JP2019125012A - 貨幣処理システム及び物品管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の管理の厳正化を図る。【解決手段】貨幣処理システム1は、貨幣の処理を行う貨幣処理装置(出納機2)と、保管している物品を、操作者が取り出すことを管理する物品管理装置(鍵管理装置3)と、を備える。物品管理装置は、通常モードと、操作者による物品の取り出しを通常モードよりも制限する制限モードとを切り替える。物品管理装置は、貨幣処理装置が特定信号を出力すると、通常モードから制限モードへ切り替える。【選択図】図7

Description

ここに開示する技術は、貨幣処理システム及び物品管理装置に関する。
特許文献1には、貨幣の処理を行う現金処理機と、現金処理機用の鍵を着脱可能に保持する鍵管理機とを備えた鍵管理機システムが記載されている。この鍵管理システムでは、現金処理機に鍵が必要になるイベントが発生すると、現金処理機は、必要な鍵の情報を鍵管理機に出力し、鍵管理機は、必要な鍵の情報を表示するよう構成されている。鍵管理システムは、この構成によって、担当者が、間違った鍵を鍵管理機から持ち出すことを防止する。
特許第5042099号公報
ところで、例えば銀行等の金融機関においては、当日分、又は、所定日数分の入出金処理(処理結果)を集計する締め処理を行う。締め処理によって作成した入出金集計表に基づいて、担当者が、貨幣処理装置のデータ上の数値と、貨幣処理装置が管理している貨幣(尚、貨幣処理装置が管理している貨幣には、貨幣処理装置に収納している貨幣の他にも、例えば金庫や、貨幣処理装置とは別の貨幣保管装置等に収納している貨幣も含まれる)の在高とが一致することを確認すると、当該金融機関の本店や本部に在高管理報告を行う。報告後、担当者は、貨幣処理装置において、集計した入出金操作のデータクリア処理を実行する。
締め処理を行った後に、特許文献1に記載されているような鍵管理装置から鍵が取り出されて、貨幣処理装置内や金庫等から貨幣が持ち出されてしまうと、貨幣の在高が、締め処理において集計したデータと一致しなくなってしまう。しかしながら、入出金集計表と貨幣の在高との一致を確認した後では、貨幣の在高が変わったことに気づかない恐れがある。
また、鍵管理装置に限らず、不正持ち出しや不正使用があってはならない重要物(尚、重要物には貨幣も含む)を保管する重要物管理装置や、貨幣保管装置等の、金融機関等に設置されている物品管理装置から、締め処理の完了後、貨幣が取り出されたときも、同様の問題が発生する。
さらに、貨幣の管理に限らず、物品全般の管理を厳正化したいという要求もある。
ここに開示する技術はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、物品の管理の厳正化を図ることにある。
ここに開示する技術は、操作者が物品管理装置から物品を取り出すことを、必要に応じて制限するようにした。
具体的に、ここに開示する貨幣処理システムは、貨幣の処理を行う貨幣処理装置と、保管している物品を、操作者が取り出すことを管理する物品管理装置と、を備える。
そして、前記物品管理装置は、通常モードと、操作者による物品の取り出しを前記通常モードよりも制限する制限モードとを切り替え、前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える。
物品管理装置は、通常モードで動作しているときには、例えば、予め定めている操作者の権限に従い、操作者を特定する認証結果に基づいて、当該操作者が物品管理装置から物品を取り出すことを許可、又は、禁止してもよい。ここでいう物品は、貨幣であってもよいし、貨幣を保管している装置を開閉するための鍵であってもよい。また、それら以外の物品であってもよい。
前記の構成によると、物品管理装置は、貨幣処理装置との連携によって、物品の取り出しを制限する。物品の取り出しの制限の一例として、物品管理装置から物品を取り出すことを禁止してもよい。貨幣処理装置との連携により、物品管理装置が、物品の取り出しを必要に応じて制限することによって、物品管理装置による物品の管理の厳正化を図ることができる。
前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が処理結果を集計する締め処理に関連する特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える、としてもよい。
ここで、締め処理に関連する特定信号は、締め処理が完了することに係る信号であってもよい。また、締め処理を開始することに係る信号であってもよい。さらに、締め処理が完了した後、貨幣処理装置において、集計した処理操作のデータクリア処理を実行することに係る信号であってもよい。加えて、締め処理が完了した後、貨幣処理装置の電源をオフにすることに係る信号であってもよい。
貨幣処理装置において締め処理を行うと、その後に、例えば貨幣の移動等を行うことは好ましくない。
貨幣処理装置が締め処理に関連する特定信号を出力すると、物品管理装置が制限モードへ切り替えることによって、物品の取り出しを制限することができる。例えば貨幣を保管している装置を開けるための鍵の取り出しを制限すると、貨幣が、不正に持ち出されること等を防止することができる。物品の管理を厳正化することによって、貨幣の管理の厳正化を図ることができる。
前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、保管している物品のうち、少なくとも一部の物品の取り出しを禁止する、としてもよい。
物品の取り出しを禁止することによって、物品の管理を厳正化することができる。
前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、少なくとも一部の物品について、当該物品の取り出しを許可する操作者を、前記通常モードから変更する、としてもよい。
例えば、通常モードにおいては、物品の取り出しが許可されていた操作者を、制限モードにおいて、物品の取り出しを禁止するように変更してもよい。こうすることで、物品の管理を厳正化することができる。その一方で、制限モードにおいても、物品の取り出しが許可される操作者(例えば、上位の役席者)を設定しておけば、物品管理装置から物品を取り出すことが完全に禁止されないため、物品の管理の運用がスムースになる。
