JP2019121544A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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磯貝 雅之
Masayuki Isogai
雅之 磯貝
哲史 市毛
Tetsushi Ichige
哲史 市毛
龍 古川
Ryo Furukawa
龍 古川
達朗 上田
Tatsuro Ueda
達朗 上田
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Abstract

【課題】商用電源を製品に投入した直後や通電を開始した直後に発生する異音を抑制する。【解決手段】第1のスイッチ手段2に並列接続された第2のスイッチ手段3と、第1のスイッチ手段と直列的に接続された電流制限手段5と、電流制限手段に並列に接続された第3のスイッチ手段4と、第1のスイッチ手段と電流制限手段とを経由して接続された整流手段6と、整流手段の出力側に接続された電圧可変降圧手段8と、電圧可変降圧手段に接続されたインバータ手段9と、第2のスイッチ手段と第3のスイッチ手段と電圧可変降圧手段とインバータ手段とを制御する制御手段100とを備え、制御手段は前記第2のスイッチ手段をオンにし、所定時間経過後に前記第3のスイッチ手段をオンさせインバータ手段を起動した後、電圧可変降圧手段の出力電圧をゼロから徐々に上げて所定の降圧電圧レベルまたは設定レベルに設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
鍋を加熱する加熱調理器として、ガスに替わって電気を使用した誘導加熱調理器が普及してきた。
普及にともない、磁性体の鍋の他に非磁性の銅製やアルミ製の鍋も加熱できる誘導加熱調理器も製品化されている。
ガスを使用した加熱調理器と異なり、誘導加熱調理器は多くの回路構成が有り、例えば、使用者が操作するモーメンタリ型電源スイッチを経由して最初に制御手段に電源を供給し、そのオンを検出したのち自己保持スイッチをオンにし、整流した後にインバータ手段を接続する方法(特許文献1)、整流後に昇降圧回路や降圧回路を経由した後にインバータを接続する方法(特許文献2、3)等がある。
また、加熱時に大電流をオンオフすることで大きな雑音源となる場合があるため、インバータ手段の前段ないしは商用電源の入力部あるいはその両方にフィルタ手段を接続する先行技術が存在する。(特許文献4)
特開2008−177011号公報 特開2010−80359号公報 特開平11−260542号公報 特開2009−146869号公報
誘導加熱調理器の回路には、フィルムコンデンサやチョークコイルなどの部品が用いられており、急激な電圧変化や電流変化によって前記部品の内部に電歪、磁歪が生じる。例えばフィルムコンデンサは、電圧変化に伴い電極間にクーロン力が働き歪むことによって音を発する。また、チョークコイルは電流の変化が磁束密度の変化となり、磁性体が歪むことによって音を発する場合が多い。これらが使用者に異音となって認識される場合がある。
これらの現象は、製品の電源スイッチを投入した直後(製品の電源スイッチをオンしたとき)や、インバータの通電を開始したときが顕著となる。
異音の発生は、外部ノイズを低減するためのフィルタに設けたコンデンサやチョークコイル、インバータ内の平滑コンデンサ、スナバコンデンサの容量、材質や形状によって異なる。また、インバータ手段がオンオフ制御を行う場合、急激な電圧印加がスナバコンデンサなどに生じた時にも同様に異音となる場合があり、使用者にとっては、これらの異音が小さいレベルでも気になることがある。
この異音の発生について特許文献4に記載の図3を用いて概略を説明する。
交流電源12にダイオードブリッジDB1が接続されている。一般的にこの交流電源12とダイオードブリッジDB1との間に電源スイッチ(図示なし)を有し、ダイオードブリッジDB1の出力側の出力間にフィルタ手段としてフィルムコンデンサ(図示なし)が設けられ、その後段に直流電源部(L1、C1)が接続し、インバータ32に接続されている。
インバータ32には、トランジスタQ1とQ2、加熱コイルL3と共振コンデンサC4、C3で構成される共振回路があり、スイッチング素子(Q1、Q2)を高速で排他的にオンオフさせることにより加熱コイルに高周波数の電流を流し、近傍に配された金属負荷(鍋17)の底面に渦電流を発生させて自己加熱させる。また、トランジスタQ1とQ2にはノイズ防止用のスナバコンデンサ(図示なし)がダイオードD1とD2にそれぞれ並列に接続している。
