JP2019120646A - タイヤの振動特性の評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの振動特性を評価する。【解決手段】タイヤの振動特性の評価方法である。タイヤが装着された車両を、予め定められた旋回半径の限界速度で定常円旋回走行させる第1工程S1と、第1工程S1に引続き、車両を、限界速度以上の速度、かつ、車両のハンドルの操舵角を第1工程S1時の操舵角よりも大きくして走行させる第2工程S2と、第2工程S2での車両1における振動特性に関するパラメータを取得する第3工程S3と、前記パラメータに基づいて、振動特性の良否を判定する第4工程S4とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの振動特性を評価するための方法に関する。
従来、タイヤの振動特性を評価するための方法として、例えば、タイヤを装着させた車両を走行させ、走行時に生じた振動を評価者の官能によって評価する方法が知られている。
特開2009−250766号公報
しかしながら、上述のような方法は、評価者の主観に基づくため、結果を定量的に評価することができないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、タイヤの振動特性を定量的に評価する方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、タイヤの振動特性を評価するための方法であって、前記タイヤが装着された車両を、予め定められた旋回半径の限界速度で定常円旋回走行させる第1工程と、前記第1工程に引続き、前記車両を、前記限界速度以上の速度、かつ、前記車両のハンドルの操舵角を前記定常円旋回走行時の操舵角よりも大きくして旋回走行させる第2工程と、前記第2工程での前記タイヤにおける振動特性に関するパラメータを取得する第3工程と、前記パラメータに基づいて、振動特性の良否を判定する第4工程とを含む。
本発明に係る評価方法は、前記第2工程が、前記操舵角を徐々に大きくする工程を含むのが望ましい。
本発明に係る評価方法は、前記操舵角が20〜40度/秒で大きくなるのが望ましい。
本発明に係る評価方法は、前記パラメータが、前記タイヤに作用する加速度、前記操舵角又はスリップ角の少なくとも1つを含むのが望ましい。
本発明に係る評価方法は、前記加速度を、前記車両の平面視において、実質的に前記車両の重心に配された加速度センサを用いて検出する工程をさらに含むのが望ましい。
本発明に係る評価方法は、前記車両として四輪自動車が用いられ、前記加速度を、前記車両の平面視において、実質的に前記車両の前輪の車軸位置、又は、運転席位置に配された加速度センサを用いて検出する工程をさらに含むのが望ましい。
本発明のタイヤの振動特性の評価方法では、第2工程でのタイヤにおける振動特性に関するパラメータに基づいて振動特性を評価する。このような本発明の評価方法では、従来では官能で評価していた振動、とりわけ、非定常旋回時に生じるタイヤと路面との接触面において付着及び滑りが繰り返される、いわゆるスティックスリップに由来する振動を定量的に評価することができる。
本発明の評価方法の処理手順を示すフローチャートである。 第1工程及び第2工程を説明する概略図である。 本発明で使用される車両の一例を示す概念図である。 加速度データ及び操舵角データの一例を示すグラフである。 加速度データ及び操舵角データの一例を示すグラフである。 加速度と操舵角との関係の一例を示したグラフである。 加速度と操舵角との関係の一例を示したグラフである。 加速度と旋回外側の前輪のスリップ角との関係の一例を示したグラフである。 加速度と旋回内側の前輪のスリップ角との関係の一例を示したグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本発明は、タイヤの振動特性を評価するための方法(以下、単に「評価方法」という場合がある。)である。本発明は、タイヤが装着された車両を走行させて、振動特性を評価するものである。