前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、少なくとも一部の物品について、当該物品を取り出すための操作手順を、前記通常モードから変更する、としてもよい。
例えば通常モードにおいては、操作者一人の認証を行えば、物品の取り出しを許可することに対して、制限モードにおいては、操作者一人の認証だけでなく、複数の操作者の認証を行って、物品の取り出しを許可するように変更してもよい。こうすることで、物品の管理を厳正化することができると共に、物品管理装置から物品を取り出すことが完全に禁止されないため、物品の管理の運用をスムースにすることができる。
前記物品管理装置は、複数の保管部を有すると共に、保管部毎に、物品の取り出しを管理し、前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、前記保管部毎に、物品の取り出しを制限する、としてもよい。
複数の保管部を有し、各保管部に様々な物品を保管している物品管理装置においては、全ての物品の取り出しを制限する必要がなく、一部の物品(例えば貨幣を収納していない収納部を開閉する鍵等)については物品の取り出しを制限せずに、いつも通りに、取り出しを許可してもよい場合がある。
物品管理装置が、制限モードにおいて、保管部毎に物品の取り出しを制限することにより、物品の管理を厳正化しつつ、物品の管理を柔軟に行って物品管理装置の使い勝手を向上させることができる。
前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が前記特定信号を出力すると、物品の管理状況に係る信号を出力する、としてもよい。「物品の管理状況」は、例えば物品管理装置が管理している物品が全て物品管理装置に保管されていること、又は、物品管理装置が管理している物品の一部が取り出されていて、全ての物品が保管されていないこと、といった状況としてもよい。
例えば貨幣処理装置は、物品管理装置が出力をした物品の管理状況に係る信号を受けて、操作者に対し、物品管理装置が管理している物品が全て保管されていることや、物品管理装置が管理している物品の一部が取り出されていることを報知してもよい。操作者は、物品管理装置が通常モードから制限モードへ切り替えるタイミングにおいて、物品管理装置の管理状況を把握することができる。制限モードでは取り出しが制限される物品(例えば鍵)が、通常モードから制限モードへ切り替えるタイミングにおいて、別の操作者によって取り出されていれば、当該操作者に、鍵を返却するよう促すことができる。物品の管理の厳正化と、物品管理の運用の円滑化とを両立することができる。
前記物品管理装置は、前記通常モードから前記制限モードへ切り替えた日から日付が変わると、前記制限モードから前記通常モードへ切り替える、としてもよい。
こうすることで、例えば金融機関においては、貨幣処理装置の締め処理が終わって、物品管理装置が制限モードとなって業務が終了した後、日付が変わって次の日の始業時には、物品管理装置を、制限モードではなく、通常モードで動作させることが可能になる。物品管理装置から必要な物品を、いつも通りに取り出すことができるため、始業の準備等をスムースに行うことが可能になる。
前記物品管理装置は、鍵を保管する鍵管理装置、重要物を保管する重要物管理装置、又は、貨幣を保管する貨幣保管装置である、としてもよい。
鍵や重要物や貨幣の持ち出し(移動)を制限することによって、例えば金融機関においては、貨幣の管理を厳正化することができる。
ここに開示する技術はまた、貨幣の処理を行う貨幣処理装置を含むネットワークに接続される物品管理装置に係る。
物品管理装置は、物品を保管する保管部と、操作者が、前記保管部から物品を取り出すことを管理する制御部と、を備え、前記制御部は、通常モードと、操作者による物品の取り出しを前記通常モードよりも制限する制限モードとを切り替え、前記制御部は、前記貨幣処理装置が特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える。
この構成によると、前述したように、物品管理装置による物品の管理を厳正化することができる。
前記制御部は、前記制限モードにおいて、物品の取り出しを制限していることを操作者に報知する、としてもよい。
こうすることで、操作者は、物品管理装置が制限モードであるか否かを認識することができる。
以上説明したように、前記の貨幣処理システム及び物品管理装置によると、物品の管理を厳正化することができる。
図1は、貨幣処理システムの構成例を示す図である。 図2は、出納機の構成例を示すブロック図である。 図3は、鍵管理装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、鍵管理装置が記憶する鍵管理テーブルの構成例を示す図である。 図5は、貨幣保管装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、重要物管理装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、出納機と鍵管理装置との連携制御の例を示すフローチャートである。 図8は、出納機に表示される確認画面を例示する図である。 図9は、鍵管理装置における鍵の取り出し及び返却の履歴に係るログ情報を例示する図である。 図10は、図1とは異なる構成の貨幣処理システムの構成例を示す図である。
以下、貨幣処理システム及び物品管理装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、貨幣処理システム及び物品管理装置の一例である。
(貨幣処理システムの構成例)
図1は、貨幣処理システム1の構成例を示している。貨幣処理システム1は、貨幣処理装置としての出納機2と、物品管理装置としての、鍵管理装置3、貨幣保管装置4、及び、重要物管理装置5と、貨幣処理システム1の管理コンピュータ6と、出納機2、鍵管理装置3、貨幣保管装置4、重要物管理装置5及び管理コンピュータ6のそれぞれが接続されるネットワーク7とを備えている。貨幣処理システム1は、例えば銀行といった金融機関の店舗等に設けられる。
出納機2は、金融機関の店舗において、紙幣及び硬貨の入金処理や、出金処理等の各種の処理を行う。
