JP2019118544A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に着用可能で、身体への負担を軽減可能な使い捨て着用物品を提供する。【解決手段】使い捨て着用物品であるおむつは、横方向X及び縦方向Yを有し、前ウエスト域11と、後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13と、吸収体23を有する本体と、前後ウエスト域を連結する一対のウエストベルト17,18を含む。本体は、縦方向に対向する前端部20A及び後端部20Bと、横方向に対向する第1側縁部20C及び第2側縁部20Dを有している。一対のウエストベルトは、横方向へ弾性を有して身体に本体をホールドさせるもので、本体の前端部の第1側縁部の側から延びる前ウエストベルトと、後端部の第2側縁部の側から延びる後ウエストベルトを備えている。前ウエストベルトは、本体の後端部の第1側縁部に止着可能な第1端部17Aを有し、後ウエストベルトは、本体の前端部の第2側縁部に止着可能な第2端部18Aを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、一対のウエストベルトを有する使い捨て着用物品に関する。
従来、横方向及び縦方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、吸収体を有するおむつ本体と、前後ウエスト域を連結するための一対のウエストベルトとを含む着用物品は、公知である。例えば、特許文献1には、おむつ本体は、縦方向において対向する前端部及び後端部と、横方向において対向する第1側縁及び第2側縁を有し、着用物品は、おむつ本体の前端部又は後端部から横方向へそれぞれ延びる2本のウエストベルトを有している。
2本のウエストベルトの側縁部は、おむつ本体に止着可能な端部を有し、着用時、おむつ本体にウエストベルトの端部を止着させていた。
この着用物品によれば、おむつ本体と、ウエストベルトの止着域とをずらせば、着用物品のサイズを調整することが可能である。
特開平09−10261号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている発明であって、おむつ本体の前端部側にウエストベルトの双方が取り付けられているおむつでは、着用者は、2本のウエストベルトの側部のそれぞれを背中側でおむつ本体に止着させなければならないため、ウエストベルトの側部を取り付けるおむつ本体の後端部を目視できず、容易に止着することができない課題があった。
一方、おむつ本体の後端部側にウエストベルトの双方が取り付けられているおむつでは、着用者は、体をそれぞれひねって2本のウエストベルトの側部を腹側に持ってこなければ着用することができないため、着用者の身体に負担がかかるおそれがあった。
そこで、本発明は、従来の使い捨ておむつの改良であって、容易に着用することができるとともに、着用者の身体への負担を軽減することができる使い捨て着用物品を提供することにある。
本発明は、横方向及び縦方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、吸収体を有する本体と、前後ウエスト域を連結するための一対のウエストベルトとを含む使い捨て着用物品に関する。
本発明に係る使い捨て着用物品において、前記本体は、前記縦方向において対向する前端部及び後端部と、前記横方向において対向する第1側縁部及び第2側縁部とを有し、前記一対のウエストベルトは、前記横方向へ弾性を有して着用者の身体に前記本体をホールドさせるものであって、前記本体の前記前端部の前記第1側縁部の側から延びる前ウエストベルトと、前記本体の前記後端部の前記第2側縁部の側から延びる後ウエストベルトとを備え、前記前ウエストベルトは、前記本体の前記後端部の前記第1側縁部に止着可能な第1端部を有し、前記後ウエストベルトは、前記本体の前記前端部の前記第2側縁部に止着可能な第2端部を有することを特徴とする。
使い捨て着用物品における前記第1端部に含まれる端縁及び前記第2端部に含まれる端縁は、前後ウエストベルトが収縮した状態において、前記横方向及び前記縦方向に対して傾斜する。これによって、前後ウエストベルトの上下が容易に分かる。
使い捨て着用物品の前記本体は、前記横方向の寸法を2等分する縦中心線を有し、前記前ウエストベルトは、前記前ウエスト域において前接合ラインを介して前記本体に接合し、前記後ウエストベルトは、前記後ウエスト域において後接合ラインを介して前記本体に接合し、前記本体の前記後端部は、前記前ウエストベルトの前記第1端部を止着可能な第1止着域を有し、前記本体の前記前端部は、前記後ウエストベルトの前記第2端部を止着可能な第2止着域を有し、前記第1止着域は、少なくとも後端縁側における前記横方向において、前記第1側縁部側から前記縦中心線までの寸法と、前記縦中心線から前記第2側縁部側までの寸法とが異なり、前記第2止着域は、少なくとも前端縁側における前記横方向において、前記第2側縁部側から前記縦中心線までの寸法と、前記縦中心線から前記第1側縁部側までの寸法と異なる。これによって、第1及び第2止着域の横方向の寸法を大きくできるため、着用が容易になる。
使い捨て着用物品において、前記前接合ラインおよび前記後接合ラインは、前記前後ウエスト域及び前記本体を形成しているシートどうしを合掌状に重ね、それらのシートどうしを非肌対向面に位置するシール部によって接合してある。これによって、着用者の肌にシール部が接触するのを防ぎ、着用物品のはき心地が低下するのを防止することができる。
