JP2019118399A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠部材が意図せず光ってしまう可能性を低減できる遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は、遊技者から見える前面部200と、前面部200から後側に向けて延びる壁部201とを有し、かつ前面部200と壁部201とが透光性を有する意匠部材64と、意匠部材64の後側に配置され、透光性を有しないかまたは意匠部材64よりも透過率が低い透光性を有する後側部材61と、を備えている。また、壁部201は、後端部が、後側ほど薄くなるテーパー状となっており、後側部材61は、壁部201のテーパー状となっている後端部の側面212の少なくとも一部を後側から覆っている。したがって、意匠部材64が意図せず光ってしまう可能性を低減できる。【選択図】図10

Description

本発明は、遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技機のデザイン性を高めるために、意匠が施された意匠部材を備えることがある。また、この意匠部材は、透光性を有する場合がある。
特開2012−200525号公報
ところで、近年の遊技機は、演出を際立たせるため等に光を発するものが多い。このため、意匠部材が透光性を有する場合、周囲の遊技機から発せられた光によって、意匠部材が意図せず光ってしまうおそれがあった。また、透光性を有する意匠部材の後方に光源を有する遊技機の場合、当該光源から発せられた光によって、意匠部材が意図せず光ってしまうおそれがあった。特に、特許文献1に記載の遊技機のように、意匠部材(役物100)が、略コ字状等の形に形成されている場合、意匠部材の端面から意匠部材内部に光が侵入してしまい、意匠部材が意図せず光ってしまうおそれがあった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、意匠部材が意図せず光ってしまう可能性を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の遊技機は、遊技者から見える前面部と、この前面部から後側に向けて延びる壁部とを有し、かつ前記前面部と前記壁部とが透光性を有する意匠部材と、
前記意匠部材の後側に配置され、透光性を有しないかまたは前記意匠部材よりも透過率が低い透光性を有する後側部材と、を備える遊技機であって、
前記壁部は、後側の端部が、後側ほど薄くなるテーパー状となっており、
前記後側部材は、前記壁部のテーパー状となっている前記後端部の側面の少なくとも一部を後側から覆っていることを特徴とする。
本発明においては、意匠部材の壁部は、後端部が後側ほど薄くなるテーパー状となっているので、壁部の強度を保ったまま、壁部の後端面の面積が小さくなっている。すなわち、壁部全体を厚くしてしまうと壁部の強度は高くできるが、壁部の後端面の面積が大きくなってしまう。一方、壁部全体を薄くしてしまうと、壁部の後端面の面積を小さくできるが、壁部の強度が低くなってしまう。しかし、本構成によれば、壁部の強度を保ったまま、壁部の後端面の面積を小さくできる。そして、壁部の後端面の面積が小さくなることにより、当該後端面から壁部に入射する光の量が減り、意匠部材が光ってしまう可能性が低減される。また、壁部のテーパー状となっている端部の側面の少なくとも一部が、透光性を有しないかまたは意匠部材よりも透過率が低い透光性を有する後側部材に覆われることにより、当該端部の側面から壁部に光が入射することを抑制し、意匠部材が光ってしまう可能性が低減される。
また、本発明の前記構成において、前記意匠部材および前記後側部材の後側に、前記意匠部材に向かう光を発する光源が配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、意匠部材および後側部材の後側に配置され、意匠部材に向かう光を発する光源(ここでは第一の光源とする)からの光によって、意匠部材が意図せず光ってしまう可能性が低減されるので、当該第一の光源を意匠部材と独立して点灯させたり消灯させたりすることができる。すなわち、意匠部材を光らせるための別の光源(ここでは第二の光源とする)を備えている場合には、第一の光源によって意匠部材が意図せず光ってしまうことがないので、第二の光源による意匠部材の点消灯をメリハリをつけて見せることができる。また、第二の光源を備えておらず、第一の光源しか備えていない場合、すなわち意匠部材が光らせる物でない場合であっても、当該第一の光源によって光らせたい部材のみ光らせ、当該光らせたい部材と意匠部材との明暗をはっきりとさせることができる。したがって、演出の幅を広げることができる。
本発明の遊技機によれば、意匠部材が意図せず光ってしまう可能性を低減できる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の一例を示すもので、その斜視図である。 同、照明装置を示す分解斜視図である。 同、照明基板を示すもので、(a)は正面図、(b)は背面図である。 同、支持部材を示すもので、前側から見た斜視図である。 同、支持部材を示すもので、後側から見た斜視図である。 同、照明基板の支持部材への取付状態を示す正面図である。 同、静電気防止部材を示すもので、後側から見た斜視図である。 同、照明装置を示す正面図である。 同、意匠部材を示すもので、後側から見た斜視図である。 同、意匠部材の側壁部と支持部材との位置関係について説明するための図であって、照明装置の要部を左側から見た断面図である。 同、照明装置の分解斜視図である。 同、静電気の放電経路を説明するための図であって、図8のA−A線断面図の一部を示す図である。 同、静電気の放電経路を説明するための図であって、図8のB−B線断面図の一部を示す図である。 同、2つの照明装置の位置関係を示すもので、右側から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、遊技機の概略構成について説明する。なお、以下では遊技機の一つであるスロットマシンについて説明するが、本発明に係る遊技機は、スロットマシンに限ることなく、パチンコ遊技機等のその他の遊技機であってもよい。
また、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
まず、発明が適用されるスロットマシンXの概略構成について説明する。
図1はスロットマシンXを示す斜視図である。このスロットマシンXは、筐体1を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。なお、底板の上面には、図示は省略するが、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット、メダルを貯留するとともにメダルを払い出す払い出し装置としてのホッパーユニット等が設けられている。
