JP2019118552A - 吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置 - Google Patents

吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】胴回り部に設けられた伸縮性シートの胴回り開口部側の端部のめくれを抑えた吸収性物品の製造方法等を提供する。【解決手段】収性本体(10)、及び、第1胴回り部(20)を有する吸収性物品(1)の製造方法であって、第1胴回り部(20)を構成する非伸縮性シート(21,22)を搬送方向に搬送する、搬送工程と、搬送されている非伸縮性シート(21,22)の所定の領域に接着剤を設けて接着領域(41)を形成する、接着領域形成工程と、搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シート(24)を、接着領域(41)を介して非伸縮性シート(21,22)に接合する、伸縮性シート接合工程と、を有し、伸縮性シート接合工程では、搬送方向と交差する交差方向において、接着領域(41)の一方側の端(41a)が、伸縮性シート(24)の一方側の端(24a)よりも一方側に位置するように、伸縮性シート(24)を接合する。【選択図】図7

Description

本発明は、吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置に関する。
吸収性物品として、使い捨ておむつが知られている。特許文献1には、前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋され、前身頃外装体と後身頃外装体の幅方向両側縁が互いに接合され、腰周り開口部が形成された使い捨ておむつが開示されている。前身頃外装体、及び、後身頃外装体では、腰周り伸縮材が、インナーシートとアウターシート(非伸縮性シート)の間に伸長状態で固定されている。
特開2013−138795号
このような使い捨ておむつ(吸収性物品)において、腰回り伸縮材として、平面状の伸縮性シート(例えば伸縮不織布等)が用いられる場合がある。このような伸縮性シートを用いれば、前身頃外装体や後身頃外装体(胴回り部)を着用者の身体に面で密着させることができる。そのため、着用者の肌に伸縮材の跡を残り難くすることができる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、胴回り部に設けられた伸縮性シートの胴回り開口部側の端部のめくれを抑えた吸収性物品の製造方法等を提供することにある。
しかしながら、このような吸収性物品の製造工程において、伸縮シートを伸長状態で固定した後、伸長状態が解除されると、該伸縮シートが収縮して端部における張力が下がることにより、伸縮シートの端部領域が捲れ上がってしまう場合がある。そして、伸縮シートが捲れ上がった領域では、該伸縮シートが厚さ方向に積層した状態となるため、局所的に伸縮力が強くなり、着用者の肌が強く締め付けられる等、着用者に不快感を生じさせるおそれがある。
また、胴回り開口部側(腰周り開口部側)の伸縮性シートの端部が捲れて折り返されてしまうと、折り返された伸縮性シートの分だけ伸縮力が増加することから、胴回りの伸縮力が設計した力よりも大きくなり、着用時に胴回り開口部を広げにくくなってしまう。
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性本体、及び、第1胴回り部を有する吸収性物品の製造方法であって、前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、搬送されている前記非伸縮性シートの所定の領域に接着剤を設けて接着領域を形成する、接着領域形成工程と、前記搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シートを、前記接着領域を介して前記非伸縮性シートに接合する、伸縮性シート接合工程と、を有し、前記伸縮性シート接合工程では、前記搬送方向と交差する交差方向において、前記接着領域の一方側の端が、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側に位置するように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部に設けられた伸縮性シートの胴回り開口部側の端部のめくれを抑えた吸収性物品の製造方法を提供することができる。
使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図である。 展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。 図2のII線での断面図である。 腹側胴回り部20の製造工程の一部について示すフロー図である。 腹側胴回り部20の搬送ラインを示した概略図であり、図4で示される各工程において実施される処理内容を説明する図である。 図5のA−A断面について表す図であり、外装連続シート25sに第1接着領域41が形成された状態を表す概略断面図である。 図5のB−B断面について表す図であり、第1接着領域41を介して伸縮性シート24が外装連続シート25sに接合された状態を表す概略断面図である。 比較例として、交差方向において、第1接着領域41の一方側の端41aが、伸縮性シート24の一方側の端24aよりも他方側に位置するように、伸縮性シート24が接合された場合について表す概略断面図である。 