JP2019116413A - フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法 - Google Patents

フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法 Download PDF

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茂良 多久和
Shigeyoshi Takuwa
茂良 多久和
浩平 山▲崎▼
Kohei Yamazaki
浩平 山▲崎▼
芳誠 家田
Yoshimasa Ieda
芳誠 家田
謙治 正林
Kenji Shobayashi
謙治 正林
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Abstract

【課題】長期間にわたって使用し続けても、弾性復元力が低下しにくい弾性支持体を備えることで、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できるフロートガラス製造装置を提供する。【解決手段】溶融金属上でガラスリボンを成形するフロートバスと、フロートバスに隣接してガラスリボンを引き上げるリフトアウトロール21を備えたドロスボックス20と、ドロスボックスに隣接する徐冷炉と、を備えたフロートガラス製造装置1であって、ドロスボックスは、リフトアウトロールに当接される除去部材22と、除去部材を支持する弾性支持体23と、を備え、弾性支持体は、リフトアウトロールの軸方向Yに互いに間隔を空けて複数設けられるコイルばね構造体27と、複数のコイルばね構造体の上に配置され、除去部材を下方から支持する架台29と、を備え、コイルばね構造体は、セラミックス製のコイルばね31,32を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法に関する。
フロート法によるガラス板の製造では、ガラス溶解窯からフロートバスと呼ばれる溶融錫浴へ溶融ガラスが供給される。溶融錫浴上でガラスリボンを成形後、リフトアウトロールと呼ばれる搬送ロールによりガラスリボンが搬送され、徐冷炉に移送される。通常、ガラスリボンの下面には、ドロス(錫及び錫酸化物)と呼ばれる欠陥が付着している。
液晶ディスプレイ(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用途で使用されるガラス板では、ドロス欠陥に対する品質要求が高い。このため、特許文献1では、弾性支持体たる板ばね(特許文献1の図2の符号3参照)の弾性復元力によって、リフトアウトロールの下部にカーボン製の除去部材を当接させている。そして、リフトアウトロールに付着する錫又は錫酸化物を削り、除去している。
一般的に、板ばねは、鋼板等の金属で形成されている。
特開平11−335127号公報
しかし、板ばねは、高温雰囲気に曝される。このため、板ばねを長期間にわたって使用し続けると、板ばねの弾性復元力が低下し、ひいては除去部材がリフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できないことがあった。その結果、ガラスリボンの下面には、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物が転写し、ドロス欠陥が生じるという問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、長期間にわたって使用し続けても、弾性復元力が低下しにくい弾性支持体を備えることで、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できるフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、溶融金属上でガラスリボンを成形するフロートバスと、前記フロートバスに隣接して前記ガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールを備えたドロスボックスと、前記ドロスボックスに隣接する徐冷炉と、を備えたフロートガラス製造装置であって、前記ドロスボックスは、前記リフトアウトロールに当接される除去部材と、前記除去部材を支持する弾性支持体と、を備え、前記弾性支持体は、前記リフトアウトロールの軸方向に互いに間隔を空けて複数設けられるコイルばね構造体と、前記複数のコイルばね構造体の上に配置され、前記除去部材を下方から支持する架台と、を備え、前記コイルばね構造体は、セラミックス製のコイルばねを備えることを特徴とするフロートガラス製造装置を提供する。
