JP2019118428A - マットレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧切替型のマットレスと静止型のマットレスとを準備および保管することに伴って生じるコストの増加を抑えることができ、かつ、使用者が圧切替型のマットレスを使用しているのか、静止型のマットレスを使用しているのかといった使用状況を容易に把握することができるマットレス装置を提供する。【解決手段】マットレス装置10は、流体の送給および排出に伴って膨張収縮可能なセル111を備える第1のマットレス部110と、第1のマットレス部が形成された面と反対の面側に配置され、使用者300の体圧によって変形可能な静止型の構造を備える第2のマットレス部120と、第1のマットレス部および第2のマットレス部のどちらのマットレス部が、使用者を載置可能な表面側101に配置されているかを検出する角度検出部135と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、マットレス装置に関する。
寝返りや体位変換を行うことが困難な療養者や要介護者等(以下、使用者とする)は、長期にわたってマットレスに横たわると、床ずれ(褥瘡)を発症することがある。床ずれの発症を未然に防止するために、空気等の流体の送給および排出に伴って膨張収縮するセルを備える、いわゆる「圧切替型のマットレス」のマットレスを使用することがある(特許文献1を参照)。圧切替型のマットレスは、セルの内圧を制御することにより、使用者に掛かる体圧を分散させることができる。そのため、使用者が長期にわたってマットレスに横たわる場合においても、床ずれを発症するのを効果的に予防することができる。
一方、自身で寝返りや体位変換を行うことが可能な使用者に対しては、体圧分散性よりも、寝心地や安定感等の性能が要求される。そのようなニーズに対応したマットレスとして、マットレスの圧力を切り替える機能を備えていない、いわゆる「静止型のマットレス」が知られている(特許文献2を参照)。静止型のマットレスは、常時一定の圧力を維持するように構成されているため、使用者に掛かる体圧は、使用者が寝返りをうつ等して体位を変更しない限り、変化しない。
特開2014−226264号公報 特開2017−136296号公報
上述したように、圧切替型のマットレスと静止型のマットレスは、異なる目的で使用される。そのため、マットレスを使用者に提供する施設(例えば、医療機関、介護施設)等では、圧切替型のマットレスと静止型のマットレスの両方のマットレスを予め準備しておき、使用者の症状や予後の状態等を考慮してマットレスの種類を選択し、より最適と思われるマットレスを提供する。したがって、上記のような施設等では、複数種類のマットレスを常時保管しておく必要があるため、複数種類のマットレスを購入することによるコストの増加や、保守管理に伴うコストの増加が問題となる。
なお、上記のような問題を解消するために、例えば、一つのマットレスに、圧切替型のマットレスの機能と静止型のマットレスの機能の両方の機能を組み込むといった対策を講じ得る。このような対策を講じた場合、複数種類のマットレスを購入および保管する必要がなくなるため、マットレスの使用に伴って生じる各種のコストの増加を抑えることができると考えられる。
しかしながら、一つのマットレスに圧切替型の機能と静止型の機能を組み込んだ場合、使用者自身が圧切替型のマットレスを使用しているのか、静止型のマットレスを使用しているのか、といった状況を容易に把握することができない可能性が生じる。また、そのような場合、本人が意図していない使用状態でマットレスが使用されるため、使用者の利便性は著しく低下する。特に、使用者が高齢者や要介護者であるような場合、上記のような使用状態の判別がつかないという問題が発生し易くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、圧切替型のマットレスと静止型のマットレスを準備および保管することに伴って生じるコストの増加を抑えることができ、かつ、使用者が圧切替型のマットレスを使用しているのか、静止型のマットレスを使用しているのかといった使用状況を容易に把握することができるマットレス装置を提供することを目的とする。
マットレス装置は、流体の送給および排出に伴って膨張収縮可能なセルを備える第1のマットレス部と、前記第1のマットレス部が形成された面と反対の面側に配置され、使用者の体圧によって変形可能な静止型の構造を備える第2のマットレス部と、前記第1のマットレス部および前記第2のマットレス部のどちらのマットレス部が、使用者を載置可能な表面側に配置されているかを検出する検出部と、を有する。
本発明のマットレス装置によれば、第1のマットレス部が表面側に配置されている場合、使用者は第1のマットレスを圧切替型のマットレスとして使用することができる。また、使用者は、第2のマットレス部が表面側に配置されている場合、第2のマットレスを静止型のマットレスとして使用することができる。そのため、マットレス装置は、圧切替型のマットレスと静止型のマットレスとを準備および保管することに伴って生じるコストの増加を抑えることができる。さらに、マットレス装置が備える検出部は、第1のマットレス部と第2のマットレス部が、表面側とその反対の裏面側のどちらの面側に配置されているかを検出する。そのため、マットレス装置を使用する使用者は、圧切替型のマットレスを使用しているのか、静止型のマットレスを使用しているのかといった使用状況を容易に把握することができる。