使用者が誘導加熱調理器を起動するため電源スイッチをオンすると、ダイオードブリッジDB1に電源が供給されフィルタ手段のフィルムコンデンサには急激な充電が行われ、直流電源部のチョークコイルL1にも急激な電流が流れるとともにコンデンサC1にも充電が行われる。少なくとも商用電源の半周期以内には、商用電源1電圧の最大値まで達する。特に、交流電源のピーク電圧である位相で電源スイッチをオンした場合が最も厳しい条件になる。同様にインバータ32の前記各スナバコンデンサには交流電源12の約半分の電圧まで急激に充電される。このような急激な充電により、コンデンサやチョークコイルから異音が発生する。
インバータ32がハーフブリッジ(SEPP)型やフルブリッジ型である場合、上アームのトランジスタと下アームのトランジスタの駆動は排他的に行われる。SEPP型のインバータを例にとると、上アームのトランジスタQ1のインバータ駆動回路はブートストラップ電源を用いることがほとんどである。
ブートストラップ電源の詳細な説明は省略するが、ブートストラップ電源を採用した場合は、インバータ動作を開始するためにはトランジスタQ2を先にオンさせてトランジスタQ1を動作させるエネルギーを得た後にトランジスタQ1をオンするものである。この動作の流れより、前記電源スイッチがオンし、電源が既に商用電源の最大値まで上昇している場合、トランジスタQ2にかかる電圧、すなわち、ダイオードD1とD2に並列に設けた各スナバコンデンサにはそれぞれ前記電圧の約半分の電圧が充電されているため、トランジスタQ2の駆動開始動作によって、ダイオードD1に並列に設けたスナバコンデンサは急激な短絡電流の発生とダイオードD2に並列に設けたスナバコンデンサの急激な充電動作が同時に発生するため、異音の要因となる。
さらには、インバータ通電開始時にはインバータ32にかかる電圧は交流電源12の最大の状態から開始されるため最少の電力が制限されてしまう。磁性体負荷(鉄ホーローなど)の場合、発生する磁束によって負荷との間に比較的大きな吸引力が発生しガラス天板間との衝撃音となり、これも異音の要因となる。
また、インバータ加熱のオンオフ制御を行う場合、オン時には毎回上記動作が行われるため、動作間隔にしたがって異音が発生することになる。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、商用電源より電力の通電を制御するモーメンタリ型の第1のスイッチ手段と、該第1のスイッチ手段に並列接続された第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段と直列的に接続された電流制限手段と、該電流制限手段に並列に接続された第3のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段と前記電流制限手段とを経由して接続された整流手段と、該整流手段の出力側に接続された電圧可変降圧手段と、該電圧可変降圧手段に接続されたインバータ手段と、前記第2のスイッチ手段と前記第3のスイッチ手段と前記電圧可変降圧手段と前記インバータ手段とを制御する制御手段とを備え、該制御手段は前記第2のスイッチ手段をオンにし、所定時間経過後に前記第3のスイッチ手段をオンさせ前記インバータ手段を起動した後、前記電圧可変降圧手段の出力電圧をゼロから徐々に上げて所定の降圧電圧レベルまたは設定レベルに設定するものである。
本発明によれば、電源投入直後、あるいは、インバータ通電開始直後に、フィルタ手段やインバータ手段内に配されたコンデンサやチョークコイルから発生する異音を抑制することができ、使用者の不快感を低減できるとともに、負荷の判別を適切に行うことができる。
また、インバータ通電のオンオフ制御におけるインバータ通電開始直後に、フィルタ手段やインバータ手段内に配されたコンデンサやチョークコイルから発生する異音を抑制することができることから、インバータのオンオフ制御における異音による使用者の不快感を低減できる。
さらに、インバータ通電をオフした場合には、インバータにかかる電圧がほぼゼロ電圧になるため、インバータ内部素子の電圧ストレスを最小化でき、故障の発生を抑制できる。
本発明の第1の実施例の要部ブロック図 第1の実施例の起動手順を示す説明図 負荷加熱可否を判定するための第1の説明図 負荷加熱可否を判定するための第2の説明図 第1の実施例の停止手順を示す説明図 本発明の第2の実施例の要部ブロック図 第2の実施例における起動手順を示す説明図
