JP2019118584A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の身体によりフィットさせた使い捨ておむつを提供することを目的とする。【解決手段】上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、吸収性コア(11A)、腹側胴回り部(20)、及び背側胴回り部(30)を有するパンツ型吸収性物品(1)であって、前記吸収性コア(11A)は、前記腹側胴回り部(20)又は前記背側胴回り部(20)の少なくとも一方と前記前後方向において重なる領域に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部(E)を少なくとも1つ有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品(1)である。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品の一例としてパンツ型使い捨てが知られている。例えば、特許文献1には、前胴回り域11、後胴回り域12、及び吸収構造体21を有する使い捨ておむつ10が開示されている。
特開2017−12459号公報
しかし、特許文献1のような使い捨ておむつ10においては、前胴回り域11や後胴回り域12は、着用者の動きに追従しやすいが、吸収構造体21は、前胴回り域11や後胴回り域12よりも厚みが大きいため、着用者が動くと吸収構造体21が非肌側に浮いてしまう恐れがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、使い捨ておむつを着用者の身体によりフィットさせることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、吸収性コア、腹側胴回り部、及び背側胴回り部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の少なくとも一方と前記前後方向において重なる重なり領域に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの左右方向の剛性を向上させることで、吸収性コアを平面に保ちやすくし、吸収性コアが非肌側に浮いてしまう恐れを軽減させることができる。
図1Aは、パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。図1Bは、おむつ1の着用状態の一例を示す図である。 図2は、展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側面側から見た概略平面図である。 図3は、図2中のA−A矢視で示す概略断面図である。 図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。 図5は、吸収体11を説明する図である。 図6は、図2の概略平面図の構成を説明する概略図である。 図7Aは、おむつ1の脚回り開口部LHの大きさについて説明する図である。図7Bは、図7A中のX−X矢視で示す領域における吸収性コア11Aの概略断面図である。 図8は、伸縮領域Df、Dbと非伸縮領域Ff、Fbを説明する図である。 図9は、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。 図10は、別の実施形態にかかる圧搾部Eと、伸縮領域Df、Db及び非伸縮領域Ff、Fbについて説明する図である。 図11は、別の実施形態にかかる圧搾部と、伸縮領域Df、Db及び非伸縮領域Ff、Fbについて説明する図である。 図12は、別の実施形態にかかる展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、吸収性コア、腹側胴回り部、及び背側胴回り部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の少なくとも一方と前記前後方向において重なる重なり領域に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していることを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの左右方向の剛性を向上させることで、吸収性コアを平面に保ちやすくし、吸収性コアが非肌側に浮いてしまう恐れを軽減させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記重なり領域に設けられている全ての前記圧搾部の前記左右方向の長さの和は、前記上下方向の長さの和よりも大きいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、全ての圧搾部の左右方向の長さの和が、上下方向の長さの和よりも小さい場合よりも、圧搾部によって左右方向の剛性を向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域をそれぞれ有しており、少なくとも1つの前記圧搾部は、前後方向において前記非伸縮領域と重なることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、収縮力が働かない非伸縮領域においても、圧搾部の剛性によって吸収性コアが着用者の肌から離れにくくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部は、前記左右方向に沿った直線である前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアが肌に接する状態を保ちやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、腹側の胴回り伸縮部材の収縮で縮めてより固くなった吸収性コアの領域がより一層硬くなる恐れを軽減させて、着用時の肌触りを向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の少なくとも一方は、前記圧搾部の前記左右方向の両端が、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられている長圧搾部と、前記圧搾部の前記左右方向の両端が、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられている短圧搾部と、を有することが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、長圧搾部を有することで、吸収性コアが肌に接する状態を保ちつつ、短圧搾部を有することで、腹側の胴回り伸縮部材の収縮で縮めてより固くなった吸収性コアの領域が硬くなるのを軽減させて、着用時の肌触りを向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、それぞれ前記圧搾部を有し、前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記腹側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられており、前記背側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアが前側に突出しやすい前側の吸収性コアの左右方向の剛性をより高くして、吸収性コアが前側に突出するのを軽減し、吸収性コアの突出が比較的少ない後側コア部は、吸収性コアの左右方向の剛性をより低くして着用者の身体の形状に沿いやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、それぞれ前記圧搾部を有し、前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、前記腹側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられており、前記背側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、腹側においては、乳幼児の身体は腹部が前にせり出しているため、胴回り伸縮部材の収縮によって縮められた吸収性コアと圧搾部が重なって硬くなってしまう恐れを軽減する一方、背側においては、より左右方向に長い圧搾部を設けることで吸収性コアを肌に密着させやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、前記前後方向において、少なくとも1つの前記胴回り伸縮部材が前記圧搾部と重なっていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部と前後方向において重なる胴回り伸縮部材が圧搾部に、左右方向に伸縮する力が直接的に働くため、吸収性コアを肌に接する状態を維持しやすくなる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記前後方向に貫通した貫通孔を有しており、前記圧搾部と前記貫通孔は、前記上下方向において重なっていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、貫通孔によって変形が促されやすい吸収性コアを圧搾部の剛性によって、吸収性コアの形状を保ちやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、複数の前記圧搾部が、前記上下方向に等間隔に配置されていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部を等間隔に備えることで、吸収性コアに均等な剛性を与えることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、前記前側コア部は、上部よりも前記左右方向の長さが短い幅狭部を有し、前記幅狭部の少なくとも一部が前記腹側胴回り部の下端よりも上側に設けられており、前記圧搾部が前記幅狭部に設けられていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、幅狭部によって、乳幼児のように脚を前に出した姿勢の着用者の脚を動かしやすくしつつ、着用者が脚を左右方向に閉じて、幅狭部の前側コア部11Afの左右方向の端に左右方向の力が集中した場合でも、圧搾部を設けて左右方向の剛性を高めることで、吸収性コアの形状を維持しやすくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、複数の前記圧搾部が、前記重なり領域と、前記吸収性コアと前記腹側胴回り部と前後方向において重ならない非重なり領域に設けられており、前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、前記重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する胴回り下側圧搾部と、前記胴回り下側圧搾部に上側から隣接する隣接胴回り下側圧搾部との間隔は、前記非重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する下側圧搾部と、前記下側圧搾部に上側から隣接する隣接下側圧搾部との間隔よりも大きいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアが変形しやすい部分には、圧搾部をより多く設けて剛性を向上させることができ、吸収性コアの変形が少ない部分には、圧搾部をより少なく設けることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記下側圧搾部と前記隣接下側圧搾部との間隔は、前記非重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も上側に位置する上側圧搾部と、前記上側圧搾部に下側から隣接する隣接上側圧搾部との間隔よりも小さいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアが変形しやすい部分には、圧搾部をより多く設けて剛性を向上させることができ、吸収性コアの変形が少ない部分には、圧搾部をより少なく設けることができる。
===実施形態===
<<<パンツ型使い捨ておむつの基本構成>>>
図1Aは、パンツ型使い捨ておむつ1の概略斜視図である。図1Bは、おむつ1の着用状態の一例を示す図である。図2は、展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側面側から見た概略平面図である。図3は、図2中のA−A矢視で示す概略断面図である。図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。「展開状態」とは、おむつ1の両側部の、腹側胴回り部20の側部20aと背側胴回り部30の側部30aとの接合をそれぞれ分離し、開いておむつ1全体を平面的に展開した状態である。「伸長状態」とは、おむつ1の皺が視認できなくなる程度まで、おむつ1が備える伸縮部材を伸長させた状態を示す。具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する腹側胴回り部20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態を示す。図2中のC−C線は左右方向における中心線である。図3では、便宜上、接着剤を省略して示している。
図1に示すように、パンツ型のおむつ1は上下方向と左右方向と前後方向とを有し、おむつ1には胴回り開口部BH及び一対の脚回り開口部LHが形成されている。上下方向において、胴回り開口部BH側を上側とし、着用者の股下となる側を下側とする。図2の状態(展開かつ伸長状態)のおむつ1の上下方向を「長手方向」、長手方向の一方側を「腹側」、他方側を「背側」ともいい、長手方向における中央部C10側を「下側」ともいう。前後方向において、着用者の腹側となる側を前側とし、着用者の背側となる側を後側とする。また、おむつ1は図3に示すように厚さ方向を有し、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側とし、その逆側を非肌側とする。
おむつ1は、所謂3ピースタイプであり、吸収性本体10と腹側胴回り部20、背側胴回り部30とを有する。腹側胴回り部20は、着用者の腹側を覆い、背側胴回り部30は、着用者の背側を覆う。吸収性本体10は平面視略長方形形状である。図3に示すように、吸収性本体10の腹側の上端部と背側の上端部は、それぞれ胴回り部20、30の肌側面と重ね合されている。腹側胴回り部20、背側胴回り部30は平面視略長方形状であり、その長手方向が左右方向に沿っている。
