JP2019118324A - 植物養生シート及びそれを用いた植物養生シート敷設装置 - Google Patents

植物養生シート及びそれを用いた植物養生シート敷設装置 Download PDF

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Abstract

【課題】寒い環境下において保温性を有しかつ結露の発生も抑制した植物養生シート及びこれを用いた敷設装置を提供する。【解決手段】JIS L1096 A法(フラジール形法)での通気度が400cm3/cm2・s以上、光の透過率が70%以上である繊維布帛を含む植物養生シートが提供される。軸方向に沿って外周面に接続手段を有する筒状体と、当該接続手段を介して上記の植物養生シートとを接続してなる植物養生シート敷設装置がさらに提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、植物養生シート及びそれを用いた植物養生シート敷設装置に関するものである。
芝には、夏芝と冬芝があり、夏芝は暑い気候を好み、気温がおおよそ15℃を下回る冬になると休眠し、葉は褐色となり枯れたような状態となる。また、冬芝は、寒冷な気候を好み冬になっても葉は緑色の状態を維持するが、30℃を超える夏になると夏枯れを起こす可能性があった。
そこで、主として冬の競技であるサッカー、ラグビーが開催されるグランドでは、競技が開催されている間は、緑色の芝生の上での競技が選手、観客からも望まれているため、冬芝が植栽されている。
しかしながら、近年、オリンピックやワールドカップなどの国際大会をはじめ、夏にもサッカーやラグビーの試合が開催されることが多くなってきており、1年中、芝生の色が緑色であるグランドが望まれている。
そこで、本発明者らは、夏においても芝の葉を緑色の状態とするためにサッカー、ラグビー等が開催されるグランドにて夏芝を植栽し、当該夏芝の葉が冬においても緑色の状態を維持するための検討をおこなった。夏芝を植えたグランドでは、冬季に地温の低下を抑制することによって、夏芝の葉を緑色に保つことが重要なポイントとなる。
サッカー場やゴルフ場での芝生に対する降霜、降雪、冷気対策用の植物養生シートとして遮光率70〜10%、通気度50〜120cc/cm2/秒、通水量300cc以上の性能を有するシートが知られている。(特許文献1)
しかしながらこのような植物養生シートでは、通気量が小さいため、結露が多量に、また、長期に亘り発生するおそれがあり、芝が病気になる懸念がある。
また、この植物養生シートは、長期に亘り敷設しておくことを目的としたものであり、植物養生シートの敷設作業性(敷いたり、片付けたりの作業性)については考慮されていない。
国際公開第01/35723号
したがって、本発明では、寒い環境下において、保温性を有し、かつ、結露の発生も抑制した植物養生シートを提供することを目的とする。
また、本発明では、サッカー場やラグビー場のような広い範囲に対しても容易に養生シートを敷設したり、撤去したりすることが可能な植物養生シート及びこれを用いた敷設装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる植物養生シートは以下の構成を有する。
(1)JIS L1096 A法(フラジール形法)での通気度が400cm3/cm2・s以上、光の透過率が70%以上である繊維布帛を含む植物養生シート。
(2)前記繊維布帛のJIS L1096 B法(グラブ法)での引張強さが150N以上であり、JIS L1096 D法(ペンジュラム法)での引裂強さが8N以上である上記(1)に記載の植物養生シート。
(3)前記繊維布帛の寸法変化率が−2.5%以上、2.5%以下である上記(1)又は(2)に記載の植物養生シート。
(4)前記繊維布帛の目付が20g/m2以上、100g/m2以下である上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の植物養生シート。
(5)前記繊維布帛が、織物である上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の植物養生シート。
(6)前記繊維布帛が、二重織物であるか又は複数の織物を重ねて接合したものである上記(5)に記載の植物養生シート。
(7)前記繊維布帛が、合成繊維からなる上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の植物養生シート。
(8)前記合成繊維が、モノフィラメントからなる上記(7)に記載の植物養生シート。
(9)前記合成繊維がポリエステル繊維からなる上記(7)又は(8)に記載の植物養生シート。
(10)前記繊維布帛の厚みが0.5mm以下である上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の植物養生シート。
(11)前記繊維布帛を複数接合してなり、少なくとも1辺の長さが20m以上である上記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の植物養生シート。
(12)軸方向に沿って外周面に接続手段を有する筒状体と、前記接続手段を介して上記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の植物養生シートとを接続してなる植物養生シート敷設装置。
(13)前記筒状体は、空気が充填された袋状物である上記(12)に記載の植物養生シート敷設装置。
本発明の植物養生シートは、地温の低下を抑制しながら、植物に太陽光等を届けることができ、結露の発生も抑制するため、植物、特に夏芝であっても冬場に緑色の葉を維持し、きれいなグランドを提供することができる。
また、本発明の好ましい形態では、植物養生シートは、乾燥時はもちろんのこと、水を吸い難いため、濡れた場合も重くなり難く敷設(敷いたり、片付けたり)しやすい。また、軽く、適度に硬いとの観点からも敷設(敷いたり、片付けたり)時の作業性に優れている。
また、本発明の好ましい形態では、植物養生シートは、雨や散水などで水で濡れたり、乾いたりしても伸びたり、縮んだりすることが抑止され、寸法安定性に優れる。
また、本発明の植物養生シート敷設装置を用いれば、植物養生シートを容易に敷設したり、片付けたりすることができる。
