JP2019125923A - 車載アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両デザイン性及び運転者の視認性を害することなく、安定した通信状態を確保できる車載アンテナ装置を提供する。【解決手段】車両Vの外部からRF受信信号を受信する複数のRF受信アンテナD1,D2,D3を備える車載アンテナ装置100において、前記複数のRF受信アンテナD1,D2,D3は、前記RF受信信号を受信するRF受信アンテナ素子が透視可能材料からなり、少なくとも一つの他のRF受信アンテナD3と水平偏波指向性が異なる、一のRF受信アンテナD1,D2を含み、前記複数のRF受信アンテナD1,D2,D3のうち、何れかのRF受信アンテナを選択する選択部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、外部から信号を受信する複数の受信アンテナを備える車載アンテナ装置に関する。
従来、キーレスエントリーシステム又はスマートエントリー(登録商標)システム等に用いられる車両用通信システムが提案されている。このような車両用通信システムでは、乗員が所持する無線端末と、例えば、車両ドアの施錠及び解錠を制御する車載制御装置とが無線通信することによって、車両ドアの施錠及び解錠を行う。
一方、特許文献1には、ガラスアンテナと、マイクロストリップアンテナ又はチップ状の積層板状アンテナを電気的に接続し、アンテナ誘起電圧を高めることにより、受信感度、送信性能を向上させる自動車用高周波ガラスアンテナが開示されている。
特開H11−17428号公報
水平偏波指向性を有するアンテナの場合、水平方向において受信感度(電界強度/RSSI)が著しく低下するいわゆるディップが存在し、前記ディップに起因する不感領域が生じるという問題がある。
また、車両デザイン性を良くするために、アンテナが車両の隠れた場所に設けられた場合は、車台などに遮蔽され、外部から信号の受信が出来なくなる場合があるという問題もある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両デザイン性及び運転者の視認性を害することなく、安定した通信状態を確保できる車載アンテナ装置を提供することにある。
本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、車両の外部からRF受信信号を受信する複数のRF受信アンテナを備える車載アンテナ装置において、前記複数のRF受信アンテナは、前記RF受信信号を受信するRF受信アンテナ素子が透視可能材料からなり、少なくとも一つの他のRF受信アンテナと水平偏波指向性が異なる、一のRF受信アンテナを含み、前記複数のRF受信アンテナのうち、何れかのRF受信アンテナを選択する選択部を備える。
本開示の一態様によれば、RF受信アンテナの設置における自由度を高めつつ、前記RF受信アンテナの指向性利得を改善でき、通信可能距離を確保することができる車載アンテナ装置を提供することができる。
本実施形態に係る車載アンテナ装置を備える車両の車載通信システムの要部構成を示す模式図である。 本実施形態に係る車両の車載通信システムの要部構成を示す機能ブロックである。 本実施形態の車載アンテナ装置における、RF受信アンテナの配置を説明する例示図である。 本実施形態の車載アンテナ装置におけるRF受信アンテナの水平偏波指向性の利得を示すグラフである。 本実施形態の車載アンテナ装置の構成を示す概略的回路図である。 本実施形態の車載アンテナ装置の構成を示す概略的回路図である。 本実施形態の車載アンテナ装置において、キャパシタによる効果をシミュレーションした結果を表すグラフである。 本実施形態の車載アンテナ装置において、インダクタ及びキャパシタによる効果をシミュレーションした結果を表すグラフである。 本実施形態の車載アンテナ装置における、RF受信回路の構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る車載アンテナ装置における応答信号のRF受信処理を説明するフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、車両の外部からRF受信信号を受信する複数のRF受信アンテナを備える車載アンテナ装置において、前記複数のRF受信アンテナは、前記RF受信信号を受信するRF受信アンテナ素子が透視可能材料からなり、少なくとも一つの他のRF受信アンテナと水平偏波指向性が異なる、一のRF受信アンテナを含み、前記複数のRF受信アンテナのうち、何れかのRF受信アンテナを選択する選択部を備える。