また、本発明は、溶融ガラスをフロートバスの溶融金属上に連続的に供給し、前記溶融金属上でガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを徐冷するフロートガラス製造方法であって、前記ドロスボックスにおいて、弾性支持体を用いて前記リフトアウトロールに除去部材を当接させ、前記弾性支持体は、前記リフトアウトロールの軸方向に互いに間隔を空けて複数設けられるコイルばね構造体と、前記複数のコイルばね構造体の上に配置され、前記除去部材を下方から支持する架台と、を備え、前記コイルばね構造体は、セラミックス製のコイルばねを備えることを特徴とするフロートガラス製造方法を提供する。
本発明のフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法によれば、長期間にわたって使用し続けても、弾性復元力が低下しにくい弾性支持体を備えることで、リフトアウトロールに付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できる。
本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置の側面視した断面図である。 図1中のA部拡大図である。 図2中のI−I線に相当する断面図である。
[フロートガラス製造装置]
以下、本発明に係るフロートガラス製造装置(以下、製造装置と略して言う)の一実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置の側面視した断面図である。
本実施形態の製造装置1は、ガラスリボンGの板引き方向Xの上流側(−X側)から下流側(+X側)に向かってフロートバス10と、フロートバス10に隣接するドロスボックス20と、ドロスボックス20に隣接する徐冷炉50と、を備える。
フロートバス10は、溶融金属Mを収容する浴槽11を備える。フロートバス10は、連続的に供給される溶融ガラスを溶融金属M上でガラスリボンGに成形する。溶融ガラスは、フロートバス10の上流側(−X側)に配置されるガラス溶解炉(不図示)でガラス原料を溶解し、更に清澄処理を施したものである。
フロートバス10は、上部空間が窒素及び水素を含む還元性ガスで満たされ、大気圧よりも高い圧力に設定される。これは、外部からの空気の流入を防止し、溶融金属Mの酸化を防止するためである。
ドロスボックス20は、ガラスリボンGを引き上げるリフトアウトロール21と、リフトアウトロール21に当接される除去部材22と、除去部材22を支持する弾性支持体23と、を備える。
ドロスボックス20は、ガラスリボンGの温度を調整するため、天井にヒーターを備えてもよい。ドロスボックス20は、内部空間が非酸化性雰囲気(還元性ガス、不活性ガス又はこれらの混合ガス)である。
リフトアウトロール21は、板引き方向Xに互いに間隔を空けて複数(本実施形態では3本)配置されている。各リフトアウトロール21は、リフトアウトロール21の軸方向Yが水平面に沿い、板引き方向Xに直交するように配置されている。複数のリフトアウトロール21は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動される。複数のリフトアウトロール21は、駆動装置の駆動力によってガラスリボンGを溶融金属M上から斜め上方に引き上げ、徐冷炉50に向けて板引き方向Xに搬送する。なお、図1に示すリフトアウトロール21の本数は3本であるが、リフトアウトロール21の本数は2本であってもよく、4本以上であってもよい。
除去部材22は、軸方向Yに複数(例えば10個)並べて配置されている。複数の除去部材22は、カーボン(黒鉛)の成形体であり、直方体状に形成されている。複数の除去部材22は、リフトアウトロール21の下方からリフトアウトロール21に当接され、リフトアウトロール21に付着したドロス欠陥を除去する。