袋状物から構成される筒状体を用いた本発明に係る植物養生シート敷設装置の模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る植物養生シートについて説明を行う。
<植物養生シート>
本実施の形態の植物養生シートは、JIS L1096 A法(フラジール形法)での通気度が400cm3/cm2・s以上、光の透過率が70%以上である繊維布帛を含むものである。
一般に、保温性を改善するには密閉性を高めることが必要である。したがって、結露の発生を抑制するために通気性を高めた場合には、当然ながら保温性は低下することになる。このため、保温性の改善と結露の発生の抑制という2つの課題は相反する課題と言え、これらの課題を同時に解決する植物養生シートを提供することは一般に非常に困難である。しかしながら、今回、本発明者らは、光の透過率が70%以上の繊維布帛を使用することで、結露の発生を抑制するために通気性を高めた場合であっても、冬場の寒い環境下においてさえ、芝等の植物の葉を緑色に保つのに十分な保温性を達成することができることを見出した。その結果として、本発明の植物養生シートによれば、地温の低下を抑制しながら、植物に太陽光等を届けることができ、さらには結露の発生も抑制するため、植物、特には夏芝のような植物であっても冬場に緑色の葉を維持し、きれいなグランドを提供することが可能となる。
本実施の形態の植物養生シートは、JIS L1096 A法(フラジール形法)での通気度が400cm3/cm2・s以上である繊維布帛を含む。当該繊維布帛の通気度は、好ましくは500cm3/cm2・s以上、より好ましくは600cm3/cm2・s以上、さらにより好ましくは700cm3/cm2・s以上であるとよい。上限は、保温性や強度の観点より、1000cm3/cm2・s以下がよい。
上記下限値以上であれば、結露を抑止し、芝等の植物が病気になって枯れることを抑制することができる。
特に、地中に温水などを通すヒートパイプなどのアンダーヒーティング保温手段を利用したグランドなどでは特に結露が発生し、芝等の植物が病気になり易い環境になることで褐色化したり枯れることが懸念される。このような場合においても蒸れや結露の発生を抑制し、植物が病気になり褐色化したり、枯れることを抑制することができる。なお、上記のような比較的高い通気度は、当業者に公知の任意の方法によって達成することができ、特に限定されないが、例えば、繊維布帛の織り密度又は編み密度等を適切に制御、特には比較的低い値に制御することによって達成することができる。
また、本実施の形態の植物養生シートは、光の透過率が70%以上である繊維布帛を含む。当該繊維布帛の光の透過率は、好ましくは75%以上、さらにより好ましくは80%以上がよい。また、上限は特に限定されるものではないが、通気性や保温性の観点より95%以下であり、より好ましくは90%以下、さらに好ましくは85%以下である。
上記下限値以上であれば、太陽光等の光が養生シートを透過し、植物の光合成を阻害することを抑え、また、地温を上昇させ夜間に地中の温度が低くなりすぎることを抑制するとの観点から好ましい。また、光の透過率が上限値を超えた場合には、地面からの放熱が多くなり必要な保温性を下回るおそれがある。なお、上記範囲の光の透過率は、当業者に公知の任意の方法によって達成することができ、特に限定されないが、例えば、繊維布帛の織り密度又は編み密度等を適切に制御すること及び/又は適切な色の繊維布帛を使用することによって達成することができる。より具体的には、上記のような比較的高い光の透過率は、繊維布帛の織り密度又は編み密度等を比較的低い値に制御するか及び/又は着色しない生成り色や白色等の繊維布帛を使用することによって達成することができる。本発明において、透過率の測定は、日本分光株式会社製の分光光度計V−650を用い、積分球装着、測定波長400〜700nm、5nm刻みでの波長毎の透過光を測定し、波長400〜700nmにおける透過率を求めた。
本実施の形態の植物養生シートは、JIS L1096 B法(グラブ法)での引張強さが150N以上である繊維布帛を含むことが好ましい。当該繊維布帛の引張強さは、より好ましくは200N以上、さらにより好ましくは300N以上がよい。上限は特にないが1000N程度である。
繊維布帛のタテ方向、ヨコ方向の少なくとも一方の引張強さが上記の下限値以上であるとよい。好ましくは、タテ方向、ヨコ方向のいずれもが上記の下限値以上であるとよい。なお、本明細書において、「タテ方向」及び「ヨコ方向」とは、特に断りのない限り、それぞれ繊維布帛又は植物養生シートの長辺方向及び短辺方向を言うものであり、長辺と短辺の長さが同じ場合には、特に区別はなく、繊維布帛又は植物養生シートの互いにほぼ直行する2つの辺のうち一方と他方について言うものである。
上記の下限値以上であれば、1辺の長さが20mを超える大きな植物養生シートの敷設の際や片付ける際に植物養生シートを引っ張った場合であっても、植物養生シートが裂けることを抑制することができる。
本実施の形態の植物養生シートは、JIS L1096 D法(ペンジュラム法)での引裂強さが8N以上である繊維布帛を含むことが好ましい。当該繊維布帛の引裂強さは、より好ましくは10N以上、さらにより好ましくは15N以上又は20N以上がよい。上限は特にないが100N程度である。
繊維布帛のタテ方向、ヨコ方向の少なくとも一方が上記下限値以上の引裂強さを有するとよい。好ましくは、タテ方向、ヨコ方向のいずれもが上記の下限値以上であるとよい。
上記の下限値以上であれば、植物養生シートの敷設時や片付ける際に、シートが異物に引っかかった場合であっても、植物養生シートが裂けてしまうことを抑制することができる。
例えば、本発明の植物養生シートをサッカー場やラグビー場の芝を養生するのに使用する場合には、植物養生シートの敷設作業や撤去作業の際に、当該植物養生シートの上を人が歩きながら作業を行うことがある。このような場合であっても、繊維布帛が上記のような高い引張強さ及び/又は引裂強さを有することで、当該繊維布帛を含む植物養生シートの破損を確実に防ぐことができる。
