JP2019121458A - 注液装置及び蓄電モジュールの製造方法 - Google Patents

注液装置及び蓄電モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電モジュールの生産効率を高めることができる注液装置及び蓄電モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】注液装置80は、複数の内部空間Vのそれぞれの圧力を減圧可能な減圧ポンプ93と、電解液が貯留された貯留部82と、貯留部に連通しており、複数の内部空間のそれぞれに挿入される複数の供給管83と、を有し、内部空間のそれぞれに電解液を注入する供給装置81と、それぞれの内部空間に対する電解液の注入の進捗状況を取得する取得部86と、進捗状況に基づいて互いに隣接する内部空間同士の進捗を比較し、上記進捗が相対的に早い方の内部空間を減圧するように、減圧ポンプを制御する制御装置95と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、注液装置及び蓄電モジュールの製造方法に関する。
従来の蓄電モジュールとして、電極板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えたバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。バイポーラ電池は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極を積層してなる積層体を備えている。積層体には、シール用の絶縁性の枠体が設けられ、バイポーラ電極の積層によって形成される側面において電極板の縁部が保持されるようになっている。
特開2011−151016号公報 特表2016−511919号公報
上述のような蓄電モジュールの製造方法は、枠体内におけるバイポーラ電極間に電解液を注液する工程を含んでいる。電解液の注液方法としては、例えば、特許文献2に示されるように、真空状態のセル内に、ニードル等を用いて注液する方法がある。しかしながら、バイポーラ電極は、非常に薄い電極板により形成されているため、バイポーラ電極同士で挟まれる空間(セル)の容積が変化し易い。このために、セルの幅(セルの配列方向における大きさ)が小さくなった空間には、ニードル等からの電解液がセルの空間に充填され難くなり、蓄電モジュールの生産効率が低下する。
本発明は、蓄電モジュールの生産効率を高めることができる注液装置及び蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る注液装置は、一方面側に正極が形成され、他方面側に負極が形成された電極板からなるバイポーラ電極が積層された積層体を有する蓄電モジュールにおいて、互いに隣接する電極板同士の空間である内部空間に電解液を注入する注液装置であって、複数の内部空間のそれぞれを減圧する減圧部と、電解液が貯留された貯留部と、貯留部に連通しており、複数の内部空間のそれぞれに挿入される複数の供給管と、を有し、内部空間のそれぞれに電解液を注入する供給部と、それぞれの内部空間に対する電解液の注入の進捗状況を取得する取得部と、上記進捗状況に基づいて、互いに隣接する内部空間同士の進捗を比較して、相対的に進捗が早い方の内部空間を減圧するように、減圧部を制御する制御部と、を備える。
本発明に係る蓄電モジュールの製造方法は、一方面側に正極が形成され、他方面側に負極が形成された電極板からなるバイポーラ電極がセパレータを介して積層された積層体を有する蓄電モジュールの製造方法であって、互いに隣接する電極板同士の空間である複数の内部空間のそれぞれに、電解液を注入する供給ステップと、供給ステップにおいて、それぞれの内部空間への電解液の注入の進捗状況を取得する取得ステップと、上記進捗状況に基づいて、互いに隣接する内部空間同士の進捗を比較して、進捗が相対的に早い方の内部空間を減圧する減圧ステップと、を含む。
上記注液装置及び蓄電モジュールの製造方法では、互いに隣接する内部空間において進捗が相対的に早い方の内部空間を減圧することによって、内部空間同士を隔てる電極板を変形させて、進捗が相対的に遅い方の内部空間の容積を広げている。これにより、電解液の注入の遅い内部空間へ電解液が注入されやすくなり、注入完了までの時間が短縮される。更に、上記注液装置及び蓄電モジュールの製造方法では、進捗が早い内部空間を単に減圧するのではなく、隣接する内部空間同士に進捗の差がある場合に減圧している。これにより、確実に内部空間同士を隔てる電極板を変形させることができる。この結果、蓄電モジュールの生産効率を高めることができる。
本発明に係る注液装置では、制御部は、規定量の電解液の注液が完了した内部空間から順番に減圧するように、減圧部を制御してもよい。また、本発明に係る蓄電モジュールの製造方法の減圧ステップでは、規定量の電解液の注液が完了した内部空間から順番に減圧してもよい。上記注液装置及び蓄電モジュールの製造方法では、電解液の注入が完了していない内部空間へ電解液が注入されやすくなる。
