JP2019119696A - 尿かぶれ改善剤 - Google Patents

尿かぶれ改善剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2019119696A
JP2019119696A JP2017253737A JP2017253737A JP2019119696A JP 2019119696 A JP2019119696 A JP 2019119696A JP 2017253737 A JP2017253737 A JP 2017253737A JP 2017253737 A JP2017253737 A JP 2017253737A JP 2019119696 A JP2019119696 A JP 2019119696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rash
urine
improving agent
acid
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017253737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7092498B2 (ja
Inventor
俊輔 高根
Shunsuke Takane
俊輔 高根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2017253737A priority Critical patent/JP7092498B2/ja
Publication of JP2019119696A publication Critical patent/JP2019119696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7092498B2 publication Critical patent/JP7092498B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、尿かぶれに対して有効な新たな成分を提供することを目的とする。【解決手段】ケイ酸化合物には殺菌作用があるため、ケイ酸化合物を含有する皮膚外用組成物は、尿かぶれ改善剤として有用である。本発明のケイ酸化合物を含有する尿かぶれ改善剤は、好ましくはステロイド剤を含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、ケイ酸化合物を含有する尿かぶれ改善剤に関する。
尿を吸収する衛生用品が広く普及している。このような衛生用品としては、乳幼児用及び被介護者用のおむつが代表例として挙げられるが、近年需要が高まっている、中高齢者及び経産婦などの軽失禁に対応した軽失禁用おむつや尿パッドなどの軽失禁用品も挙げられる。このような衛生用品は、長時間の着用によって内部が高温多湿な環境となるため、さらに排泄物などの刺激物、その他様々な要因が関連することにより、刺激性接触皮膚炎、いわゆる尿かぶれを引き起こす。近年の衛生用品のますますの需要の高まりに伴い、このような尿かぶれの問題は重要な課題となっている。
かぶれへの対処としては、一般的に抗菌剤が用いられている。例えば、特許文献1には、抗菌活性物質と特定の組成を有する陰イオン性界面活性剤とを含む抗菌組成物が、おむつかぶれを軽減するために適用されることが記載されている。
国際公開第2004/000016号
かぶれが生じている皮膚は、高温多湿な環境により浸軟しており、バリア機能が弱っている。そのような状態の皮膚は健常な皮膚に比べて薬剤が浸透しやすいため、薬剤に過剰に反応することでかえって炎症を生じる場合もある。このような症状の発症率は、抗菌薬や非ステロイド系消炎薬を適用した場合に高くなる傾向にある。
そこで本発明は、尿かぶれに対して有効な新たな成分を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、尿かぶれの主たる原因菌である大腸菌に対し、ケイ酸化合物が殺菌作用を発揮することを見出した。本発明は、この知見に基づいてさらに検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ケイ酸化合物を含有する、尿かぶれ改善剤。
項2. ステロイド剤をさらに含有する、項1に記載の尿かぶれ改善剤。
項3. 前記ステロイド剤が酢酸デキサメタゾンである、項2に記載の尿かぶれ改善剤。
項4. エタノールをさらに含有する、項1〜3のいずれかに記載の尿かぶれ改善剤。
本発明によれば、ケイ酸化合物に殺菌作用があるため、ケイ酸化合物を含有する皮膚外用組成物を尿かぶれ改善剤として提供することができる。
本発明の尿かぶれ改善剤は、ケイ酸化合物を含有することを特徴とする。以下、本発明の尿かぶれ改善剤について詳述する。
ケイ酸化合物
本発明の尿かぶれ改善剤は、ケイ酸化合物を含有する。本発明において、ケイ酸化合物は、尿かぶれの原因菌、特に主たる原因菌である大腸菌に対して殺菌作用を発揮する。ケイ酸化合物は医薬品や化粧品において、吸湿剤、安定化剤、増粘剤などの添加剤として公知の成分である。
本発明におけるケイ酸化合物としては特に限定されるものではないが、殺菌作用を好ましく得る観点から、二酸化ケイ素であることが好ましい。二酸化ケイ素の具体例としては特に限定されないが、殺菌作用を好ましく得る観点から、含水二酸化ケイ素及び軟質無水ケイ酸が好ましい。これらのケイ酸化合物は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。含水二酸化ケイ素は、医薬品添加物規格「含水二酸化ケイ素」に適合する医薬品添加剤であることが好ましく、軟質無水ケイ酸は、日本薬局方「軽質無水ケイ酸」に適合する医薬品添加剤であることが好ましい。
本発明の尿かぶれ改善剤におけるケイ酸化合物の含有量としては特に限定されないが、尿かぶれ改善効果を良好に得る等の観点から、総量として、例えば、0.01〜8重量%、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜3重量%が挙げられる。
ステロイド剤
本発明の尿かぶれ改善剤は、さらにステロイド剤を含むことができる。尿かぶれの原因にアプローチするケイ酸化合物に、尿かぶれの症状(炎症)にアプローチするステロイド剤を併用することによって、尿かぶれに対して総合的に対処することができ、より好ましい改善効果を得ることができる。