鍵管理装置3は、店舗において利用される各種の鍵を保管する装置である。鍵管理装置3が管理する鍵には、貨幣処理システム1に含まれる各装置の操作に必要な鍵が含まれている。各装置の操作に必要な鍵とは、例えば、出納機2において、貨幣を収納する収納部を開けるための鍵等である。
貨幣保管装置4は、出納機2とは別に、紙幣及び硬貨を保管する装置である。図1のシステム構成例では、出納機2と貨幣保管装置4とを別体に構成しているが、貨幣保管装置4は、出納機2に含まれていてもよい。
重要物管理装置5は、店舗において利用される各種の重要物を保管する装置である。ここで言う重要物は、不正持ち出しや不正使用があってはならない物品であり、具体的に銀行の店舗においては、例えば未発行の通帳、証書及び有価証券等を含む。また、重要物管理装置5は、貨幣を保管することもある。
管理コンピュータ6は、貨幣処理システム1を管理するためのコンピュータである。管理コンピュータ6は、例えば汎用のコンピュータによって構成してもよい。管理コンピュータ6は、出納機2等が設置されている金融機関の店舗に設置される場合、及び、当該店舗とは異なる場所、例えば金融機関の本店や本部に設置される場合がある。
ネットワーク7は、店舗に設けられているLAN(Local Area Network)、及び/又は、インターネットを含んで構成されている。ネットワーク7は、前述した出納機2、鍵管理装置3、貨幣保管装置4、重要物管理装置5及び管理コンピュータ6それぞれの間において、各装置3、4、5、6から出力された信号を伝送する。
以下、出納機2、鍵管理装置3、貨幣保管装置4、及び、重要物管理装置5の構成について順に説明をする。
(出納機の構成例)
図2は、出納機2の構成例を示している。出納機2は、図1及び図2に示すように、結束紙幣処理機21、バラ紙幣処理機22、包装硬貨処理機23、バラ硬貨処理機24、損貨・記念貨処理機25A、有価媒体処理機25B、及び、これらの各処理機21〜25を統合制御する制御部26を含んで構成されている。
結束紙幣処理機21は、所定枚数(例えば100枚)の紙幣を一つに束ねた結束紙幣を作成しかつ、結束紙幣を処理機内に収納するよう構成されていると共に、指定された金種及び束数の結束紙幣を、処理機外に出金する処理を行うよう構成されている。
バラ紙幣処理機22は、入金口に投入されたバラ紙幣を、処理機内の収納部に収納する入金処理や、収納部に収納しているバラ紙幣を、出金口に払い出す出金処理を行うよう構成されている。
包装硬貨処理機23は、所定枚数(例えば50枚)の硬貨を円筒形状に包装した包装硬貨を作成しかつ、包装硬貨を処理機内に収納するよう構成されていると共に、指定された金種及び本数の包装硬貨を、処理機外に出金する処理を行うよう構成されている。
バラ硬貨処理機24は、入金口に投入されたバラ硬貨を、処理機内の収納部に収納する入金処理や、収納部に収納しているバラ硬貨を、出金口に払い出す出金処理を行うよう構成されている。
損貨・記念貨処理機25Aは、傷みや汚れがひどいため、バラ硬貨処理機24で処理することができないバラ硬貨、並びに、バラ硬貨処理機24が処理対象としていない記念硬貨などを処理機内に収納する入金処理を行うよう構成されている。
有価媒体処理機25Bは、傷みや汚れがひどいため、バラ紙幣処理機22で処理することができないバラ紙幣(損券)、並びに、小切手などを処理機内に収納する入金処理を行うよう構成されている。
制御部26は、結束紙幣処理機21、バラ紙幣処理機22、包装硬貨処理機23、バラ硬貨処理機24、損貨・記念貨処理機25A、及び、有価媒体処理機25Bを制御することによって、金融機関の店舗における入金及び出金の管理を行う。出納機2は、当該出納機2に収納されている紙幣及び硬貨だけでなく、店舗に設けられている金庫や、貨幣保管装置4に保管している貨幣の在高の管理も行うように構成されている。
出納機2はまた、プリンタ27、表示操作部28、記憶部29、認証部210、及び、通信部211を備えている。プリンタ27は、例えば感熱式プリンタや、インクジェットプリンタによって構成され、ジャーナル等の印刷を行う。表示操作部28は、例えばタッチパネルによって構成され、操作者に向けて情報を表示すると共に、操作者の操作を受け付ける。表示操作部28は、表示を行う表示部と、操作者の操作を受け付ける操作部とに分けてもよい。記憶部29は、例えばハードディスクドライブや、不揮発性メモリによって構成され、各種の情報を記憶する。認証部210は、操作者が所持しているカード情報の読み取るカードリーダ、例えば指静脈認証等の、操作者に対する生体認証処理機、及び/又は、操作者が暗証番号を入力するテンキー等によって構成され、操作者の認証を行う。通信部211は、ネットワーク7における信号の送受信を行う。
(鍵管理装置の構成例)
図3は、鍵管理装置3の構成例を示している。鍵管理装置3は、鍵を保管する保管部31と、保管部から鍵を取り出すことを管理する制御部32とを備えている。より詳細に、保管部31は、図1に示すように開閉する扉310と、第1〜第nの、複数の鍵保持部311〜31nとを有している。尚、図1の例では、鍵管理装置3は、第1〜第10の鍵保持部を有しているが、鍵保持部の数は、適宜の数にすることが可能である。
各鍵保持部311〜31nは、詳細な図示は省略するが、保管対象の鍵がリングによってつながれたホルダーを、着脱可能に保持するよう構成されている。各鍵保持部311〜31nは、ロック機構を有している。ロック機構は、例えば電磁ロックによって構成される。各鍵保持部311〜31nは、制御部32からの制御信号に基づいてロック機構を施錠及び解錠することにより、操作者によるホルダーの取り出しの許可及び禁止を切り替える。
鍵管理装置3はまた、プリンタ33、表示操作部34、記憶部35、認証部36、及び、通信部37を備えている。プリンタ33は、例えば感熱式プリンタや、インクジェットプリンタによって構成され、各種の情報(例えば後述する鍵管理装置3のログ情報)を印刷する。表示操作部34は、例えばタッチパネルによって構成され、操作者に向けて情報を表示すると共に、操作者の操作を受け付ける。表示操作部34は、表示を行う表示部と、操作者の操作を受け付ける操作部とに分けてもよい。記憶部35は、例えばハードディスクドライブや、不揮発性メモリによって構成され、各種の情報を記憶する。認証部36は、操作者が所持しているカード情報の読み取るカードリーダ、例えば指静脈認証等の、操作者に対する生体認証処理機、及び/又は、操作者が暗証番号を入力するテンキー等によって構成され、操作者の認証を行う。通信部37は、ネットワーク7における信号の送受信を行う。