本発明に係る注液装置では、制御部は、規定量の電解液の注液が完了した内部空間から順番に減圧すると共に、減圧の度合いが徐々に小さくなるように、減圧部を制御してもよい。これにより、時間の経過に合わせて適切に内部空間を減圧できるようになり、無駄な減圧を回避できる。
本発明に係る注液装置は、貯留部を加圧する加圧部を更に備え、制御部は、進捗の遅い内部空間に連通する貯留部を加圧するように加圧部を制御してもよい。これにより、進捗の遅い内部空間の容積を広げることができると共に、電解液の注入速度を速めることができる。
本発明に係る注液装置では、取得部は、貯留部に貯留された電解液の量に基づいて電解液の注入の進捗状況を取得してもよい。これにより、上記進捗状況を簡易な構成で取得することが可能になる。
本発明によれば、蓄電モジュールの生産効率を高めることができる。
一実施形態に係る注液装置によって電解液が注入される蓄電モジュールを備える蓄電装置を示す概略断面図である。 図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。 図2の蓄電モジュールを示す概略斜視図である。 図3の蓄電モジュールの一部を拡大した断面図である。 一実施形態に係る注液装置の構成を示す概略構成図である。 図5の注液装置の機能構成を示した機能ブロック図である。 一実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図1〜図5には、XYZ直交座標系が示される。
まず、一実施形態に係る注液装置によって電解液が注入される蓄電モジュールの構成について説明する。図1に示される蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電モジュール12は、例えば、バイポーラ電池である。蓄電モジュール12の例には、ニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池が含まれるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
複数の蓄電モジュール12は、金属板等の導電体14を介して積層されて配列体11を形成している。導電体14は、互いに隣接する蓄電モジュール12,12の間に配置される一つの金属体であり、互いに隣接する蓄電モジュール12,12の両方に接触させた状態で配置される。導電体14は、例えば、アルミニウム等の金属材料により形成されている。導電体14は、積層方向(Z方向)から見たとき、蓄電モジュール12及び導電体14は、例えば、矩形形状を有する。積層方向から見たとき、導電体14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。言い換えれば、導電体14は、積層方向から見たときに蓄電モジュール12が配置される領域内に配置されている。導電体14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向に直列に接続される。
導電体14は、蓄電モジュール12の積層方向において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。すなわち、導電体14は、積層方向において、配列体11の両端にも配置されている。積層方向において、一端に位置する導電体14には取出部24が接続されており、他端に位置する導電体14には取出部26が接続されている。取出部24は、接続される導電体14と一体であってもよい。取出部26は、接続される導電体14と一体であってもよい。取出部24及び取出部26は、積層方向に交差する方向(X方向)に延在している。これらの取出部24及び取出部26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電体14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能する。具体的には、導電体14は、蓄電モジュール12における導電体14との接触面12aよりも高い熱伝導性を有している。また、導電体14の内部には、積層方向に交差する方向(Y方向)に延在する貫通孔14aが設けられている。貫通孔14aは、導電体14において互いに対向する一方の側面から他方の側面まで連通する。貫通孔14aは、積層方向及び積層方向に交差する方向(X方向)に配列されている。このような貫通孔14aに空気等の気体の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12において発生する熱を効率的に外部に放出できる。導電体14のサイズ、導電体14の材質、貫通孔14aのサイズ、及び貫通孔14aの数等は、例えば、蓄電装置10の温度が50℃を超えないように適宜調整される。