徐冷炉50は、ガラスリボンGをレヤーロール51によって搬送しながらガラスの歪点温度以下まで徐冷する。これにより、板ガラスが得られる。徐冷炉50は、ガラスリボンGの温度を調整するため、天井及び底壁にヒーター(不図示)を備える。レヤーロール51は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを板引き方向Xに搬送する。徐冷後の板ガラスは、切断装置によって所望のサイズに切断される。
徐冷炉50は、下流側(+X側)の出口にて外部に開放されているため、内部空間が酸化性雰囲気である。徐冷炉50の内部は、ドロスボックス20の内部を介して、フロートバス10の内部と連通している。
図2は、図1中のA部拡大図である。図3は、図2中のI−I線に相当する断面図である。なお、図2は、芯部材34,35の構成が分かるように、コイルばね31,32の一部の図示を省略している。また、図3は、チャンネル38の図示を省略している。
図3では、軸方向Yに隣り合う2個の除去部材22を示している。以下では、2個の除去部材22を区別して言うときには、軸方向Yの一方側(−Y側)から他方側(+Y側)に向かって、除去部材22A、除去部材22Bと順に言う。ただし、複数の除去部材22の数は、特に限定されない。
図2及び図3に示すように、弾性支持体23は、複数のコイルばね構造体27と、複数の案内部28と、複数のコイルばね構造体27及び案内部28の上に配置された複数の架台(第1部材)29と、複数のコイルばね構造体27及び案内部28の下端部に接続された支持部材(第2部材)30と、を備える。
複数のコイルばね構造体27は、軸方向Yに互いに間隔を空けて配置されている。
図2に示すように、弾性支持体23は、チャンネル38内に収容されている。チャンネル38の上面には、軸方向Yに延びる収容溝38aが形成されている。チャンネル38は、軸方向Yに見たときに、上方が開口するU字状に形成されている。支持部材30は、収容溝38aの底面上に配置されている。複数の除去部材22は、複数の架台29に固定されておらず、複数の架台29上を軸方向Yに沿って移動できる。
コイルばね構造体27は、2つのコイルばね31,32と、接続部材33と、芯部材34,35と、を備える。
コイルばね31,32は、軸線が上下方向Zに沿うように配置されている。コイルばね31,32は、コイルばね31がコイルばね32よりも上方になるように上下方向Zに並べて配置されている。コイルばね31,32は、窒化珪素又はジルコニアを含む材料で構成されたセラミックス製である。コイルばね31,32は、窒化珪素又はジルコニアを主成分としている。ここで言う主成分とは、全質量に対して50%以上の質量を占める成分のことを意味する。この割合は、80%以上であることがより好ましい。
本実施形態では、コイルばね31,32として外径やばね定数等が互いに同一なものが用いられている。しかし、コイルばね31,32が、ばね定数や螺旋の向き等において互いに異なっていてもよい。
コイルばね31は、除去部材22及び架台29を支持することにより、圧縮変形している。コイルばね32は、除去部材22、架台29、コイルばね31、芯部材34,35、及び接続部材33を支持することにより、圧縮変形している。
接続部材33は、上下方向Zが厚さ方向となるように板状に形成されている。接続部材33は、コイルばね31,32の間に配置されている。接続部材33の上面には、コイルばね31の下端部が溶接等により固定されている。接続部材33の下面には、コイルばね32の上端部が溶接等により固定されている。
例えば、芯部材34,35は、円柱状に形成されて、軸線が上下方向Zに沿うように配置されている。芯部材34,35の外径は、コイルばね31,32の内径よりも小さい。
芯部材34の上下方向Zの高さは、圧縮変形しているコイルばね31の上下方向Zの高さよりも低い。芯部材34は、コイルばね31の内側に配置され、芯部材34の下端部は、接続部材33の上面に固定されている。
各コイルばね31の上端部は、複数の架台29の下面に固定されている。複数の架台29と芯部材34との間には、上下方向Zに隙間が形成されている。
芯部材35の上下方向Zの高さは、圧縮変形しているコイルばね32の上下方向Zの高さよりも低い。芯部材35は、コイルばね32の内側に配置され、芯部材35の上端部は、接続部材33の下面に固定されている。