本態様にあっては、前記複数のRF受信アンテナは前記RF受信アンテナ素子が透視可能材料からなる。従って、車両デザイン性及び運転者の視認性を害することなく装着でき、車載アンテナ装置の搭載場所の自由度を高めることができる。
また、前記選択部が、水平偏波指向性の異なる何れかのRF受信アンテナを選択することにより、その都度、受信感度の良いRF受信アンテナを選択できる。
(2)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、前記一のRF受信アンテナと、前記他のRF受信アンテナは、夫々の水平偏波指向性によるディップの方向が異なる。
本態様にあっては、水平偏波指向性によるディップの方向が異なる何れかのRF受信アンテナを前記選択部が選択する。従って、ディップによる受信感度の劣化を防止することができる。
(3)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、各RF受信アンテナは、向かう方向が異なる前記車両の窓に夫々設けられている。
本態様にあっては、各RF受信アンテナは、前記車両の前側(車両の進行方向)窓、右・左側窓、裏側窓のうち、例えば、前側窓及び右・左側窓、又は右・左側窓、裏側窓に設けられる。従って、各RF受信アンテナにおいて、水平偏波指向性によるディップの方向を異ならせることができる。
(4)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、前記RF受信信号と周波数が異なるLF送信信号を外部に送信する複数のLF送信アンテナと、前記LF送信アンテナに前記LF送信信号を送り、かつ、前記RF受信アンテナを介して前記RF受信信号を受けるツイストペア線とを備える。
本態様にあっては、前記ツイストペア線が前記LF送信アンテナ及び前記RF受信アンテナに共有され、前記ツイストペア線が前記LF送信アンテナに前記LF送信信号を送り、かつ、前記RF受信アンテナを介して前記RF受信信号を受ける。従って、部品の点数を減らし、製造コストの削減及び装置の構成をコンパクト化することができる。
(5)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、前記LF送信アンテナに前記LF送信信号を送信するLF送信部を備え、前記LF送信部は、前記RF受信信号の流入を防止するインダクタを有する。
本態様にあっては、前記LF送信信号を送信するLF送信部が、前記RF受信信号の流入を防止するインダクタを有する。従って、前記ツイストペア線が共有されることが原因で、前記RF受信アンテナが受信したRF受信信号が前記ツイストペア線を介して前記LF送信部に入って漏洩が生じることを未然に防止できる。
(6)本開示の一態様に係る車載アンテナ装置は、前記LF送信信号が前記RF受信アンテナに流入することを防止するキャパシタを有する。
本態様にあっては、前記キャパシタが、前記LF送信信号が前記RF受信アンテナに流入することを事前に防止する。従って、本来なら前記LF送信アンテナに送られるLF送信信号が、前記ツイストペア線が共有されることが原因で、前記RF受信アンテナに流入して漏洩が生じることを防止できる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明をその実施形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本開示の実施形態に係る車載アンテナ装置を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る車載アンテナ装置を備える車両の車載通信システムの要部構成を示す模式図である。図1において、符号Vは車両を示し、符号200は車載通信システムを示し、符号100は本実施形態に係る車載アンテナ装置を示す。車載通信システム200は無線端末Rと無線にて通信を行う。
無線端末Rは、車両Vの乗員が携帯し、乗員の操作に基づき、無線信号を送信する。無線端末Rは、いわゆるキーレスエントリーシステム又はスマートエントリーシステム等にて用いられるものであり、例えば無線キー又はリモコンキー等の名称で呼ばれるものである。
車載通信システム200には、車両に関する動作の実行指示を使用者から受け付けたことを示す指示受付信号が入力される。車両に関する動作(以下、車両動作と言う)は、例えば、車両Vのドアのロック若しくはアンロック、又は、車両Vのエンジンの始動等である。例えば、ドアを開けるためのドアノブのボタンが操作された場合、又は、エンジン始動のためのボタンが操作された場合に前記指示受付信号が車載通信システム200に入力される。