マットレス装置を示す概観斜視図である。 マットレス装置が備えるマットレス本体の分解斜視図である。 マットレス装置が備える第1のマットレス部および第2のマットレス部の分解斜視図である。 マットレス装置が備えるセルの概略断面図である。 マットレス装置が備えるマットレス本体の部分拡大図である。 マットレス装置が備える第1のマットレス部の部分拡大図である。 マットレス装置の制御装置の概略構成図である。 マットレス装置の動作制御例を示すフローチャートである。 マットレス装置が備えるリモートコントローラの表示部の表示例を示す図であって、図9(A)は、体重設定の受付を表示している状態の図、図9(B)は、第2のマットレス部のかたさ設定の受付を表示している状態の図である。 マットレス装置の使用例を示す図であり、第1のマットレス部に使用者が横たわった状態を示す平面図である。 マットレス装置の使用例を示す図であり、第2のマットレス部に使用者が横たわった状態を示す平面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図6は、マットレス装置の装置構成の説明に供する図であり、図7は、マットレス装置の制御装置を示す図であり、図8は、マットレス装置の動作制御例を示すフローチャートであり、図9は、リモートコントローラ200の表示部210の表示例を示す図であり、図10および図11は、マットレス装置の使用例を示す図である。
マットレス装置10は、例えば、医療機関(病院や介護施設等)や一般家庭で使用することができる。マットレス装置10を使用する使用者は、例えば、高齢者、療養者、在宅医療の患者、要介護者等である。
マットレス装置10は、図1、図10および図11に示すように、使用者300が載置可能なマットレス本体100と、リモートコントローラ200と、を有している。上記の「載置」とは、使用者の身体の少なくとも一部を載せることを意味し、例えば、使用者300が横たわる(仰臥、横臥、伏臥等)こと、腰を掛けること等を意味する。
各図面に付した矢印Xは、マットレス本体100の長手方向(使用者300が横たわる方向)を示し、矢印Yは、マットレス本体100の幅方向を示し、矢印Zは、マットレス本体100の高さ(厚さ)方向を示している。
マットレス本体100の各部の構造について説明する。
図2に示すように、マットレス本体100は、流体の送給および排出に伴って膨張収縮可能なセル111を備える第1のマットレス部110と、第1のマットレス部110が形成された面と反対の面側に配置され、使用者300の体圧によって変形可能な静止型の構造を備える第2のマットレス部120と、第1のマットレス部110および第2のマットレス部120のどちらのマットレス部が、使用者300を載置可能なマットレス本体100の表面側101に配置されているかを検出する角度検出部(「検出部」に相当する)135と、を有している。
本明細書の説明では、図1、図10および図11に示すように、使用者300がマットレス装置10を使用する際に使用者300と対向する面側をマットレス本体100の表面側101(以下、「表面側」とも記載する)とし、表面側101と反対側の面をマットレス本体100の裏面側103(以下、「裏面側」とも記載する)とする。
使用者300は、マットレス装置10の使用に際し、第1のマットレス部110が表面側101に配置されている場合、第1のマットレス部110に身体を載せることができる(図10を参照)。一方、使用者300は、マットレス装置10の使用に際し、第2のマットレス部120が表面側101に配置されている場合、第2のマットレス部120に身体を載せることができる(図11を参照)。このように、マットレス本体100は、表裏を裏返して使用することにより、第1のマットレス部110の使用と第2のマットレス部120の使用を簡単に変更することができる、リバーシブル構造を備えている。
<第1のマットレス部>
第1のマットレス部110は、いわゆる圧切替型のマットレスとして構成している。図2および図4に示すように、第1のマットレス部110は、マットレス本体100の長手方向に並べられた複数のセル111を備えている。図4は、マットレス本体100の長手方向におけるセル111の概略断面図である。
セル111は、流体(例えば、空気)が送給される内部空間を備えている。セル111は、内部空間へ流体が送給されることにより膨張し、内部空間から流体が排出されることにより収縮する。
各セル111は、例えば、2つのグループに分けられる。各グループ内のセル111同士は連通される。各グループは、流体を流通可能なチューブ141を介して2つの流体供給系統(A系統およびB系統)に接続している。流体を供給する流体供給部(図7を参照)137は、制御装置130とともに後述する保護部材125に収容することにより、マットレス本体100に一体的に組み込んでいる。
