JP2006223762A - 発光装置、及びこれを搭載した遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる発光装置を提供する。
【解決手段】 LED12から出射する光を散乱板22で散乱させ、さらに、この散乱光を集光レンズ23で所定に集光する。これにより、発光装置1は、簡単な構成で、メリハリの利いた強烈な散乱光を発光することができる。そして、このようにメリハリの利いた強烈な散乱光を装飾光や演出光として使用することにより、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 LED12から出射する光を散乱板22で散乱させ、さらに、この散乱光を集光レンズ23で所定に集光する。これにより、発光装置1は、簡単な構成で、メリハリの利いた強烈な散乱光を発光することができる。そして、このようにメリハリの利いた強烈な散乱光を装飾光や演出光として使用することにより、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、特に、機器の装飾や演出に好適な光を発光する発光装置、及びこれを搭載した遊技機に関する。
一般に、パチンコ機やスロットマシーン或いはゲーム機等の遊技機においては、機器の装飾や演出等を目的として、遊技盤やその前枠等に各種の発光装置を具備している。この種の遊技機等に適用される発光装置の1つとして、発光ダイオード(LED)等の光源から出射する光を光学部材で散乱させることにより、機器の装飾効果や演出効果等の向上を図るものがある。例えば、特許文献1には、表面が曲面状に形成されるとともに、裏面に複数の凹状溝が刻設された光路形成体(光学部材)によって、LEDからの出射光を広角に散乱させる技術が開示されている。
特開2002−263267公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術のように光を広角に散乱させた場合、発光装置が発する散乱光はメリハリの少ないぼやけたものとなり、ユーザに対して十分に強いインパクトを与えることが困難な場合がある。これに対処し、散乱光によるインパクトを向上すべく、光源の増設等を行うと、発光装置の構造を複雑化等を招く。
本発明は、簡単な構成で、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる発光装置、及びこれを搭載した遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、光源と、前記光源から入射する光を散乱させて出射する散乱手段と、前記散乱手段に空隙を介して対向し、前記散乱手段から入射する散乱光を集光させて出射する集光手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施形態に係わり、図1は発光装置の要部断面図、図2は発光装置の分解斜視図、図3はLEDから出射した光の挙動を示す説明図である。
図1,2において、符号1は、特に遊技機等に好適な発光装置を示す。この発光装置1は、例えば、表面実装型の発光ダイオード(LED)12を光源とする光源ユニット10と、この光源ユニット10に冠設する光学系ユニット20とを有する。
光源ユニット10は、LED基板11を有する。LED基板11は、その基板面上に複数のLED12(例えば、青色、赤色、或いは、緑色に発光する各3個のLED12)を半田付け等によって保持し、保持した各LED12を図示しない電源回路と電気的に接続する。ここで、この光源ユニット10では、電源回路からの給電状態に応じて、各LED12を発光色毎に選択的に点灯させたり、異なる発光色のLED12を同時に点灯させる等、様々なバリエーションで各LED12を点灯させることが可能である。なお、図中符号13は、各LED12の発光効率を向上させるための放熱フィンであり、この放熱フィン13はLED基板11の裏面に固着している。
光学系ユニット20は、筐体21と、この筐体21に収容保持される散乱手段としての散乱板22、及び、集光手段としての集光レンズ23を有する。
図2に示すように、本実施形態において、筐体21は、略角筒形状をなし、その光軸方向の一端にLED挿入口30が開口している。また、筐体21の光軸方向の他端には、LED挿入口30に対向する出射口31が開口している。そして、図1に示すように、筐体21は、光源ユニット10に冠設した際に、LED挿入口30を通じて各LED12を内部に露呈させ、各LED12の出射平面12aを出射口31に対向させる。
また、筐体21は、一側に開口する光学部材挿入口33を有し、この光学部材挿入口33に隣接する各側壁の内側に、LED挿入口30側から順に、互いに対向する散乱板保持溝36、及び、集光レンズ保持溝37を有する。
散乱板22は、例えば、散乱板保持溝36に挿入保持される平面略矩形形状の光透過性基板22aの出射側に、複数の凹凸部からなる散乱面22bが形成された光学部材である。本実施形態において、散乱面22bは、例えば、不規則な形状の凹凸が配列する、いわゆるシボ形状(梨子地形状)となっている。そして、散乱板22は、散乱面22bの凹凸による屈折や反射等によって、LED12から入射した光を散乱させて出射する(図3参照)。