図5のC−C断面について表す図であり、伸縮性シート24に第2接着領域43が形成された状態を表す概略断面図である。 図5のD−D断面について表す図であり、外層シート22によって、伸縮性シート24がカバーされた状態を表す概略断面図である。 カバー工程の変形例について表す概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性本体、及び、第1胴回り部を有する吸収性物品の製造方法であって、前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、搬送されている前記非伸縮性シートの所定の領域に接着剤を設けて接着領域を形成する、接着領域形成工程と、前記搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シートを、前記接着領域を介して前記非伸縮性シートに接合する、伸縮性シート接合工程と、を有し、前記伸縮性シート接合工程では、前記搬送方向と交差する交差方向において、前記接着領域の一方側の端が、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側に位置するように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
このような吸収性物品の製造方法によれば、伸縮性シートが、交差方向の一方側の端まで接合されているため、当該一方側の端部領域において伸縮性シートの捲れが発生することが抑制される。これにより、おむつの胴回り開口部が広げやすくなり、また、着用者の胴回り部に対する過度な締め付けを防止できる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記伸縮性シート接合工程の後で、前記交差方向において、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側にはみ出した接着領域に、所定のシート部材を接合する、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、接着領域の交差方向における全領域が、所定のシート部材によって覆われた状態となり、接着剤が外部に露出しなくなるため、着用者の肌や他の部材に接着剤が付着してしまうことが抑制される。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記所定のシート部材は、前記交差方向において前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側の所定の位置で、前記交差方向の他方側に折り返された前記非伸縮性シートである、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、所定位置にて非伸縮性シートを折り返していることにより接着領域を形成している接着剤が当該所定位置よりも交差方向の一方側に移動することが制限される。すなわち、おむつをパンツ型形状に形成した際に、腹側胴回り部の上端から接着剤がはみ出してしまうことが抑制される。これにより、着用者に不快感を与えにくくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記伸縮性シート接合工程の後で、前記伸縮性シートのうち、前記接着領域によって接着された面とは反対側の面の所定の領域に前記接着剤を設けて第2接着領域を形成する、第2接着領域形成工程を有し、折り返された前記非伸縮性シートを、前記第2接着領域を介して、前記伸縮性シートと接合する、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、折り返された非伸縮性シートが伸縮性シートに積層された状態で第2接着領域によってしっかりと固定されるため、非伸縮性シートの折り返し状態が元に戻ってしまうことが抑制される。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記第2接着領域のうち、前記接着剤が設けられている部分の平均の坪量は、前記接着領域のうち、前記接着剤が設けられている部分の平均の坪量よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、第2接着領域に設けられる接着剤の坪量を大きくすることで、非伸縮性シートと伸縮性シートとの接合強度が局所的に強くなり、摩擦力等の外力の影響を受けた場合であっても、非伸縮性シートが剥がれてしまうことを抑制しやすくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記交差方向において、前記第2接着領域の前記一方側の端は、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも、前記他方側である、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、第2接着領域が伸縮性シートの一方側の端よりも一方側にはみ出さないようにすることで、第2接着領域と接着領域とが重複して形成されてしまうことが抑制される。したがって、接着剤が過多になり、腹側胴回り部から染み出したり、不織布を硬化させたりすることが抑制される。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記交差方向において、折り返された前記非伸縮性シートの前記他方側の端は、前記第2接着領域の前記他方側の端よりも前記他方側である、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、第2接着領域が非伸縮性シートによって覆われるようになり、該非伸縮性シートの他方側の端から接着剤がはみ出すことを抑制できる。