本実施形態の評価方法で評価されるタイヤとしては、例えば、乗用車用、自動二輪車用、重荷重用等の空気入りタイヤや、空気が充填されない非空気式タイヤ等、種々のカテゴリーのタイヤが採用される。このため、本実施形態で用いられる車両は、タイヤに適した車両が種々選択される。本明細書では、例えば、乗用車(四輪自動車)用の空気入りタイヤを用いた評価方法が説明される。
図1は、本実施形態の評価方法の処理手順を示すフローチャートである。図1に示されるように、本実施形態の評価方法は、第1工程S1と、第2工程S2と、第3工程S3と、第4工程S4とを含んでいる。
図2は、本実施形態の第1工程S1及び第2工程S2を説明する概略図である。図2に示されるように、本実施形態の第1工程S1では、タイヤ2が装着された車両1が、予め定められた旋回半径rの限界速度で定常円旋回走行させられる。本明細書では、「限界速度」とは、車両1が横滑りを始める直前の速度である。「定常円旋回」とは、実質的に一定の旋回半径を一定の速度で旋回することである。また、旋回半径rとしては、振動特性を精度良く評価するために、例えば、30〜50m程度が望ましい。本明細書では、「実質的に」とは、本発明の課題を解決しうる範囲において一定の旋回半径であればよく、厳密な意味での一定ではない範囲を含むものとする。
図3は、本実施形態の車両1を示す概念図である。車両1は、後輪駆動や全輪駆動のものが採用されるが、前輪駆動のものが好適に採用される。車両1は、例えば、タイヤ2と、車両1を操舵するためのハンドル3とを含んでいる。タイヤ2は、本実施形態では、駆動輪となる前輪側タイヤ2Fと、後輪側タイヤ2Rと有している。車両1は、例えば、さらに、前輪側タイヤ2Fとハンドル3とを継ぐ車軸4とを含んでいる。
タイヤ2は、本実施形態では、正規リム(図示省略)にリム組みし、かつ正規内圧を充填して、車両1の全輪に装着される。タイヤ2には、例えば、正規荷重の45〜70%程度の荷重が負荷されている。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば"Design Rim" 、或いはETRTOであれば"Measuring Rim" を意味する。
「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば"INFLATION PRESSURE" であるが、乗用車用タイヤの場合には180kPaである。
「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば"LOAD CAPACITY" である。
第1工程S1では、例えば、車両1が限界走行されるために、ハンドル3の回転角である操舵角Hが一定の範囲内の角度で走行される。第1工程S1は、タイヤ2の振動特性を定量的に評価するために必要な条件となる。本実施形態の評価方法は、この条件を統一することにより、評価精度を高めることができる。
本実施形態の第2工程S2は、第1工程S1に引き続いて行われる。第2工程S2は、本実施形態では、車両1を限界速度以上の速度、かつ、第1工程S1時の操舵角Hよりも大きな角度で走行させる。これにより、車両1は、横滑りを開始する。車両1がアンダーステアの場合、ハンドル3の操舵方向と同じ方向に車両1が横滑りする。車両1がオーバーステアの場合、ハンドル3の操舵方向と異なる方向に車両1が横滑りする。本実施形態では、アンダーステアの車両1が好適に採用される。オーバーステアの車両1では、スピンが生じ易く、スティックスリップに由来する振動が発生するまで操舵角を増すことが難しい。
第2工程S2は、本実施形態では、操舵角Hを徐々に大きくする工程を含んでいる。これにより、車両1の急な横滑りが抑制されるので、相対的に旋回走行を長く続けることができる。このため、後述のパラメータPを正確に取得することができるので、精度良く振動特性を評価することができる。このような観点より、操舵角Hは、20〜40度/秒で大きくなるのが望ましい。操舵角Hを40度/秒を超えて大きくする場合、振動の発生時間が過度に短くなり、計測の精度が低下するおそれがある。このような第2工程S2の旋回走行としては、例えば、周知構造の自動操舵装置によって、自動的に操舵角Hが徐々に大きくされるものが望ましい。
