊技中に電源が遮断した場合、一種タイプのようにラウンドの開始時を契機に背景の表示を復帰させることができなかった。また、一般電役タイプの遊技機は、一種タイプとは異なり、当り遊技中にも図柄の変動表示を行う。このため、当り遊技中に電源が遮断した場合には、当り遊技中の背景の表示と図柄の表示について、適切に復帰させる必要があった。
本発明は、当り遊技中の電源遮断後に電力の供給が復帰した場合、背景の表示と図柄の表示を適切に復帰させることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、遊技球の入賞を契機に連動し、連動順にて上流側に位置する上流入賞口への遊技球の入賞に起因して、連動順にて下流側に位置する下流入賞口の開閉動作を実行可能な複数の開閉入賞口と、少なくとも1つの始動領域への遊技球の通過により、連動順にて最上流に位置する始端入賞口の開閉の有無を決定するための当り判定を実行する判定手段と、動画および静止画による画像を表示可能な表示手段と、前記判定手段による前記当り判定の結果を示す図柄を背景と共に前記表示手段に表示する表示制御手段と、前記表示制御手段が前記表示手段に前記図柄を変動表示した後、確定表示し、確定表示された前記図柄の形態が当りを示す場合に、前記始端入賞口の開閉を起点とし、前記下流入賞口を順次開閉可能な当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、を備え、前記判定手段が前記当り遊技の実行中にも前記当り判定を実行可能な遊技機において、外部から供給される電力が断たれる電源断の発生後に電力の供給が復帰した場合に、前記表示制御手段に対し、前記図柄と前記背景の前記表示手段への表示を指示する表示指示手段を備え、前記表示指示手段は、前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されていない場合、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に前記図柄と前記背景を表示する指示を行い、前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されている場合、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に対し、前記図柄を表示する指示を行い、前記背景を表示する指示は、前記図柄を表示する指示とは異なるタイミングに行うことを特徴とする遊技機が提供される。
表示制御手段は、通常遊技時だけでなく当り遊技においても、図柄の変動表示と確定表示により当り判定の結果を報知しつつ、背景の表示による演出を行う。通常遊技時、背景として表示される内容は、確定表示を区切りとして、演出の経過に応じて変化する。故に、通常遊技時に停電等による電源断があり、その後電力の供給が復帰した場合、表示制御手段は、図柄の確定表示を契機に背景の表示を復帰する。一方、当り状態時に停電等による電源断があり、その後電力の供給が復帰した場合、表示制御手段は、図柄の確定表示と、背景の表示を行うタイミングを異ならせる。これにより、表示制御手段は、図柄と、当り遊技中の背景を適切なタイミングで復帰することができる。
本態様において、前記始端入賞口は、第一始端入賞口と第二始端入賞口との2つの入賞口が設けられ、前記始動領域は、前記第一始端入賞口の開閉の有無を決定するための第一当り判定の実行の契機となる第一始動領域と、前記第二始端入賞口の開閉の有無を決定するための第二当り判定の実行の契機となる第二始動領域との2つの領域が設けられ、前記第一始動領域は、遊技球が流下する遊技領域のうち、前記当り遊技が実行されていない場合に遊技球の打出しが誘導される第一遊技領域に設けられ、前記第二始動領域は、前記遊技領域のうち、前記当り遊技が実行されている場合に遊技球の打出しが誘導される第二遊技領域に設けられており、前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されていない場合において、前記表示指示手段は、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記第一当り判定に係る前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に前記図柄と前記背景を表示する指示を行い、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記第二当り判定に係る前記図柄を確定表示する時には、前記表示制御手段に前記図柄を表示する指示を行い、前記背景を表示する指示は、前記図柄を表示する指示とは異なるタイミングに行ってもよい。
通常遊技時は遊技球の打出しが第一遊技領域に誘導されるので、主に第一当り判定が行われる。通常遊技時に停電等による電源断があり、その後電力の供給が復帰した場合、表示制御手段は、第一当り判定に係る図柄の確定表示を契機に背景の表示を復帰する。一方、当り状態では遊技球の打出しが第二遊技領域に誘導されるので、主に第二当り判定が行われる。当り遊技に停電等による電源断があり、その後電力の供給が復帰した場合、表示制御手段は、第二当り判定に係る図柄の確定表示と、背景の表示を行うタイミングを異ならせる。これにより、表示制御手段は、第二当り判定に係る図柄と、当り遊技中の背景を適切なタイミングで復帰することができる。
本態様では、前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されている場合において、前記表示指示手段は、電力の供給が復帰した後、前記当り遊技中にのみ実行される動作が行われる場合を契機に、前記表示制御手段に前記背景を表示する指示を行ってもよい。当り遊技中にのみ実行される動作を契機に当り状態における背景の復帰を行うことで、表示制御手段は、当り遊技の進行に合わせて背景の表示を適切に復帰させることができる。
本態様において、前記当り遊技中にのみ実行される動作は、前記複数の開閉入賞口のいずれか一つの開閉動作であってもよい。開閉入賞口の開閉動作を契機に当り状態における背景の復帰を行うことで、表示制御手段は、当り遊技の進行に合わせて背景の表示を適切に復帰させることができる。
本態様において、前記当り遊技中にのみ実行される動作は、前記当り遊技の実行を開始する動作または前記当り遊技の実行を終了する動作であってもよい。当り遊技の開始動作または終了動作を契機に当り状態における背景の復帰を行うことで、表示制御手段は、当り遊技の進行に合わせて背景の表示を適切に復帰させることができる。
パチンコ機1の正面図である。 制御部40の電気的構成を示すブロック図である。 第一普通当り情報記憶エリア80の概念図である。 メイン処理のフローチャートである。 遊技状態判定処理のフローチャートである。 第一普通図柄処理のフローチャート(1/2)である。 第一普通図柄処理のフローチャート(2/2)である。 第一電チュー処理のフローチャートである。 第四普通図柄処理のフローチャート(1/2)である。 第四普通図柄処理のフローチャート(2/2)である。 第四電チュー処理のフローチャートである。 第二普通図柄処理のフローチャート(1/2)である。 第二普通図柄処理のフローチャート(2/2)である。 第二電チュー処理のフローチャートである。 第三普通図柄処理のフローチャート(1/2)である。 第三普通図柄処理のフローチャート(2/2)である。 第三電チュー処理のフローチャートである。 起動処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理のフローチャート(1/6)である。 サブ制御基板処理のフローチャート(2/6)である。 サブ制御基板処理のフローチャート(3/6)である。 サブ制御基板処理のフローチャート(4/6)である。 サブ制御基板処理のフローチャート(5/6)である。 サブ制御基板処理のフローチャート(6/6)である。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。パチンコ機1は、いわゆる一般電役タイプの遊技機である。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。なお、以下の説明において、パチンコ機1の上下方向、左右方向、および表裏方向については、特に断りがない場合、遊技盤2の盤面の向きを基準とする。すなわち、ホールに設置されたパチンコ機1で遊技を行う遊技者からパチンコ機1を見た向き(図1に示されるパチンコ機1の向き)が基準となる。以下では便宜上、図1紙面の表裏方向をパチンコ機1の前後方向として説明を行う。また、パチンコ機1に使用される装置や部品についても、パチンコ機1に組み付けられた場合の向きを基準に、上下方向、左右方向、および前後方向を規定するものとする。
図1を参照し、パチンコ機1の機械的構成について説明する。パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠10を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である。本体枠10に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠10と、本体枠10の前側に装着された前面枠10Aの間で保持される。前面枠10Aは透明なガラス板を保持し、遊技盤2の前面を保護する。前面枠10Aには、ガラス板を取り囲むように電飾部材35が設けられる。電飾部材35は、遊技の進行等に応じて点灯または点滅する。
パチンコ機1の下側部分には上皿5と下皿6が設けられる。上皿5は遊技盤2の下部に設けられ、発射装置37(図2参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上部中央には、遊技者によって操作される操作ボタン9Cと左右ボタン9L,9Rが設けられる。下皿6は上皿5の直下に設けられ、上皿5から溢れたり排出されたりする賞品球を受ける。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられる。発射ハンドル7は、遊技者による回転操作を受け付ける。遊技者が発射ハンドル7を操作すると、発射装置37は、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で遊技球を発射する。また、前面枠10A上部の左右両角部と、上皿5の左右両端部のそれぞれには、スピーカ48が設けられる。
遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成される。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成される。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられる。発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、遊技領域4内で、センター飾り8左側の左領域4L内を流下する。以下、左領域4L内を流下するように発射ハンドル7の回転角度を調整して遊技球を発射することを「左打ち」という。所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は、遊技領域4内で、センター飾り8右側の右領域4R内を流下する。以下、右領域4R内を流下するように発射ハンドル7の回転角度を調整して遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8の略中央下方には、遊技球が通過可能な第一ゲート15が設けられる。パチンコ機1の遊技領域4には、いわゆる普通電動役物として、複数の電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)が設けられる。電チューは、普通当り判定の結果に基づき入賞口の大きさを変化する役物である。第一ゲート15の右下方には、第三電チュー13が設けられる。第三電チュー13の右上方には、第二電チュー12が設けられる。第二電チュー12の右上方には、第一電チュー11が設けられる。第二電チュー12の左上方、且つ第一電チュー11の左下方には、第四ゲート16が設けられる。第一電チュー11の上方、且つ表示画面28の右方には、第四電チュー14が設けられる。以下説明において、第一電チュー11、第二電チュー12、第三電チュー13、第四電チュー14を総称する場合、単に電チュー11〜14ともいう。
電チュー11〜14は、それぞれ、開閉部材11A,12A,13A,14Aを備える。通常時、電チュー11〜14は開閉部材11A〜14Aが閉鎖された閉鎖状態(図中点線で示す。)であり、遊技球が入賞できない。遊技球は、開閉部材11A〜14Aが開放された開放状態の場合にのみ、電チュー11〜14のそれぞれに入賞できる。なお、第二電チュー12と第三電チュー13は、閉鎖状態の場合でも遊技球の入賞が可能であり、開放状態の場合には閉鎖状態よりも遊技球が入賞しやすい構成であってもよい。
センター飾り8は、表示画面28、可動体31(図2参照)を主に備える。可動体31は、表示画面28の周囲に設けられる。可動体31は、可動部を動作させることで各種演出を行う。
表示画面28はセンター飾り8の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成され、動画、メッセージ等の様々な映像を表示する。パチンコ機1は報知演出を実行し、大当り判定の結果を遊技者に報知する。本実施形態では、第一普通当り判定または第四普通当り判定の結果が当りの場合が大当りである。詳細は後述するが、大当り遊技では、第一普通当り遊技または第四普通当り遊技と、第二普通当り遊技と、第三普通当り遊技とが連動して行われる。報知演出では、主に、第一普通当り判定の結果が、大当り判定の結果として報知される。
表示画面28には、演出背景に重ねて、主演出図柄281、主保留図柄282、主証拠図柄283、副演出図柄286、副保留図柄287、副証拠図柄288等が表示される。主演出図柄281は、第一普通当り判定の結果を報知するために用いられる複数(本実施形態では3つ)の図柄の組み合わせからなる演出用の図柄である。主保留図柄282は、第一普通当り判定の結果がまだ表示されていない遊技球の数を表示するための演出用の図柄である。主保留図柄282は、第一保留球数を示す画像(例えばキャラクタ画像)であり、最大4つまで表示される。第一保留球数は、第一ゲート15を通過し、且つ第一普通当り判定の結果がまだ表示されていない保留球の数である。主証拠図柄283は主演出図柄281とは別に独立に設け、第一普通当り判定の結果(当りまたはハズレ)を主演出図柄281と並列して報知するために用いられる図柄である。主演出図柄281が例えば演出の都合で表示画面28に表示されない場合でも、主証拠図柄283は表示画面28に常に表示され、第一普通当り判定の結果を確実に報知する。
副演出図柄286は、第四普通当り判定の結果を報知するために用いられる複数(本実施形態では3つ)の図柄の組み合わせからなる演出用の図柄である。副保留図柄287は、第四普通当り判定の結果がまだ表示されていない遊技球の数を表示するための演出用の図柄である。副保留図柄287は、第四保留球数を示す画像(例えばキャラクタ画像)であり、最大4つまで表示される。第四保留球数は、第四ゲート16を通過し、且つ第四普通当り判定の結果がまだ表示されていない保留球の数である。副証拠図柄288は副演出図柄286とは別に独立に設け、第四普通当り判定の結果(当りまたはハズレ)を副演出図柄286と並列して報知するために用いられる図柄である。副演出図柄286が例えば演出の都合で表示画面28に表示されない場合でも、副証拠図柄288は表示画面28に常に表示され、第四普通当り判定の結果を確実に報知する。
報知演出は、表示画面28に、主演出図柄281または副演出図柄286として、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄を変動させる変動表示を行った後に、大当り判定の結果を示す演出図柄の組合せを停止表示(確定表示)する一連の演出である。本実施形態では、大当り判定の結果が大当りであることを示す演出図柄の組合せは、例えば「777」「222」等、同じ数字を示す3個の演出図柄による組合せである。また、大当り判定の結果がハズレであることを示す演出図柄の組合せは、「767」「143」等、同じ数字を示す演出図柄が3個揃わない組合せである。大当り判定の結果が大当りの場合、大当り遊技(後述)が行われる。
また、報知演出では、表示画面28に、主証拠図柄283、副証拠図柄288として、それぞれ、第一普通当り判定、第四普通当り判定の結果が当りの場合には赤色、ハズレの場合には青色の図柄を表示する。なお、第一普通図柄および第四普通図柄の変動中には、主証拠図柄283、副証拠図柄288にそれぞれ赤色と青色の図柄を交互に表示する。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口36、各種の電飾部材、入賞口、風車および遊技くぎ等が設けられる。アウト口36は遊技盤2の下部に設けられる。遊技領域4を流下する遊技球のうち、電チュー11〜14およびその他の入賞口のいずれにも入賞せず、遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口36を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
遊技領域4において各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちによって左領域4Lを流下する遊技球は、右打ちによって右領域4Rを流下する遊技球よりも第一ゲート15を通過しやすい。右領域4Rを流下する遊技球が、第一ゲート15を通過することは困難である。右領域4Rを流下する遊技球は、左領域4Lを流下する遊技球よりも第四ゲート16を通過しやすく、また電チュー11〜14へ入賞しやすい。左領域4Lを流下する遊技球が、第四ゲート16を通過したり、電チュー11〜14へ入賞したりすることは困難である。電チュー11〜14は、通常時には開放されない。故に遊技者は、後述する大当り遊技中は右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられる。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LED、第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、それぞれ1〜複数個のLEDまたは7セグメントLEDからなり、第一〜第四普通当り判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯および消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当り判定の結果がまだ表示されていない保留球の数を表示する。また、遊技盤2の背面側には、遊技の主制御、各種演出等を制御する制御部40(図2参照)が設けられる。