図2の展開状態にて示されるように、おむつ1は、中心線C−Cに対して左右対称な形状を有している。吸収性本体10の腹側の上端部、及び背側の上端部のそれぞれ非肌側面と胴回り部20、30の肌側面とを接着剤等(不図示)により接合し、図2に示す展開状態から、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とが対向するように吸収性本体10を中央部C10で二つ折りし、腹側胴回り部20の左右方向の両側部20aと背側胴回り部30の左右方向の両側部30aとを接合することにより、おむつ1はパンツ型となる。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30はそれぞれ、不織布等の柔軟な肌側シート21、31と非肌側シート22、32と、胴回り伸縮部材23、33とを備える。胴回り伸縮部材23、33によって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は伸縮可能となり、着用者の胴回りにフィットする。肌側シート21、31及び非肌側シート22、32は、各シート単体としては、左右方向に伸縮性を実質的に有さない非伸縮シートである。肌側シート21、31及び非肌側シート22、32としては、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシート等を用いることができる。
腹側胴回り伸縮部材23は、左右に伸縮する複数の糸ゴム23aと上下及び左右方向に伸縮する伸縮シート23bである。糸ゴム23aは、肌側シート21と非肌側シート22との間で、且つ、腹側胴回り部20の上端部を除く全域に上下方向に間隔を空けて、左右方向に伸長した状態で固定されている。伸縮シート23bは、非肌側から肌側に折り返された非肌側シート22と肌側シート21との間で、吸収性本体10よりも非肌側に配置され、且つ、腹側胴回り部20の上端部に、左右方向に伸長した状態で固定されている。伸縮シート23bは、弾性を有する熱可塑性エラストマー性繊維であるポリウレタン系エラストマーと、非弾性を有する熱可塑性樹脂性繊維であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)とを有する、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布やプラスチック製の伸縮性を有するフィルムシート等である。
このように、腹側胴回り部20の上端部に糸ゴム23aを配置せずに伸縮シート23bを配置することで、腹側胴回り部20の上端部が面で着用者にフィットする。そのため、腹部の局所的な締め付けを抑え、腹側胴回り伸縮部材23によって肌に締め付けた跡が残り難くすることができる。特に、乳幼児の腹部は、背側に比べて前にせり出しているため、腹側胴回り20が局所的に締め付けてしまう恐れを軽減することがより好ましい。
背側胴回り伸縮部材23は、背側胴回り部30の上端部から下端部に亘って上下方向に間隔を空けて配された、左右方向に伸縮する複数の糸ゴム33であり、肌側シート31と非肌側シート32との間に左右方向に伸長した状態で固定されている。
なお、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ腹側胴回り伸縮部材23及び背側胴回り伸縮部材33とともに伸縮する伸縮領域Df、Dbと、腹側胴回り伸縮部材23及び背側胴回り伸縮部材33とともに伸縮しない非伸縮領域Ff、Fbを有する。図8は、伸縮領域Df、Dbと非伸縮領域Ff、Fbを説明する図である。図8において、右斜め下のハッチングで伸縮領域Df、Dbを示し、左斜め下のハッチングで非伸縮領域Ff、Fbを示している。非伸縮領域Ff、Fbは、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30のそれぞれ左右方向の中央部で、吸収性コア11Aと前後方向で重なる領域に設けられている。非伸縮領域Ff、Fbを設けることで、伸縮部材23、33の収縮によって吸収性コア11Aが左右方向に縮められて変形してしまう恐れを軽減している。
図4は、図2中のB−B矢視で示す概略断面図である。図4は、厚さ方向に関して構成を理解しやすいように寸法を適宜変更して示している。図4に示すように、吸収性本体10は、厚さ方向の肌側から順に、一対の防漏壁部材15、トップシート12、吸収体11と、バックシート13、外装シート14とを備え、それぞれホットメルト等の接着剤によって接着されている。トップシート12は液透過性シートであればよく、親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等を例示できる。バックシート13は液不透過性シートであればよく、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、疎水性のSMS不織布等を例示できる。トップシート12及びバックシート13は吸収体11全体を覆う大きさとする。防漏壁部材15及び外装シート14は、液透過性シートでも液不透過性シートでもよく、疎水性のSMS不織布等を例示できる。ただし、本実施形態では防漏壁部材15及び外装シート14によって防漏壁部50及びレッグギャザー部60がそれぞれ形成されるため、防漏壁部材15及び外装シート14は液不透過性の素材で構成されることが好ましい。
吸収体11は、平面視略矩形形状であり、尿等の液体を吸収して保持する吸収性コア11Aと、吸収性コア11Aの外周面を被覆するコアラップシート11Bとを備える。図5は、吸収体11を説明する図である。コアラップシート11Bとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。図5において、便宜上、コアラップシート11Bに覆われた吸収性コア11Aを実線で示している。
吸収性コア11Aは、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維を略砂時計形状に成形されたものである。本実施形態において、吸収性コア11Aの液体吸収性繊維の坪量は、吸収性コア11A全域において略均一である。吸収性コア11Aのうち、中央部C10より腹側(前側)に位置する部分は前側コア部11Afであり、中央部C10より背側(後側)に位置する部分は後側コア部11Abである。図5等に示すように、吸収性コア11Aの長手方向の中央部を左右方向の長さを短くし、くびれさせている。具体的には、前側コア部11Afの上部11fuより下側に前側幅狭部(「幅狭部」ともいう。)11fnと、後側コア部11Abの上部11buより下側に後側幅狭部11bnを設けている。前側幅狭部11fnの長手方向の長さは、後側幅狭部11bnの長手方向の長さよりも長い。また、吸収性コア11Aの左右方向の長さが一番短い部分である最狭部11nは、前側コア部11Afの幅狭部11fnに設けられている。前側コア部11Afに、前側幅狭部11fnを設けることで、脚を前側に出した姿勢でいることが多い乳幼児が着用して、左右方向に脚を閉じた場合であっても、吸収性コア11Aが脚の動きを妨げる恐れを軽減させることができる。
さらに、吸収性コア11Aには、左右方向に沿った形状の圧搾部Eが、上下方向に所定の間隔毎に複数設けられている。圧搾部Eについては、後述する。また、後側コア部11Abに、厚さ方向(前後方向)に貫通したスリット(貫通孔)Sを備えることで、吸収性コア11Aが着用者のお尻の形状に沿いやすくしている。