集光レンズ23は、例えば、集光レンズ保持溝37に挿入保持される平面略矩形形状のレンズ基板23a上に、複数のレンズ部23bが一体形成されたレンズアレイである。本実施形態において、各レンズ部23bは入射側のみにレンズ面を有する片凸のレンズ部で構成されており、これらは、レンズ基板23a上にマトリクス状に配列している。そして、集光レンズ23は、散乱板22に空隙を介して対向することにより、散乱板22から入射する散乱光を、各レンズ部23bでそれぞれ所定に集光させて出射する(図3参照)。この各レンズ部23bでの集光により、散乱板22で形成される散乱光の輝度ムラは強調され、結果として、発光装置1からはメリハリの利いた強烈な散乱光が発光する。
ここで、この集光レンズ23による散乱光の調整は、散乱板22に対する集光レンズ23の相対位置(すなわち、筐体21内での散乱板保持溝36と集光レンズ保持溝37との相対位置)を調整することで実現する。すなわち、本実施形態においては、例えば、各レンズ部23bの焦点位置が散乱面22bと一致するとき、集光レンズ23は散乱光を略平行光に集光させるよう設定されており、これら散乱板22と集光レンズ23との位置調整を行うことにより、発光装置1が発光する散乱光の状態をチューニングすることが可能となっている。
なお、図2中符号45は側板であり、この側板45は、散乱板22及び集光レンズ23を筐体21内に収容後に、例えば粘着テープ等による貼着によって、筐体21の光学部材挿入口33を閉塞する。
このような実施形態によれば、LED12から出射する光を散乱板22で散乱させ、さらに、この散乱光を集光レンズ23で所定に集光することにより、簡単な構成で、メリハリの利いた強烈な散乱光を発光することができる。そして、このようにメリハリの利いた強烈な散乱光を装飾光や演出光として使用することにより、散乱光による高い装飾効果や演出効果を実現することができる。
また、集光レンズ23をレンズアレイで構成することにより、各レンズ部23b自身による個別の作用のみならず、集光レンズ23全体としてのレンズ面の不連続性によっても散乱光の状態を変化させることができ、ユーザに対し、よりインパクトの強い散乱光を発光することができる。すなわち、複数のレンズ部23bの配列によって集光レンズ23には全体として不連続なレンズ面が形成されるので、集光レンズ23への入射位置に応じて散乱光の挙動を変化させることができ、よりメリハリの利いた強烈な散乱光を発光することができる。
また、集光レンズ23の焦点位置を散乱板22の近傍に設定することにより、結果として、各LED12を集光レンズ23の焦点位置から外れた位置に配設することができるので、各LED12の外部からの視認性を低下させることができ、外観上の美観を向上することができる。
また、集光レンズ23の各レンズ部23bを片凸レンズで構成し、各レンズ部23bのレンズ面を散乱板22側に対向させることにより、集光レンズ23が筐体21から外部に露呈する部分を平面化することができ、発光装置1の清掃等を行う際のメンテナンス性を向上することができる。
次に、図4及び図5は本発明の第2の実施形態に係わり、図4は発光装置の要部断面図、図5は発光装置の分解斜視図である。ここで、本実施形態において、発光装置51は、複数のLED12に代えて、異なる複数種類の色の発光が可能な単一のLED62を光源として採用している。また、散乱板22に代えて、散乱板72を散乱手段として採用している。また、集光レンズ23に代えて、集光レンズ73を集光手段として採用している。さらに、LED62と散乱板72との間には、導光板75が介装されている。その他、上述の第1の実施形態と同様の構成については、同符号を付して説明を省略する。
散乱板72は、例えば、散乱板保持溝36に挿入保持される平面略矩形形状の光透過性基板72aの出射側に、複数の凹凸部からなる散乱面72bが形成された光学部材である。本実施形態において、散乱面72bは、例えば、複数の三角錐プリズムの幾何学的な配列によって構成されている。そして、散乱板72は、散乱面72bの凹凸による屈折や反射等によって、LED62から入射した光を所定の規則性で散乱させて出射する。
集光レンズ73は、例えば、集光レンズ保持溝37に挿入保持される平面略矩形形状のレンズ基板73a上に、レンズ部73bが一体形成されたフルネルレンズである。本実施形態において、レンズ部73bは入射側のみにレンズ面を有する片凸のレンズ部で構成されており、このレンズ部73bのレンズ面は、環状の曲面部が同心上に連なる不連続なレンズ面となっている。
また、導光板75は、略直方体形状をなす光透過性の光学部材で構成され、LED62側から入射した光を散乱板72側へと導く。その際、導光板75は、LED62からの入射光を側壁で全反射させながら散乱板72側へと導くことにより、単一のLED62から出射する光を散乱板72の全面に入射させる。
このような実施形態によれば、上述の第1の実施形態で得られる効果に加え、散乱板72の散乱面72bに形成した幾何学的なカット(凹凸)と、集光レンズ73のレンズ部73bに形成した不連続なレンズ面との組み合わせによって、散乱光を所定の模様形状に集光できるという効果を奏する。具体的には、散乱板72と集光レンズ73との相互作用によって、高輝度な複数の光束が幾重もの環状に連なる模様の散乱光を形成することができる。
また、LED62と散乱板72との間に導光板75を介装することにより、少数のLED62を光源として用いた場合であっても散乱板72の全面に光を入射させることができ、しかも、散乱光の模様を、ユーザの見る角度に応じて変化させることができる。