ステロイド剤としては特に限定されず、付与すべき薬効等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、デキサメタゾン、塩酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、塩酸ヒドロコルチゾン、吉草酸プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン等が挙げられ、好ましくは酢酸デキサメタゾンが挙げられる。これらのステロイド剤は、単独で用いてもよし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の尿かぶれ改善剤におけるステロイド剤の含有量としては特に限定されないが、総量として、例えば、0.01〜0.5重量%、好ましくは0.015〜0.3重量%、より好ましくは0.02〜0.2重量%が挙げられる。
エタノール
本発明の尿かぶれ改善剤は、さらにエタノールを含有することができる。尿かぶれ改善剤にエタノールを配合することによって、エタノールの揮発性が、尿かぶれが発生しやすい高温多湿環境を緩和するため、より好ましい尿かぶれ改善効果を得ることができる。また、ケイ酸化合物がエタノールを保持することでエタノールが徐放され、高温多湿環境を緩和する効果を持続させることができるため、衛生用品の長時間着用による長時間の高温多湿状態に対してより好ましい尿かぶれ改善効果を得ることができる。さらに、ケイ酸化合物がエタノールを保持することでエタノールが徐放され、エタノール自体の殺菌作用を持続させることができるため、ケイ酸化合物自身の殺菌作用と相まって、より好ましい尿かぶれ改善効果を得ることができる。
本発明の尿かぶれ改善剤におけるエタノールの含有量としては特に限定されないが、尿かぶれ改善効果を良好に得つつ、使用感及び/又は製剤安定性を良好に得る等の観点から、例えば、10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%、より好ましくは25〜55重量%、さらに好ましくは30〜50重量%が挙げられる。
その他の成分
本発明の尿かぶれ改善剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、他の薬理成分を含んでもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロルフェニラミン等)、局所麻酔剤(リドカイン、ジブカイン、プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、安息香酸アルキルエステル(例えばアミノ安息香酸エチル、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル)、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(アラントイン、サリチル酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等)、殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、アンモニア水、スルファジアジン、乳酸、フェノール等)、鎮痒剤(クロタミトン、チアントール等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)、血行促進成分(ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等)、清涼化剤(メントール、カンフル等)、ビタミン類(ビタミンA,B,C,D等)、ムコ多糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸等)等が挙げられる。
また、本発明の尿かぶれ改善剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、皮膚外用剤等に通常使用される他の基剤や添加剤を含んでもよい。このような基材や添加剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、水、低級アルコール(例えば、イソプロパノール)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)等の水性基剤;油類(オリーブ油、サフラワー油、大豆油、つばき油、とうもろこし油、なたね油、ひまわり油、綿実油、落花生油、ラード、スクワラン、魚油等)、鉱物油(流動パラフィン、パラフィン、ゲル化炭化水素、ワセリン等)、ワックス類・ロウ類(ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス等)、エステル油(ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル等)、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、リノール酸、ラノリン等)、脂肪酸エステル(パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、リノール酸エチル等)、高級アルコール(ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラノリンアルコール等)、コレステロール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、シリコーンオイル(ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン等)等の油性基剤;POE(10〜50モル)フィトステロールエーテル、POE(10〜50モル)ジヒドロコレステロールエーテル、POE(10〜50モル)2−オクチルドデシルエーテル、POE(10〜50モル)デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)オレイルエーテル、POE(2〜50モル)セチルエーテル、POE(5〜50モル)ベヘニルエーテル、POE(5〜30モル)ポリオキシプロピレン(5〜30モル)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)ポリオキシプロピレン(2〜30モル)セチルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