JP2019119371A - 煽り運転解消システム - Google Patents

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秀 平野
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Abstract

【課題】後続車による煽り運転を解消することができる、煽り運転解消システムを提供する。【解決手段】第1車両(C1)が第2車両(C2)に煽り運転をされていることを検出する煽り運転検出手段(20)と、煽り運転検出手段によって第2車両による煽り運転が検出されるとき、煽り運転を解消する煽り運転解消手段(40)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は煽り運転解消システムに係り、特に煽り運転を解消する技術に関する。
例えば、前走車との車間を狭めて前走車を煽る所謂煽り運転は、前走車を法定速度以上に速度を上げさせる可能性や、前走車との衝突の可能性等、事故を誘発する危険運転として禁止されている。
しかしながら、危険運転と知りながら煽り運転を行う運転手による事故は昨今でも発生しており、対策が求められている。
そこで、後方を走行する車両が危険運転をしているか否かを検出し、運転手に報知する技術が開発されている(特許文献1)。
特開特開2007−72641号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術では、危険運転が報知されたことに対し、どのように危険運転を解消するかについては運転手次第であるため、さらなる改善の余地があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後続車による煽り運転を解消することができる煽り運転解消システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の煽り運転解消システムは、第1車両が第2車両に煽り運転をされていることを検出する煽り運転検出手段と、前記煽り運転検出手段によって前記第2車両による煽り運転が検出されるとき、前記煽り運転を解消する煽り運転解消手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、第2車両の煽り運転を煽り運転検出手段によって検出し、煽り運転解消手段によって煽り運転を解消することで、第2車両の煽り運転によって発生する事故を未然に防ぐことが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転解消手段は、前記第1車両の走行を制御する第1車両走行制御部を備えており、前記第1車両走行制御部は、前記煽り運転検出手段によって前記第2車両による煽り運転が検出されるとき、前記第1車両が走行中の車線から隣接する車線に前記第1車両を車線変更させる車線変更走行制御を実行するのが好ましい。
これにより、煽り運転検出手段によって第2車両による煽り運転が検出されるとき、第1車両走行制御部によって第1車両走行を制御して車線変更し、第2車両による煽り運転から第1車両を回避させることが可能とされる。
その他の態様として、前記第1車両走行制御部は、前記第1車両が走行中の車線から前記隣接する車線に前記第1車両を車線変更したあとに、前記第2車両による煽り運転が継続される場合、前記第1車両を路肩に停車させる路肩停車制御を実行するのが好ましい。
これにより、第2車両による煽り運転が継続される場合に路肩停車制御によって第1車両を路肩に停車することで、第2車両による煽り運転から第1車両を確実に回避させることが可能とされる。
その他の態様として、前記第1車両及び前記第2車両と通信する通信手段を有しており、前記煽り運転解消手段は、前記通信手段によって前記第2車両に煽り運転を抑制する煽り運転抑制指示信号を送信するのが好ましい。
これにより、第1車両が第2車両に煽られているときに、第2車両に通信手段を介して煽り運転抑制指示信号を送信することで、第2車両よる煽り運転を抑制させることが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転解消手段は、前記第2車両の走行を制御する第2車両走行制御部を備えており、前記第2車両走行制御部は、前記通信手段によって前記煽り運転抑制指示信号を受信するとき、前記第2車両の煽り運転を防止する煽り運転防止制御を実行するのが好ましい。
これにより、煽り運転抑制指示信号を通信手段によって受信するとき、第2車両走行制御部の実行する煽り運転防止制御によって第2車両の煽り運転を防止することで、第2車両を制御して煽り運転を抑制することが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転検出手段は、前記第1車両と前記第2車両との車間を検出する車間検出部を有しており、前記煽り運転解消手段は、前記車間検出部によって検出される前記第1車両と前記第2車両との車間が第1の距離より狭いと判定すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両を制動するのが好ましい。
これにより、車間検出部によって検出される第1車両と第2車両との車間が狭いとき、煽り運転防止制御によって第2車両を制動して第1車両と第2車両とが第1の距離より狭くなることを防止することで、第2車両による煽り運転を確実に防止することが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対して煽り運転をした回数を記憶する記憶部を有しており、前記煽り運転解消手段は、前記記憶部によって記憶される前記回数が所定回数以上であるとき、前記車間検出部によって検出される前記第1車両と前記第2車両との車間が第1の距離より長い距離である第2の距離より狭いと判定すると前記第2車両を制動するのが好ましい。