また、非伸縮性シートの他方側の端部に接着剤が付着していないため、端部付近の領域が所謂ドライエッジとなって柔軟に保たれる。よって、おむつ着用時における肌触りが良好になる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記伸縮性シート接合工程では、前記交差方向において、前記接着領域の他方側の端よりも、前記伸縮性シートの前記他方側の端が前記他方側になるように、前記伸縮性シートを接合する、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、接着領域が伸縮性シートの他方側の端からはみ出さないように、伸縮性シートを配置することによって、伸縮性シートの交差方向他方側の端部領域において、着用者の身体に接着剤が付着してしまうことを抑制することができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記伸縮性シート接合工程では、前記交差方向において、前記接着領域の他方側の端よりも、前記伸縮性シートの前記他方側の端が前記一方側になるように、前記伸縮性シートを接合する、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、伸縮性シートの他方側端部が捲れにくくなるため、当該領域における収縮力が設計値よりも大きくなってしまうことが抑制される。
また、吸収性本体、及び、第1胴回り部を有する吸収性物品を製造する製造装置であって、前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートを搬送方向に搬送する、搬送部と、搬送されている前記非伸縮性シートの所定の領域に接着剤を設けて接着領域を形成する、接着領域形成部と、前記搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シートを、前記接着領域を介して前記非伸縮性シートに接合する、伸縮性シート接合部と、を有し、前記伸縮性シート接合部は、前記搬送方向と交差する交差方向において、前記接着領域の一方側の端が、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側に位置するように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造装置が明らかとなる。
このような吸収性物品の製造装置によれば、伸縮性シートが、交差方向の一方側の端まで接合されているため、当該一方側の端部領域において伸縮性シートの捲れが発生することを抑制した吸収性物品が製造可能となる。これにより、吸収性物品の胴回り開口部が広げやすくなり、また、着用者の胴回り部に対する過度な締め付けを防止できる。
===実施形態===
はじめに、本発明の製造方法によって製造される吸収性物品として、乳幼児用の使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、本発明に係る吸収性物品は、乳幼児用の使い捨ておむつに限らず、大人用の使い捨ておむつや、生理用ショーツ等としても利用可能である。
===使い捨ておむつ1の構成===
図1は、使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。図3は、図2のII線での断面図である。
おむつ1は、図1に示すようなパンツ型の状態において、上下方向、及び、左右方向を有し、胴回り開口部BH、及び、一対の脚回り開口部LHが形成されている。上下方向において、胴回り開口部BH側を上側とし、股下側を下側とする。また、図3に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向といい、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側といい、着用者に接触しない側を非肌側という。
また、おむつ1は、平面視長方形状の3部材である、吸収性本体10、腹側胴回り部20、及び、背側胴回り部30を有する。腹側胴回り部20(第1胴回り部)は着用者の腹側部に当てられ、背側胴回り部30(第2胴回り部)は着用者の背側部に当てられる。
図2に示す展開状態のおむつ1において、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それらの長手方向がおむつ1の左右方向に沿うように配置されている。そして、左右方向における腹側胴回り部20の中央部に、吸収性本体10の長手方向一方側の端部が配置され、左右方向における背側胴回り部30の中央部に、吸収性本体10の長手方向他方側の端部が配置されている。
図2に示す展開状態のおむつ1において、吸収性本体10の長手方向がおむつ1の上下方向に沿うように、吸収性本体10が長手方向の略中央で二つ折りされ、おむつ1の左右方向における腹側胴回り部20の両側端部と背側胴回り部30の両側端部とが、熱溶着や超音波溶着等で接合されて、一対の接合領域2が形成されることにより、図1に示すパンツ型状態のおむつ1となる。
吸収性本体10は、図3に示すように、吸収体11と、吸収体11よりも肌側に配置された液透過性のトップシート12と、吸収体11よりも非肌側に配置された液不透過性のバックシート13と、バックシート13よりも非肌側に配置された外層シート14とを有する。