また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられており、この前扉3は、前記正面開口部の開口上部を開閉可能に閉塞する上扉30と、開口下部を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
前記筐体1内には、図示は省略するが、交換ユニットが着脱可能に設けられている。交換ユニットは、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体としての枠体と、この枠体に固定されたリールユニットおよび基板ユニットとから構成されている。ここで、リールユニットは、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リールと、回転リールを回転させるための駆動モータ(ステッピングモータ)を有している。また、基板ユニットは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、基板ユニットは、スロットマシンXの遊技を制御するための遊技制御装置として機能する。
図1に示すように、上扉30の下部中央には、表示窓31が設けられ、この表示窓31の奥には、前記3個の回転リールが横一列に設けられている。各回転リールの外周面には複数種類の図柄が配列されており、回転リールが停止すると表示窓を通して1リール当たり3個の図柄が表示される。スロットマシンXでは、横3本と斜め2本とからなる計5本の入賞有効ラインが設定されている。
そして、3個の回転リールが停止したときに入賞有効ライン上に停止した図柄の組み合わせによって当選役が入賞したか否かが表示される。
また、上扉30の上部中央には、表示窓31の上方に表示窓32が設けられている。この表示窓32は上扉30に設けられた液晶パネルを有する画像表示装置の表示面を見るために設けられたものであり、この画像表示装置では、その表示面に遊技機における演出用の画像が表示されるようになっている。なお、画像表示装置は、演出用の画像を表示できるものであれば、液晶ディスプレイ以外のディスプレイであってもよい。
また、上扉30の表示窓32の上部には、報知や演出などを行うための照明装置34,35が前後に隣接して設けられ、表示窓32と表示窓31との間には報知や演出などを行うための横長の照明装置36が設けられている。
また、上扉30の左右両側部には、報知や演出などを行うための照明装置37が合計4個設けられている。
また、上扉30は、筐体1内に設けられた前記交換ユニットにヒンジを介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口上部を開閉するようになっている。また、下扉40は筐体1にヒンジを介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口下部を開閉するようになっている。
なお、このスロットマシンXは、分離型筐体タイプの構造を有するものであり、遊技店における機種の交換時に、上扉30が回動自在に取り付けられた交換ユニットを交換するようになっており、機種の交換時に筐体1、下扉40および筐体1内の電源ユニットやホッパーユニット等は、遊技店の島設備に取り付けられたままで、交換されないようになっている。また、スロットマシンXは、分離型筐体タイプに限られるものではなく、機種交換時にスロットマシン全体を交換するものであってもよい。この場合に、前扉3を上扉30と下扉40とに分けない一体の構造としてもよい。また、上扉30と下扉40とに分ける場合に、上扉30を、筐体1の側板にヒンジを介して回動自在に取り付けてもよい。
また、上扉30の下端部には、下扉40の前面より後方側で下扉40の上端より下側に突出する係合部が設けられ、下扉40が閉じた状態で、上扉30を開放することができない構造になっている。
また、下扉40の上部には、スロットマシンXを操作するための操作部50が設けられている。操作部50には、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、ゲームを開始させるためのスタートレバー53、回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチ54、メダルを投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方のメダル通路内で発生したメダル詰まりを解消するリジェクトボタン55、最大数の3枚のメダルをゲームに投資するときに操作されるMAXベットスイッチボタン56等が設けられる他、遊技の演出等を選択するための操作盤57や、表示ユニット58が設けられている。操作盤57は操作部50の幅方向(左右方向)の略中央部に配置され、メダル投入口42およびリジェクトボタン55を挟んで、右側に表示ユニット58が配置されている。なお、操作盤57には、演出等の選択用の十字キー、決定ボタン、キャンセルボタン等を有している。
また、下扉40の下部には、スロットマシン内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口と、メダル払い出し口から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には液晶表示パネル45が取り付けられている。また、この液晶表示パネル45の左右両側にはそれぞれ報知や演出などを行うための照明装置46が設けられている。
上述のように、上扉30の表示窓32の上部には、照明装置35が設けられており、その前方には、照明装置34が設けられている。照明装置35は、スロットマシンXの左側の端部から右側の端部にわたる長さの左右に長尺な部材であり、表示窓32の上部の左右方向略全域にわたって設けられている。また、照明装置34は、左右方向の長さが照明装置35よりも短く、照明装置35の中央部に設けられている。
照明装置34は、図2に示すように、照明用の照明基板60と、この照明基板60を支持する支持部材61と、支持部材61に嵌入される静電気防止部材62と、意匠が施された意匠シート63および意匠部材64と、を備えている。これらは、後方から前方に向けて、支持部材61、照明基板60、静電気防止部材62、意匠シート63、そして意匠部材64の順に並べられている。すなわち、支持部材61は、意匠部材64の後側に配置された後側部材61となっている。また、意匠シート63および意匠部材64は、照明基板60の光に照らされ、光るようになっている。
照明基板60は、図3に示すように、左右に長い板状となっており、その板面を前後方向に向けて配置されている。また、照明基板60は左側の領域60Aと、右側の領域60Bと、左側の領域60Aおよび右側の領域60Bよりも上下方向の幅が狭く、左側の領域60Aと右側の領域60Bとを繋ぐ中間の領域60Cと、を有している。
また、照明基板60は、その前面(表面)および後面(裏面)に複数の電子部品を備える電子回路基板となっている。具体的には、照明基板60は、その前面に光源としてのLED70を複数備えており、その後面に配線が接続されるコネクタ71と図示しない複数のチップ抵抗とを備えている。また、照明基板60は、照明基板60の前面から後面に貫通し、基板の各層を繋ぐいわゆるビアを複数備えている。また、照明基板60には、位置決め用の貫通孔74が左右に離間して2つ設けられている。また、照明基板60には、ネジを挿通させるためのネジ挿通孔75が左右に離間して2つ設けられている。また、各ネジ挿通孔75は、各貫通孔74に隣接して設けられている。