コイルばね32の下端部は、支持部材30の上面に固定されている。支持部材30は、上下方向Zが厚さ方向となるように板状に形成されている。支持部材30と芯部材35との間には、上下方向Zに隙間が形成されている。
図3に示すように、架台29は、軸方向Yに複数並べて配置されている。複数の架台29は、上下方向Zが厚さ方向となるように板状に形成されている。製造装置1は、例えば10個の架台29を備えているが、図3では、軸方向Yに隣り合う2個の架台29を示している。以下では、2個の架台29を区別して言うときには、一方側(−Y側)から他方側(+Y側)に向かって、架台29A、架台29Bと順に言う。ただし、架台29の数は、特に限定されず、1個であってもよい。
各架台29の軸方向Yの第1端部には、屈曲部37が設けられている。架台29の軸方向Yの第1端部は、架台29の一方側(−Y側)の端部である。ここで言う架台29の軸方向Yの端部とは、例えば、架台29の軸方向Yの端から、架台29の軸方向Yの全長の30%の長さにわたる範囲のことを意味する。この範囲は、架台29の軸方向Yの全長の20%の長さ等としてもよい。除去部材22の軸方向Yの端部等についても、同様である。
屈曲部37は、架台29から軸方向Yの一方側(−Y側)に向かうに従い、漸次下方へ向かうように傾斜している。架台29の他方側(+Y側)の端部である第2端部の上面には、軸方向Yの他方側(+Y側)に向かうに従い漸次、下方へ向かうように傾斜した傾斜面29aが形成されている。
軸方向Yに隣り合う一対の架台29A,29Bにおいて、架台29Aの軸方向Yの第2端部の下方に、架台29Bの屈曲部37が配置されている。
以下では、複数のコイルばね構造体27のうち、架台29Aを支持するものをコイルばね構造体27Aとも言う。同様に、複数のコイルばね構造体27のうち、架台29Bを支持するものをコイルばね構造体27Bとも言う。
複数のコイルばね構造体27Aは、架台29Aを介して除去部材22Aを支持し、除去部材22Aの軸方向Yの両端部及び両端部の間の部分の下方に配置される。ここで言う両端部の間の部分は、除去部材22Aのうち軸方向Yの中間部である。
同様に、複数のコイルばね構造体27Bは、架台29Bを介して除去部材22Bを支持し、除去部材22Bの軸方向Yの両端部及び両端部の間の部分の下方に配置される。
なお、架台29Aに屈曲部37が設けられなくてもよい。
架台29Aは、除去部材22Aを下方から支持している。同様に、架台29Bは、除去部材22Bを下方から支持している。すなわち、それぞれの除去部材22A,22Bは、互いに異なる架台29A,29Bにより支持されている。
案内部28は、架台29の下面に設けられた柱部(軸状部材)41と、支持部材30の上面に設けられた筒部(受け部材)42と、を備えている。
柱部41は、例えば上下方向Zに延びる円柱状に形成されている。柱部41は、架台29の下面から下方に向かって張り出している。すなわち、柱部41は架台29から支持部材30に向かって延びている。
筒部42は、例えば円筒状に形成されている。筒部42は、支持部材30の上面から上方に向かって張り出している。すなわち、筒部42は、支持部材30から架台29に向かって延びている。筒部42には、筒部42を上下方向Zに貫通する孔部42aが形成されている。孔部42aには、柱部41が挿入されている。
案内部28は、架台29A,29B毎に設けられている。本実施形態では、案内部28は、各架台29A,29Bに対して、軸方向Yに間隔を空けて2つずつ設けられている。
架台29、屈曲部37、支持部材30、接続部材33、芯部材34,35、柱部41及び筒部42は、例えばステンレス製である。
[フロートガラス製造方法]
次に、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造方法(以下、製造方法と略して言う)について説明する。
製造方法では、溶融ガラスをフロートバスの溶融金属M上に連続的に供給し、溶融金属M上でガラスリボンGを成形する。そして、ドロスボックス20に設けられたリフトアウトロール21によってガラスリボンGをフロートバス10から引き出し、徐冷炉50に設けられたレヤーロール51によってガラスリボンGを搬送しながらガラスの歪点温度以下まで徐冷する。