一対の防漏壁部材15は、一対の防漏壁部50を構成する。一対の防漏壁部50は、所謂立体ギャザーであり、吸収性本体10の長手方向に沿って、吸収体11の左右方向の両側部に設けられている。具体的には、複数の防漏壁伸縮部材51を内側に挟んだ状態で二つ折りされた防漏壁部材15の折り目部分を左右方向の内側に配置し、吸収性本体10の左右方向の側端から吸収体11の左右方向の側部に重ね合される位置まで設けている。
図6は、図2の概略平面図の構成を説明する概略図である。なお、図6では、便宜上、図2の概略平面図から胴回り伸縮部材23、33やスリットS等を省略して示している。一対の防漏壁部50は、外装シート14やトップシート12に防漏壁部材15を接合する一対のエンド接合部52と一対のサイド接合部53と、長手方向(上下方向)に伸縮する複数の防漏壁伸縮部材51を備え、肌側に起立不能な一対の固定部55、55と、肌側に起立可能な一対の起立部56を備える。防漏壁部50のうち、腹側胴回り部20の側の上端からエンド接合部52の下端まで、及び背側胴回り部30の側の上端からエンド接合部52の下端までの各領域が固定部55である。そして、防漏壁部50のうち、腹側胴回り部20の側におけるエンド接合部52の下端より下側で、且つ、背側胴回り部30の側におけるエンド接合部52の下端より下側の領域が起立部56である。この防漏壁部50によって横流れした排泄物が堰き止められる。
一対のエンド接合部52及び一対のサイド接合部53は、ホットメルト接着剤等の接着剤で接合している部分である。なお、エンド接合部52及びサイド接合部53の接合は、接着剤による固定に限らず、圧搾や圧着等により固定を行ってもよい。
一対のエンド接合部52は、吸収性本体10の長手方向の両端部に配置されており、固定部55を肌側に起立不能とするための「接着部」である。エンド接合部52は、長手方向において、吸収性本体10の端から吸収体11の上側端部に重なる位置まで設けられている。一対のサイド接合部53は、吸収性本体10の長手方向の一端から他端まで設けられているものと吸収性本体10の腹側の端から長手方向の中央部C10まで設けられているものとがある。それぞれエンド接合部52よりも左右方向の外側に配置されている。
防漏壁部50は、防漏壁伸縮部材51の収縮によって、サイド接合部53に左右方向内側から隣接する部分を基点に起立部56が肌側に起立可能となる。なお、複数本の防漏壁伸縮部材51をそれぞれ離間させて設けることで、防漏壁部50の起立状態では、着用者の肌に防漏壁部50を面で接触させやすくなり、肌触りを向上させることができる。
外装シート14は、脚回り伸縮部材16を備えた一対のレッグギャザー部60を構成する。レッグギャザー部60は、脚回り開口部LHを形成する部分であり、脚回り伸縮部材16の収縮により着用者の脚にフィットする。
左右方向の両端部が内側に折り返されており、折り返された外装シート14同士の間に脚回り伸縮部材16を配置して、レッグギャザー部60を構成する。脚回り伸縮部材16は、長手方向に沿った複数本の糸ゴムであり、左右方向の内側に折り返されて2層となった外装シート14の間に、吸収性本体10の長手方向に伸長された状態で固定されている。
脚回り伸縮部材16として糸ゴムを用いる場合、複数本配置することが好ましく、より好ましくは5本以上配置することがよい。図2等においては、8本の脚回り伸縮部材16を左右方向に並べて配置している。仮に脚回り伸縮部材16が1本の場合には、着用者の脚を局所的に締め付けてしまう恐れがあるが、脚回り伸縮部材16をより多く設けることで、レッグギャザー部60は全体的に面でフィットしやすくなり、着用者の脚を局所的に締め付けてしまう恐れを軽減させることができる。
上述のとおり、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ左右方向に伸縮する伸縮部材23、33を備えているため、着用者である乳幼児の動きに応じて、伸縮部材23、33が伸縮することで、乳幼児の胴回りにフィットさせている。一方、吸収性本体10は、左右方向に伸縮する伸縮部材を備えていない。そのため、乳幼児が動いて腹側胴回り部20と背側胴回り部30が、その動きに追従したとしても、吸収性本体10は、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30ほどには追従しづらく、乳幼児が身体を動かすと、吸収性本体10の中央部が非肌側に浮いてしまって、乳幼児の身体から離れてしまう恐れがある。特に、図1A等に示すおむつ1においては、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30のそれぞれ左右方向の中央部で、吸収性コア11Aと前後方向で重なる領域に設けられた非伸縮領域Ff、Fbは左右方向に伸縮しないため、図1Bに示すように脚を前に出した姿勢でいる乳幼児が脚を動かすと、吸収性本体10のうち、吸収性コア11Aの非伸縮領域Ff、Fbと前後方向で重なる非伸縮領域Lの吸収性本体10の左右方向の中央部が非肌側に浮いてしまう恐れがある。この場合、吸収性本体10の左右方向の中央部から上側に向かって排泄物が漏れてしまう恐れを生じてしまう。
吸収性本体10が乳幼児の身体から離れてしまう恐れを軽減させるために、おむつ1の吸収性コア11Aに圧搾部Eを設けている。以下、圧搾部Eについて説明する。
===圧搾部E===
圧搾部Eは、複数の突部を有する凸ローラー(不図示)と、表面が平らなアンビルローラー(不図示)とのあいだのロール間隙に、加工前の吸収性コア11Aを通して、吸収性コアの非肌側から圧搾加工を行うことにより形成される。図7Bは、図7A中のX−X矢視で示す領域における吸収性コア11Aの概略断面図である。吸収性コア11Aのうち、圧搾加工を行っていない領域は、非圧搾部Uである。
圧搾部Eは、圧搾によって形成された溝であり、非圧搾部Uよりもパルプ等の液体吸収性繊維の密度が高く、非圧搾部Uよりも剛性が高い。本実施形態において、圧搾部Eの溝の深さは略均一である。溝の深さによって、液体吸収性繊維の密度が変化し、溝が深いほど液体吸収性繊維の密度が高くなり、溝が浅いほど液体吸収性繊維の密度が低くなる。図5等に示すように、圧搾部Eは左右方向に沿った形状であり、左右方向の長さWeは70mm、圧搾部Eの上下方向の長さDeは3mmであり、圧搾部Eは上下方向に等間隔に配置されており、上下方向に隣接する圧搾部E同士の間隔Duは10mmである。また、圧搾部Eの左右方向の中央は、吸収性コア11Aの中央であり、吸収性コア11Aは左右対称な形状である。
非圧搾部Uは、圧搾部Eよりも厚みが大きい。そのため、吸収性コア11Aは、非肌側面に凸部と凹部を有することが好ましい。図7Bに示すように、吸収性コア11Aは、肌側面は概ね平らであり、非肌側面に凸部と凹部を有する。凸部が非圧搾部Uであり、凹部が圧搾部Eである。このようにすることで、パンツ型のおむつ1の吸収性コア11Aの肌側を内側にして、長手方向の中央部で二つ折りにした際に、吸収性コア11Aの肌側面で吸収性コア11Aの凸部と凹部が干渉し合って吸収性コア11Aを曲がりにくくなるのを防ぐことができる。また、肌側面を概ね平らにすることで、着用者に吸収性コア11Aの凸凹や剛性の高い圧搾部Eによる違和感を生じさせる恐れを軽減させることができる。