なお、本実施形態において、集光レンズ73は、上述の第1の実施形態で説明した集光レンズ23と同様、レンズ基板73a上に複数のレンズ部73bを配列して構成したものであってもよいことは勿論である。
次に、図6は本発明の第3の実施形態に係わり、図6は本発明の遊技機としてのスロットマシンを実施するための一実施形態を示す正面図である。
図6に示すように、本実施形態において、スロットマシン100には、周面に絵柄を有する3つのリール101〜103、各回転リールの連続する3つの絵柄を見せるためのリール窓104(したがって、全部で9個の絵柄がリール窓104から見える。)、回転リール101〜103の回転を開始させるためのスタートレバー105、メダル投入口106、メダルの払い出し口107、メダルの受け皿108、クレジットから開始するためのクレジットベットボタン109〜111(メダル3枚掛けのボタン109、2枚掛けボタン110、1枚掛けボタン111)、クレジットの清算ボタン112、音声を出力するスピーカ113、クレジットの残枚数表示器114、払い出し枚数の表示やボーナス時のゲームの残挑戦回数などを表示する表示器115、ならびに遊技者が各回転リールを停止させるためのストップボタン121〜123などが具備されている。なお、符号124は、クレジットにするか否かを選択するクレジット選択スイッチであり、このスイッチ124がオンのときは、メダルの払い出しが50枚までは、内部にクレジットとして貯えることができる。払い戻しは、クレジット清算ボタン112を押すことにより、クレジットの残枚数表示器114に表示されている枚数のメダルが払い出される。
また、3つの回転リール101〜103の上部には、ゲームの演出光を発する発光装置として、例えば、上述の第1の実施形態で説明した構成の発光装置1が配設されている。なお、本実施形態において、発光装置1は幅方向に細長な形状となっている。
そうして、ゲームの方法は、遊技者がまず1枚ないし複数枚(2はたは3枚)のメダルを投入口106に投入した後に、スタートレバー105を操作することで、全リール101〜103の回転を開始させる。次に、ストップボタン121〜123を押下することで、次々と、リールの回転を停止させていく。ゲームは、メダルの投入枚数にしたがい直線上(メダル1枚投入時は入賞ラインの水平線1本、メダル2枚投入時は入賞ラインの水平線3本、メダル3枚投入時は入賞ラインの水平線3本と入賞ラインの斜め方向の2本の線2本の合計5本の直線上)に特定の絵柄が揃うと、「役」や「大当たり」(ボーナスゲームや、ビッグ・ボーナスゲーム)となり、それに応じたゲームの開始になったり、所定の枚数のメダルを下部に設けられたメダル払い出し口107からメダル受け皿口108へ排出する。なお、メダルの排出に代わって、スロットマシンをクレジット処理の状態(クレジット選択スイッチ124がオンの状態)にしておくと、メダルの払い出しは50枚までなされず、クレジットの表示器114にクレジットの枚数が加算され表示される。
また、スロットマシン100は、例えば、「役」や「大当たり」が発生した際に、発光装置1を発光させることで(すなわち、内部の各LED12を点灯させることで)、ゲームを演出する。
なお、上述の各実施形態においては、光源として表面実装型のLEDを用いた一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、いわゆる砲弾型のLEDを光源として用いてもよく、その他、各種放電管等を光源として用いてもよいことは勿論である。
また、本発明の発光装置を適用する遊技機は、スロットマシンに限定されるものではなく、例えば、パチンコ機やゲーム機等の各種遊技機に適用が可能であることは勿論である。
1…発光装置、10…光源ユニット、12…発光ダイオード(光源)、20…光学系ユニット、22…散乱板(散乱手段)、22a…光透過性基板、22b…散乱面、23…集光レンズ(集光手段)、23a…レンズ基板、23b…レンズ部、51…発光装置、72…散乱板(散乱手段)、72a…光透過性基板、72b…散乱面、73…集光レンズ(集光手段)、73a…レンズ基板、73b…レンズ部、75…導光板、100…スロットマシン(遊技機)
代理人 弁理士 伊 藤 進
代理人 弁理士 伊 藤 進
Claims (3)
- 光源と、
前記光源から入射する光を散乱させて出射する散乱手段と、
前記散乱手段に空隙を介して対向し、前記散乱手段から入射する散乱光を集光させて出射する集光手段と
を具備したことを特徴とする発光装置。 - 前記光源と前記散乱手段との間に、導光板を介装したことを特徴とする請求項1記載の発光装置。
- 請求項1または請求項2記載の発光装置を搭載したことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2005044677A JP2006223762A (ja) | 2005-02-21 | 2005-02-21 | 発光装置、及びこれを搭載した遊技機 |
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-
2005
- 2005-02-21 JP JP2005044677A patent/JP2006223762A/ja not_active Withdrawn
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