製造方法を行う際に、ドロスボックス20において、弾性支持体23を用いてリフトアウトロール21に複数の除去部材22を当接させる。この際に、リフトアウトロール21に複数の除去部材22を適切な力で押し付けることが好ましい。押し付ける力が弱いと、リフトアウトロール21に付着している錫又は錫酸化物が充分に除去できないおそれがある。一方で、押し付ける力が強いと、リフトアウトロール21が振動するおそれがある。
ドロスボックス20内は600〜800℃もの高温になるが、コイルばね31,32がセラミックス製であるため、コイルばね31,32が金属製の場合よりも耐クリープ性が良い(クリープ変形しにくい)。
複数の除去部材22が下方に移動して、複数の架台29が芯部材34に接触し、支持部材30が芯部材35に接触した場合には、複数の除去部材22はそれ以上下方に移動できなくなる。これにより、コイルばね31,32が圧縮し過ぎるのを防止できる。
架台29Aが除去部材22Aを支持し、架台29Bが除去部材22Bを支持している。このため、例えば、除去部材22Aが除去部材22Bよりも上下方向Zに高い場合には、架台29Aの上面を架台29Bの上面よりも低く配置し、架台29A,29Bの高さを調節する。これにより、除去部材22A,22B間に上下方向Zの高さの差があっても、除去部材22A,22Bの上端の位置を揃えられる。
[除去部材22の交換方法]
製造装置1を一定期間運転したら、複数の除去部材22の交換を行う。例えば、図3に示す軸方向Yの一方側(−Y側)から他方側(+Y側)に向かって、新しい複数の除去部材22を押し込む。架台29が屈曲部37を有するため、他方側(+Y側)に向かって押し込まれる除去部材22が屈曲部37の上面に接触しても、除去部材22は屈曲部37の上面より上方に案内され、架台29の第1端部に係止するのを抑えられる。取り外された使用済みの複数の除去部材22は、適宜処分される。
以上説明したように、本実施形態の製造装置1及び製造方法によれば、コイルばね31,32がセラミックス製であり、セラミックスは金属よりも耐クリープ性が良い。このため、コイルばね31,32を長期間にわたって使用し続けても、弾性復元力が低下しにくい。従って、複数の除去部材22を好適にリフトアウトロール21に押し付けることができ、複数の除去部材22によりリフトアウトロール21に付着した錫又は錫酸化物を充分に除去できる。
また、ばねとして従来の板ばねに代えてコイルばね31,32を用いるため、軸方向Yの一定の長さの範囲内において、より多くの位置で架台29及び除去部材22を支持することができる。複数のコイルばね構造体27Aにより、架台29A及び除去部材22Aを支持するため、架台29A及び除去部材22Aが下方に向かって撓むのを抑え、リフトアウトロール21に除去部材22Aを軸方向Yに均等に当接できる。
コイルばね構造体27は、コイルばね31,32と、接続部材33と、を備えている。1つのコイルばね31の上下方向Zの高さが低い場合でも、複数のコイルばね31,32を接続部材33で連結することにより、コイルばね構造体27におけるコイルばね31,32の上下方向Zの変形量を大きくできる。従って、コイルばね構造体27の弾性力の調節が容易になる。
コイルばね構造体27は、芯部材34,35を備える。コイルばね31,32の径方向に応力が作用するとコイルばね31,32が芯部材34,35に接触する。従って、コイルばね31,32が、コイルばね31,32の径方向に折れるのを抑制できる。
製造装置1は、柱部41及び筒部42を備える。これにより、複数の架台29及び支持部材30が、板引き方向X又は軸方向Yに相対的に倒れるのが抑えられ、上下方向Zに相対的に移動するように案内できる。
柱部41及び筒部42は、架台29毎に設けられる。各架台29が柱部41及び筒部42により案内されるため、架台29毎に上下方向Zに案内できる。
架台29は、屈曲部37を有する。このため、軸方向Yに隣り合う架台29間で除去部材22を軸方向Yの他方側(+Y側)に移動させるときに、除去部材22は架台29A上から、架台29Bの屈曲部37上を移動する。除去部材22が屈曲部37の上面に接触しても、除去部材22は屈曲部37の上面より上方に案内され、架台29Bの第1端部を上方に乗り越える。これにより、他方側(+Y側)に移動する除去部材22が、架台29Bの第1端部に係止するのを抑えられる。
除去部材22Aは架台29Aにより支持され、除去部材22Bは架台29Bにより支持される。従って、除去部材22A,22B間の高さの差を、架台29A,29Bの上下方向Zの位置により調節できる。
