JP2019121168A - カード処理端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】カード処理端末本体の小型化を図る技術を提供することにある。【解決手段】磁気ストライプ101が形成されたカード10が、カード挿入口1aに連通し、カード挿入口1aにおけるカード10の挿入方向に延びるカード挿入路1bに沿って挿入方向に挿入される。この挿入されているカード10に形成されている磁気ストライプ101が当接する磁気ヘッド3aが、カード10との間で生じた動摩擦力に応じてスライドする。【選択図】図4

Description

この発明は、カードに形成されている磁気ストライプに記録されているカードデータを読み取る技術に関する。
従来、カードに形成されている磁気ストライプに記録されているカードデータ(磁気データ)を読み取る磁気カードリーダの1つとして、利用者がカードを手差し挿入するものがある(特許文献1参照)。特許文献1のカードリーダは、筐体の側面で開口している開口部と、底部とを有する磁気カード保持孔を備えている。利用者は、カードを開口部に挿入し、さらに底部へ押し込む。カードリーダは、底部へ押し込まれているカードに形成されている磁気ストライプが当接する位置に磁気ヘッドを配置し、この底部へ押し込まれているカードの磁気ストライプに記録されているカードデータを読み取る構成である。
なお、周知のように、磁気ストライプは、カードリーダに対する押込方向における、カードの一方端から、他方端に亘って、帯状に形成されている。
特開2016−189131号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたカードリーダは、磁気ヘッドの配置位置から、カードが押し込まれる方向における底部の端部までの長さを、カードに形成されている磁気ストライプに記録されているカードデータを読み取れる長さ以上にしなければならない。すなわち、磁気ヘッドの配置位置から、カードが押し込まれる方向における底部の端部までの長さを、磁気ストライプにおいて、カードデータの開始を示すスタートマークが記載されている位置から、カードデータの終了を示すエンドマークが記載されている位置までの長さ以上にしなければならない。磁気ストライプにおいて、スタートマークが記載されている位置から、エンドマークが記載されている位置までの長さは、カードの押込方向における磁気ストライプの一方端から他方端までの長さよりも少し短い(すなわち、押込方向におけるカードの長さよりも少し短い)長さである。
したがって、特許文献1に記載されたカードリーダの構成では、カードに形成されている磁気ストライプに記録されているカードデータを読み取るためには、磁気ヘッドの配置位置から、カードの押込方向側の底部の端部までの長さを、押込方向におけるカードの長さと同等にしなければならず、カードリーダ本体の小型化が困難であった。
なお、磁気ヘッドは、カードを挿入する開口部付近に配置すると、カードが挿入されていないときに塵、埃等が付着し、カードデータの読取精度を低下させる。
この発明の目的は、カード処理端末本体の小型化を図る技術を提供することにある。
この発明のカード処理端末は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
磁気ストライプが形成されたカードを前記磁気ストライプの長手方向に挿入するカード挿入口と、前記カード挿入口に連通し、前記カード挿入口における前記カードの挿入方向に延びるカード挿入路と、前記カード挿入路に沿って前記挿入方向に挿入されている前記カードに形成されている前記磁気ストライプが当接する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドと前記カードとの間で生じた動摩擦力に応じて、前記磁気ヘッドをスライドさせるスライド保持機構部と、を備えている。
この構成では、カード挿入口において挿入したカードを、カード挿入路に沿って挿入方向押し込むと、磁気ヘッドがカード(磁気ストライプ)との間で生じた動摩擦力に応じてスライドする。磁気ヘッドのスライド方向は、カード(磁気ストライプ)との間で生じた動摩擦力によるものなので、カードの挿入方向とは反対方向(抜取方向)である。このため、カード挿入方向におけるカード挿入路の端部までの長さを短くできるので、カード処理装置本体の小型化が図れる。
また、磁気ヘッドは、カードがカード挿入口に挿入されていないとき、カード挿入口付近に位置しないので、塵、埃等が付着するのを抑えられる。
また、磁気ヘッドに対する磁気ストライプの相対速度は、挿入方向におけるカードの挿入速度、および磁気ヘッドが挿入口側にスライドする速度を加算した速度になるので、磁気データの読み取りが安定して行える。具体的には、磁気ヘッドに対する磁気ストライプの相対速度が低速であるために生じる磁気データの読取エラーの発生頻度を抑えることができる。