吸収体11は、尿等の排泄液を吸収して保持する吸収性コア11Aと、吸収性コア11Aを覆う液透過性のコアラップシート11Bとを有する。吸収性コア11Aとしては、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維が所定の形状に成形されたものを例示できる。
また、図2に示すように、左右方向における吸収性本体10の両側部には、脚回り弾性部材15が設けられており、おむつ1は着用者の脚回りにフィットする。脚回り弾性部材15は、例えば、左右方向の内側に折り返されて2層となった外層シート14の間において、吸収性本体10の長手方向に伸長状態で固定されている。脚回り弾性部材15としては、糸状弾性部材や伸縮性シートを例示できる。
腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、図3に示すように、それぞれ、内層シート21,31と、内層シート21,31に積層された外層シート22,32と、複数の糸状弾性部材23,33とを有する。
外層シート22,32は内層シート21,31よりも非肌側に配置されている。内層シート21,31及び外層シート22,32は吸収性本体10よりも非肌側に配置されている。
内層シート21,31及び外層シート22,32単体は、おむつ1の左右方向の伸縮性を実質的に有さない非伸縮性シートである。内層シート21,31及び外層シート22,32としては、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシートなどを用いることができる。
複数の糸状弾性部材23,33は、内層シート21,31と外層シート22,32の間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長状態で固定されている。よって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は左右方向に伸縮し、着用者の胴回りにフィットする。糸状弾性部材23,33としては、ゴムやスパンデックス等の糸状弾性部材を例示できる。
背側胴回り部30では、上端部から下端部に亘って糸状弾性部材33が配置されている。一方、腹側胴回り部20の上端部には、糸状弾性部材23が配置されておらず、代わりに、左右方向に伸縮する伸縮性シート24が配置されている。なお、本実施形態では、伸縮性シート24の下端部と糸状弾性部材23とが上下方向に重複して配置されているが、重複していなくても良い。
このように腹側胴回り部20の上端部に糸状弾性部材23を配置せずに伸縮性シート24を配置することで、腹側胴回り部20の上端部が面で着用者に密着する。そのため、局所的な締め付けが抑えられ、伸縮部材の跡を残り難くすることができる。特に乳幼児の腹部はぽっこり出ているため、腹側胴回り部20の締め付けを抑えることが好ましい。
また、おむつ1着用時の胴回り開口部BHの広げやすさについては、胴回り部20,30の上端部の伸縮力が大きく影響する。伸縮性シート24は、自然状態から伸長しやすく、伸長状態から収縮しにくい性質を有する。そのため、腹側胴回り部20の上端部に伸縮性シート24を配置することで、おむつ1着用時に胴回り開口部BHを広げやすくなり、また、胴回り部20,30を着用者にフィットさせた後の腹部の締め付けを防止できる。
伸縮性シート24には、例えば、質量が10〜40g/m、より好ましくは、質量が15〜30g/mの弾性繊維から構成されたスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等、各種公知の製法によって製造された伸縮性の繊維不織布を用いることができる。弾性繊維は、熱可塑性エラストマーやゴムなどを原料とするものであって、特に熱可塑性エラストマーを原料として用いる場合には、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた繊維は熱融着させやすく、伸縮性の繊維不織布として好適である。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーを挙げることができる。これらは、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。伸縮性シートは少なくとも左右方向に弾性を示すものであれば良く、二方向以上に弾性を示すものであっても良い。伸縮性シート24の左右方向の伸長倍率は1.2倍〜3.0倍程度が好ましい。
===腹側胴回り部20の製造方法===
上述したように、おむつ1は、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30、及び、両者の間に架け渡されるようにして配置された吸収性本体10によって構成されている。おむつ1の製造工程では、これら各部(10,20,30)の原料となるシート部材等をそれぞれ搬送方向に沿って搬送させながら、接合処理や切断処理等の各種処理を施すことによって、おむつ1を製造する。以下では、おむつ1の製造工程において、伸縮性シート24の捲れが生じにくい腹側胴回り部20を製造する方法について説明する。
図4は、腹側胴回り部20の製造工程の一部について示すフロー図である。図5は、腹側胴回り部20の搬送ライン(搬送部)を示した概略図であり、図4で示される各工程において実施される処理内容を説明する図である。図5では、搬送ラインの各工程について概略的に表した側面図と、各工程における腹側胴回り部20(外装連続シート25s)の様子を表した平面図とが描かれている。