、これらのリン酸・リン酸塩(POEセチルエーテルリン酸ナトリウムなど)、POE(20〜60モル)ソルビタンモノオレート、POE(10〜60モル)ソルビタンモノイソステアレート、POE(10〜80モル)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜30モル)グリセリルモノステアレート、POE(20〜100モル)・ポリオキシプロピレン変性シリコーン、POE・アルキル変性シリコーン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5〜100)、ポリソルベート(20〜85)、グリセリン脂肪酸エステル(モノステアリン酸グリセリン等)、水素添加大豆リン脂質、水素添加ラノリンアルコール等の界面活性剤;清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。
製剤形態
本発明の尿かぶれ改善剤の形状については、皮膚に塗布できることを限度として特に制限されないが、例えば、液状、固形状、半固形状(ゲル状、軟膏状、ペースト状)等が挙げられる。
また、本発明の尿かぶれ改善剤の製剤形態については、皮膚に塗布できることを限度として特に制限されないが、例えば、皮膚外用医薬品、皮膚外用医薬部外品、化粧料等が挙げられる。本発明の尿かぶれ改善剤の製剤形態として、具体的には、クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、貼付剤、エアゾール剤、軟膏剤、パック剤等の皮膚外用医薬部外品;クリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤、液剤、軟膏剤、パック剤等の化粧料等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくはクリーム剤、ローション剤、ジェル剤、乳液剤が挙げられ、より好ましくはローション剤、ジェル剤が挙げられ、特に好ましくはジェル剤が挙げられる。
本発明の尿かぶれ改善剤のpHとしては、例えば3.0〜7.0、好ましくは4.0〜6.5が挙げられる。ヒトの皮膚のpHを考慮すると、pHとしては4.5〜6.5がより好ましい。また、上述のpH調製剤を添加することで本発明の尿かぶれ改善剤のpHを調整してもよい。
用途・用量
本発明の尿かぶれ改善剤は、尿かぶれの原因菌、特に主たる原因菌である大腸菌に対して殺菌作用を発揮することができるため、尿かぶれを改善するために使用される。具体的には、衛生用品の使用者、より具体的には、おむつを使用する乳幼児及び被介護者、並びに、軽失禁用おむつや尿パッドなどの軽失禁用品を使用する中高齢者及び経産婦等を対象とし、尿かぶれを改善するために使用される。殺菌作用により、衛生用品の着用時に皮膚が晒される高温多湿環境での菌の低減又は繁殖の抑制、及び菌の排泄物分解によって生じるアンモニア等の皮膚刺激物の抑制が可能となるため、尿かぶれの予防又は治療目的で使用することができる。
また、本発明の尿かぶれ改善剤の用量については、製剤形態及び適用する症状の程度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、本発明の尿かぶれ改善剤の用量の一例として、1回当たり、皮膚1cm2当たり、ケイ酸化合物が5〜100μgとなる量で、1日1〜数回程度の頻度が挙げられる。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例1
表1に示す組成の尿かぶれ改善剤を調製した。具体的には、それぞれの成分を表1の分量となるように量り取り、混合及び撹拌して溶解させることで調製した。なお、表1において各成分の量を示す数値の単位は、重量%である。また、含水二酸化ケイ素としては、富士シリシア株式会社製「SYLOSPHERE C−1504」を用いた。
これらの尿かぶれ改善剤の殺菌効果を評価するために、以下の実験を行った。
1.Escherichia coliをSCD液体培地(和光純薬工業株式会社製)で1日培養した。
2.培養した菌体を滅菌水(丸石製薬(株))と混合し、約107個/mLに調整することで菌液を得た。
3.菌液を100μL採取し、コンラージ棒(株式会社アテクト製)でSCD寒天培地(コージンバイオ株式会社製)に塗り広げた。
4.塗り広げた菌液の上に、滅菌したペーパーディスク(ADVANTEC社製)を置き、調製した尿かぶれ改善剤50μLを染み込ませた。
5.35℃で一晩培養し、阻止円を確認した。
以下の基準に基づいて、殺菌効果を判定した。
○:阻止円が確認された。
×:阻止円が確認されなかった。
Figure 2019119696
表1の結果が示すように、殺菌成分として公知のエタノールを50重量%含む水溶液(比較例1)であっても、100%精製水(比較例2)と同様に、E.coliに対する殺菌効果は認められなかった。これに対し、含水二酸化ケイ素を含有する尿かぶれ改善剤(実施例1〜4)では、E.coliに対する殺菌効果が認められた。その殺菌効果は、殺菌成分として公知のエタノールを含まない尿かぶれ改善剤(実施例3)でも認められた。なお、殺菌成分として公知のエタノールを単独で含む水溶液で同様の試験により阻止円が確認されるには、70重量%ものエタノール濃度が必要であった(参考例)。
試験例2
表2に示す尿かぶれ改善剤を調製した。表2において各成分の量を示す数値の単位は、重量%である。モニター者14名によって、調製した尿かぶれ改善剤のかぶれ改善効果を評価した。具体的には、股部に尿かぶれの症状のある14名のモニター者に、尿かぶれ改善剤を1日2回(朝、夜)、10日間、患部に塗布してもらった。10日後に、かぶれについて効果があった場合を10点、効果がなかった場合を1点とするVAS(Visual Analog Scale)による評価を行った。獲得した点数の平均値を求め、尿かぶれ改善効果の評価値とした。得点が7点以上の場合、尿かぶれ改善効果が認められたと評価した。
Figure 2019119696
表2の結果が示すように、本発明の尿かぶれ改善剤は、尿かぶれに対して優れた効果を発揮した。
処方例
実施例と同様に尿かぶれの症状に対して優れた効果が期待できる製剤として、表3及び4に示す組成の尿かぶれ改善剤を調製した(リン酸にてpH5.0に調整)。なお、表3及び表4において各成分の量を示す数値の単位は、重量%である。
Figure 2019119696
Figure 2019119696