車載通信システム200は、前記指示受付信号が入力された場合、応答信号(RF受信信号)の送信を要求する複数の要求信号(LF送信信号)を無線端末Rに無線で送信する。斯かる要求信号は、LF搬送波の振幅を変調することによって生成される信号である。無線端末Rは、車載通信システム200から要求信号を受信する都度、受信した要求信号の信号強度を示す応答信号を車載通信システム200に無線でRF送信する。
前記応答信号も、RF搬送波の振幅又は周波数等を変調することによって生成される信号である。前記応答信号のデータストリームは、先頭から順に、プリアンブル部(データプリアンブル)、コマンドコード、チェックビット及び車両Vのセキュリティを確保するローリングコードで構成されている。データストリームは固定長であり、このうちプリアンブル部は、100bit程度のデータ長をもっている。データストリームの送信ビット時間(ビットレート)は、数Kbpsから20Kbpsの間で送信される。
車載通信システム200は、応答信号を受信した場合、無線端末Rから受信した複数の応答信号が示す前記要求信号の強度(以下、LF信号強度と言う)に基づいて、無線端末Rの位置を検知する。検知された無線端末Rの位置が所定範囲内の位置である場合、車載通信システム200は、受信した指示受付信号に対応する車両動作の実行を指示する動作指示信号を車両V内の対応する装置に出力する。これにより、例えば、ドアのロック若しくはアンロック、又は、エンジンの始動が行われる。
無線端末Rは、ドアのロック又はアンロックを指示するドア信号(RF受信信号)を無線で車載通信システム200に送信することも可能である。前記ドア信号も、応答信号と同様に、RF搬送波の振幅又は周波数等を変調することによって生成される信号である。車載通信システム200は、無線端末Rからドア信号を無線で受信した場合、受信したドア信号に応じた動作指示信号を車両V内の対応する装置に出力する。これにより、ドアのロック又はアンロックが行われる。
図2は、本実施形態に係る車両Vの車載通信システム200の要部構成を示す機能ブロックである。
車載通信システム200は、車載アンテナ装置100及び制御部10を備えており、車載アンテナ装置100はLF送信装置30及びRF受信装置20を有している。LF送信装置30は、LF送信回路31、ツイストペア線A1,A2,A3、及びLF送信アンテナT1,T2,T3を有する。また、RF受信装置20は、RF受信回路21、ツイストペア線A1,A2,A3、及びRF受信アンテナD1,D2,D3を有する。すなわち、ツイストペア線A1,A2,A3はLF送信装置30及びRF受信装置20によって共有されている。
更に、車載通信システム200は出力部14、入力部11、入出力部12、記憶部13及び制御部10を有する。出力部14、入力部11、入出力部12、記憶部13及び制御部10はバス15に接続されている。
LF送信アンテナT1,T2,T3夫々には、ツイストペア線A1,A2,A3の一端が夫々接続されている。また、ツイストペア線A1,A2,A3の一端には、更に、RF受信アンテナD1,D2,D3が接続されている。そしてツイストペア線A1,A2,A3夫々の他端にはLF送信回路31及びRF受信回路21が接続されている。すなわち、上述したように、ツイストペア線A1,A2,A3は、LF送信回路31及びRF受信回路21によって共有されている。
LF送信回路31は、更に、出力部14に接続されている。また、RF受信回路21は、更に、入力部11に接続されている。
出力部14は、制御部10の指示に従って、前記要求信号をLF送信回路31に出力する。LF送信回路31は、出力部14から要求信号が入力された場合、斯かる要求信号を、ツイストペア線A1,A2,A3夫々を介して、LF送信アンテナT1,T2,T3に出力する。LF送信アンテナT1,T2,T3夫々は、入力された要求信号を無線で無線端末Rに出力する。これにより、要求信号が無線端末Rに送信される。
LF送信回路31は、前記要求信号を、LF送信アンテナT1,T2,T3を介して無線端末RにLF無線で順次送信する。言い換えると、LF送信回路31は、LF送信アンテナT1,T2,T3夫々から、時間間隔を空けて前記要求信号を無線端末Rに送信する。無線端末Rは、1つの要求信号を受信する都度、受信したLF信号強度を示す前記応答信号を車載通信システム200にRF無線で送信する。
RF受信アンテナD1,D2,D3には、無線端末Rから応答信号及びドア信号が入力される。RF受信アンテナD1,D2,D3に前記応答信号又は前記ドア信号が入力された場合、RF受信アンテナD1,D2,D3は、入力された応答信号又はドア信号を、ツイストペア線A1,A2,A3を介してRF受信回路21に出力する。これにより、RF受信アンテナD1,D2,D3に入力された応答信号又はドア信号は、RF受信回路21によって受信される。