使い捨て着用物品において、前記後接合ラインにおける前記後ウエストベルトと前記本体との接合力が、前記前接合ラインにおける前記前ウエストベルトと前記本体との接合力よりも大きい。これによって、着用物品の廃棄時、前ウエスト域における本体と前ウエストベルトとの間に位置する前接合ライン若しくはそのラインの近傍を簡単に破ることができるから、容易に廃棄することができる。
使い捨て着用物品における前記本体は前記縦方向へ延びる複数条のレッグ弾性体を有し、前記前後接合ラインは前記縦方向及び前記横方向に対して傾斜する。これによって、着用物品の着用時、前ウエストベルト又は後ウエストベルトを横方向へ伸長させると、それによって本体も縦方向へ伸長するため、着用状態において、本体を着用者の身体にフィットさせることができる。
使い捨て着用物品における本体は、前記横方向の寸法を2等分する縦中心線を有し、前記本体の前記後端部は、前記前ウエストベルトの前記第1端部を止着可能な第1止着域を有し、前記本体の前記前端部は、前記後ウエストベルトの前記第2端部を止着可能な第2止着域を有し、前記第1止着域は、前記第1側縁部の側から前記縦中心線を超えて前記第2側縁部の側へ延び、前記第2止着域は、前記第2側縁部の側から前記縦中心線を超えて前記第1側縁部の側へ延びる。これによって、第1止着域及び第2止着域が横方向へ大きいため、着用物品の着用時、第1端部を第1止着域に容易に止着することができるとともに、第2端部を第2止着域に容易に止着することができる。
使い捨て着用物品において、前記第1及び第2端部のそれぞれには、メカニカルファスナのフック要素で構成された上方フック部と下方フック部とを配置してあり、前記上方フック部と前記下方フック部とは、相互に形状が相違するとともに、前記縦方向において離れるように配置してある。これによって、着用物品の上下を容易に認識することができる。加えて、上方フック部と下方フック部とは、縦方向において離れるように配置してあるため、着用物品の着用時、上方フック部及び下方フック部を個別に取り付けることが可能であるため、しわを可及的に少なくして着用することが可能になる。
使い捨て着用物品における吸収体の吸収体両側縁は、前記縦方向へ延びる直線状であるか、又は前記縦方向の中央へ向かうにしたがい互いに離隔距離が小さくなる凹曲状である。これによって、着用物品の着用時、両脚の間に位置する吸収体が両脚の動きの邪魔になるのを抑えることができる。
使い捨て着用物品における前後ウエストベルトは、着用状態において上方に位置する上方部分と、下方に位置する下方部分とを有し、上方部分における前記横方向の伸長応力が、前記下方部分における前記横方向の伸長応力よりも大きい。これによって、着用状態において、前後ウエストベルトの上方部分を着用者の身体にフィットさせ、着用物品が下方へ落ちるのを抑えることができる。
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、一対のウエストベルトは、横方向へ弾性を有して着用者の身体に前記本体をホールドさせるものであって、本体の前端部の第1側縁部の側から延びる前ウエストベルトと、本体の後端部の前記第2側縁部の側から延びる後ウエストベルトとを備え、前ウエストベルトは、前記本体の前記後端部の前記第1側縁部に止着可能な第1端部を有し、後ウエストベルトは、前記本体の前記前端部の前記第2側縁部に止着可能な第2端部を有する。これによって、前後ウエストベルトの第1及び第2側縁部を腹側へ持ってくる動作が不要となるため、着用者の身体への負担を軽減することができる。さらに、後ウエストベルトの第2側縁部は、腹側で本体に連結することができるため、視認しながら第2側縁部を本体に止着することができ、これによって、着用物品を容易に着用することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の第1実施形態における使い捨て着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図。 本体とウエストベルトとを縦方向と横方向とに伸長した状態における展開平面図。 本体の平面図。 (a)図3のIV(a)−IV線(a)に沿う断面図。(b)図3のIV(b)−IV線(b)に沿う断面図。 (a)図2のV(a)線で囲んだ領域の一部拡大図。(b)図2のV(b)線で囲んだ領域の一部拡大図。 (a)身体におむつを着用させる際において、後ウエストベルトの第2端部と、本体の前端部とを連結させる状態を、腹側(前側)から視た説明図。(b)(a)の後、前ウエストベルトの第1端部と、本体の後端部とを連結させる状態を、背側(後側)から視た説明図。 おむつの変形例における後ウエストベルトの第2端部を示す説明図。 第2実施形態のおむつの図2と同様の展開平面図。 (a)図8のIX(a)線で囲んだ領域の一部拡大図。(b)図8のIX(b)線で囲んだ領域の一部拡大図。
下記の各実施の形態は、本発明の着用物品の一例である使い捨ておむつに関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図2〜図4において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により、各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。
図1〜図3を参照すると、本発明に係る使い捨ておむつ10は、互いに交差(直交)する横方向X及び縦方向Yと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面と、横方向Xの長さ寸法を2等分する縦中心線Pとを有し、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前ウエスト域11および後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13と、吸収体23を有する本体(おむつ本体)16と、前後ウエスト域11,12を連結するための一対の前ウエストベルト17及び後ウエストベルト18とを含む。