本実施形態の第3工程S3は、第2工程S2でのタイヤ2の走行時における振動特性に関するパラメータPを取得する。
パラメータPは、車両に作用する加速度A、操舵角H、または、タイヤ2のスリップ角Sのすくなくとも1つが含まれる。本明細書では、「スリップ角S」は、車両1の進行方向とタイヤ2の向きとの角度差を意味する。
加速度Aは、周知構造の加速度センサ6で検出される。加速度センサ6としては、例えば、直交3軸方向の加速度をそれぞれ計測できる圧電式の加速度センサであるのが望ましい。圧電式の加速度センサは、例えば、振動に伴う加速度のみを検出することができる。直交3軸方向とは、車両1の前後方向x、車両1の左右方向y及び車両1の上下方向zである。
加速度センサ6は、例えば、車両1の平面視において、実質的に車両1の重心Gに配されている。これにより、正確に加速度Aを検出できるので、振動特性を精度良く評価することができる。このような観点より、加速度センサ6は、例えば、実質的に車両1の前輪(前輪側タイヤ2F)の車軸4位置、又は、運転席(ハンドル3)位置に設けられても良い。加速度センサ6を複数箇所に配し、例えば、これらから検出された加速度Aの平均値を採用することにより、一層、振動特性を精度良く評価することができる。
操舵角Hは、周知構造の操舵角センサ7で検出される。操舵角センサ7としては、例えば、ハンドル3の操舵角H及びハンドル3に加えられる操舵トルクを測定できる周知の操舵力角計であるのが望ましい。本実施形態の操舵角センサ7は、ハンドル3と車軸4との間に設けられている。操舵角センサ7は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、ハンドル3と同じ形状をした周知のハンドルタイプ(図示省略)のものでも良い。
スリップ角Sは、周知構造のスリップ角センサ(図示省略)で検出される。スリップ角センサとしては、例えば、車両1の前後方向xの速度と左右方向yの速度とに基づいてスリップ角Sを検出するものや、光センサによってスリップ角Sを検出するもの、車両1のヨーレートなどに基づいてスリップ角Sを検出するものなどが好適である。スリップ角センサは、例えば、両側の前輪側タイヤ2Fに設けられる。スリップ角Sを計測することで、例えば、振動発生時のスリップ角Sを特定できる。また、スリップ角Sを計測することで、振動が発生するタイヤのスリップ角が振動を発生しないタイヤのスリップ角以下であることを確認できる。
加速度センサ6、操舵角センサ7及びスリップ角センサは、図示しない、例えば周知のコンピュータを含む制御手段に接続されている。制御手段は、加速度センサ6、操舵角センサ7及びスリップ角センサから送られてくるデータ、例えば、時系列データを記憶及び出力等する。
第3工程S3では、例えば、第1工程S1でのタイヤ2における振動特性に関するパラメータPを取得しても良い。これにより、車両1が横滑りを発生しない状態での走行から横滑りを発生した状態での走行までのパラメータPの推移を取得できるので、パラメータPの変化を詳細に把握できるため、一層、精度良く評価することができる。
第3工程S3で取得されるパラメータPは、このようなものに限定されるものではなく、例えば、速度や第2行程での走行時間、タイヤのヨーレートを含んでも良い。
本実施形態の第4工程S4は、パラメータPに基づいて、振動特性の良否を判定する。このような評価方法では、従来では官能で評価していた振動、とりわけ、非定常旋回時に生じるタイヤ2と路面との接触面において付着及び滑りが繰り返される、いわゆるスティックスリップに由来する振動を定量的に評価することができる。
本実施形態の第4工程S4では、例えば、加速度A、操舵角H又はスリップ角Sの少なくとも1つを用いて、振動特性の良否が判定される。