上記範囲の引張強さ及び引裂強さは、当業者に公知の任意の方法によって達成することができ、特に限定されないが、例えば、繊維布帛の織り密度又は編み密度、繊維布帛に使用される素材、及び織り方又は編み方等を適切に制御又は選択することによって達成することができる。例えば、植物養生シートの通気性を高めるために繊維布帛の織り密度又は編み密度等を比較的低い値に制御した場合には、当該繊維布帛の引張強さ及び引裂強さは一般に低くなる傾向にある。したがって、強度と通気性を両立させることは一般に困難である。しかしながら、本発明においては、このような場合であっても、例えば、繊維布帛を二重織物等によって構成することで、通気度については400cm3/cm2・s以上の要件を満足させつつ、繊維布帛の引張強さ及び引裂強さを所望の範囲内に制御することが可能である。
本実施の形態の植物養生シートは、寸法変化率が−2.5%以上、2.5%以下である繊維布帛を含むことが好ましい。当該繊維布帛の寸法変化率は、より好ましくは−2.0%以上、2.0%以下又は−1.5%以上、1.5%以下、さらにより好ましくは−1.0%以上、1.0%以下、最も好ましくは−0.7%以上、0.7%以下である。
繊維布帛のタテ方向、ヨコ方向の少なくとも一方が上記の範囲の寸法変化率を有するとよい。好ましくは、タテ方向、ヨコ方向のいずれもが上記の範囲の寸法安定率であるとよい。
上記の範囲であれば、グランド等に植物養生シートを敷設し、散水したり、雨が降ったりし植物養生シートが湿潤状態となった場合、また、晴れて乾燥状態となった場合においても、植物養生シートの寸法が安定しているため、安定した敷設状態を保つことができる。
寸法変化率が上記の範囲を逸脱すると、植物養生シートが乾燥時や湿潤時に寸法が大きく変化し、例えば、植物養生シートが縮み、グランド上の芝等の植物が植えられている箇所の一部が外気に曝されたり、植物養生シートとグランドを接合した箇所、例えば、植物養生シートに取り付けた鋲がハトメ等から外れたり、植物養生シートが裂けるなどして、植物が外気に曝されたり、弱い風などであっても植物養生シートが飛ばされたりするおそれがある。また、植物養生シートやグランドに設置した植物養生シート固定手段の修理や買い替えなど経済的な損失も生じるおそれもある。
本発明において、寸法変化率の測定は、JIS L1096 寸法変化 a)浸せき処理方法 A法(常温浸漬法)に準じて試験をおこなった。なお、長さの測定は雨や散水で濡れたときを想定し、規定の時間、水に浸漬した後、水から取り出し、直ちに試料の測定区間の長さを測定する湿潤時の寸法変化率、それから、水切りや脱水を行わず、平干にて風乾した後の試料の測定区間の長さを測定する乾燥時の寸法変化率を求めた。湿潤時と乾燥時で寸法変化率の絶対値が異なる場合には、絶対値が大きい方の寸法変化率をその試料の寸法変化率とする。例えば、ある試料の湿潤時の寸法変化率が−1.0%であり、乾燥時の寸法変化率が0.5%である場合、この試料の寸法変化率は−1.0%となる。一方、絶対値が同じであって、符号が異なる場合には、両方の値をその試料の寸法変化率として採用する。
なお、寸法変化率は、最初の処理前の長さに対して、水への浸漬及び乾燥の作業を3回繰り返した後の各処理後の長さから下記の式(1)により求めた。
また、寸法変化率(%)は植物養生シートのタテ方向、ヨコ方向それぞれに対し行った。
寸法変化率=(最初の処理前の長さ−処理後の長さ)/(最初の処理前の長さ)×100・・・(1)
また、本実施の形態の植物養生シートは、目付が20g/m2以上、100g/m2以下である繊維布帛を含むことが好ましい。当該繊維布帛の目付は、より好ましくは90g/m2以下、さらにより好ましくは80g/m2以下がよい。上記上限値を下回れば軽い植物養生シートが得られる。このような軽い植物養生シートを使用することで、それを敷設する際や片付ける際の作業性を顕著に改善することが可能となる。また、植物養生シートが軽いことで、当該植物養生シートと植物の間に空間を形成しやすくなるため、保温性や結露の抑制にも優れる。加えて、このような軽い植物養生シートを使用することで、植物養生シートを敷設した際に植物にかかる圧力を軽減することができるため、植物の育成の観点からも非常に有利である。
また、下限は小さい方が軽量や光の透過性の観点から好ましいが、強度や保温性の観点より30g/m2以上が好ましく、40g/m2以上がより好ましい。
また、本実施の形態の植物養生シートは、厚みが、0.5mm以下の繊維布帛を含むことが好ましく、さらに好ましくは0.4mm以下、さらにより好ましくは0.3mm以下の繊維布帛を含むのがよい。
上記上限値を下回れば嵩の小さな植物養生シート及び植物養生シート敷設装置が得られる。特に大きなグランドに植物養生シートを用いる場合は、繊維布帛自体としては少しの厚みの差であっても、植物養生シート全体としては嵩の差異が非常に大きくなるため、作業性等の観点で極めて有効である。
繊維布帛の厚みの下限は特に限定されないが、保温性や強度が小さくなりすぎたり、通気度が大きくなりすぎるおそれがあるとの観点から0.05mm以上がよい。より好ましくは0.10mm以上がよい。
また、本発明の実施形態の植物養生シートは、JIS L1096 剛軟度 A法(カンチレバー法)での剛軟度が50mm以上の繊維布帛を含むことが好ましく、より好ましくは70mm以上、さらに好ましくは80mm以上の繊維布帛を含むのがよい。上限値は200mm以下が良く、好ましくは150mm以下が良い。
繊維布帛のタテ方向、ヨコ方向の少なくとも一方が上記の剛軟度を有するとよい。好ましくは、タテ方向、ヨコ方向のいずれもが上記の剛軟度を有するものであるとよい。
剛軟度が上記の下限値以上であれば、植物養生シートの滑りもよくなり芝等の地被植物を傷めにくく、また、静電気によるまとわりつきを抑制し、形状の保持性も優れ、植物養生シートの敷設の際や片付ける際の作業性に優れる。また、植物と植物養生シートの間に空間を形成し、保温性や結露抑制性に優れる。特に、植物養生シートが下記に説明を行うモノフィラメントを用い、上記の剛軟度を有するとより好ましい。
また、上記上限値を超えると植物養生シートの巻き取りや折り畳み等の作業性が悪くなり、また、収納時の嵩が大きくなったり、植物養生シートの折れジワなども顕著となるおそれがある。
本実施の形態に有用な繊維布帛の素材は、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成繊維、レーヨン、バンブー繊維、大豆蛋白繊維などの再生繊維、トリアセテート、ジアセテートなどの半合成繊維、綿、麻、絹、毛などの天然繊維などであってよく、これらのうち複数種の繊維が混繊、混紡等なされているものであってもよい。