記憶部35は、図4に示す鍵管理テーブル351によって、保管している鍵に関する各種の情報を記憶している。鍵管理テーブル351には、各々の鍵が使用される、「装置情報」及び当該装置における「部位」の情報、各々の鍵の「現状」(返却済みか、持出し中か)、各々の鍵の「最終取出し日時」の情報、各々の鍵の「最終操作者ID」(最後に持出し及び返却をした操作者)の情報が含まれている。「現状」「最終取出し日時」及び「最終操作者」の情報は、逐次更新される。
図4において図示を省略しているが、鍵管理テーブル351にはまた、各々の鍵を取り出すことが可能な操作者の情報も含まれている。各々の鍵を取り出すことが可能な操作者の情報は、鍵管理装置3の表示操作部34を操作することによって、又は、管理コンピュータ6からの情報を鍵管理装置3が受けることによって、設定することが可能である。
制御部32は、認証部36による認証結果と、鍵管理テーブル351に記憶されている設定情報とに基づいて、操作者による鍵(つまり、ホルダ)の取り出しを許可したり、禁止したりする。詳細な図示は省略するが、各鍵保持部311〜31nには、例えばLEDによって構成されるランプが取り付けられており、制御部32は、操作者が取り出し可能な鍵に対応するランプを点滅させ、取り出しが禁止されている鍵に対応するランプは消灯させる。操作者は、保管部31の各ランプの点灯状態を見ることによって、取り出し可能な鍵を認識することができる。
また、詳細は後述するが、鍵管理装置3は、所定の条件が成立したときに、通常モードから、鍵の取り出しを制限する制限モードへ切り替わるよう構成されている。鍵管理テーブル351には、鍵管理装置3が制限モードで運用するときに、取り出しを制限する鍵を示す「制限対象」の情報も含まれている。
さらに、記憶部35は、後述するように、鍵管理装置3が管理している全ての鍵の取り出し及び返却の履歴を含むログ情報を記憶する。
(貨幣保管装置の構成例)
図5は、貨幣保管装置4の構成例を示している。貨幣保管装置4は、物品としての紙幣(主に結束紙幣)や硬貨(主に包装硬貨)、又は、有価証券類等を保管する保管部としての、第1〜第5の五つの収納ドロワ411〜415と、第1〜第5収納ドロワ411〜415から物品を取り出すことを管理する制御部42とを備えている。尚、収納ドロワの数は、適宜の数にすることが可能である。
各収納ドロワ411〜415は、詳細な図示は省略するが、貨幣保管装置4の手前に引き出すことが可能に構成されている。各収納ドロワ411〜415は、ロック機構を有している。ロック機構は、機械的な錠によって構成してもよいし、電磁ロックによって構成してもよい。各収納ドロワ411〜415は、制御部42からの制御信号に基づいてロック機構を施錠及び解錠することにより、収納ドロワ411〜415毎に、操作者による開閉を許可したり、禁止したりする。
貨幣保管装置4はまた、表示部43、操作部44、記憶部45、認証部46、及び、通信部47を備えている。表示部43は、例えばフラットパネルディスプレイによって構成され、操作者に向けて情報を表示する。操作部44は、例えばキーボード式の入力装置によって構成され、操作者の操作を受け付ける。例えばタッチパネルを備えるようにして、表示部43と操作部44とを一体化してもよい。記憶部45は、例えばハードディスクドライブや、不揮発性メモリによって構成され、各種の情報を記憶する。認証部46は、操作者が所持しているカード情報の読み取るカードリーダ、例えば指静脈認証等の、操作者に対する生体認証処理機、及び/又は、操作者が暗証番号を入力するテンキー等によって構成され、操作者の認証を行う。通信部47は、ネットワーク7における信号の送受信を行う。
図示は省略するが、記憶部45は、第1〜第5収納ドロワ411〜415のそれぞれを開閉することが可能な操作者の情報(つまり、設定情報)を記憶している。第1〜第5収納ドロワ411〜415を開閉することが可能な操作者の情報は、貨幣保管装置4の操作部44を操作することによって、又は、管理コンピュータ6からの情報を貨幣保管装置4が受けることによって、設定することが可能である。
制御部42は、認証部46による認証結果と、記憶部45が記憶している設定情報とに基づいて、操作者による第1〜第5収納ドロワ411〜415の開閉を許可したり、禁止したりする。
(重要物管理装置の構成例)
図6は、重要物管理装置5の構成例を示している。重要物管理装置5は、重要物である物品を保管する保管部としての第1〜第8の収納部511〜518と、第1〜第8収納部511〜518から物品を取り出すことを管理する制御部52とを備えている。尚、収納部の数は、適宜の数にすることが可能である。
第1〜第8収納部511〜518は、図示は省略するが、扉や引き出しを施解錠するロック機構を有している。ロック機構は、機械的な錠によって構成してもよいし、電磁ロックによって構成してもよい。各収納部511〜518は、制御部52からの制御信号に基づいてロック機構を解錠することにより、操作者が扉を開けたり、引き出しを引き出したりして物品の取り出しを許可すると共に、制御部52からの制御信号に基づいてロック機構を施錠することにより、操作者が物品を取り出すことを禁止する。
重要物管理装置5はまた、表示操作部53、記憶部54、認証部55、撮像部56、及び、通信部57を備えている。表示操作部53は、重要物管理装置5の前面に取り付けられた、例えばタッチパネルによって構成され、操作者に向けて情報を表示すると共に、操作者の操作を受け付ける。表示操作部53は、表示を行う表示部と、操作者の操作を受け付ける操作部とに分けてもよい。記憶部54は、例えばハードディスクドライブや、不揮発性メモリによって構成され、各種の情報を記憶する。認証部55は、操作者が所持しているカード情報の読み取るカードリーダ、例えば指静脈認証等の、操作者に対する生体認証処理機、及び/又は、操作者が暗証番号を入力するテンキー等によって構成され、操作者の認証を行う。撮像部56は、重要物管理装置5の前面に設けられ、重要物管理装置5を操作する操作者の顔を撮像する。撮像した画像データは、物品の取り出し及び/又は返却の履歴を含むログ情報と共に、記憶部54に記憶される。通信部57は、ネットワーク7における信号の送受信を行う。