図2等に示すように、吸収性コア11Aには、腹側胴回り部20と背側胴回り部30と前後方向においてそれぞれ重なる重なり領域11Pf、重なり領域11Pbと、それぞれ重ならない非重なり領域11Qf、非重なり領域11Qbを有している。そして、重なり領域11Pf、重なり領域11Pbには、それぞれ圧搾部Eが設けて、左右方向の剛性を向上させている。これによって、剛性が向上した重なり領域11Pf及び重なり領域11Pbは、左右方向の平面形状を維持しやすくなっている。吸収性コア11Aのうち、乳幼児の動きによって非肌側に浮いてしまう恐れのある重なり領域11Pfと重なり領域11Pbの左右方向の剛性を上げることで、乳幼児が動いた場合でも、吸収性コア11Aは、左右方向に沿った平面形状を維持しやすく、吸収性本体10を乳幼児の身体にフィットさせた状態を維持しやすくなる。この結果、吸収性本体10の左右方向の中央部における上端から上側に向かって排泄物が漏れてしまう恐れを軽減させることができる。
なお、本実施形態においては、重なり領域11Pfと重なり領域11Pbの両方に圧搾部Eを設けたが、いずれか一方の領域に圧搾部Eを設けるものであってもよい。例えば、乳幼児は脚を前側に出した姿勢でいるため、より変形が多く起こる傾向のある腹側の重なり領域11Pfにのみ圧搾部Eを設けるものであってもよい。ただし、重なり領域11Pf及び重なり領域11Pbの両方に圧搾部Eを設けることで、腹側及び背側の両方の吸収性本体10が非肌側に浮いてしまう恐れを軽減させるため、吸収性本体10を乳幼児の身体によりフィットさせやすくなる。
また、図2等においては、複数の圧搾部Eを長手方向に並べて配置したが、圧搾部Eは、重なり領域11Pf又は重なり領域11Pbに少なくとも1つ設けるものでもよい。1つの圧搾部Eであっても重なり領域11Pf又は重なり領域11Pbの左右方向の剛性を向上させることができる。ただし、図2等に示すように、吸収性コア11Aに複数の圧搾部Eを設けることで、左右方向の剛性をより向上させることができる。
さらに、図2等に示すように、複数の圧搾部Eを上下方向に等間隔に配置することが好ましい。上下方向に等間隔に配置された圧搾部Eによって、吸収性コア11Aに上下方向に均等な剛性を付与することができるため、吸収性コア11Aが偏った変形してしまう恐れを軽減させやすくなる。
圧搾部Eの左右方向の中央を吸収性コア11Aの左右方向の中央で、且つ吸収性本体10の左右方向の中央に設けることで、着用者の動きに対して、吸収性コア11Aが左右方向について偏った変形をしてしまう恐れを軽減することができる。
重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)。つまり、図5に示すように、複数の圧搾部Eは、前側コア部11Afには、長手方向に沿って圧搾部E1、E2、E3が腹側から順に配置されている。このとき、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部E(E1、E2、E3)の左右方向の長さWeの和(We1+We2+We3)が、全ての圧搾部E(E1、E2、E3)の上下方向の長さ(De1+De2+De3)よりも大きいことが好ましい。これによって、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができ、吸収性コア11Aを平面形状に維持しやすくなる。背側胴回り部30の重なり領域11Pbに設けられた圧搾部E4、E5、E6についても同様である。
なお、圧搾部Eは湾曲した形状であったり、1つ以上の角を有する形状であったりするなど所望の形状でもよい。ただし、所望の形状であっても、全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)ことが好ましい。全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができるためである。
圧搾部Eは、左右方向に沿った直線形状であることがより好ましい。剛性を高くした領域が左右方向に沿った直線となるため、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を増しやすくなり、排泄物を貯留する空間を確保しやすくなる。
上下方向においては、圧搾部Eの寸法(De)より、隣接する圧搾部E同士の間隔の寸法Duの方が長い(De<Du)。つまり、圧搾部Eの上下方向の長さ(De)より、上下方向に隣接する圧搾部Eの間隔(Du)の方が長いため、上下方向においては、圧搾部Eの剛性が高い領域よりも、非圧搾部Uの剛性が低い領域の方が長い。そのため、圧搾部Eによって吸収性コア11Aが硬くなりすぎる恐れを軽減させることができ、着用者が感じる肌触りを向上させることができる。
さらに、前側幅狭部11fnに設けられている圧搾部Eの左右方向の長さ(We)が、最狭部11nの左右方向の長さ(Wn)以上であることがより好ましい。前側幅狭部11fn、最狭部11nを有する吸収性コア11Aは、前側幅狭部11fn等を有さない吸収性コアよりも左右方向の剛性が低くなってしまう。そのため、左右方向の剛性が最も低い最狭部11nの左右方向の長さ以上の長さを有する圧搾部Eを設けることで、圧搾部Eの左右方向の長さが最狭部11nの左右方向の長さより短い場合よりも吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができる。なお、圧搾部Eの左右方向の長さ(We)を長くすればするほど、吸収性コア11Aの左右方向の剛性は高くなる。
前側コア部11Afの重なり領域11Pf又は後側コア部11Abの重なり領域11Pbにおいて、圧搾部Eの左右方向の端が、前側コア部11Af又は後側コア部11Abの左右方向の端に接していないことがより好ましい。つまり、図5において、重なり領域11Pf、11Pbにおいて、圧搾部Eの左右方向の各端と、前側コア部11Af、後側コア部11Abの左右方向の端との間に非圧搾部Uを有している。重なり領域11Pf、重なり領域11Pbは、腹部や背部に近い領域であるため、圧搾部Eを広く形成すると、着用者は吸収性コア11Aの硬さを感じてしまう恐れがある。そのため、着用者の腹部やそけい部、背部や臀部の動きを制限し、吸収性コア11Aが過度に硬くなるのを防ぐことができる。
図2等に示すように、前側コア部11Afの、腹側胴回り部20の下端よりも上側に、上部11fuよりも左右方向の長さが短い幅狭部11fnを設けることで、脚を前に出した姿勢の乳幼児の脚の動きを阻害する恐れを軽減させている。このとき、腹側胴回り部20の下端よりも上側の幅狭部11fnに1つ以上の圧搾部Eを設けることが好ましい。つまり、前側コア部11Afの重なり領域11Pfであり、且つ幅狭部11fnに、1つ以上の圧搾部Eを設けることが好ましい。乳幼児が左右方向に脚を閉じると、吸収性コア11Aのうち、幅狭部11fnにおける左右方向の端に左右方向からの力が集中しやすくなる。そのため、幅狭部11fnは特に左右方向から潰される変形を生じやすい。これを防ぐために、左右方向からの力が集中しやすい重なり領域11Pfであり、且つ幅狭部11fnに圧搾部Eを設けて左右方向の剛性を高めて、吸収性コア11Aの変形を軽減させることが好ましい。
また、図8に示すように、圧搾部Eが、前後方向において非伸縮領域Ffや非伸縮領域Fbと重なる位置に設けられていることが好ましい。このようにすることで、圧搾部Eが重なり領域11Pf及び重なり領域11Pbの左右方向の剛性を高くするため、乳幼児の動きによって変形しやすい非伸縮領域Ff及び非伸縮領域Fbを平面形状に保ちやすくすることができ、吸収性本体10が乳幼児の身体から離れてしまう恐れを軽減することができる。
