JP2019124100A - 壁パネル及びその製造方法 - Google Patents
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また、縦レール及び横レールは、ステンレス鋼により形成されてもよい。
実施の形態1.
図1に示すように、上下方向Vに複数の列毎に並べられた複数の長方形状のタイル4が、壁パネル100の屋外側の面を覆うように設けられている。タイル4の各々は、上下方向Vに延びる複数の縦レール2及び水平方向Hに延びる複数の横レール3を介してパネル本体1に取り付けられている。
なお、上下方向V及び水平方向Hは、厳密に鉛直又は水平な方向である必要はなく、上下方向Vは、壁パネル100が施工される建物の高さ方向であり、水平方向Hは、建物の屋根の軒や基礎に略平行な方向であればよい。
また、縦レール2及び横レール3は、溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム系合金めっき鋼板をプレノッチロールフォーミング工法で加工することにより形成される。
図4に示すように、縦レール2は、C形鋼の両側のリップ21の一部が壁外側Eに立ち上げられることにより突出部22が形成されたものである。図5(a)に示すように、縦レール2の突出部22は略平行四辺形状をなしている。また、図5(b)に示すように、縦レール2の両側のリップ21の間には間隔D1が設けられる。またさらに、縦レール2の壁内側Fにはアンカー23が溶接によって取り付けられている。図4に示すように、アンカー23は、水平方向Hに延びる丸棒形状の部材であり、中央部分23aが壁外側Eに湾曲する。
変形ワッシャ31bは、平行四辺形形状をなしており、リップ21同士の間隔D1よりも小さいD2の幅を有する。変形ワッシャ31bは中央部分にボルト31aが係合した状態で、図9の二点鎖線に示す向きで縦レール2の内側に挿入される。そして、ボルト31aを回すことにより、矢印に示すように変形ワッシャ31bが回転し、変形ワッシャ31bの平行四辺形の鋭角部分Sが縦レール2のリップ21に当接する。これによって、変形ワッシャ31bは、円形ワッシャ31cとの間に縦レール2及び横レール3を挟み込むことが可能となる。従って、変形ワッシャ31bを有する固定部材31により、少ない部品で簡易に横レール3を縦レール2に固定させることができる。
まず、上下方向Vに延びる複数の縦レール2が埋め込まれた状態でコンクリート製のパネル本体1を成形し、次に、水平方向Hに延びる複数の横レール3を縦レール2に固定部材31を介して取り付ける。
そして、図11(a)に示すように、横レール3の下端3dがタイル4の凹部4aの内部に差し込まれるように、タイル4を下から上に移動させる。
次に、図11(b)に示すように、横レール3の下端3dをタイル4の凹部4aの下端溝部4cの段差に当接させるとともに、横レール3の上端3cもタイル4に当接させる。
さらに、図11(c)に示すように、さらにタイル4を上方に持ち上げ、横レール3の下端3dをタイル4の凹部4aの下端溝部4cに係合させた上で、下端溝部4cを中心にしてタイル4を図11(d)に示すように回動させる。そして、図11(e)に示すように、横レール3はタイル4の凹部4aの内部に収納された状態となる。この状態において、横レール3の上端3cとタイル4の上端溝部4bとが互いに当接するよう、タイル4の位置は下方にずらすように移動させる。これにより、タイル4は横レール3の各々に嵌合して取り付けられる。
この発明の実施の形態2に係る壁パネル200の構成を図12に示す。なお、以下の説明において、図1〜11の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
壁パネルの横レール3にはタイル104が取り付けられている。タイル104の上端には凸部104aが形成され、下端には凹部104bが形成される。上下方向Vに隣り合って並ぶタイル104同士は、図12の矢印Mに示すように壁外側から目視した際に互いの凸部104aと凹部104bとが互いに重なりあうように配置される。
また、壁パネル200では、壁パネル100と同様に、縦レール2がパネル本体1に埋め込まれた状態で設けられているので、パネル本体1の強度を低下させることなく、パネル本体1にタイル4を取り付けることができる。
この発明の実施の形態3に係る壁パネル300の構成を図13〜15に示す。