RF受信回路21は、前記応答信号を受信した場合、受信した応答信号から、前記LF信号強度を示すLF強度信号を抽出し、抽出したLF強度信号を入力部11に出力する。前記LF強度信号は、複数のビット値で構成される。入力部11は、RF受信回路21からLF強度信号が入力された場合、入力されたLF強度信号が示すLF信号強度を制御部10に通知する。
RF受信回路21は、前記ドア信号を受信した場合、受信したドア信号から、斯かるドア信号の指示内容を示す内容信号を抽出し、抽出した内容信号を入力部11に出力する。内容信号も複数のビット値で構成される。入力部11は、RF受信回路21から前記内容信号が入力された場合、入力された内容信号が示す指示内容を制御部10に通知する。
入出力部12には、車両V内の各装置から前記指示受付信号が入力される。入出力部12は、前記指示受付信号が入力された場合、入力された指示受付信号が示す内容を制御部10に通知する。また、入出力部12は、制御部10の指示に従って、前記車両動作の実行を指示する前記動作指示信号を車両V内の対応する装置に出力する。
記憶部13は不揮発性メモリである。記憶部13には、コンピュータプログラムPが記憶されている。制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部10のCPUは、コンピュータプログラムPを実行することによって種々の処理を実行する。
制御部10は、入出力部12に前記指示受付信号が入力された場合、出力部14に指示して、前記要求信号をLF送信回路31に出力させる。これにより、LF送信回路31は、LF送信アンテナT1,T2,T3を介して、時間間隔を空けて3つの要求信号を無線端末Rに順次LF送信する。この際、前述したように、無線端末Rは、前記要求信号を受信する都度、前記応答信号を車載通信システム200にRF送信する。RF受信アンテナD1,D2,D3に前記応答信号が入力されてRF受信回路21が前記応答信号を受信した場合、RF受信回路21は受信された応答信号に係るLF強度信号を入力部11に出力する。
制御部10は、入力部11に複数のLF強度信号が入力された場合、これらのLF強度信号が示す複数の強度に基づいて、無線端末Rの位置を検知する。制御部10は、検知した無線端末Rの位置が所定範囲内である場合、入出力部12に指示し、前記指示受付信号に対応する車両V内の所定装置に前記動作指示信号を出力させる。これにより、例えば、ドアのロック若しくはアンロック、又は、エンジンの始動が行われる。
制御部10は、例えば、RF受信回路21がRF受信アンテナD1,D2,D3を介して前記ドア信号を受信して入力部11に内容信号が入力された場合、入出力部12に指示して、車両V内における、前記ドア信号に対応する装置に動作指示信号を出力させる。これにより、ドアのロック又はアンロックが行われる。
要求信号の周波数帯域は、応答信号及びドア信号の周波数帯域と異なる。要求信号の周波数帯域は低く、応答信号及びドア信号の周波数帯域は高い。要求信号の周波数帯域は、例えば、100kHzから200kHzの範囲内に含まれるLF帯である。応答信号及びドア信号夫々の周波数帯域は、例えば、300MHzから400MHzの範囲内に含まれるRF(UHF)帯である。
LF送信アンテナT1,T2,T3夫々は、車両Vの進行方向に対して、車両Vの右側ドア付近、左側ドア付近、及びリアラゲッジ内に配置されている。上述したように、LF送信装置30及びRF受信装置20がツイストペア線A1,A2,A3を共有している。そのため、LF送信アンテナT1,T2,T3と、RF受信アンテナD1,D2,D3とは互いに近傍に設けられている。
これによって、本実施形態の車載アンテナ装置100は、部品点数を減らすことができると共に、その構成をより簡単にすることができる。
図3は、本実施形態の車載アンテナ装置100における、RF受信アンテナD1,D2,D3の配置を説明する例示図である。RF受信アンテナD1,D2,D3は、夫々車両Vの右側窓、左側窓、裏側窓に設けられている。以下においては、説明の便宜上、RF受信アンテナD1を例に挙げて説明する。
RF受信アンテナD1は、車両Vの右側窓Wに付着されており、車両Vの右側ドアRDには、上述したように、LF送信アンテナT1が設けられている(図示せず)。
RF受信アンテナD1は、前記応答信号及び前記ドア信号に対応できるUHF帯のダイポールアンテナである。RF受信アンテナD1は、前記応答信号及び前記ドア信号を受信するアンテナエレメント25a,25b(RF受信アンテナ素子)がL字状をなす。アンテナエレメント25a,25bはフイルム状の透視可能材料からなる。透視可能とは、透明な状態を含み、所定の可視光線透過率(例えば、80%以上)を有すれば良い。