照明基板60の外面(前面、後面および側端面)には、導電性を有する導電部と、導電性を有しない非導電部とがある。ここで、照明基板60の外面の導電部とは、電子部品の足(端子)、この電子部品の足がはんだ付け等により接合されるランドやスル―ホールおよびビア等の基板の配線(銅箔等)が露出している部分、ならびに電子部品自体の表層にある金属製の部分等の、照明基板60の外面に露出している導電性を有する部分をいう。また、照明基板60の外面の非導電部とは、主には照明基板60の外面の、樹脂製の絶縁体の薄膜が付された部分であり、その他電子部品自体の表層にある非導電性の部分等を含む。なお、照明基板60の側端面は、全体が非導電部となっている。
照明基板60の中間の領域60Cの上端部および下端部の外面には、導電部が配置されておらず、照明基板60の設計時および製造時において、導電部を配置することが禁止された導電部禁止エリアM,Nとなっている。換言すると、照明基板60は、その設計時および製造時に、中間の領域60Cの前面上端部および下端部、中間の領域60Cの側端面(上端面および下端面)ならびに中間の領域60Cの後面上端部および下端部に導電部を配置することが禁止されている。この導電部禁止エリアM,Nは、中間の領域60Cにおける照明基板60の側端面から所定の範囲にわたり設定されている。また、導電部禁止エリアM,Nは、後述する支持部材61の中間壁部92(図6参照)に、照明基板60の側端面が覆われていない部分に設定されている。
支持部材61は、非導電性であって、白色の透光性を有する合成樹脂により一体的に成形されている。
支持部材61は、図4および図5に示すように、板状の背板80と、この背板80の周縁部を囲うように、かつ、背板80から前方に突出するようにして設けられた囲繞壁部81と、を備えている。また、囲繞壁部81は、その後端部が背板80の後面よりも後方に突出している。そして、背板80と囲繞壁部81とによって、背板80の前面側に、照明基板60が収容される照明基板収容部82が形成されている。
背板80の前面には、後方に向けて凹んだ凹部85が形成されており、この凹部85の形状は、照明基板60の形状とほぼ等しくなっている。また、凹部85には、前方に突出するボス86が左右に離間して2つ設けられている。また、ボス86にはネジ孔が形成されている。また、凹部85の周縁部には、前方に突出する突出部87が8つ設けられており、このうち3つは円柱状の円柱状突出部87aとなっている。また、8つの突出部87は、凹部85の周縁部に沿って互いに離間して設けられているとともに、凹部85を形成する壁部と一体的に設けられている。
2つのボス86の前端面および8つの突出部87の前端面は面一となっている。また、ボス86および突出部87の高さは、凹部85の高さ(深さ)よりも高くなっており、ボス86および突出部87は、背板80の凹部85を取り囲む部分よりも前方に突出している。また、凹部85には、ボス86よりも高さが高く、前方に突出する突起部88が左右に離間して2つ設けられている。また、各突起部88は、各ボス86に隣接して設けられている。
また、凹部85の中心部には、照明基板60のコネクタ71に接続される配線が通される長方形状の貫通孔89が設けられている。
そして、照明基板60は、図6に示すように、その後面をボス86の前端面および突出部87の前端面に当接させた状態で、照明基板収容部82に収容されている。また、突起部88が、照明基板60の貫通孔74に挿通されることで、照明基板60の位置決めがなされているとともに、ネジ挿通孔75に挿通されたネジが、ボス86のネジ孔にねじ込まれることで、照明基板60が支持部材61に固定されている。ここで、照明基板60の後面は、背板80に対向しており、照明基板60の後面に備えられたチップ抵抗等は、凹部85の底部から浮いた状態となっている。また、照明基板60の後面に備えられたコネクタ71は、その前端部が貫通孔89に挿入された状態となっている。
囲繞壁部81と照明基板60の側端面との間には間隔が設けられている。また、囲繞壁部81は、照明基板60の外周に沿った形状に形成されており、照明基板60の周りを囲んでいる。換言すると、囲繞壁部81は、照明基板60の側端面全体を覆っている。
また、囲繞壁部81と、照明基板60との間には、複数の中間壁部92が形成されている。中間壁部92は、背板80の前面に立設されており、照明基板60の外周に沿った形状となっている。中間壁部92には、照明基板60の左側の領域60Aの下側の側端面の一部を覆う第一中間壁部92aと、右側の領域60Bの下側の側端面全体を覆う第二中間壁部92bと、左側の領域60Aと中間の領域60Cとの境目付近上側の側端面を覆う第三中間壁部92cと、右側の領域60Bと中間の領域60Cとの境目付近上側の側端面を覆う第四中間壁部92dとの4つの中間壁部92が存在する。また、第二中間壁部92bと第三中間壁部92cと第四中間壁部92dとは、照明基板60の側端面と近接しており、照明基板60の側端面と一定の距離を保って設けられている。
中間壁部92の前端面は、照明基板60の前面よりも僅かに前方に突出している。また、照明基板60の前面に設けられたLED70の前端部(頭頂部)は、中間壁部92の前端面よりも前方に突出している。また、囲繞壁部81の前端面は、中間壁部92の前端面およびLED70の前端部よりも前方に突出している。
なお、中間壁部92や囲繞壁部81は、これらによって得られる後述する放電経路を長くする効果の観点からはその高さが高いほど好ましいが、必要とする放電経路の距離に応じて各壁部の高さを適宜設定すればよい。
背板80の後面には、図5に示すように後方に突出するボス100が4つ離間して設けられている。また、4つのボス100は、背板80の後面の縁部に沿って配置されるとともに、背面視における仮想略台形の4つの角部に配置されている。また、ボス100は、前後に長尺であり、後方に向けて窄まった形状の円錐台の後ろに、この円錐台よりも径および高さが短くかつ後方に向けて窄まった形状の円錐台を、両円錐台の軸が一致するようにして並べた形状となっている。また、ボス100にはネジ孔100aが形成されている。
また、背板80の後面の中央部には、後方に向けて僅かに窄まった形状の角筒状(角錘台状)の突出部である角筒状突出部102が設けられている。角筒状突出部102は、貫通孔89を囲うようにして背板80の後面に立設されており、角筒状突出部102の中心の穴と貫通孔89とは連通した1つの穴を形成している。そして、この穴に照明基板60に繋がれる配線が通されるようになっている。すなわち、角筒状突出部102は、配線が通される配線通路となっている。