セル111は、2つの流体供給系統の内圧を周期的に変更することによって周期的に膨張および収縮する。各系統のセルは、異なる系統のセルとは独立して膨張および収縮できる。第1のマットレス部110は、セル111の膨張および収縮に伴って揺動(波動)する。このような動作により、第1のマットレス部110は、使用者とセル111との接触部位を周期的に変更することができ、同一のセル111が長時間連続して使用者に接触することを防止できる。
なお、セル111の具体的な構造(形状、個数、並べ方等)および流体供給系統のグループ数等は、セル111の圧力(内圧)を変更させることにより使用者300の体圧分散を可能な限り、特に限定されない。
セル111を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性ポリウレタンを用いることができる。
図6に示すように、各セル111に連通されるチューブ141は、例えば、第1のマットレス部110の裏面(マットレス本体100を組立てたときに、第2のマットレス部120に対向する側の面)に配置している。また、第1のマットレス部110の裏面には、所定のコネクタ143を取り付けている。チューブ141は、コネクタ143を介して第1のマットレス部110に対して保持(固定)している。
図5および図6に示すように、マットレス本体100の幅方向(Y方向)に位置するセル111の端部には、第1のマットレス部110を後述する下カバー150に対して連結する第1連結部(「連結部」に相当する)115を配置している。第1連結部115の詳細については後述する。
<第2のマットレス部>
図2および図3に示すように、第2のマットレス部120は、第2のマットレス部120の本体を構成するマット部材121と、マットレス本体100の長手方向(X方向)に位置するマット部材121の端部に配置された保護部材125と、保護部材125に収容された制御装置130と、を有している。
第2のマットレス部120のマット部材121は、図11に示すように、平面視において長方形の形状を有している。また、図3に示すように、マット部材121の表面(マットレス本体100を組立てたときに、第1のマットレス部110に対向する側の面)には、第1のマットレス部110に取り付けられたチューブ141およびコネクタ143を収容する凹状の溝部122を形成している。
図3および図11に示すように、マット部材121の裏面(マットレス本体100を組立てたときに、第1のマットレス部110と対向する側と反対側の面)には、所定のスリット123を形成している。スリット123は、例えば、マットレス本体100の長手方向およびマットレス本体100の幅方向に格子状に配列できる。マット部材121は、スリット123が形成されることにより、使用者300がマット部材121上に載ったときに、マット部材121の表面に加わる張力を分断させることができる。それにより、マット部材121は、使用者300の身体の一部を所望量だけ沈み込ませることが可能になる。
なお、スリット123のパターン(形状)、スリット123の深さ、スリット123の幅等は、図示により例示したものに限定されず、適宜変更することが可能である。また、マット部材121へのスリット123の形成を省略することも可能である。
マット部材121を形成する材料は、マット部材121がクッション性を有するように構成される限り特に限定されないが、例えば、ポリウレタン、ゲル、立体繊維や固綿、織物等を用いることができる。また、マット部材121は、同種や異種の材料で形成された複数の層を積層した積層構造を有するものであってもよい。また、マット部材121の厚み等も特に限定されない。
図3および図10に示すように、保護部材125は、内部に所定の部材等を収容可能な箱型の部材で構成している。本実施形態においては、保護部材125の内部に、制御装置130を配置している。制御装置130の詳細については後述する。
図3に示すように、保護部材125には、チューブ141と連結されるチューブ接続部127を配置している。チューブ接続部127は、保護部材125に収容された流体供給部137(図3での図示は省略)と連結している。
第1のマットレス部110と第2のマットレス部120の組立ては、図3に示すように、第2のマットレス部120の上部側(表面側)に第1のマットレス部110の下部側(裏面側)を重ねるように配置する。第1のマットレス部110に取り付けたチューブ141およびコネクタ143(図6を参照)は、第2のマットレス部120のマット部材121に形成された溝部122に配置する。また、チューブ141は、保護部材125に配置されたチューブ接続部127に接続する。
図10に示すように、マットレス本体100は、第1のマットレス部110の長さL1が第2のマットレス部120の長さ(保護部材125を含めた長手方向の寸法)L2よりも短い。第2のマットレス部120の端部に配置された保護部材125は、例えば、図10に示すように使用者300が第1のマットレス部110に横たわった際に、使用者300の足等がむやみに触れないような位置に配置されることが好ましい。