図2を参照し、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、電源基板42を備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主制御ユニット50には、CPU51、RAM52、ROM53が設けられる。CPU51は、各種の演算処理を行う。RAM52は、データを一時的に記憶する。ROM53は、制御プログラム等を記憶する。主制御ユニット50には、割込信号発生回路57が接続される。割込信号発生回路57は、例えば4ms毎に割込信号を発生し、主制御ユニット50に出力する。主制御基板41は、割込信号の入力を契機にプログラムを実行する。
主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介し、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一ゲートスイッチ75、第四ゲートスイッチ76に接続する。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。第一ゲートスイッチ75は第一ゲート15に設けられ、第一ゲート15を通過した遊技球を検出する。第四ゲートスイッチ76は第四ゲート16に設けられ、第四ゲート16を通過した遊技球を検出する。
サブ制御基板60は、CPU61、RAM62、ROM63を備える。CPU61は、主制御基板41から送信される制御コマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。RAM62は、CPU61による演算処理で得られたデータを一時的に記憶する。ROM63は、報知演出を行うためのプログラム、およびプログラムが使用する各種フラグやデータの初期値等を記憶する。
サブ制御基板60は、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9C、左右ボタン9L,9R、スピーカ48に接続する。ランプドライバ基板46は、可動体31、電飾部材35、操作ボタン9Cに接続する。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板60から受信する制御コマンドに従って、前面枠10Aの電飾部材35、センター飾り8の各種照明、操作ボタン9Cに内蔵するLED等の発光動作、可動体31の動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板60から受信する制御コマンドに従って表示画面28の表示を制御する。CGROM432は、各種演出に用いるための動画および静止画の画像データを記憶する。操作ボタン9C、左右ボタン9L,9Rは、遊技者の操作に応じて検出信号をサブ制御基板60に出力する。スピーカ48は、サブ制御基板60から送信される音声データに基づく音声を出力する。
払出制御基板45は、CPU451等を備える。CPU451は、主制御基板41から送信される制御コマンドに応じて賞品球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞品球として払い出させる。
中継基板47は、第一電チューソレノイド66、第二電チューソレノイド67、第三電チューソレノイド68、第四電チューソレノイド69、第一電チュースイッチ71、第二電チュースイッチ72、第三電チュースイッチ73、第四電チュースイッチ74、図柄表示部24に接続する。以下説明において、第一電チュースイッチ71、第二電チュースイッチ72、第三電チュースイッチ73、第四電チュースイッチ74を総称する場合、単に電チュースイッチ71〜74ともいう。
第一電チューソレノイド66は、第一普通当り遊技中に第一電チュー11の開閉部材11Aを開閉する。第二電チューソレノイド67は、第二普通当り遊技中に第二電チュー12の開閉部材12Aを開閉する。第三電チューソレノイド68は、第三普通当り遊技中に第三電チュー13の開閉部材13Aを開閉する。第四電チューソレノイド69は、第四普通当り遊技中に第四電チュー14の開閉部材14Aを開閉する。第一電チュースイッチ71は第一電チュー11に設けられ、第一電チュー11に入賞した遊技球を検出する。第二電チュースイッチ72は第二電チュー12に設けられ、第二電チュー12に入賞した遊技球を検出する。第三電チュースイッチ73は第三電チュー13に設けられ、第三電チュー13に入賞した遊技球を検出する。第四電チュースイッチ74は第四電チュー14に設けられ、第四電チュー14に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主制御基板41と払出制御基板45と発射装置37に接続され、各基板と発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。電源基板42は停電検出回路421とバックアップ用電源回路422を搭載する。停電検出回路421は、外部から電源基板42に供給される電圧が規定値よりも低下すると停電として検出し、I/Oインタフェイス54を介し、主制御基板41のCPU51に停電検出信号を出力する。なお、パチンコ機1の電源スイッチ(図示略)がOFFになった場合も同様に外部から電源基板42に供給される電圧が低下するので、停電検出回路421は、パチンコ機1のOFF時にも停電検出信号を出力する。以下では、電源スイッチOFF、あるいは停電・瞬電等で外部からの電力供給が途絶えることを、便宜上、「電源断」とよぶ。また、電源ON、あるいは停電・瞬電等からの復帰により、外部からの電力供給が回復することを、便宜上、「復電」とよぶ。
バックアップ用電源回路422は、例えばコンデンサを用いた充放電回路であり、CPU51からの指示に従い、電源断時にRAM52と払出制御基板45に電力を供給する。RAM52は、バックアップ用電源回路422から電力の供給を受けることで、電源断中も記憶内容を保持することができる。払出制御基板45は、バックアップ用電源回路422から電力の供給を受けることで、賞品球払出装置49が賞品球の払出し中であった場合の払出し処理を完了することができる。発射装置37は、一定間隔(例えば0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ向けて発射する。サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、中継基板47には、主制御基板41を介して電力が供給される。
図3を参照し、RAM52の第一普通当り情報記憶エリア80について説明する。第一普通当り情報記憶エリア80は、第一普通図柄処理(図6参照)において使用される。第一普通当り情報記憶エリア80には、第一ゲート15を遊技球が通過した場合に取得される乱数が記憶される。第一普通当り情報記憶エリア80には、エリア番号に対応付けた複数の記憶エリアが設けられる。エリア番号は例えば昇順に設定され、エリア番号記憶エリア81に記憶される。第一普通当り情報記憶エリア80には、エリア番号記憶エリア81に対応付けて、第一普通当り乱数記憶エリア82、第一普通図柄決定乱数記憶エリア83、第一変動パターン決定乱数記憶エリア84、ポインタ記憶エリア85が設けられる。
遊技球が第一ゲート15を通過すると、第一普通当り乱数カウンタ、第一図柄決定乱数カウンタ、第一変動パターン決定乱数カウンタのそれぞれの値が乱数として取得される。第一普通当り乱数は、第一普通当り判定に用いられる。第一図柄決定乱数は第一普通図柄の決定に用いられる。第一変動パターン決定乱数は第一変動パターンの決定に用いられる。第一変動パターンは、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す。第一普通当り乱数と共に取得されて第一普通当り情報記憶エリア80に記憶される各種乱数を総称し、「第一乱数」ともいう。第一ゲート15を通過した遊技球に対し、第一普通当り判定を保留して第一乱数を記憶しておくことのできる数(第一保留球数)の最大数は4である。遊技球が第一ゲート15を通過した際に、第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、エリア番号の小さい記憶エリアから順に、第一乱数が記憶される。すなわち第一普通当り乱数、第一普通図柄決定乱数、第一変動パターン決定乱数はエリア番号に対応付けられて、それぞれ第一普通当り乱数記憶エリア82、第一普通図柄決定乱数記憶エリア83、第一変動パターン決定乱数記憶エリア84に記憶される。
ポインタ記憶エリア85には、取得された第一乱数に対する処理が未だ行われていない記憶エリアに対応するエリア番号を指し示すポインタが記憶される。ポインタ記憶エリア85には、第一乱数の取得順に、保留[1]〜保留[4]の4つのポインタが設けられる。保留[1]〜保留[4]の各ポインタは、エリア番号を、その値が小さい順にそれぞれ指し示す。
主制御基板41のCPU51は、保留[1]のポインタが示すエリア番号に対応する第一乱数を判定エリア88に書き込み(シフトされ)、ポインタを更新して、第一普通当り判定等の各種処理を行う。CPU51は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。パチンコ機1において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当り判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板60は、主制御基板41で決定された第一変動パターンに従って報知演出を制御する。サブ制御基板60は、第一普通図柄の変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。
主制御基板41のCPU51は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の確定時間(本実施形態では、0.5秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板60は、第一普通図柄の確定表示に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板60は、演出図柄による他、表示画面28、スピーカ48等によっても、第一変動パターンと同期した報知演出を実行する。報知演出が終了すると、主制御基板41のCPU51は、更新後の保留[1]のポインタが示すエリア番号に対応する第一乱数を判定エリア88に書き込み、第一普通当り判定等の処理を繰り返す。なお、処理が終了した第一乱数は、適宜消去してもよい。
なお、RAM52には、第二普通当り情報記憶エリア、第三普通当り情報記憶エリア、第四普通当り情報記憶エリアが設けられる。第四普通当り情報記憶エリア(図示略)は、第一普通当り情報記憶エリア80と同様に構成される。第四普通当り情報記憶エリアは、第四普通図柄処理(図9参照)において使用される。第四普通当り情報記憶エリアには、第四ゲート16を遊技球が通過した場合に取得される乱数が記憶される。第四普通当り乱数と共に取得されて第四普通当り情報記憶エリアに記憶される各種乱数を総称し、「第四乱数」ともいう。第四ゲート16を通過した遊技球に対し、第四普通当り判定を保留して第四乱数を記憶しておくことのできる数(第四保留球数)の最大数は4である。主制御基板41のCPU51は、判定対象の第四乱数を判定エリアに書き込み、第四普通当り判定等の各処理を行う。CPU51は、第四変動パターンに従って第四普通図柄を変動表示した後、確定表示する。サブ制御基板60は、演出図柄による他、表示画面28、スピーカ48等によって、第四変動パターンと同期した報知演出を実行する。
第二普通当り情報記憶エリア(図示略)は、第一普通当り情報記憶エリア80と同様に構成される。第二普通当り情報記憶エリアは、第二普通図柄処理(図12参照)において使用される。第二普通当り情報記憶エリアには、第一電チュー11または第四電チュー14に遊技球が入賞した場合に取得される乱数が記憶される。第二普通当り乱数と共に取得されて第二普通当り情報記憶エリアに記憶される各種乱数を総称し、「第二乱数」ともいう。第一電チュー11または第四電チュー14に入賞した遊技球に対し、第二普通当り判定を保留して第二乱数を記憶しておくことのできる数(第二保留球数)の最大数は4である。主制御基板41のCPU51は、判定対象の第二乱数を判定エリアに書き込み、第二普通当り判定等の各処理を行う。なお、第二普通図柄の変動時間は一定の時間(例えば10秒)に定められる。このような場合、第二普通当り情報記憶エリアには、第二変動パターン決定乱数記憶エリアが設けられなくてもよい。CPU51は、第二普通図柄を10秒間変動表示した後、確定表示する。
第三普通当り情報記憶エリア(図示略)は、第一普通当り情報記憶エリアと同様に構成される。第三普通当り情報記憶エリアは、第三普通図柄処理(図15参照)において使用される。第三普通当り情報記憶エリアには、第二電チュー12に遊技球が入賞した場合に取得される乱数が記憶される。第三普通当り乱数と共に取得されて第三普通当り情報記憶エリアに記憶される各種乱数を総称し、「第三乱数」ともいう。第二電チュー12に入賞した遊技球に対し、第三普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(第三保留球数)の最大数は4である。主制御基板41のCPU51は、判定対象の第三乱数を判定エリアに書き込み、第三普通当り判定等の各処理を行う。なお、第三普通図柄の変動時間は一定の時間(例えば2秒)に定められる。このような場合、第三普通当り情報記憶エリアには、第三変動パターン決定乱数記憶エリアが設けられなくてもよい。主制御基板41のCPU51は、第三普通図柄を2秒間変動表示した後、確定表示する。
次に、普通当り判定と普通当り遊技について説明する。まず、第一普通当り判定と第一普通当り遊技について説明する。遊技球が第一ゲート15を通過すると、第一普通当り判定が行われる。本実施形態では、第一普通当り判定によって当りと判定される確率(以下、「第一普通当り確率」という。)は、約1/77である。なお、第一普通当り確率は、約1/77に限られず、1/77よりも低い確率であっても、高い確率であってもよい。以下、第一普通当り判定によって当りと判定されることを、「第一普通当り」ともいう。第一普通当り判定では、第一普通当りまたはハズレであるかが、第一当り乱数に基づいて判定される。
第一普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面28やスピーカ48によって、第一普通当り判定の結果を報知するための報知演出が行われる。第一普通当り判定によって第一普通当りと判定されると、第一電チュー11の開閉部材11Aが開放される第一普通当り遊技が実行される。なお、第一電チュー11は、第一普通当りであることを示す第一普通図柄が確定表示された後に開放される。第一電チュー11に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の数に応じて所定数の賞品球が払い出される。遊技者は、第一電チュー11に遊技球を入賞させるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第一電チュー11は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。
次に、第二普通当り判定および第二普通当り遊技について説明する。第一電チュー11は、第二普通図柄の作動口である。遊技球が第一電チュー11に入賞すると、第二普通当り判定が行われる。本実施形態では、第二普通当り判定によって当りと判定される確率(以下、「第二普通当り確率」という。)は100%である。なお、第二普通当り確率は、100%より低くてもよい。以下、第二普通当り判定によって当りと判定されることを「第二普通当り」ともいう。
第二普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第二普通図柄表示部に表示される第二普通図柄が変動を開始する。第二普通図柄の変動は、第一電チュー11の閉鎖後に開始される。本実施形態では、電チュー11〜14の開放中には、第二普通図柄の変動時間の計測は停止される。
第二普通当り判定によって当りと判定されると、第二電チュー12の開閉部材12Aが開放される第二普通当り遊技が実行される。なお、第二電チュー12は、第二普通当りを示す第二普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第二電チュー12に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の数に応じて、所定数の賞品球が払い出される。一旦開放された第二電チュー12は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。第二保留球数の最大数は4であるので、第二普通当り判定は最大で4回行われ、第二普通当り遊技も最大で4回行われる。なお、第二普通当り遊技中には、第二普通図柄は変動しない。
次に、第三普通当り判定および第三普通当り遊技について説明する。第二電チュー12は、第三普通図柄の作動口である。遊技球が第二電チュー12に入賞すると、第三普通当り判定が行われる。本実施形態では、第三普通当り判定によって当りと判定される確率(以下、「第三普通当り確率」という。)は100%である。なお、第三普通当り確率は、100%より低くてもよい。以下、第三普通当り判定において当りと判定されることを「第三普通当り」ともいう。
第三普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第三普通図柄表示部に表示される第三普通図柄が変動を開始する。第三普通図柄の変動は、第二電チュー12の閉鎖後に開始される。本実施形態では、電チュー11〜14の開放中には、第三普通図柄の変動時間の計測は停止される。
第三普通当り判定において当りと判定されると、第三電チュー13の開閉部材13Aが開放される第三普通当り遊技が実行される。なお、第三電チュー13は、第三普通当りを示す第三普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第三電チュー13に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の数に応じて、所定数の賞品球が払い出される。一旦開放された第三電チュー13は、所定の開放時間が経過するか、7個の遊技球が入賞すると閉鎖される。第三保留球数の最大数は4であるので、第三普通当り判定は最大で4回行われ、第三普通当り遊技も最大で4回行われる。なお、第三普通当り遊技中には、第三普通図柄は変動しない。