本実施形態では、図5に示されるような搬送部によって、腹側胴回り部20の基材シート(非伸縮性シート)が所定の搬送方向に沿って所定の搬送速度で搬送される間に(搬送工程)、S101〜S104の各工程が実施される。腹側胴回り部20の「基材シート」とは、糸状弾性部材23を挟み込んだ状態で厚さ方向に積層された外層シート22及び内層シート21が、図2における左右方向に複数繋がった状態で連続してなる外装連続シート25sである。外装連続シート25sと同様の構造を有するシート部材の製造方法については公知であるため、ここでは説明を省略する。
また、以下では、外装連続シート25sが図2における左右方向に沿って搬送される方向を搬送方向とし、搬送方向と交差する方向を交差方向とする。なお、搬送方向に連続する外装連続シート25sは、おむつ1製造過程のいずれかの工程において、交差方向(図2の長手方向若しくは上下方向に相当する方向)に沿って切断されることにより、製品単位の腹側胴回り部20(おむつ1)が形成される。
はじめに、搬送部によって搬送方向の上流側から下流側に搬送される基材シート(外装連続シート25s)の所定の領域に、ホットメルト式接着剤等の接着剤を設けることで接着領域41を形成する、接着領域形成工程が行われる(S101)。なお、本明細書中では、後述する第2接着領域43と区別するために、接着領域41を「第1接着領域41」とも呼ぶ。また、第1接着領域41を形成する工程を「第1接着領域形成工程(S101)」とも呼ぶ。
図6は、図5のA−A断面について表す図であり、外装連続シート25sの表面に第1接着領域41が形成された状態を表す概略断面図である。図5及び図6に示されるように、第1接着領域41は、搬送方向(左右方向)に沿って形成される略長方形状の領域である。搬送されている外装連続シート25sの当該長方形状の領域に対して、搬送部の上方に設けられた接着領域形成部から、ほぼ均等の坪量で接着剤が塗布される。また、第1接着領域41は、図6のように交差方向に所定の幅を有しており、交差方向の一方側(図2の上下方向における上側に相当)の端を端41aとし、他方側の端(図2の上下方向における下側に相当)の端を端41bとする。なお、図6では、第1接着領域41が、外装連続シート25sのうち内層シート21の交差方向の一方側の端21aを交差方向に跨ぐように形成されている。すなわち、交差方向において、第1接着領域41の端41a及び端41aの間に内層シート21の端21aが位置するように、第1接着領域41が形成される。
次いで、搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シート24を、第1接着領域41を介して外装連続シート25sに接合する、伸縮性シート接合工程が行われる(S102)。伸縮性シート接合工程は、伸縮性シート接合部により実施され、上述したスパンボンド不織布等にギア延伸等の適宜な延伸処理を施しつつ、搬送方向に伸長させた状態で搬送し、外装連続シート25sに合流させて接合する。その際、外装連続シート25s上で第1接着領域41が形成されている領域と重なるように伸縮性シート24を配置することにより、伸縮性シート24が外装連続シート25sに接合される。
図7は、図5のB−B断面について表す図であり、第1接着領域41を介して伸縮性シート24が外装連続シート25sに接合された状態を表す概略断面図である。本伸縮性シート接合工程では、交差方向において、第1接着領域41の一方側の端41aが、伸縮性シート24の一方側の端24aよりも一方側に位置するように、伸縮性シート24が接合される。したがって、S102の工程において、交差方向の一方側では、第1接着領域41が伸縮性シート24の端24aよりも外側(一方側)にはみ出した状態となっている。これにより、伸縮性シート24の端24aが外装連続シート25sにしっかりと接合される。
図8は、比較例として、交差方向において、伸縮性シート24の一方側の端24aが、第1接着領域41の一方側の端41aよりも一方側に位置するように、伸縮性シート24が接合された場合について表す概略断面図である。比較例では、伸縮性シート24のうち、第1接着領域41よりも一方側にはみ出した部分(端24aを含む)は、外装連続シート25sと接合されていない。すなわち、伸縮性シート24には、外装連続シート25sと接合されることによって剛性が高くなっている部分と、外装連続シート25sと接合されず、剛性が低い部分とが存在する。そのため、伸縮性シート24の伸長状態が解除されると、剛性が高い部分と低い部分とで収縮量に差が生じ、剛性が低い端部領域(端41a)が厚さ方向に立ち上がったり交差方向に折り返されたりして、所謂「捲れ」が生じやすくなる。
図8では、伸縮性シート24のうち、第1接着領域41よりも交差方向の一方側はみ出した部分が他方側に折り返される(捲れる)ことによって、折り返し部241が形成されている。折り返し部241では、伸縮性シート24が厚さ方向に積層された状態となっているため、搬送方向の伸縮力が増加し、おむつ1着用時において、着用者の胴回りにおける締め付けが局所的にきつくなったり、開口部BHを広げにくくなったりするおそれがある。
これに対して、本実施形態では、伸縮性シート24が、交差方向の一方側の端24aにおいて外装連続シート25sと接合されているため、交差方向の一方側端部で捲れが発生することが抑制される。これにより、腹側胴回り部20の交差方向の一方側端部(上下方向の上端部)において、搬送方向(左右方向)の収縮力が、設計した力よりも大きくなってしまうことが抑制される。よって、おむつ1着用時の胴回り開口部BHの広げやすさを維持でき、また、着用者の胴回り部に対する過度な締め付けを防止できる。