図示は省略するが、記憶部45は、第1〜第8収納部511〜518のそれぞれを開閉することが可能な操作者の情報(つまり、設定情報)を記憶している。第1〜第8収納部511〜518を開閉することが可能な操作者の情報は、重要物管理装置5の表示操作部53を操作することによって、又は、管理コンピュータ6からの情報を重要物管理装置5が受けることによって、設定することが可能である。
制御部52は、認証部55による認証結果に基づいて、記憶部54が記憶している設定情報に従って、操作者による第1〜第8収納部511〜518の開閉を許可及び禁止することにより、重要物管理装置5に保管している重要物を管理する。
(貨幣処理装置と鍵管理装置との連携制御)
次に、貨幣処理システム1における出納機2と、鍵管理装置3との連携制御について説明をする。銀行等の金融機関において、当日分、又は、所定日数分の入出金処理(処理結果)を集計する締め処理を行い、その締め処理において作成した入出金集計表に基づいて、担当者が、貨幣処理装置のデータ上の数値と、貨幣処理装置が管理している貨幣の在高とが一致することを確認する。そして、確認後に、出納機2、貨幣保管装置4及び重要物管理装置5から、貨幣が取り出されることは、好ましくないとの観点から、この貨幣処理システム1は、出納機2において集計した入出金操作のデータクリア処理を実行した後、操作者が、鍵管理装置3から鍵を取り出すことを制限するよう構成されている。これにより、貨幣処理システム1は、物品や貨幣の管理の厳正化を図る。
そのために、鍵管理装置3は、通常モードと、制限モードとを切り替えるよう構成されている。通常モードは、鍵管理テーブルに登録されている情報に基づいて、鍵の取り出しの許可及び禁止を行うモードである。制限モードは、少なくとも一部の鍵について、操作者が取り出すことを、通常モード時よりも制限するモードである。
図4に示すように、鍵管理テーブル351には、制限モードにおいて鍵管理装置3から取り出すことが制限される鍵(制限対象の鍵、図4の「○」を付した鍵)と、制限モードにおいても鍵管理装置3から取り出すことが制限されない鍵(制限対象でない鍵、図4の「×」を付した鍵)との情報が記憶されている。制限対象の鍵は、例えば出納機2において紙幣や硬貨を収納している収納部を開けるための鍵であったり、貨幣保管装置4の各収納ドロワ411〜415を開けるための鍵であったり、重要物管理装置5において紙幣や硬貨を収納している収納部(図4の例では、第1収納部)を開けるための鍵であったりする。これに対し、制限対象でない鍵は、図4に例示するように、重要物管理装置5においても紙幣や硬貨を収納していない第2収納部や、店舗の通用口の鍵である。鍵管理装置3は、複数の鍵保持部311〜31nを有しているが、制限モードにおいては全ての鍵保持部311〜31nについて鍵の取り出しを制限するのではなく、鍵保持部毎に、鍵の取り出しを制限する。これにより、鍵管理装置3は、鍵の管理を厳正化しつつも、鍵の管理を柔軟に行うことができるため、鍵管理装置3の使い勝手を向上させることができる。
鍵管理装置3は、制限モードにおいて、制限対象の鍵の取り出しを禁止してもよい。こうすることで、貨幣の不正な取り出しを未然に防止することができ、物品や貨幣の管理を厳正化することができる。尚、制限対象でない鍵は、制限モードにおいても、通常モードと同様に、鍵管理装置3から取り出すことが可能である。
鍵管理装置3はまた、制限モードにおいて、制限対象の鍵については、通常モード時において取り出しが許可される操作者と、制限モードにおいて取り出しが許可される操作者とを変更してもよい。例えば、通常モードでは、役席者及び一般行員でも制限対象の鍵の取り出しが許可されるのに対し、制限モードでは、制限対象の鍵は、役席者のみが取り出しを許可されるように変更してもよい。こうすることで、鍵の管理を厳正化することができる一方で、制限モードにおいても、役席者であれば、鍵管理装置3から制限対象の鍵を取り出すことができるため、鍵の管理の運用がスムースになる。
鍵管理装置3はさらに、制限対象の鍵については、鍵を取り出すための操作手順を、制限モードにおいては通常モードから変更してもよい。例えば、通常モードでは、一般行員が単独で制限対象の鍵の取り出しが許可されるのに対し、制限モードでは、一般行員が制限対象の鍵を取り出すときには、一般行員と役席者による二者承認が必要になるよう、操作手順を変更してもよい。こうすることで、鍵の管理を厳正化することができる一方で、制限モードにおいても、鍵管理装置3から制限対象の鍵を取り出すことが完全には禁止されないため、鍵の管理の運用をスムースにすることができる。
前述したように、鍵管理装置3は、操作者が認証を行うと、当該操作者が取り出し可能な鍵に対応するランプが点滅するよう構成されている。鍵管理装置3が制限モードで運用されているときにも同様に、操作者が取り出し可能な鍵に対応するランプを点滅させる一方、取り出すことができない鍵に対応するランプを消灯させてもよい。また、通常モードにおいて取り出し可能でかつ、制限モードにおいて取り出し不可な鍵は、制限モードであるため取り出しができないことを操作者に認識させるために、取り出し可能を意味するランプの点灯色とは、異なる色で点灯又は点滅させてもよい。
また、鍵管理装置3は、制限モードで運用しているときには、鍵の取り出しが制限されている旨を、表示操作部34に表示してもよい。ランプの点灯色や、表示操作部34における表示を行って、操作者に制限モードで運用していることを報知することにより、操作者の利便性を高めることができる。
次に、図7に示すフローチャートを参照しながら、出納機2と鍵管理装置3との連携制御について説明をする。図7における左のフローは、出納機2の制御部26が実行する制御フロー71であり、右のフローは、鍵管理装置3の制御部32が実行する制御フロー72である。
出納機2の制御フロー71は、出納機2の電源をオンして起動することによりスタートする。最初のステップS711において、出納機2の制御部26は、操作者の操作に応じた処理、例えば、入金処理や出金処理を実行する。制御部26はまた、操作者が締め処理の実行を指示したときには、締め処理を実行する。締め処理によって作成した入出金集計表に基づいて、操作者が、出納機2のデータ上の数値と、出納機2が管理している貨幣の在高とが一致することを確認すると、制御部26は、ネットワーク7を通じて、管理コンピュータ6に在高管理報告を送信する。
在高管理報告の送信後、操作者は、出納機2において、集計した入出金操作のデータクリア処理を実行する。操作者がデータクリア処理の実行を指示したときには、ステップS712の判定がYESになり、制御プロセスは、ステップS712から713に進む。