これにより、第2車両が第1車両に対して煽り運転を所定回数以上繰りかえすときに第2車両が第1車両に接近可能な距離を第1の距離より広い第2の距離にすることで、第2車両の運転手の煽り運転をする意思を減少させることが可能とされる。
その他の態様として、前記第2の距離は、前記記憶部によって記憶される前記回数が増えるにつれて長くなるのが好ましい。
これにより、第2車両が第1車両に繰りかえし接近するときに第2車両が第1車両に接近可能な距離を徐々に広げることで、第2車両の運転手の煽り運転をする意思を良好に減少させることが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転検出手段は、前記第2車両の加速度を検出する加速度検出部を有しており、前記煽り運転解消手段は、前記加速度検出部によって検出される前記第2車両の加速度が規定加速度以上であると判定すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両を制動するのが好ましい。
これにより、第2車両が第1車両に対して煽り運転を第2車両の加速度が規定値未満となるようにすることで、第2車両の運転手の煽り運転をする意思を減少させることが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対して煽り運転をした回数を記憶する記憶部を有しており、前記規定加速度は、前記記憶部によって記憶される前記回数が増えるにつれて小さくなるのが好ましい。
これにより、第2車両が第1車両に対して繰りかえし煽り運転するときに第2車両の加速度が煽り運転をするほど小さくなるようにすることで、第2車両の運転手の煽り運転をする意思を良好に減少させることが可能とされる。
その他の態様として、前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対し車線を越えて煽り運転をすることを検出するふらつき検出部を備えており、前記煽り運転解消手段は、前記ふらつき検出部によって前記第2車両が車線を越えて煽り運転をしていることを検出すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両が車線を越えることを禁止するのが好ましい。
これにより、第2車両が車線を越えて煽り運転をするような場合に第2車両が車線を越えることができないように操舵制御することで、他車線を通過する車両との接触事故を未然に防ぐことが可能とされる。
その他の態様として、前記第1車両の隣の車線を走行する第3車両と通信する依頼通信手段を有しており、前記煽り運転解消手段は、前記第3車両の走行を制御する第3車両走行制御部をさらに備え、前記煽り運転解消手段は、前記煽り運転検出手段によって前記第2車両が前記第1車両に煽り運転をしていることを検出すると前記依頼通信手段によって煽り運転対応依頼信号を送信し、前記第3車両走行制御部は、前記依頼通信手段によって前記煽り運転対応依頼信号を受信すると、前記第3車両が走行する車線に前記第1車両が車線変更するための回避用車間を確保する車間確保制御を実行するのが好ましい。
これにより、依頼通信手段によって第1車両が車線変更するための回避用車間を第3車両が確保する車間確保制御が実行されるので、第2車両が煽り運転をするときに第3車両が確保した回避用車間に第1車両が車線変更することが可能とされる。
本発明の煽り運転解消システムによれば、第2車両の煽り運転を煽り運転検出手段によって検出し、煽り運転解消手段によって煽り運転を解消したので、第2車両の煽り運転によって発生する事故を未然に防ぐことができる。
これにより、後続車による煽り運転を解消することができる。
車両に搭載された本発明に係る煽り運転防止システムの構成を示すブロック図である。 判別部が実行する、判別手法の制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。 ECU内の第1車両走行制御部が実行する、本発明に係る第1車両走行制御の制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。 第2車両が第1車両に対して短車間煽り運転をする状態を示す説明図である。 第1車両が第1車線から第2車線に車線変更する説明図である。 第1車両が第2車線を走行し、第2車両が第1車両に対して第2車線で煽り運転をする状態を示す説明図である。 第1車両が第2車線から路肩に第1車両を停車させる説明図である。 ECU内の第2車両走行制御部が実行する、本発明に係る第2車両走行制御の制御手順を示すルーチンの一部が示されたフローチャートである。 図8Aに続く、本発明に係る第2車両走行制御の制御手順を示すルーチンの残部が示されたフローチャートである。 図8Aに続く、本発明に係る第2車両走行制御の制御手順を示すルーチンの残部が示されたフローチャートである。 第1車両との車間距離が制限された第2車両の状態を示す説明図である。 第2車両が第1車両に対してふらつき煽り運転をしている状態を示す説明図である。 ECU内の第3車両走行制御部が実行する、本発明に係る第3車両走行制御の制御手順を示すルーチンが示されたフローチャートである。 第3車両が第2車線を走行し、第2車両が第1車両に対して第1車線上で短車間煽り運転をする状態を示す説明図である。 第3車両が第2車線に第1車両が車線変更するための車間を確保する状態を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1を参照すると、車両(第1車両、第2車両、第3車両)1に搭載された本発明に係る煽り運転防止システムの構成を示すブロック図が示されている。車両1は、煽り運転検出装置(煽り運転検出手段)20、煽り運転解消装置(煽り運転解消手段)40、送受信装置(通信手段、依頼通信手段)60が搭載される。