一方、伸縮性シート接合工程(S102)では、交差方向において、伸縮性シート24の他方側の端24bが、第1接着領域41の他方側の端41bよりも他方側に位置するように、伸縮性シート24が接合される。すなわち、交差方向の他方側では、第1接着領域41が伸縮性シート24の端24bからはみ出していない。伸縮性シート24の交差方向の他方側の端部(図2において上下方向の下側端部)は、吸収性本体10の配置や外層シート22の端部221の長さが変更された場合、着用者の肌と直接接触する可能性のある領域である。そのため、仮に、当該領域から接着剤(第1接着領域41)がはみ出していた場合、着用者の身体に接着剤が付着してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、第1接着領域41が伸縮性シート24の端24bからはみ出さないように伸縮性シート24を配置することにより、着用者の身体に接着剤が付着してしまうことを抑制している。
逆に、交差方向において、伸縮性シート24の他方側の端24bが、第1接着領域41の他方側の端41bよりも一方側に位置するように、伸縮性シート24が接合されるようにしても良い(不図示)。この場合、交差方向の他方側において、第1接着領域41が伸縮性シート24の端24bからはみ出すことになるが、このような構成であれば、図8で説明したのと同様に、伸縮性シート24の他方側端部が捲れにくくなるため、当該領域における収縮力が設計値よりも大きくなってしまうことが抑制される。なお、第1接着領域41のうち、伸縮シート24の端24bからはみ出した部分については、後述するカバー工程(S104)等において、異なるシート部材(例えば、カバーシート26や、折り返された外層シート22)が接合される。したがって、第1接着領域41を構成する接着剤が外部に露出する可能性は低く、着用者の肌に接着剤が付着してしまう等の問題は生じにくい。
次いで、伸縮性シート24の所定の領域に、ホットメルト式接着剤等の接着剤を設けて第2接着領域43を形成する、第2接着領域形成工程が行われる(S103)。図9は、図5のC−C断面について表す図であり、伸縮性シート24に第2接着領域43が形成された状態を表す概略断面図である。
図9に示されるように、第2接着領域43は、伸縮性シート24のうち第1接着領域41によって接合された面とは反対側の面にホットメルト接着剤等の接着剤を設けることによって形成される。本実施形態において、第2接着領域43は、搬送方向に沿った略帯状(長方形状)の領域である。具体的には、図5に示されるように、搬送方向に沿ってスパイラルパターンやΩパターンで接着剤を塗布することにより、第2接着領域43が形成される。なお、第2接着領域43は、伸縮性シート24(伸縮不織布)に接着剤を塗布することによって形成されるが、伸縮不織布の表面は粗密を有する構造であるため、接着剤が塗布される範囲が広すぎると伸縮不織布の反対面側に接着剤が染み出してしまうおそれがある。そこで、搬送方向に沿ったスパイラルパターン等で接着剤を塗布することにより、伸縮不織布中の限られた領域にのみ接着剤が設けられるようにしている。
また、第2接着領域形成工程(S103)では、第2接着領域43の交差方向の一方側の端43aが、伸縮性シート24の交差方向の一方側の端24aよりも交差方向の他方側に位置するように、第2接着領域43が形成される。すなわち、伸縮性シート24の一方側の端24aよりも外側にはみ出さないように、接着剤が塗布される。上述したように、第1接着領域41は、伸縮性シート24の一方側の端24aよりも外側にはみ出して形成されている。そのため、さらに第2接着領域43が伸縮性シート24の一方側の端24aよりも外側にはみ出して形成された場合、端24aよりも交差方向の一方側の領域において第1接着領域41と第2接着領域43とが重複して形成され、当該領域において接着剤が過多になるおそれがある。この場合、腹側胴回り部20において接着剤が染み出したり、不織布が硬化したりして、着用者に不快感を生じさせる原因となる。そこで、本実施形態では、伸縮性シート24の端24aよりも外側にはみ出さないように、第2接着領域43を形成することにより、接着剤の染み出し等を抑制している。
また、第2接着領域43のうち、接着剤が塗布されている部分における接着剤の坪量が、第1接着領域41のうち、接着剤が塗布されている部分における接着剤の坪量よりも大きくなるように、第2接着領域43が形成される。なお、第2接着領域43のうち接着剤が塗布されている部分とは、図9の斜線部で表された第2接着領域43の領域中で、スパイラルパターン等によって搬送方向に沿って接着剤が実際に塗布されている部分である。一方、第1接着領域41のうち、接着剤が塗布されている部分とは、図6の斜線部で表された第1接着領域41の全体である。
第2接着領域43は、次工程(S104)において、シート部材(例えば、外層シート22)を接合するために形成される。当該シート部材は、おむつ1の着用時に着用者の最も肌側に配置される部材である。そのため、着用者の肌との間に生じる摩擦力等の外力の影響で、該シート部材と伸縮性シート24との接合が剥がれてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、第2接着領域43に設けられる接着剤の坪量を高くすることにより、接合強度を局所的に高め、シート部材が剥がれ難くしている。一方、第1接着領域41は、広範囲に亘ってほぼ均一に接着剤が設けられているため、坪量を低くしても、第1接着領域41全体として接合強度を確保できるようにしている。