蓄電モジュール12に、貫通孔14aに空気を積極的に流通(循環)させる装置を設けても良い。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電体14を積層方向に拘束する拘束部材15を備え得る。拘束部材15は、一対の拘束プレート16,17と、拘束プレート16,17同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)と、を備える。各拘束プレート16,17と導電体14との間には、例えば、樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16,17は、例えば、鉄等の金属によって構成されている。
積層方向から見たとき、各拘束プレート16,17及び絶縁フィルム22は、例えば、矩形形状を有する。絶縁フィルム22は、導電体14よりも大きくなっており、各拘束プレート16,17は、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。積層方向から見たとき、拘束プレート16の縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16aが蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向から見たとき、拘束プレート17の縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔17aが蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。積層方向から見たときに各拘束プレート16,17が矩形形状を有している場合、挿通孔16a及び挿通孔17aは、拘束プレート16,17の角部に位置する。
一方の拘束プレート16は、取出部26に接続された導電体14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート17は、取出部24に接続された導電体14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば、一方の拘束プレート16側から他方の拘束プレート17側に向かって挿通孔16aに通され、他方の拘束プレート17から突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電体14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向に拘束荷重が付加される。
図2に示されるように、蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極32が積層された積層体30を備える。バイポーラ電極32の積層方向から見たとき、積層体30は、例えば、矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間にはセパレータ40が配置され得る。バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の一方面に設けられた正極層(正極)36と、電極板34の他方面に設けられた負極層(負極)38と、を含む。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極層36は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極層38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極層38は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極層36と対向している。
積層方向において、積層体30の一端には、内側面に負極層38が配置された電極板34が配置され、他端には、内側面に正極層36が配置された電極板34が配置される。電極板34の負極層38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極層36と対向している。電極板34の正極層36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極層38と対向している。これらの電極板34はそれぞれ隣り合う導電体14(図1参照)に接続される。
蓄電モジュール12は、バイポーラ電極32の積層方向に延在する積層体30の側面30aにおいて電極板34の縁部34aを保持する枠体50を備える。枠体50は、積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。側面50sは、バイポーラ電極32の積層方向から見たとき、例えば、矩形形状を有している。この場合、側面50sは四つの矩形面から構成される。枠体50は、電極板34の縁部34aを保持する第1樹脂部52と、積層方向から見たときに第1樹脂部52の周囲に設けられる第2樹脂部54とを備え得る。
枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の一方面(正極層36が形成される面)から縁部34aにおける電極板34の端面にわたって設けられている。バイポーラ電極32の積層方向から見たとき、各第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34a全周にわたって設けられている。隣り合う第1樹脂部52同士は、各バイポーラ電極32の電極板34の他方面(負極層38が形成される面)の外側に延在する面において溶着している。その結果、第1樹脂部52には、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34aが埋没して保持されている。各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34aと同様に、積層体30の両端に配置された電極板34の縁部34aも第1樹脂部52に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向に隣り合う電極板34,34間には、当該電極板34,34と第1樹脂部52とによって気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。当該内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容(充填)されている。
枠体50の外壁を構成する第2樹脂部54は、バイポーラ電極32の積層方向において積層体30の全長にわたって延在する筒状部である。第2樹脂部54は、バイポーラ電極32の積層方向に延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、バイポーラ電極32の積層方向に延在する内側面において第1樹脂部52の外側面に溶着されている。
電極板34は、例えば、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板34の縁部34aは、正極活物質及び負極活物質の塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域が枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52に埋没して保持される領域となっている。正極層36を構成する正極活物質の例には、水酸化ニッケルが含まれる。負極層38を構成する負極活物質の例には、水素吸蔵合金が含まれる。電極板34の他方面における負極層38の形成領域は、電極板34の一方面における正極層36の形成領域に対して一回り大きくなっている。なお、電極板34は、例えば、導電性ゴム等の導電性樹脂から形成されてもよい。
セパレータ40は、例えば、シート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料の例には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布及び不織布等が含まれる。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されていてもよい。なお、セパレータ40は、シート状に限られず、袋状に形成されていてもよい。セパレータ40は、積層方向に圧縮されている。
枠体50(第1樹脂部52及び第2樹脂部54)は、例えば絶縁性の樹脂を用いた射出成形によって矩形の筒状に形成されている。枠体50を構成する樹脂材料の例には、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、及び変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が含まれる。
図3及び図4に示されるように、蓄電モジュール12の枠体50は、バイポーラ電極32の積層方向に延在する側面50sを有する。側面50sはバイポーラ電極32の積層方向から見て外側に位置する面である。よって、第2樹脂部54が枠体50の側面50sを有することになる。
枠体50の側面50sには、枠体50内に電解液を注入するための注液口50aが設けられている。注液口50aは、電解液の注入後にシール材(不図示)によって封止される。注液口50aの形状は、例えば、矩形であるが、円形等の他の形状であってもよい。注液口50aはバイポーラ電極32の積層方向が長手方向となるように延在している。注液口50aは、バイポーラ電極32の積層方向から見た側面50sの矩形形状の一辺における中央に設けられるが、中央からずれて配置されてもよい。
