JP6037301B2 - タイヤ消散エネルギー推定装置、方法、及びプログラム - Google Patents

タイヤ消散エネルギー推定装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ消散エネルギー推定装置、方法、及びプログラムに関する。
従来、空気入りタイヤなどのタイヤ開発において、タイヤの摩耗状態を取得する場合、実際にタイヤを設計・製造し、自動車に装着して走行させ、その後摩耗した状態のタイヤを実測することにより得ていた。また、近年では、有限要素法等の数値解析手法や計算環境の発達により、計算機でタイヤの形状や摩耗等をシミュレーションする手法に移行している。加えて、多くのユーザーにエネルギー消費の少ない車両やタイヤの要求が高まっているだけでなく、運転そのものもエネルギー消費の少ない、いわゆる「エコ」運転が注目されている。
走行に伴うタイヤのすべりによるエネルギー消散は、タイヤの摩耗に関連するため、とりわけタイヤの摩耗の予測や推定の技術開発が従来から行われている。これらの主なものは、タイヤを細かな要素に分割したタイヤモデルに基づいてすべり量を求めてタイヤの摩耗を推定したりしているが、膨大な計算や、実験との照合によるものが多く、オンライン推定が可能なほど簡易な推定であるとはいえない。
例えば、特許文献1には、タイヤの横滑り角や路面とタイヤ間の摩擦係数、横滑り時の接地面の接地圧力分圧を規定する係数等を用いて、タイヤ力学要素パラメータを算出し、この要素パラメータからタイヤの摩耗特性を算出し、さらにトレッドゴムの物性情報とを組み合わせてタイヤ摩耗を推定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、実際に摩耗したタイヤの使用状況を推定・設定し、推定した使用条件で新規のタイヤを用いて転動解析を行い、タイヤのトレッドゴム接地面における単位面積当たりの摩耗エネルギーを推定し、それらのパラメータから摩耗量を推定する技術が開示されている。この技術は、オンライン推定の観点ではなく、摩耗量の推定から、ゴムの物性が違う場合にどのくらい摩耗するのかを算出することを目的としている。
また、特許文献3には、タイヤモデル・路面モデルを作成し、走行条件を設定して転動シミュレーションを実施し、転動エネルギーを算出し、摩耗エネルギーを算出・補正し、摩耗量を推定する技術が開示されている。走行モードの設定では、各種要因(タイヤ空気圧、負荷荷重、タイヤ転動速度、スリップ角、キャンバ角)からモードを設定してシミュレーションを行い、摩耗量を推定、算出する。タイヤの接地面から受ける摩耗エネルギーは、あらかじめ定められたタイヤ接地面上の複数の地点毎に取得し、取得された複数の摩耗エネルギーを比較することで補正を行い、タイヤ摩耗を予測する。
また、特許文献4には、タイヤ摩耗のシミュレーションを行う際に、シミュレーション条件を設定し、転動解析を行い、摩耗エネルギーを算出し、摩耗量を算出し(複数条件で摩耗量を算出)、摩耗量の平均値を算出し、タイヤモデルを修正する技術が開示されている。
特開2006−232011号公報 特開2005−263070号公報 特開2011−148465号公報 特開2010−237023号公報
"自動車の運動と制御 第2版−車両運動力学の理論形成と応用"、安部正人著、東京電機大学出版局、2012年1月
しかしながら、上記従来技術では、膨大な計算が必要となり、タイヤの消散エネルギーを簡単に推定するのは困難である。
本発明は、簡易かつ短時間でタイヤの消散エネルギーを推定することができるタイヤ消散エネルギー推定装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明のタイヤ消散エネルギー推定装置は、入力された車両のヨー角速度、タイヤの回転角速度、車両重心点の横方向及び前後方向の加速度、及び前輪の舵角に基づいて、タイヤの接地面を粘着域とすべり域とで定義する力学モデルにおける前記すべり域で発生する力のベクトル及び前記すべり域におけるすべり速度のベクトルを算出するベクトル算出手段と、前記力のベクトルと前記すべり速度のベクトルとの内積を算出することにより、タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する消散エネルギー時間率算出手段と、を有し、前記ベクトル算出手段は、前記車両のヨー角速度に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する進行速度算出手段と、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転角速度、及び前記タイヤの回転面内方向の進行速度に基づいて、前記タイヤの縦すべり率を算出する縦すべり率算出手段と、前記前輪の舵角と車両重心点の前後方向及び横方向の速度と前記車両のヨー角速度とに基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する横すべり角算出手段と、を含み、前記消散エネルギー時間率算出手段は、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記タイヤの消散エネルギーの時間率を算出することを特徴としている。
