JP2019117306A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器内に組み込む際の省スペース化を可能【解決手段】撮像装置は、複数のレンズを保持したレンズ枠と、複数のレンズの光路に進退する羽根を備えた羽根駆動装置と、レンズ枠と羽根駆動装置を覆うカバー部材を備え、レンズ枠又は羽根駆動装置における光通過部分が、羽根駆動装置の筐体に対して光軸に沿って前方側に突出しており、カバー部材は、筐体から突出した光通過部分が挿入される孔部を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、撮像装置に関するものである。
レンズ枠(レンズ鏡筒)に対して羽根駆動装置を一体に組み付けた撮像用ユニットが知られている。このような撮像用ユニットにおいて、レンズ枠は一般に複数のレンズを保持しており、羽根駆動装置はレンズ枠に保持されるレンズの光路に進退する羽根(絞り羽根など)を備えている(下記特許文献1参照)。
前述した従来技術によると、撮像用ユニットがレンズ枠と羽根駆動装置を覆うカバー部材を備えることで、ユニット全体を落下衝撃などから防護したり、或いは、ユニット内部に塵が侵入するのを防いでいる。しかしながら、このようなカバー部材による防護・防塵構造は、レンズの光軸方向に沿ったユニット全体の厚み(総厚)が大きくならざるを得ず、撮像用ユニットを電子機器内部に組み込む際に、大きな占有スペースを要することになる。
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、本発明は、防護・防塵構造を備えた撮像装置において、電子機器内に組み込む際の省スペース化を可能とすることを課題としている。
このような課題を解決するために、本発明による撮像装置は、以下の構成を具備するものである。
複数のレンズを保持したレンズ枠と、前記複数のレンズの光路に進退する羽根を備えた羽根駆動装置と、前記レンズ枠と前記羽根駆動装置を覆うカバー部材を備え、前記レンズ枠又は前記羽根駆動装置における光通過部分が、前記羽根駆動装置の筐体に対して前記光軸に沿って前方側に突出しており、前記カバー部材は、前記筐体から突出した光通過部分が挿入される孔部を備えることを特徴とする撮像装置。
複数のレンズを保持したレンズ枠と、前記複数のレンズの光路に進退する羽根を備えた羽根駆動装置と、前記レンズ枠と前記羽根駆動装置を覆うカバー部材を備え、前記レンズ枠又は前記羽根駆動装置における光通過部分が、前記羽根駆動装置の筐体に対して前記光軸に沿って前方側に突出しており、前記カバー部材は、前記筐体から突出した光通過部分が挿入される孔部を備えることを特徴とする撮像装置。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
図1〜図3に示すように、撮像装置1は、レンズ枠2と羽根駆動装置3を備えている。レンズ枠2は、複数のレンズ2Lを保持しており、図示の例では、分離自在な2つの枠体2A,2Bにそれぞれ単数又は複数のレンズ2Lが保持されている。また、撮像装置1は、カバー部材4を備えている。カバー部材4は、レンズ枠2と羽根駆動装置3を覆うものであり、カバー部材4の前面側には光を取り込む孔部4Aが設けられている。カバー部材4の後方側には、撮像素子を実装する基板などが装備されるが、図示省略している。
羽根駆動装置3は、筐体30を備えている。筐体30には、レンズ枠2の枠体2A,2Bを支持する支持孔30A,30Bが開口している。筐体30の内部には、レンズ2Lの光路を形成する開口3Aを有する薄板部材31と、開口3A(レンズの光路)に対して進退する羽根32と、羽根32の進退動作を駆動する図示省略したアクチュエータが設けられる。なお、薄板部材31は、口径板或いは羽根押さえなどと言われることがある。
羽根32は、開口3Aを通過する光の光量や波長を調整する部材であって、絞り、シャッタ、フィルタなどとして機能するものである。羽根32を駆動するアクチュエータは、コイルとマグネットを備える電磁駆動式のものを用いることができ、羽根32を連続的に動作させて、光量等を連続的に調整できるものや、羽根32を開閉2段階に動作させるものなどを採用することができる。
筐体30は、レンズ枠2の前端より後方に位置してレンズ2Lの光軸に直交する前面部30Fを有している。また、筐体30は、二つの挟み込み部材33,34を組み合わせることで、内部に収容空間を形成しており、その収容空間に羽根32が収容される羽根室30Sが形成されている。筐体30の挟み込み部材33,34の一方は、羽根室30Sの空間を確保するための柱部35を備えている。また、挟み込み部材33,34の他方は、柱部35が嵌まる嵌合部36が設けられている。なお、挟み込み部材33,34は、地板、カバーなどと言われることがある。また、筐体30は、2つの挟み込み部材33,34以外の部材を含んで構成されても良い。