囲繞壁部81の外側面には、図4および図5に示すように、外側に突出するリブ110が設けられている。また、リブ110は、囲繞壁部81に対して略直角に設けられている。また、リブ110は、囲繞壁部81の外側面を一周しており、リブ110は環状の板状となっている。また、リブ110は、外周形状が、凹凸した凹凸形状となっている。また、リブ110は、囲繞壁部81の外側面において、前後に蛇行して形成されており、前後に凹凸した凹凸形状となっている。
またリブ110は、外側の端面(リブ110の突出方向における先端の面)が、後側ほど外側に向かうようにリブ110の突出方向に対して傾斜した傾斜面112となっている。
リブ110には、意匠部材64のボス220を挿入するためのボス挿入孔115が、リブ110の周方向に離間して6つ設けられている。また、各ボス挿入孔115の側壁の一部は、囲繞壁部81によって構成されており、各ボス挿入孔115部分は、囲繞壁部81が内側に凹んだ状態となっている。また、ボス挿入孔115には、ネジを挿通させるためのネジ挿通孔116が形成されている。
静電気防止部材62は、透明な非導電性の合成樹脂により一体的に成形されている。静電気防止部材62は、図7に示すように、略平坦な板状の平板部140と、この平板部140の後面の周縁部に立設された壁部141とを備えている(図2参照)。壁部141は、平板部140の周縁部を1周するように設けられており、環状の環状壁部となっている。また、壁部141の外周面形状は、支持部材61の囲繞壁部81の内周面形状と略一致している。また、平板部140の端面は、壁部141の外側面よりも外側に突出しており、これにより、静電気防止部材62には、その前面側において壁部141よりも外側に突出するフランジ部142が形成されている。また、フランジ部142は、壁部141の周方向略全域にわたり形成されている。また、平板部140の左下端部には、後述する突起部221が挿入される孔144が設けられており、平板部140の右端部上方には、後述する突起部221が挿入される切欠部145が形成されている(図2参照)。
静電気防止部材62は、その壁部141が支持部材61の囲繞壁部81の内側に配置されるようにして、支持部材61の照明基板収容部82に嵌入されており、壁部141の外側面は、囲繞壁部81の内側面に当接または近接している。また、フランジ部142の後面は、囲繞壁部81の前端面と当接または近接している。また、壁部141の後端面は、背板80の前面と当接または近接している。
また、壁部141は、支持部材61の中間壁部92よりも外側に位置している。すなわち、照明装置34の内側から外側に向けて、照明基板60、中間壁部92、壁部141、そして囲繞壁部81の順に配置されている(図12参照)。
意匠シート63は、文字が描かれた透光性を有する薄膜状の部材であり、照明基板60からの光によって、光るようになっている。また、意匠シート63の左下端部には、後述する突起部221が挿通される孔180が設けられており、意匠シート63の右端部上方には、後述する突起部221が挿通される切欠部181が形成されている(図2参照)。
意匠部材64は、照明装置34の最も外側(前側)に配置され、スロットマシンXを装飾する部材であり、意匠が施されている。
意匠部材64は、図8および図9に示すように、板面を前後方向に向けた板状の前面部200と、この前面部200の周縁部から後方に向けて延出する壁部201と、を備えている。また、壁部201は、前面部200の周縁部を一周するように設けられており、環状の環状壁部となっている。また、前面部200および壁部201は、透光性を有する透明な合成樹脂により一体的に成形されている。換言すると、前面部200および壁部201は、透光性を有する透光部200,201となっている。なお、前面部200および壁部201は、無色透明であるが、有色透明であってもよい。
また、前面部200および壁部201は、非導電性となっている。
前面部200の後面は、略平坦な平坦面となっている。また、前面部200の前面は、意匠シート63に描かれた文字のうちの一部の文字に対向する部分が前方に突出しており、図示しない文字状の突出部が形成されている。
また、前面部200の前面縁部と、壁部201の外側面とには、金属(例えば、アルミニウム)の薄膜(被膜)が形成されている。この金属の薄膜が形成された薄膜部205は、光を透過する程度の膜厚となっており、透光性を有している。換言すると、薄膜部205は、ハーフミラー(ハーフ蒸着)になっている。なお、ここでハーフミラーとは、意匠部材64の内側のLED(照明基板60のLED70)の消灯時には、意匠部材64の外側から意匠部材64の内側が視認困難または視認不可能となっており、意匠部材64の内側のLEDの点灯時には当該LEDの光を外側に透過させるものをいい、必ずしもLEDの消灯時に外側から見た際に完全な鏡となっていなくてもよい。
また、薄膜部205は、透光部としての前面部200および壁部201よりも光の透過率が低くなっている。換言すると、薄膜部205を形成する金属の光の透過率は、前面部200および壁部201を形成する合成樹脂の光の透過率よりも低くなっている。すなわち、薄膜部205は、前面部200および壁部201よりも光を通しにくくなくなっている。なお、当該金属の薄膜は、前面部200の前面縁部と壁部201の外側面との全体にわたり形成されているが、これらの一部にのみ形成されていてもよい。
また、意匠部材64は、前記金属の薄膜が形成された部分が凹凸した凹凸形状となっている。また、壁部201の後端面211は、周方向に沿って前後に凹凸している。
薄膜部205は、具体的には、スパッタリングによって成膜されている。スパッタリングによって成膜することで、膜厚を精度よく制御することができ、薄膜部205を透光性を有するように薄く成膜することが容易となる。なお、薄膜部205は、スパッタリング以外の方法により成膜されていてもよい。
また、薄膜部205の上(外側)には、青色透明(有色透明)の塗料の薄膜(被膜)が形成されている。また、意匠部材64の薄膜部205以外の部分には、当該塗料の薄膜は形成されていない。また、当該塗料は、スプレーにより塗料を吹き付けることにより成膜されているが、その他の方法により成膜されていてもよい。
なお、薄膜部205の上を覆う塗料は、無色透明であってもよい。また、当該塗料は、導電性を有していてもよいが、薄膜部205に電気が伝わるのを避けるために、非導電性のものを用いてもよい。
意匠部材64の後面の周縁部には、7つのボス220が離間して設けられている。また、意匠部材64の後面には、意匠シート63の位置決めをするための2つの突起部221が離間して設けられている。また、7つのボス220と突起部221とは、全て薄膜部205の裏側に設けられており、遊技者から見えないよう薄膜部205によって隠されている。また、ボス220にはネジ孔220aが形成されている。