この発明によれば、前記車両のヨー角速度に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する進行速度算出手段と、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転角速度、及び前記タイヤの回転面内方向の進行速度に基づいて、前記タイヤの縦すべり率を算出する縦すべり率算出手段と、前記前輪の舵角と車両重心点の前後方向及び横方向の速度と前記車両のヨー角速度とに基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する横すべり角算出手段と、を含むベクトル算出手段により、入力された車両のヨー角速度、タイヤの回転角速度、車両重心点の横方向及び前後方向の加速度、及び前輪の舵角に基づいて、タイヤの接地面を粘着域とすべり域とで定義する力学モデルにおけるすべり域で発生する力のベクトル及びすべり域におけるすべり速度のベクトルを算出し、前記消散エネルギー時間率算出手段により、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、力のベクトル及びすべり域におけるすべり速度のベクトルの内積を算出することにより、タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する。このため、従来のように有限要素法を用いたシミュレーション等のように膨大な計算をする必要がなく、簡易且つ短時間でタイヤの消散エネルギーを算出することができる。
なお、請求項2に記載したように、前記タイヤの消散エネルギーの時間率を時間積分することにより前記タイヤの消散エネルギーを算出するタイヤ消散エネルギー算出手段を備えた構成としてもよい。これにより、タイヤの消散エネルギーを容易に認識することができる。
また、請求項3に記載したように、前記ベクトル算出手段は、前記車両重心点の横方向及び前後方向の加速度に基づいて、前記タイヤの垂直荷重を算出する垂直荷重算出手段 を含ようにしてもよい。
また、請求項4に記載したように、前記垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記接地面全域で発生する前後力及び横力を算出する力算出手段を備えた構成としてもよい。
また、請求項5に記載したように、前記進行速度算出手段は、前記車両のヨー角速度と、前記力算出手段からフィードバックされた前記接地面全域で発生する前後力及び横力と、に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出するようにしてもよい。
また、請求項6に記載したように、前記横すべり角算出手段は、前記車両のヨー角速度と、前記力算出手段からフィードバックされた前記接地面全域で発生する前後力及び横力と、に基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出するようにしてもよい。
また、請求項7に記載したように、前記タイヤの消散エネルギーの時間率をタイヤ毎に表示する表示手段を備えた構成としてもよい。
また、請求項8に記載したように、前記タイヤの消散エネルギーをタイヤ毎に表示する表示手段を備えた構成としてもよい。
請求項9記載の発明のタイヤ消散エネルギー推定方法は、入力された車両のヨー角速度、タイヤの回転角速度、車両重心点の横方向及び前後方向の加速度、及び前輪の舵角に基づいて、タイヤの接地面を粘着域とすべり域とで定義する力学モデルにおける前記すべり域で発生する力のベクトル及び前記すべり域におけるすべり速度のベクトルを算出するベクトル算出ステップと、前記力のベクトルと前記すべり速度のベクトルとの内積を算出することにより、タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する消散エネルギー時間率算出ステップと、を含み、前記ベクトル算出ステップは、前記車両のヨー角速度に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する進行速度算出ステップと、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転角速度、及び前記タイヤの回転面内方向の進行速度に基づいて、前記タイヤの縦すべり率を算出する縦すべり率算出ステップと、前記前輪の舵角と車両重心点の前後方向及び横方向の速度と前記車両のヨー角速度とに基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する横すべり角算出ステップと、を含み、前記消散エネルギー時間率算出ステップは、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記タイヤの消散エネルギーの時間率を算出することを特徴とする。