1回目の第二普通当り遊技の終了後に、第三保留球のうち1個目(最先)に記憶されたものについて第三普通当り判定が行われる。第三普通当り判定では、第三普通当りまたはハズレであるかが、第三当り乱数に基づいて判定される。また、第三普通図柄が変動を開始する。1回目の第三普通当り判定において第三普通当りと判定されれば、第三普通当り遊技として、第三普通図柄の変動終了後に第三電チュー13が開放される。次いで、第三保留球のうち2個目に記憶されたものについて第三普通当り判定が行われる。2回目の第三普通当り判定において第三普通当りと判定されれば、第三普通当り遊技として、第三電チュー13が開放される。以下、第三保留球数が0になるまで、第三普通図柄の変動と第三普通当り遊技とが、最大4回繰り返して行われる。以下説明では、第二電チュー12へ入賞した4個の遊技球のそれぞれに対して実行される最大4回の第三普通当り遊技を合わせて、「一連の第三普通当り遊技」という。
本実施形態では、1回の一連の第三普通当り遊技が、第二普通図柄の変動中に行われるように、第二普通図柄、第三普通図柄の変動時間および開放時間が調整される。このため、1回の一連の第三普通当り遊技が終了した後に第二普通図柄の変動が終了し、第二普通当り遊技が行われる。以下、第二保留球数が0になるまで、第二普通当り遊技と一連の第三普通当り遊技とが、最大4回繰り返して行われる。
次に、第四普通当り判定および第四普通当り遊技について説明する。遊技球が第四ゲート16を通過すると、第四普通当り判定が行われる。右打ちによって遊技が進行する場合、右領域4Rを流下する遊技球は、第四ゲート16を通過可能である。従って、右打ちによって遊技が進められる場合、第二普通当り判定と第三普通当り判定と第四普通当り判定が並行して実行される。本実施形態では、第四普通当り判定において当りと判定される確率(以下、「第四普通当り確率」という。)は、約1/76であり、第一普通当り確率よりも高い。なお、第四普通当り確率は、第一普通当り確率と同じであってもよいし、第一普通当り確率より低くてもよい。以下、第四普通当り判定において当りと判定されることを、「第四普通当り」ともいう。
第四普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄が変動を開始する。第四普通図柄の変動に同期して、表示画面28やスピーカ48によって、第一普通当り判定の結果を報知するための報知演出が行われる。第四普通当り判定によって第四普通当りと判定されると、第四電チュー14の開閉部材14Aが開閉される第四普通当り遊技が実行される。なお、第四電チュー14は、第四普通当りであることを示す第四普通図柄が確定表示された後に開放される。遊技者は、第四電チュー14に遊技球を入賞さるため、右打ちを継続する。一旦開放された第四電チュー14は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。
このように、パチンコ機1は、第一〜第四普通当り判定を、いずれも並行して行うことができる。大当り遊技は、第一普通当り遊技または第四普通当り遊技に連動して第二普通当り遊技が行われ、第二普通当り遊技に更に連動して第三普通当り遊技が行われる一連の遊技である。大当り遊技中には右打ちによる遊技が進められる。遊技球は、右領域4Rを流下すると、第四ゲート16を通過する可能性がある。遊技球が第四ゲート16を通過し、第四保留球数が1以上であれば、パチンコ機1は、大当り遊技中に第四普通当り判定を行う。また、第一普通当りと判定されたとき、第一保留球数が1以上、残る場合がある。第一普通当りと判定された後に第一保留球数が1以上残っていれば、パチンコ機1は、大当り遊技中に第一普通当り判定を行う。そしてパチンコ機1は、大当り遊技中に第一普通当りまたは第四普通当りとなれば、新たな大当り遊技を開始することができる。大当り遊技中に第一普通当りまたは第四普通当りとなり、進行中の大当り遊技に続けて通常時の遊技を経ずに新たな大当り遊技を行うことを「連荘」という。
なお、詳細は後述するが、大当り遊技中に新たに第一普通当りと判定された場合、パチンコ機1は、第一普通図柄の変動表示を、例えば18秒行ってから、第一普通当り遊技を開始する。この場合、進行中の大当り遊技の最中に、新たな大当り遊技が開始される。大当り遊技の最中に新たな大当り遊技を開始することを「上乗せ連荘」という。また、大当り遊技中に新たに第四普通当りと判定された場合、パチンコ機1は、第四普通図柄の変動表示を、例えば45秒行ってから、第四普通当り遊技を開始する。この場合、進行中の大当り遊技が終了してから、新たな大当り遊技が開始される。進行中の大当り遊技が終了してから新たな大当り遊技を開始することを「まる得連荘」という。
ところで、通常時に右打ちした場合にも、遊技球は第四ゲート16を通過する可能性がある。通常時に第四ゲート16を遊技球が通過した場合、スピーカ48から警告音が発せられることによって、遊技者は左打ちで遊技を行うよう促される。
次に、パチンコ機1の動作について説明する。まず、図4〜図18を参照し、主制御基板41のCPU51の動作を説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムに従って、CPU51によって行われる。CPU51は、割込信号発生回路57(図2参照)が4ms毎に発生する割込信号を感知する度に、制御プログラムのメイン処理(図4参照)を実行する。以下、フローチャートの各ステップを「S」と略記する。
メイン処理で使用されるフラグを説明する。RAM52には、バックアップフラグ、稼働中フラグ、計測停止フラグ、開始デモフラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一確定フラグ、第二確定フラグ、第三確定フラグ、第四確定フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ、第一閉鎖フラグ、第二閉鎖フラグ、第三閉鎖フラグ、第四閉鎖フラグ、大当り遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一ゲート通過フラグ、第四ゲート通過フラグ、第一電チュー入賞フラグ、第二電チュー入賞フラグ、第三電チュー入賞フラグ、第四電チュー入賞フラグ等が記憶される。
パチンコ機1では、電源断時にRAM52の記憶内容を保持するため、バックアップ用電源回路422からRAM52に電力が供給される。バックアップフラグは、バックアップ用電源回路422から電力がされている場合に1が記憶されてONになり、外部から電力が供給されている場合には0が記憶されてOFFになる。主制御基板41のCPU51は、復電時に、起動処理(図18参照)を行う。稼働中フラグは、復電時、起動処理が完了した時に1が記憶されてONになり、電源断が生じた時に0が記憶されてOFFになる。
第一〜第四普通図柄の変動時間は、電チュー11〜14の開放中と、当り時の第一〜第四普通図柄の確定表示中に、計測が停止される。計測停止フラグは、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値の減算を停止する場合に1が記憶されてONになり、第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値を減算する場合に0が記憶されてOFFになる。
第一普通当り遊技または第四普通当り遊技が開始される時、大当り遊技の開始を報せる開始デモが行われる。開始デモフラグは、開始デモ中には1が記憶されてONになり、開始デモが終了すると0が記憶されてOFFになる。
第一〜第四変動フラグは、それぞれ、第一〜第四普通図柄の変動中に1が記憶されてONになり、第一〜第四普通図柄が変動中でない場合には0が記憶されてOFFになる。第一〜第四確定フラグは、それぞれ、第一〜第四普通図柄の確定表示中に1が記憶されてONになり、第一〜第四普通図柄が確定表示中でない場合には0が記憶されてOFFになる。第一〜第四開放フラグは、それぞれ、電チュー11〜14の開放中に1が記憶されてONになり、電チュー11〜14の閉鎖中に0が記憶されてOFFになる。第一〜第四閉鎖フラグは、それぞれ、電チュー11〜14の閉鎖中に1が記憶されてONになり、電チュー11〜14の開放中に0が記憶されてOFFになる。
大当り遊技状態フラグは、大当り遊技中に1が記憶されてONになり、大当り遊技中でない場合に0が記憶されてOFFになる。第一作動終了フラグは、第一普通当りによる第一電チュー11の開放(第一普通当り遊技)が終了している場合に1が記憶されてONになり、第一普通当り遊技が終了していない場合に0が記憶されてOFFになる。第四作動終了フラグは、第四普通当りによる第四電チュー14の開放(第四普通当り遊技)が終了している場合に1が記憶されてONになり、第四普通当り遊技が終了していない場合に0が記憶されてOFFになる。
第一ゲート通過フラグは、第一ゲートスイッチ75に対応するフラグである。第一ゲート通過フラグは、遊技球が第一ゲート15を通過した場合に1が記憶されてONになり、0が記憶された場合にはOFFになる。第四ゲート通過フラグは、第四ゲートスイッチ76に対応するフラグである。第四ゲート通過フラグは、遊技球が第四ゲート16を通過した場合に1が記憶されてONになり、0が記憶された場合にはOFFになる。
第一〜第四電チュー入賞フラグは、それぞれ、電チュースイッチ71〜74に対応するフラグである。第一〜第四電チュー入賞フラグは、それぞれ、遊技球が電チュー11〜14に入賞した場合に1が記憶されてONになり、0が記憶された場合にはOFFになる。
メイン処理を説明する。図4に示すように、メイン処理が開始されると、CPU51は、まず、稼働中フラグがONか否か判断する(S1)。パチンコ機1の復電時には、稼働中フラグはOFFになっており(S1:NO)待機時間タイマが作動中か否か判断する(S2)。待機時間タイマは、復電時にメイン処理の実行を待機する時間を計測するタイマである。主制御基板41からサブ制御基板60等に送信される制御コマンドが、サブ制御基板60等の起動時の処理によって欠失することを防ぐため、待機時間は例えば2秒間が設定される。待機時間タイマの作動前は(S2:NO)、待機時間タイマを作動させ(S3)、待機時間タイマの作動後はそのまま(S2:YES)、処理をS5に移行する。
CPU51は、待機時間が経過しないうちは(S5:NO)、メイン処理をそのまま終了させ、待機時間が経過すると(S5:YES)、起動処理(図18参照)を行ってから(S6)、処理をS21に進める。起動処理は後述する。なお、稼働中フラグは、起動処理の実行時にONになる。故に起動処理は、一度実行された後、次回からは実行されない。よって、メイン処理の実行において、稼働中フラグがONである場合(S1:YES)、処理をS7に進め、停電検出回路421から停電検出信号を受信したか否か判断する(S7)。停電検出信号を受信しなければ(S7:NO)、処理をS21に進める。
CPU51は、コマンド出力処理を行う(S21)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実行されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。RAM52には、メイン処理における個々の処理で生成された各種制御コマンドが、生成順に記憶される。コマンド出力処理では、各種制御コマンドがRAM52の記憶順に出力される。
次にCPU51は、スイッチ読込処理を行う(S22)。スイッチ読込処理では、第一ゲートスイッチ75、第四ゲートスイッチ76、電チュースイッチ71〜74、その他の入賞口に設けられたスイッチ(図示略)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。第一ゲートスイッチ75、第四ゲートスイッチ76、電チュースイッチ71〜74の各々が遊技球を検出した場合、それぞれに対応する第一ゲート通過フラグ、第四ゲート通過フラグ、第一〜第四電チュー入賞フラグがONになる。各スイッチが遊技球を非検出の場合、それぞれに対応する各フラグはOFFになる。
次に、CPU51は乱数取得カウンタを更新する(S23)。RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が1加算される。次いで計測停止フラグがONか否か判断する(S55)。計測停止フラグがONの場合には処理がS7に移行し(S25:YES)、OFFの場合には(S25:NO)、第一〜第四普通図柄変動時間カウンタを更新する(S26)。第一〜第四普通図柄変動時間カウンタは、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタであり、S26の処理では、第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値が1減算される。処理をS27に移行し、時間の経過に伴い増加または減少するその他のカウンタ(例えば、第一〜第四普通図柄の確定時間を計時する第一〜第四普通図柄確定時間カウンタ、電チュー11〜14の開放時間を計時する第一〜第四電チュー開放時間カウンタ等)を更新する(S27)。
次に、遊技状態判定処理が行われる(S28)。遊技状態判定処理では、パチンコ機1におけるその時点での遊技状態が、大当り遊技中(すなわち大当り遊技状態)か否か(すなわち通常状態)が判定される。図5に示すように、CPU51は開始デモフラグがONか否か判断し(S51)、ONの場合には(S51:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。開始デモフラグがOFFの場合(S51:NO)、第二変動フラグまたは第三変動フラグがONか否か判断する(S52)。どちらかがONの場合(S52:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。第二変動フラグと第三変動フラグが共にOFFの場合(S52:NO)、第二確定フラグまたは第三確定フラグがONか否か判断する(S53)。どちらかがONの場合(S53:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。
第二確定フラグと第三確定フラグが共にOFFの場合(S53:NO)、CPU51は、第一〜第四開放フラグのいずれかがONか否か判断する(S55)。いずれかがONの場合(S55:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。第一〜第四開放フラグがいずれもOFFの場合(S55:NO)、第一〜第四閉鎖フラグのいずれかがONか否か判断する(S56)。いずれかがONの場合(S56:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。第一〜第四閉鎖フラグがいずれもOFFの場合(S56:NO)、第二保留球数が1以上か否か判断する(S57)。第二保留球数が1以上の場合(S57:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。第二保留球数が0の場合(S57:NO)、1以上か否か判断する(S58)。第三保留球数が1以上の場合(S58:YES)、大当り遊技状態フラグをONにして(S61)、メイン処理に戻る。第三保留球数が0の場合(S58:NO)、大当り遊技状態フラグをOFFにして(S60)、メイン処理に戻る。
次に、図4に示すように、CPU51は第一電チュー処理を行う(S31)。第一電チュー処理では、第一普通当りが判定された場合に、第一電チュー11の開閉を制御する処理が行われる。一旦開放された第一電チュー11は、遊技球が4個以上入賞するか、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過すると閉鎖される。第一電チュー処理は後述する。
次に、CPU51は第一普通図柄処理を実行う(S32)。第一普通図柄処理では、第一ゲート15を遊技球が通過した場合に取得される第一乱数に基づき第一普通当り判定が行われ、第一普通図柄の変動パターン等が決定される。第一普通図柄処理は後述する。
次に、CPU51は第四電チュー処理を行う(S33)。第四電チュー処理では、第四普通当りが判定された場合に、第四電チュー14の開閉を制御する処理が行われる。一旦開放された第四電チュー14は、遊技球が4個以上入賞するか、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過すると閉鎖される。第四電チュー処理は後述する。
次に、CPU51は第四普通図柄処理を行う(S35)。第四普通図柄処理では、第四ゲート16を遊技球が通過した場合に取得される第四乱数に基づき第四普通当り判定が行われ、第四普通図柄の変動パターン等が決定される。第四普通図柄処理は後述する。
次に、CPU51は第二電チュー処理を行う(S36)。第二電チュー処理では、第二普通当りが判定された場合に、第二電チュー12の開閉を制御する処理が行われる。一旦開放された第二電チュー12は、遊技球が4個以上入賞するか、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過すると閉鎖される。第二電チュー処理は後述する。
次に、CPU51は第二普通図柄処理を行う(S37)。第二普通図柄処理では、第一電チュー11または第四電チュー14に遊技球が入賞した場合に取得される第二乱数に基づき第二普通当り判定が行われる。第二普通図柄処理は後述する。
次に、CPU51は第三電チュー処理を行う(S38)。第三電チュー処理では、第三普通当りが判定された場合に、第三電チュー13の開閉を制御する処理が行われる。一旦開放された第三電チュー13は、遊技球が7個以上入賞するか、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過すると閉鎖される。第三電チュー処理は後述する。
次に、CPU51は第三普通図柄処理を行う(S40)。第三普通図柄処理では、第二電チュー12に遊技球が入賞した場合に取得される第三乱数に基づき第三普通当り判定が行われる。第三普通図柄処理は後述する。
次いでCPU51は、払出処理(S41)、エラーチェック(S42)、情報出力処理(S43)を実行する。払出処理では、賞品球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28、スピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。情報出力処理が終わると、メイン処理を終了する。