第4工程S4では、例えば、第2工程S2での加速度Aの最大値を用いて、振動特性の良否が判定される。好ましくは、加速度Aは、その絶対値が採用されるのが望ましい。例えば、加速度Aの最大値の小さいタイヤは、大きいタイヤに比して、振動特性が良いと評価される。このように加速度Aで判定される場合、例えば、加速度Aの時系列データが用いられる。加速度Aは、例えば、左右方向yとなる横加速度Ayが用いられるのが望ましい。
また、第4工程S4では、例えば、操舵角Hの最大値を用いて、振動特性の良否が判定される。操舵角Hの最大値は、例えば、第2工程S2では、大きな横滑りにより、車両1が円旋回不可能になったときに生じる。例えば、操舵角Hの最大値の大きいタイヤは、小さいタイヤに比して、振動特性が良いと評価される。このように操舵角Hで判定される場合、例えば、操舵角Hの時系列データが用いられる。
さらに、第4工程S4では、例えば、第2工程S2でのスリップ角Sに対する加速度Aを用いて、振動特性の良否が判定される。本実施形態では、第2工程S2でのスリップ角Sに対する加速度Aの最大値が用いられる。加速度Aは、とりわけ、横加速度Ayが用いられるのが望ましい。例えば、あるスリップ角Sにおける加速度Aの大小関係や、あるスリップ角Sにおける加速度Aの閾値に基づいて振動特性の良否が判定される。このようにスリップ角Sで判定される場合、例えば、スリップ角Sの時系列データが用いられる。
また、第4工程S4は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、第2工程S2中の操舵角Hとスリップ角Sとの関係を用いて、振動特性の良否が判定されてもよい。また、例えば、第2工程S2中のタイヤ2のグリップ状態のヨーレートYの時系列データを用いて、振動特性の良否が判定されてもよい。
さらに、第4工程S4は、第2工程S2中での加速度Aの時系列データ、操舵角Hの最大値、スリップ角Sに対する加速度A、操舵角Hとスリップ角Sとの関係の2種以上を用いて振動特性が評価されても良い。これにより、横加速度Ay、旋回速度、スリップ角に基づいた車両挙動、及び、グリップに基づいた車両運動特性による振動特性の良否を判定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
本発明の効果が、図1に示すフローチャートに基づいてタイヤの振動特性を判定することにより説明される。パラメータPとしては、横加速度Ay及び操舵角Hが用いられた。テストタイヤは、予め、旋回走行されて、評価者(テストドライバー)の官能により、スティックスリップに由来する振動の有無が判定されたものと同じ2種類のタイヤが用いられた。共通仕様は、以下のとおりである。
旋回半径r:50m
車両:排気量1600ccの前輪駆動車
タイヤサイズ:225/45R17
タイヤの内圧:230kPa(前輪)、220kPa(後輪)
第2工程中の操舵角Hの変化:30度/秒
路面:平坦かつ無勾配のドライアスファルト路面
テストタイヤ2A(以下、単に「タイヤ2A」とする。)は、評価者によって振動特性が良い(振動がない)と判断され、テストタイヤ2B(以下、単に「タイヤ2B」とする。)は、振動特性が悪い(振動が大きい)と判断されたものである。
第3工程により取得されたパラメータを用いたグラフが図4及び図5に示される。図4及び図5の左縦軸は横加速度Ayの値であり、横軸は時間であり、右縦軸は操舵角Hの値である。図4は、タイヤ2Aから取得された横加速度Ay及び操舵角Hの時系列データのグラフである。図5は、タイヤ2Bから取得された横加速度Ay及び操舵角Hの時系列データのグラフである。図5の「v」は、振動が発生した時間を示す。図4及び図5の「K」は、第1工程と第2工程との境界を示す。
図4及び図5から、タイヤ2Aの横加速度Ayの絶対値の最大値は、およそ1.5m/s2であり、タイヤ2Bの横加速度Ayの絶対値の最大値は、およそ10m/s2であることが理解される。即ち、タイヤ2Aは、タイヤ2Bよりも横加速度Ayの絶対値が小さい。このように横加速度Ayに基づいて、タイヤ2Aは、タイヤ2Bよりも振動特性が良いと判定できる。