意匠部材64の壁部201の後端部は、図10に示すように、内側面側が面取りされた形状となっており、片几帳面形状となっている。具体的には、壁部201の後端部は、内側面側が、前側に向けて一段凹んだ形状となっており、この一段凹んだ段差部210から、壁部201の後端面211に向けて、傾斜面212が形成されている。傾斜面212は、壁部201が後端面に向かって肉薄となるように、後方に向けて延出する壁部201の延出方向に対して傾斜した面となっている。換言すると、壁部201の後端部は、その外側面側が、壁部201の延出方向に対して真っ直ぐ延びているのに対し、内側面側が後側ほど外側面側に向かうように傾斜した傾斜面212となっていることにより、後側ほど薄くなるテーパー状となっている。すなわち、壁部201は、段差部210を有する段付き形状となっているとともに、最後段の断面形状がテーパー状となっている。
また、壁部201の傾斜面212を含む内側面および後端面211には、シボ加工が施されている。
また、後端面211部分における壁部201の厚みT1は、約1.0mmとなっている。また、壁部201の面取りされた形状となっていない部分の厚みT2は、約2.0mmとなっている。また、段差部210における、壁部201の厚みT3は、約1.6mmとなっている。また、支持部材61のリブ110の厚みT4は、約2.0mmとなっている。また、段差部210から後端面211までの壁部201の長さは、リブ110の厚みT4と略等しくなっている。なお、段差部210から後端面211までの壁部201の長さは、リブ110の厚みT4よりも若干長くなっていてもよい。
意匠部材64は、照明基板60および静電気防止部材62の前面ならびに支持部材61の囲繞壁部81の外側面の一部を覆うようにして、支持部材61と嵌合されている。具体的には、意匠部材64の7つのボス220のうち6つのボス220それぞれが、支持部材61の6つのボス挿入孔115それぞれに挿入されるとともに、意匠部材64の傾斜面212と支持部材61の傾斜面112とが略平行に対向して近接した状態となっている。すなわち、支持部材61の傾斜面112は、意匠部材64の傾斜面212に沿った形状となっている。また、意匠部材64の前面部200は、照明基板60の前面に対向する対向面となっている。また、支持部材61のリブ110の前面と、意匠部材64の段差部210とは互いに当接している。
なお、本実施の形態の遊技機においては、傾斜面212と傾斜面112との間に約0.2mm〜約0.3mm程度の間隔が設けられているが、傾斜面212と傾斜面112とが当接していてもよい。また、支持部材61のリブ110の前面と、意匠部材64の段差部210とは離れていてもよい。
また、意匠部材64の壁部201の後端面211は、支持部材61のリブ110の後面と略面一となっている。すなわち、意匠部材64の壁部201の内側面後端部(傾斜面212)と、支持部材61のリブ110の突出方向先端の面(傾斜面112)とはこれらの周方向において略等しい形状に凹凸しており、壁部201の後端面211とリブ110の後面とはこれらの周方向において略等しい形状に凹凸している。そして、リブ110は、その外側面(傾斜面112)が、意匠部材64の壁部201に覆われており、上下左右から遊技者が照明装置34を見た際に、リブ110が意匠部材64に覆い隠されて見えないようになっている。換言すると、支持部材61の、リブ110およびリブ110よりも前側の部分は、前および上下左右からは、遊技者から見えないようになっている。
また、意匠部材64の壁部201は、背面視において、その一部が支持部材61のリブ110に覆われている。具体的には、壁部201は、傾斜面212の一部を含む内側部分が、リブ110に後側から覆われている(図10における一点鎖線Aよりも下側の部分)。換言すると、意匠部材64は、背面視において、壁部201の後端面211と傾斜面212の後端面211近傍部分とを除く略全域が、支持部材61に覆われている。
また、前述のように、意匠部材64の前面部200および壁部201は、透光性を有する透明な合成樹脂により一体的に成形されており、支持部材61は、白色の透光性を有する合成樹脂により成形されている。換言すると、支持部材61は、意匠部材64の前面部200および壁部201よりも光の透過率が低くなっている。すなわち、支持部材61は、意匠部材64の前面部200および壁部201よりも光を通しにくくなっている。なお、支持部材61は、光を透過しないようになっていてもよい。また、支持部材61全体が意匠部材64の前面部200および壁部201よりも光の透過率が低くなっていなくてもよく、支持部材61のうち、壁部201を後側から覆うリブ110部分が、意匠部材64の前面部200および壁部201よりも光の透過率が低くなっていればよい。
また、ボス挿入孔115のネジ挿通孔116に挿通されたネジが、ボス220にねじ込まれることで、意匠部材64が支持部材61に固定されている。
また、意匠シート63は、意匠部材64と静電気防止部材62との間に挟み込まれた状態となっている。また、意匠部材64の突起部221が、意匠シート63の孔180または切欠部181に挿通されるとともに、静電気防止部材62の孔144または切欠部145に挿入されることで、意匠シート63が意匠部材64および静電気防止部材62に対して位置決めされている。
照明装置35は、図11に示すように、照明装置本体300と、照明装置本体300の左側の後方に配置される左側照明基板301と、照明装置本体300の右側の後方に配置される右側照明基板302とを備えている。また、照明装置本体300と、左側照明基板301と、右側照明基板302とは、ベース部材310に取り付けられて一体化されて上扉30の上部に固定されている。すなわち、照明装置本体300と、左側照明基板301と、右側照明基板302と、ベース部材310の一部とによって、照明装置35が構成されている。
照明装置本体300は、その中央部に配置された中央照明基板322と、この中央照明基板322を支持する中央基板支持部材321と、4つのレンズからなるレンズ群325とを備えている。
レンズ群325を構成する4つのレンズはすべて、透光性を有する合成樹脂により成形されており、前後方向に重ねて配置されている。具体的には、レンズ群325は、後側から、透光性を有する水色(薄い青色)のレンズ325a、透光性を有する白色のレンズ325b、透光性を有する青色のレンズ325c、これらを覆うカバー部材としての無色透明のレンズ325dの順に重ねて配置されている。
また、中央照明基板322と、左側照明基板301と、右側照明基板302とは、板面を前後方向に向けてレンズ群325の後方に配置されており、その前面には、光源としてのLED320が複数設けられている。また、中央照明基板322は、その後面側から、中央基板支持部材321によって支持されている。そして、レンズ群325は、中央照明基板322、左側照明基板301または右側照明基板302からの光によって照明され、光るようになっている。すなわち、レンズ群325は、LED320からの光を前方に透過するようになっている。
なお、レンズ群325を構成する各レンズは、有色でも無色でもよく、平板状等の単純な形状でも何らかの形状(例えばキャラクターや文字、あるいは抽象的な形状など)を持つものであってもよい。すなわち、レンズ群325は、光源により照明され、遊技機を装飾するものであればよい。