また、請求項10記載の発明のタイヤ消散エネルギー推定プログラムは、コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項に記載のタイヤ消散エネルギー推定装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、簡易かつ短時間でタイヤの消散エネルギーを推定することができる、という効果を有する。
タイヤ消散エネルギー推定システムの概略構成図である。 タイヤ消散エネルギー推定装置の処理のイメージを表す図である。 タイヤ消散エネルギー推定処理のフローチャートである。 ブラッシュモデルについて説明するための図である。 接地面内の各部分に発生する最大摩擦力の分布を示す図である。 タイヤの消散エネルギーの表示例を示す図である。 タイヤ消散エネルギー推定装置をコンピュータで構成した場合のブロック図である。 舵角の時刻歴の一例を示す線図である。 横角の時刻歴の一例を示す線図である。 各タイヤの消散エネルギーの時間率の時刻歴の一例を示す線図である。 各タイヤの消散エネルギーの時刻歴の一例を示す線図である。
図1は本実施形態に係るタイヤ消散エネルギー推定システム10の概略構成を示した。同図に示すように、タイヤ消散エネルギー推定システム10は、タイヤの消散エネルギーを推定するタイヤ消散エネルギー推定装置12、車両のヨー角速度を検出するヨー角速度センサ14、タイヤの回転角速度を検出するタイヤ回転角速度センサ16、車両重心点の横方向の加速度を検出する横加速度センサ18、車両重心点の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ20、前輪の舵角を検出する舵角センサ22、及びタイヤ消散エネルギー推定装置12で計算したタイヤの消散エネルギー等の各種情報を表示する表示部24を含んで構成されている。
なお、タイヤ回転角速度センサ16はタイヤ毎に設けられる。また、ヨー角速度センサ14、タイヤ回転角速度センサ16、横加速度センサ18、前後加速度センサ20、及び舵角センサ22は、通常は自動車に搭載されているものであり、これを利用することができる。また、表示部24は、例えば自動車のインパネ部に設けられた表示装置や、カーナビゲーションシステムのディスプレイ等を用いることができる。
また、本実施形態では、一例として4輪の自動車にタイヤ消散エネルギー推定システム10が搭載された場合について説明するが、4輪以外(2輪や6輪等)の自動車にタイヤ消散エネルギー推定システム10を搭載してもよい。
図2は、本実施形態に係るタイヤ消散エネルギー推定装置12によるタイヤ消散エネルギー推定処理の内容をイメージ的に表した図である。
図2に示すように、タイヤ消散エネルギー推定装置12は、上記の各センサから車両のヨー角速度r、タイヤの回転角速度ω、車両重心点の横方向の加速度a、車両重心点の前後方向の加速度a、及び前輪の舵角δを入力し、これらのパラメータに基づいて、各タイヤに発生する前後力Fxi、横力Fyi、及び消散エネルギーの時間率Wを算出(推定)する。なお、iは、タイヤを表す添え字であり、4輪自動車であれば1〜4の値となり、1、2が左右の前輪を表し、3、4が左右の後輪をそれぞれ表す。
次に、タイヤ消散エネルギー推定装置12で実行されるタイヤ消散エネルギー推定処理について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示すタイヤの消散エネルギー推定処理は、本実施形態では一例として予め定めた時間毎に実行される。
ステップS100では、車両のヨー角速度rをヨー角速度センサ14から入力し、車両重心点の前後方向の速度U及び車両重心点の横方向の速度vを次式により計算する。
Figure 0006037301
ただし、mは車両質量である。また、Fxiは接地面全域で発生する前後力、Fyiは接地面全域で発生する横力であり、タイヤ消散エネルギー推定処理を前回実行したときに後述するステップS114で計算されたFxi、Fyiがフィードバックされて入力される。また、積分計算内のv、Uは、タイヤ消散エネルギー推定処理を前回実行したときにステップS100で計算されたv、Uがフィードバックされて入力される。