煽り運転検出装置20は、自車両や他車両が煽り運転をしている、またはされていることを検出することが可能である。煽り運転解消装置40は、煽り運転の回避、煽り運転の中止、または煽り運転からの回避のための車間の確保等の煽り運転の解消を行うことが可能である。送受信装置60は、車両間の通信を可能にする、所謂車車間通信装置であり、自車両や他車両が煽り運転をしている、またはされていることを送受信することが可能である。以下、煽り運転検出装置20、煽り運転解消装置40、及び送受信装置60それぞれについて詳しく説明する。
煽り運転検出装置20は、後方カメラ22並びにECU10内の車間算出部(車間検出部)24、加速度算出部(加速度検出部)26、ふらつき検出部28、煽り運転判定部30、及び記憶部32によって構成される。後方カメラ22は、車両1の後部に設けられ、車両1の後方を撮影するカメラである。ECU10は、後述する駆動部52のモータやエンジンの運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成されている。特に、EUC10は、車間算出部24、加速度算出部26、ふらつき検出部28、煽り運転判定部30、及び記憶部32を含んで構成されている。
車間算出部24は、例えば前走する車両1(以下、第1車両C1という)に搭載された後方カメラ22によって撮影される第1車両C1の後方の映像から第1車両C1の後方を走行する車両1(以下、第2車両C2という)との車間(走行状態)を画像解析して算出する演算部である。加速度算出部26は、例えば車間算出部24と同様に第1車両C1に搭載された後方カメラ22によって撮影される第1車両C1の後方の映像から第2車両C2の加速度(走行状態)を画像解析して算出する演算部である。ふらつき検出部28は、例えば車間算出部24や加速度算出部26と同様に第1車両C1に搭載された後方カメラ22によって撮影される第1車両C1の後方の映像から第2車両C2の進行方向(走行状態)を画像解析して検出する演算部である。
煽り運転判定部30は、車間算出部24、加速度算出部26、及びふらつき検出部28によって算出及び検出される第2車両C2の走行状態に基づいて第2車両C2が第1車両C1に対して煽り運転をしているか否かを判定する演算部である。この煽り運転判定部30による煽り運転の判定には、短車間煽り運転、急加速煽り運転、及びふらつき煽り運転といった3つの判定がある。
詳しくは、煽り運転判定部30は、車間算出部24によって算出される第1車両C1と第2車両C2との車間距離Lnが第1の距離L1(図4参照)のとき、車間を詰めて第1車両C1を煽る運転(短車間煽り運転)であると判定する。また、煽り運転判定部30は、加速度算出部26によって算出される第2車両C2の加速度が第1加速度(規定加速度)a1のとき、第2車両C2が急加速して第1車両C1に急接近することで第1車両C1を煽る運転(急加速煽り運転)であると判定する。
またさらに、煽り運転判定部30は、ふらつき検出部28によって算出される第2車両C2の進行方向が、隣接する車線や路肩に侵入する方向(図10参照)であるとき、第1車両C1の後方で第2車両C2の前部を左右に揺らして第1車両C1を煽る運転(ふらつき煽り運転)であると判定する。
記憶部32は、煽り運転判定部30によって判定される第2車両C2の煽り運転のうち、短車間煽り運転、急加速煽り運転、及びふらつき煽り運転のそれぞれについて何回行われたかを記憶する。
送受信装置60は、受信部62及び送信部64が備えられる。受信部62は、車両1と同様に送受信装置60が搭載された車両から送信される情報を受信するアンテナである。送信部64は、車両1と同様に送受信装置60が搭載された車両に向けて情報を送信する送信機である。
煽り運転解消装置40は、駆動部52、制動部54、操舵部56、及び情報表示部58、並びにECU10内の第1車両走行制御部42、第2車両走行制御部44、及び第3車両走行制御部46が備えられる。
駆動部52は、例えばエンジンやモータを含んでおり、エンジンやモータを駆動させることで図示しない車輪を駆動させて車両1を走行させることができる駆動装置である。制動部54は、例えば摩擦ブレーキ装置や回生制動が可能なモータを含んでおり、摩擦ブレーキ装置やモータが作動することで車輪を制動させて車両1を減速させることができる制動装置である。操舵部56は、例えばステアリング装置を操作可能なステアリングホイールやモータを含んでおり、運転手やモータによるステアリングホイールの操作によって車輪を左右に回動させ、車両1の進行方向を操舵することができる操舵装置である。情報表示部58は、例えば図示しないインストルメントパネルに設けられた液晶パネルであり、運転手が液晶パネルに表示される情報を視認可能な位置に設けられている。
第1車両走行制御部42は、車両1が第1車両C1に該当する場合に実行する第1車両走行制御のフローチャートが記憶される。第2車両走行制御部44は、車両1が第2車両C2に該当する場合に実行する第2車両走行制御のフローチャートが記憶される。第3車両走行制御部46は、車両1が第1車両C1や第2車両C2と併走する車両(以下、第3車両C3という)に該当する場合に実行する第3車両走行制御のフローチャートが記憶される。なお、第1車両C1及び第2車両C2は、第1車両走行制御等の制御が実行されていない限りそれぞれに搭乗する運転手の運転操作によって走行する。
判別部70は、煽り運転判定部30、記憶部32、及び受信部62から入力される情報に基づき、第1車両走行制御部42、第2車両走行制御部44、及び第3車両走行制御部46のうち、どの制御を実行するか、またはいずれの制御も実行しないかを判別する演算部である。
図2を参照すると、判別部70が実行する、判別手法の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されおり、以下、同フローチャートに沿い説明する。