また、スライド保持機構部によって、磁気ヘッドがスライドする範囲を規制するスライド規制機構部を備えるのが好ましい。これにより、カードの挿入時における磁気ヘッドの位置が、カードデータの読み取りが行えない位置、例えばカード挿入路の挿入方向側の端部付近の位置、にあるという事態が防止できる。言い換えれば、磁気ヘッドを、常に、挿入されたカードのカードデータの読み取りが行える位置に保持できる。
また、カード挿入路を挟んで対向する側に設けたサブ磁気ヘッドと、このサブ磁気ヘッドとカードとの間で生じた動摩擦力に応じて、サブ磁気ヘッドをスライドさせるサブスライド保持機構部と、を備える構成にしてもよい。
このように構成すれば、カードの両面のそれぞれに磁気ストライプを対向させて形成したダブルストライプ型のカードがカード挿入口から挿入されたとき、このカードの両面に形成されている磁気ストライプに記録されている磁気カードデータを同時に読み取ることができる。
この場合には、サブ磁気ヘッドについても、常に、挿入されたカードのカードデータの読み取りが行える位置に保持できるように、サブスライド保持機構部によって、サブ磁気ヘッドがスライドする範囲を規制するサブスライド規制機構部を備える構成にするのが好ましい。
さらに、カード挿入路に沿って挿入方向に挿入されたカードに対して、挿入方向と反対方向の反力を作用させる反力発生機構部を備え、挿入したカードの抜取が容易に行えるように構成してもよい。
この発明によれば、カード処理端末本体の小型化が図れる。
この例にかかるカード処理端末の主要部の構成を示すブロック図である。 この例にかかるカード処理端末の概略の外観図である。 カードを示す図である。 挿入方向におけるカード処理端末の概略の断面図である。 この例にかかるカード処理端末の動作を説明する。 この例にかかるカード処理端末の動作を説明する。 この例にかかるカード処理端末の動作を説明する。 この例にかかるカード処理端末の動作を説明する。 別の例にかかるカード処理端末の概略の断面図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
<1.構成例>
図1は、この例にかかるカード処理端末の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、この例にかかるカード処理端末の概略の外観図である。図3は、磁気ストライプ、およびIC接点が一方の面に形成されたカードを示す図である。この例にかかるカード処理端末1は、図1に示すように制御部2と、磁気データ読取部3と、ICデータ読取部4と、入出力部5と、操作部6と、表示部7とを備えている。この例にかかるカード処理端末1は、図3に示すようにカード10の一方の面(以下、この面を表面と言う。)に形成された磁気ストライプ101に記録されているカードデータの読み取りが行える。また、このカード処理端末1は、カード10の表面に形成されたIC接点102に電気的に接続されているIC(Integrated Circuit)(不図示)に記録されているカードデータの読み取り、およびこのICに対するカードデータの書き込みが行える。図3に示すカード10は、磁気ストライプ101、およびIC接点102を表面に形成した、磁気・接触式IC複合カードである。このカード処理端末1の本体内部には、カード10をカード挿入口1aからカード処理端末1本体内部に向かう方向(ここでは、この方向を挿入方向と言う。)に挿入できるようにカード挿入路1bが形成されている。カード10の挿入方向におけるカード挿入路1bの長さは、カード10の挿入方向の長さよりも少し短い。
なお、カード処理端末1は、カード10の表面に形成されたIC接点102に電気的に接続されているICに記録されているカードデータの読み取り、およびのICに対するカードデータの書き込みが行えない構成であってもよい(カード処理端末1は、ICデータ読取部4を備えていない構成であってもよい。)。また、カード処理端末1は、近距離無線通信機能を有するカード10との間における近距離無線通信で、カード10に設けられているICに記録されているカードデータの読み取り、このICに対するカードデータの書き込みが行える構成を追加的に設けてもよい。すなわち、カード処理端末1は、少なくとも、カード10の表面に形成された磁気ストライプ101に記録されているカードデータの読み取りが行える構成であればよい。
制御部2は、カード処理端末1本体各部の動作を制御する。