保護部材125は、当該保護部材125に収容した制御装置130を保護する機能と、使用者300の身体を保護する機能の両方の機能を有している。保護部材125は、制御装置130を収容することにより、使用者300が足等を制御装置130に不用意にぶつけてしまった際に、制御装置130が破損等するのを防止する。また、保護部材125は、使用者300が足等を制御装置130にぶつけてしまった際に、使用者300が足等を傷めてしまうことを防止する。
本実施形態では、保護部材125は、第1のマットレス部110のセル111よりも変形し難い部材(弾性変形し難い部材)で構成している。これは、次のような理由による。
使用者300は、マットレス本体100を背上げ機能(角度調整機能)を有するベッドマットレス上に載置して使用することがある。例えば、第2のマットレス部120を表面側101に配置して(図11に示す使用状態)、使用者300が第2のマットレス部120に載ると、使用者300の足は、マットレス本体100の最も足側に配置されるセル111と重なるように配置される。セル111は、変形しやすいため、ベッドマットレスを背上げすると、使用者300の身体に対して十分なずれ防止効果を発揮することができず、マットレス本体100が使用者300の足側へ位置ずれしてしまうことがある。本実施形態のように保護部材125がセル111よりも変形し難い部材で構成されていると、保護部材125は、マットレス本体100を使用者300の足側に位置ずれさせるような力が作用する場合に、保護部材125自体の変形を抑制することによりマットレス本体100の位置ずれを防止するストッパーとして機能する。
保護部材125を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ポリウレタンを用いることができる。
図1および図2に示すように、マットレス本体100は、第2のマットレス部120の裏面側を覆うように配置される下カバー150と、第1のマットレス部110の表面側を覆うように配置される上カバー160と、を有している。なお、図10および図11では、下カバー150と上カバー160の図示を省略している。
図2に示すように、下カバー150は、第2のマットレス部120を収容可能な内部空間151と、内部空間151の外周を囲む側壁153と、側壁153に形成された第2連結部(「連結部」に相当する)155と、を有している。
第1のマットレス部110が備える第1連結部115と、下カバー150が備える第2連結部155は、相互に連結分離自在である。図5に示すように、下カバー150に形成した第2連結部155は、例えば、下カバー150の内部空間151に臨むように配置された嵌合部(雌型の凹部等)を有するように構成することができる。また、第1のマットレス部110に形成した第1連結部115は、例えば、第2連結部155に対して嵌合可能な嵌合部(雄型の突起等)を有するように構成することができる。
マットレス本体100を組み立てる際、第2のマットレス部120は、下カバー150の内部空間151に収容する。この際、第1のマットレス部110は、第2のマットレス部120の表面側に配置する。そして、第2のマットレス部120を下カバー150に収容するように移動させることにより、第1のマットレス部110の第1連結部115と下カバー150の第2連結部155を連結させる。第2のマットレス部120は、第1のマットレス部110と下カバー150とが連結されることにより、第1のマットレス部110と下カバー150との間に挟まれた状態で、第1のマットレス部110と連結(固定)される。
なお、第1連結部115および第2連結部155の具体的な構成は特に限定されず、例えば、接着力を備えるシール、磁力により連結する構造、締結部材のような留め具等で構成してもよい。
上カバー160は、例えば、防水性を備える部材で構成することができる。上カバー160は、例えば、接着や機械的な連結部材等により、下カバー150に対して連結することができる。
<リモートコントローラ>
リモートコントローラ200は、マットレス本体100に組み込まれた制御装置130との間で信号の送受信や各種の情報等を通信する。制御装置130はリモートコントローラ200から所定の処理を実行すべき旨の信号を受信すると、信号に応じた動作制御を実行する。リモートコントローラ200は、動画や静止画等を表示可能な表示部210と、操作スイッチ220と、音および音声を出力可能なスピーカー(図示省略)と、電源用コネクタ(図示省略)と、を備えている。本実施形態においては、リモートコントローラ200が備える表示部210は、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120のどちらのマットレス部が表面側101に配置されているかを報知する報知部としての機能も備えている。なお、リモートコントローラ200は、例えば、有線方式や無線方式で制御装置130と通信可能に構成することができる。
<制御装置>
図7には、マットレス装置10が備える制御装置130の概略構成図を示している。