雨に濡れたり、乾いたりしたときの寸法安定性(寸法変化率の絶対値が小さい)の観点より素材は合成繊維が好ましく、特に、当該合成繊維は、ポリエステル、ポリプロピレン、及びポリ塩化ビニルからなる群より選択される少なくとも1種を含むか又は上記の群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。得られる養生シートの強度の観点からはポリエステルが好ましい。一方、結露対策として、ポリビニルアルコール繊維を用いた植物養生シートが知られているが、ポリビニルアルコール繊維を用いたものでは雨などの水に濡れたり、乾いたりを繰り返すことによる寸法変化が大きいといった点で不利である。また、ポリビニルアルコール繊維を用いた場合には、降雨時や散水時に限らず、夜露等であっても影響を受け頻繁に伸び縮みが発生し、植物養生シートやグランドの固定手段にも大きな負荷がかかってしまうおそれがある。また、ポリビニルアルコールが水を吸うことにより、植物養生シートが重くなり、大きなエリアに敷設するための植物養生シートとして用いるには作業性が悪化する場合がある。特に、植物養生シートを比較的頻繁に敷いたり、片づけたりする作業が必要な用途においては、作業性の悪化は極めて大きな問題となる。一方、本発明の好ましい実施の形態によれば、繊維布帛の素材として、ポリエステル、ポリプロピレン、及びポリ塩化ビニルからなる群より選択される少なくとも1種を含むか又は上記の群より選択される少なくとも1種である合成繊維、特にはポリエステルを使用することにより、ポリビニルアルコールを使用した場合のような作業性の悪化を回避することが可能であり、よって、比較的頻繁に敷いたり、片づけたりする作業を必要とする用途においても本発明の植物養生シートを適用することが可能である。
また、繊維布帛を構成する糸は、モノフィラメント、マルチフィラメントいずれであっても良いが、得られる植物養生シートが上記のような適度な硬さ(剛軟度)を有し、植物養生シートの敷設や片付け作業などの作業性の観点からモノフィラメントが好ましい。また、芝などの地被植物を傷めにくいとの観点からもモノフィラメントが好ましい。より詳しくは、モノフィラメントを使用することで、得られる植物養生シートが適度な剛軟度を有するため、植物養生シートの滑りがよくなり芝などの地被植物を傷めにくくするという効果を奏することができる。その結果として、植物養生シートを敷設した状態から撤去する際にも、芝などの葉が切れたり、切れた葉が植物養生シートに挟まったりすることがほとんどなく、よって芝などの地被植物を傷めにくくするという効果に加えて、シートに挟まった葉を取り除いたりといった煩わしい作業も必要なく、植物養生シートを常にきれいな状態で使用することができるという効果も奏することができる。
糸の太さは特に限定されるものではなく、7デシテックス〜500デシテックス程度のものを用いればよい。得られる植物養生シートの強度及び他の物性のバランスの観点からは、下限値は20デシテックス以上が好ましく、さらに好ましくは30デシテックス以上がよい。また、上限値は、300デシテックス以下が好ましく、さらに好ましくは100デシテックス以下がよい。
また、繊維布帛の形状は、織物、編物、不織布であってもよく特に限定されるものではない。植物養生シートの敷設時や片付け時の作業性の観点からは織物が好ましい。
また、繊維布帛は、保温性及び強度の観点より、二重織物であるか又は複数の織物及び/若しくは編物を重ねたものが好ましく、敷設時や片付け時の作業性や収納性(嵩高にならない)の観点からは、二重織物であるか又は複数の織物を接合したものが好ましい。織物及び/又は編物の接合には、糸で縫い合わせたもの、接着剤で貼り合わせたものなどが挙げられるが特に限定されるものではない。しかしながら、単に複数の織物や編物を重ねて部分的に接合しただけのものと比べて、二重織や縫い合わせなどによって複数の織物や編物をしっかりと接合した繊維布帛を使用することで、植物養生シートの敷設作業や巻き取り作業の際のシートのずれを容易に防止することが可能となる。シートのずれを防止することは、サッカー場やラグビー場などのような大きなグランドの芝を養生する場合には特に重要である。なぜならば、サッカー場やラグビー場などの芝を養生する場合には、例えば、数十m〜100m程度又はそれ以上の長さを有するシートが使用され得るが、このような長さのシートを敷設したり、巻き取ったりする際にずれが生じると、それは約4〜6mのずれとなることがあり、このようなずれが生じた場合にはシートの敷設や巻き取り作業を継続することができなくなるからである。
なお、本実施の形態において、植物養生シートとして、複数の繊維布帛を重ねて接合したものを用いる場合には、当該複数の繊維布帛を重ねて接合したものが本発明における繊維布帛としてみなされる。従って、例えば、2枚の繊維布帛を重ねて植物養生シートとして用いる場合には、2枚の繊維布帛を重ねたもので、上記の通気度、光の透過率、引張強さ、引裂強さ、寸法安定性、及び剛軟度等の性能を有するものが本実施の形態の繊維布帛となる。
また、これらの繊維布帛は、黒、赤、黄、緑、青などの任意の色、また、蛍光色や植物の育成に適していると言われている色に着色されていてもよい。地温の上昇や光の透過率の観点からは、着色しない生成りや白色の繊維布帛を用いるとよい。
また、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、これらの繊維布帛に、抗菌防臭加工、消臭加工、制菌加工、赤外線吸収加工、紫外線吸収加工、防虫加工、防ダニ加工、抗アレルゲン加工、制電加工、吸水加工、吸湿加工、撥水加工、難燃加工等を施し、各々の性能を有する繊維布帛であってもよい。
また、繊維布帛に対し、カレンダー加工等を施し、糸を扁平化させることにより、保温性を高めたり、通気度を低下させたものであってもよい。
また、本実施形態の植物養生シートは、当該植物養生シートの少なくとも1辺にハトメ、フック、ファスナー、面ファスナー、ボタン、紐などの接合手段を有するとよい。このような接合手段とくさびやグランドに設置されている固定手段(雄雌の相手方など)を接合することにより、植物養生シートをグランドに敷設し、固定できる。また、後に説明を行う植物養生シート敷設装置の筒状体と植物養生シートの接合にも用いることができる。