前ウエストベルト17と後ウエストベルト18とは、横方向Xへ弾性を有して着用者の身体に本体16をホールドさせるものである。
前ウエストベルト17は、前ウエスト域11における前接合ライン19Aを介して本体16に接合してあり、本体16の前端部20Aの第1側縁部20Cの側から延びている。後ウエストベルト18は、後ウエスト域12における後接合ライン19Bを介して本体16に接合してあり、本体16の後端部20Bの第2側縁部20Dの側から延びている。
前ウエストベルト17の幅(縦方向Yの寸法)は、本体16の前ウエスト域11の縦方向Yの寸法と同一である。後ウエストベルト18の幅(縦方向Yの寸法)は、本体16の後ウエスト域12の縦方向Yの寸法と同一である。
前接合ライン19Aは、一方の側縁16c側から前端縁16a側へ向けて縦中心線Pに近づく、複数の独立したシール部から形成されたシールラインによって、本体16に前ウエストベルト17を固定するものである。後接合ライン19Bは、一方の側縁16d側から後端縁16b側へ向けて縦中心線Pに近づく、複数の独立したシール部から形成されたシールラインによって、本体16に後ウエストベルト18を固定するものである。前接合ライン19Aおよび後接合ライン19Bは、前後ウエストベルト17,18並びに本体16を形成しているシートどうしを合掌状に重ね、それらのシートどうしを非肌対向面に位置するシール部によって接合してある。これによって、着用者の肌にシール部が接触するのを防ぎ、着用物品のはき心地が低下するのを防止することができる。シール部は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によって施されている。後記の本実施形態の効果を奏する限りにおいて、前後接合ライン19A,19Bには、熱溶着手段のほかに、ホットメルト接着剤などの公知の接合手段を用いることもできる。
前ウエストベルト17は、本体16の後端部20Bの第1側縁部20Cに止着可能な第1端部17Aを有している。前ウエストベルト17の第1端部17Aと、本体16の前端部20Aとは、連結手段70Aによって、連結及び分離可能に構成されている。連結手段70Aは、例えば、前ウエストベルト17の第1端部17Aに位置し、メカニカルファスナのフック部材で形成した第1フック部71aと、本体16における後ウエスト域12の非肌対向面に位置し、メカニカルファスナのループ部材で形成した第1ターゲット部(第1止着域)72aとで画成されている。
後ウエストベルト18は、本体16の前端部20Aの第2側縁部20Dに止着可能な第2端部18Aを有している。後ウエストベルト18の第2端部18Aと、本体16の後端部20Bとは、連結手段70Bによって、連結及び分離可能に構成されている。連結手段70Bは、例えば、後ウエストベルト18の第2端部18Aに位置し、メカニカルファスナのフック部材で形成した第2フック部71bと、本体16における前ウエスト域11の非肌対向面に位置し、メカニカルファスナのループ部材で形成した第2ターゲット部(第2止着域)72bとで画成されている。
第1ターゲット部72aは、第1側縁部20Cの側から縦中心線Pを超えて第2側縁部20Dの側へ延び、第2ターゲット部72bは、第2側縁部20Dの側から縦中心線Pを超えて第1側縁部20Cの側へ延びる。
第1端部17Aに含まれる第1端縁(端縁)17a及び第2端部18Aに含まれる第2端縁(端縁)18aは、前後ウエストベルト17,18が収縮した状態において、横方向X及び縦方向Yに対して傾斜している。これによって、前後ウエストベルト17,18の上下方向が容易に分かる。また、連結手段70A,70Bによって、前後ウエストベルト17,18の第1及び第2端部17A,18Aと、本体16の前後端部20A,20Bとを連結した着用状態では、上方に位置するウエスト開口14と、下方に位置する一対のレッグ開口15とが画成される(図1参照)。
<本体>
図3〜図5を参照すると、本体16は、縦方向Yにおいて離間対向する前端縁16a及び後端縁16bと、横方向Xにおいて離間対向する両側縁16c,16dとによって画定されている。本体16は、さらに、前ウエスト域11において、前端縁16aを含む前端部20Aと、後ウエスト域12において、後端縁16bを含む後端部20Bと、一方の側縁16cを含む第1側縁部20Cと、他方の側縁16dを含む第2側縁部20Dとを有している。前後端縁16a,16bは、それぞれ、縦中心線Pに関してほぼ対称であって、縦方向Yの外側へ向かって凸状に延びている。前後端部20A,20Bは、それぞれ、おむつ10の前後ウエスト域11,12に位置し、前端部20Aと後端部20Bとの間に位置する中間部20Eはクロッチ域13に位置する。
本体16は、肌対向面に位置する透液性の内層シート21と、非肌対向面に位置する不透液性の外層シート22と、内外層シート21,22の間に位置する吸収体23と、吸収体23と外層シート22との間に位置する難透液性又は不透液性の防漏シート24とを含む。内外層シート21,22の両側には、それらに介在された状態で、横方向Xに互いに離間し縦方向Yへ延びる一対のサイドシート25が配置されている。
内層シート21は、略八角形状をなし、質量が約10〜35g/m、好ましくは約18〜24g/mの親水処理した疎水性のエアスルー繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、ポイントボンド繊維不織布等から形成されていることが好ましい。外層シート22は、内層シート21とほぼ同形同大であって、質量が約10〜30g/m、好ましくは約18〜24g/mの疎水性のスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(以下SMSとする)繊維不織布またはスパンボンド繊維不織布から形成されていることが好ましい。