ステップS10では、煽り運転判定部30により入力される情報から第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされているか否かを判別する。第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされていると判別するとき、換言すると、車両1が第1車両C1に該当すると判別するとき、ステップS12に移行して第1車両走行制御部42による第1車両走行制御を実行し、本ルーチンを終了する。また、第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされていないと判別するとき、換言すると、車両1が第1車両C1に該当しないと判別するとき、ステップS14に移行する。
ステップS14では、受信部62より入力される、第1車両C1から送信される後述する煽り運転抑制指示信号に基づき、第2車両C2が第1車両C1に煽り運転しているか否かを判別する。第2車両C2が第1車両C1に煽り運転していると判別するとき、換言すると、車両1が第2車両C2に該当すると判別するとき、ステップS16に移行して第2車両走行制御部44による第2車両走行制御を実行し、本ルーチンを終了する。また、第2車両C2が第1車両C1に煽り運転をしていないと判別するとき、換言すると、車両1が第2車両C1に該当しないと判別するとき、ステップS18に移行する。
ステップS18では、受信部62より入力される、第1車両C1から送信される後述する煽り運転対応依頼信号に基づき、自車両の近くを走行する第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされているか否かを判別する。自車両の近くを走行する第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされていると判別するとき、換言すると、自車両が第3車両C3に該当すると判別するとき、ステップS16に移行して第3車両走行制御部46による第3車両走行制御を実行し、本ルーチンを終了する。また、自車両の近くを走行する第1車両C1が第2車両C2に煽り運転をされていないと判別するとき、換言すると、車両1が第3車両C3に該当しないと判別するとき、本ルーチンを終了する。
即ち、第1車両C1に搭載された煽り運転判定部30が後方カメラ22の映像の画像解析に基づき自車両である第1車両C1が第2車両C2に煽られていることを検出すると、第1車両走行制御を実行する(ステップS10、S12)。また、受信部62により入力される煽り運転抑制指示信号によって、第1車両C1が自車両である第2車両C2に煽られていることを検出すると、第2車両走行制御を実行する(ステップS14、S16)。またさらに、受信部62により入力される煽り運転対応依頼信号によって、第1車両C1が第2車両C2に煽られており、自車両が第3車両C3であることを検出すると、第3車両走行制御を実行する(ステップS18、S20)。このようにして、自車両が第1車両C1、第2車両C2、または第3車両C3に該当するか否かを判別し、それぞれに対応する制御を実行することが可能である。
以降、本ルーチンが繰り返される。
次に、第1車両走行制御、第2車両走行制御、及び第3車両走行制御それぞれの制御手順について説明する。
<第1車両走行制御>
図3を参照すると、ECU10内の第1車両走行制御部42が実行する、本発明に係る第1車両走行制御の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されている。また、図4を参照すると、第2車両C2が第1車両C1に対して短車間煽り運転をする状態を示す説明図が示されている。以下、同フローチャートに沿い第1車両走行制御の制御手順について説明する。
ステップS110では、第1車両C1に搭載された送受信装置60の送信部64を介して煽り運転抑制指示信号が送信される。この煽り運転抑制指示信号は、第1車両C1が第2車両C2に向けて煽り運転をやめるよう、煽り運転抑制制御の実行を指示することを目的として送信される情報である。また、煽り運転抑制指示信号は、本ルーチンが終了するまでの間送信され続ける。その後、ステップS112に移行する。
ステップS112では、ステップS110にて煽り運転抑制指示信号が送信されたのに対し、第2車両C2に搭載された送受信装置60の受信部62を介して第2車両C2から応答があるか否かを判別する。第2車両C2から応答があると判別する場合、本ルーチンを終了する。一方、第2車両C2から応答がないと判別する場合、ステップS114に移行する。
即ち、ステップS110及びステップS112では、第2車両C2に向けて煽り運転抑制指示信号を送信し、第2車両C2からの応答がある場合は、本ルーチンである第1車両走行制御を終了し、後程説明する第2車両走行制御によって第2車両C2による煽り運転を抑制することができる。
図5を参照すると、第1車両C1が第1車線R1から第2車線R2に車線変更する説明図が示されている。以降、説明の便宜上、第2車両C2が第1車両C1に対して煽り運転をする前に第1車両C1及び第2車両C2が走行する車線を第1車線(走行中の車線)R1、第1車両C1及び第2車両C2の進行方向左側の車線を第2車線(隣接する車線)R2、第2車線R2の左側に隣接する路肩を路肩Routとする。
ステップS114では、第1車両走行制御として車線変更走行制御が実行される。この車線変更走行制御は、例えば駆動部52、制動部54、及び操舵部56を制御することで運転手の運転によらずに車両1を走行させることができる、所謂自動運転制御である。特に、車線変更走行制御は、例えば第1車両C1が図4のように第1車線R1にいる場合、第2車線R2に車線変更することに特化した制御である。
詳しくは、第1車両C1の前方を監視する図示しない前方カメラや、第1車両C1の左右方向を監視する図示しない側方カメラを用いて、第1車両C1が車線変更可能な位置を算出し、第1車両C1を第2車線R2に車線変更する。その後、ステップS116に移行する。