柱部35は、筐体30に圧力が加わった場合に、羽根室30Sの空間が潰れないように補強する機能を有している。この機能を得るために、柱部35は、突出高さを嵌合部36の嵌合深さより大きくしている。このような柱部35を設ける代わりに、或いは柱部35に加えて、一対の挟み込み部材33,34の間にスペーサ部材37を設けて、羽根室30Sの空間を確保するようにしてもよい。
撮像装置1は、図3に示すように、筐体30の支持孔30Aでレンズ枠2の枠体2Aを支持し、筐体30の支持孔30Bでレンズ枠2の枠体2Bを支持することで、レンズ枠2を羽根駆動装置3に組み付けている。このような撮像装置1において、光通過部分であるレンズ枠2の前端は、筐体30の前面部30Fに対して前方側に突出している。また、前面部30Fは、光通過部分であるレンズ枠2に対して光軸周りの全周に亘って設けられている。
このような撮像装置1は、レンズ枠2の前端部が筐体30の前面部30Fに対して前方側に突出しているので、この突出部分をカバー部材4の孔部4Aに挿入することで、カバー部材4を装備した状態で撮像装置1の総厚を小さくすることができる。これにより、電子機器内に撮像装置1を組み込む際の厚さ方向の省スペース化が可能になる。なお、カバー部材4の前面内側と筐体30の前面部30Fの間には、カバー部材4の前面がレンズ枠2の前端より前方に出ない範囲で緩衝材などを介在させることができる。
また、図4及び図5に示すように、孔部4Aの周囲には、カバー部材4の内側と筐体30の前面部30Fとの間の隙間を埋めるシール部材40を配置することができる。このようなシール部材40を配置することで、カバー部材4の内側への塵の侵入を抑止することができ、レンズ枠2や羽根駆動装置3の動作を安定化することができる。また、シール部材40によってレンズ2Lの光路への塵の侵入を抑止することができる。このようなシール部材40は、以下に示す実施形態においても同様に配置することができる。このシール部材40をクッション性を有する部材にした場合には、カバー部材4の外側から加わる衝撃が羽根駆動装置3に加わるのを抑止することができる。
図6〜図8は、本発明の実施形態に係る撮像装置の他の構成例を示している。この撮像装置1(1a)は、前述した例と同様に、複数のレンズ2Lを備えたレンズ枠2(2a)と、複数のレンズ2Lの光路に進退する羽根32を備えた羽根駆動装置3(3a)と、レンズ枠2(2a)と羽根駆動装置3(3a)を覆うカバー部材4(4a)を備えており、レンズ枠2(2a)の前方側に羽根32が配置されている。
この構成例は、羽根駆動装置3(3a)の筐体30が、後方側に向けて当接部30Dを有する支持孔30Cを備えており、レンズ枠2(2a)は、支持孔30Cに挿入して当接部30Dに当接する段部2Cを備えている。レンズ枠2(2a)と羽根駆動装置3(3a)との組み付けは、筐体30の支持孔30Cにレンズ枠2(2a)の前方側を挿入することで、レンズ枠2(2a)の前方側に羽根駆動装置3(3a)が組み付けられる。
この例では、羽根駆動装置3(3a)の筐体30が前面部30Fから前方に突出する突出部30Pを備えており、羽根駆動装置3(3a)の一部である突出部30Pがカバー部材4の孔部4Aに挿入される。また、筐体30は、突出部30Pの光軸周り全周に亘って前面部30Fが設けられている。
筐体30の突出部30Pの内部には、羽根32が配置されている。光通過部分である突出部30Pには、開口3Aが設けられており、羽根32には、開口3Aに重なることで開口面積を狭める絞り開口3A1が設けられている。羽根32は、開口3Aに進退することで、レンズ2Lの光路を形成する開口を、開口3Aにおける第1の開口面積と絞り開口3A1における第2の開口面積の2段階に切り替える。なお、筐体30の内部には、羽根32を駆動する図示省略したアクチュエータが配備されている。
このような撮像装置1(1a)は、筐体30の突出部30Pが前面部30Fに対して前方側に突出しているので、この突出部30Pをカバー部材4(4a)の孔部4Aに挿入することで、カバー部材4(4a)を装備した状態で撮像装置1(1a)の総厚を小さくすることができる。これにより、電子機器内に撮像装置1(1a)を組み込む際の厚さ方向の省スペース化が可能になる。なお、この例においても、カバー部材4(4a)の前面内側と筐体30の前面部30Fの間には、カバー部材4(4a)の前面が突出部30Pの前端より前方に出ない範囲で緩衝材などを介在させることができる。