さらに、前側コア部11Af又は後側コア部11Abの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Ff又は非伸縮領域Fbよりもそれぞれ外側に設けられていることが好ましい。図2に示すように、おむつ1は、前側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Ffよりもそれぞれ外側に設けられている。非伸縮領域Ffは、乳幼児の脚の動きによって吸収性本体10が着用者の肌から離れて浮きやすい。そのため、非伸縮領域Ffよりも左右方向に長い領域に亘って吸収性コア11Aの剛性を高めることで、吸収性本体10が肌に接する状態を保ちやすくなる。また、圧搾部Eの左右方向の両端がそれぞれ伸縮領域Df内に設けられていることで、伸縮領域Dfが圧搾部Eの各両端に左右方向に伸長させる力を加えるため、非伸縮領域Ffと前後方向で重なる吸収性本体10の部分についても着用者の肌に接した状態を維持しやすく、身体にフィットした状態にさせやすい。
図2の前側コア部11Afのように、糸ゴム23aと前後方向において重なっている圧搾部Eを有することが好ましい。圧搾部Eと前後方向において重なっている糸ゴム23aが伸縮すると、糸ゴム23aと前後方向において重なっている圧搾部Eは、左右方向に伸長させる力が加えられるため、圧搾部Eは平面形状を維持しやすくなり、吸収性本体10が乳幼児の身体から離れてしまう恐れを軽減させることができる。なお、後側コア部11Abについても同様の構成にしてもよい。
また、前側コア部11Af又は後側コア部11Abの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Ff又は非伸縮領域Fbよりもそれぞれ内側に設けられていてもよい。図2に示すように、おむつ1は、後側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Fbよりもそれぞれ内側に設けられている。吸収性コア11Aと後側胴回り伸縮部材33とが前後方向において重なった領域は、後側胴回り伸縮部材33が収縮すると硬くなりやすい部分である。その硬くなりやすい部分に圧搾部Eを設けると、より硬さを増長させてしまい、乳幼児が感じる肌触りを低下させてしまう恐れがある。そのため、後側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Fbの両端よりもそれぞれ内側に設けることで、着用時の肌触りを向上させることができる。つまり、吸収性本体10を身体にフィットさせることよりも、吸収性本体10の肌触りを向上させたい場合には、前側コア部11Af又は後側コア部11Abの圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Ff又は非伸縮領域Fbよりもそれぞれ内側に設けるとよい。
おむつ1のように、前側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Ffよりもそれぞれ外側に設け、後側コア部11Afの圧搾部Eの左右方向の両端が、非伸縮領域Fbよりもそれぞれ内側に設けることがより好ましい。乳幼児の脚によって吸収性コアが変形しやすい前側コア部11Afの左右方向の剛性をより高くすることで、前側コア部11Afの変形を軽減させつつ、変形が比較的少ない後側コア部11Abについては、左右方向の剛性をより低くして、吸収性コア11Aの肌触りを向上させて、吸収性コア11Aを乳幼児の身体に沿いやすくさせることができる。
図2等に示すように、圧搾部EとスリットSが、上下方向において重なっていることが好ましい。スリットSは、吸収性コア11Aを乳幼児のお尻の形状に沿いやすくさせるために設けているが、乳幼児の動きによってスリットSを起点に吸収性コア11Aが変形してしまう恐れがある。そのため、スリットSと上下方向に重なる位置に圧搾部Eを設けることで、スリットSを形成した領域も含めて吸収性コア11Aを平面形状に保ちやすくすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態においては、左右方向に沿った直線状の圧搾部Eを設けたが、圧搾部の形状はこれに限られない。左右方向に所定の長さを有する圧搾部Eであれば、波型等の所望の形状とすることができる。図9は、別の実施形態にかかる吸収体11を説明する図である。図9においては、吸収性コア11A等は、コアラップシート11Bに覆われているが、便宜上実線で示している。図9に示すように、腹側に凸形状を有する山型の圧搾部Eであってもよい。圧搾部Eは、左右方向の一方側から他方側まで連続した連続圧搾形状を有している。圧搾部Eの上端のうち、左右方向において、最も下側に位置する部位Ejから最も上側に位置する部位Ekをつなぐ直線と、左右方向に沿った直線とがなす角度のうち、小さい方の角度θeが45度よりも小さいことが好ましい(θe<45°)。これによって、θeが45度以上であった場合よりも、圧搾部Eによって吸収性コア11Aの剛性を高くすることができるため、吸収性コア11Aを平面形状で維持しやすくなる。
この場合においても、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部Eの、左右方向の長さWeの和(ΣWe)が、上下方向の長さDeの和(ΣDe)よりも大きい(ΣWe>ΣDe)。つまり、図9に示すように、重なり領域11Pfに設けられた複数の圧搾部Eは、長手方向に沿って圧搾部E21、E22、E23が腹側から順に配置されている。このとき、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部E(E21、E22、E23)の左右方向の長さWeの和(We21+We22+We23)が、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部E(E21、E22、E23)の上下方向の長さ(De21+De22+De23)よりも大きいことが好ましい。これによって、重なり領域11Pfに設けられた全ての圧搾部Eの、左右方向の長さの和(ΣWe)が、上下方向の長さの和(ΣDe)よりも小さい場合よりも、吸収性コア11Aの左右方向の剛性を高くすることができる。前側コア部11Afの重なり領域11Pfに設けられた圧搾部Eについて説明したが、後側コア部11Abの重なり領域Pbに設けられた圧搾部Eについても同様である。
また、吸収性コア11Aに施す圧搾部Eの左右方向の長さ及び上下方向の長さは、必ずしも全て同じでなくてもよい。おむつ1の圧搾部Eは、全ての圧搾部Eの左右方向の長さ及び上下方向の長さを同じとしたが、それぞれ異なる長さとすることもできる。
例えば、図10に示すように、重なり領域11Pfに設けられた複数の圧搾部Eの左右方向の長さはそれぞれ異なっていてもよい。図10は、別の実施形態にかかる圧搾部Eと、伸縮領域Df、Db及び非伸縮領域Ff、Fbについて説明する図である。具体的には、最も上側に位置し、左右方向の長さが最も短い短圧搾部Esと、最も下側に位置し、左右方向の長さが最も長い長圧搾部Etを有している。短圧搾部Esの左右方向の両端は、非伸縮領域Ffの左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられており、長圧搾部Etの左右方向の両端は、非伸縮領域Ffの左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられている。つまり、短圧搾部Esの左右方向の長さは非伸縮領域Ffの左右方向の長さよりも長く、長圧搾部Etの左右方向の長さは非伸縮領域Ffの左右方向の長さよりも短い。このようにすることで、重なり領域11Pfのうち、乳幼児の脚の動きに応じて吸収性本体10が非肌側に浮きやすい下側の領域には、圧搾部Eの左右方向の長さを長くして左右方向の剛性をより高めている。一方、重なり領域11Pfのうち、乳幼児の脚から遠い領域で、吸収性本体10の動きが小さい上側の領域には、圧搾部Eの左右方向の長さを短くして、吸収性コア11Aが過度に硬くなって、肌触りが低下してしまう恐れを軽減させることができる。