ステップS713において制御部26は、出納機2のデータクリア処理を実行する。制御部26はまた、データクリア処理を実行したことを意味する特定信号を、ネットワーク7を通じて、鍵管理装置3に送信する(図7の破線の矢印参照)。尚、出納機2から鍵管理装置3に特定信号を送信する代わりに、又は、特定信号を送信すると共に、出納機2から管理コンピュータ6に特定信号を送信してもよい。管理コンピュータ6は、特定信号を鍵管理装置3に転送してもよい。鍵管理装置3は、出納機2及び/又は管理コンピュータ6から特定信号を受信してもよい。
鍵管理装置3の制御フロー72は、鍵管理装置3の電源をオンして起動することによりスタートする。ステップS721において制御部32は、鍵管理装置3が制限モードで運用されているか否かを判定する。後述するように、鍵管理装置3は、出納機2においてデータクリア処理が行われると、通常モードから制限モードへ切り替える。その後、鍵管理装置3は、店舗の業務の終了に伴い、制限モードで運用している状態で電源がオフになる。この状態で鍵管理装置3が、例えば次の日の始業時に電源がオンになったときには、制限モードの運用状態である。ステップS721の判定がYESであれば、制御プロセスは、ステップS722に進む。ステップS721の判定がNOであれば、制御プロセスは、ステップS725に進む。
ステップS722において、制御部32は、鍵管理装置3が通常モードから制限モードへ切り替えた日から、日付が変更したか否かを判断する。前述したように、次の日の始業時に、鍵管理装置3の電源がオンになったときには、普通であれば、日付が変更している。ステップS722の判定がNOのときには、制御プロセスは、ステップS724に進む。制御部32は、鍵管理装置3を制限モードで運用する。制御プロセスは、その後、ステップS7210に進む。
一方、ステップS722の判定がYESのときには、制御プロセスは、ステップS723に進む。ステップS723において制御部32は、制限モードから通常モードへ切り替えて、鍵管理装置3を運用する。鍵管理装置3を通常モードへ切り替えることによって、店舗の始業時には、鍵の取り出しが制限されなくなる。鍵管理装置3から必要な鍵を、いつも通りに取り出すことができるため、始業の準備等をスムースに行うことが可能になる。
鍵管理装置3が通常モードで運用されている状態において、制御部32は、出納機2が、ステップS713で送信した特定信号を受信したか否かを判定する(ステップS725)。特定信号を受信したときには、制御プロセスは、ステップS725からステップS726へ進む。
ステップS726において制御部32は、鍵管理テーブル351の「現状」の情報に基づいて、現時点で持ち出し中の、制限対象の鍵があるか否かを判断する。制限対象の鍵が持ち出されていないときには、ステップS726の判定がNOとなって、制御プロセスは、ステップS727に進む。制限対象の鍵が持ち出されているときには、ステップS726の判定がYESとなって、制御プロセスは、ステップS728に進む。
ステップS727において、制御部32は、出納機2に、制限対象の鍵が持ち出されていないことを意味するOK情報を送信する(図7の破線の矢印参照)。一方、ステップS728において、制御部32は、出納機2に、制限対象の鍵が持ち出されていることを意味するNG情報を送信する(図7の破線の矢印参照)。NG信号には、持ち出し中の、制限対象の鍵を特定する情報(例えば、鍵番号)と、当該鍵を持ち出している操作者を特定する情報(例えば操作者のID情報)とが含まれる。
尚、制御部32は、出納機2に、OK信号及びNG信号を送信する代わりに、又は、OK信号及びNG信号を送信すると共に、管理コンピュータ6にOK信号及びNG信号を送信してもよい。管理コンピュータ6は、OK信号及びNG信号を、出納機2に転送してもよい。出納機2は、鍵管理装置3及び/又は管理コンピュータ6からOK信号及びNG信号を受信してもよい。
出納機2の制御フロー71に戻り、ステップS714において、制御部26は、鍵管理装置3からのOK信号を受信したか否かを判断する。OK信号を受信したときには、制御プロセスはステップS716に進む。制御部26は、ステップS716において、出納機2の表示操作部28に、制限対象の鍵が持ち出されていない旨を表示する(図示省略)。その後、ステップS717において制御部26は、操作者が、出納機2の終了を指示したか否かを判断し、終了を指示したときには、ステップS7110において、制御部26は出納機2を終了(つまり、電源をオフ)する。
ステップS714においてOK信号を受信していないときには、制御部26は、ステップS715において、鍵管理装置3からのNG信号を受信したか否かを判断する。NG信号を受信したときには、制御プロセスはステップS718に進む。制御部26は、ステップS718において、出納機2の表示操作部28に、制限対象の鍵が持ち出されている旨を表示する。図8は、表示画面D81の一例を示しており、この画面構成例では、NG信号に含まれている情報に基づいて、持ち出し中の鍵の番号と、当該鍵を持ち出している操作者のID情報とを表示している。表示画面D81は、出納機2を終了するための操作ボタン(「はい」)を含んでいる。出納機2の操作者は、必要に応じて、鍵を持ち出している操作者に、鍵を返却するよう促す。操作者は、制限対象の鍵が全て、鍵管理装置3に返却されたことを確認した後に操作ボタンを操作する。尚、操作者はまた、鍵管理装置3に鍵が返却されていないことを把握した上で、鍵管理装置3に制限対象の鍵の全てが返却される前に、出納機2を終了させることも可能である。
このように、鍵管理装置3が、鍵の管理状況に係る信号を出力することにより、出納機2の操作者は、鍵管理装置3が通常モードから制限モードへ切り替えるタイミングにおいて、鍵管理装置3の管理状況を把握することができる。これにより、鍵の管理の厳正化と、鍵管理の運用の円滑化とを両立することができる。
表示画面D81において操作ボタンが操作されると、制御プロセスは、ステップS719からステップS7110に進み、制御部26は、出納機2を終了する。
鍵管理装置3の制御フロー72に戻り、ステップS729において、制御部32は、鍵管理装置3を制限モードへ切り替えて運用する。前述したように、制限対象の鍵は、鍵管理装置3からの取り出しが制限される。このとき、制限モードである旨を表示操作部34に表示することにより、操作者に報知をしてもよい。一方、制限対象でない鍵は、鍵管理装置3からの取り出しが制限されない。