図4に示されるように、注液口50aは、第1樹脂部52に設けられた第1開口52aと、第2樹脂部54に設けられた第2開口54aとを有し得る。第1開口52aは、隣り合うバイポーラ電極32間の内部空間V(図2参照)及び第2開口54aと連通している。第1樹脂部52には、複数の第1開口52aが設けられており、第2樹脂部54には、複数の第1開口52aを覆うように広がる単一の第2開口54aが設けられている。この場合、電解液は第2開口54aから第1開口52aを経由して枠体50内に注入される。第1開口52aは、各第1樹脂部52に設けられてもよいし、隣り合う第1樹脂部52間に設けられてもよい。各第1開口52aの形状は、例えば、円形であり、第2開口54aの形状は、例えば、矩形である。
次に、上述した蓄電モジュール12に電解液を注入する、一実施形態の注液装置80について説明する。ここでは、図5に示されるように、互いに隣接する電極板34同士の空間である内部空間Vを24個有する蓄電モジュール12のそれぞれの内部空間V(VA〜VX)に電解液を注入する注液装置80を例に挙げて説明する。注液装置80は、供給装置(供給部)81と、圧力調整部(減圧部)90と、制御装置(制御部)95と、を備える。
供給装置81は、24個の内部空間Vのそれぞれに電解液を注入する。供給装置81は、複数の貯留部82と、複数の供給管83と、複数のバルブ84と、複数の取得部86と、を有する。貯留部82(82A〜82X)は、複数の内部空間Vのそれぞれに供給する電解液を一時的に貯留する。供給管83(83A〜83X)は、複数の貯留部82のそれぞれに連通しており、注液口50a及び第1開口52aを介して複数の内部空間Vのそれぞれに挿入される。バルブ84(84A〜84X)は、供給管83に設けられており、貯留部82と内部空間Vとの間を連通させたり、連通を遮断させたりする。
取得部86(86A〜86X)は、それぞれの内部空間Vに対する電解液の注入の進捗状況を取得する。取得部86は、貯留部82に貯留された電解液の量に基づいて電解液の注入の進捗状況を取得する。取得部86は、例えば、貯留部82に貯留された電解液の有無を検出するセンサである。取得部86は、貯留部82における電解液の有無に関する情報を制御装置95(図6参照)に送出する。
圧力調整部90は、連通管91と、減圧ポンプ93と、を有している。連通管91(91A〜91X)は、貯留部82のそれぞれに連通している。減圧ポンプ93(93A〜93X)は、それぞれの連通管91に接続されており、蓄電モジュール12における内部空間Vのそれぞれから気体を排出して減圧する。減圧ポンプ93は、電解液を注入するときに内部空間Vのそれぞれを真空状態としたり、電解液を注入した後に内部空間Vを減圧したりするために用いられる。減圧ポンプ93は、制御装置95によって制御される。
制御装置95は、注液装置80における各部を制御する。制御装置95は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を有している。制御装置95では、CPU、RAM及びROM等のハードウェアと、プログラム等のソフトウェアとが協働することによって、各種制御を実行する。制御装置95は、取得部86が取得する、電解液の注入の進捗状況に基づいて、互いに隣接する内部空間V同士の進捗を比較して、進捗が相対的に早い方の内部空間Vを減圧するように、減圧ポンプ93を制御する。本実施形態の制御装置95では、規定量の電解液の注液が完了した内部空間Vから順番に減圧するように、減圧ポンプ93を制御する。なお、制御装置95は、規定量の電解液の注液が完了した内部空間Vから順番に減圧すると共に、減圧の度合いが徐々に小さくなるように減圧ポンプ93を制御してもよい。
次に、図3に示される蓄電モジュール12の製造方法の一例を説明する。蓄電モジュール12の製造方法は、図7に示されるように、積層工程S1と、枠体形成工程S2と、電解液注入工程S3と、組立工程S4と、を含んでいる。以下、各工程について詳細に説明する。
(積層工程S1)
まず、セパレータ40を介してバイポーラ電極32を積層して積層体30を得る。本実施形態では、積層工程前に、各バイポーラ電極32の電極板34の縁部34aに第1樹脂部52が、例えば、射出成形、又は溶着等により形成されている。
(枠体形成工程S2)
次に、第2樹脂部54を、例えば、射出成形により形成する(図2参照)。第2樹脂部54は、第1樹脂部52の周縁部にモールドを設置し、当該モールド内に流動性を有する第2樹脂部54の樹脂材料を流し込むことによって形成される。その結果、図3に示されるように、第1樹脂部52及び第2樹脂部54を有する枠体50が形成される。
(電解液注入工程S3)