Claims (4)

  1. ケイ酸化合物を含有する、尿かぶれ改善剤。
  2. ステロイド剤をさらに含有する、請求項1に記載の尿かぶれ改善剤。
  3. 前記ステロイド剤が酢酸デキサメタゾンである、請求項2に記載の尿かぶれ改善剤。
  4. エタノールをさらに含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の尿かぶれ改善剤。
JP2017253737A 2017-12-28 2017-12-28 尿かぶれ改善剤 Active JP7092498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253737A JP7092498B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 尿かぶれ改善剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253737A JP7092498B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 尿かぶれ改善剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019119696A true JP2019119696A (ja) 2019-07-22
JP7092498B2 JP7092498B2 (ja) 2022-06-28

Family

ID=67305915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017253737A Active JP7092498B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 尿かぶれ改善剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7092498B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59112920A (ja) * 1982-12-09 1984-06-29 ロリアル 局所皮膚治療用組成物
JP2003532666A (ja) * 2000-05-08 2003-11-05 ファイザー・プロダクツ・インク 皮膚保護用噴霧組成物
JP2006321773A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Naris Cosmetics Co Ltd 肌のトラブル防止法及び肌トラブルの少ない化粧品
JP2009234986A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 White Lily:Kk 相乗効果水を含有する皮膚外用剤

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2661218C1 (ru) 2014-11-20 2018-07-13 Као Корпорейшн Влаговпитывающая полимерная композиция

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59112920A (ja) * 1982-12-09 1984-06-29 ロリアル 局所皮膚治療用組成物
JP2003532666A (ja) * 2000-05-08 2003-11-05 ファイザー・プロダクツ・インク 皮膚保護用噴霧組成物
JP2006321773A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Naris Cosmetics Co Ltd 肌のトラブル防止法及び肌トラブルの少ない化粧品
JP2009234986A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 White Lily:Kk 相乗効果水を含有する皮膚外用剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP7092498B2 (ja) 2022-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6666068B2 (ja) 外用組成物
CN106659713B (zh) 外用组合物
JP2009184951A (ja) 皮膚外用剤組成物
TW201912156A (zh) 組成物在製備治療睡眠障礙的藥劑的用途
US20180303969A1 (en) Composition and method for treating wounds and inflammatory conditions
JP6765299B2 (ja) 水性製剤
JP6725207B2 (ja) 皮膚色素沈着抑制剤
JP6628488B2 (ja) ゲル状外用組成物
JP2023164921A (ja) 医薬組成物
JP7092498B2 (ja) 尿かぶれ改善剤
JP2017186329A (ja) 皮膚色素沈着抑制剤
JP6495706B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP6512599B2 (ja) 外用医薬組成物
JP7446711B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP7299682B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP7329910B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP7299683B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP7514598B2 (ja) 皮膚外用組成物
JP2021195324A (ja) 外用組成物
JP2021195323A (ja) 外用組成物
JP7025129B2 (ja) 筋痙攣治療剤
JP2023136213A (ja) 外用医薬組成物
JP2021195325A (ja) 外用組成物
JP2018203672A (ja) 皮脂分泌促進剤
JP2018203673A (ja) 皮脂分泌促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211102

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7092498

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150