図9〜図11は、本発明の実施形態に係る撮像装置の他の構成例を示している。この例の撮像装置1(1b)は、前述した例と同様に、レンズ枠2(2b)と羽根駆動装置3(3b)とカバー部材4(4b)を備えている。
複数のレンズ2Lを備えるレンズ枠2(2b)は、中央のレンズ間に対応する位置にスリット2Sを備えており、羽根駆動装置3(3b)は、スリット2Sに挿入するための挿入部3Bを備えた第1筐体38と第2筐体39を具備する筐体30を備えている。そして、筐体30の前面部30F上に対しては、レンズ枠2(2b)の前端部2Fが前方側に突出している。
羽根駆動装置3(3b)は、第1筐体38の凹部38Aに前述した挿入部3Bが突出しており、挿入部3B内と第1筐体38内に、羽根32が収容される羽根室30Sが形成されている。また、第1筐体38内には、羽根32を駆動する図示省略したアクチュエータが配備されている。挿入部3Bには、レンズ2Lの光路となる開口3Aが形成されており、その開口3Aに進退するように、絞り開口3A1を有する羽根32が駆動される。
羽根駆動装置3(3b)の第2筐体39には、凹部39Aが設けられている。撮像装置1(1b)は、レンズ枠2(2b)のスリット2Sに挿入部3Bを挿入して、凹部38Aと凹部39Aにレンズ枠2(2b)が収容された状態で第1筐体38と第2筐体39でレンズ枠2(2b)を挟み込むことで、レンズ枠2(2b)が羽根駆動装置3(3b)に組み付けられる。
第1筐体38は、図3に示した例と同様に、挟み込み部材33,34を組み合わせることで、その内部に羽根室30Sの空間を形成している。また、羽根室30Sの空間を確保するために、筐体30は、前述した例と同様に、柱部35と嵌合部36、或いはスペーサ部材37が設けられている。
また、レンズ枠2(2b)は、スリット2Sの左右両側にガイド部2Gが設けられており、第1筐体38には、レンズ枠2(2b)のガイド部2Gに対応するガイド段部38Bが設けられている。これにより、レンズ枠2(2b)のスリット2Sに挿入部3Bを挿入する際に、ガイド部2Gをガイド段部38Bに沿ってスライドさせることで、円滑な挿入が可能になる。
このような撮像装置1(1b)は、レンズ枠2(2b)の前端部2Fが筐体30の前面部30Fに対して前方側に突出しているので、この前端部2Fをカバー部材4(4b)の孔部4Aに挿入することで、カバー部材4(4b)を装備した状態で撮像装置1(1b)の総厚を小さくすることができる。これにより、電子機器内に撮像装置1(1b)を組み込む際の厚さ方向の省スペース化が可能になる。なお、この例においても、カバー部材4(4b)の前面内側と筐体30の前面部30Fの間には、カバー部材4(4b)の前面がレンズ枠2(2b)の前端部2Fより前方に出ない範囲で緩衝材などを介在させることができる。
図12は、撮像装置1(1a,1b)を備えた携帯電子機器である携帯情報端末100を示している。撮像装置1(1a,1b)は、絞り量などの光学調整量を精緻に行うことができるので、小型であっても高品質の画像を得ることができ、また、光軸方向に沿った厚さを抑えた薄型化が可能になる。
このような撮像装置1(1a,1b)を搭載したスマートホンなどの携帯情報端末100は、撮像装置1(1a,1b)が薄型になることで内部の設置占有スペースが小さくなるので、携帯性の高い薄型の機器を実現することができる。また、撮像装置1(1a,1b)の開口が小口径の場合にも、この開口に対して絞り量等を調整することによって、高品質の画像を得ることができ、携帯情報端末100において表示又は情報伝送できる画像の質を高めることができる。ここでは、携帯電子機器の一例を示したが、撮像装置1(1a,1b)は、撮像機能を備える各種の電子機器に搭載させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
1(1a,1b):撮像装置,
2(2a,2b):レンズ枠,2A,2B:枠体,2C:段部,2L:レンズ,
2S:スリット,2G:ガイド部,2F:前端部,
3(3a,3b):羽根駆動装置,3A:開口,3A1:絞り開口,
30:筐体,30A,30B,30C:支持孔,30D:当接部,
30F:前面部,30S:羽根室,30P:突出部,
31:薄板部材,32:羽根,33,34:挟み込み部材,
35:柱部,36:嵌合部,37:スペーサ部材,
4(4a,4b):カバー部材,4A:孔部,100:携帯情報端末(電子機器)
2(2a,2b):レンズ枠,2A,2B:枠体,2C:段部,2L:レンズ,
2S:スリット,2G:ガイド部,2F:前端部,