図7に示すように、制御装置130は、CPU131と、ROM132と、RAM133と、ストレージ134と、角度検出部135と、報知部136と、流体供給部137と圧力検出部138と、を有している。制御装置130の各部は、信号を送受信するためのバスを介して相互に接続している。
CPU131は、ROM132やストレージ134に記録されているプログラムに従って、制御装置130の各部の制御や各種の演算処理を行う。CPU131は、プログラムを実行することによって、制御部として機能する。ROM132は、各種プログラムや各種データを格納する。RAM133は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。
ストレージ134は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや、各種データを格納する。また、ストレージ134には、マットレス装置10の種類ごとの識別情報、名称、サイズ、流体供給系統の系統数、後述する動作モード等が相互に関連付けられている。マットレス装置10の各設定は、プリセット情報として装置の製造時や出荷時等に記憶されてもよく、あるいは、使用する際にオペレーター操作、記憶媒体からのインストール、ネットワーク経由でのダウンロード等によって記憶されてもよい。
角度検出部135は、マットレス本体100の表面側101に、第1のマットレス部110が配置されているか、または第2のマットレス部120が配置されているかを検出可能なセンサーにより構成している。角度検出部135は、マットレス本体100の向きを自動で検出し、検出した結果をCPUに送信する。
角度検出部135を構成するセンサーとしては、マットレス本体100の表裏の状態が検出可能であれば特に限定されないが、例えば、公知の角度センサー(傾斜センサ、角速度センサ等)を用いることができる。
報知部136は、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120のどちらのマットレス部がマットレス本体100の表面側101に配置されているかを報知する。報知部136は、角度検出部135の検出結果に応じて報知する内容を変更するように制御される。
報知部136は、例えば、音、音声、画像、光、または、これらの組み合わせ等によりマットレス本体100の表面側101に配置されたマットレス部の種類を報知する。報知部136は、例えば、画像を表示可能な表示部やスピーカー等によって構成することができる。
流体供給部137は、空気等の流体を供給するポンプと、各流体供給系統への流体の分配を行う切替弁と、流体の送給量を調整する調整弁と、を有する。流体供給部137は、RAM133またはストレージ134に記憶された各種設定や、圧力検出部138が取得した内圧情報、CPU131からの指示等に基づいて、第1のマットレス部110の各セル111が所定の内圧になるように流体を送給および排出する。
圧力検出部138は、第1のマットレス部110のセル111の内圧を検出するセンサーで構成している。圧力検出部138を構成するセンサーとしては、特に限定されないが、機械式や静電容量式の公知のセンサーを用いることができる。
<マットレス装置の動作制御例>
次に、マットレス装置10の動作制御例を説明する。
図8は、マットレス装置10の制御部(CPU)131が実行する動作制御例を示すフローチャートである。図8に示す動作制御は、マットレス装置10のストレージ134にプログラムとして記憶されており、制御部131が装置各部を制御することにより実行される。
使用者300は、マットレス装置10の使用を開始する際、第1のマットレス部(圧切替型のマットレス)110または第2のマットレス部(静止型のマットレス)をマットレス本体100の表面側に配置する。
マットレス装置10の角度検出部135は、マットレス本体100の表面側101に、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120のどちらのマットレス部が配置されているかを検出する(S101)。
マットレス装置10の制御部131は、マットレス本体100の表面側101に第1のマットレス部110が配置されていることが検出された場合(S102:YES)、第1のマットレス部110がマットレス本体100の表面側101に配置さていることを報知部136により報知する(S103)。
次に、マットレス装置10の制御部131は、リモートコントローラ200へ所定の信号を送信し、図9(A)に示すようにリモートコントローラ200の表示部210に体重設定の受付画面を表示させる(S104)。使用者300等は、リモートコントローラ200の操作スイッチ220を操作して、使用者300の体重を設定することができる。
次に、マットレス装置10の制御部131は、各セル111の膨張および収縮を所定の時間で切り替える(例えば、自動的に切り替える)第1の動作モードを実行する(S105)。マットレス装置10による第1の動作モードの実行は、所定の時間の間、または使用者によるマットレス装置10の使用が終わるまで継続する。第1のマットレス部110は、リモートコントローラ200によって設定された使用者300の体重に応じた所定の硬さで膨張収縮を実行する。