前記透視可能材料としては、例えば、アンテナエレメント25a,25bは、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)、ITO(スズドープ酸化インジウム),AZO(ZnO:Al),GZO(ZnO:Ga)等からなる。
その他、RF受信アンテナD2,D3については、RF受信アンテナD1と同様であり、詳しい説明を省略する。
上述したように、RF受信アンテナD1,D2,D3は、夫々車両Vの右側窓、左側窓、裏側窓に夫々設けられている。右側窓は車両Vの右側に面しており、左側窓は車両Vの左側に面しており、裏側は車両Vの後側に面している。従って、RF受信アンテナD1,D2,D3は、向かう方向が異なる窓に夫々設けられている。
車両Vのデザイン性を考慮し、RF受信アンテナD1,D2,D3が車両Vの隠れた場所に設けられた場合は、車台などに遮蔽され、設置位置によっては前記応答信号及び前記ドア信号等の受信が出来ない場合がある。これに対して、本実施形態の車載アンテナ装置100においては、このように、RF受信アンテナD1,D2,D3が車両Vの窓に設けられているから、車両デザイン性及び運転者の視認性を害せず、前記応答信号及び前記ドア信号等の受信が妨げられることもなく、受信率を高めることができる。
また、RF受信アンテナD1,D2,D3は水平偏波指向性を有する。水平偏波指向性とは、受信感度を表す信号強度(電界強度)が水平に分布し、アンテナの指向性すなわち感知領域が水平となる特性である。RF受信アンテナD1,D2(一のRF受信アンテナ)と、RF受信アンテナD3(他のRF受信アンテナ)とは、その水平偏波指向性が相違する。詳しくは、RF受信アンテナD1,D2及びRF受信アンテナD3は互いに水平偏波指向性によるディップ(以下、単にディップと略す)の方向が異なる。
図4は、本実施形態の車載アンテナ装置100におけるRF受信アンテナD1,D2,D3の水平偏波指向性の利得を示すグラフである。図4Aは車両Vの後側窓のRF受信アンテナD3の水平偏波指向性を示しており、図4Bは車両Vの右側窓及び左側窓のRF受信アンテナD1,D2の水平偏波指向性を示している。
RF受信アンテナD1,D2,D3の感知領域S1には、何れも、水平方向において信号強度が著しく低下するディップS2が存在する。斯かるディップS2の存在により、通信距離等が変化したときに、通信電波の信号レベルが急激に落ち込み、通信が不可能になる虞がある。
図4A,Bにおいて、夫々の感知領域S1には、ディップS2による不感領域が存在する。図4AのRF受信アンテナD3(後側窓)のディップS2の方向に対し、図4BのRF受信アンテナD1,D2(右側窓・左側窓)のディップS2の方向は、異ならせている。ディップS2の方向とは、円の中心に位置するRF受信アンテナからの方向である。本実施形態では、紙面視、円状の分布図の中心S3より上方向を0°とした場合、RF受信アンテナD3のディップS2の方向は90°,270°である。一方、RF受信アンテナD1,D2のディップS2の方向は0°,180°である。RF受信アンテナD3とRF受信アンテナD1,D2とのディップS2の方向が、すなわち、夫々のディップS2による不感領域が重ならないように構成されてある。
このように、RF受信アンテナD3とRF受信アンテナD1,D2とがディップS2の方向を異にしているので、RF受信アンテナD3とRF受信アンテナD1,D2とにおける不感領域を互いにて補うことができる。すなわち、ディップS2による影響を受けていない何れかのRF受信アンテナを適宜選択することによって、ディップS2による障害を防ぎ、通信可能領域及び安定した通信状態を確保することができる。
以上においては、RF受信アンテナD1,D2が同じ水平偏波指向性(ディップS2)を有する場合を例に挙げて説明したが、本実施形態はこれに限りものでない。例えば、RF受信アンテナD1、RF受信アンテナD2及びRF受信アンテナD3のディップの方向が夫々異なるようにしても良い。
図5及び図6は、本実施形態の車載アンテナ装置100の構成を示す概略的回路図である。図5は、車載アンテナ装置100において、ツイストペア線A1,A2,A3に対して、RF受信アンテナD1,D2,D3及びLF送信アンテナT1,T2,T3側を示している。図6は、ツイストペア線A1,A2,A3に対して、LF送信回路31及びRF受信回路21側を示している。説明の便宜上、以下においては、RF受信アンテナD1及びLF送信アンテナT1の場合を例に挙げて説明し、RF受信アンテナD2及びLF送信アンテナT2と、RF受信アンテナD3及びLF送信アンテナT3については、詳しい説明を省略する。