図6を参照すると、第1車両C1が第2車線R2を走行し、第2車両C2が第1車両C1に対して第2車線R2で煽り運転をする状態を示す説明図が示されている。ステップS116では、第2車両C2が第1車両C1に対する煽り運転を終了したか否かを判別する。この判別は、例えば煽り運転判定部30による判定により行う。第2車両C2が第1車両C1に対する煽り運転を終了したと判定する場合、本ルーチンを終了する。また、第2車両C2が第1車両C1に対する煽り運転を終了しておらず、継続して煽り運転をしていると判定する場合、ステップS118に移行する。
図7を参照すると、第1車両C1が第2車線R2から路肩Routに第1車両C1を停車させる説明図が示されている。ステップS118では、第1車両走行制御として路肩停車制御が実行される。この路肩停車制御は、車線変更走行制御と同様の自動運転制御である。特に、路肩停車制御は、例えば第1車両C1が図6のように第2車線R2にいる場合、路肩Routに第1車両C1を停車させることに特化した制御であり、車線変更走行制御と同様にして第1車両C1が路肩停車可能な位置を算出し、路肩Routの該位置に第1車両C1を停車させて本ルーチンを終了する。
即ち、ステップS114〜ステップS118では、車線変更走行制御または路肩停車制御を実行することで、第1車両C1を第1車線R1から第2車線R2に車線変更させ、または路肩Routに停車させて第2車両C2による煽り運転から第1車両C1を回避させることができる。
<第2車両走行制御>
図8A〜図8Cを参照すると、ECU10内の第2車両走行制御部44が実行する、本発明に係る第2車両走行制御の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されている。以下、同フローチャートに沿い第2車両走行制御の制御手順について説明する。
ステップS210では、第1車両走行制御部42の制御のステップS110にて送信された煽り運転抑制指示信号を、送受信装置60の受信部62を介して受信したか否かを判別する。煽り運転抑制指示信号を受信していないと判別する場合、本ルーチンを終了する。また、煽り運転抑制指示信号を受信したと判別する場合、ステップS212に移行する。
ステップS212では、ステップS210にて煽り運転抑制指示信号を受信したことを送受信装置60の送信部64を介して第1車両C1に応答する。その後、ステップS214に移行する。
即ち、ステップS210及びステップS212では、第2車両C2が第1車両C1から送信される煽り運転抑制指示信号を受信したことを第1車両C1に応答することで、第2車両C2が第2車両走行制御として煽り運転防止制御を実行することを第1車両C1に通信することができる。
ステップS214では、情報表示部58に煽り運転中止警告を表示させてステップS216に移行する。この煽り運転中止警告は、例えば「煽り運転中止!前方車両のドライブレコーダーに撮影されています!」のように、第1車両C1の後方に後方カメラ22が設けられており、第2車両C2が撮影されている旨の情報が含まれた警告である。なお、煽り運転中止警告は、本ルーチンが終了するまでの間、常に表示するようにしてもよく、状況に応じて適宜表示するようにしてもよい。
即ち、ステップS214では、煽り運転防止制御のひとつとして情報表示部58に煽り運転中止警告を表示することで、第2車両C2の運転手に煽り運転を中止するよう促すことができる。特に、煽り運転中止警告が第1車両C1の後方に後方カメラ22が設けられており第2車両C2が撮影されている旨の情報が含まれた警告であることにより、第2車両C2の運転手が第1車両C1に撮影されることを嫌がるので、良好に煽り運転を中止するよう促すことができる。
ステップS215では、第2車両C2による煽り運転が煽り運転判定部30によって短車間煽り運転か否かを判別する。第2車両C2による煽り運転が短車間煽り運転であると判別すると、ステップS216に移行する。一方、第2車両C2による煽り運転が短車間煽り運転ではないと判別するとステップS315に移行し、第2車両C2による煽り運転が煽り運転判定部30によって急加速煽り運転か否かを判別する。第2車両C2による煽り運転が急加速煽り運転であると判別すると後述するステップS316に移行し、急加速煽り運転ではないと判別すると後述するステップS416に移行する。即ち、ステップS215及びステップS315は、第2車両C2による煽り運転を短車間煽り運転、急加速煽り運転、またはふらつき煽り運転のいずれかに判別することができる。
図9を参照すると、第1車両C1との車間距離Lnが制限された第2車両C2の状態を示す説明図が示されている。ステップS216では、制動部54を作動させて第2車両C2を制動させ、ステップS218に移行する。ステップS218では、第1車両C1と第2車両C2との車間距離Lnが第1の距離L1より狭いか否かを判別する。車間距離Lnが第1の距離L1より狭いと判別する場合、ステップS216に戻り、ステップS216及びステップS218を繰り返す。換言すると、ステップS218では、車間距離Lnが第1の距離L1以上に広いと判別するまでステップS216及びステップS218を繰り返し、車間距離Lnが第1の距離L1以上に広いと判別するとステップS220に移行する。
ステップS220では、記憶部32に第2車両C2による煽り運転の回数が1回追加されて記憶され、ステップS222に移行する。
ステップS222では、煽り運転判定部30により第2車両C2による煽り運転が終了したか否かが判定される。第2車両C2による煽り運転が終了したと判定される場合は、本ルーチンを終了する。また、第2車両C2による煽り運転が継続されていると判定される場合は、ステップS224に移行する。
ステップS224では、記憶部32に記憶された第2車両C2による煽り運転の回数が3回(所定回数)以上か否かを判別する。煽り運転の回数が3回未満と判別する場合はステップS216に戻り、ステップS216〜ステップS222までのルーチンを繰り返し実行する。また、煽り運転の回数が3回以上と判別する場合は、ステップS226に移行する。