壁パネル300のパネル本体1には、図13及び14に示す縦レール302が埋め込まれる。縦レール302はC形鋼であり、縦レール302の一対のリップ321は内側に傾斜して設けられている。また、縦レール302の外周には、C字形状の曲板部材322が嵌合される。曲板部材322の各々は、縦レール302の外周面に設けられた3個の爪部302aによって、縦レール302に取り付けられる。また、曲板部材322の両端の各々には上方に突出する鋭角状の部分である突出部322aが形成される。そして、曲板部材322には、横レール3が載置されて取り付けられる。この時、横レール3の屈折部分3aが曲板部材322の突出部322aに係合する。
なお、ナット331bと取付板331cとの間に設けられるワッシャ331fは、平ワッシャでなく、スプリングワッシャであってもよい。
また、壁パネル300では、壁パネル100,200と同様に、縦レール302がパネル本体1に埋め込まれた状態で設けられているので、パネル本体1の強度を低下させることなく、パネル本体1にタイル4を取り付けることができる。
この発明の実施の形態4に係る壁パネル400の構成を図16に示す。
図16に示すように、壁パネル400は縦レール302を有し、縦レール302には取付部材402が取り付けられている。取付部材402は縦レール302と平行に延び、略L字形状の断面を有している。取付部材402は縦レール302の側面に溶接によって取り付けられる。また、取付部材402は、横レール3の取付方向に向かって突出する複数の爪部402aを有する。爪部402aは取付部材402の長手方向に沿って各々、所定の間隔を空けて設けられている。そして、取付部材402の爪部402aの各々には、横レール3が載置されて取り付けられる。
また、壁パネル100,200,300と同様に、縦レール302がパネル本体1に埋め込まれた状態で設けられるので、パネル本体1の強度を低下させることなく、パネル本体1にタイル4を取り付けることができる。
また、アンカー23は縦レール2,302に溶接によって接続されるが、これに限定されず、アンカー23はリベットやねじによって縦レール2,302に一体的に接続されてもよい。
また、アンカー23は丸棒形状の部材に限定されず、例えば、角形状の断面を有する部材であってもよい。
Claims (5)
- コンクリート製のパネル本体と、
前記パネル本体に埋め込まれた状態で設けられるとともに、上下方向に延びる複数の縦レールと、
前記縦レールに取り付けられるとともに、水平方向に延びる複数の横レールと、
前記横レールに取り付けられる複数のタイルとを備える壁パネル。 - 前記縦レールにはアンカーが一体的に接続され、前記アンカーは前記縦レールとともに前記パネル本体に埋め込まれた状態で設けられる請求項1に記載の壁パネル。
- 前記縦レール及び前記横レールは、溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム系合金めっき鋼板により形成される請求項1又は2に記載の壁パネル。
- 前記縦レール及び前記横レールは、ステンレス鋼により形成される請求項1又は2に記載の壁パネル。
- 上下方向に延びる複数の縦レールが埋め込まれた状態でコンクリート製のパネル本体を成形し、
次に、水平方向に延びる複数の横レールを前記縦レールに固定部材を介して取り付け、
次に、複数のタイルを前記横レールの各々に嵌合させて取り付ける、壁パネルの製造方法。
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---|---|---|---|---|
JPH04101435U (ja) * | 1991-02-06 | 1992-09-02 | 小野田エー・エル・シー株式会社 | コンクリート壁面に対するタイル貼付け構造 |
JPH05209454A (ja) * | 1992-01-29 | 1993-08-20 | Asahi Glass Co Ltd | 外壁体の乾式改修方法 |
JP2014501334A (ja) * | 2010-12-28 | 2014-01-20 | ポスコ | 高耐食溶融亜鉛合金めっき鋼板及びその製造方法 |
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- 2018-01-19 JP JP2018007280A patent/JP7128983B2/ja active Active
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