磁気データ読取部3は、磁気ヘッド3aを有している。この磁気ヘッド3aは、カード挿入口1aにおいてカード処理端末1本体に挿入されたカード10の磁気ストライプ101に当接するように設けている。カード処理端末1に対するカード10の挿入方向は、このカード10の表面に形成されている磁気ストライプの長手方向である。磁気データ読取部3は、磁気ヘッド3aを利用して、カード10の磁気ストライプ101に記録されているカードデータを読み取る。カード処理端末1における磁気ヘッド3aの取り付け等にかかる構成の詳細については、後述する。
ICデータ読取部4は、接点端子4aを有している。接点端子4aは、カード挿入口1aにおいて挿入方向に挿入され、カード挿入路1bに沿ってIC読取・書込位置まで押し込まれたカード10の表面に形成されているIC接点102に電気的に接続できるように取り付けられている。ICデータ読取部4は、接点端子4aをカード10のIC接点102に電気的に接続し、カード10に設けられているICに記録されているカードデータを読み取る。
入出力部5は、上位装置との間におけるデータの入出力を行う。上位装置は、例えば、取引する商品を登録するPOS端末であってもよいし、セキュリティルームに対する入室者、およびセキュリティルームからの退出者を管理する入退室管理装置であってもよいし、他の種類の装置であってもよい。すなわち、上位装置は、カード処理端末1に対してカードデータを要求し、カード処理端末1から取得したカードデータデータを用いて処理を実行する装置であれば、どのような種類の装置であってもよい。
操作部6は、キーパッド6aを有している。キーパッド6aは、カード処理端末1本体に対する入力操作を行うための複数のキーを有している。例えば、キーパッド6aでは、カード10の使用者がカード10の所有者本人であるかどうかの認証に用いるPINコード(所謂、暗証番号)の入力操作が行われる。
表示部7は、表示器7aを有している。表示部7は、表示器7aにおける画面表示を制御する。表示部7は、操作案内画面等を表示器7aに表示させる。
この例では、図2に示すように、キーパッド6a、および表示器7aを、カード処理端末1本体の同じ面に設けている。したがって、利用者は、表示器7aに表示されている操作案内画面等を見ながら、キーパッド6aで入力操作が行える。ここでは、キーパッド6aおよび表示器7aが設けられている面を、カード処理端末1の操作面と言う。また、カード挿入口1aは、カード処理端末1の操作面に連続する側面の1つに設けられている。
次に、図4を参照しながら、カード処理端末1本体内部の構成について説明する。図4は、挿入方向におけるカード処理端末の概略の断面図である。図4は、図2に示すA−A方向の断面図である。カード処理端末1は、上述したように、カード挿入口1aにおいて、カード10を挿入方向に押し込めるようにカード挿入路1bが形成されている。
磁気ヘッド3aは、カード10の挿入方向に並べた2つのプーリー50a、50bに架けたリング状のベルト51に取り付けている。磁気ヘッド3aは、上述したように、カード挿入口1aにおいてカード処理端末1本体に挿入されたカード10の磁気ストライプ101に当接するように設けている。このため、カード処理端末1本体において、カード10が挿入方向に押し込まれているとき、カード10の磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとの当接面で生じた動摩擦力によって、ベルト51が図4に示す断面図上で時計回りに回転する。したがって、磁気ヘッド3aは、カード10の挿入方向とは反対方向(ここでは、この方向をカード10の抜取方向と言う。)にスライドする。また、カード処理端末1本体において、カード10が抜取方向に引き出されているとき、カード10の磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとの当接面で生じた動摩擦力によって、ベルト51が図4に示す断面図上で反時計回りに回転する。したがって、磁気ヘッド3aは、カード10の挿入方向にスライドする。この例では、プーリー50a、50b、およびベルト51が、この発明で言うスライド保持機構部を構成する。
また、カード処理端末1本体には、ベルト51の回転範囲を制限するストッパ部材52、53がカード10の挿入方向に並べられている。ストッパ部材52、53は、ベルト51側に突出している突起形状の部材である。また、ベルト51には、カード10の挿入方向に並んでいるストッパ部材52、53の間に位置させ、ベルト51の回転によってストッパ部材52、53に衝突する規制部材51aが取り付けられている。図4では、規制部材51aが、ストッパ部材53に衝突している状態を示している。この規制部材51aは、ストッパ部材52、53側に突出している突起形状の部材である。