吸収体23は、縦方向Yの外側へ凸曲した吸収体前後端縁23a,23bと、前後端縁間に縦方向Yへ延びる吸収体両側縁23cとを有し、所要の形状に賦型された吸液性コアと、吸液性コアを覆うティッシュペーパ等の液拡散性のコアカバーシートとを含む。吸液性コアとしては、木材フラッフパルプ、高吸収性ポリマー粒子、またはこれらの混合物を用いることができる。吸液性コアとコアカバーシートとは、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段を用いて互いに接合することができる。
防漏シート24は、少なくとも吸収体23の非肌対向面(底面)の全体を覆うように配置されており、吸収体23と外層シート22との間において、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって接合することができる。防漏シート24としては、例えば、難透液性、好ましくは、不透液性かつ通気性のプラスチックフィルムを用いることができ、防漏シート24が吸収体23の非肌対向面の全体を覆うことによって、吸収体23で吸収された体液がおむつ10の外側に漏れるのを防止することができる。図示していないが、防漏シート24に絵柄や色彩等の装飾要素を有するシートを用いて、所要の光線透過率を有する外層シート22から装飾要素を透過させることもできる。
図4(a)を参照すると、一対のサイドシート25は、吸収体23の横方向Xの両側に配置されており、防漏シート24と内層シート21との間において、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。サイドシート25は、吸収体23側に位置する第1シート25Aと外層シート22側に位置する第2シート25Bとから形成され、両シート25A,25Bはホットメルト接着剤等の公知の手段によって接合されている。サイドシート25としては、例えば、質量が約10〜30g/mの疎水性のSMS繊維不織布またはスパンボンド繊維不織布を用いることができる。
また、第1シート25Aの外側縁部と第2シート25Bの外側縁部との間には、縦方向へ延びる複数条のレッグ弾性体26と、レッグ弾性体26の肌対向面側に位置するレッグ弾性シート27とが配置される。レッグ弾性体26は、本体16の前端縁16aから後端縁16bまでの間において縦方向Yへ伸長状態で収縮可能に取り付けられた複数条のストリング状またはストランド状の弾性材料から形成される。レッグ弾性シート27は、帯状の弾性部材であって、平ゴムや弾性繊維から形成された弾性伸縮性の繊維不織布から形成される。本体16の両側部にレッグ弾性体26とレッグ弾性シート27とが配置されることによって、吸収体23の吸収体両側縁23cの横方向Xの外側部分には、レッグ弾性域40が形成される。レッグ弾性域40は、前ウエスト域11から後ウエスト域12まで延びている。本実施形態において、サイドシート25は2つのシート25A,25Bから形成されているが、一枚の繊維不織布を折り曲げて固定することによって形成してもよいし、外層シート22の延出部分から形成してもよい。
<ウエストベルト>
図2及び3を参照すると、前ウエストベルト17は、前接合ライン19Aを介して本体16に接合された一方の端縁(固定端縁)17aと、横方向Xにおいて一方の端縁17aの反対側に位置する他方の端縁(自由端縁)17bと、着用状態において、本体16の両側縁16c,16dとともにレッグ開口15を形成する下側縁17cと、ウエスト開口14を形成する上側縁17dとを有する。後ウエストベルト18は、後接合ライン19Bを介して本体16に接合された一方の端縁(固定端縁)18aと、横方向Xにおいて一方の端縁18aの反対側に位置する他方の端縁(自由端縁)18bと、着用状態において、本体16の両側縁16c,16dとともにレッグ開口15を形成する下側縁18cと、ウエスト開口14を形成する上側縁18dとを有する。
前後ウエストベルト17,18は、上方側に位置する上方部分51と、レッグ開口側(第2側縁側)に位置する下方部分52とに区分される。上方部分と下方部分との幅方向の寸法は、それぞれ、前後ウエストベルト17,18の幅寸法W1の約30〜70%であって、好ましくは、50%の大きさを有する。したがって、例えば、通常の成人用のおむつのMサイズの場合には、前後ウエストベルト17,18の幅寸法W1(図5参照)が、約70mmであって、上方部分51及び下方部分52の幅寸法は約35mmである。
前後ウエストベルト17,18は、繊維不織布製のウエストシート30から形成された内外層31,32を有する。内外層31,32の間には、ストリング状又はストランド状の弾性材料から形成された複数条のウエスト弾性体33,34が伸長状態で収縮可能に取り付けられている。ウエスト弾性体33,34は、上方部分51に配置された上方ウエスト弾性体33と、下方部分52に配置された下方ウエスト弾性体34とを有する。
ウエストシート30の下側縁17c,18c側には、弾性繊維不織布から形成されたウエスト弾性シート35が配置されている。ウエスト弾性シート35は、その一部が、最下に位置する下方ウエスト弾性体34と重なるように配置されている。また、ウエストシート30は、上側縁17d,18d側において、その一部が内側へ折り曲げられた状態で固定されている。かかる折曲部分36には、複数の上方ウエスト弾性体33が配置されている。また、折曲部分36に配置された上方ウエスト弾性体33と、ウエストシート30のうちの折曲部分36以外の主体部に配置された上方ウエスト弾性体33とは、それぞれ厚さ方向においてずれていることが好ましい。これにより、上方ウエスト弾性体33が厚さ方向において重なり合うことによる伸長応力の集中を避けながら、折曲部分36が存在するウエスト開口縁部は他の領域よりも全体として高い伸長応力を有し、前後接合ライン19A,19Bとの境界まで弾性体の伸縮力が発揮されるため、着用者のウエスト部分へ高いフィット性を実現し、着用者の動きや排泄物吸収後における自重によるずり落ちを低減することができる。さらに、ウエスト開口縁部に折曲部分36が位置することによって、光線透過率が局所的に低くなり、よりショーツのような下着らしい外観を呈する。