即ち、ステップS216〜ステップS224では、第1車両C1と第2車両C2との車間が第1の距離L1になるまで制動部54によって第2車両C2を制動し(ステップS216及びステップS218)、煽り運転の回数を記憶部32によって記憶し(ステップS220)、記憶部32によって記憶された煽り運転の回数が3回以上となるまでステップS216〜ステップS222のルーチンを繰り返す(ステップS224)ことで、第1車両C1と第2車両C2との車間が第1の距離L1より狭くなることを防止することができる。また、第2車両C2による煽り運転が終了した場合は、本ルーチンを終了する(ステップS222)、即ち、第2車両C2による煽り運転がされている場合にのみ制動部54を作動させて第2車両C2を制動させることで、第2車両C2の運転手に対し第2車両C2を制動する制御が煽り運転を防止するためであることを認識させることができる。
ステップS226では、ステップS216と同様に、制動部54を作動させて第2車両C2を制動させ、ステップS228に移行する。ステップS228では、第1車両C1と第2車両C2との車間距離Lnが第2の距離L2より狭いか否かを判別する。ここで第2の距離L2は、第1の距離L1より長いものとする。車間距離Lnが第2の距離L2より狭いと判別する場合、ステップS226に戻り、ステップS226及びステップS228を繰り返す。換言すると、ステップS228では、車間距離Lnが第2の距離L2以上に広いと判別するまでステップS226及びステップS228を繰り返し、車間距離Lnが第2の距離L2以上に広いと判別するとステップS230に移行する。
ステップS230では、ステップS220と同様に、記憶部32に第2車両C2による煽り運転の回数が1回追加されて記憶され、ステップS232に移行する。
ステップS232では、ステップS222と同様に、煽り運転判定部30により第2車両C2による煽り運転が終了したか否かが判定される。第2車両C2による煽り運転が終了したと判定される場合は、本ルーチンを終了する。また、第2車両C2による煽り運転が継続されていると判定される場合は、ステップS234に移行する。
ステップS234では、記憶部32に記憶された第2車両C2による煽り運転の回数が10回以上か否かを判別する。煽り運転の回数が10回未満と判別する場合はステップS226に戻り、ステップS226〜ステップS232までのルーチンを繰り返し実行する。また、煽り運転の回数が10回以上と判別する場合は、ステップS236に移行する。
即ち、ステップS226〜ステップS234では、第1車両C1と第2車両C2との車間が第2の距離L2になるまで制動部54によって制動し(ステップS226及びステップS228)、煽り運転の回数を記憶部32によって記憶し(ステップS230)、記憶部32によって記憶された煽り運転の回数が10回以上となるまでステップS226〜ステップS232のルーチンを繰り返す(ステップS234)ことで、第1車両C1と第2車両C2との車間が第2の距離L2より狭くなることを防止することができる。特に、第2の距離L2が第1の距離L1より長いことにより、第1車両C1と第2車両C2との車間を第1の距離L1より広くすることができる。なお、煽り運転回数に比例して第1の距離L1または第2の距離L2を長くするようにしてもよい。
ステップS315では、第2車両C2による煽り運転が急加速煽り運転であると判別するとき、ステップS316に移行する。
ステップS316では、ステップS216と同様に、制動部54を作動させて第2車両C2を制動させ、ステップS318に移行する。ステップS318では、第2車両C2の加速度a0が規定加速度a1以上か否かを判別する。加速度a0が規定加速度a1以上と判別する場合、ステップS316に戻り、ステップS316及びステップS318を繰り返す。換言すると、ステップS318では、加速度a0が規定加速度a1より小さいと判別するまでステップS316及びステップS318を繰り返し、加速度a0が規定加速度a1より小さいと判別するとステップS320に移行する。
ステップS320では、ステップS220及びステップS230と同様に、記憶部32に第2車両C2による煽り運転の回数が1回追加されて記憶され、ステップS321に移行する。ステップS321では、第2車両C2の運転手によって規定加速度a1を低下させてステップS322に移行する。
ステップS322では、ステップS222及びステップS232と同様に、煽り運転判定部30により第2車両C2による煽り運転が終了したか否かが判定される。第2車両C2による煽り運転が終了したと判定される場合は、本ルーチンを終了する。また、第2車両C2による煽り運転が継続されていると判定される場合は、ステップS324に移行する。
ステップS324では、記憶部32に記憶された第2車両C2による煽り運転の回数が4回(一定回数)以上か否かを判別する。煽り運転の回数が4回未満と判別する場合はステップS316に戻り、ステップS316〜ステップS322までのルーチンを繰り返し実行する。また、煽り運転の回数が4回以上と判別する場合は、ステップS236に移行する。
即ち、ステップS316〜ステップS324では、第2車両C2の加速度a0が規定加速度a1より小さくなるまで制動部54によって第2車両C2を制動し(ステップS316及びステップS318)、第2車両C2の操作可能な加速度a0を低下させて急加速煽り運転を防止することができる。特に、煽り運転の回数を記憶部32によって記憶し(ステップS320)、記憶部32によって記憶された煽り運転の回数が4回以上となるまでステップS316〜ステップS322のルーチンを繰り返して(ステップS324)規定加速度a1を徐々に低下させる(ステップS321)ことにより、第1車両C1に対して急加速煽り運転をすることで第2車両C2の操作可能な加速度a0が小さくなることを第2車両C2の運転手に認識させ、急加速煽り運転をする意思を低下させることができる。