次いで、第1接着領域41及び第2接着領域43を介して所定のシート部材を接合し、伸縮性シート24を厚さ方向の肌側からカバーする、カバー工程が行われる(S104)。本実施形態では、所定のシート部材として、外装連続シート25sを構成している外層シート22が用いられる。
図10は、図5のD−D断面について表す図であり、外層シート22によって、伸縮性シート24がカバーされた状態を表す概略断面図である。図6〜図9に示されるように、外層シート22(外装連続シート25s)は、交差方向において、第1接着領域41の一方側の端41aよりも一方側に突出した部分(端部221とする)を有している。本工程(S104)では、外層シート22のうち、交差方向の一方側に突出している端部221を、交差方向の所定位置F1にて交差方向の他方側に折り返し、折り返された端部221が伸縮性シート24を肌側(図10の上側)から覆うようにする。なお、所定位置F1は、交差方向において、伸縮性シート24の一方側の端24aよりも一方側のいずれかの位置であり、図10では、第1接着領域41の一方側の端41aとほぼ同じ位置であるものとする。
折り返された外層シート22の端部221は、第1接着領域41のうち、交差方向において伸縮性シート24の一方側の端24aから一方側にはみ出している部分に接合される。すなわち、外層シート22同士が第1接着領域41の一部によって接合される。これにより、折り返された端部221が元に戻ってしまうことが抑制される。また、第1接着領域41の交差方向における全領域が、いずれかのシート部材によって覆われた状態となり(図10参照)、第1接着領域41を形成している接着剤が外部に露出しなくなるため、着用者の肌や他の部材(例えば側胴回り部30や吸収性本体10等)に接着剤が付着してしまうことが抑制される。
なお、所定位置F1は、腹側胴回り部20の上端となる位置である(図3参照)。本実施形態では、この所定位置F1にて外層シート22を折り返していることにより第1接着領域41を形成している接着剤が所定位置F1よりも交差方向の一方側に移動することが制限される。すなわち、おむつ1をパンツ型形状に形成した際に、腹側胴回り部20の上端から接着剤がはみ出してしまうことが抑制される。これにより、着用者に不快感を与えにくくなる。
また、折り返された外層シート22の端部221は、第2接着領域43に接合される。上述したように第2接着領域43では、接着剤の坪量が高く、端部221を接合する際の接合強度を高くすることができる。したがって、折り返された端部221が伸縮性シート24に積層された状態でしっかりと固定され、端部221の折り返し状態が元に戻ってしまうことが抑制される。
このとき、折り返された端部221の端221a(すなわち、折り返された端部221の自由端側の端)は、交差方向において、第2接着領域43の他方側の端43bよりも他方側に位置している。したがって、第2接着領域43の全体が端部221によって覆われるようになり、端部221から接着剤がはみ出しにくくなる。また、端221aに接着剤が付着していないため、該端221a付近の領域が所謂ドライエッジとなって柔軟に保たれる。よって、おむつ1着用時における肌触りが良好なものとなる。
S104の工程の後、吸収性本体10を接合する工程や、外装連続シート25sを切断する工程等が実施され、おむつ1が完成する。なお、S103の工程とS104の工程との間に、外装連続シート25sに吸収性本体10を接合する工程が実施されるのであっても良い。
<変形例>
上述の実施形態では、S104のカバー工程において、交差方向の所定位置F1にて折り返された外層シート22によって、伸縮性シート24が肌側から覆われていたが、他のシート部材によって伸縮性シート24が覆われるように変形しても良い。図11は、S104の変形例について表す概略断面図である。
変形例では、外層シート22が折り返されず、代わりに、非伸縮性シートであるカバーシート26が設けられる。カバーシート26としては、外層シート22と同様の部材(例えば、SMS不織布等)を用いることができる。交差方向において、カバーシート26の一方側の端26aは、少なくとも第1接着領域41の一方側の端41aよりも一方側に位置する。また、交差方向において、カバーシート26の他方側の端26bは、少なくとも第2接着領域43の他方側の端43bよりも他方側に位置する。そして、カバーシート26が、第1接着領域41のうち、交差方向において伸縮性シート24の一方側の端24aから一方側にはみ出している部分に接合されると共に、第2接着領域43に接合される。
このような変形例によれば、接着剤が外部に露出しないため、着用者の肌や他の部材に接着剤が付着しにくく、また、外層シート22を折り曲げる工程を省略することが可能となる。さらに、カバーシート26の大きさや配置を自由に変更することができるため、デザインやサイズが異なる種々のおむつを容易に製造することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
例えば、腹側胴回り部20の上端部に伸縮性シート24を配置するに限らない。上下方向における腹側胴回り部20の何れの位置に伸縮性シート24を配置しても良い。また、背側胴回り部30(第1胴回り部)が伸縮性シートを有し、腹側胴回り部20(第2胴回り部)が伸縮性シートを有していなくても良いし、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が共に伸縮性シート24を有していても良い。
また、上述の実施形態においては、パンツ型吸収性物品は、腹側胴回り部20と背側胴回り部30と吸収性本体10とを有する所謂3ピースタイプの使い捨ておむつとして説明していたがこれに限られない。例えば、外装シート14が腹側胴回り部20と後側胴回り部30とを繋いで一体化されたおむつ(所謂2ピースタイプ)であっても良い。