次に、蓄電モジュール12の内部空間Vのそれぞれに電解液を注入する電解液注入工程S3について説明する。電解液の注入は、図5に示されるような注液装置80を用いて、例えば以下のように行われる。まず、バルブ84を開けた状態で減圧ポンプ93を作動させる。これにより、枠体50内の内部空間Vから空気が排出される。次に、減圧ポンプ93の動作を停止させ、バルブ84を閉じた状態で貯留部82に規定量の電解液が供給される。電解液の供給は、ディスペンサ等の装置を介してもよいし、人手を介してもよい。この状態でバルブ84を開くと、貯留部82(大気圧)と内部空間V(真空)との間の気圧差によって内部空間Vに電解液が供給される。これにより、内部空間Vへの電解液の供給が開始される(供給ステップS31)。減圧ポンプ93及びバルブ84は、制御装置95によって制御される。
内部空間Vへの電解液の供給が開始されると、制御装置95は、取得部86によって取得される、それぞれの内部空間Vへの電解液の注入の進捗状況を監視する(取得ステップS32)。取得部86は、貯留部82に貯留された電解液がなくなると、その旨の情報を制御装置95に送出する。制御装置95は、ステップS32において取得される進捗状況に基づいて、互いに隣接する内部空間Vにおいて進捗が相対的に早い方の内部空間Vを減圧する(減圧ステップS33)。具体的には、制御装置95は、貯留部82に貯留された電解液が無くなった旨の情報を取得すると、当該貯留部82に連通する内部空間Vを減圧するように、減圧ポンプ93を制御する。そして、制御装置95は、当該貯留部82に連通する内部空間Vから順番に減圧するように、減圧ポンプ93を制御する。これにより、蓄電モジュール12の24個の内部空間Vのそれぞれへの電解液の注入が完了する(ステップS34)。
(組立工程S4)
上記工程を経た後、シール材により注液口50aを封止することによって、図3に示される蓄電モジュール12が製造される。その後、図1に示されるように、導電体14を介して複数の蓄電モジュール12を積層する。積層方向の両端に位置する導電体14にはそれぞれ取出部24及び取出部26が予め接続されている。その後、積層方向の両端に、絶縁フィルム22を介して一対の拘束プレート16,17をそれぞれ配置する。その後、ボルト18の軸部を拘束プレート16の挿通孔16aに挿入し、拘束プレート17の挿通孔17aに挿入する。その後、拘束プレート17から突出したボルト18の先端に、ナット20を螺合する。このようにして図1に示される蓄電装置10が製造される。
上述した一実施形態の注液装置80及び蓄電モジュール12の製造方法では、互いに隣接する内部空間Vにおいて進捗が相対的に早い方の内部空間Vが減圧される。これにより、内部空間V同士を隔てる電極板34を、減圧された内部空間V側に変形させて、進捗が相対的に遅い方の内部空間Vの容積が広げられる。これにより、電解液の注入の遅い内部空間Vへ電解液が注入されやすくなり、注入完了までの時間が短縮される。更に、上記注液装置80及び蓄電モジュール12の製造方法では、進捗が早い内部空間Vを単に減圧するのではなく、隣接する内部空間V同士に進捗の差がある場合に減圧している。これにより、確実に内部空間V同士を隔てる電極板34を変形させることができる。この結果、蓄電モジュール12の生産効率を高めることができる。
上述した一実施形態の注液装置80及び蓄電モジュール12の製造方法では、制御装置95は、規定量の電解液の注液が完了した内部空間Vから順番に減圧するように、減圧ポンプ93が制御されるので、電解液の注入が完了していない内部空間Vへ電解液が注入されやすくなる。
上述した一実施形態の注液装置80及び蓄電モジュール12の製造方法では、取得部86は、貯留部82に貯留された電解液の量に基づいて電解液の注入の進捗状況が取得されるので、上記進捗状況を簡易な構成で取得することが可能になる。
以上、一実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態の注液装置80は、上記構成に加えて、貯留部82に連通し、貯留部82を加圧する加圧ポンプ(加圧部)94(図6参照)を更に備えてもよい。このとき、制御装置95は、進捗の遅い内部空間Vに連通する貯留部82を加圧するように加圧ポンプ94を制御してもよい。進捗状況は、上記実施形態と同様に、取得部86が取得する。これにより、進捗の遅い内部空間Vの容積を広げることができると共に、電解液の注入速度を速めることができる。
上記実施形態では、貯留部82に貯留された電解液が無くなると、当該貯留部82に連通する内部空間Vが減圧される例を挙げて説明したが、隣接する内部空間Vにおける注入の進捗の比較によって内部空間Vを減圧してもよい。なお、隣接する内部空間V同士の進捗が等しい場合には、それらの内部空間Vは互いに減圧しないか、又は、他方に隣接する内部空間Vとの関係で互いに等しく減圧する。
上記実施形態では、貯留部82(大気圧)と内部空間V(真空)との間の気圧差によって内部空間Vに電解液が供給される例を挙げて説明したが、加圧ポンプ94によって貯留部82を加圧して、貯留部82の圧力を大気圧以上としてもよい。