ベルト51は、規制部材51aとストッパ部材53とが衝突することによって、図4に示す断面図上で反時計回りに回転するのを制限される。したがって、磁気ヘッド3aは、規制部材51aがストッパ部材53に衝突しているときの位置よりも、カード10の挿入方向側に移動するのが規制される。また、ベルト51は、規制部材51aとストッパ部材52とが衝突することによって、図4に示す断面図上で時計回りに回転するのを制限される。したがって、磁気ヘッド3aは、規制部材51aがストッパ部材52に衝突しているときの位置よりも、カード挿入口1a側に移動するのが規制される。すなわち、磁気ヘッド3aがカード10の挿入方向にスライド可能な範囲は、規制部材51aがストッパ部材53に衝突している状態であるときの位置と、規制部材51aがストッパ部材52に衝突している状態であるときの位置との間である。この例では、規制部材51a、およびストッパ部材52、53が、この発明で言うスライド規制機構部を構成する。
さらに、カード処理端末1は、一端をカード処理端末1本体の設けられた固定部材56に取り付け、他端をカード10の挿入方向および抜取方向に移動自在に設けた反力作用部材57に取り付けたバネ55を備えている。反力作用部材57は、その一部がカード挿入路1bに突出している。カード10を挿入方向に押し込んだとき、カード10の挿入方向側の端部によって反力作用部材57が挿入方向側に移動する。バネ55は、反力作用部材57が挿入方向側に移動したことにより縮み、反力作用部材57を抜取方向に移動させる向きの付勢力を生じる。このバネ55において生じる付勢力は、磁気ヘッド3aと磁気ストライプ101との接触面で生じる静止摩擦力よりも小さい。したがって、カード挿入路1bに挿入したカード10が、バネ55の付勢力によって、カード処理端末1本体から抜取方向に押し出されることはない。この例では、バネ55、固定部材56、および反力作用部材57が、この発明で言う反力発生機構部を構成する。
<2.動作例>
図5、図6、図7、および図8を参照しながら、この例にかかるカード処理端末の動作を説明する。カード処理端末1は、カード10がカード挿入口1aに挿入されていないとき、例えば図5に示す状態(この状態をカード未挿入状態と言う。)である。図5に示すカード未挿入状態は、規制部材51aがストッパ部材52に衝突している状態であり、磁気ヘッド3aが最もカード10の挿入方向側に位置している状態である。
なお、カード未挿入状態における磁気ヘッド3aの位置は、図5に示す位置に限らず、この位置からカード挿入口1a側にずれていることもある。
カード挿入口1aにおいて挿入方向にカード10を挿入すると、このカード10の磁気ストライプ101が磁気ヘッド3aに当接する位置に達するまで(図6に示す状態に達するまで、)、磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとの当接面で生じる動摩擦力による抵抗が生じない。したがって、利用者(カード10をカード処理端末1に挿入している者)は、カード挿入口1aにおいて挿入方向にカード10を挿入するとき、このカード10の磁気ストライプ101が磁気ヘッド3aに当接する位置に達するまで、カード10を比較的スムーズに押し込める。
利用者は、カード挿入口1aにおいて挿入方向に挿入したカード10の磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとが当接すると、磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとの当接面で生じた動摩擦力による抵抗を感じる。しかしながら、この磁気ストライプ101と磁気ヘッド3aとの当接面で生じた動摩擦力により、磁気ヘッド3aが抜取方向にスライドするので、挿入方向における、磁気ヘッド3aに対する磁気ストライプ101の相対的な移動速度が低下するのを抑制できる。すなわち、磁気ヘッド3aは、ある程度の速度で、磁気ストライプ101上をスライドするので、この磁気ストライプ101に記録されているカードデータの読み取りが適正に行える。
カード挿入口1aにおいて挿入方向に挿入しているカード10の端部が反力作用部材57に達し(図7に示す状態)、さらにカード10を挿入方向に挿入すると、バネ55によってカード10を抜取方向側へ押し戻す向きに作用する付勢力が作用する。しかしながら、利用者は、カード10を図7に示す位置まで押し込んできているので、挿入方向側の端部が反力作用部材57に達しときのカード10の運動エネルギを利用して、カード10をバネ55の付勢力に抗して、図8に示す位置まで容易に押し込める。図8は、反力作用部材57がカード挿入路1bの挿入方向における端部に達した位置である。
また、このとき、規制部材51aがストッパ部材52に衝突している状態であり、磁気ヘッド3aが最もカード10の抜取方向側に位置している状態である。カード10が図8に示す位置まで押し込まれたとき、磁気ヘッド3aは磁気ストライプ101にカードデータが記録されている領域全体を走査する。したがって、磁気ストライプ101に記録されているカードデータを読み取ることができる。