また、図4及び図5から、タイヤ2Aの操舵角Hの最大値は、およそ180度であり、タイヤ2Bの操舵角Hの最大値は、およそ160度であることが理解される。即ち、タイヤ2Aは、タイヤ2Bよりも操舵角Hの最大値が大きい。このように操舵角Hに基づいて、タイヤ2Aは、タイヤ2Bよりも振動特性が良いと判定できる。
このように、本実施形態の評価方法によれば、第2工程において、タイヤにおける振動特性に関するパラメータを取得することにより、振動特性、とりわけ、スティックスリップに由来する振動特性を定量的に評価できる。
なお、タイヤ2A及びタイヤ2Bについて、複数回テストがされたが同じ結果であった。また、タイヤサイズやゴム配合等の異なるタイヤについても、同様にテストを行ったが、評価者による官能評価と、本実施形態による評価方法では、評価結果が同じであった。さらに、パラメータをスリップ角とした場合においても、同様にテストを行ったが、評価者による官能評価と、本実施形態による評価方法では、評価結果が同じであった。したがって、本発明による評価方法では、振動特性が精度良くかつ定量的に評価されることが理解される。
また、第3工程により取得された他のパラメータを用いたグラフが図6及び図7に示される。図6及び図7の縦軸は横加速度Ayの値であり、横軸は操舵角Hの値である。図6は、タイヤ2Aから取得された横加速度Ayと操舵角Hとの関係を示すグラフである。図7は、タイヤ2Bから取得された横加速度Ayと操舵角Hとの関係を示すグラフである。図7の「v」は、振動が発生したことを示す。図6及び図7から明らかなように、タイヤ2Aの操舵角Hの最大値はタイヤ2Bの操舵角の最大値よりも小さいので、タイヤ2Aは、タイヤ2Bよりも振動特性が良いと判定できる。また、このような図6及び図7を用いて、タイヤ2と振動発生との考察が可能となる。
また、第3工程により取得されたさらに他のパラメータを用いたグラフが図8及び図9に示される。図8及び図9の縦軸は横加速度Ayの値であり、横軸はスリップ角Sの値である。図8は、旋回走行時、タイヤ2Bを旋回外側の前輪側タイヤとして使用した場合の横加速度Ayとスリップ角Sとの関係を示すグラフである。図9は、旋回走行時、タイヤ2Bを旋回内側の前輪側タイヤとして使用した場合の横加速度Ayとスリップ角Sとの関係を示すグラフである。このような図8又は図9を用いて、タイヤ2と振動発生との考察が可能となる。
1 車両
2 タイヤ
3 ハンドル
H 操舵角
r 旋回半径
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
S4 第4工程

Claims (6)

  1. タイヤの振動特性を評価するための方法であって、
    前記タイヤが装着された車両を、予め定められた旋回半径の限界速度で定常円旋回走行させる第1工程と、
    前記第1工程に引続き、前記車両を、前記限界速度以上の速度、かつ、前記車両のハンドルの操舵角を前記定常円旋回走行時の操舵角よりも大きくして旋回走行させる第2工程と、
    前記第2工程での前記タイヤにおける振動特性に関するパラメータを取得する第3工程と、
    前記パラメータに基づいて、振動特性の良否を判定する第4工程とを含む、
    振動特性の評価方法。
  2. 前記第2工程は、前記操舵角を徐々に大きくする工程を含む、請求項1記載の評価方法。
  3. 前記操舵角が20〜40度/秒で大きくなる、請求項1又は2に記載の評価方法。
  4. 前記パラメータは、前記タイヤに作用する加速度、前記操舵角又はスリップ角の少なくとも1つを含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の評価方法。
  5. 前記加速度を、前記車両の平面視において、実質的に前記車両の重心に配された加速度センサを用いて検出する工程をさらに含む、請求項4記載の評価方法。
  6. 前記車両として四輪自動車が用いられ、
    前記加速度を、前記車両の平面視において、実質的に前記車両の前輪の車軸位置、又は、運転席位置に配された加速度センサを用いて検出する工程をさらに含む、請求項4又は5に記載の評価方法。
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