また、上述の実施形態においては、前側コア部11Afの重なり領域11Pfに設けた圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Ffの両端よりも外側に設け、後側コア部11Abの重なり領域11Pbに設けた圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Fbの両端よりも内側に設けたが、これに限られない。例えば、腹側及び背側において吸収性本体10の変形をより防止したい場合には、全ての圧搾部Eの両端を非伸縮領域Ff、Fbの両端よりも外側に設けてもよい。腹側及び背側の肌触りをより向上させたい場合には、全ての圧搾部Eの両端を非伸縮領域Ff、Fbの両端よりも内側に設けてもよい。また、前側コア部11Afの重なり領域11Pfに設けた圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Ffの両端よりも内側に設け、後側コア部11Abの重なり領域11Pbに設けた圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Fbの両端よりも外側に設けてもよい。このようにすることで、腹側においては、乳幼児の身体は腹部が前にせり出しているため、腹側胴回り伸縮部材23の収縮によって縮められた吸収性コア11Aと圧搾部Eが重なってしまって吸収性本体10が硬くなってしまい肌触りが低下してしまう恐れを軽減することができる。一方、背側においては、より左右方向に長い圧搾部を設けることで吸収性コア11Aを左右方向に平面形状に維持しやすくすることができるため、吸収性コアを肌に密着させやすくすることができる。
さらに、おむつ1のように、図8に示すように、前側コア部11Afの重なり領域11Pfに設けた圧搾部Eの左右方向の長さを重なり領域11Pbに設けた圧搾部Eの左右方向の長さよりも長くし、重なり領域11Pfに設けた圧搾部Eの両端を、非伸縮領域Ffの両端よりも外側に設け、且つ、後側コア部11Abの重なり領域11Pbに設けた圧搾部Eの左右方向の両端を、非伸縮領域Fbの両端よりも内側に設けることがより好ましい。乳幼児は、脚を前に出した姿勢でいることが多いため、脚の動きによって変形しやすい吸収性本体10の前側コア部11Afには、左右方向の剛性をより高くして、前側コア部11Aを平面形状に維持しやすくする。一方、吸収性本体10の変形がより少ない後側コア部11Abには、左右方向の剛性を高くしすぎないようにして、着用者の身体に沿いやすくさせ、肌触りを向上させる。
上述の実施形態においては、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ非伸縮領域Ff、Fbを備えていたが、必ずしも非伸縮領域Ff、Fbを必ずしも備えていなくてもよい。腹側胴回り部20及び背側胴回り部30が非伸縮領域Ff、Fbを備えない場合には、吸収性本体10は、腹側胴回り伸縮部材23及び背側胴回り伸縮部材33の伸縮力と、吸収性コア11Aに設けられた圧搾部Eによって、乳幼児の身体により密着させやすくすることができる。
上述の実施形態においては、圧搾部Eを上下方向において等間隔に配置したが、これに限られない。圧搾部Eを不等間隔に配置してもよい。例えば、図12は、別の実施形態にかかる展開状態且つ伸長状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図12に示すように、重なり領域11Pfに設けた複数の圧搾部Ey、Ezのうち、最も下側に位置する胴回り下側圧搾部Eyと、胴回り下側圧搾部Eyに上側から隣接する隣接胴回り下側圧搾部Ezとの間隔Dyzは、非重なり領域11Qfに設けた複数の圧搾部Ea、Eb、Ec、Edのうち、最も下側に位置する下側圧搾部Eaと、下側圧搾部Eaに上側から隣接する隣接下側圧搾部Ebとの間隔Dabよりも大きくてもよい(Dyz>Dab)。さらに、非重なり領域11Qfに設けた複数の圧搾部Ea、Eb、Ec、Edのうち、最も上側に位置する上側圧搾部Ecと、上側圧搾部Ecに下側から隣接する隣接上側圧搾部Edとの間隔Dcdよりも、最も下側に位置する下側圧搾部Eaと、下側圧搾部Eaに上側から隣接する隣接下側圧搾部Ebとの間隔Dabは小さい(Dab<Dcd)。
このようにすることで、吸収性コア11Aの変形がより起こりやすい非重なり領域11Qfには、より多くの圧搾部Eを設けることで剛性をより向上させて、吸収性コア11Aの平面形状を維持しやすくすることができる。吸収性コア11Aの変形がより少ない重なり領域11Pfには、圧搾部Eをより少なく設けることで吸収性本体10の肌触りをより向上させることができる。また、非重なり領域11Qfのうち、より脚回り開口部LHに近い下側の領域には、より多くの圧搾部Eを設けて、吸収性本体11Aの左右方向の剛性を高めて、吸収性コア11Aの変形を軽減することができる。一方、より脚回り開口部LHから遠い上側の領域には、より少ない圧搾部Eとすることで、吸収性本体11Aを過度に硬くしてしまうことを軽減して、吸収性本体10の肌触りを向上させることができる。
上述の実施形態においては、吸収性コア11Aに、全て同じ溝の深さの圧搾部Eを複数形成したが、これに限られない。吸収性コア11A内において、異なる深さの圧搾部Eを形成してもよい。例えば、前側コア部11Afのうち、より左右方向の剛性を高くしたい前側コア部Aの下側の領域には、より深い溝の圧搾部Eを形成し、腹側胴回り部20に近い部分には、より浅い溝の圧搾部Eを形成してもよい。
さらに、本実施形態においては、前側コア部11Afに最狭部11nを備える吸収性コア11Aとしたがこれに限られない。例えば、吸収性コア11Aは、最狭部11nをおむつ1の下部に備え、前側コア部11Afから後側コア部11Abに連続した領域に設けていてもよい。また、幅狭部11fn、11bnを有さない長方形の吸収性コア11Aであってもよい。
上述の実施形態においては、パンツ型吸収性物品は、腹側胴回り部20と背側胴回り部30と吸収性本体10とを有する所謂3ピースタイプの使い捨ておむつとして説明したがこれに限られない。例えば、外装シート14が腹側胴回り部20と後胴回り30とを繋いで一体化されたおむつ(所謂2ピースタイプ)であってもよい。
上述の実施形態においては、腹側胴回り部20、背側胴回り部30、防漏壁部50、及び脚回り部60が備える伸縮部材(22、32、51、16)として糸ゴム及び伸縮不織布を例示しているがこれに限らない。例えば、糸ゴムや伸縮不織布だけでなく、伸縮性フィルム等のシート状の伸縮部材を単数又は複数配してもよい。また、図面には伸縮部材のうち伸縮性を発現する部位(所謂有効長の部位)のみを示している。そのため図示する伸縮部材の長手方向の外側に伸縮性を発現しない伸縮部材の部位が存在していてもよい。また、伸縮部材の配置や本数も図示する構成に限らない。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ、パンツ型吸収性物品)、