前述したように、メイン処理は、4ms毎の割込信号を契機に実行される。電源断時に電源基板42に供給される外部電圧が規定電圧よりも低下すると、停電検出回路421から停電検出信号が出力される。CPU51は、メイン処理の実行時に停電検出信号を受信した場合(S7:YES)、処理の割込を禁止する割込禁止処理を行う(S11)。これにより、バックアップ処理中に割込信号を受信しても、メイン処理を最初から実行しない。電源基板42に信号を送信し、バックアップ用電源回路422からRAM52に電力を供給する(S12)。なお、バックアップ用の電力は、払出し中の払出し処理が完了するまで払出制御基板45にも供給される。CPU51は、バックアップフラグをONにし(S13)、稼働中フラグをOFFにする(S15)。次にバックアップ処理を行い、RAM52の記憶領域におけるチェックサムの演算と、ハッシュ関数を利用したパスワードの生成を行って、RAM52の所定の記憶エリアに記憶する(S16)。バックアップ処理が完了すると、バックアップ用電力がRAM52のみに供給されるように設定して、メイン処理を終了する。
次に、S32(図4参照)の第一普通図柄処理を説明する。図6に示すように、第一普通図柄処理が開始されると、CPU51は、遊技球が第一ゲート15を通過したか否か判断する(S101)。第一ゲート通過フラグがOFFの場合(S101:NO)、処理をS110へ移行する。第一ゲート通過フラグがONの場合(S101:YES)、第一保留球数が4か否か判断する(S102)。第一保留球数が4であれば(S102:YES)、第一保留球数が最大数に達しているため第一乱数は取得されず、処理をS110へ移行する。
第一保留球数が4でない場合(S102:NO)、CPU51は、第一保留球数に1を加算する(S103)。次いで第一乱数を取得し、第一普通当り情報記憶エリア80における空の記憶エリアのうち、エリア番号が最も小さい記憶エリアに記憶する(S105)。RAM52に第一保留球数通知コマンド[*個]([*個]はその時点における第一保留球数を示す変数を表す。)を記憶し(S106)、処理をS110に移行する。第一保留球数通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
次にCPU51は、計測停止フラグがONか否か判断する(S110)。計測停止フラグがONの場合(S110:YES)、第一普通図柄の変動時間の計測が停止されるので、第一普通当り判定に関する処理を行わない。よってCPU51は第一普通図柄処理を終了し、メイン処理に戻る。
計測停止フラグがOFFの場合(S110:NO)、CPU51は、第一普通図柄が変動中か否か判断する(S120)。第一変動フラグがOFFであり、第一普通図柄が変動中でない場合(S120:NO)、図7に示すように、第一普通図柄が確定表示中か否か判断する(S130)。第一確定フラグがOFFであり、第一普通図柄が確定表示中でない場合(S130:NO)、第一保留球数が1以上か否か判断する(S140)。第一保留球数が0の場合(S140:NO)、メイン処理に戻る。
第一保留球数が1以上の場合(S140:YES)、CPU51は、第一保留球数を1減算する(S141)。第一普通当り情報記憶エリア80の保留[1]ポインタが示すエリア番号に対応する第一乱数を判定エリア88にシフトし(S142)、各ポインタを更新する。第一普通当り判定を行い(S143)、第一普通当り判定テーブル(図示略)に基づき、判定エリア88の第一普通当り乱数が「第一普通当り」または「ハズレ」のいずれに対応するか否か判定する。
CPU51は、第一普通当り判定の判定結果に基づき、第一普通図柄決定乱数に対応する第一普通図柄を決定する。RAM52に第一普通図柄を指定するための第一普通図柄指定コマンドを記憶する。また、第一普通当り判定の判定結果と第一変動パターン決定テーブル(図示略)に基づき、判定エリア88の第一変動パターン決定乱数に対応する第一変動パターンを決定する。RAM52に第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドを記憶する(S145)。第一変動パターン指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信され、報知演出の開始と第一普通図柄の変動表示の指示が行われる。
第一変動パターン決定テーブルには、第一変動パターンに対応する第一普通図柄の変動時間が設定されている。大当り遊技中でない場合の第一普通図柄の変動時間は、複数設定されているが、大当り遊技中の第一普通図柄の変動時間は、上記したように、例えば18秒である。CPU51は、第一普通図柄変動時間カウンタに、第一変動パターンに対応する第一普通図柄の変動時間を記憶する(S146)。第一変動フラグをONにし(S147)、メイン処理に戻る。
図6に示すS120の判断において、第一変動フラグがONであり、第一普通図柄が変動中の場合(S120:YES)、CPU51は、第一普通図柄の変動時間が経過したか否か判断する(S121)。第一普通図柄変動時間カウンタの値が0でなく、第一普通図柄の変動時間が未だ経過していない場合(S121:NO)、メイン処理に戻り、第一普通図柄の変動を継続する。
S121の判断において、第一普通図柄変動時間カウンタの値が0であり、第一普通図柄の変動時間が経過した場合(S121:YES)、CPU51は、RAM52に第一普通図柄停止コマンドを記憶する(S122)。第一普通図柄停止コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。また、CPU51は、第一普通図柄確定時間カウンタに、所定の確定時間(例えば0.5秒)を記憶する(S123)。第一変動フラグをOFFにすると共に第一確定フラグをONにし(S125)、次いで第一普通当り判定の結果が第一普通当りか否か判断する(S126)。第一普通当り判定の結果がハズレの場合(S126:NO)、メイン処理に戻る。第一普通当り判定の結果が第一普通当りの場合(S126:YES)、計測停止フラグをONにし(S127)、メイン処理に戻る。
図7に示すように、第一確定フラグがONであり、第一普通図柄が確定表示中の場合(S130:YES)、CPU51は、第一普通図柄の確定時間が経過したか否か判断する(S131)。第一普通図柄確定時間カウンタの値が0でなく、第一普通図柄の確定時間が未だ経過していない場合(S131:NO)、メイン処理に戻り、第一普通図柄の確定表示を継続する。
S131の判断において、第一普通図柄確定時間カウンタの値が0であり、第一普通図柄の確定時間が経過した場合(S131:YES)、CPU51は、第一確定フラグをOFFにする(S132)。第一普通当り判定の結果が第一普通当りか否か判断する(S133)。第一普通当り判定の結果がハズレの場合(S133:NO)、大当り遊技状態フラグがONか否か判断する(S135)。
今回の第一普通当り判定が大当り遊技中に行われ、大当り遊技状態フラグがONである場合(S135:YES)、CPU51は、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]([**]は遊技状態を示す変数を表す。)を記憶し(S136)、処理をS140に移行する。今回の第一普通当り判定が通常状態中に行われ、大当り遊技状態フラグがOFFである場合(S135:NO)、RAM52に状態指定コマンド[通常遊技]を記憶し(S137)、処理をS140に移行する。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
S133の判断において、第一普通当り判定の結果が第一普通当りの場合(S133:YES)、第一普通当りに起因する大当り遊技の開始準備のため、CPU51は、開始デモ時間カウンタに所定の開始デモ時間(例えば30秒)を記憶する(S151)。第一作動終了フラグをOFFにし、開始デモフラグをONにする(S152)。大当り遊技状態フラグがOFFであり、すなわち初当りである場合(S153:NO)、RAM52に大当り遊技開始通知コマンドを記憶する(S155)。大当り遊技開始通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、大当り遊技の開始前に行われる開始デモの開始と、大当り遊技の制御が指示される。処理はメイン処理に戻る。
一方、S153の判断において、今回の第一普通当り判定が大当り遊技中に行われ、大当り遊技状態フラグがONである場合(S153:YES)、上乗せ連荘となるので、CPU51は、RAM52に上乗せ連荘開始通知コマンドを記憶する(S156)。上乗せ連荘開始通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、上乗せ連荘の開始前に行われる開始デモの開始と、大当り遊技の制御が指示される。処理はメイン処理に戻る。
S31(図4参照)の第一電チュー処理を説明する。図8に示すように、第一電チュー処理が開始されると、CPU51は、大当り遊技中か否か判断する(S160)。大当り遊技状態フラグがOFFであり、大当り遊技中でない場合(S160:NO)、第一電チュー11の開閉制御を行わず、メイン処理に戻る。
大当り遊技状態フラグがONであり、大当り遊技中である場合(S160:YES)、CPU51は、開始デモフラグがONか否か判断する(S161)。開始デモフラグがONであり、大当り遊技の開始デモが行われる場合(S161:YES)、開始デモの演出時間(開始デモ時間)が経過したか否か判断する(S162)。開始デモ時間カウンタの値が0でなく、開始デモ時間が未だ経過していない場合(S162:NO)、メイン処理に戻り、開始デモを継続する。
S162の判断において、開始デモ時間カウンタの値が0であり、開始デモ時間が経過した場合(S162:YES)、CPU51は、開始デモフラグをOFFにし(S163)、メイン処理に戻る。
S161の判断において、開始デモフラグがOFFである場合(S161:NO)、CPU51は、第一作動終了フラグがONか否か判断する(S165)。大当り遊技中、第一普通当り遊技における第一電チュー11の開放動作は1回行われる。故に、第一電チュー11の開放動作がすでに行われ、第一作動終了フラグがONであれば(S165:YES)、第一電チュー11の更なる開放動作は行われないので、メイン処理に戻る。第一作動終了フラグがOFFの場合(S165:NO)、第一電チュー11が開放中か否か判断する(S170)。
第一開放フラグは、第一電チュー11に対する開放処理が行われるとONになる。第一電チュー11の開放前は第一開放フラグがOFFであるので(S170:NO)、CPU51は、第一閉鎖フラグがONか否か判断する(S180)。第一閉鎖フラグは、第一電チュー11に対する閉鎖処理が行われるとONになる。第一電チュー11の開放前は閉鎖処理が行われておらず、第一閉鎖フラグがOFFであるので(S180:NO)、CPU51は、RAM52に第一電チュー開放コマンドを記憶する(S181)。第一電チュー開放コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第一電チューソレノイド66の駆動による第一電チュー11の開放処理と、開放に伴う各種制御が行われる。CPU51は、第一電チュー開放時間カウンタに開放時間(5.8秒)を記憶する(S182)。第一電チュー11に対する開放処理を開始するため、第一開放フラグをONにし、第一電チュー11へ入賞した遊技球の数を計数する第一入賞球数を0に設定して(S183)、メイン処理に戻る。
S170の判断において、第一開放フラグがONであり、第一電チュー11に対する開放処理が行われる場合(S170:YES)、CPU51は、開放時間が経過したか否か判断する(S171)。第一電チュー開放時間カウンタの値が0でなく、第一電チュー11の開放時間が経過していない場合(S171:NO)、遊技球が第一電チュー11に入賞したか否か判断する(S172)。
第一電チュー入賞フラグがOFFであり、第一電チュー11への入賞がなければ(S172:NO)、処理をS175に移行する。第一電チュー入賞フラグがONであり、第一電チュー11への入賞がある場合(S172:YES)、CPU51は、第一入賞球数に1を加算し(S173)、処理をS175に移行する。第一入賞球数が4未満であれば(S175:NO)、メイン処理に戻り、第一電チュー11の開放を継続する。
第一電チュー11の開放時間が経過した場合(S171:YES)、もしくは、開放時間の経過前であっても第一入賞球数が4以上になった場合(S175:YES)、CPU51は、RAM52に第一電チュー閉鎖コマンドを記憶する(S176)。第一電チュー閉鎖コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第一電チューソレノイド66の駆動による第一電チュー11の閉鎖処理と、閉鎖に伴う各種制御が行われる。第一電チュー閉鎖時間カウンタに閉鎖時間(例えば1.6秒)を記憶する(S177)。閉鎖時間は残球処理のため設けられる。すなわち閉鎖時間は、開閉部材11Aが閉鎖される直前に第一電チュー11に入賞した遊技球が第一電チューソレノイド66に検出されるまでの猶予時間として設定される。次いで第一開放フラグをOFFにし、第一閉鎖フラグをONにして(S178)、メイン処理に戻る。
S180の判断において、第一閉鎖フラグがONであり、第一電チュー11に対する閉鎖処理が行われる場合(S180:YES)、CPU51は、閉鎖時間が経過したか否か判断する(S190)。第一電チュー閉鎖時間カウンタの値が0でなく、閉鎖時間が経過していない場合(S190:NO)、メイン処理に戻り、閉鎖時間の経過を待つ。
第一電チュー11の閉鎖時間が経過した場合(S190:YES)、CPU51は、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶する(S191)。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。第一閉鎖フラグをOFFにし、第一作動終了フラグをONにし、計測停止フラグをOFFにして(S192)、メイン処理に戻る。
次に、S35(図4参照)の第四普通図柄処理を説明する。図9に示すように、第四普通図柄処理が開始されると、CPU51は、遊技球が第四ゲート16を通過したか否か判断する(S201)。第四ゲート通過フラグがOFFの場合(S201:NO)、処理をS210へ移行する。第四ゲート通過フラグがONの場合(S201:YES)、第四保留球数が4か否か判断する(S202)。第四保留球数が4であれば(S202:YES)、第四保留球数が最大数に達しているため、処理をS210へ移行する。
第四保留球数が4でない場合(S202:NO)、CPU51は、第四保留球数に1を加算する(S203)。次いで第四乱数を取得し、第四普通当り情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、エリア番号が最も小さい記憶エリアに記憶する(S205)。RAM52に第四保留球数通知コマンド[*個]([*個]はその時点における第四保留球数を示す変数を表す。)を記憶し(S206)、処理をS210に移行する。第四保留球数通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
次にCPU51は、計測停止フラグがONか否か判断する(S210)。計測停止フラグがONの場合(S210:YES)、第四普通図柄の変動時間の計測が停止されるので、第四普通当り判定に関する処理を行わない。よってCPU51は第四普通図柄処理を終了し、メイン処理に戻る。
計測停止フラグがOFFの場合(S210:NO)、CPU51は、第四普通図柄が変動中か否か判断する(S220)。第四変動フラグがOFFであり、第四普通図柄が変動中でない場合(S220:NO)、図10に示すように、第四普通図柄が確定表示中か否か判断する(S230)。第四確定フラグがOFFであり、第四普通図柄が確定表示中でない場合(S230:NO)、第四保留球数が1以上か否か判断する(S240)。第四保留球数が0の場合(S240:NO)、メイン処理に戻る。
第四保留球数が1以上の場合(S240:YES)、CPU51は、第四保留球数を1減算する(S241)。第四普通当り情報記憶エリアの保留[1]ポインタが示すエリア番号に対応する第四乱数を判定エリアにシフトし(S242)、各ポインタを更新する。第四普通当り判定を行い(S243)、第四普通当り判定テーブル(図示略)に基づき、判定エリアの第四普通当り乱数が「第四普通当り」または「ハズレ」のいずれに対応するか否か判定する。
CPU51は、第四普通当り判定の判定結果に基づき、第四普通図柄決定乱数に対応する第四普通図柄を決定する。RAM52に第四普通図柄を指定するための第四普通図柄指定コマンドを記憶する。また、第四普通当り判定の判定結果と第四変動パターン決定テーブル(図示略)に基づき、判定エリアの第四変動パターン決定乱数に対応する第四変動パターンを決定する。RAM52に第四変動パターンを指定するための第四変動パターン指定コマンドを記憶する(S245)。第四変動パターン指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信され、報知演出の開始と第四普通図柄の変動表示の指示が行われる。
第四変動パターン決定テーブルには、第四変動パターンに対応する第四普通図柄の変動時間が設定されている。第四普通図柄の変動時間は、上記したように、例えば45秒である。CPU51は、第四普通図柄変動時間カウンタに、第四変動パターンに対応する第四普通図柄の変動時間を記憶する(S246)。第四変動フラグをONにし(S247)、メイン処理に戻る。
図9に示すS220の判断において、第四変動フラグがONであり、第四普通図柄が変動中の場合(S220:YES)、CPU51は、第四普通図柄の変動時間が経過したか否か判断する(S221)。第四普通図柄変動時間カウンタの値が0でなく、第四普通図柄の変動時間が未だ経過していない場合(S221:NO)、メイン処理に戻り、第四普通図柄の変動を継続する。
S221の判断において、第四普通図柄変動時間カウンタの値が0であり、第四普通図柄の変動時間が経過した場合(S221:YES)、CPU51は、RAM52に第四普通図柄停止コマンドを記憶する(S222)。第四普通図柄停止コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。また、CPU51は、第四普通図柄確定時間カウンタに、所定の確定時間(例えば0.5秒)を記憶する(S223)。第四変動フラグをOFFにすると共に第四確定フラグをONにし(S225)、次いで第四普通当り判定の結果が第四普通当りか否か判断する(S226)。第四普通当り判定の結果がハズレの場合(S226:NO)、メイン処理に戻る。第四普通当り判定の結果が第四普通当りの場合(S226:YES)、計測停止フラグをONにし(S227)、メイン処理に戻る。