鍵管理装置3は、鍵の取り出し及び返却のログ情報に、当該鍵の取り出し及び返却が通常モードにおいて行われたか、制限モードにおいて行われたかの情報も含めて、記憶部35に記憶をする。
図9は、鍵管理装置3のプリンタ33が出力するログ情報を例示している。印刷されるログ情報は、鍵の取出し日時、返却日時、操作者ID、鍵番号、当該鍵が使用される装置情報及び部位の情報を含むと共に、通常モードにおいて行われたか、制限モードにおいて行われたかの情報(「モード」)も含んでいる。図9に例示するように、制限モードにおいて行われた鍵の取り出し及び鍵の返却のイベントは、通常モードにおいて行われた鍵の取り出し及び鍵の返却のイベントとは区別して印刷してもよい。こうすることで、鍵の管理の厳正化を図ることができる。
図7の制御フロー72に戻り、ステップS7210において制御部32は、操作者による電源オフの操作が行われたか否かを判定する。電源オフの操作が行われたときには、制御プロセスは、ステップS7211に進み、制御部32は、鍵管理装置3の電源をオフにする。
このように、貨幣処理システム1においては、出納機2のデータクリア処理の終了後に、鍵の取り出しを制限することによって、鍵の管理が厳正化するから、出納機2、貨幣保管装置4及び/又は重要物管理装置5から、貨幣が不正に持ち出されるようなことを防止することができる。
(変形例)
前記の構成例では、鍵管理装置3において鍵の取り出しの制限を行っているが、貨幣保管装置4を、鍵管理装置3と同様に構成してもよい。つまり、データクリア処理の実行後は、貨幣保管装置4を制限モードへ切り替えて運用することにより、貨幣の取り出しの制限を行うようにしてもよい。尚、制限対象となる収納ドロワのロック機構は、電磁ロックによって構成されるものとする。貨幣保管装置4は、制限モードにおいては、第1〜第5収納ドロワ411〜415毎に引き出しを禁止するようにしてもよい。また、第1〜第5収納ドロワ411〜415毎に、引き出しが許可される操作者を、制限モードにおいては、通常モードから変更してもよい。さらに、第1〜第5収納ドロワ411〜415毎に、操作者の操作手順を、制限モードにおいては、通常モードから変更してもよい。
また、重要物管理装置5を、鍵管理装置3と同様に構成してもよい。つまり、データクリア処理の実行後は、重要物管理装置5を制限モードに切り替えて運用することにより、重要物の取り出しを制限するようにしてもよい。尚、制限対象となる収納部のロック機構は、電磁ロックによって構成されるものとする。重要物管理装置5は、制限モードにおいては、第1〜第8収納部511〜518毎に、その開閉を禁止するようにしてもよい。また、第1〜第8収納部511〜518毎に、開閉が許可される操作者を、制限モードにおいては、通常モードから変更してもよい。さらに、第1〜第8収納部511〜518毎に、操作者の操作手順を、制限モードにおいては、通常モードから変更してもよい。
尚、図7のフローチャートでは、データクリア処理を実行したときに、出納機2は、鍵管理装置3のモードの切り替えに係る特定信号を送信する。出納機2は、鍵管理装置3のモードの切り替えに係る特定信号を、これとは異なるタイミングで送信することも可能である。
例えば出納機2は、データクリア処理を実行する直前のタイミングで特定信号を送信してもよい。出納機2は、締め処理が終了したタイミングで特定信号を送信してもよい。出納機2は、締め処理を開始したタイミングで特定信号を送信してもよい。出納機2は、締め処理を開始する直前のタイミングで特定信号を送信してもよい。出納機2は、データクリア処理を実行した後、装置の電源をオフにするタイミングで特定信号を送信してもよい。
さらに、出納機2は、特定信号を、締め処理やデータクリア処理とは関連しないタイミングで送信することも可能である。例えば出納機2においてデータクリア処理を行った後に、翌日扱いの貨幣を、貨幣保管装置4、及び/又は、重要物管理装置5に収納する業務を行うような場合には、データクリア処理を行った後、直ちに、鍵の取り出しを制限してしまうと、業務の遂行に支障が生じる恐れがある。締め処理やデータクリア処理とは関連しないタイミングで特定信号を出力すれば、業務の遂行をスムースにすることができる。例えば出納機2を操作する特定の操作者(例えば役席者)の操作によって、出納機2が特定信号を送信することができるようにしてもよい。
尚、前記の構成では、鍵管理装置3は、出納機2又は管理コンピュータ6からの特定信号を受信することによって、通常モードから制限モードへの切り替えを行っているが、鍵管理装置3において、操作者が所定の操作を行うことにより、通常モードから制限モードへの切り替えを手動で行うようにしてもよい。こうすることで、鍵管理装置3が、出納機2又は管理コンピュータ6からの特定信号を、正常に受信することができなかった場合でも、鍵管理装置3を、制限モードに切り替えて運用することができる。尚、貨幣保管装置4及び/又は重要物管理装置5を通常モードと制限モードとで切り替えて運用する構成においても、同様である。
また、図7の制御フロー72では、鍵管理装置3の電源を、業務終了時にオフにし、始業時にオンにする運用としているが、鍵管理装置3の電源はオンのままにしてもよい。その場合、鍵管理装置3は、制限モードの状態で日付が変更すれば、制限モードから通常モードへ切り替えるように構成してもよい。尚、貨幣保管装置4及び/又は重要物管理装置5を通常モードと制限モードとで切り替えて運用する構成においても、同様である。
また、鍵管理装置3が、電源のオンオフを行う運用、電源をオンのままにする運用のいずれにおいても、通常モードから制限モードへの切り替えが行われた時点から所定時間が経過したときに、制限モードから通常モードへの切り替えを行うようにしてもよい。尚、貨幣保管装置4及び/又は重要物管理装置5を通常モードと制限モードとで切り替えて運用する構成においても、同様である。
(貨幣処理システムの別の構成例)
図10は、ここに開示する技術が適用される、図1とは異なる構成の貨幣処理システム10を示している。この貨幣処理システム10は、図1に示す、出納機2、鍵管理装置3、貨幣保管装置4及び重要物管理装置5が設置されている第1店舗101とは別の第2店舗102が、ネットワーク7に接続されている。第1店舗101のシステムの構成は、図1に示す店舗のシステムと同じである。