ステップS236では、完全自動運転走行制御を実行し、本ルーチンを終了する。
ここでいう完全自動運転制御とは、車線変更走行制御等の制御のように一時的に自動運転制御を実行する制御ではなく、一定期間(例えば30分間)、第2車両C2の走行を運転手に依らずに駆動部52、制動部54、及び操舵部56を操作する制御のことである。
即ち、第2車両C2の運転手が第1車両C1に対して短車間煽り運転や急加速煽り運転を繰り返すことで、第2車両走行制御部44は、煽り運転防止制御として完全自動運転走行制御を実行し、第2車両C2の運転手に煽り運転を確実に防止することができる。
図10を参照すると、第2車両C2が第1車両C1に対してふらつき煽り運転をしている状態を示す説明図が示されている。ステップS315で第2車両C2による煽り運転が急加速煽り運転ではないと判別するとき、ステップS416に移行して第2車両C2の操舵部56の操舵角を制限して本ルーチンを終了する。
即ち、ステップS416では、第2車両C2が第1車両C1に対してふらつき煽り運転をしているときの煽り運転防止制御であり、例えば第2車両C2が走行中である第2車線R2から第2車両C2がはみ出さないように操舵角を制限して車線をまたがせないようにすることでふらつき煽り運転を抑制することができる。
<第3車両走行制御>
図11を参照すると、ECU10内の第3車両走行制御部46が実行する、本発明に係る第3車両走行制御の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されている。また、図12を参照すると、第3車両C3が第2車線R2を走行し、第2車両C2が第1車両C1に対して第1車線R1上で短車間煽り運転をする状態を示す説明図が示されている。またさらに、図13を参照すると、第3車両C3が第2車線R2に第1車両C1が車線変更するための車間(以下、回避用車間80という)を確保する状態を示す説明図が示されている。以下、同フローチャート及び説明図に沿い第3車両走行制御の制御手順について説明する。
ステップS510では、例えば後方カメラ22によって撮影される映像から、第1車両C1が第3車両C3の斜め後方にいるか否かを判別する。第1車両C1が第3車両C3の斜め後方にはいないと判別する場合、本ルーチンを終了する。また、第1車両C1が第3車両C3の斜め後方にいると判別する場合、ステップS512及びステップS514に移行して回避用車間80を確保し、本ルーチンを終了する。
詳しくは、ステップS512では、制動部54を作動させて第3車両C3を制動させてステップS218に移行し、第3車両C3と前走車C4との車間である回避用車間80が必要距離L3より狭いか否かを判別する。回避用車間80が必要距離L3より狭いと判別する場合、ステップS512に戻り、ステップS512及びステップS514を繰り返す。換言すると、ステップS514では、回避用車間80が必要距離L3以上に広いと判別するまでステップS512及びステップS514を繰り返し、回避用車間80が必要距離L3以上に広いと判別すると本ルーチンを終了する。なお、回避用車間80の確保は、前走車C4の速度を上げて回避用車間80を広げるようにしてもよい。
即ち、ステップS510〜ステップS514では、第1車両C1が自車である第3車両C3の斜め後方を走行している場合(ステップS510)に回避用車間80が必要距離L3になるまで(ステップS514)第3車両C3を制動する(ステップS512)ことで、第1車両C1が第2車両C2によってされる煽り運転から回避するために第1車線R1から第2車線R2に回避するためのスペースを確保することができる。
このようにして、煽り運転検出装置20及び煽り運転解消装置40が搭載された車両1は、自車両が第1車両C1、第2車両C2、または第3車両C3のいずれかに該当することを煽り運転検出装置20によって検出したとき、それぞれに対応する制御を煽り運転解消装置40により実行して第2車両C2による煽り運転を解消することができる。
以上説明したように、本発明に係る煽り運転解消システムでは、第1車両C1が第2車両C2に煽られていることを検出する煽り運転検出装置20と、煽り運転検出装置20によって第2車両C2による煽り運転が検出されるとき、煽り運転を解消する煽り運転解消装置40と、を備える。
従って、第2車両C2の煽り運転を煽り運転検出装置20によって検出し、煽り運転解消装置40によって煽り運転を解消したので、第2車両C2の煽り運転によって発生する事故を未然に防ぐことができる。
特に、第1車両C1及び第2車両C2と通信する通信手段を有しており、煽り運転解消装置40は、通信手段によって第2車両C2に煽り運転を抑制する煽り運転抑制指示信号を送信する。
従って、第1車両C1が第2車両C2に煽られているときに、第2車両C2に通信手段を介して通信して煽り運転抑制指示信号を送信するので、第2車両C2に対し煽り運転を抑制するよう煽り運転抑制指示信号を送信し、第2車両C2よる煽り運転を抑制させることができる。
以上で本発明に係る煽り運転解消システムの説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、送受信装置を用いた車車間通信によって第1車両C1、第2車両C2、及び第3車両C3間での通信を行っているが、道路の脇に路車間通信装置を設け、車両と道路との通信を可能にする、所謂路車間通信によって通信してもよい。
特に、本実施形態では、車両1に煽り運転検出装置20が搭載されているが、煽り運転検出装置20は、路車間通信装置によって通信を行うのであれば路車間通信装置に設けられるようにしてもよい。
同様に、本実施形態では、第1車両走行制御部42、第2車両走行制御部44、及び第3車両走行制御部46は、車両1に搭載されたECU10内に含まれているが、路車間通信装置によって通信を行うのであれば路車間通信装置に設けられるようにしてもよい。