なお、カード処理端末1は、図8に示す状態に達する前に、規制部材51aがストッパ部材52に衝突し、磁気ヘッド3aのカード挿入口1a側へのスライドが停止していることもある。
図8に示す状態において、カード10を抜取方向側へ押し戻す向きに作用するバネ55の付勢力は、磁気ヘッド3aと磁気ストライプ101との間で生じている静止摩擦力よりも小さいものを選択している。したがって、利用者は、カード10を図8に示す位置まで押し込むと、カード10から手を放しても、このカード10が抜取方向側に押し出されることはない。
また、カード処理端末1の接点端子4aは、図8に示す位置まで挿入したカード10に形成されているIC接点102に電気的に接続できる。すなわち、カード処理端末1は、カード10が図8に示す位置まで挿入されると、このカード10に設けられているICに記録されているカードデータを読み取ることができる。
また、利用者は、図8に示す位置まで押し込んだカード10に対して、抜取方向側に力を作用させ、磁気ヘッド3aと磁気ストライプ101との間で生じている静止摩擦力による静止状態を解消すると、バネ55の付勢力によってカード10が抜取方向に押し出されるので、カード10の抜取が簡単に行える。
また、カード10を抜き取るとき、磁気ヘッド3aが当接している磁気ストライプ101との間で生じる動摩擦力によって、挿入方向側にスライドする。このため、磁気ヘッド3aは、カード10が抜き取られると、カード挿入口1aから比較的離れた場所に位置にする。
このように、このカード処理端末1は、磁気ヘッド3aが磁気ストライプ101との間で生じる動摩擦力によってスライドする構成としたので、カード挿入路1bの挿入方向における長さを短くできる。したがって、カード処理端末1の小型化が図れる。
また、磁気ヘッド3aが磁気ストライプ101との間で生じた動摩擦力によりスライドするので、磁気ヘッド3aに対する磁気ストライプ101の相対速度が低速になるのを抑制できる。これにより、磁気ヘッド3aに対する磁気ストライプ101の相対速度が低速であるために生じる磁気データの読取エラーの発生頻度を抑えることができる。
さらに、磁気ヘッド3aは、カード10がカード挿入口1aに挿入されていないとき、カード挿入口1a付近に位置しないので、塵、埃等が付着するのを抑えられる。
なお、磁気ヘッド3aをカード10の挿入方向、および抜取方向にスライドする構成は、上記の例で示した構成に限らずどのような構成であってもよい。また、磁気ヘッド3aがスライドする範囲を規制する構成についても、上記の例で示した構成に限らずどのような構成であってもよい。
<3.変形例>
この発明の変形例について説明する。この変形例は、カード10の両面のそれぞれに磁気ストライプ101を対向させて形成したダブルストライプ型のカード10がカード挿入口1aから挿入されたとき、このカード10の両面に形成されている磁気ストライプ101に記録されている磁気カードデータの読み取りが同時に行えるカード処理端末1である。
図9は、この変形例にかかるカード処理端末の概略の断面図である。図9では、図4に示した構成と同じ構成については、同じ符号を付している。この例にかかるカード処理端末1は、カード挿入路1bを挟んで、2つの磁気ヘッド3a、3bを対向させて配置した構成である点で、上記の例と異なる。磁気ヘッド3bも、磁気ヘッド3aと同様に、カード10の挿入方向に並べた2つのプーリー60a、60bに架けたリング状のベルト61に取り付けている。磁気ヘッド3bは、カード挿入口1aにおいてカード処理端末1本体に挿入されたカード10の磁気ストライプ101に対向する面(カード10の裏面)に形成した別の磁気ストライプ(不図示)に当接するように設けている。このため、カード処理端末1本体において、カード10が挿入方向に押し込まれているとき、カード10の磁気ストライプと磁気ヘッド3bとの当接面で生じた動摩擦力によって、ベルト61が図9に示す断面図上で反時計回りに回転するので、磁気ヘッド3bがカード10の挿入方向とは反対方向にスライドする。また、カード処理端末1本体において、カード10が抜取方向に引き出されているとき、カード10の磁気ストライプと磁気ヘッド3bとの当接面で生じた動摩擦力によって、ベルト61が図9に示す断面図上で時計回りに回転するので、磁気ヘッド3bがカード10の挿入方向にスライドする。この例では、プーリー60a、60b、およびベルト61が、この発明で言うサブスライド保持機構部を構成する。また、磁気ヘッド3bが、この発明で言うサブ磁気ヘッドに相当する。