次に、ステップS102では、車両重心点での前後方向の加速度aを前後加速度センサ20から入力すると共に、車両重心点での横方向の加速度aを横加速度センサ18から入力し、前輪及び後輪の垂直荷重Fziを次式により計算する。
Figure 0006037301
ただし、Fz0iは静止時におけるタイヤの荷重、hは車両重心点の地上高、lはホイールベース、dは前輪のタイヤ間距離、dは後輪のタイヤ間距離、Kφfは前輪のサスペンションのロール剛性、Kφrは後輪のサスペンションのロール剛性である。
ステップS104では、各タイヤの回転角速度ωを各タイヤに設けられた回転角速度センサ16から入力し、タイヤ接地面の周速度uωiを次式により各々計算する。
ωi=R・ω ・・・(5)
ただし、Rはタイヤの有効半径であり、次式により計算される。
Figure 0006037301
ただし、Rは無荷重時のタイヤ半径、αは0〜1.0の範囲で設定された調整係数、kはタイヤの上下剛性である。ここで、調整係数は、タイヤの種類に応じて予め設定され、例えばラジアルタイヤの場合は0、バイアスタイヤの場合は1に設定される。
ステップS106では、車両のヨー角速度rをヨー角速度センサ14から入力し、タイヤの回転面内方向の進行速度Vを前輪(V)及び後輪(V)の各々について次式により計算する。
Figure 0006037301
ステップS108では、タイヤの縦すべり率sを次式により計算する。なお、制動時と駆動時とで計算式が異なる。
Figure 0006037301
ステップS110では、車両重心点の横すべり角βを次式により計算する。
Figure 0006037301
ステップS112では、舵角センサ22から前輪の舵角δを入力し、タイヤの横すべり角βを前輪(β)及び後輪(β)の各々について次式により計算する。
Figure 0006037301
ただし、lは車両重心点から前輪までの距離、lは車両重心点から前輪までの距離である。
ステップS114では、上記のように計算した縦すべり率s、タイヤの横すべり角β、タイヤの回転面内方向の進行速度V、タイヤの垂直荷重Fziを入力として、ブラッシュモデルに基づく各タイヤの消散エネルギーの時間率Wを計算する。
ブラッシュモデルについては、上記非特許文献1に詳しいので、詳細な説明は省略するが、ブラッシュモデルでは、上記非特許文献1の図2.32に記載されているように、弾性変形する部分が剛なリムやトレッドベースに対応する円環に取り付けられたトレッドラバーのみとし、これが横方向及び前後方向に弾性変形する力学モデルである。ただし、このトレッドラバーは環状の連続体ではなく、タイヤの周方向に独立した無数の弾性と考える。
上記非特許文献1では、タイヤが角速度ωで回転しながら、その回転面に対して成す角がβとなる方向に進行しており、その回転面の方向の速度成分がuであるとして、このようなタイヤに対し、前後方向にF、横方向にF、上下方向にFの力が働いているとする。
また、上記非特許文献1では、図4(非特許文献1の図2.34)に示すように、タイヤの接地面中心線の前端を原点Oとし、前後方向をx軸、横方向をy軸にとる。また、O点の真上のトレッドベース状の点をO’とする。そして、Δtの時間の間にO点から入った接地点はP点まで進み、O’点から入った接地点はP’点まで進むものとし、P’点をx軸上に投影した点をP”とする。そして、P点に働くx方向及びy方向の力等を算出する。
また、図4の接地面内の各部分に接地圧によって働く最大摩擦力の分布は図5(非特許文献1の図2.35)に示すような分布Aになり、接地面のx方向(前後方向)の中央部分で最大となる。そして、接地面のP点において縦方向(x方向)及び横方向(y方向)にすべりが発生している場合、P点に対して縦方向に働く力はB1、横方向に働く力はB2、これらの合力はB3で表される。そして、分布Aと合力B3との交点Cのx方向の位置をxとして、x方向の位置xが0≦x<xの範囲においては、最大摩擦力の方がすべりの合力よりも大きいため、すべりが発生しない粘着域となる。一方、位置xがx≦xの範囲においては、すべりの合力の方が最大摩擦力よりも大きいため、すべりが発生するすべり域となる。
このすべり域においてタイヤがすべることによりエネルギーが消散されることから、本実施形態では、上記非特許文献1に記載された手法を用いて、タイヤのすべり域における力のベクトル及びすべり速度のベクトルを算出する。そして、これらの内積を求めることにより、タイヤの消散エネルギーを算出する。