マットレス装置10の制御部131は、マットレス本体100の表面側101に第2のマットレス部120が配置されていることが検出された場合(S102:NO)、第2のマットレス部120がマットレス本体100の表面側101に配置さていることを報知部136により報知する(S106)。
次に、マットレス装置10の制御部131は、リモートコントローラ200へ所定の信号を送信し、図9(B)に示すようにリモートコントローラ200の表示部210にマットの硬さ設定の受付画面を表示させる(S107)。使用者300等は、リモートコントローラ200の操作スイッチ220を操作して、表示された選択肢の中から所望の硬さを選択する。なお、図示例では、表示部210は、3段階に分かれた中から硬さを選択する画面を表示させているが、例えば、選択肢の数を増減したり、所望の硬さ(内圧)を数値で入力可能にしたりするなど表示内容を変更させることが可能である。
次に、マットレス装置10の制御部131は、セル111の内圧を一定の圧力に維持する第2の動作モードを実行する(S108)。マットレス装置10による第2の動作モードの実行は、所定の時間の間、または使用者によるマットレス装置10の使用が終わるまで継続する。なお、第2の動作モードが実行されている間、各セル111の内圧は、例えば、5mmHg〜50mmHgに設定することができる。また、例えば、「やわらかい」が選択された場合、各セル111の内圧は5mmHg〜15mmHgに設定でき、「ふつう」が選択された場合、各セル111の内圧は15mmHg〜25mmHgに設定でき、「かたい」が選択された場合、各セル111の内圧は25mmHg〜50mmHgに設定できる。
以上のように、本実施形態に係るマットレス装置10は、流体の送給および排出に伴って膨張収縮可能なセル111を備える第1のマットレス部110と、第1のマットレス部110が形成された面と反対の面側に配置され、使用者300の体圧によって変形可能な静止型の構造を備える第2のマットレス部120と、第1のマットレス部110および第2のマットレス部120のどちらのマットレス部が使用者300を載置可能な表面側101に配置されているかを検出する角度検出部135と、を有している。
上記のマットレス装置10によれば、第1のマットレス部110が表面側101に配置された場合、使用者300は第1のマットレス部110を圧切替型のマットレスとして使用することができる。また、使用者300は、第2のマットレス部120が表面側101に配置された場合、第2のマットレス部120を静止型のマットレスとして使用することができる。そのため、マットレス装置10は、圧切替型のマットレスと静止型のマットレスとを準備および保管することに伴って生じるコストの増加を抑えることができる。さらに、マットレス装置10が備える角度検出部135は、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120が、表面側101とその反対の裏面側103のどちらの面側に配置されているかを検出する。そのため、マットレス装置10を使用する使用者300は、圧切替型のマットレスを使用しているのか、静止型のマットレスを使用しているのかといった使用状況を容易に把握することができる。
また、マットレス装置10は、角度検出部135が取得した検出結果に基づいて動作モードを制御する制御部131を有している。制御部131は、第1のマットレス部110が表面側101に配置されている場合、セル111の膨張および収縮を所定の時間で切り替える第1の動作モードを実行する。また、制御部131は、第2のマットレス部120が表面側101に配置されている場合、セル111の内圧を一定の圧力に維持する第2の動作モードを実行する。そのため、使用者300は、マットレス装置10の使用に際して、各マットレス部110、120の表裏の状態を自身で確認し、さらに、マットレス装置10の動作モードを自身で設定するといった煩雑な作業を行う手間を省くことができる。さらに、使用者300は、誤った動作モードでマットレス装置10を使用することも防止できる。
また、マットレス装置10は、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120のどちらのマットレス部が表面側101に配置されているかを報知する報知部136を有している。そのため、使用者300は、マットレス装置10の使用に際して、各マットレス部110、120の表裏の状態をより確実に把握することができる。
また、マットレス装置10は、第1のマットレス部110の長手方向の端部(使用者300の足が配置される側の端部)に配置されており、かつ、セル111よりも変形し難く構成された保護部材125を有する。そのため、マットレス装置10は、ベッドマットレスを背上げしている状態等において、保護部材125がマットレス本体100の位置ずれを防止するストッパーとして機能する。また、マットレス装置10は、保護部材125を備えることにより、保護部材125に収容した制御装置130を保護することができ、かつ、制御装置130等から使用者300の身体を保護することができる。