本発明の第1の実施例について図1を用いて説明する。図1において、商用電源1に第1のスイッチ手段2(モーメンタリ型)と第2のスイッチ手段3の並列体を接続する。また、第3のスイッチ手段4と電流制限手段5の並列体を接続する。前記並列体を整流手段6に接続し直流化する。直流化した電源は入力コンデンサ71、チョークコイル72、出力コンデンサ73等で構成されるフィルタ手段7に接続し、さらに、高速スイッチ手段81、還流ダイオード82、チョークコイル83、平滑コンデンサ84等で構成される電圧可変降圧手段8に接続したのち、インバータ手段9に接続する。
ここでは、インバータ手段9は、直列に接続した逆並列ダイオードを接続した高速スイッチ手段91、92、それぞれにスナバコンデンサ95、96を接続し、中点から加熱コイル93と共振コンデンサ94を接続し、電源の基準電位側に接続するSEPP回路としている。
制御手段100は、第1のスイッチ手段2のオンオフ状態の入力、第2のスイッチ手段3のオンオフの制御、第3のスイッチ手段4のオンオフ制御、電圧可変降圧手段8の制御およびインバータ手段9の制御を行い負荷への投入電力の制御を行う。第2のスイッチ手段3と第3のスイッチ手段4は制御手段100からオンオフの制御が出来るリレーやトライアックなどのスイッチ手段を用いている。
次に図2を用いて動作開始シーケンスについて説明する。
時刻t0において、使用者が第1のスイッチ手段2をオンすると商用電源1から電力の供給が開始し制御手段100の電源手段(図示せず)が立ち上がり制御手段100は起動する。
第1のスイッチ手段2がオンするタイミングによって、フィルタ手段7に印加される電圧は変化し、商用電源1のピーク位相の時が最も高くなる。しかし、電流制限手段5によって流れ込む電流が抑えられるため、緩やかに電圧は上昇していく。制御手段100が起動し、時刻t1に制御手段100が第1のスイッチ手段2のオン状態を検出すると、利用者が電源スイッチを押したものと判断し、第2のスイッチ手段3をオンし、制御回路用電源手段の自己保持を行う。もしくは、制御手段100が起動したことで利用者が前記電源スイッチを押したものと判断してもよい。
このとき、フィルタ手段の入力電圧Vaおよび電圧可変降圧手段8の入力電圧Vbは、電流制限手段5を経由して電流が流れるために図2のように徐々に立ち上がる。
t1から所定時間経過したt2において第3のスイッチ手段4をオンにする。
この時点で、VaおよびVbは電流制限手段5によって、ゼロ電圧と商用電源1のピーク電圧の間まで、任意に設定できる電圧に充電されているが、t3において第3のスイッチ手段4をオンすることにより、商用電源1のピーク電圧まで充電される。このとき、充電されるまでの電位差ないし電流がフィルタ手段7に含まれるコンデンサやチョークコイルに異音を発生させる可能性はあるが、従来例のようにゼロ電圧から商用電源1のピーク電圧まで充電される場合よりもはるかに小さくなることは明白である。コンデンサがピーク電圧まで充電されてから第4のスイッチ手段4をオンすれば、この時点までの異音の発生は皆無となる。
t4において、インバータ手段9の動作を開始する。ただし、電圧可変降圧手段8の動作は停止状態(スイッチング素子81がオフ)のため、インバータ手段9の入力電圧Vcの電圧はゼロであり、インバータ手段9の内部にある各部品に電圧はかかっていないのでスイッチング素子91、92が排他的にオンオフしても動作電流もゼロであり、スナバコンデンサ95、96からの異音発生は無い。
t5において、電圧可変降圧手段8の動作を開始する。このときの動作はソフトスタートとする。したがって、インバータ手段9に印加される電圧Vcも徐々に上昇していき、例えばスナバコンデンサ96にかかる電圧Vcも同様であり、加熱コイル93、共振コンデンサ94に流れる電流も緩やかに上昇していくため、負荷97(金属鍋)に対して急激な磁束鎖交も発生しない。このため、インバータ手段9および負荷97から発生する異音も抑制される。
これらの動作の後、制御手段100による所定の電圧可変降圧手段8の出力設定電圧またはスイッチング手段81の設定デューティにするとともに、インバータ手段9の動作状態(周波数やデューティ等)から、負荷電流検出回路IL、商用電源電流検出回路Iin等から負荷の加熱可否を判断する。
図3は負荷加熱可否を判定するための第1の判定図例である。例えば、電圧可変降圧手段8の出力電圧およびインバータ手段9の動作状態を固定した状態において、図3のような負荷電流・商用電源電流の特性図に照らし合わせて加熱可否を判断することができる。この図においては、商用電源電流を横軸、負荷電流を縦軸として表したとき、商用電源電流に対して負荷電流が大きいほどインバータ負荷の等価抵抗が小さく加熱しにくいこと(非磁性ステンレスやアルミニウム製の鍋など)を示している。