第2店舗102は、比較的小規模の店舗であって、第1店舗101に設置されている出納機2は設置されておらず、操作端末201に接続されかつ、貨幣の入出金処理を主に行う貨幣処理装置20が、第2店舗102に設置されている。貨幣処理装置20は、操作端末201を介して、ネットワーク7に接続されている。また、第2店舗102には、鍵管理装置30も設置されている。
第2店舗102においては、貨幣処理装置20が締め処理を実行し、当該第2店舗102における入出金集計表に基づいて、操作者が、貨幣処理装置20のデータ上の数値と、貨幣処理装置20が管理している貨幣の在高とが一致することを確認すると、操作端末201は、ネットワーク7を通じて、管理コンピュータ6に在高管理報告を送信する。
在高管理報告を受信した管理コンピュータ6は、自動的に、又は、担当者により手動で、特定信号を、第2店舗102の貨幣処理装置20及び鍵管理装置3に送信する。貨幣処理装置20は、特定信号を受信してデータクリア処理を実行する。鍵管理装置3は、特定信号を受信して通常モードから制限モードへと切り替える。
このように、管理コンピュータ6からの特定信号によって、鍵管理装置3のモードを、通常モードから制限モードへと切り替えることにより、出納機2が設置されていない小規模な第2店舗102においても、鍵の管理の厳正化を図ることができる。
尚、貨幣処理システム10においては、第2店舗102の貨幣処理装置20が、操作端末201を介して、鍵管理装置30に特定信号を送信するようにしてもよい。鍵管理装置30は、貨幣処理装置20からの特定信号を受けて、通常モードから制限モードへと切り替えてもよい。
1 貨幣処理システム
10 貨幣処理システム
2 出納機(貨幣処理装置)
20 貨幣処理装置
3 鍵管理装置(物品管理装置)
31 保管部
311〜31n 鍵保持部(保管部)
32 制御部
4 貨幣保管装置(物品管理装置)
411〜415 収納ドロワ
42 制御部
5 重要物管理装置(物品管理装置)
511〜518 収納部
52 制御部

Claims (11)

  1. 貨幣の処理を行う貨幣処理装置と、
    保管している物品を、操作者が取り出すことを管理する物品管理装置と、を備え、
    前記物品管理装置は、通常モードと、操作者による物品の取り出しを前記通常モードよりも制限する制限モードとを切り替え、
    前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える貨幣処理システム。
  2. 前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が処理結果を集計する締め処理に関連する特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える請求項1に記載の貨幣処理システム。
  3. 前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、保管している物品のうち、少なくとも一部の物品の取り出しを禁止する請求項1又は2に記載の貨幣処理システム。
  4. 前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、少なくとも一部の物品について、当該物品の取り出しを許可する操作者を、前記通常モードから変更する請求項1〜3のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  5. 前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、少なくとも一部の物品について、当該物品を取り出すための操作手順を、前記通常モードから変更する請求項1〜4のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  6. 前記物品管理装置は、複数の保管部を有すると共に、保管部毎に、物品の取り出しを管理し、
    前記物品管理装置は、前記制限モードにおいて、前記保管部毎に、物品の取り出しを制限する請求項1〜5のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  7. 前記物品管理装置は、前記貨幣処理装置が前記特定信号を出力すると、物品の管理状況に係る信号を出力する請求項1〜6のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  8. 前記物品管理装置は、前記通常モードから前記制限モードへ切り替えた日から日付が変わると、前記制限モードから前記通常モードへ切り替える請求項1〜7のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  9. 前記物品管理装置は、鍵を保管する鍵管理装置、重要物を保管する重要物管理装置、又は、貨幣を保管する貨幣保管装置である請求項1〜8のいずれか1項に記載の貨幣処理システム。
  10. 貨幣の処理を行う貨幣処理装置を含むネットワークに接続される物品管理装置であって、
    物品を保管する保管部と、
    操作者が、前記保管部から物品を取り出すことを管理する制御部と、を備え、
    前記制御部は、通常モードと、操作者による物品の取り出しを前記通常モードよりも制限する制限モードとを切り替え、
    前記制御部は、前記貨幣処理装置が特定信号を出力すると、前記通常モードから前記制限モードへ切り替える物品管理装置。
  11. 前記制御部は、前記制限モードにおいて、物品の取り出しを制限していることを操作者に報知する請求項10に記載の物品管理装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012038186A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Glory Ltd 貨幣処理装置
JP2013067975A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Glory Ltd 鍵管理装置と貨幣処理装置とからなるシステム、鍵管理装置、および、貨幣処理装置

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