照明装置本体300の前面中央部には、照明装置34が嵌入される意匠ユニット取付部330が設けられている。意匠ユニット取付部330は、照明装置本体300の前面中央部に形成された凹部で、その内周面形状は、支持部材61の囲繞壁部81の外側面の意匠部材64に覆われていない部分の形状と略一致している。また、意匠ユニット取付部330の周縁部は、意匠部材64の壁部201の後端面211と互いに当接または近接するように、後端面211と同様の形状に凹凸している。換言すると、レンズ群325を構成するレンズのうち、最も前側(外側)に配置されるレンズは、その前面中央部が後方に向けて凹んでおり、これにより意匠ユニット取付部330が形成されている。
また、照明装置本体300の中央部には、意匠ユニット取付部330の底面からレンズ群325および中央照明基板322を貫通する円状の貫通孔331が4つ設けられている。また、貫通孔331は、支持部材61のボス100と略同径となっており、4つの貫通孔331のそれぞれには、4つのボス100のそれぞれが挿入されるようになっている。また、照明装置本体300の中央部には、意匠ユニット取付部330の底面からレンズ群を貫通する長方形状の貫通孔である角状貫通孔332が設けられている。
そして、照明装置34は、ボス100が貫通孔331に挿入され、角筒状突出部102が角状貫通孔332に挿入されるとともに、意匠部材64の支持部材61の背板80の後面を意匠ユニット取付部330の底面に当接させ、意匠部材64の壁部201の後端面211を意匠ユニット取付部330の周縁部に近接または当接させた状態で、意匠ユニット取付部330に嵌入されている。
また、4つのボス100の後端面は、中央基板支持部材321に当接しており、中央基板支持部材321に設けられたネジ挿通孔に後方から挿通されたネジがボス100のネジ孔100aにねじ込まれることで、照明装置34と照明装置本体300とが互いに固定されている。
なお、レンズ群325を構成する各レンズは、互いにネジ止め等によって固定はされておらず、前後に隣接するレンズ同士がその一部を当接させた状態で照明装置34と中央基板支持部材321とによって挟み込まれることにより前後方向の動きが規制されているとともに、4つのボス100によって上下左右方向の動きが規制されている。
次に、照明装置34における静電気の放電経路について、図12および図13を参照しながら説明する。図12は、図8のA−A線断面図の一部を拡大するとともに簡略化した図である。また、図13は、図8のB−B線断面図の一部を拡大するとともに簡略化した図である。
意匠部材64は、金属の薄膜部205を有するため、薄膜部205が非導電性の膜等に覆われていない場合、遊技者がこの薄膜部205に触れた際等に、遊技者の体等から薄膜部205を介して照明基板60の外面の前記導電部に向けて静電気(電気)が流れるおそれがある。そして、この静電気が流れることによって、照明基板60(電子部品)が破壊されるおそれがある。この静電気は、意匠部材64の薄膜部205から照明基板60の前記導電部までの距離が長いほど流れにくく、例えば、20kV程度の耐圧(電子回路基板(電子部品)が破壊されることなく耐えることができる電圧)を得るためには、20mm程度の距離をとることが望ましい。すなわち、所望の耐圧を得るためには、意匠部材64の薄膜部205から照明基板60の前記導電部までの距離を所定の距離以上となるようにする必要がある。
以下では、照明基板60の右側の領域60Bの左右方向中央部の下側における静電気の放電経路Pと、照明基板60の右側の領域60Bの左右方向中央部の上側における静電気の放電経路Qと、照明基板60の中間の領域60Cの上側における静電気の放電経路Rと、照明基板60の中間の領域60Cの下側における静電気の放電経路Sとの、4つの放電経路について説明する。
放電経路P,Q,R,Sのいずれの放電経路においても、薄膜部205から照明基板60の前記導電部に向かう静電気は、まず、リブ110の突出方向先端付近を通過して意匠部材64の内側に進入する。次いで、この静電気は、囲繞壁部81の突出方向先端付近および囲繞壁部81と壁部141との間の空間を通過して壁部141の突出方向先端付近に至る。
放電経路P上には、第二中間壁部92bが存在するため、壁部141の突出方向先端付近に至った静電気は、壁部141と第二中間壁部92bとの間の空間を通過して第二中間壁部92bの突出方向先端付近に至る。次いで、この静電気は、第二中間壁部92bの突出方向先端付近に近い照明基板60の前記導電部に到達する。すなわち、第二中間壁部92b付近においては、壁部141の後端面が背板80の前面と当接または近接しているとともに、壁部141の側面が囲繞壁部81および第二中間壁部92bに覆われており、支持部材61と静電気防止部材62とによって、断面略U字状(略コ字状)の通路Lが形成されており、第二中間壁部92b付近を通る静電気は、この通路Lを通過することになる。
このように、放電経路Pにおいては、囲繞壁部81、壁部141および第二中間壁部92bが、薄膜部205から照明基板60への放電経路を遮るように配置されており、第二中間壁部92b付近を通過する静電気は、囲繞壁部81、壁部141および第二中間壁部92bを避けるように、これらを迂回して進むこととなる。したがって、これらが無い場合に比べ薄膜部205から照明基板60への放電経路を長くすることができ、照明基板60の破壊を防ぐことができる。
放電経路Q,R,Sにおいても囲繞壁部81および壁部141は、薄膜部205から照明基板60への放電経路を遮るように配置されており、放電経路Q,R,Sを通過する静電気は、囲繞壁部81および壁部141を避けるように、これらを迂回して進むこととなる。しかし、放電経路Q,R,S上には、中間壁部92が存在せず、壁部141の突出方向先端付近に至った静電気は、この壁部141の突出方向先端付近に近い照明基板60の前記導電部に直線的に向かうことができる。
ここで、放電経路Qにおいては、照明基板60が壁部141から離れて配置されており、中間壁部92が無くとも、放電経路の距離が十分に稼がれている。一方、放電経路Rおよび放電経路Sにおいては、照明基板60が壁部141の近傍に配置されているが、照明基板60の中間の領域60Cの上端部および下端部の外面は、導電部禁止エリアM,Nとなっており導電部が配置されていないので、放電経路Rおよび放電経路Sにおいては、壁部141の突出方向先端付近から照明基板60の外面の前記導電部までの距離が長くされており、中間壁部92が無くとも放電経路の距離が十分に稼がれている。
なお、本実施の形態の放電経路Rおよび放電経路Sにおいては、照明基板60を壁部141から離して配置したり、中間壁部92を設けたりすることができないようになっている。これは、照明基板60の中間の領域60Cの上下方向の幅が狭く、この幅をこれ以上狭くすると照明基板60の量産が困難となるため、当該幅を狭くすることができず、壁部141と照明基板60との間にスペースを設けることができないからである。