本実施形態においては、前後ウエストベルト17,18の上方部分51に10本の上方ウエスト弾性体33が配置されている。ウエスト開口14を形成する側に配置された6本の上方ウエスト弾性体33(折曲部分36に配置された弾性体を含む)は、太さ450〜500dtexであって、3.0〜3.5倍に伸長された状態で固定されている。また、上方ウエスト弾性体33のうちのレッグ開口15を形成する側に配置された4本の弾性体は、太さ600〜650dtexであって、2.5〜3.0倍に伸長された状態で固定されている。下方部分52には7本の下方ウエスト弾性体34が配置されており、下方ウエスト弾性体34は、太さ600〜650dtexであって、2.5〜3.0倍に伸長された状態で固定されている。上方ウエスト弾性体33と下方ウエスト弾性体34とにおける各弾性体間のピッチ(離間寸法)は等間隔であって、5.0〜6.0mmである。
レッグ弾性シート27は、弾性伸縮性の繊維不織布やウレタンシート等からなる帯状の弾性シートを用いることができる。レッグ開口縁部にレッグ弾性シート27を配置することによってレッグ弾性域40が着用者の身体に面状にフィットして、横漏れを効果的に防止しうるとともに、弾性糸の食い込み等によるゴム跡の発生を防止することができる。
レッグ弾性シート27を考慮し、上方部分51における横方向Xの伸長応力が、下方部分52における横方向Xの伸長応力よりも大きくなることが好ましい。例えば、上方ウエスト弾性体33の太さを、下方ウエスト弾性体34の太さよりも大きくすれば、上述のように伸長応力を設定することが可能である。上方部分51における横方向Xの伸長応力が、下方部分52における横方向Xの伸長応力よりも大きければ、着用状態において、前後ウエストベルト17,18の上方部分51を着用者の身体にフィットさせ、おむつ10が下方へ落ちるのを防止することができる。
<伸長応力の測定方法>
上方部分51と下方部分52との伸長応力は、インストロン ジャパン カンパニーリミテッド社製の引張試験機を用いて、以下の方法で測定した。まず、おむつ10から本体16を取り除き、ウエスト回り方向へ延びる、前後ウエストベルト17,18を得て、前後ウエストベルト17,18のうちの幅寸法の中央部分(縦方向Yの中央部分)においてウエスト回り方向へ延びるカットラインでカットすることによって、上方部分51に相当する試料1と、下方部分52に相当する環状の試料2とを得て、試料1及び2の収縮状態における寸法をそれぞれ測定(K1,K2)する。
まず、試料1の伸長応力を測定する場合には、引張試験機の上下フック間の離間距離を試料1の収縮状態における長さ寸法K1となるように調整して、上フック(固定具)に試料1の一方端を取り付け、下フック(可動具)に試料1の他方端を取付ける。なお、伸長する前に、伸長応力が0.1Nになるようにフック間の距離を微調整する。その後、引張試験機をサイクルモードに設定し、300mm/minの引張スピードで上フックを移動させる。例えば、試料1(上方部分)については、収縮時の寸法K1が244mmであるところ、試料1をさらに235mm伸長した後に原点まで戻すことを2度繰り返し、2回目の56mm伸長した時点の行きの応力と、2回目の181mm伸長した時点の戻りの応力とを測定して、試料1の伸長応力とした。一方、試料2の伸長応力についても、試料1と同様の測定方法によって求めた。
なお、上方部分51における横方向Xの伸長応力が、下方部分52における横方向Xの伸長応力よりも小さくてもよいし、上方部分51における横方向Xの伸長応力と、下方部分52における横方向Xの伸長応力とが同一でもよい。
図2,図3及び図5を参照すると、展開状態(非着用状態)のおむつ10の伸長状態において、前後ウエストベルト17,18は、上側縁17d,18dの長さ寸法L3が下側縁17c,18cの長さ寸法L4よりも大きく、台形状をなしている。具体的には、例えば、通常のMサイズのおむつにおいて、前後ウエストベルト17,18における上側縁17d,18dの長さ寸法(上方部分51の長さ寸法)L3は、500〜650mm、下側縁17c,18cの長さ寸法(下方部分52の長さ寸法)L4は300〜350mmであって、幅方向の寸法W1は60〜180mmである。また、前後ウエストベルト17,18が収縮した状態においても、下側縁17c,18cの長さ寸法L4は、上側縁17d,18dの長さ寸法L3よりも小さくなっている。前後ウエストベルト17,18が伸長された状態及び収縮された状態において、下側縁17c,18cの長さ寸法L4は、上側縁17d,18dの長さ寸法L3の60〜90%の大きさを有する。
前後ウエストベルト17,18の上側縁17d,18dの長さ寸法L3と、本体16の縦方向Yの寸法L1とがほぼ等しく、且つ 前後ウエストベルト17,18の下側縁17c,18cの長さ寸法L4と、本体16における第1及び第2側縁16c,16dの長さ寸法とがほぼ等しい。これにより、前後ウエストベルト17,18が横方向Xへ長いため、前後ウエストベルト17,18を胴回り方向へ延ばしやすい。よって、連結手段70A,70Bの連結が容易である。