RF受信アンテナD1のアンテナエレメント25a,25b夫々は、図3に示すように、互いに対称的に配置されているダイポールアンテナ形状をなす。アンテナエレメント25aにおいての一端部にキャパシタC1の一端が接続されている。同様に、アンテナエレメント25bにおいての一端部にキャパシタC2の一端が接続されている。キャパシタC1,C2のインピーダンスは、例えば、100pFである。
ツイストペア線A1は、撚り合されている2つの導線26a,26bを有する。RF受信アンテナD1が有するキャパシタC1,C2夫々の他端は、導線26a,26bの一端に接続されている。導線26a,26bの他端はLF送信回路31及びRF受信回路21に接続されている。ツイストペア線A1の一端付近には、導線26a,26bの一端が配置され、ツイストペア線A1の他端付近には、導線26a,26bの他端が配置されている。
上述したように、RF受信アンテナD1は、ダイポールアンテナであるので、入力された応答信号(又はドア信号)を、2つのキャパシタC1,C2の他端から、ツイストペア線A1の2つの導線26a,26bを介してRF受信回路21に出力する。ツイストペア線A1を介して出力される応答信号及びドア信号夫々は、平衡な信号、すなわち、2つの導線26a,26bの電圧差で示される信号である。
一方、LF送信アンテナT1は、コイル27を有するいわゆるバーコイルアンテナである。コイル27のインダクタンスは、例えば、350〜780μHである。コイル27の一端は導線26aの一端側に接続されている。コイル27の他端は導線26bの一端側に接続されている。キャパシタC1の他端はコイル27と導線26aとの接点に接続され、キャパシタC2の他端はコイル27の他端と導線26bとの接点に接続される。LF送信アンテナT1はツイストペア線A1を介して、LF送信回路31から出力された前記要求信号を無線端末Rに出力する。
キャパシタC1,C2夫々のインピーダンスの絶対値は、周波数帯域が低い前記要求信号に対して大きく、周波数帯域が高い前記応答信号及び前記ドア信号に対して小さい。すなわち、キャパシタC1,C2は、LF送信回路31がツイストペア線A1を介して出力した要求信号がRF受信アンテナD1から外部に出力されることを防止する。
また、コイル27のインピーダンスの絶対値は、周波数帯域が低い前記要求信号に対して小さく、周波数帯域が高い前記応答信号及び前記ドア信号に対して大きい。すなわち、コイル27は、RF受信アンテナD1が受信した応答信号及びドア信号がLF送信アンテナT1から外部に出力されることを防止する。
図7は本実施形態の車載アンテナ装置100において、キャパシタC1,C2による効果をシミュレーションした結果を表すグラフである。図7に示すように、キャパシタC1,C2を設けることによって、前記応答信号及び前記ドア信号に対しては、コイル27による漏洩に起因する損失を0.011dB程度以下にすることができる。また、前記要求信号に対しては、RF受信アンテナD1による漏洩に起因する損失を‐44.4dB程度以下にすることができる。
LF送信回路31は、駆動部32及びインダクタ33a,33bを有する。駆動部32は、前記要求信号を出力する。インダクタ33aの一端は、ツイストペア線A1の導線26aの他端側に接続されている。インダクタ33bの一端は、ツイストペア線A1の導線26bの他端側に接続されている。インダクタ33a,33bの他端は、駆動部32に接続されている。インダクタ33a,33bのインダクタンスは、例えば、1μHである。
インダクタ33a,33bのインピーダンスの絶対値は、周波数帯域が高い前記応答信号及び前記ドア信号に対して大きい。従って、インダクタ33a,33bは、RF受信アンテナD1が受信した応答信号及びドア信号が駆動部32に入力されることを防止する。
RF受信回路21は、変換回路28及びキャパシタC3,C4を有する。キャパシタC3の一端は、ツイストペア線A1の導線26aの他端側に接続されている。キャパシタC4の一端は、ツイストペア線A1の導線26bの他端側に接続されている。キャパシタC3,C4の他端は、変換回路28に接続されている。変換回路28は、更に、後述する切替部22を介して後述する抽出部23に接続されている。抽出部23は、更に、入力部11に接続されている。変換回路28は接地されている。
変換回路28は、平衡な応答信号が入力された場合、入力された平衡な応答信号を、接地電位を基準とした不平衡な応答信号に変換し、変換した応答信号を抽出部23に出力する。不平衡な信号は、固定電位、例えば接地電位を基準とした信号である。
RF受信アンテナD1からツイストペア線A1を介して変換回路28平衡な応答信号及びドア信号が入力され、変換回路28は、入力された平衡な応答信号及びドア信号を、不平衡な応答信号及びドア信号に変換して抽出部23に出力する。