また、マットレス装置10は、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120とを連結分離自在に連結する連結部115、155を有する。そのため、マットレス装置10は、組み立および分離を容易に行うことができる。例えば、第1のマットレス部110の一部のセル111が破損等した場合には、第1のマットレス部110と第2のマットレス部120とを分離させ、第1のマットレス部110の一部のセル111のみを簡単に交換することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係るマットレス装置を説明したが、本発明は明細書内で説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々改変することが可能である。
例えば、マットレス装置は、制御装置がマットレス本体に一体的に組み込まれていなくてもよい。
また、例えば、セルは、第1のマットレス部において使用者が少なくとも載置される領域(範囲)に配置されていればよく、例えば、実施形態において説明したように第1のマットレス部の全範囲に配置されている必要はない。
また、実施形態の説明では、マットレス装置が備える連結部として、下カバーを介して第1のマットレス部と第2のマットレス部とを連結する構造のものを示した。ただし、連結部は、例えば、第1のマットレス部と第2のマットレス部とを直接的に連結する構造のものであってもよい。
また、マットレス装置は、リモートコントローラを備えていなくてもよい。その場合、例えば、マットレス本体に組み込まれた操作部や、情報端末にインストールされた各種のアプリ等を介してマットレス装置の操作を行うように構成することができる。また、マットレス装置は、リモートコントローラを備えない場合、報知部をマット本体のみに設けることができる。
また、マットレス装置は、第1のマットレス部と、第2のマットレス部と、検出部と、を有する限りにおいて具体的な構成等は限定されず、例えば、装置全体のレイアウト、各部材の構造、形状、材質等、付加的な部材の追加または省略等の変更は任意に行い得る。
10 マットレス装置、
100 マットレス本体、
101 マットレス本体の表面側、
103 マットレス本体の裏面側、
110 第1のマットレス部、
111 セル、
115 第1連結部(連結部)、
120 第2のマットレス部、
121 マット部材、
122 溝部、
123 スリット、
125 保護部材、
127 チューブ接続部、
130 制御装置、
131 CPU(制御部)、
135 角度検出部(検出部)、
136 報知部、
150 下カバー、
155 第2連結部(連結部)、
160 上カバー、
200 リモートコントローラ、
210 表示部(報知部)、
220 操作スイッチ、
300 使用者。

Claims (5)

  1. 流体の送給および排出に伴って膨張収縮可能なセルを備える第1のマットレス部と、
    前記第1のマットレス部が形成された面と反対の面側に配置され、使用者の体圧によって変形可能な静止型の構造を備える第2のマットレス部と、
    前記第1のマットレス部および前記第2のマットレス部のどちらのマットレス部が、使用者を載置可能な表面側に配置されているかを検出する検出部と、を有するマットレス装置。
  2. 前記検出部が取得した検出結果に基づいて動作モードを制御する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記第1のマットレス部が前記表面側に配置されている場合、前記セルの膨張および収縮を所定の時間で切り替える第1の動作モードを実行し、
    前記第2のマットレス部が前記表面側に配置されている場合、前記セルの内圧を一定の圧力に維持する第2の動作モードを実行する、請求項1に記載のマットレス装置。
  3. 前記第1のマットレス部と前記第2のマットレス部のどちらのマットレス部が前記表面側に配置されているかを報知する報知部を有する、請求項1または請求項2に記載のマットレス装置。
  4. 前記第1のマットレス部の長手方向の端部に配置されており、かつ、前記セルよりも変形し難く構成された保護部材をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマットレス装置。
  5. 前記第1のマットレス部と前記第2のマットレス部とを連結分離自在に連結する連結部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のマットレス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021058516A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 株式会社ケープ チューブおよびマットレス装置
KR102363831B1 (ko) * 2021-04-08 2022-02-16 주식회사 가람텍 냉온 조절 및 공기압 조절이 가능한 에어매트

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