このように、本実施の形態の遊技機においては、照明基板60の側端面を覆い、照明基板60に向かう静電気の進行を妨げる中間壁部92を配置することができず、照明基板60の側端面が中間壁部92に覆われていない部分に導電部禁止エリアM,Nを設けることで、放電経路の距離が稼がれている。また、導電部禁止エリアM,Nが設けられていることにより、中間の領域60Cにおける照明基板60の側端面から照明基板60の導電部までの距離は、照明基板60の側端面が中間壁部92に覆われている部分のうち照明基板60の側端面と照明基板60の導電部とが最も近接している部分における照明基板60の側端面から照明基板60の導電部までの距離よりも長くなっている。したがって、照明基板60の側端面が中間壁部92に覆われていない部分においても、放電経路を十分に長くすることができる。そして、これにより、薄膜部205から伝わる静電気によって照明基板60が破壊されるのを防ぐことができる。
なお、照明基板60の中間の領域60Cの上端部および下端部は、その外面が非導電部とされており、ここから静電気が照明基板60の内部や照明基板60の外面に実装された電子部品に伝わることが防がれている。このため、中間の領域60Cの上端部および下端部における照明基板60の内部(内層)にはパターン(配線)を設けてもよい。しかし、中間の領域60Cの上端部および下端部における照明基板60の内部(内層)にパターンを設けてしまうと、この内部のパターンに対する静電気によるノイズの影響を、設計時等に検討する必要が生じたり、設計ミス等により基板外面に銅箔が露出してしまう部分を設けてしまうおそれが生じたりするため、中間の領域60Cの上端部および下端部においては、外面だけでなく内部も含めパターン(導電部)を設けることを禁止するパターン禁止エリアとすることが望ましい。
また、従来の遊技機においては、リブ110のようなものは設けられていない。したがって、従来の遊技機においては、壁部201は囲繞壁部81に近接もしくは当接するように配置されるか、または、囲繞壁部81から離れて配置されることとなる。壁部201が囲繞壁部81に近接または当接している場合には、薄膜部205から照明基板60までの放電経路を十分に長くすることができず、照明基板60の破壊を十分に防ぐことができないおそれがある。一方、壁部201が囲繞壁部81から離れて配置される場合には、壁部201に、意匠部材64の内側に向かう力が加えられた場合に、この力を壁部201で受けなければならず、壁部201等が破壊されてしまうおそれがある。しかし、本実施の形態の遊技機においては、支持部材61がリブ110を備えているため、このリブ110の突出方向の長さ分、壁部201が照明基板60から離して配置されており、薄膜部205から照明基板60への放電経路が長くなっている。したがって、薄膜部205から伝わる静電気による照明基板60の破壊を防止することができる。また、リブ110が壁部201の後端部の内側面に当接または近接しているため、壁部201に、意匠部材64の内側に向かう力が加えられた場合に、リブ110によって壁部201を内側から支えることができる。すなわち、壁部201の前面部200から離れた部分がリブ110によって内側から支えていることにより、壁部201が内側に向けて変形しないようにされている。したがって、壁部201の剛性を高め、壁部201が変形したり、破壊されたりするのを防ぐことができる。すなわち、意匠部材64そして照明装置34の剛性を高め、意匠部材64そして照明装置34が破壊されるのを防ぐことができる。
なお、リブ110は、壁部201の外周を一周して設けられていなくてもよく、数か所に分かれて複数設けられている等してもよい。
また、リブ110は、その一部が背板80の仮想延長線上や、この仮想延長線上付近に配置されている(図12参照)。したがって、壁部201に、意匠部材64の内側に向かう力が加えられた場合に、リブ110を介して囲繞壁部81に加わる力を、背板80によって受けることができる。したがって、リブ110および背板80によって、壁部201や囲繞壁部81が変形したり破壊されたりするのを防ぐことができる。すなわち、リブ110の一部が背板80の仮想延長線上や、この仮想延長線上付近に配置されていることにより、壁部201、囲繞壁部81そして照明装置34の剛性を高めることができる。
なお、リブ110は、その全体が背板80の仮想延長線上またはこの仮想延長線上付近に配置されていてもよい。
また、支持部材61には、囲繞壁部81の内周面形状と略一致する外周面形状を有する壁部141を備える静電気防止部材62が嵌入されており、囲繞壁部81に近接または当接して、囲繞壁部81に略平行な壁部141が配置されている。したがって、壁部201に意匠部材64の内側に向かう力が加えられた場合に、リブ110を介して囲繞壁部81に加わる力を、壁部141(静電気防止部材62)によって受けることができる。したがって、リブ110および壁部141(静電気防止部材62)によって、壁部201や囲繞壁部81の剛性を高め、壁部201や囲繞壁部81が変形したり破壊されたりするのを防ぐことができる。すなわち、意匠部材64そして照明装置34の剛性を高め、意匠部材64そして照明装置34が破壊されるのを防ぐことができる。
また、静電気防止部材62は、囲繞壁部81の内側面に外側面が近接または当接する壁部141と、この壁部141と一体的に形成され、照明基板60の前面と意匠部材64の前面部200との間に配置される平板部140とを備えているので、支持部材61の囲繞壁部81を迂回して薄膜部205から照明基板60の前記導電部に向かう静電気は、静電気防止部材62によって進行が妨げられ、静電気防止部材62を迂回して照明基板60に向かうこととなる。したがって、薄膜部205から照明基板60に向かう静電気の放電経路を長くすることができ、薄膜部205から伝わる静電気によって照明基板60が破壊されるのを防ぐことができる。
なお、本実施の形態においては、照明装置34を例として、その内部に設けられた基板の静電気による破壊を防止すること、および、意匠部材64(照明装置34)の剛性を高め意匠部材64の破壊を防止することについて説明したが、本発明の適用範囲は照明装置のみに限定されるものではない。すなわち、照明装置34は意匠が施された組立体であって発光しない意匠ユニットであってもよく、照明基板60はLED70のような光源を備えておらず発光しない電子回路基板であってもよく、意匠部材64は光源からの光によって光るものでなくてもよい。また、静電気防止部材62は、光を透過させるものでなくてもよく、単に静電気の通過を妨げる中間部材または/および意匠ユニットの剛性を高めるための中間部材であってもよい。また、静電気防止部材62の平板部140には、光を拡散したり集光したりするための加工が施されていてもよい。
また、本実施の形態の遊技機においては、意匠部材64の壁部201は、後端部が後側ほど薄いテーパー状となっているので、壁部201の強度を保ったまま、壁部201の後端面211の面積が小さくなっている。すなわち、例えば、壁部201の、段差部210よりも後側の部分の厚さを一様に上記厚さT1(図10参照)にしてしまうと、壁部201の強度が低くなってしまう。また、壁部201の厚みが薄い部分が長くなってしまうことで、成形の際に樹脂の充填不良が起こってしまう等して、意匠部材64をうまく成形できないおそれもある。一方で、例えば、壁部201の、段差部210よりも後側の部分の厚さを一様に上記厚さT3(図10参照)にしてしまうと、後端面211の面積が大きくなってしまう。そうすると、後端面211から意匠部材64に入り込む光の量が多くなってしまい、この光が前面部200等から外側に漏れることで、意匠部材64が遊技者から見て光って見えてしまうおそれがある。