1 車両(第1車両、第2車両、第3車両)
20 煽り運転検出装置(煽り運転検出手段)
24 車間算出部(車間検出部)
26 加速度算出部(加速度検出部)
28 ふらつき検出部
32 記憶部
40 煽り運転解消装置(煽り運転解消手段)
42 第1車両走行制御部
44 第2車両走行制御部
46 第3車両走行制御部
58 情報表示部
60 送受信装置(通信手段、依頼通信手段)
80 回避用車間
C1 第1車両
C2 第2車両
C3 第3車両
L1 第1の距離
L2 第2の距離
L3 必要距離
Ln 車間距離
R1 第1車線(走行中の車線)
R2 第2車線(隣接する車線)
Rout 路肩

Claims (12)

  1. 第1車両が第2車両に煽り運転をされていることを検出する煽り運転検出手段と、
    前記煽り運転検出手段によって前記第2車両による煽り運転が検出されるとき、前記煽り運転を解消する煽り運転解消手段と、
    を備える煽り運転解消システム。
  2. 前記煽り運転解消手段は、前記第1車両の走行を制御する第1車両走行制御部を備えており、
    前記第1車両走行制御部は、前記煽り運転検出手段によって前記第2車両による煽り運転が検出されるとき、前記第1車両が走行中の車線から隣接する車線に前記第1車両を車線変更させる車線変更走行制御を実行する、請求項1に記載の煽り運転解消システム。
  3. 前記第1車両走行制御部は、前記第1車両が走行中の車線から前記隣接する車線に前記第1車両を車線変更したあとに、前記第2車両による煽り運転が継続される場合、前記第1車両を路肩に停車させる路肩停車制御を実行する、請求項2に記載の煽り運転解消システム。
  4. 前記第1車両及び前記第2車両と通信する通信手段を有しており、
    前記煽り運転解消手段は、前記通信手段によって前記第2車両に煽り運転を抑制する煽り運転抑制指示信号を送信する、請求項1に記載の煽り運転解消システム。
  5. 前記煽り運転解消手段は、前記第2車両の走行を制御する第2車両走行制御部を備えており、
    前記第2車両走行制御部は、前記通信手段によって前記煽り運転抑制指示信号を受信するとき、前記第2車両の煽り運転を防止する煽り運転防止制御を実行する、請求項4に記載の煽り運転解消システム。
  6. 前記煽り運転検出手段は、前記第1車両と前記第2車両との車間を検出する車間検出部を有しており、
    前記煽り運転解消手段は、前記車間検出部によって検出される前記第1車両と前記第2車両との車間が第1の距離より狭いと判定すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、
    前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両を制動する、請求項5に記載の煽り運転解消システム。
  7. 前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対して煽り運転をした回数を記憶する記憶部を有しており、
    前記煽り運転解消手段は、前記記憶部によって記憶される前記回数が所定回数以上であるとき、前記車間検出部によって検出される前記第1車両と前記第2車両との車間が第1の距離より長い距離である第2の距離より狭いと判定すると前記第2車両を制動する、請求項6に記載の煽り運転解消システム。
  8. 前記第2の距離は、前記記憶部によって記憶される前記回数が増えるにつれて長くなる、請求項7に記載の煽り運転解消システム。
  9. 前記煽り運転検出手段は、前記第2車両の加速度を検出する加速度検出部を有しており、
    前記煽り運転解消手段は、前記加速度検出部によって検出される前記第2車両の加速度が規定加速度以上であると判定すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、
    前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両を制動する、請求項5に記載の煽り運転解消システム。
  10. 前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対して煽り運転をした回数を記憶する記憶部を有しており、
    前記規定加速度は、前記記憶部によって記憶される前記回数が増えるにつれて小さくなる、請求項9に記載の煽り運転解消システム。
  11. 前記煽り運転検出手段は、前記第2車両が前記第1車両に対し車線を越えて煽り運転をすることを検出するふらつき検出部を備えており、
    前記煽り運転解消手段は、前記ふらつき検出部によって前記第2車両が車線を越えて煽り運転をしていることを検出すると前記煽り運転抑制指示信号を送信し、
    前記第2車両走行制御部は、前記煽り運転抑制指示信号を受信すると前記第2車両が車線を越えることを禁止する、請求項5に記載の煽り運転解消システム。
  12. 前記第1車両の隣の車線を走行する第3車両と通信する依頼通信手段を有しており、
    前記煽り運転解消手段は、前記第3車両の走行を制御する第3車両走行制御部をさらに備え、
    前記煽り運転解消手段は、前記煽り運転検出手段によって前記第2車両が前記第1車両に煽り運転をしていることを検出すると前記依頼通信手段によって煽り運転対応依頼信号を送信し、
    前記第3車両走行制御部は、前記依頼通信手段によって前記煽り運転対応依頼信号を受信すると、前記第3車両が走行する車線に前記第1車両が車線変更するための回避用車間を確保する車間確保制御を実行する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の煽り運転解消システム。
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