図10に示すように、第四確定フラグがONであり、第四普通図柄が確定表示中の場合(S230:YES)、CPU51は、第四普通図柄の確定時間が経過したか否か判断する(S231)。第四普通図柄確定時間カウンタの値が0でなく、第四普通図柄の確定時間が未だ経過していない場合(S231:NO)、メイン処理に戻り、第四普通図柄の確定表示を継続する。
S231の判断において、第四普通図柄確定時間カウンタの値が0であり、第四普通図柄の確定時間が経過した場合(S231:YES)、CPU51は、第四確定フラグをOFFにする(S232)。第四普通当り判定の結果が第四普通当りか否か判断する(S233)。第四普通当り判定の結果がハズレの場合(S233:NO)、大当り遊技状態フラグがONか否か判断する(S235)。
今回の第四普通当り判定が大当り遊技中に行われ、大当り遊技状態フラグがONである場合(S235:YES)、CPU51は、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶し(S236)、処理をS240に移行する。今回の第四普通当り判定が通常状態中に行われ、大当り遊技状態フラグがOFFである場合(S235:NO)、RAM52に状態指定コマンド[通常遊技]を記憶し(S237)、処理をS240に移行する。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
S233の判断において、第四普通当り判定の結果が第四普通当りの場合(S233:YES)、第四普通当りに起因する大当り遊技の開始準備のため、CPU51は、開始デモ時間カウンタに所定の開始デモ時間(例えば30秒)を記憶する(S251)。第四作動終了フラグをOFFにし、開始デモフラグをONにする(S252)。大当り遊技状態フラグがOFFであり、すなわち初当りである場合(S253:NO)、RAM52に大当り遊技開始通知コマンドを記憶する(S255)。大当り遊技開始通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、大当り遊技の開始前に行われる開始デモの開始と、大当り遊技の制御が指示される。処理はメイン処理に戻る。なお、第四ゲート16は右打ちでなければ遊技球の通過が難しい。このため、大当り遊技終了後の第四保留球の残りで第四普通当りとなった場合や、通常状態中に右領域4Rに流れた遊技球が第四ゲート16を通過したときに取得された第四普通当り乱数が第四普通当りであった場合に、第四普通当りが初当りとなる可能性がある。
一方、S253の判断において、今回の第四普通当り判定が大当り遊技中に行われ、大当り遊技状態フラグがONである場合(S253:YES)、まる得連荘となるので、CPU51は、RAM52にまる得連荘開始通知コマンドを記憶する(S256)。まる得連荘開始通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、まる得連荘の開始前に行われる開始デモの開始と、大当り遊技の制御が指示される。処理はメイン処理に戻る。
S33(図4参照)の第四電チュー処理を説明する。図11に示すように、第四電チュー処理が開始されると、CPU51は、大当り遊技中か否か判断する(S260)。大当り遊技状態フラグがOFFであり、大当り遊技中でない場合(S260:NO)、第四電チュー14の開閉制御を行わず、メイン処理に戻る。
大当り遊技状態フラグがONであり、大当り遊技中である場合(S260:YES)、CPU51は、開始デモフラグがONか否か判断する(S261)。開始デモフラグがONであり、大当り遊技の開始デモが行われる場合(S261:YES)、開始デモ時間が経過したか否か判断される(S262)。開始デモ時間カウンタの値が0でなく、開始デモ時間が未だ経過していない場合(S262:NO)、メイン処理に戻り、開始デモを継続する。
S262の判断において、開始デモ時間カウンタの値が0であり、開始デモ時間が経過した場合(S262:YES)、CPU51は、開始デモフラグをOFFにし(S263)、メイン処理に戻る。
S261の判断において、開始デモフラグがOFFである場合(S261:NO)、CPU51は、第四作動終了フラグがONか否か判断する(S265)。大当り遊技中、第四普通当り遊技における第四電チュー14の開放動作は1回行われる。故に、第四電チュー14の開放動作がすでに行われ、第四作動終了フラグがONであれば(S265:YES)、第四電チュー14の更なる開放動作は行われないので、メイン処理に戻る。第四作動終了フラグがOFFの場合(S265:NO)、第四電チュー14が開放中か否か判断する(S270)。
第四開放フラグは、第四電チュー14に対する開放処理が行われるとONになる。第四電チュー14の開放前は第四開放フラグがOFFであるので(S270:NO)、CPU51は、第四閉鎖フラグがONか否か判断する(S280)。第四閉鎖フラグは、第四電チュー14に対する閉鎖処理が行われるとONになる。第四電チュー14の開放前は閉鎖処理が行われておらず、第四閉鎖フラグがOFFであるので(S280:NO)、CPU51は、RAM52に第四電チュー開放コマンドを記憶する(S281)。第四電チュー開放コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第四電チューソレノイド69の駆動による第四電チュー14の開放処理と、開放に伴う各種制御が行われる。CPU51は、第四電チュー開放時間カウンタに開放時間(5.8秒)を記憶する(S282)。第四電チュー14に対する開放処理が開始されるので第四開放フラグをONにし、第四電チュー14へ入賞した遊技球の数を計数する第四入賞球数を0に設定して(S283)、メイン処理に戻る。
S270の判断において、第四開放フラグがONであり、第四電チュー14に対する開放処理が行われる場合(S270:YES)、CPU51は、開放時間が経過したか否か判断する(S271)。第四電チュー開放時間カウンタの値が0でなく、第四電チュー14の開放時間が経過していない場合(S271:NO)、遊技球が第四電チュー14に入賞したか否か判断する(S272)。
第四電チュー入賞フラグがOFFであり、第四電チュー14への入賞がなければ(S272:NO)、処理をS275に移行する。第四電チュー入賞フラグがONであり、第四電チュー14への入賞がある場合(S272:YES)、CPU51は、第四入賞球数に1を加算し(S273)、処理をS275に移行する。第四入賞球数が4未満であれば(S275:NO)、メイン処理に戻り、第四電チュー14の開放を継続する。
第四電チュー14の開放時間が経過した場合(S271:YES)、もしくは、開放時間の経過前であっても第四入賞球数が4以上になった場合(S275:YES)、CPU51は、RAM52に第四電チュー閉鎖コマンドを記憶する(S276)。第四電チュー閉鎖コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第四電チューソレノイド69の駆動による第四電チュー14の閉鎖処理と、閉鎖に伴う各種制御が行われる。第四電チュー閉鎖時間カウンタに残球処理のための閉鎖時間(例えば1.6秒)を記憶する(S277)。次いで第四開放フラグをOFFにし、第四閉鎖フラグをONにして(S278)、メイン処理に戻る。
S280の判断において、第四閉鎖フラグがONであり、第四電チュー14に対する閉鎖処理が行われる場合(S280:YES)、CPU51は、閉鎖時間が経過したか否か判断する(S290)。第四電チュー閉鎖時間カウンタの値が0でなく、閉鎖時間が経過していない場合(S290:NO)、メイン処理に戻り、閉鎖時間の経過を待つ。
第四電チュー14の閉鎖時間が経過した場合(S290:YES)、CPU51は、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶する(S291)。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。第四閉鎖フラグをOFFにし、第四作動終了フラグをONにし、計測停止フラグをOFFにして(S292)、メイン処理に戻る。
S37(図4参照)の第二普通図柄処理を説明する。図12に示すように、第二普通図柄処理が開始されると、CPU51は、遊技球が第一電チュー11または第四電チュー14に入賞したか否か判断する。遊技球が第一電チュー11に入賞せず、第四電チュー14にも入賞せずに、第一電チュー入賞フラグと第四電チュー入賞フラグが共にOFFの場合(S301:NO、S302:NO)、処理をS310へ移行する。遊技球が第一電チュー11に入賞し、第一電チュー入賞フラグがONの場合(S301:YES)、または第四電チュー14に入賞し、第四電チュー入賞フラグがONの場合(S301:NO、S302:YES)、第二保留球数が4か否か判断する(S303)。第二保留球数が4であれば(S303:YES)、第二保留球数が最大数に達しているため、処理をS310へ移行する。
第二保留球数が4でない場合(S303:NO)、CPU51は、第二保留球数に1を加算する(S305)。次いで第二乱数を取得し、第二普通当り情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、エリア番号が最も小さい記憶エリアに記憶する(S306)。RAM52に第二保留球数通知コマンド[*個]([*個]はその時点における第二保留球数を示す変数を表す。)を記憶し(S307)、処理をS310に移行する。第二保留球数通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
次にCPU51は、計測停止フラグがONか否か判断する(S310)。計測停止フラグがONの場合(S310:YES)、第二普通図柄の変動時間の計測が停止されるので、第二普通当り判定に関する処理を行わない。よってCPU51は第二普通図柄処理を終了し、メイン処理に戻る。
計測停止フラグがOFFの場合(S310:NO)、CPU51は、第二普通図柄が変動中か否か判断する(S320)。第二変動フラグがOFFであり、第二普通図柄が変動中でない場合(S320:NO)、図13に示すように、第二普通図柄が確定表示中か否か判断する(S330)。第二確定フラグがOFFであり、第二普通図柄が確定表示中でない場合(S330:NO)、第二保留球数が1以上か否か判断する(S340)。第二保留球数が0の場合(S340:NO)、メイン処理に戻る。
第二保留球数が1以上の場合(S340:YES)、CPU51は、第二保留球数を1減算する(S341)。第二普通当り情報記憶エリアの保留[1]ポインタが示すエリア番号に対応する第二乱数を判定エリアにシフトし(S342)、各ポインタを更新する。次いで、第二普通当り判定を行う(S343)。上記した通り、本実施形態の第二普通当り確率は100%であるので、第二普通当り判定では、第二普通当りと判定される。
CPU51は、RAM52に第二普通図柄変動開始コマンドを記憶し(S345)、第二普通図柄変動時間カウンタに、第二普通図柄の変動時間を記憶する(S346)。本実施形態の第二普通図柄の変動時間は、第二保留球数が2以下の場合10秒であり、第二保留球数が3の場合3秒である。第二普通図柄変動開始コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。第二変動フラグをONにして(S347)、メイン処理に戻る。
図12に示すS320の判断において、第二変動フラグがONであり、第二普通図柄が変動中の場合(S320:YES)、CPU51は、第二普通図柄の変動時間が経過したか否か判断する(S321)。第二普通図柄変動時間カウンタの値が0でなく、第二普通図柄の変動時間が未だ経過していない場合(S321:NO)、メイン処理に戻り、第二普通図柄の変動を継続する。
S321の判断において、第二普通図柄変動時間カウンタの値が0であり、第二普通図柄の変動時間が経過した場合(S321:YES)、CPU51は、RAM52に第二普通図柄停止コマンドを記憶する(S322)。第二普通図柄停止コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。また、第二普通図柄確定時間カウンタに、所定の確定時間(例えば4ms)を記憶する(S323)。第二変動フラグをOFFにすると共に第二確定フラグをONにし(S325)、次いで第二普通当り判定の結果が第二普通当りか否か判断する(S326)。第二普通当り判定の結果がハズレの場合(S326:NO)、メイン処理に戻る。しかしながら、上記の通り、本実施形態の第二普通当り確率は100%であるので(S326:YES)、計測停止フラグをONにして(S327)、メイン処理に戻る。
図13に示すように、第二確定フラグがONであり、第二普通図柄が確定表示中の場合(S330:YES)、CPU51は、第二普通図柄の確定時間が経過したか否か判断する(S331)。第二普通図柄確定時間カウンタの値が0でなく、第二普通図柄の確定時間が未だ経過していない場合(S331:NO)、メイン処理に戻り、第二普通図柄の確定表示を継続する。
S331の判断において、第二普通図柄確定時間カウンタの値が0であり、第二普通図柄の確定時間が経過した場合(S331:YES)、CPU51は、第二確定フラグをOFFにする(S332)。RAM52に第二電チュー開放コマンドを記憶し(S333)、第二電チュー開放時間カウンタに開放時間(5.8秒)を記憶する(S335)。第二電チュー開放コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第二電チューソレノイド67の駆動による第二電チュー12の開放処理と、開放に伴う各種制御が行われる。第二開放フラグをONにし、第二電チュー12へ入賞した遊技球の数を計数する第二入賞球数を0に設定する(S336)。処理はメイン処理に戻る。
S36(図4参照)の第二電チュー処理を説明する。図14に示すように、第二電チュー処理が開始されると、CPU51は、第二電チュー12が開放中か否か判断する(S370)。第二開放フラグは、第二電チュー12に対する開放処理が行われるとONになる。第二電チュー12の開放前は第二開放フラグがOFFであるので(S370:NO)、第二閉鎖フラグがONか否か判断する(S380)。第二閉鎖フラグは、第二電チュー12に対する閉鎖処理が行われるとONになる。第二電チュー12の開放前は閉鎖処理が行われておらず、第二閉鎖フラグがOFFであるので(S380:NO)、メイン処理に戻る。
S370の判断において、第二開放フラグがONであり、第二電チュー12に対する開放処理が行われる場合(S370:YES)、CPU51は、開放時間が経過したか否か判断する(S371)。第二電チュー開放時間カウンタの値が0でなく、第二電チュー12の開放時間が経過していない場合(S371:NO)、遊技球が第二電チュー12に入賞したか否か判断する(S372)。
第二電チュー入賞フラグがOFFであり、第二電チュー12への入賞がなければ(S372:NO)、CPU51は、処理をS375に移行する。第二電チュー入賞フラグがONであり、第二電チュー12への入賞がある場合(S372:YES)、第二入賞球数に1を加算して(S373)、処理をS375に移行する。第二入賞球数が4未満であれば(S375:NO)、メイン処理に戻り、第二電チュー12の開放を継続する。
第二電チュー12の開放時間が経過した場合(S371:YES)、もしくは、開放時間の経過前であっても第二入賞球数が4以上になった場合(S375:YES)、CPU51は、RAM52に第二電チュー閉鎖コマンドを記憶する(S376)。第二電チュー閉鎖コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第二電チューソレノイド67の駆動による第二電チュー12の閉鎖処理と、閉鎖に伴う各種制御が行われる。第二電チュー閉鎖時間カウンタに残球処理のための閉鎖時間(例えば1.1秒)を記憶する(S377)。次いで第二開放フラグをOFFにし、第二閉鎖フラグをONにして(S378)、メイン処理に戻る。
S380の判断において、第二閉鎖フラグがONであり、第二電チュー12に対する閉鎖処理が行われる場合(S380:YES)、CPU51は、閉鎖時間が経過したか否か判断する(S390)。第二電チュー閉鎖時間カウンタの値が0でなく、閉鎖時間が経過していない場合(S390:NO)、メイン処理に戻り、閉鎖時間の経過を待つ。
第二電チュー12の閉鎖時間が経過した場合(S390:YES)、CPU51は、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶する(S391)。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。第二閉鎖フラグをOFFにし、計測停止フラグをOFFにして(S392)、メイン処理に戻る。
S40(図4参照)の第三普通図柄処理を説明する。図15に示すように、第三普通図柄処理が開始されると、CPU51は、遊技球が第二電チュー12に入賞したか否か判断する(S401)。遊技球が第二電チュー12に入賞せず、第二電チュー入賞フラグがOFFの場合(S401:NO)、処理をS410へ移行する。遊技球が第二電チュー12に入賞し、第二電チュー入賞フラグがONの場合(S401:YES)、第三保留球数が4か否か判断する(S402)。第三保留球数が4であれば(S402:YES)、第三保留球数が最大数に達しているため、処理をS410へ移行する。
第三保留球数が4でない場合(S402:NO)、CPU51は、第三保留球数に1を加算する(S403)。次いで第三乱数を取得し、第三普通当り情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、エリア番号が最も小さい記憶エリアに記憶する(S405)。RAM52に第三保留球数通知コマンド[*個]([*個]はその時点における第三保留球数を示す変数を表す。)を記憶し(S406)、処理をS410に移行する。第三保留球数通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。
次にCPU51は、計測停止フラグがONか否か判断する(S410)。計測停止フラグがONの場合(S410:YES)、第三普通図柄の変動時間の計測が停止されるので、第三普通当り判定に関する処理を行わない。よってCPU51は第三普通図柄処理を終了し、メイン処理に戻る。