植物養生シートにおけるこれらの接合手段の設置部分は、繊維布帛を複数回、折り返し2重、3重の構造としたり、他の補強材を用い補強するとよい。このような補強材としては、例えば、透明なフィルム等を使用することが好ましい。接合手段の設置部分のための補強材として透明なフィルムを使用することで、このような設置部分においても光を十分に透過させることができるので、当該設置部分の箇所に対応する植物の葉だけがライン状に褐色化したりすることもなく、他のシート敷設箇所と同様に、植物の葉を確実に緑色に保つことが可能となる。
また、植物養生シートは、ハトメ等の接合手段を有さないものであってもよい。
また、本実施形態の植物養生シートの大きさは、植物養生シートの敷設する場所に応じ任意の大きさであればよく特に限定されるものではない。例えばタテ方向10cm〜1km、ヨコ方向10cm〜1kmなどが挙げられる。
また、植物養生シートは、前記繊維布帛を複数接合したものであってもよく、より具体的には長さ方向若しくは長辺方向及び/又は幅方向若しくは短辺方向に接合したものであってもよい。
特に、本実施の形態の植物養生シートは、少なくとも1辺の長さが20m以上であっても、より具体的にはタテ方向の長さが20m以上及び/又はヨコ方向の長さが20m以上であっても、強度を保ち、また、敷設時や片付け時の作業性に優れるものである。さらに、タテ方向の長さが20m以上及びヨコ方向の長さが20m以上であっても、さらに、植物養生シートの1辺が50m以上であっても前記作業性に優れるものである。上限は特にないが、一般的なサッカー場やラグビー場であれば150m程度である。
また、複数枚の植物養生シートを少しずつ重ねて広い敷設場所に植物養生シートを敷設してもよい。
また、大きな植物養生シートを得るために、複数の繊維布帛を長さ方向若しくは長辺方向及び/又は幅方向若しくは短辺方向へ接合してもよい。このような繊維布帛の接合は、縫製、接着剤、面ファスナー、ボタン等任意のもので行えるが、縫製によるものが植物養生シートの軽量化、作業性の観点より好ましい。
また、これらの接合において凸部が生じる場合には、当該凸部となる箇所は、植物と接する面となるように敷設すると、植物と植物養生シートの間の空気層が増加し、保温性、結露防止性の観点より好ましい。一般的に凸部を植物と接する面に配置すると、植物が凸部に押され、凹部を形成するおそれがあるが、本実施の形態の植物養生シートは軽いためこのようなリスクは軽減され、上記の効果を得ることができる。
以上の植物養生シートを用いることにより、保温性を有し、光の透過性に優れ、また、植物と植物養生シートの間での結露を抑制し、植物の育成性に優れる。従って、夏芝を敷いたグランドにおいて、冬季の間も緑色の葉を有するグランドの状態を維持することができる。
また、本発明の好ましい形態に係る植物養生シートは、軽く、さらに、水を吸い難いため濡れていても重くなり難く敷設(敷いたり、片付けたり)しやすい。また、雨など、水で濡れたり、乾いたりしても縮むことを抑止し、寸法安定性に優れる。また、適度に硬く敷設(敷いたり、片付けたり)しやすいものである。
<植物養生シート敷設装置>
以下に、本実施の形態の植物養生シート敷設装置について説明を行う。
本実施の形態の植物養生シート敷設装置は、軸方向に沿って外周面に接続手段を有する筒状体と、当該接続手段を介して前記の植物養生シートとを接続してなるものである。なお、植物養生シートに関して上記にて説明した事項は一部説明を省略した。
本実施の形態の植物養生シート敷設装置の筒状体は、袋状物であって前記袋状物に空気を充填することにより筒状体となるもの、発泡スチロール製の筒状体、樹脂製の筒状体、木製の筒状体、金属製の筒状体など任意のものを用いることができる。筒状体の内部は中空であっても、中実であってもよい。
軽量で作業性に優れるとの観点からは、袋状物であって当該袋状物に空気を充填させることにより筒状体となるものや発泡スチロール製の筒状体が好ましい。
また、袋状物で空気を入れて膨らますと筒状体となるものは、敷設作業時や片付ける際の巻き取り作業時以外は、空気を抜いてしまうとコンパクトになり収納が容易等の観点より好ましい。
筒状体は、当該筒状体の軸方向に沿って外周面に接続手段を有し、当該接続手段を介して前記の植物養生シートの少なくも1辺と接続する。
接続手段は、ハトメ、フック、ファスナー、面ファスナー、ボタン、紐、接着剤(両面テープなど含む)などの任意の接続手段を用い、筒状体と植物養生シートとを接続すればよい。
筒状体の大きさは植物養生シートの敷設場所の広さに応じ任意の大きさとすればよく特に限定されるものではない。
例えば、筒状体の軸方向の長さが10cm〜100m、筒状体の太さ又は直径が1cm〜2m程度であってもよい。
サッカー場やラグビー場用の植物養生シート敷設装置に用いる筒状体であれば長さ5〜150m、直径30cm〜1.5m程度の筒状体を用いるとよい。
また、筒状体に接合される植物養生シートの筒状体と接合する辺の長さは筒状体の長さとほぼ同じ長さか、少し短めが作業性の観点よりよい。また、筒状体の軸方向と垂直な位置関係となる植物養生シートの辺の長さは、特に限定されるものではないが50cm〜1km程度である。
サッカー場やラグビー場用の植物養生シート敷設装置に用いる植物養生シートであれば幅(筒状体と接続される植物養生シートの辺)は5〜150m、長さ(筒状体の軸方向と垂直な位置関係となる植物養生シートの辺)は10〜200m程度がよい。
図1は、袋状物から構成される筒状体を用いた本発明に係る植物養生シート敷設装置の模式図である。ここで、図1(a)は、植物養生シート敷設装置における筒状体を構成する袋状物1を示している。袋状物1は、空気を充填するための少なくとも1つの空気充填口2を具備し、軸方向に沿ってその表面に接続手段3、例えば、面ファスナー(オス)が取り付けられている。なお、図1(a)では、空気充填口2は、筒状体の一方の端部を構成する袋状物1の対応する箇所に設けられている。しかしながら、空気充填口2は、このような箇所には限定されず、袋状物1の任意の適切な1つ又は複数の箇所に設けることができる。次いで、袋状物1は、空気充填口2から空気を充填することにより筒状体4の形態にされる(図1(b))。最後に、筒状体4の接続手段3と、植物養生シート5の少なくとも1辺に設けられた接合手段6(例えば、面ファスナー(メス))とを接続し、次いで筒状体4を転がすなどして筒状体4の周りに植物養生シート5を巻き付けることにより植物養生シート敷設装置10が得られる(図1(c))。