キャパシタC3,C4のインダクタンスの絶対値は、周波数帯域が低い前記要求信号に対して大きく、周波数帯域が高い前記応答信号及び前記ドア信号に対して小さい。従ってキャパシタC3,C4は、LF送信回路31がLF送信アンテナT1に出力した要求信号が変換回路28に入力されることを防ぐ。
図8は本実施形態の車載アンテナ装置100において、インダクタ33a,33b及びキャパシタC3,C4による効果をシミュレーションした結果を表すグラフである。図8に示すように、インダクタ33a,33bを設けることによって、前記応答信号及び前記ドア信号に対して、駆動部32による漏洩に起因する損失を0.01dBにすることができる。また、キャパシタC3,C4を設けることによって、前記要求信号に対して、変換回路28による漏洩に起因する損失を‐49.6dB程度以下にすることができる。
図9は、本実施形態の車載アンテナ装置100における、RF受信回路21の構成を示す機能ブロック図である。図9においては、説明の便宜上、キャパシタC3,C4の表示を省略している。
RF受信回路21は、変換回路28及びキャパシタC3,C4に加え、切替部22(選択部)及び抽出部23を有している。RF受信回路21は例えば、3つの変換回路28を有しており、変換回路28毎に、上述したように、キャパシタC3,C4が設けられている。
3つの変換回路28によって、不平衡な信号に変換された応答信号又はドア信号は切替部22に送られ、何れかの応答信号及びドア信号が抽出部23に送られる。
切替部22は、3つの変換回路28と抽出部23との間に介在している。各変換回路28は一本の導線24a,24b,24cによって接続されており、斯かる導線24a,24b,24cを介して、不平衡な応答信号又はドア信号が切替部22に入力される。
切替部22は、所定周期にて、導線24a,24b,24cのうち、何れかの導線に接続を切り替える。これによって、切替部22はRF受信アンテナD1,D2,D3のうち、何れかのRF受信アンテナを選択できる。前記所定周期は、無線端末Rから送信させる応答信号の送信ビット時間に応じて設定される。例えば、切替えの所定周期をプリアンブル部における5bit分を取得する時間で設定した場合、ビット時間が2kbpsであれば、切替部22は、2.5ミリ秒間隔で、前記切替えを行う。
制御部10は、RF受信アンテナD1,D2,D3の夫々を介して受信された応答信号に係る信号強度(以下、RF信号強度と言う)を比較する。そして、RF信号強度が最も強いRF信号強度を選択し、選択されたRF信号強度に対応するRF受信アンテナを選択するための切替制御信号を切替部22に出力する。制御部10からの切替制御信号が入力されると、切替部22は、所定周期での切替えを中止し、前記切替制御信号に基づいて、導線24a,24b,24cの何れかに接続の切替えを行う。
抽出部23は、切替部22によって接続された導線からの不平衡な応答信号又はドア信号から前記RF信号強度を示すRF強度信号を抽出し、抽出したRF強度信号を入力部11に出力する。
図10は、本実施形態に係る車載アンテナ装置100における応答信号の受信処理を説明するフローチャートである。制御部10は、以下に示す処理手順を常時的に実行する。
制御部10は、RF受信アンテナD1,D2,D3の何れかに受信される応答信号を所定期間、待ち受ける。何れかのRF受信アンテナ(例えば、RF受信アンテナD1)が応答信号を受信した場合、制御部10は、RF受信回路21を介して、受信された応答信号のRF信号強度を取得する(ステップS101)。制御部10は、取得したRF信号強度及びRF受信アンテナD1の特定情報を対応付けて記憶部13に記憶する。
次いで、制御部10は、RF受信アンテナD2、すなわち導線24bへ接続を切り替える旨の切替制御信号を切替部22に出力する。切替部22は、前記切替制御信号に基づき、導線24aから導線24bへ接続の切替えを行う。
制御部10は、RF受信アンテナD2に受信される応答信号を所定期間、待ち受ける。RF受信アンテナD2が応答信号を受信した場合、制御部10は、RF受信回路21を介して、受信された応答信号のRF信号強度を取得する(ステップS102)。制御部10は、取得したRF信号強度及びRF受信アンテナD2の特定情報を対応付けて記憶部13に記憶する。
次いで、制御部10は、RF受信アンテナD3、すなわち導線24cへ接続を切り替える旨の切替制御信号を切替部22に出力する。切替部22は、前記切替制御信号に基づき、導線24bから導線24cへ接続の切替えを行う。