計測停止フラグがOFFの場合(S410:NO)、CPU51は、第三普通図柄が変動中か否か判断する(S420)。第三変動フラグがOFFであり、第三普通図柄が変動中でない場合(S420:NO)、図16に示すように、第三普通図柄が確定表示中か否か判断する(S430)。第三確定フラグがOFFであり、第三普通図柄が確定表示中でない場合(S430:NO)、第三保留球数が1以上か否か判断する(S440)。第三保留球数が0の場合(S440:NO)、大当り遊技中か否か判断する(S450)。大当り遊技状態フラグがOFFであり、大当り遊技中でない場合(S450:NO)、第三電チュー13の開閉制御は行われないので、メイン処理に戻る。
S440の判断において、第三保留球数が1以上の場合(S440:YES)、CPU51は、第三保留球数を1減算する(S441)。第三普通当り情報記憶エリアの保留[1]ポインタが示すエリア番号に対応する第三乱数を判定エリアにシフトし(S442)、各ポインタを更新する。次いで、第三普通当り判定を行う(S443)。上記した通り、本実施形態の第三普通当り確率は100%であるので、第三普通当り判定では、第三普通当りと判定される。
CPU51は、RAM52に第三普通図柄変動開始コマンドを記憶し(S445)、第三普通図柄変動時間カウンタに、第三普通図柄の変動時間を記憶する(S446)。本実施形態の第三普通図柄の変動時間は2秒である。第三普通図柄変動開始コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。第三変動フラグをONにして(S447)、メイン処理に戻る。
図15に示すS420の判断において、第三変動フラグがONであり、第三普通図柄が変動中の場合(S420:YES)、CPU51は、第三普通図柄の変動時間が経過したか否か判断する(S421)。第三普通図柄変動時間カウンタの値が0でなく、第三普通図柄の変動時間が未だ経過していない場合(S421:NO)、メイン処理に戻り、第三普通図柄の変動を継続する。
S421の判断において、第三普通図柄変動時間カウンタの値が0であり、第三普通図柄の変動時間が経過した場合(S421:YES)、CPU51は、RAM52に第三普通図柄停止コマンドを記憶する(S422)。第三普通図柄停止コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60と中継基板47に送信される。また、第三普通図柄確定時間カウンタに、所定の確定時間(例えば4ms)を記憶する(S423)。第三変動フラグをOFFにすると共に第三確定フラグをONにし(S425)、次いで第三普通当り判定の結果が第三普通当りか否か判断する(S426)。第三普通当り判定の結果がハズレの場合(S426:NO)、メイン処理に戻る。しかしながら、上記の通り、本実施形態の第三普通当り確率は100%であるので(S426:YES)、計測停止フラグをONにして(S427)、メイン処理に戻る。
図16に示すように、第三確定フラグがONであり、第三普通図柄が確定表示中の場合(S430:YES)、CPU51は、第三普通図柄の確定時間が経過したか否か判断する(S431)。第三普通図柄確定時間カウンタの値が0でなく、第三普通図柄の確定時間が未だ経過していない場合(S431:NO)、メイン処理に戻り、第三普通図柄の確定表示を継続する。
S431の判断において、第三普通図柄確定時間カウンタの値が0であり、第三普通図柄の確定時間が経過した場合(S431:YES)、CPU51は、第三確定フラグをOFFにする(S432)。RAM52に第三電チュー開放コマンドを記憶し(S433)、第三電チュー開放時間カウンタに開放時間(5.8秒)を記憶する(S435)。第三電チュー開放コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第三電チューソレノイド68の駆動による第三電チュー13の開放処理と、開放に伴う各種制御が行われる。第三開放フラグをONにし、第三電チュー13へ入賞した遊技球の数を計数する第三入賞球数を0に設定する(S436)。処理はメイン処理に戻る。
S440の判断において、第三保留球数が0であり、且つ大当り遊技状態フラグがONであって大当り遊技中の場合(S440:NO、S450:YES)、CPU51は、S451〜S455の判断において、以下の各条件に該当するか否か判断する。S451の判断では、第一作動終了フラグがONか否か判断する。第一作動終了フラグがOFFの場合(S451:NO)、第一普通当り遊技がまだ終了していないので大当り遊技を終了せず、メイン処理に戻る。S452の判断では、第四作動終了フラグがONか否か判断する。第四作動終了フラグがOFFの場合(S452:NO)、第四普通当り遊技がまだ終了していないので大当り遊技を終了せず、メイン処理に戻る。S453の判断では、第二保留球数が1以上か否か判断する。第二保留球数が1以上である場合(S453:YES)、第二普通当り遊技がまだ終了していないので大当り遊技を終了せず、メイン処理に戻る。S455の判断では、第一普通図柄または第四普通図柄が変動中か否か判断する。第一普通図柄または第四普通図柄が変動中である場合は(S455:YES)、進行中の大当り遊技に続いて上乗せ連荘またはまる得連荘が生ずる可能性があるので、大当り遊技を終了せず、メイン処理に戻る。
よって、第一作動終了フラグと第四作動終了フラグがONであり(S451:YES、S452:YES)、第二保留球数が0であり(S453:NO)、第一普通図柄または第四普通図柄が変動中でない場合(S455:NO)、CPU51は、大当り遊技が終了したと判断する。RAM52に大当り遊技終了通知コマンドを記憶し(S456)、メイン処理に戻る。大当り遊技終了通知コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、大当り遊技の終了時に行われる終了デモの開始と、通常時の遊技の制御が指示される。
S38(図4参照)の第三電チュー処理を説明する。図17に示すように、第三電チュー処理が開始されると、CPU51は、第三電チュー13が開放中か否か判断する(S470)。第三開放フラグは、第三電チュー13に対する開放処理が行われるとONになる。第三電チュー13の開放前は第三開放フラグがOFFであるので(S470:NO)、第三閉鎖フラグがONか否か判断する(S480)。第三閉鎖フラグは、第三電チュー13に対する閉鎖処理が行われるとONになる。第三電チュー13の開放前は閉鎖処理が行われておらず、第三閉鎖フラグがOFFであるので(S480:NO)、メイン処理に戻る。
S470の判断において、第三開放フラグがONであり、第三電チュー13に対する開放処理が行われる場合(S470:YES)、CPU51は、開放時間が経過したか否か判断する(S471)。第三電チュー開放時間カウンタの値が0でなく、第三電チュー13の開放時間が経過していない場合(S471:NO)、遊技球が第三電チュー13に入賞したか否か判断する(S472)。
第三電チュー入賞フラグがOFFであり、第三電チュー13への入賞がなければ(S472:NO)、CPU51は、処理をS475に移行する。第三電チュー入賞フラグがONであり、第三電チュー13への入賞がある場合(S472:YES)、第三入賞球数に1を加算して(S473)、処理をS475に移行する。第三入賞球数が7未満であれば(S475:NO)、メイン処理に戻り、第三電チュー13の開放を継続する。
第三電チュー13の開放時間が経過した場合(S471:YES)、もしくは、開放時間の経過前であっても第三入賞球数が7以上になった場合(S475:YES)、CPU51は、RAM52に第三電チュー閉鎖コマンドを記憶する(S476)。第三電チュー閉鎖コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理において中継基板47とサブ制御基板60に送信され、第三電チューソレノイド68の駆動による第三電チュー13の閉鎖処理と、閉鎖に伴う各種制御が行われる。第三電チュー閉鎖時間カウンタに残球処理のための閉鎖時間(例えば20ms)を記憶する(S477)。次いで第三開放フラグをOFFにし、第三閉鎖フラグをONにして(S478)、メイン処理に戻る。
S480の判断において、第三閉鎖フラグがONであり、第三電チュー13に対する閉鎖処理が行われる場合(S480:YES)、CPU51は、閉鎖時間が経過したか否か判断する(S490)。第三電チュー閉鎖時間カウンタの値が0でなく、閉鎖時間が経過していない場合(S490:NO)、メイン処理に戻り、閉鎖時間の経過を待つ。
第三電チュー13の閉鎖時間が経過した場合(S490:YES)、CPU51は、第二保留球数が1以上か否か判断する(S491)。第二保留球数が0の場合には(S491:NO)、第三保留球数が1以上か否か判断する(S492)。第二保留球数と第三保留球数の少なくとも一方が1以上の場合(S491:YES、またはS492:YES)、大当り遊技中であるので、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶し(S493)、処理をS495に移行する。状態指定コマンドは、次回のメイン処理の実行時にコマンド出力処理においてサブ制御基板60に送信される。第三閉鎖フラグをOFFにし、計測停止フラグをOFFにして(S495)、メイン処理に戻る。一方、第二保留球数と第三保留球数が共に0の場合(S491:NO、S492:NO)、処理をS495に移行し、第三閉鎖フラグと計測停止フラグをOFFにして(S495)、メイン処理に戻る。
次に、S6(図4参照)の起動処理を説明する。CPU51は、電源断時にRAM52に保持した記憶内容に基づき、復電時に、遊技状態に応じた適切なタイミングに、演出背景、主演出図柄281、副演出図柄286を表示画面28に表示する処理を行う。このためCPU51は、起動処理において、予めサブ制御基板60に、電源断が生ずる前の遊技状態に合わせた各種制御コマンドを送信する。
図18に示すように、起動処理が開始されると、CPU51は、バックアップフラグがONか否か判断する(S501)。バックアップフラグがONでRAM52の記憶内容が保持されている場合(S501:YES)、バックアップフラグをOFFにする(S502)。次にRAMチェックを行い、RAM52の記憶領域におけるチェックサムの演算と、ハッシュ関数を利用したパスワードの生成を行う(S503)。演算したチェックサムと生成したパスワードが、電源断時に記憶したチェックサムおよびパスワードと同一か否かを判断し、誤り検出を行う(S505)。チェックサムとパスワードが同一であり、誤りがないと判断した場合(S505:NO)、RAM52に電源投入コマンド[復電]([**]は復電時のRAMの状態を示す変数を表す。)を記憶し(S506)、処理をS520に進める。
起動処理の開始時に、バックアップフラグがOFFでRAM52の記憶内容が保持されていない場合(S501:NO)、または、S503で演算したチェックサムと生成したパスワードが、電源断時に記憶したチェックサムおよびパスワードと同一でなく、誤りを検出した場合(S505:YES)、CPU51はRAMクリアを行って記憶内容を初期化する(S507)。そして、RAM52に電源投入コマンド[RAMクリア]を記憶し(S508)、処理をS520に進める。
CPU51は、大当り遊技状態フラグがONか否か判断する(S520)。大当り遊技状態フラグがONであれば(S520:YES)、RAM52に状態指定コマンド[当り状態]を記憶し(S521)、処理をS523に進める。通常状態中の電源断時やRAMクリア後など、大当り遊技状態フラグがOFFであれば(S520:NO)、RAM52に状態指定コマンド[通常遊技]を記憶し(S522)、処理をS523に進める。
CPU51は、第一普通当り情報記憶エリア80の判定エリア88に記憶される第一普通図柄決定乱数に対応する第一普通図柄を指定する第一普通図柄指定コマンドをRAM52に記憶する(S523)。なお、RAMクリア後など、第一普通図柄が決定されていない場合には、第一普通図柄の指定がない第一普通図柄指定コマンドが記憶される。CPU51は、第四普通当り情報記憶エリアの判定エリアに記憶される第四普通図柄決定乱数に対応する第四普通図柄を指定する第四普通図柄指定コマンドをRAM52に記憶する(S525)。同様に、RAMクリア後など、第四普通図柄が決定されていない場合には、第四普通図柄の指定がない第四普通図柄指定コマンドが記憶される。
CPU51は、RAM52に第一〜第四保留球数通知コマンド[0個]をそれぞれ記憶する(S526)。次に、第一変動フラグがONであれば(S531:YES)、処理をS533に進め、第一変動フラグがOFFであれば(S531:NO)、RAM52に第一普通図柄停止コマンドを記憶してから(S532)、処理をS533に進める。更に、第四変動フラグがONであれば(S533:YES)、処理をS536に進め、第四変動フラグがOFFであれば(S533:NO)、RAM52に第四普通図柄停止コマンドを記憶してから(S535)、処理をS536に進める。CPU51は、稼働中フラグをONにして(S536)、メイン処理に戻り、S21に移行する。
次に、図19〜図24を参照し、サブ制御基板60のCPU61の動作を説明する。CPU61は、ROM63に記憶されているサブ制御基板処理のプログラムに従ってランプドライバ基板46、演出制御基板43等を制御し、報知演出等を行う。サブ制御基板処理では、表示画面28に表示される演出映像を制御するコマンドが、サブ制御基板60から演出制御基板43へ送信される場合がある。この場合、演出映像を制御するコマンドと同時に、表示画面28の動作に同期した音や光を制御するためのコマンドや信号が、サブ制御基板60からランプドライバ基板46およびスピーカ48へ送信される。以下では、説明の簡略化のため、演出制御基板43へのコマンドの送信についてのみ説明する。
サブ制御基板処理で使用されるフラグを説明する。RAM62には、主図柄初期出目フラグ、副図初期出目フラグ、当り状態フラグ、背景復帰前フラグ、主図柄復帰前フラグ、副図柄復帰前フラグ等が記憶される。主図柄初期出目フラグと、副図柄初期出目フラグは、パチンコ機1の復電時にRAMクリアが行われた場合に1が記憶されてONになり、そうでない場合にはOFFに維持される。主図柄初期出目フラグ、副図初期出目フラグがONの場合、復電時に表示画面28に表示される主演出図柄281、副演出図柄286は、予め決められた組合せ(例えば「135」)で表示される。主図柄初期出目フラグ、副図初期出目フラグがOFFの場合、主演出図柄281、副演出図柄286は、それぞれ、第一普通図柄指定コマンド、第四普通図柄指定コマンドで指定された組合せで表示される。
当り状態フラグは、状態指定コマンドに基づき、大当り遊技状態中に1が記憶されてONになり、大当り遊技が行われていない場合(通常状態中)には0が記憶されてOFFになる。背景復帰前フラグ、主図復帰前フラグ、副図復帰前フラグは、それぞれ、パチンコ機1の復電時において、表示画面28に演出背景、主演出図柄281、副演出図柄286が表示される前の状態では1が記憶されてONになり、表示時に0が記憶されてOFFになる。
本実施形態において、復電時には表示画面28に復帰中画面が表示されるが、復帰中画面から通常状態あるいは大当り遊技状態における演出画面に切り替えるタイミングは、復電時の状態によって異なる。背景復帰前フラグ、主図復帰前フラグ、副図復帰前フラグは、復電時に演出背景、主演出図柄281、副演出図柄286、主証拠図柄283、副証拠図柄288を表示画面28に表示するタイミングを調整するために用いられる。具体的に、通常状態において、復帰中画面から演出背景の表示に切り替える処理は、第一普通図柄停止コマンドの受信時に行われる。また、大当り遊技状態においては、復帰中画面から演出背景の表示に切り替える処理は、当り系コマンドの受信時に行われる。当り系コマンドは、大当り遊技開始通知コマンド、上乗せ連荘開始通知コマンド、まる得連荘開始通知コマンド、第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド、大当り遊技終了通知コマンドである。主証拠図柄283と副証拠図柄288の表示は、それぞれ、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドの受信時に行われる。主演出図柄281と副演出図柄286の表示は、それぞれ、演出背景表示後の第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドの受信時に行われる。
サブ制御基板処理を説明する。サブ制御基板60のCPU61は、電源断時にRAM62の記憶内容のバックアップを行わない。よって、図19に示すように、CPU61は、電源基板42から電力の供給を受けると直ちにサブ制御基板処理を実行し、初期処理を行う(S501)。初期処理では各種フラグ、カウンタの値が初期値に設定される。CPU61は、主制御基板41のCPU51が起動処理(図18参照)において出力する電源投入コマンド(後述)の受信を待機する(S502:NO)。CPU61は、電源投入コマンドを受信し(S502:YES)、電源投入コマンドの変数が[RAMクリア]の場合には(S503:YES)、表示画面28に初期起動画面(パチンコ機1の立ち上げ時の画面)を表示する処理を行い(S506)、処理をS507に進める。なお、表示画面28への画面の表示は、演出制御基板43のCPU431が、サブ制御基板60のCPU61からの指示を受けて行う。一方、電源投入コマンドの変数が[復帰]の場合(S503:NO)、表示画面28に復帰中画面を表示する処理を行う(S505)。復帰中画面は、例えば、「しばらくお待ちください。」等、復電を報せるメッセージを表示する画面である。CPU61は、主図柄初期出目フラグ、副図初期出目フラグ、背景復帰前フラグ、主図復帰前フラグ、副図復帰前フラグをそれぞれONにする(S507)。
図19〜図23に示すように、CPU61は、主制御基板41から各種制御コマンドの受信を待機する(S510:NO、S520:NO、S530:NO、S540:NO、S550:NO、S560:NO、S570:NO、S580:NO、S600:NO、S620:NO、S640:NO、S660:NO、S670:NO、S680:NO、S690:NO、S700:NO、S710:NO、S510)。なお、各種制御コマンドは、受信順にRAM62に記憶され、受信順に処理される。
図20に示すように、状態指定コマンドを受信し(S510:YES)、コマンドの変数が[当り状態]の場合(S511:YES)、CPU61は、当り状態フラグをONにして、待機状態に戻る。一方、状態指定コマンドの変数が[通常遊技]の場合(S511:NO)、当り状態フラグをOFFにして、待機状態に戻る。