図4は負荷加熱可否を判定するための第2の判定図例である。電圧可変降圧手段8の降圧設定デューティとインバータ手段9の動作状態を固定した状態において、降圧設定デューティを固定すると、負荷インピーダンスによって電圧が変化する。例えば非磁性ステンレスやアルミニウム製の負荷では、負荷電流が大きくインバータ入力電流も低下する。また、等価抵抗の小さな負荷(例えば、無負荷の場合)では電力が消費されないため、インバータ入力電圧は下がらない。このような特性を図4のような負荷電流・インバータ入力電圧Vcの特性図に照らし合わせて加熱可否を判断することができる。
次に図5を用いて動作停止シーケンスについて説明する。
時刻t6まで通常のインバータ動作を継続しているものとする。このとき、加熱電力は電圧可変降圧手段8の出力を100%としてインバータ手段9の動作設定を可変していても、また、電圧可変降圧手段8の出力を可変してインバータ手段9の動作設定を固定していても、また、電圧可変降圧手段8の出力とインバータ動作9の動作設定を組み合わせて動作させてもよい。
t6において、使用者の設定した加熱の電力設定が低く、オンオフ制御を行っている場合、あるいは、使用者が加熱中に加熱停止操作をした場合、加熱中に第1のスイッチ手段2のオンを検出した場合には、以下の動作を行う。
時刻t6からt7にかけて、インバータ9の動作は継続したまま電圧可変降圧手段8の出力を下げていく。これにより、電圧可変降圧手段8の出力コンデンサ84が放電されていき電圧が下がるので、インバータ手段9のスイッチング素子にかかる電圧が低下するとともに、スナバコンデンサ95、96にかかる電圧が低下し、最終的にはインバータ手段9の入力電圧Vcがゼロ電圧になったまま動作する状態になる。
時刻t7になったあと、時刻t8においてインバータ手段9の制御信号を下げていき、時刻t9において停止する。
このような動作を行うと、フィルタ手段7の入力電圧Vaおよび電圧可変降圧手段8の入力電圧Vbは商用電源1の最大電圧になったままであるが、インバータ手段9の入力電圧Vcはほぼゼロとなる。
オンオフ制御の場合は、この状態から、再度インバータ通電を開始するものであり、インバータ手段9の動作を先に行い、電圧可変降圧手段8の出力電圧を徐々に高くしていくことで図2における時刻t4以降と同等となるので、異音の発生は抑制されたままでインバータ加熱のオンオフ制御を行うことができる。
また、使用者が加熱動作中に第1のスイッチ2手段をオンした場合は、制御手段100は引き続き第2のスイッチ3と第3のスイッチ手段4をオフする。これにより、インバータ手段9にかかる電圧はほぼゼロ電圧のまま停止されるので、インバータ手段9の素子への電圧ストレスが最少となり安全が確保される。
次に、本発明の第2の実施例について図6を用いて説明する。
図6は、図1におけるフィルタ手段7の代わりに、商用電源1側にコモンモードフィルタ手段200を挿入した例である。
図6において、商用電源1に第1のスイッチ手段2(モーメンタリ型)と第2のスイッチ手段3の並列体を接続する。また、第3のスイッチ手段4と電流制限手段5の並列体を接続する。
前記並列体にアクロスコンデンサ201、203、コモンモードチョークコイル202で構成されるフィルタ手段200を接続し、その出力を整流手段6に接続し直流化する。直流化した電源は平滑コンデンサ80、高速スイッチ手段81、還流ダイオード82、チョークコイル83、平滑コンデンサ84等で構成される電圧可変降圧手段8に接続したのち、インバータ手段9に接続する。
ここでは、インバータ手段9は、直列に接続した逆並列ダイオードを接続した高速スイッチ手段91、92、それぞれにスナバコンデンサ95、96を接続し、中点から加熱コイル93と共振コンデンサ94を接続し、電源の基準電位端に接続するSEPP回路としている。
制御手段100は、第1のスイッチ手段2のオンオフ状態の入力、第2のスイッチ手段3のオンオフの制御、第3のスイッチ手段4のオンオフ制御、電圧可変降圧手段8の制御およびインバータ手段9の制御を行い負荷への投入電力の制御を行う。
次に図7を用いて動作開始シーケンスについて説明する。