3(3a,3b):羽根駆動装置,3A:開口,3A1:絞り開口,
30:筐体,30A,30B,30C:支持孔,30D:当接部,
30F:前面部,30S:羽根室,30P:突出部,
31:薄板部材,32:羽根,33,34:挟み込み部材,
35:柱部,36:嵌合部,37:スペーサ部材,
4(4a,4b):カバー部材,4A:孔部,100:携帯情報端末(電子機器)
Claims (9)
- 複数のレンズを保持したレンズ枠と、前記複数のレンズの光路に進退する羽根を備えた羽根駆動装置と、前記レンズ枠と前記羽根駆動装置を覆うカバー部材を備え、
前記レンズ枠又は前記羽根駆動装置における光通過部分が、前記羽根駆動装置の筐体に対して前記光軸に沿って前方側に突出しており、
前記カバー部材は、前記筐体から突出した光通過部分が挿入される孔部を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記筐体から前方側に突出した前記光通過部分の光軸周りの全周に、前記筐体の前面部が設けられることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記カバー部材の内側と前記前面部との間の隙間を埋めるシール部材を、前記孔部の周囲に配置したことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記筐体の内部には、前記羽根を収容する羽根室が設けられ、
前記筐体は、一対の挟み込み部材の間に前記羽根室の空間を確保することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の撮像装置。 - 前記筐体は、前記羽根室の空間を確保する柱部を備えることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 前記筐体は、前記羽根室の空間を確保するスペーサ部材を前記一対の挟み込み部材の間に配置していることを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
- 前記羽根が前記複数のレンズのレンズ間に挿入されており、
前記レンズ枠の前端部が前記孔部に挿入されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の撮像装置。 - 前記羽根が前記複数のレンズの前方に配置され、
前記羽根を含む前記羽根駆動装置の一部が前記孔部に挿入されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の撮像装置。 - 請求項1〜8の何れか1項に記載された撮像装置を備える電子機器。
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---|---|---|---|
JP2017251403A JP2019117306A (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 撮像装置 |
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---|---|---|---|
JP2017251403A Pending JP2019117306A (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 撮像装置 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6381410B1 (en) * | 1999-03-18 | 2002-04-30 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Lens-fitted photo film unit |
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JP2007121779A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | Sony Corp | カメラモジュールおよび電子機器 |
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-
2017
- 2017-12-27 JP JP2017251403A patent/JP2019117306A/ja active Pending
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