第一普通図柄指定コマンドを受信した場合(S520:YES)、CPU61は、コマンドに指定される第一普通図柄をRAM62に記憶し(S521)、待機状態に戻る。第四普通図柄指定コマンドを受信した場合(S530:YES)、コマンドに指定される第四普通図柄をRAM62に記憶し(S531)、待機状態に戻る。
第二保留球数通知コマンドを受信した場合(S540:YES)、CPU61は、RAM62に記憶する第二保留球数を、コマンドに指定される個数に設定し(S541)、待機状態に戻る。第三保留球数通知コマンドを受信した場合(S550:YES)、RAM62に記憶する第三保留球数を、コマンドに指定される個数に設定し(S551)、待機状態に戻る。
第一保留球数通知コマンドを受信した場合(S560:YES)、CPU61は、RAM62に記憶する第一保留球数を、コマンドに指定される個数に設定する(S561)。背景復帰前フラグがONの場合は表示画面28に主保留図柄282を表示しないので(S562:YES)、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合(S562:NO)、表示画面28に、設定後の第一保留球数分の主保留図柄282を表示し(S563)、待機状態に戻る。
第四保留球数通知コマンドを受信した場合(S570:YES)、CPU61は、RAM62に記憶する第四保留球数を、コマンドに指定される個数に設定する(S571)。背景復帰前フラグがONの場合は表示画面28に副保留図柄287を表示しないので(S572:YES)、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合(S572:NO)、表示画面28に、設定後の第四保留球数分の副保留図柄287を表示し(S573)、待機状態に戻る。
図21に示すように、第一変動パターン指定コマンドを受信した場合(S580:YES)、CPU61は、第一変動パターンコマンドによって指定される第一変動パターンをRAM62に記憶し(S581)、第一保留球数を1減算する(S582)。背景復帰前フラグがONの場合は表示画面28に主演出図柄281と主保留図柄282を表示しないので(S583:YES)、処理をS595に移行する。背景復帰前フラグがOFFの場合(S583:NO)、表示画面28に、減少後の第一保留球数分の主保留図柄282を表示する(S585)。次に、当り状態フラグがONか否か判断する(S590)。当り状態フラグがONの場合(S590:YES)、大当り遊技中であるので報知演出は行われない。処理をS593に移行し、主演出図柄281の変動表示を開始する(S593)。当り状態フラグがOFFの場合(S590:NO)、通常状態であるので報知演出が行われる。第一変動パターンに基づく報知演出を決定し(S591)、表示画面28の表示、スピーカ48の発音、電飾部材35や各種電飾ランプの発光等の制御により、第一変動パターンと同期した報知演出の実行を開始する(S592)。S593に進み、主演出図柄281の変動表示を開始する(S593)。次にCPU61は、主図復帰前フラグがONか否か判断する(S595)。主図復帰前フラグがONの場合は表示画面28に主証拠図柄283を表示しないので(S595:YES)、待機状態に戻る。主図復帰前フラグがOFFの場合(S595:NO)、主証拠図柄283の変動表示を開始し(S596)、待機状態に戻る。
第四変動パターン指定コマンドを受信した場合(S600:YES)、CPU61は、第四変動パターンコマンドによって指定される第四変動パターンをRAM62に記憶し(S601)、第四保留球数を1減算する(S602)。背景復帰前フラグがONの場合は表示画面28に副演出図柄286と副保留図柄287を表示しないので(S603:YES)、処理をS615に移行する。背景復帰前フラグがOFFの場合(S603:NO)、表示画面28に、減少後の第四保留球数分の副保留図柄287を表示する(S605)。次に、当り状態フラグがONか否か判断する(S610)。当り状態フラグがONの場合(S610:YES)、大当り遊技中であるので報知演出は行われない。処理をS613に移行し、副演出図柄286の変動表示を開始する(S613)。当り状態フラグがOFFの場合(S610:NO)、通常状態であるので報知演出が行われる。第四変動パターンに基づく報知演出を決定し(S611)、表示画面28の表示、スピーカ48の発音、電飾部材35や各種電飾ランプの発光等の制御により、第四変動パターンと同期した報知演出の実行を開始する(S612)。S613に進み、副演出図柄286の変動表示を開始する(S613)。次にCPU61は、副図復帰前フラグがONか否か判断する(S615)。副図復帰前フラグがONの場合は表示画面28に副証拠図柄288を表示しないので(S615:YES)、待機状態に戻る。副図復帰前フラグがOFFの場合(S615:NO)、副証拠図柄288の変動表示を開始し(S616)、待機状態に戻る。
図22に示すように、第一普通図柄停止コマンドを受信した場合(S620:YES)、CPU61は、主証拠図柄283を確定表示して(S621)、主図復帰前フラグをOFFにする(S622)。次に、当り状態フラグがONか否か判断する(S623)。通常状態であり、当り状態フラグがOFFの場合(S623:NO)、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S625)。背景復帰前フラグがONの場合は(S625:YES)、主演出図柄281の変動表示を処理する必要のない、このタイミングに、背景復帰処理を行い(S626)、表示画面28に演出背景を表示する。CPU61は、背景復帰前フラグをOFFにし(S627)、処理をS630に移行する。
S623の判断において、大当り遊技状態であり、当り状態フラグがONの場合も同様に(S623:YES)、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S628)。主演出図柄281は演出背景が復帰するまで表示されない。よって背景復帰前フラグがONの場合(S628:YES)、主演出図柄281の確定表示は行わず、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合(S628:NO)、処理をS630に移行する。
S630において、CPU61は、主図柄初期出目フラグがONか否か判断する(S630)。主図柄初期出目フラグがONの場合(S630:YES)、主演出図柄281を復電時の初期出目に設定する(S631)。主図柄初期出目フラグをOFFにし(S632)、初期出目にした主演出図柄281を確定表示する(S633)。主図柄初期出目フラグがOFFの場合には(S630:NO)、第一普通図柄として指定された組合せの主演出図柄281を確定表示し(S633)、待機状態に戻る。
第四普通図柄停止コマンドを受信した場合(S640:YES)、CPU61は、副証拠図柄288を確定表示して(S641)、副図復帰前フラグをOFFにする(S642)。次に、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S643)。背景復帰前フラグがONの場合(S643:YES)、副演出図柄286は演出背景が復帰するまで表示されないので、副演出図柄286の確定表示は行わず、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合(S643:NO)、CPU61は、副図柄初期出目フラグがONか否か判断する(S650)。副図柄初期出目フラグがONの場合(S650:YES)、副演出図柄286を復電時の初期出目に設定する(S651)。副図柄初期出目フラグをOFFにし(S652)、初期出目にした副演出図柄286を確定表示する(S653)。副図柄初期出目フラグがOFFの場合には(S650:NO)、第四普通図柄として指定された組合せの副演出図柄286を確定表示し(S653)、待機状態に戻る。
図23に示すように、大当り遊技開始通知コマンドを受信した場合(S660:YES)、CPU61は、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S661)。背景復帰前フラグがONの場合(S661:YES)、背景復帰処理を行う(S662)。表示画面28に演出背景を表示し、背景復帰前フラグをOFFにして(S663)、処理をS665に移行する。S661の判断において、背景復帰前フラグがOFFの場合(S661:NO)、処理をS665に移行する。CPU61は、大当り遊技演出の実行を開始して(S665)、待機状態に戻る。
上乗せ連荘開始通知コマンドまたはまる得連荘開始通知コマンドを受信した場合(S670:YES)、CPU61は、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S671)。背景復帰前フラグがONの場合(S671:YES)、背景復帰処理を行う(S672)。表示画面28に演出背景を表示し、背景復帰前フラグをOFFにして(S673)、処理をS675に移行する。S671の判断において、背景復帰前フラグがOFFの場合(S671:NO)、処理をS675に移行する。CPU61は、上乗せ連荘時またはまる得連荘時の大当り遊技演出の実行を開始して(S675)、待機状態に戻る。
図24に示すように、第一〜第四電チュー開放コマンドのいずれかを受信した場合(S680:YES)、CPU61は、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S681)。背景復帰前フラグがONの場合(S681:YES)、背景復帰処理を行う(S682)。表示画面28に演出背景を表示し、背景復帰前フラグをOFFにして(S683)、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合は(S681:NO)、そのまま待機状態に戻る。
第一〜第四電チュー閉鎖コマンドのいずれかを受信した場合(S690:YES)、CPU61は、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S691)。背景復帰前フラグがONの場合(S691:YES)、背景復帰処理を行う(S682)。表示画面28に演出背景を表示し、背景復帰前フラグをOFFにして(S693)、待機状態に戻る。背景復帰前フラグがOFFの場合は(S691:NO)、そのまま待機状態に戻る。
大当り遊技終了通知コマンドを受信した場合(S700:YES)、CPU61は、背景復帰前フラグがONか否か判断する(S701)。背景復帰前フラグがONの場合(S701:YES)、背景復帰処理を行う(S702)。表示画面28に演出背景を表示し、背景復帰前フラグをOFFにして(S703)、処理をS705に移行する。S701の判断において、背景復帰前フラグがOFFの場合(S701:NO)、処理をS705に移行する。CPU61は、大当り遊技演出の実行を終了して(S705)、待機状態に戻る。表示画面28には終了デモが表示される。
上記以外のその他のコマンドを受信した場合(S710:YES)、CPU61は、受信したコマンドに対応する処理を行い(S711)、待機状態に戻る。
このように、サブ制御基板60のCPU61は、背景復帰前フラグ、主図復帰前フラグ、副図復帰前フラグのON、OFFを管理する。これにより、復電時に、演出背景、主演出図柄281、副演出図柄286、主証拠図柄283、副証拠図柄288のそれぞれを表示するタイミングを、電源断が生じた時の遊技状態、あるいは復電時の状態に応じて場合分けして制御することができる。
(1)復電時にRAMクリアが行われる場合
RAMクリアが行われる場合、復電時に第一普通図柄と第四普通図柄は変動していない。よって起動処理では、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドが続いて送信される(S531:YES、S532、S533:YES、S535)。サブ制御基板処理では、復電時に、主証拠図柄283、演出背景、主演出図柄281と(S620:YES、S621、S626、S633)、副証拠図柄288、副演出図柄286が(S640:YES、S641、S653)、表示される。
(2)電源断時に通常状態であり、第一普通図柄と第四普通図柄の変動が停止中の場合
(1)と同様に、起動処理では、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドが続いて送信される(S531:YES、S532、S533:YES、S535)。よってサブ制御基板処理では、復電時に、主証拠図柄283、演出背景、主演出図柄281と(S620:YES、S621、S626、S633)、副証拠図柄288、副演出図柄286が(S640:YES、S641、S653)、表示される。
(3)電源断時に通常状態であり、第一普通図柄が変動中の場合
起動処理では、第四普通図柄停止コマンドが送信される(S531:NO、S533:YES、S535)。この場合、サブ制御基板処理では、復電時に復帰中画面内で、副証拠図柄288のみが表示画面28に表示される(S640:YES、S641)。演出背景、主演出図柄281、主証拠図柄283は、第一普通図柄の変動が停止し、第一普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S620:YES、S621、S626、S633)。S627で背景復帰前フラグがOFFになるので、副演出図柄286は、次回の第四普通図柄の変動があり、第四普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S643:NO、S653)。
(4)電源断時に通常状態であり、第四普通図柄が変動中の場合
起動処理では、第一普通図柄停止コマンドが送信される(S531:YES、S532、S533:NO)。この場合、サブ制御基板処理では、復電時に、演出背景、主演出図柄281、主証拠図柄283が表示される(S620:YES、S621、S626、S633)。副演出図柄286と副証拠図柄288は、第四普通図柄の変動が停止し、第四普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S640:YES、S641)。S627で背景復帰前フラグがOFFになっているので、副演出図柄286もこのタイミングに表示される(S643:NO、S653)。
(5)電源断時に通常状態であり、第一普通図柄と第四普通図柄が変動中の場合
起動処理において、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドは送信されない(S531:NO、S533:NO)。サブ制御基板処理では、復電時に表示される復帰中画面が(S505)、第一普通図柄と第四普通図柄が変動中、継続して表示される。第四普通図柄よりも先に第一普通図柄の変動が停止した場合(S620:YES)、表示画面28には、演出背景、主演出図柄281、主証拠図柄283が表示される(S621、S626、S633)。S627で背景復帰前フラグがOFFになっているので、第四普通図柄停止コマンドの受信時に副演出図柄286と副証拠図柄288が表示される(S640:YES、S641、S643:NO、S653)。
一方、第一普通図柄よりも先に第四普通図柄の変動が停止した場合(S640:YES)、背景復帰前フラグがONであるので、表示画面28には、第四普通図柄停止コマンドの受信時に副証拠図柄288のみが表示される(S641、S643:YES)。そして、第一普通図柄停止コマンドの受信時に(S620:YES)、演出背景、主演出図柄281、主証拠図柄283が表示される(S621、S626、S633)。S627で背景復帰前フラグがOFFになるので、副演出図柄286は、次回の第四普通図柄の変動があり、第四普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S643:NO、S653)。
ところで、第一普通図柄よりも先に第四普通図柄の変動が停止する場合において、第四普通当り判定の結果が第四普通当りである場合、第一普通図柄停止コマンドの受信よりも先に、当り系コマンド(上乗せ連荘開始通知コマンド)を受信する場合がある(S670:YES)。この場合、当り系コマンドの受信時に演出背景が表示されるので(S672)、第一普通図柄停止コマンドの受信時にはすでに演出背景が復帰しており(S673)、主証拠図柄283と主演出図柄281が表示される(S621、S623:YES、S628:NO、S633)。
(6)電源断時に大当り遊技状態であり、第一普通図柄と第四普通図柄の変動が停止中の場合
起動処理では、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドが続いて送信される(S531:YES、S532、S533:YES、S535)。よってサブ制御基板処理では、復電時に、復帰中画面内で、主証拠図柄283と(S620:YES、S621)、副証拠図柄288が表示される(S640:YES、S641)。演出背景は、当り系コマンド(第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド、大当り遊技終了通知コマンド)の受信時に表示される(S682またはS692もしくはS702)。このとき、背景復帰前フラグがOFFになるので(S683またはS693もしくはS703)、主演出図柄281は、次回の第一普通図柄の変動があり、第一普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S620:YES、S623:YES、S628:NO、S633)。また、副演出図柄286は、次回の第四普通図柄の変動があり、第四普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S640:YES、S643:NO、S653)。
(7)電源断時に大当り遊技状態であり、第一普通図柄が変動中の場合
起動処理では、第四普通図柄停止コマンドが送信される(S531:NO、S533:YES、S535)。この場合、サブ制御基板処理では、復電時に復帰中画面内で、副証拠図柄288のみが表示画面28に表示される(S640:YES、S641、S643:YES)。次いで演出背景が、当り系コマンド(第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド、大当り遊技終了通知コマンド)の受信時に表示される(S682またはS692もしくはS702)。主演出図柄281、主証拠図柄283は、第一普通図柄の変動が停止し、第一普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S620:YES、S621、S623:YES、S628:NO、S633)。副演出図柄286は、次回の第四普通図柄の変動があり、第四普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S640:YES、S643:NO、S653)。