また、カード処理端末1本体には、ベルト61の回転範囲を制限するストッパ部材62、63がカード10の挿入方向に並べられている。ストッパ部材62、63は、ベルト61側に突出している突起形状の部材である。また、ベルト61には、カード10の挿入方向に並んでいるストッパ部材62、63の間に位置させ、ベルト61の回転によってストッパ部材62、63に衝突する規制部材61aが取り付けられている。図9では、規制部材61aが、ストッパ部材63に衝突している状態を示している。この規制部材61aは、ストッパ部材62、63側に突出している突起形状の部材である。
ベルト61は、規制部材61aとストッパ部材63とが衝突することによって、図9に示す断面図上で時計回りに回転するのを制限される。したがって、磁気ヘッド3bは、規制部材61aがストッパ部材63に衝突しているときの位置よりも、カード10の挿入方向側に移動するのが規制される。また、ベルト61は、規制部材61aとストッパ部材62とが衝突することによって、図9に示す断面図上で反時計回りに回転するのを制限される。したがって、磁気ヘッド3bは、規制部材61aがストッパ部材62に衝突しているときの位置よりも、カード挿入口1a側に移動するのが規制される。すなわち、磁気ヘッド3bがカード10の挿入方向にスライド可能な範囲は、規制部材61aがストッパ部材63に衝突している状態であるときの位置と、規制部材61aがストッパ部材62に衝突している状態であるときの位置との間である。この例では、規制部材61a、およびストッパ部材62、63が、この発明で言うサブスライド規制機構部を構成する。
この図9に示すカード処理端末1は、カード10が挿入方向に挿入されているとき、磁気ヘッド3a、3bがカード挿入口1a側にスライドし、カード10が抜取方向に抜き取られているとき、磁気ヘッド3a、3bがカード挿入口1a側と反対側にスライドする。したがって、上記の例のカード処理端末1と同様の効果を奏する。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明にかかる構成と上述した実施形態にかかる構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
磁気ストライプ(101)が形成されたカード(10)を前記磁気ストライプ(101)の長手方向に挿入するカード挿入口(1a)と、
前記カード挿入口(1a)に連通し、前記カード挿入口(1a)における前記カード(10)の挿入方向に延びるカード挿入路(1b)と、
前記カード挿入路(1b)に沿って前記挿入方向に挿入されている前記カード(10)に形成されている前記磁気ストライプ(101)が当接する磁気ヘッド(3a)と、
前記磁気ヘッド(3a)と前記カード(10)との間で生じた動摩擦力に応じて、前記磁気ヘッド(3a)をスライドさせるスライド保持機構部(50a、50b、51)と、を備えたカード処理端末(1)。
1…カード処理端末
1a…カード挿入口
1a…比較的挿入口
1b…カード挿入路
2…制御部
3…磁気データ読取部
3a、3b…磁気ヘッド
4…ICデータ読取部
4a…接点端子
5…入出力部
6…操作部
6a…キーパッド
7…表示部
7a…表示器
10…カード
50a、50b、60a、60b…プーリー
51、61…ベルト
51a、61a…規制部材
52、53、62、63…ストッパ部材
53…ストッパ部材
55…バネ
56…固定部材
57…反力作用部材
101…磁気ストライプ
102…IC接点

Claims (5)

  1. 磁気ストライプが形成されたカードを前記磁気ストライプの長手方向に挿入するカード挿入口と、
    前記カード挿入口に連通し、前記カード挿入口における前記カードの挿入方向に延びるカード挿入路と、
    前記カード挿入路に沿って前記挿入方向に挿入されている前記カードに形成されている前記磁気ストライプが当接する磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドと前記カードとの間で生じた動摩擦力に応じて、前記磁気ヘッドをスライドさせるスライド保持機構部と、を備えたカード処理端末。
  2. 前記スライド保持機構部によって、前記磁気ヘッドがスライドする範囲を規制するスライド規制機構部を備えた、請求項1に記載のカード処理端末。
  3. 前記カード挿入路を挟んで対向する側に設けたサブ磁気ヘッドと、
    前記サブ磁気ヘッドと前記カードとの間で生じた動摩擦力に応じて、前記サブ磁気ヘッドをスライドさせるサブスライド保持機構部と、を備えた請求項1、または2に記載のカード処理端末。
  4. 前記サブスライド保持機構部によって、前記サブ磁気ヘッドがスライドする範囲を規制するサブスライド規制機構部を備えた、請求項3に記載のカード処理端末。
  5. 前記カード挿入路に沿って前記挿入方向に挿入されたカードに対して、前記挿入方向と反対方向の反力を作用させる反力発生機構部を備えた請求項1〜4のいずれかに記載のカード処理端末。
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