上記実施形態の取得部86は、貯留部82に貯留された電解液の有無を検出するセンサを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、貯留部82の貯留量を監視するカメラ等を設け、カメラ等によって撮像された画像から分析される貯留量に基づいて、それぞれの内部空間Vに対する電解液の注入の進捗状況を取得してもよい。また、供給管83にマスフローコントローラのような流量調整器を設け、供給管83に流れる電解液の流量に基づいて、それぞれの内部空間Vに対する電解液の注入の進捗状況を取得してもよい。
上記実施形態では、24個の内部空間Vからなる蓄電モジュール12を例に挙げて説明したが、内部空間Vは2個以上23個以下であってもよいし、25個以上であってもよい。
上記実施形態では、取得部86によって取得される注液の進捗状況に基づいて、減圧対象となる内部空間Vを決定する例を挙げて説明したが、例えば、事前に電解液が注入し難い内部空間Vが予想される場合には、最初から電解液が注入し難い内部空間Vに隣接する内部空間Vを減圧したり、最初から電解液が注入し難い内部空間Vに連通する貯留部82を加圧ポンプ94によって加圧したりしてもよい。
また、上記実施形態又は変形例では、蓄電装置10がニッケル水素二次電池の例を挙げて説明したが、リチウムイオン二次電池であってもよい。この場合、正極活物質は、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等である。負極活物質は、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等である。電極板は、ステンレススチール箔等を用いることができる。
10…蓄電装置、12…蓄電モジュール、30…積層体、32…バイポーラ電極、34…電極板、36…正極層(正極)、38…負極層(負極)、40…セパレータ、50…枠体、80…注液装置、81…供給装置(供給部)、82…貯留部、83…供給管、84…バルブ、86…取得部、90…圧力調整部(減圧部)、91…連通管、93…減圧ポンプ、94…加圧ポンプ(加圧部)、95…制御装置(制御部)、S3…電解液注入工程、S31…供給ステップ、S32…取得ステップ、S33…減圧ステップ。

Claims (7)

  1. 一方面側に正極が形成され、他方面側に負極が形成された電極板からなるバイポーラ電極が積層された積層体を有する蓄電モジュールにおいて、互いに隣接する前記電極板同士の空間である内部空間に電解液を注入する注液装置であって、
    複数の前記内部空間のそれぞれを減圧する減圧部と、
    前記電解液が貯留された貯留部と、前記貯留部に連通しており、前記複数の内部空間のそれぞれに挿入される複数の供給管と、を有し、前記内部空間のそれぞれに前記電解液を注入する供給部と、
    それぞれの前記内部空間に対する前記電解液の注入の進捗状況を取得する取得部と、
    前記進捗状況に基づいて、互いに隣接する前記内部空間同士の前記進捗を比較して、相対的に前記進捗が早い方の前記内部空間を減圧するように、前記減圧部を制御する制御部と、を備える、注液装置。
  2. 前記制御部は、規定量の電解液の注液が完了した前記内部空間から順番に減圧するように、前記減圧部を制御する、請求項1記載の注液装置。
  3. 前記制御部は、規定量の電解液の注液が完了した前記内部空間から順番に減圧すると共に、前記減圧の度合いが徐々に小さくなるように、前記減圧部を制御する、請求項2記載の注液装置。
  4. 前記貯留部を加圧する加圧部を更に備え、
    前記制御部は、前記進捗の遅い前記内部空間に連通する前記貯留部を加圧するように前記加圧部を制御する、請求項3記載の注液装置。
  5. 前記取得部は、前記貯留部に貯留された前記電解液の量に基づいて前記電解液の注入の進捗状況を取得する、請求項1〜4の何れか一項記載の注液装置。
  6. 一方面側に正極が形成され、他方面側に負極が形成された電極板からなるバイポーラ電極がセパレータを介して積層された積層体を有する蓄電モジュールの製造方法であって、
    互いに隣接する前記電極板同士の空間である複数の内部空間のそれぞれに、電解液を注入する供給ステップと、
    前記供給ステップにおいて、それぞれの前記内部空間への前記電解液の注入の進捗状況を取得する取得ステップと、
    前記進捗状況に基づいて、互いに隣接する前記内部空間同士の前記進捗を比較して、前記進捗が相対的に早い方の前記内部空間を減圧する減圧ステップと、を含む、蓄電モジュールの製造方法。
  7. 前記減圧ステップでは、規定量の前記電解液の注液が完了した前記内部空間から順番に減圧する、請求項6記載の蓄電モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111106307A (zh) * 2019-12-28 2020-05-05 东莞理工学院 一种锂电池生产用自动注液机

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