時刻t0において、第1のスイッチ手段2がオンすると制御回路用電源手段(図示せず)が立ち上がる。第1のスイッチ手段2がオンするタイミングによって、フィルタ部200に最も大きな電流が流れ込むのは、商用電源1の電圧が最も高い位相の時であるが、この時、流れこむ電流は電流制限手段5によって制限されるため抑制されることになるので、フィルタ手段200内の各素子にかかる電圧や電流が抑えられ、異音の発生も抑制される。制御手段100が起動し、時刻t1に制御手段100が第1のスイッチ手段2のオン状態を検出すると、利用者が電源スイッチを押したものと判断し、第2のスイッチ手段3をオンし、制御回路用電源手段の自己保持を行う。このとき、フィルタ手段200の入力電圧Vaおよび出力電圧Vbは、電流制限手段5を経由して電流が流れるために、整流手段6によって直流化した電圧Vdは図7のように徐々に立ち上がる。
t1から所定時間経過したt2において第3のスイッチ手段4をオンにする。この時点で、電圧可変降圧手段8の入力電圧Vdは電流制限手段5によって、ゼロ電圧と商用電源1のピーク電圧の間まで、任意に設定できる電圧に充電されているが、第3のスイッチ4をオンすることにより、商用電源1のピーク電圧まで充電される。このとき、充電されるまでの電位差ないし電流がフィルタ手段200に含まれるコンデンサやチョークコイルに異音を発生させる可能性はあるが、従来例のようにゼロ電圧から商用電源1のピーク電圧まで充電される場合よりもはるかに小さくなることは明白である。コンデンサがピーク電圧まで充電されてから第4のスイッチ手段4をオンすれば、この時点までの異音の発生は皆無となる。
t4において、インバータ手段9の動作を開始する。ただし、電圧可変降圧手段8の動作は行っていないため、インバータ手段9の入力電圧Vcの電圧はゼロであり、インバータ手段9の内部にある各部品に電圧はかかっていないのでスイッチング素子91、92が排他的にオンオフしても動作電流もゼロであり、スナバコンデンサ95、96等からの異音発生は無い。
t5において、電圧可変降圧手段8の動作を開始する。このときの動作はソフトスタートである。したがって、インバータ手段9に印加される電圧Vcも徐々に上昇していき、例えばスナバコンデンサ96にかかる電圧Vcも同様であり、加熱コイル93、共振コンデンサ94に流れる電流も緩やかに上昇していくため、負荷97(金属鍋)に対して急激な磁束鎖交も発生しない。このため、インバータ手段9および負荷97から発生する異音も抑制される。
第2の実施例における動作停止シーケンス、負荷の判別方法については、第1の実施例と同様であるので省略する。
なお、第1の実施例はフィルタ手段が整流手段6の後段に、第2の実施例はフィルタ手段が整流手段の前段にあるが、必ずしもこれに限るわけではなく、前後段両方にフィルタ手段があっても同様の効果が期待できる。
2・・・第1のスイッチ手段、3・・・第2のスイッチ手段、4・・・第3のスイッチ手段、5・・・電流制限手段、6・・・整流手段、7・・・フィルタ手段、8・・・電圧可変降圧手段、9・・・インバータ手段、81・・・スイッチング手段、91・・・スイッチング手段、92・・・スイッチング手段、93・・・加熱コイル、94・・・共振コンデンサ、95・・・スナバコンデンサ、96・・・スナバコンデンサ、100・・・制御手段

Claims (2)

  1. 商用電源より電力の通電を制御するモーメンタリ型の第1のスイッチ手段と、
    該第1のスイッチ手段に並列接続された第2のスイッチ手段と、
    前記第1のスイッチ手段と直列的に接続された電流制限手段と、
    該電流制限手段に並列に接続された第3のスイッチ手段と、
    前記第1のスイッチ手段と前記電流制限手段とを経由して接続された整流手段と、
    該整流手段の出力側に接続された電圧可変降圧手段と、
    該電圧可変降圧手段に接続されたインバータ手段と、
    前記第2のスイッチ手段と前記第3のスイッチ手段と前記電圧可変降圧手段と前記インバータ手段とを制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は前記第2のスイッチ手段をオンにし、
    所定時間経過後に前記第3のスイッチ手段をオンさせ前記インバータ手段を起動した後、
    前記電圧可変降圧手段の出力電圧をゼロから徐々に上げて所定の降圧電圧レベルまたは設定レベルに設定することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記インバータ手段がオフする際は、前記電圧可変降圧手段の出力を最低値に低下させてから行うことを特徴とする、請求項1記載の誘導加熱調理器。
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