本実施の形態の植物養生シート敷設装置を用いて、植物養生シートを敷設する方法は、例えば、サッカー場であれば、タッチライン又はゴールラインと植物養生シートの筒状体の軸方向が平行となるようにし、植物養生シートを敷設したい場所の少し手前に、植物養生シート敷設装置を置き、植物養生シートを敷設したい方向(グランドの中に向かって)に、筒状体を転がしていくことにより、容易に植物養生シートを敷設することができる。
また、1枚の植物養生シートで植物養生シートを敷設したいエリア全体を敷設できない場合は、敷設済みの植物養生シートと少し重なるようにして、次に植物養生シートを敷設し、これを繰り返して、目的とするエリア全体に植物養生シートを敷設すればよい。
また、植物養生シートと植物養生シートを複数枚並べて敷設した場合には、隣り合う植物養生シートと植物養生シートの平行に存在する辺近辺に、紐、フック、ボタン、面ファスナーなどの接合手段を設け、隣り合う植物養生シート同士を接合してもよい。
グランドなどに敷いた植物養生シートの端部(筒状体に取り付けた辺及びそれと向かい合う辺)は、当該端部に設けられている接合手段、例えばハトメの場合にはハトメにクサビを打ち込みグランドと接合し固定したり、植物養生シートの端部に設けられている接合手段とグランドに設置されている固定手段とを接続し固定すると好ましい。
また、1又は複数の植物養生シートを敷設した場合には、少なくとも敷設箇所の最外周の辺を構成する植物養生シートの外周を植物養生シートに設けられているハトメ等の接合手段とクサビ等を用いグランドと固定したり、植物養生シートに設けられている接合手段とグランドに設置されている固定手段とを接続すると好ましい。
従って、この場合は、敷設箇所の最外周の辺を構成する植物養生シートの最外周に位置する辺には端部と同様に接合手段を有すると好ましい。
また、上記の敷設作業時に植物養生シートがずれたり、植物養生シートとグランドの固定具を接続するときなど、植物養生シートの位置を調整したい場合などであっても、本実施の形態の植物養生シートは、適度な剛軟度を有するために、手で引張るなどすることにより、芝の上や植物養生シートの上を滑って移動し易く、また、引張られた際にもその張力に対し耐えうる強度を有しているため作業性に優れる。
以上のように本実施の形態の植物養生シート敷設装置を用いれば、容易に本実施の形態の植物養生シートを敷くか又は片付ける敷設作業をすることができる。従って、上記の植物養生シートを敷いたり、片付けたりする敷設作業が容易なため、きめ細やかな対応を行いやすく、夏芝が冬でも緑色の葉を有するようにするなどの環境を植物により提供することができる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
なお、本発明における各種物性は以下の方法で測定を行った。なお、本発明における各種物性値の測定は、複数の繊維布帛を接合した繊維布帛を、本発明の繊維布帛として用いる場合、各種物性値の測定については、繊維布帛と繊維布帛の接合部は避けるようにしてサンプリングを行い接合部の無い試料(接合せずに繊維布帛と繊維布帛を重ねたもの)を用い、また、接合部を避けることができない場合には、接合部を含む試料を用いて各物性値を測定する。なお、複数の繊維布帛を重ねて用いた繊維布帛の寸法変化率についても、上記の方法でサンプリングし、例えば、重ねた複数の繊維布帛のそれぞれで寸法変化率が異なる場合には、寸法変化率の値(絶対値)の大きい方の繊維布帛の寸法変化率を採用する。(サンプリングした試料に接合部がある場合には、接合された試料で測定した値が寸法変化率となる。)
(1)通気度
JIS L1096 A法(フラジール形法)に準じて試験を行った。
(2)光の透過率
透過率の測定は、日本分光株式会社製の分光光度計V−650を用い、積分球装着、測定波長400〜700nm、5nm刻みでの波長毎の透過光を測定し、波長400〜700nmにおける透過率を求めた。
(3)引張強さ
JIS L1096 引張強さ B法(グラブ法)に準じて試験を行った。
(4)引裂強さ
JIS L1096 引裂強さ D法(ペンジュラム法)に準じて試験を行った。
(5)寸法変化率
寸法変化率の測定は、JIS L1096 寸法変化 a)浸せき処理方法 A法(常温浸漬法)に準じて試験をおこなった。なお、長さの測定は雨や散水で濡れたときを想定し、規定の時間、水に浸漬した後、水から取り出し、直ちに試料の測定区間の長さを測定する湿潤時の寸法変化率、それから、水切りや脱水を行わず、平干にて風乾した後の試料の測定区間の長さを測定する乾燥時の寸法変化率を求めた。
なお、寸法変化率は、最初の処理前の長さに対して、水への浸漬及び乾燥の作業を3回繰り返した後の各処理後の長さから下記の式(1)により求めた。
また、寸法変化率(%)は植物養生シートのタテ方向、ヨコ方向それぞれに対し行った。
寸法変化率=(最初の処理前の長さ−処理後の長さ)/(最初の処理前の長さ)×100・・・(1)
(6)目付
試料を100cm2にカットし、電子天秤を用い重さを測定し、単位を1m2あたりに換算した。
(7)厚み
株式会社尾崎製作所製PEACOK(製品名)MODEL Hを用いて厚みを測定した。
(8)芝生に敷設したときの地中温度と状態の観察
既設の夏芝を敷き詰めた箇所(芝生)にて、地表から5cmの深さの位置に温度計(熱電対)を設置した。次に、その温度測定位置がほぼ中央となるように、タテ×ヨコが1.5m×1.5mの植物養生シートを芝生の上に敷き、植物養生シートが風で飛ばされないように、4辺それぞれに対し4カ所ずつクサビを用いて地面に固定した。そして、10月〜3月にかけて温度測定と目視による観察を行った。
(実施例1)
太さ56デシテックスのポリエステル製のモノフィラメントを用いて得られた幅1.46mの二重織物を繊維布帛として用いた。当二重織物は4.5cm間隔で製織時に一方向に接合したものである。当該繊維布帛の各種測定値は表1に記載した。
次に、当該繊維布帛を幅1.46m、長さ24mにカットしたものを65枚準備した。この繊維布帛を長さ方向に沿ってミシンを用い縫製により接合し、幅24m、長さ約90mの繊維布帛を得た。