10 吸収性本体、
11 吸収体、
11A 吸収性コア、11B コアラップシート、
11Af 前側コア部、11Ab 後側コア部、
11fu 上部、11fn 前側幅狭部(幅狭部)、
11bu 上部、11bn 後側幅狭部(幅狭部)、11n 最狭部、
11Pf 重なり領域、11Pb 重なり領域、
11Qf 非重なり領域、11Qb 非重なり領域、
12 トップシート、13 バックシート、
14 外装シート、15 防漏壁部材、16 脚回り伸縮部材、
20 腹側胴回り部、20a 側部、
21 肌側シート、22 非肌側シート、
23 腹側胴回り伸縮部材(胴回り伸縮部材)、23a 糸ゴム、23b 伸縮シート、
30 背側胴回り部、30a 側部、
31 肌側シート、32 非肌側シート、
33 背側胴回り伸縮部材(胴回り伸縮部材)、
50 防漏壁部、51 防漏壁伸縮部材、
52 エンド接合部、53 サイド接合部、
55 固定部、56 起立部、
60 レッグギャザー部、
LH 脚回り開口部、BH 胴回り開口部、
Df 伸縮領域、Db 非伸縮領域、
Ff 伸縮領域、Db 非伸縮領域、
E 圧搾部、
Ea 下側圧搾部、Eb 隣接下側圧搾部、
Ec 上側圧搾部、Ed 隣接上側圧搾部、
Es 端圧搾部、Et 長圧搾部、
Ey 胴回り下側圧搾部、Ez 隣接胴回り下側圧搾部、
L 非伸縮領域、
S スリット(貫通孔)、
U 非圧搾部

Claims (14)

  1. 上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、
    吸収性コア、腹側胴回り部、及び背側胴回り部を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の少なくとも一方と前記前後方向において重なる重なり領域に、前記左右方向に所定の長さを有する圧搾部を少なくとも1つ有していること
    を特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記重なり領域に設けられている全ての前記圧搾部の前記左右方向の長さの和は、前記上下方向の長さの和よりも大きいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、
    前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記胴回り伸縮部材とともに伸縮する伸縮領域と、伸縮しない非伸縮領域をそれぞれ有しており、
    少なくとも1つの前記圧搾部は、前後方向において前記非伸縮領域と重なることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記腹側胴回り部又は前記背側胴回り部の少なくとも一方は、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端が、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられている長圧搾部と、
    前記圧搾部の前記左右方向の両端が、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられている短圧搾部と、を有することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、それぞれ前記圧搾部を有し、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記腹側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられており、
    前記背側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項3に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、それぞれ前記圧搾部を有し、
    前記圧搾部の前記左右方向の中央は、前記吸収性コアの左右方向の中央であり、
    前記非伸縮領域は、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の前記左右方向の中央部に設けられており、
    前記腹側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ内側に設けられており、
    前記背側胴回り部の前記圧搾部の前記左右方向の両端は、前記非伸縮領域の前記左右方向の両端よりもそれぞれ外側に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記腹側胴回り部、及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する胴回り伸縮部材をそれぞれ有し、
    前記前後方向において、少なくとも1つの前記胴回り伸縮部材が前記圧搾部と重なっていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記吸収性コアは、前記前後方向に貫通した貫通孔を有しており、
    前記圧搾部と前記貫通孔は、前記上下方向において重なっていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    複数の前記圧搾部が、前記上下方向に等間隔に配置されていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、
    前記前側コア部は、上部よりも前記左右方向の長さが短い幅狭部を有し、
    前記幅狭部の少なくとも一部が前記腹側胴回り部の下端よりも上側に設けられており、
    前記圧搾部が前記幅狭部に設けられていることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品において、
    複数の前記圧搾部が、前記重なり領域と、前記吸収性コアと前記腹側胴回り部と前後方向において重ならない非重なり領域に設けられており、
    前記吸収性コアは、2つ折りされており、前側に位置する前側コア部と、後側に位置する後側コア部を有し、
    前記重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する胴回り下側圧搾部と、前記胴回り下側圧搾部に上側から隣接する隣接胴回り下側圧搾部との間隔は、
    前記非重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も下側に位置する下側圧搾部と、前記下側圧搾部に上側から隣接する隣接下側圧搾部との間隔よりも大きいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  14. 請求項13に記載のパンツ型吸収性物品において、
    前記下側圧搾部と前記隣接下側圧搾部との間隔は、
    前記非重なり領域に設けられた複数の前記圧搾部のうち、最も上側に位置する上側圧搾部と、前記上側圧搾部に下側から隣接する隣接上側圧搾部との間隔よりも小さいことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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