具体的には、まず、ブラッシュタイヤモデルのすべり域で発生する縦方向(x方向)の力(前後力)Fsx、横方向(y方向)の力(横力)Fsy、接地面全域で発生するタイヤの縦方向の力(前後力)F、横方向の力(横力)Fを以下のようにして計算する。
まず、タイヤのすべり率s、ξ、cosθ、sinθを以下のように計算する。なお、タイヤの制動時(s>0)と駆動時(s≦0)とで計算方法が異なるので、まず、タイヤの制動時の場合について説明する。
タイヤの制動時には、タイヤのすべり率sは上記(9)式で表される。そして、すべり域の前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生するタイヤの前後力F及び横力Fの計算に必要なλ、ξ、cosθ、sinθを以下のように計算する。
Figure 0006037301
ここで、Kは縦すべり、横すべり共にゼロに近い場合におけるタイヤ前後力係数、Kβはコーナーリングパワー、μはタイヤ路面間の摩擦係数であり、これらのパラメータは荷重依存性を考慮した実験データから予め与えられる。
そして、ξ>0のとき(一部がすべり域の場合)は、すべり域で発生するタイヤの前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生する前後力F及び横力Fを以下のようにして計算する。
Figure 0006037301
一方、ξ≦0のとき(全部がすべり域の場合)は、すべり域で発生するタイヤの前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生する前後力F及び横力Fを以下のようにして計算する。
sx=F=−μFcosθ ・・・(22)
sy=F=−μFsinθ ・・・(23)
次に、タイヤの駆動時の場合について説明する。
タイヤの駆動時には、タイヤのすべり率sは上記(10)式で表される。そして、すべり域の前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生するタイヤの前後力F及び横力Fの計算に必要なλ、ξ、cosθ、sinθを以下のように計算する。
Figure 0006037301
そして、ξ>0のときは、すべり域で発生するタイヤの前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生する前後力F及び横力Fを以下のようにして計算する。
Figure 0006037301
一方、ξ≦0のときは、すべり域で発生するタイヤの前後力Fsx及び横力Fsy、接地面全域で発生する前後力F及び横力Fを制動時の場合と同様に、上記(22)、(23)式により計算する。
また、制動時(s>0)における縦方向のすべり速度Vsx及び横方向のすべり速度Vsyはそれぞれ次式で計算される。
sx=uω・s ・・・(32)
sy=uω・tanβ ・・・(33)
また、駆動時(s≦0)における縦方向のすべり速度Vsx及び横方向のすべり速度Vsyはそれぞれ次式で計算される。
Figure 0006037301
従って、すべり域での力のベクトルF とすべり速度ベクトルV は次式により計算することができる。
Figure 0006037301
ただし、iはx方向の単位ベクトル、jはy方向の単位ベクトルである。
そして、本実施形態では、次式で示すように力のベクトルF とすべり速度ベクトルV の内積により、ある時点におけるタイヤ接地面のすべり域における消散エネルギーの時間率Wを計算する。
Figure 0006037301
上記のタイヤの消散エネルギーの時間率Wは、具体的には以下のように計算される。まず、制動時(s>0)は以下のように計算される。
Figure 0006037301
一方、駆動時(s≦0)は以下のように計算される。
Figure 0006037301
ステップS116では、次式で示すように、タイヤの消散エネルギーの時間率Wを逐次時間積分することにより、その積分の時間内における運動中のタイヤの消散エネルギーEを計算する。
Figure 0006037301
ステップS118では、ステップS114で算出した各タイヤの消散エネルギーEを表示部24に表示する。例えば、図6(A)に示すように、左前輪から右後輪までの4つのタイヤの消散エネルギーEを棒グラフで表示してもよい。また、同図(B)に示すように、各タイヤの消散エネルギーEの大きさに比例して、タイヤをイメージした円の大きさを変えることにより各タイヤの消散エネルギーを表示するようにしてもよい。また、タイヤの消散エネルギーの時間率Wを図6(A)、(B)のように表示するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、通常自動車に設けられている加速度センサ等から入力した各種信号に基づいて、ブラッシュモデルを用いてタイヤの消散エネルギーを代数計算によって算出する。このため、従来のように有限要素法を用いたシミュレーション等のように膨大な計算をする必要がなく、簡易且つ短時間でタイヤの消散エネルギーを算出することができる。