次に、長さ24mの1辺の端部に面ファスナー(メス)を取り付けた。他の3辺には5m間隔でハトメを取り付け、タテ方向約90m、ヨコ方向24mの植物養生シートを得た。
次に、筒状体として、軸方向に沿って面ファスナー(オス)を取り付けた袋状物であって、前記袋状物中に空気を充填することにより筒状体の状態となるものを準備し、ポンプを用い空気を充填した。
次に、筒状体の面ファスナー(オス)と植物養生シートの面ファスナー(メス)を接触させ筒状体と植物養生シートを接続した後、筒状体に植物養生シートを巻き付け、植物養生シート敷設装置を得た。植物養生シートを巻き付けた後、筒状体の中に充填した空気を抜いて、畳んで保管した。当該植物養生シート敷設装置は、コンパクトになり、保管場所が少なくて済んだ。なお、袋状物の中に空気を充填させ、筒状体の状態で保管してもよい。
次に、芝が植えられているサッカー場に本実施例の植物養生シート敷設装置を用いて、植物養生シートを敷設した。
まず、サッカー場のタッチラインの外側約3mのところに、タッチラインとほぼ筒状体の軸方向が平行となるように植物養生シート敷設装置を置き、植物養生シートの長さ24mの端部に取り付けてあるハトメにくさびを用い、グランドに固定した。
次に、袋状物の中にポンプを使用し空気を充填し、筒状体を得た後、3人が筒状体の軸方向に沿って並び、前記タッチラインと向かい合うタッチラインンの方へ筒状体を転がしながら、幅24m、長さ約90mの箇所に植物養生シートを敷いた。袋状物に空気を充填した後の筒状体を転がし敷設する作業は数分で完了した。
当該3人は、植物養生シートの上を歩きながら筒状体を転がしたが、植物養生シートは破れたりすることはなかった。
また、90m敷設した後、筒状体から空気を抜くことにより、筒状体と接続した植物養生シートの24mの1辺の端部を固定する重しとして、当該空気を抜いた袋状物を用いても良いし、袋状物から植物養生シートを取り外し、植物養生シートの筒状体を接合してあった辺(端部)に設けた接合手段を用いグランドに設けた固定手段と接合し、植物養生シートをグランドに固定してもよい。
また、同様の植物養生シート敷設装置を用い、先に敷設した植物養生シートと100cm程度重なるようにし、同様の方法を繰り返し5枚の植物養生シートを夏芝が植えられているグランド全体に敷き詰めた。植物養生シートを敷き詰めた広さは約110m×約90mの広さであった。
また、敷設する際に植物養生シートには大きなシワがほとんど入らず、植物養生シート同士の貼り付きなども発生しなかった。また、位置調整を行いたいときに、植物養生シートを手で引っ張ることにより、芝生や芝生の上に重ねられた植物養生シートの上を当該植物養生シートが滑り、移動させることができ作業性に優れていた。また、その際、植物養生シートが破れることはなく、十分な強度を有していた。
また、従来、サッカー場の全面に養生シートを敷設するには3人で半日必要であったが、本実施例では、袋状物に空気を充填するところからサッカー場の全面に養生シートを敷設する作業が完了するまでに3人で1〜2時間でおこなうことができた。また、敷設した植物養生シートの撤去も、袋状物に空気を入れ筒状体とし、筒状体を転がすことにより植物養生シートを巻き取り、3人で1〜2時間でサッカー場全面のすべての撤去作業をおこなうことができた。従って、敷設等の作業が容易であり、短時間にでき、また、頻繁な敷設作業が必要な箇所でも作業者の負担が軽減できる。
(比較試験)
以下の4種類の植物養生シートを用い、芝生に敷設したときの地中温度と状態を観察した。結果は表1に記した。
植物養生シート1:実施例1の植物養生シートをタテ1.5m、ヨコ1.5mにカットしたもの。
植物養生シート2:太さ56デシテックスのポリエステル製のモノフィラメントを用いて得られた、タテ密度50本/2.54cm、ヨコ密度50本/2.54cm、目付21g/m2の織物(紗)を2枚重ねあわせ、向かい合う一組の2辺に沿って(140cm間隔)、ミシンを用い縫製したタテ1.5m、ヨコ1.5mの大きさのもの。
植物養生シート3:太さ56デシテックスのポリエステル製のモノフィラメントを用いて得られたタテ密度50本/2.54cm、ヨコ密度50本/2.54cm、目付21g/m2の織物(紗)と太さ22デシテックスのポリエステル製のモノフィラメントを用いて得られたタテ密度101本/2.54cm、ヨコ密度95本/2.54cm、目付21g/m2の織物(オーガンジー)とを重ねあわせ、向かい合う一組の2辺に沿って(140cm間隔)、ミシンを用い縫製したタテ1.5m、ヨコ1.5mの大きさのもの。
植物養生シート4(比較例)
ダイオ化成株式会社製、ダイオベタロン(商品名)DT650(ポリビニルアルコール製のスリット糸。タテ方向及びヨコ方向に約3cm間隔で補強糸入り)を2枚重ねた、向かい合う一組の2辺に沿って(140cm間隔)ミシンを用い縫製したタテ1.5m、ヨコ1.5mの大きさのもの。
Figure 2019118324
(芝生に敷設したときの地中温度と状態の観察)
(実施例:植物養生シート1)
天候によって温度は異なるが外気温に比べ地中の温度は5℃程度高く、シートを敷設していない地中の温度に比べ2〜4℃程度高く、本実施例の地中の温度は比較例と同等であった。
植物養生シートを敷いていない場所に比べ、芝生が緑色を維持していた。
植物養生シートが適度な硬さを有し、かつ、軽いためか芝生と植物養生シートの間には空間が多くあった。また、雨や散水により湿潤状態となっても、空間を維持する状態に変化は見られなかった。
また、早朝では、植物養生シートの外側表面には水滴(夜露)が付着していたが、芝生と向き合う面には水滴は確認されず、植物養生シート自体にはベタツキなどは発生していなかった。
また、長期に亘り植物養生シートを敷いておいたものは、葉が茂ってくる春先になると植物養生シートの糸と糸の間から芝の葉の先が少し出ている箇所も見られたが、植物養生シートを取り除く際に、芝の葉が切れたり、シートにも葉が挟まった状態となる箇所はあまりなかった。また、成長が止まる冬季にもかかわらず夏芝の葉や茎に成長が見られた。
(実施例:植物養生シート2)
天候によって温度は異なるが外気温に比べ地中の温度は5℃程度高く、シートを敷設していない地中の温度に比べ2〜4℃程度高く、本実施例の地中の温度は比較例と同等であった。