近年の遊技機には、演出を際立たせるために明るく光るものも多いので、周囲の遊技機の光が、後端面211から意匠部材64に侵入し意匠部材64が光って見えてしまうおそれがある。また、本実施の形態の遊技機においては、図14に示すように、意匠部材64の後方に光源としてのLED320を備える中央照明基板322があるので、LED320からの光は、透光性を有するレンズ群325を通過し、意匠部材64に向かう。そして、この光が、後端面211から意匠部材64に侵入し意匠部材64が光って見えてしまうおそれがある。
しかし、本実施の形態の遊技機においては、上述の通り、壁部201の後端面211の面積が小さくされているので、後端面211から壁部201(意匠部材64)に入射する光の量を減らすことができ、意匠部材64が意図せず光ってしまう可能性を低減できる。
また、壁部201のテーパー状となっている後端部の一方の側面である傾斜面212の一部が、意匠部材64(壁部201)よりも光の透過率が低い支持部材61に後側から覆われているので、LED320からの光等、意匠部材64の後方から意匠部材64に向かってくる光が、傾斜面212から壁部201(意匠部材64)に入射することを抑制でき、意匠部材64が意図せず光ってしまう可能性を低減できる。
なお、支持部材61は、壁部201の傾斜面212だけでなく、後端面211等も後側から覆うようになっていてもよい。
また、本実施の形態の遊技機においては、意匠部材64および支持部材61の後側に、意匠部材64に向かう光を発するLED320(中央照明基板322)が配置されている。また、このLED320からの光によって、レンズ群325が光るようになっている。そして、LED320からの光によって意匠部材64が意図せず光ってしまう可能性が低減されているので、LED320の光によるレンズ群325の発光の影響を、意匠部材64にほとんど与えることなく、レンズ群325を光らせることができる。したがって、照明装置34と照明装置35とを前後に重ねた構成としつつ、照明装置34(意匠部材64)が光っておらず、照明装置35が光っているといった明暗のはっきりした状態等を作り出すことができる。また、照明装置35が光っている場合でも、照明装置34の光っていない状態がはっきりとわかるようになるので、結果として照明装置34の点消灯にもメリハリがつく。したがって、遊技機の演出の幅を広げることができる。
また、支持部材61の傾斜面112は、意匠部材64の傾斜面212に沿った形状となっており、傾斜面112と傾斜面212とは近接(あるいは当接)しているので、壁部201に外側から力が加えられた場合に、壁部201を支持部材61の傾斜面112で支えることができ、意匠部材64の強度を高めることができる。
また、図14に示すように、支持部材61の傾斜面112と、意匠部材64の傾斜面212とは、中央照明基板322のLED320から出射される光の出射方向に対して、交差するように形成されている。すなわち、図14左上に示す傾斜面112および傾斜面212については、LED320から図14における左上方向に出射された光が向かってくるのに対し、傾斜面112および傾斜面212は、図14において左下がりに形成されている。一方、図14左下に示す傾斜面112および傾斜面212については、LED320から図14における左下方向に出射された光が向かってくるのに対し、傾斜面112および傾斜面212は、図14において左上がりに形成されている。したがって、中央照明基板322のLED320からの光が、傾斜面112と傾斜面212との間の隙間等から、意匠部材64の内部や、意匠部材64の内側に侵入し難くなり、意匠部材64が意図せず光ってしまう可能性が低減できる。
また、壁部201の傾斜面212および後端面211には、シボ加工が施されているので、壁部201の傾斜面212または後端面211に向かってきた光を拡散させることができ、LED320等からの光による意匠部材64の発光をさらに抑えることができる。
また、本実施の形態の遊技機においては、意匠部材64は、透光部としての前面部200と壁部201とを備えており、前面部200の前面縁部と壁部201の外側面とには、透光性を有する金属の薄膜部205が形成されており、意匠部材64の後側にはこの意匠部材64を光らせるLED70(照明基板60)が配置されている。したがって、LED70の非点灯時には、金属の薄膜部205がキラキラと光ることで、意匠部材64がきれいに見える。なお、本実施の形態の遊技機においては、薄膜部205の上には、青色透明の塗料の薄膜が形成されているので、薄膜部205は、青色にキラキラと光る。また、光源の点灯時には、前面部200と壁部201との、薄膜部205が形成されている部分と薄膜部205が形成されていない部分とが、LED70の光によって光る。このため、LED70の点灯時に、薄膜部205が相対的に暗くなりすぎてしまうことを防止できる。また、前面部200および壁部201の薄膜部205が形成されていない部分は多くの光を透過するので明るく光る一方、前面部200および壁部201の薄膜部205が形成されている部分は薄膜部205が形成されている部分に比べ光の透過量は少ないものの金属により形成されているので、キラキラと光り明るく見せることができる。したがって、LED70の点灯時においても意匠部材64の薄膜部205が形成されている部分と薄膜部205が形成されていない部分とをバランスよく光らせきれいに見せることができる。
なお、薄膜部205は、アルミニウムではなく、金により形成されていてもよく、その他の金属により形成されていてもよい。また、薄膜部205は、意匠部材64の外面側ではなく、内面側に形成されていてもよい。
61 支持部材(後側部材)
64 意匠部材
200 前面部(透光部)
201 壁部(透光部)
320 LED(光源)
212 傾斜面(後端部の側面)

Claims (2)

  1. 遊技者から見える前面部と、この前面部から後側に向けて延びる壁部とを有し、かつ前記前面部と前記壁部とが透光性を有する意匠部材と、
    前記意匠部材の後側に配置され、透光性を有しないかまたは前記意匠部材よりも透過率が低い透光性を有する後側部材と、を備える遊技機であって、
    前記壁部は、後端部が、後側ほど薄くなるテーパー状となっており、
    前記後側部材は、前記壁部のテーパー状となっている前記後端部の側面の少なくとも一部を後側から覆っていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記意匠部材および前記後側部材の後側に、前記意匠部材に向かう光を発する光源が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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