制御部10は、RF受信アンテナD3に受信される応答信号を所定期間、待ち受ける。RF受信アンテナD3が応答信号を受信した場合、制御部10は、RF受信回路21を介して、受信された応答信号のRF信号強度を取得する(ステップS103)。制御部10は、取得したRF信号強度及びRF受信アンテナD3の特定情報を対応付けて記憶部13に記憶する。
例えば、いずれのRF信号強度も取得できない場合は、制御部10は、RF受信アンテナD1、すなわち導線24aへ接続を切り替える旨の切替制御信号を切替部22に出力する。切替部22は、前記切替制御信号に基づき、導線24cから導線24aへ接続の切替えを行う。そして、制御部10は、ステップS101の処理に戻る。
次いで、制御部10は、記憶部13に記憶されているRF信号強度を読み出し、夫々のRF信号強度を比較し(ステップS104)、どのRF信号強度が最も強いかの判定を行う(ステップS105)。
以下においては、説明の便宜上、RF受信アンテナD1に係るRF信号強度が最も強いと判定された場合を例に説明する。
夫々のRF信号強度を比較した結果、RF受信アンテナD1に係るRF信号強度が最も強いと判定されたので、制御部10は、RF受信アンテナD1、すなわち導線24aへ接続を切り替える旨の切替制御信号を切替部22に出力する(ステップS106)。切替部22は、前記切替制御信号に基づき、接続を導線24aへ切り替える。
切替部22による切替えによって、RF受信回路21と、最もRF信号強度が強い応答信号を受信するRF受信アンテナD1との接続が維持される。従って、RF受信アンテナD1を介して、水平偏波指向性によるディップの影響のない、安定した応答信号の受信が可能となる。
RF受信回路21は、RF受信アンテナD1を介して無線端末Rからの応答信号を受信し、プリアンブル部の後に受信されるコマンドコード等の復調処理を行い、制御部10に出力する(ステップS107)。制御部10は、斯かるコマンドコードに基づき、ドアロック装置、ドアミラー装置、車内灯及びハザードランプ等の各装置に前記動作指示信号を入出力部12を介して出力する(ステップS108)。
なお、例えば、何れかのRF受信アンテナによる応答信号の受信ができず、RF信号強度の取得ができていない場合が起こり得る。これは、斯かる応答信号を送信した無線端末Rが、当該RF受信アンテナの前記不感領域に位置していることを意味する。従って、他の何れかのRF受信アンテナへの切替により、安定した通信状態を確保することができる。
このように構成によって、本実施形態の車載アンテナ装置100は、夫々のRF受信アンテナD1,D2,D3のディップS2による不感領域を相互補完し、安定した通信状態を確保し、安定的に応答信号を受信することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
22 切替部
25a,25b アンテナエレメント
31 LF送信回路
33a,33b インダクタ
100 車載アンテナ装置
A1,A2,A3 ツイストペア線
C1,C2 キャパシタ
D1,D2,D3 RF受信アンテナ
T1,T2,T3 LF送信アンテナ
V 車両
W 右側窓

Claims (6)

  1. 車両の外部からRF受信信号を受信する複数のRF受信アンテナを備える車載アンテナ装置において、
    前記複数のRF受信アンテナは、
    前記RF受信信号を受信するRF受信アンテナ素子が透視可能材料からなり、
    少なくとも一つの他のRF受信アンテナと水平偏波指向性が異なる、一のRF受信アンテナを含み、
    前記複数のRF受信アンテナのうち、何れかのRF受信アンテナを選択する選択部を備える車載アンテナ装置。
  2. 前記一のRF受信アンテナと、前記他のRF受信アンテナは、夫々の水平偏波指向性によるディップの方向が異なる請求項1に記載の車載アンテナ装置。
  3. 各RF受信アンテナは、向かう方向が異なる前記車両の窓に夫々設けられている請求項1又は2に記載の車載アンテナ装置。
  4. 前記RF受信信号と周波数が異なるLF送信信号を外部に送信する複数のLF送信アンテナと、
    前記LF送信アンテナに前記LF送信信号を送り、かつ、前記RF受信アンテナを介して前記RF受信信号を受けるツイストペア線と
    を備える請求項1から3の何れかに記載の車載アンテナ装置。
  5. 前記LF送信アンテナに前記LF送信信号を送信するLF送信部を備え、
    前記LF送信部は、前記RF受信信号の流入を防止するインダクタを有する請求項4に記載の車載アンテナ装置。
  6. 前記LF送信信号が前記RF受信アンテナに流入することを防止するキャパシタを有する請求項4又は5に記載の車載アンテナ装置。
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