(8)電源断時に大当り遊技状態であり、第四普通図柄が変動中の場合
起動処理では、第一普通図柄停止コマンドが送信される(S531:YES、S532、S533:NO)。この場合、サブ制御基板処理では、復電時に、復帰中画面内で、主証拠図柄283のみが表示画面28に表示される(S620:YES、S621、S623:YES、S628:YES)。演出背景は、当り系コマンド(第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド、大当り遊技終了通知コマンド)の受信時に表示される(S682またはS692もしくはS702)。背景復帰前フラグがOFFになった後では、副演出図柄286、副証拠図柄288は、第四普通図柄の変動が停止し、第四普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S640:YES、S643:NO、S653)。主演出図柄281は、次回の第一普通図柄の変動があり、第一普通図柄停止コマンドを受信した時に表示される(S620:YES、S623:YES、S628:NO、S633)。
(9)電源断時に大当り遊技状態であり、第一普通図柄と第四普通図柄が変動中の場合
起動処理において、第一普通図柄停止コマンドと第四普通図柄停止コマンドは送信されない(S531:NO、S533:NO)。サブ制御基板処理では、復電時に表示される復帰中画面が(S505)、第一普通図柄と第四普通図柄が変動中、継続して表示される。演出背景は、当り系コマンド(第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド、大当り遊技終了通知コマンド)の受信時に表示される(S682またはS692もしくはS702)。背景復帰前フラグがOFFになった後では、主演出図柄281、主証拠図柄283は、第一普通図柄の変動が停止し、第一普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S620:YES、S621、S623:YES、S628:NO、S633)。副演出図柄286、副証拠図柄288は、第四普通図柄の変動が停止し、第四普通図柄停止コマンドを受信した場合に表示される(S640:YES、S641、S643:NO、S653)。
このように、本実施形態のパチンコ機1では、通常状態において電源断が生じた場合、復電時に、第一普通図柄の確定表示に合わせて演出背景が復帰し、主証拠図柄283と主演出図柄281が表示されるようになる。仮に主証拠図柄283や主演出図柄281の変動表示中に演出背景が復帰した場合、主証拠図柄283や主演出図柄281の変動状態と演出背景による演出状態とが一致しない可能性があるが、パチンコ機1は、遊技の進行に合わせて演出背景の表示を適切に復帰させることができる。
また、大当り遊技中に電源断が生じた場合、本実施形態のパチンコ機1では、復電時に、当り系コマンドの受信を契機に演出背景が復帰し、主証拠図柄283と主演出図柄281は第一普通図柄の確定表示時に復帰する。例えば、大当り遊技の開始時に行われる開始デモでは、終了間際に右打ちを促す画面が表示される。仮に、第一普通図柄の確定表示に合わせて演出背景が復帰する場合において、開始デモ中、特に右打ちを促す画面が表示されているときに電源断が生じた場合、復電後、まず演出画面が表示される。そして右打ちを促す画面が開始デモ終了までの残りの短い時間、表示され、その後、再び演出画面が表示されることになる。本実施形態のパチンコ機1は、上記のように、大当り遊技中の演出画面が当り系コマンドの受信時に復帰するので、復電後、開始デモ終了までの間は、右打ちを促す画面の代わりに復帰中画面が表示される。その後、大当り遊技中の演出画面が表示されるので、右打ちを促す画面が短時間表示されるようなことがない。言い換えると、短時間の間に演出画面から右打ちを促す画面に変化し、再び演出画面が表示されるといった目まぐるしい画面変化が生ずることがない。このようにパチンコ機1は、大当り遊技中も、遊技の進行に合わせて演出背景の表示を適切に復帰させることができる。
以上説明したように、サブ制御基板60のCPU61は、通常遊技時だけでなく大当り遊技においても、演出図柄および証拠図柄の変動表示と確定表示により大当り判定の結果を報知しつつ、演出背景の表示による演出を行う。通常遊技時、背景として表示される内容は、確定表示を区切りとして、演出の経過に応じて変化する。故に、通常遊技時に停電等による電源断があり、その後、復電した場合、CPU61は、主証拠図柄283の確定表示を契機に演出背景の表示を復帰する。一方、大当り遊技状態時に停電等による電源断があり、その後電力の供給が復帰した場合、サブ制御基板60のCPU61は、主証拠図柄283の確定表示と、演出背景の表示を行うタイミングを異ならせる。具体的には、主証拠図柄283は第一普通図柄停止コマンドの受信時に復帰させ、演出背景は当り系コマンドの受信時に復帰させる。これにより、サブ制御基板60のCPU61は、主証拠図柄283と、大当り遊技中の演出背景を適切なタイミングで復帰することができる。
通常遊技時は遊技球の打出しが左領域4Lに誘導されるので、主に第一普通当り判定が行われる。通常遊技時に停電等による電源断があり、その後、復電した場合、サブ制御基板60のCPU61は、第一普通当り判定に係る第一普通図柄の確定表示を契機に演出背景の表示を復帰する。一方、大当り遊技状態では遊技球の打出しが右領域4Rに誘導されるので、主に第四普通当り判定が行われる。大当り遊技状態時に停電等による電源断があり、その後、復電した場合、CPU61は、第四普通当り判定に係る第四普通図柄の確定表示と、演出背景の表示を行うタイミングを異ならせる。これにより、サブ制御基板60のCPU61は、第四普通当り判定に係る第四普通図柄と、大当り遊技中の演出背景を適切なタイミングで復帰することができる。
大当り遊技中にのみ実行される動作を契機に大当り遊技状態における演出背景の復帰を行うことで、サブ制御基板60のCPU61は、大当り遊技の進行に合わせて演出背景の表示を適切に復帰させることができる。
電チュー11〜14の開閉部材11A〜14Aの開閉動作(具体的には第一〜第四電チュー開放コマンド、第一〜第四電チュー閉鎖コマンド)を契機に大当り遊技状態における演出背景の復帰を行うことで、サブ制御基板60のCPU61は、大当り遊技の進行に合わせて演出背景の表示を適切に復帰させることができる。
大当り遊技の開始動作または終了動作(具体的には大当り遊技開始通知コマンド、大当り遊技終了通知コマンド)を契機に大当り遊技状態における演出背景の復帰を行うことで、サブ制御基板60のCPU61は、大当り遊技の進行に合わせて演出背景の表示を適切に復帰させることができる。
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。第一ゲート15、第四ゲート16は、遊技球が通過可能なゲートに限らず、遊技球が入賞可能な入賞口であってもよい。また、電チュー11〜14の開放時間、閉鎖時間、閉鎖条件となる遊技球の入賞数、払い出される賞品球数、第一〜第四普通図柄の変動時間、確定時間、第一〜第四普通当り確率等の記載は一例に過ぎず、適宜変更可能である。
主証拠図柄283、副証拠図柄288は、表示画面28に表示したが、例えば、センター飾り8等に設けたLEDの表示色あるいは表示状態(点灯・消灯等)によって示してもよい。また、サブ制御基板処理において、復電後に主証拠図柄283、副証拠図柄288の表示が復帰するタイミングに、主演出図柄281、副演出図柄286の表示を復帰させてもよい。あるいは、主証拠図柄283、副証拠図柄288はなくてもよい。
特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、表示装置、普通電動役物、図柄作動口等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、各要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「表示装置」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
なお、本発明においては、第一電チュー11、第四電チュー14が、第二電チュー12に対する「上流入賞口」に相当し、第二電チュー12が、第三電チュー13に対する「上流入賞口」に相当する。第二電チュー12が、第一電チュー11、第四電チュー14に対する「下流入賞口」に相当し、第三電チュー13が、第二電チュー12に対する「下流入賞口」に相当する。電チュー11〜14が、複数の「開閉入賞口」に相当する。第一ゲート15、第四ゲート16が、「始動領域」に相当する。第一電チュー11、第四電チュー14が、「始端入賞口」に相当する。S143、S243の処理を行うCPU51が「判定手段」に相当する。表示画面28が「表示手段」に相当する。演出制御基板43のCPU431が、「表示制御手段」に相当する。S61の処理を実行するCPU51が「当り遊技実行手段」に相当する。サブ制御基板60のCPU61が「表示指示手段」に相当する。パチンコ機1が「遊技機」に相当する。
第一電チュー11が、「第一始端入賞口」に相当する。第四電チュー14が、「第二始端入賞口」に相当する。第一ゲート15が、「第一始動領域」に相当する。第四ゲート16が、「第二始動領域」に相当する。左領域4Lが「第一遊技領域」に相当する。右領域4Rが「第二遊技領域」に相当する。
1 パチンコ機
4 遊技領域
4L 左領域
4R 右領域
11 第一電チュー
12 第二電チュー
13 第三電チュー
14 第四電チュー
15 第一ゲート
16 第四ゲート
28 表示画面
41 主制御基板
51 CPU
43 演出制御基板
431 CPU
60 サブ制御基板
61 CPU
281 主演出図柄
283 主証拠図柄
286 副演出図柄
288 副証拠図柄

Claims (5)

  1. 遊技球の入賞を契機に連動し、連動順にて上流側に位置する上流入賞口への遊技球の入賞に起因して、連動順にて下流側に位置する下流入賞口の開閉動作を実行可能な複数の開閉入賞口と、
    少なくとも1つの始動領域への遊技球の通過により、連動順にて最上流に位置する始端入賞口の開閉の有無を決定するための当り判定を実行する判定手段と、
    動画および静止画による画像を表示可能な表示手段と、
    前記判定手段による前記当り判定の結果を示す図柄を背景と共に前記表示手段に表示する表示制御手段と、
    前記表示制御手段が前記表示手段に前記図柄を変動表示した後、確定表示し、確定表示された前記図柄の形態が当りを示す場合に、前記始端入賞口の開閉を起点とし、前記下流入賞口を順次開閉可能な当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
    を備え、
    前記判定手段が前記当り遊技の実行中にも前記当り判定を実行可能な遊技機において、
    外部から供給される電力が断たれる電源断の発生後に電力の供給が復帰した場合に、前記表示制御手段に対し、前記図柄と前記背景の前記表示手段への表示を指示する表示指示手段を備え、
    前記表示指示手段は、
    前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されていない場合、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に前記図柄と前記背景を表示する指示を行い、
    前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されている場合、電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に対し、前記図柄を表示する指示を行い、前記背景を表示する指示は、前記図柄を表示する指示とは異なるタイミングに行うこと
    を特徴とする遊技機。
  2. 前記始端入賞口は、第一始端入賞口と第二始端入賞口との2つの入賞口が設けられ、
    前記始動領域は、前記第一始端入賞口の開閉の有無を決定するための第一当り判定の実行の契機となる第一始動領域と、前記第二始端入賞口の開閉の有無を決定するための第二当り判定の実行の契機となる第二始動領域との2つの領域が設けられ、
    前記第一始動領域は、遊技球が流下する遊技領域のうち、前記当り遊技が実行されていない場合に遊技球の打出しが誘導される第一遊技領域に設けられ、
    前記第二始動領域は、前記遊技領域のうち、前記当り遊技が実行されている場合に遊技球の打出しが誘導される第二遊技領域に設けられており、
    前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されていない場合において、
    前記表示指示手段は、
    電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記第一当り判定に係る前記図柄を確定表示する時に、前記表示制御手段に前記図柄と前記背景を表示する指示を行い、
    電力の供給が復帰した後、前記表示制御手段が前記第二当り判定に係る前記図柄を確定表示する時には、前記表示制御手段に前記図柄を表示する指示を行い、前記背景を表示する指示は、前記図柄を表示する指示とは異なるタイミングに行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記電源断の発生時に前記当り遊技が実行されている場合において、
    前記表示指示手段は、電力の供給が復帰した後、前記当り遊技中にのみ実行される動作が行われる場合を契機に、前記表示制御手段に前記背景を表示する指示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記当り遊技中にのみ実行される動作は、前記複数の開閉入賞口のいずれか一つの開閉動作であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記当り遊技中にのみ実行される動作は、前記当り遊技の実行を開始する動作または前記当り遊技の実行を終了する動作であることを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機。
JP2018008817A 2018-01-23 2018-01-23 遊技機 Pending JP2019126460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008817A JP2019126460A (ja) 2018-01-23 2018-01-23 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008817A JP2019126460A (ja) 2018-01-23 2018-01-23 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019126460A true JP2019126460A (ja) 2019-08-01

Family

ID=67471543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018008817A Pending JP2019126460A (ja) 2018-01-23 2018-01-23 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019126460A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001327726A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009106546A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2017153507A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社三共 遊技機
JP2017221368A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 豊丸産業株式会社 遊技機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001327726A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009106546A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2017153507A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社三共 遊技機
JP2017221368A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 豊丸産業株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4474580B2 (ja) 遊技機
JP5469620B2 (ja) 遊技機
JP5099797B1 (ja) 遊技機
JP2020054678A (ja) 遊技機
JP5424507B2 (ja) 遊技機
JP5804016B2 (ja) 遊技機
JP5131877B1 (ja) 遊技機
JP2014018581A (ja) 遊技機
JP2010213981A (ja) スロットマシン
JP5300103B2 (ja) 遊技機
JP5245077B2 (ja) 遊技機
JP6236275B2 (ja) 遊技機
JP6236274B2 (ja) 遊技機
JP2019126460A (ja) 遊技機
JP2020028354A (ja) 遊技機
JP4887436B2 (ja) 遊技機
JP5208177B2 (ja) 遊技機
JP4540105B2 (ja) 遊技機
JP4048185B2 (ja) スロットマシン
JP5457538B2 (ja) 遊技機
JP5897633B2 (ja) 遊技機
JP2014018648A (ja) 遊技機
JP2020036702A (ja) 遊技機
JP2020054679A (ja) 遊技機
JP2007229528A (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220628