図5(a),(b)を参照すると、前接合ライン19Aの内側縁を形成する前ウエストベルト17と本体16との境界ライン60と、境界ライン60の交点61における上側縁17dと直交する(縦中心線Pと並行に延びる)仮想線62との角度をθ1とし、後接合ライン19Bの内側縁を形成する後ウエストベルト18と本体16との境界ライン63と、境界ライン63の交点64における上側縁18dと直交する(縦中心線Pと並行に延びる)仮想線65との角度をθ2とすると、角度θ1と角度θ2とは同一である。ただし、必要に応じで、それらの角度θ1,θ2が互いに異なる大きさであってもよく、その場合には、着用時においておむつ10の前側(腹側)と後側(背側)とを容易に識別することができる。
図5を参照すると、吸収体23の縦方向Yの寸法L2は、おむつ10(本体16)の縦方向Yの寸法L1の約65〜95%の大きさを有する。通常、おむつの縦方向の寸法に対して吸収体の縦方向の寸法は約60%の大きさであって、おむつの吸収体から縦方向の外側に位置するシート部材のみから形成された部分の面積が比較的に大きくなっている。本実施形態においては、吸収体23が所要の吸収性能を発揮しうるのに十分な長さ寸法を有する一方、それよりも縦方向Yの外側に位置するシート部材のみからなる部分の面積を比較的に小さくすることによって、より少ない資材で製造することができ、製造コストを抑えることができる。本体16の縦方向Yの寸法L1は、例えば、500〜600mmである。また、吸収体23の前後端縁23a,23bと本体16の前後端縁16a,16bとが、通常のおむつに比べて近接しているために、着用状態においてウエスト開口14が臍部よりも下に位置するようなローライズですっきりとした着用態様となる。また、吸収体23の縦方向Yの寸法L2が、本体16の縦方向Yの寸法L1の65%未満では、乳幼児が着用するおむつの外観に近づき、外観をすっきりと見せることが困難となる、一方、吸収体23の縦方向Yの寸法L2が、本体16の縦方向Yの寸法L1の95%を超えると、本体16の前後端縁16a,16bと、吸収体前後端縁23a,23bとの距離が近いため、本体16の前後端部20A,20Bが着用者の肌から離れ、浮き上がってしまうため、外観をすっきりと見せることが困難となる。
このようなおむつ10を着用する際、先ず、一方の手9b(左手)で本体16の前端部20Aを持ち、本体16の前端部20Aを腹に当てる。次に、他方の手9a(右手)で本体16の後端部20Bを持ち、本体16の後端部を背に当てる。
次いで、図6(a)に示すように、一方の手9b(左手)で本体16の前端部20Aを押さえながら、他方の手(右手)9aで後ウエストベルト18を横方向Xへ延ばす。次に、他方の手(右手)9aで後ウエストベルト18の第2端部18Aを持ちながら、第2端部18Aの第2フック部71bを、前ウエスト域11の第2ターゲット部72bに連結することによって、本体16と後ウエストベルト18とを連結する。
次に、図6(b)に示すように、他方の手(右手)9aで本体16の後端部20Bを背に押し当てながら、一方の手(左手)9bで前ウエストベルト17を横方向Xへ延ばす。一方の手(左手)9bで前ウエストベルト17を横方向Xへ延ばしながら、前ウエストベルト17の第1端部17Aの第1フック部71aを、後ウエスト域12の第1ターゲット部72aに連結することによって本体16と前ウエストベルト17とを連結し、おむつ10を身体に着用する。
このおむつ10によれば、前ウエストベルト17は、本体16の後端部20Bの第1側縁部20Cに止着可能な第1端部17Aを有し、後ウエストベルト18は、本体16の前端部20Aの第2側縁部20Dに止着可能な第2端部18Aを有する。これによって、体をひねって前後ウエストベルト17,18の第1及び第2端部17A,18Aを腹側へ持ってくる動作が不要となるため、着用者の身体への負担を軽減することができる。さらに、後ウエストベルト18の第2側縁部20Dは、腹側で本体16に止着することができるため、視認しながら第2側縁部20Dを本体16に止着することができ、これによって、着用物品を容易に着用することができる。さらに、後ウエストベルト18の第2端部18Aは、腹側で本体16に連結することができるため、視認しながら第2端部18Aを本体16に止着することができ、これによって、おむつ10を容易に着用することができる。
加えて、本体16は縦方向Yへ延びる複数条のレッグ弾性体26を有し、前後接合ライン19A,19Bは縦方向Y及び横方向Xに対して傾斜する。これによって、おむつ10の着用時、前ウエストベルト17又は後ウエストベルト18を横方向Xへ伸長させると、それによって本体16も縦方向Yへ伸長するため、着用状態において、本体16を着用者の身体にフィットさせることができる。
さらに、第1ターゲット部72aは、第1側縁部20Cの側から縦中心線Pを超えて第2側縁部20Dの側へ延び、第2ターゲット部72bは、第2側縁部20Dの側から縦中心線Pを超えて第1側縁部20Cの側へ延びる。これによって、第1ターゲット部72a及び第2ターゲット部72bが横方向Xへ大きいため、おむつ10の着用時、第1端部17Aを第1ターゲット部72aに容易に止着することができるとともに、第2端部18Aを第2ターゲット部72bに容易に止着することができる。
加えて、吸収体23の吸収体両側縁23cは、縦方向Yへ直線状に延びるため、おむつ10の着用時、両脚の間に位置する吸収体が両脚の動きの邪魔になるのを抑えることができる。なお、吸収体23の吸収体両側縁23cは、縦方向の中央へ向かうに従い互いの離隔距離が小さくなる凹曲状であっても同様の作用・効果を奏することができる。