また、上記の処理が予め定めた時間毎に繰り返されることにより、各タイヤの消散エネルギーがオンライン推定され、リアルタイムで各タイヤの消散エネルギーをユーザーが認識することができる。これにより、ユーザーに対して消散エネルギーが少なくなるような運転を促すことが可能となり、いわゆる「エコ」運転を実現することができる。
なお、本実施形態では、タイヤ消散エネルギー推定システム10を乗用車に搭載してタイヤの消散エネルギーをオンライン推定する場合について説明したが、オフライン推定する場合も本発明を適用可能である。この場合、各センサからの信号の時刻歴を取得しておき、これをタイヤ消散エネルギー推定装置12に入力することにより、各タイヤの消散エネルギーを算出することができる。
また、本実施形態では、ブラッシュモデルを用いてタイヤの消散エネルギーを計算する場合について説明したが、これに限らず、フィアラモデル、スポークモデル、ストリングモデル等、粘着域とすべり域とを分けて定義できるモデルであって代数計算によってすべり域における力のベクトル及びすべり速度ベクトルを計算できるモデルであれば本発明を適用可能である。
なお、タイヤ消散エネルギー推定装置12は、図7に示すようなコンピュータ70を含む構成として実現される。図7に示すコンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)70A、ROM(Read Only Memory)70B、RAM(Random Access Memory)70C、不揮発性メモリ70D、及び入出力インターフェース(I/O)70Eがバス70Fを介して各々接続された構成となっている。この場合、図3に示したタイヤ消散エネルギー推定処理をコンピュータ70に実行させるプログラムを、例えば不揮発性メモリ70Dに書き込んでCPU70Aに実行させることにより、コンピュータ70がタイヤ消散エネルギー推定装置12として機能する。また、プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体により提供するようにしてもよい。
(実施例)
次に、本発明の実施例について説明する。本発明者らは、上記で説明したタイヤの消散エネルギー推定システム10を乗用車に搭載し、スラローム走行をした場合の各タイヤの消散エネルギーを算出した。その結果を図8〜11に示す。
図8は、舵角センサ22により検出した前輪の舵角を表している。図9は、横加速度センサ18により検出した横加速度を表している。図10は、各タイヤの消散エネルギーの時間率Wを表している。なお、W1、W2が左右の前輪、W3、W4が左右の後輪のタイヤの消散エネルギーの時間率を表している。図11は、各タイヤの消散エネルギーを表している。すなわち、図11は各タイヤの消散エネルギーの時間率Wを時間積分したものを表している。なお、E1、E2が左右の前輪、E3、E4が左右の後輪のタイヤの消散エネルギーを表している。
図8〜11に示すように、前輪の舵角が大きく変化するスラローム走行をした場合、特に前輪のタイヤの消散エネルギーが大きくなることが判った。
10 タイヤ消散エネルギー推定システム
12 タイヤ消散エネルギー推定装置
14 ヨー角速度センサ
16 タイヤ回転角速度センサ
18 横加速度センサ
20 前後加速度センサ
22 舵角センサ
24 表示部
70 コンピュータ

Claims (10)

  1. 入力された車両のヨー角速度、タイヤの回転角速度、車両重心点の横方向及び前後方向の加速度、及び前輪の舵角に基づいて、タイヤの接地面を粘着域とすべり域とで定義する力学モデルにおける前記すべり域で発生する力のベクトル及び前記すべり域におけるすべり速度のベクトルを算出するベクトル算出手段と、
    前記力のベクトルと前記すべり速度のベクトルとの内積を算出することにより、タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する消散エネルギー時間率算出手段と、
    を有し、
    前記ベクトル算出手段は、
    前記車両のヨー角速度に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する進行速度算出手段と、
    前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転角速度、及び前記タイヤの回転面内方向の進行速度に基づいて、前記タイヤの縦すべり率を算出する縦すべり率算出手段と、