1 おむつ(吸収性物品)、2 接合領域、
10 吸収性本体、11 吸収体、
11A 吸収性コア、11B コアラップシート、
12 トップシート、13 バックシート、
14 外層シート、15 脚回り弾性部材、
20 腹側胴回り部(第1胴回り部)、
21 内層シート(非伸縮性シート)、21a 端(一方側)、
22 外層シート(非伸縮性シート)、221 端部、
23 糸状弾性部材、
24 伸縮性シート、24a 端(一方側)、24b 端(他方側)、
241 折り返し部、
25s 外装連続シート、
26 カバーシート、26a 端(一方側)、26b 端(他方側)、
30 背側胴回り部(第2胴回り部)、31 内層シート、
32 外層シート、33 糸状弾性部材、
41 接着領域(第1接着領域)、41a 端(一方側)、41b 端(他方側)、
43 第2接着領域、43a 端(一方側)、43b 端(他方側)

Claims (10)

  1. 吸収性本体、及び、第1胴回り部を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートを搬送方向に搬送する、搬送工程と、
    搬送されている前記非伸縮性シートの所定の領域に接着剤を設けて接着領域を形成する、接着領域形成工程と、
    前記搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シートを、前記接着領域を介して前記非伸縮性シートに接合する、伸縮性シート接合工程と、
    を有し、
    前記伸縮性シート接合工程では、前記搬送方向と交差する交差方向において、前記接着領域の一方側の端が、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側に位置するように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記伸縮性シート接合工程の後で、
    前記交差方向において、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側にはみ出した接着領域に、所定のシート部材を接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記所定のシート部材は、前記交差方向において前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側の所定の位置で、前記交差方向の他方側に折り返された前記非伸縮性シートである、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記伸縮性シート接合工程の後で、
    前記伸縮性シートのうち、前記接着領域によって接着された面とは反対側の面の所定の領域に前記接着剤を設けて第2接着領域を形成する、第2接着領域形成工程を有し、
    折り返された前記非伸縮性シートを、前記第2接着領域を介して、前記伸縮性シートと接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第2接着領域のうち、前記接着剤が設けられている部分の平均の坪量は、
    前記接着領域のうち、前記接着剤が設けられている部分の平均の坪量よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記交差方向において、前記第2接着領域の前記一方側の端は、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも、前記他方側である、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記交差方向において、折り返された前記非伸縮性シートの前記他方側の端は、前記第2接着領域の前記他方側の端よりも前記他方側である、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記伸縮性シート接合工程では、
    前記交差方向において、前記接着領域の他方側の端よりも、前記伸縮性シートの前記他方側の端が前記他方側になるように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記伸縮性シート接合工程では、
    前記交差方向において、前記接着領域の他方側の端よりも、前記伸縮性シートの前記他方側の端が前記一方側になるように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  10. 吸収性本体、及び、第1胴回り部を有する吸収性物品を製造する製造装置であって、
    前記第1胴回り部を構成する非伸縮性シートを搬送方向に搬送する、搬送部と、
    搬送されている前記非伸縮性シートの所定の領域に接着剤を設けて接着領域を形成する、接着領域形成部と、
    前記搬送方向に伸長させた状態の伸縮性シートを、前記接着領域を介して前記非伸縮性シートに接合する、伸縮性シート接合部と、
    を有し、
    前記伸縮性シート接合部は、前記搬送方向と交差する交差方向において、前記接着領域の一方側の端が、前記伸縮性シートの前記一方側の端よりも前記一方側に位置するように、前記伸縮性シートを接合する、ことを特徴とする吸収性物品の製造装置。



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