このようなおむつ10において、後接合ライン19Bにおける後ウエストベルト18と本体16との接合力が、前接合ライン19Aにおける前ウエストベルト17と本体16との接合力よりも大きくなるように前後接合ライン19A,19Bを形成してもよい。例えば、後接合ライン19Bを、互いに隣接する2条のシール部によって形成する一方、前接合ライン19Aを1条のシール部によって形成し、両者のシール部の長さ及び幅を同一にすれば、上述のような前後接合ライン19A,19Bを形成することができる。このような前後接合ライン19A,19Bによれば、おむつ10の廃棄時、前ウエスト域11における本体16と前ウエストベルトと17の間に位置する前接合ライン19A若しくはその前接合ライン19Aの近傍を簡単に破ることができるから、容易に廃棄することができる。
図7は、本発明のおむつ10における第2端部18Aの第1変形例である。第1変形例においては、上方に位置する上方フック部73と、上方フック部73の下方に位置する下方フック部74とで第2フック部71bを構成してある。上方フック部73の外形輪郭は円形である一方、下方フック部74の外形輪郭は三角形であるため、上方フック部73と下方フック部74とは、相互に形状が相違する。加えて、上方フック部73と下方フック部74とは、縦方向Yにおいて離れるように配置してある。これによって、前後ウエストベルト17,18の上下を容易に認識することができる。加えて、上方フック部73と下方フック部74とは、縦方向Yにおいて離れるように配置してあるため、着用時、上方フック部73及び下方フック部74を個別に取り付けることが可能であるため、しわを可及的に少なくして着用することが可能になる。なお、第1端部17Aを同様に構成することもできる。
<第2実施形態>
図8及び図9は、本発明に係るおむつ10の第2実施形態である。前後ウエストベルト17,18の第1及び第2端部17A,18Aは、縦方向Yにおいて、縦中心線Pと並行な端縁17a,18aを有し、略矩形状の第1及び第2フック部71a,71bを有している。
本体16の前ウエスト域11は、前端縁16aと第2側縁16dとがほぼ直交するように交差し、第1ターゲット部72aは、第2側縁16dまで横方向Xへ延びている。このため、本体16の前ウエスト域11は、横方向Xにおいて、前ウエストベルト17を接合している側の形状と、前ウエストベルト17を接合していない側の形状とが異なる。また、本体16における後ウエスト域12の非肌対向面に位置する第1ターゲット部(第1止着域)72aは、横方向Xにおいて、第1側縁16cから後接合ライン19Bまで延び、少なくとも後端縁16b側における横方向Xにおいて、第2側縁16d側から縦中心線Pまでの寸法L5と、縦中心線Pから第1側縁16c側までの寸法L6とが異なる。この第1ターゲット部72aの横方向Xの寸法(寸法L5と寸法L6とを加算した寸法)は、第1実施形態の第1ターゲット部72aの横方向Xの寸法よりも大きくなる。よって、このおむつ10によれば、第1ターゲット部72aの面積が大きくなるため、第1フック部71aと第1ターゲット部72aとの連結が容易になるととともに、連結の際における腕の動作範囲を狭くすることができる。加えて、形状を簡素にして製造を容易にすることができる。
本体16の後ウエスト域12は、後端縁16bと第1側縁16cがほぼ直交するように交差し、第2ターゲット部72bは、第1側縁16cまで横方向Xへ延びている。このため、本体16の後ウエスト域12は、横方向Xにおいて、後ウエストベルト18を接合している側の形状と、後ウエストベルト18を接合していない側の形状とが異なる。また、本体16における前ウエスト域11の非肌対向面に位置する第2ターゲット部(第2止着域)72bは、横方向Xにおいて第2側縁16dから前接合ライン19Aまで延び、少なくとも前端縁16a側における横方向Xにおいて、第1側縁16c側から縦中心線Pまでの寸法L7と、縦中心線Pから第2側縁16d側までの寸法L8とが異なる。この第2ターゲット部72bの横方向Xの寸法(寸法L7とL8とを加算した寸法)は、第1実施形態の第2ターゲット部72bの横方向の寸法よりも大きくなる。よって、このおむつ10によれば、第2ターゲット部72bの面積が大きくなるため、第2フック部71bと第2ターゲット部72bとの連結が容易になるととともに、連結の際における腕の動作範囲を狭くすることができる。加えて、形状を簡素にして製造を容易にすることができる。
おむつ10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書及び特許請求の範囲において、「第1」および「第2」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
なお、上記実施形態では、図2及び図8に示すように、本体16の前ウエスト域11の右側に前ウエストベルト17を固定し、本体16の後ウエスト域12の左側に後ウエストベルト18を固定するものを説明した。しかし、この発明はそれに限られず、本体16の前ウエスト域11の左側に前ウエストベルトを固定し、本体16の後ウエスト域12の右側に後ウエストベルトを固定してもよい。
さらに、上述した実施形態には、前ウエストベルト17の第1端部17Aに位置する第1フック部71aと、本体16における後ウエスト域12の非肌対向面に位置する第1ターゲット部(止着域)72aとで連結手段70Aを画成するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、前ウエストベルト17の第1端部17Aに位置する第1ターゲット部と、本体における後ウエスト域12の非肌対向面に位置する第1フック部(止着域)とで連結手段70Aを画成してもよい。また、第1及び第2フック部が肌対向面側に位置し、第1及び第2ターゲット部が非肌対向面側に位置するおむつ10を説明した。しかし、この発明はそれに限られず、第1及び第2フック部が非肌対向面側に位置し、第1及び第2ターゲット部が肌対向面側に位置してもよい。