    前記前輪の舵角と車両重心点の前後方向及び横方向の速度と前記車両のヨー角速度とに基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する横すべり角算出手段と、
    を含み、
    前記消散エネルギー時間率算出手段は、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する
    タイヤ消散エネルギー推定装置。
  2. 前記タイヤの消散エネルギーの時間率を時間積分することにより前記タイヤの消散エネルギーを算出するタイヤ消散エネルギー算出手段
    を備えた請求項1記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  3. 前記ベクトル算出手段は、
    前記車両重心点の横方向及び前後方向の加速度に基づいて、前記タイヤの垂直荷重を算出する垂直荷重算出手段
    を含
    請求項1又は請求項2記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  4. 前記垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記接地面全域で発生する前後力及び横力を算出する力算出手段
    を備えた請求項3記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  5. 前記進行速度算出手段は、前記車両のヨー角速度と、前記力算出手段からフィードバックされた前記接地面全域で発生する前後力及び横力と、に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する
    請求項4記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  6. 前記横すべり角算出手段は、前記車両のヨー角速度と、前記力算出手段からフィードバックされた前記接地面全域で発生する前後力及び横力と、に基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する
    請求項4又は請求項5記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  7. 前記タイヤの消散エネルギーの時間率をタイヤ毎に表示する表示手段
    を備えた請求項1〜6の何れか1項に記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  8. 前記タイヤの消散エネルギーをタイヤ毎に表示する表示手段
    を備えた請求項2〜6の何れか1項に記載のタイヤ消散エネルギー推定装置。
  9. 入力された車両のヨー角速度、タイヤの回転角速度、車両重心点の横方向及び前後方向の加速度、及び前輪の舵角に基づいて、タイヤの接地面を粘着域とすべり域とで定義する力学モデルにおける前記すべり域で発生する力のベクトル及び前記すべり域におけるすべり速度のベクトルを算出するベクトル算出ステップと
    前記力のベクトルと前記すべり速度のベクトルとの内積を算出することにより、タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する消散エネルギー時間率算出ステップと、
    を含み、
    前記ベクトル算出ステップは、
    前記車両のヨー角速度に基づいて、前記タイヤの回転面内方向の進行速度を算出する進行速度算出ステップと、
    前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転角速度、及び前記タイヤの回転面内方向の進行速度に基づいて、前記タイヤの縦すべり率を算出する縦すべり率算出ステップと、
    前記前輪の舵角と車両重心点の前後方向及び横方向の速度と前記車両のヨー角速度とに基づいて、前記タイヤの横すべり角を算出する横すべり角算出ステップと、
    を含み、
    前記消散エネルギー時間率算出ステップは、前記タイヤの垂直荷重、前記タイヤの回転面内方向の進行速度、前記タイヤの縦すべり率、及び前記タイヤの横すべり角に基づいて、前記タイヤの消散エネルギーの時間率を算出する
    タイヤ消散エネルギー推定方法。
  10. コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項に記載のタイヤ消散エネルギー推定装置として機能させるためのタイヤ消散エネルギー推定プログラム。
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