植物養生シートを敷いていない場所に比べ、芝生が緑色を維持していた。
植物養生シートが適度な硬さを有し、かつ、軽いためか芝生と植物養生シートの間には空間が多くあった。また、雨や散水により湿潤状態となっても、多少、植物養生シートに凹凸が見られる箇所もあるものの、空間を維持する状態にほぼ変化は見られなかった。
また、早朝では、植物養生シートの外側表面には水滴(夜露)が付着していたが、芝生と向き合う面には水滴は確認されず、植物養生シート自体にはベタツキなどは発生していなかった。
また、長期に亘り植物養生シートを敷いておいたものは、葉が茂ってくる春先になると植物養生シートの糸と糸の間から芝の葉の先が少し出ている箇所も見られたが、植物養生シートを取り除く際に、芝の葉が切れたり、シートにも葉が挟まった状態となる箇所はあまりなかった。
(実施例:植物養生シート3)
天候によって温度は異なるが外気温に比べ地中の温度は5℃程度高く、シートを敷設していない地中の温度に比べ2〜4℃程度高く、本実施例の地中の温度は比較例と同等であった。
植物養生シートを敷いていない場所に比べ、芝生が緑色を維持していた。
植物養生シートが適度な硬さを有し、かつ、軽いためか芝生と植物養生シートの間には空間が多くあった。また、雨や散水により湿潤状態となっても、多少、植物養生シートに凹凸が見られる箇所もあるものの、空間を維持する状態にほぼ変化は見られなかった。
また、早朝では、植物養生シートの外側表面には水滴(夜露)が付着していたが、芝生と向き合う面には水滴は確認されず、植物養生シート自体にはベタツキなどは発生していなかった。
また、長期に亘り植物養生シートを敷いておいたものは、葉が茂ってくる春先になると植物養生シートの糸と糸の間から芝の葉の先が少し出ている箇所も見られたが、植物養生シートを取り除く際に、芝の葉が切れたり、シートにも葉が挟まった状態となる箇所はあまりなかった。
(比較例:植物養生シート4)
本比較例の地中の温度は各実施例と同等であった。
植物養生シートを敷いていない場所に比べ、芝生が緑色を維持していた。
植物養生シートが乾いているときは芝生と植物養生シートの間には空間が見られたが、雨や散水により湿潤状態になると、植物養生シートが重く、柔らかくなり、植物養生シートがたるみ気味になっていた箇所は前記の空間が減っていた。
また、早朝や雨の日には、植物養生シートは水分(夜露)を吸収しているが、吸収できる水分量を超えているようであり、植物養生シートの両面にベタツキが発生していた。従って、芝生に病気の発生が懸念される。
また、植物養生シートが縮んでおり、固定用のくさび箇所に張力がかかり、植物養生シートが破れそうになっている場所もあった。
また、長期に亘り植物養生シートを敷いておいたものは、葉が茂ってくる春先になると植物養生シートの糸と糸の間から芝の葉がかなりの長さで出てきており、植物養生シートを取り除く際に、これらの芝の葉が切れ、グランドの見栄えが悪くなり、また、植物養生シートにも葉が挟まった状態で汚れてしまった。
以上の実施例での結果のように、本発明の植物養生シートは、保温性、光の透過性に優れ、夏芝であっても冬季も芝の葉を緑色に維持することができる。また、結露が発生し難く芝が病気になることを抑制できる。また、寸法安定性にも優れ、雨や散水による湿潤時、また、乾燥時においても植物養生シートが裂けたり、固定具が外れたり、縮み、植物がむき出しになることを防ぐことができる。
また、本発明の植物養生シートは軽く、適度に硬く、強度があるため、敷設時の作業性に優れ、また、薄いため保管性にも優れる。
一方、比較例の植物養生シート4では、光の透過率が70%以上であるため、保温性は保たれていたものの、通気度が400cm3/cm2・s未満であるためにシートの両面にベタツキが発生しており、結露の発生を抑制できていないことがわかる。さらに、繊維布帛の素材としてポリビニルアルコールを使用していたことに起因してシートに縮みが発生しており、シートの寸法安定性が非常に乏しいものであった。
1 袋状物
2 空気充填口
3 接続手段
4 筒状体
5 植物養生シート
6 接合手段
10 植物養生シート敷設装置

Claims (13)

  1. JIS L1096 A法(フラジール形法)での通気度が400cm3/cm2・s以上、光の透過率が70%以上である繊維布帛を含む植物養生シート。
  2. 前記繊維布帛のJIS L1096 B法(グラブ法)での引張強さが150N以上であり、JIS L1096 D法(ペンジュラム法)での引裂強さが8N以上である請求項1に記載の植物養生シート。
  3. 前記繊維布帛の寸法変化率が−2.5%以上、2.5%以下である請求項1又は2に記載の植物養生シート。
  4. 前記繊維布帛の目付が20g/m2以上、100g/m2以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物養生シート。
  5. 前記繊維布帛が、織物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物養生シート。
  6. 前記繊維布帛が、二重織物であるか又は複数の織物を重ねて接合したものである請求項5に記載の植物養生シート。
  7. 前記繊維布帛が、合成繊維からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の植物養生シート。
  8. 前記合成繊維が、モノフィラメントからなる請求項7に記載の植物養生シート。
  9. 前記合成繊維がポリエステル繊維からなる請求項7又は8に記載の植物養生シート。
  10. 前記繊維布帛の厚みが0.5mm以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物養生シート。
  11. 前記繊維布帛を複数接合してなり、少なくとも1辺の長さが20m以上である請求項1〜10のいずれか1項に記載の植物養生シート。
  12. 軸方向に沿って外周面に接続手段を有する筒状体と、前記接続手段を介して請求項1〜11のいずれか1項に記載の植物養生シートとを接続してなる植物養生シート敷設装置。
  13. 前記筒状体は、空気が充填された袋状物である請求項12に記載の植物養生シート敷設装置。
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