また、後ウエストベルト18の第2端部18Aに位置する第2フック部71bと、本体16における前ウエスト域11の非肌対向面に位置する第2ターゲット部(止着域)72bとで連結手段70Bを画成するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、後ウエストベルト18の第2端部18Aに位置する第2ターゲット部と、本体における前ウエスト域11の非肌対向面に位置する第2フック部(止着域)とで連結手段70Bを画成してもよい。
10 使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
14 ウエスト開口
15 レッグ開口
16 本体(おむつ本体)
16c 第1側縁
16d 第2側縁
17 前ウエストベルト
17A 第1端部
18 後ウエストベルト
18A 第2端部
19A 前接合ライン
19B 後接合ライン
20A 前端部
20B 後端部
20C 第1側縁部
20D 第2側縁部
23 吸収体
23c 吸収体両側縁
26 レッグ弾性体
51 上方部分
52 下方部分
71a 第1フック部
71b 第2フック部
72a 第1ターゲット部(第1止着域)
72b 第2ターゲット部(第2止着域)
73 上方フック部
74 下方フック部
P 縦中心線
X 横方向
Y 縦方向

Claims (10)

  1. 横方向及び縦方向を有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、吸収体を有する本体と、前記前後ウエスト域を連結するための一対のウエストベルトとを含む使い捨て着用物品において、
    前記本体は、前記縦方向において対向する前端部及び後端部と、前記横方向において対向する第1側縁部及び第2側縁部とを有し、
    前記一対のウエストベルトは、前記横方向へ弾性を有して着用者の身体に前記本体をホールドさせるものであって、前記本体の前記前端部の前記第1側縁部の側から延びる前ウエストベルトと、前記本体の前記後端部の前記第2側縁部の側から延びる後ウエストベルトとを備え、
    前記前ウエストベルトは、前記本体の前記後端部の前記第1側縁部に止着可能な第1端部を有し、
    前記後ウエストベルトは、前記本体の前記前端部の前記第2側縁部に止着可能な第2端部を有することを特徴とする使い捨て着用物品。
  2. 前記第1端部に含まれる端縁及び前記第2端部に含まれる端縁は、前後ウエストベルトが収縮した状態において、前記横方向及び前記縦方向に対して傾斜する請求項1に記載の使い捨て着用物品。
  3. 前記本体は、前記横方向の寸法を2等分する縦中心線を有し、
    前記前ウエストベルトは、前記前ウエスト域において前接合ラインを介して前記本体に接合し、
    前記後ウエストベルトは、前記後ウエスト域において後接合ラインを介して前記本体に接合し、
    前記本体の前記後端部は、前記前ウエストベルトの前記第1端部を止着可能な第1止着域を有し、
    前記本体の前記前端部は、前記後ウエストベルトの前記第2端部を止着可能な第2止着域を有し、
    前記第1止着域は、少なくとも後端縁側における前記横方向において、前記第1側縁部側から前記縦中心線までの寸法と、前記縦中心線から前記第2側縁部側までの寸法とが異なり、
    前記第2止着域は、少なくとも前端縁側における前記横方向において、前記第2側縁部側から前記縦中心線までの寸法と、前記縦中心線から前記第1側縁部側までの寸法と異なる請求項1に記載の使い捨て着用物品。
  4. 前記前接合ラインおよび前記後接合ラインは、前記前後ウエストベルト並びに前記本体を形成しているシートどうしを合掌状に重ね、それらのシートどうしを非肌対向面に位置するシーム域によって接合してある請求項3に記載の使い捨て着用物品。
  5. 前記後接合ラインにおける前記後ウエストベルトと前記本体との接合力が、前記前接合ラインにおける前記前ウエストベルトと前記本体との接合力よりも大きい請求項4に記載の使い捨て着用物品。
  6. 前記本体は前記縦方向へ延びる複数条のレッグ弾性体を有し、
    前記前後接合ラインは前記縦方向及び前記横方向に対して傾斜する請求項3〜5のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  7. 前記第1止着域は、前記第1側縁部の側から前記縦中心線を超えて前記第2側縁部の側へ延び、
    前記第2止着域は、前記第2側縁部の側から前記縦中心線を超えて前記第1側縁部の側へ延びる請求項3〜6のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  8. 前記第1及び第2端部のそれぞれには、メカニカルファスナのフック要素で構成された第1フック部と第2フック部とを配置してあり、
    前記第1フック部と前記第2フック部とは、相互に形状が相違するとともに、前記縦方向において離れるように配置してある請求項1〜7のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  9. 前記吸収体の吸収体両側縁は、前記縦方向へ延びる直線状であるか、又は前記縦方向の中央へ向かうにしたがい互いに離隔距離が小さくなる凹曲状である請求項1〜8のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
  10. 前記前後ウエストベルトは、着用状態において上方に位置する上方部分と、下方に位置する下方部分とを有し、
    前記上方部分における前記横方向の伸長応力が、前記下方部分における前記横方向の伸長応力よりも大きい請求項1〜9のいずれかに記載の使い捨て着用物品。
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