架台29Aの軸方向Yの第2端部の下方に架台29Bの屈曲部37が配置されているため、架台29Aを下方に移動させた時に、この架台29Aが架台29Bの屈曲部37に当接する。従って、架台29Aが架台29Bの屈曲部37よりも下方に移動するのを防止できる。そして、軸方向Yの他方側(+Y側)に移動する除去部材22が、架台29Bの第1端部に係止するのをより抑えられる。
複数のコイルばね構造体27Aは、架台29Aを介して除去部材22Aを、除去部材22Aのうち、軸方向Yの両端部、及び両端部の間の部分でそれぞれ支持する。従って、架台29A及び除去部材22Aが下方に向かって撓むのを抑え、リフトアウトロール21に除去部材22Aを軸方向Yにより均等に当接できる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、コイルばね構造体27が2つのコイルばね31,32を備えるとしたが、コイルばね構造体27が備えるコイルばねの数に制限はなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。コイルばね構造体が1つのコイルばねを備える場合には、コイルばね構造体は接続部材33及び芯部材34,35を備えなくてもよい。コイルばね構造体が3つのコイルばねを備える場合には、3つのコイルばねは、上下方向Zに並べて配置される。3つのコイルばねのうち、上下方向Zに隣り合う2つのコイルばね同士が接続部材33により互いに固定される。
柱部41が設けられる第1部材が架台29であり、筒部42が設けられる第2部材が支持部材30であるとした。しかし、第1部材が支持部材30であり、第2部材が架台29であるとしてもよい。
それぞれの除去部材22A,22Bが、複数の架台29A,29Bのうちの互いに異なる1つにより支持されているとした。しかし、例えば、複数の除去部材22A,22Bが1つの架台29Aにより支持されてもよいし、1つの除去部材22Aが複数の架台29A,29Bにより支持されてもよい。
製造装置1は、案内部28及び屈曲部37を備えなくてもよい。
受け部材が、円筒状に形成された筒部42であるとした。しかし、受け部材の形状は、柱部41が挿入された孔部が受け部材に形成されていればこれに限定されず、ブロック状や円錐台状等でもよい。孔部は、受け部材を上下方向Zに貫通していなく、受け部材の上面から下方に向かって凹むように形成されていてもよい。
製造装置1が備える除去部材22の数、架台29の数は、それぞれ複数に限定されず、1つでもよい。
1 製造装置(フロートガラス製造装置)
10 フロートバス
20 ドロスボックス
21 リフトアウトロール
22,22A,22B 除去部材
23 弾性支持体
27,27A,27B コイルばね構造体
29,29A,29B 架台(第1部材)
30 支持部材(第2部材)
31,32 コイルばね
33 接続部材
34,35 芯部材
37 屈曲部
41 柱部(軸状部材)
42 筒部(受け部材)
42a 孔部
50 徐冷炉
M 溶融金属
G ガラスリボン
Y 軸方向

Claims (14)

  1. 溶融金属上でガラスリボンを成形するフロートバスと、前記フロートバスに隣接して前記ガラスリボンを引き上げるリフトアウトロールを備えたドロスボックスと、前記ドロスボックスに隣接する徐冷炉と、を備えたフロートガラス製造装置であって、
    前記ドロスボックスは、前記リフトアウトロールに当接される除去部材と、前記除去部材を支持する弾性支持体と、を備え、
    前記弾性支持体は、前記リフトアウトロールの軸方向に互いに間隔を空けて複数設けられるコイルばね構造体と、前記複数のコイルばね構造体の上に配置され、前記除去部材を下方から支持する架台と、を備え、
    前記コイルばね構造体は、セラミックス製のコイルばねを備えることを特徴とするフロートガラス製造装置。
  2. 前記コイルばね構造体は、上下方向に並べて配置された複数の前記コイルばねと、前記複数のコイルばねの間に設けられた接続部材と、を備える、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
  3. 前記コイルばね構造体は、前記複数のコイルばねのうちの1つの内側に配置されて前記接続部材に固定された芯部材を備える、請求項2に記載のフロートガラス製造装置。
  4. 前記弾性支持体は、
    前記コイルばね構造体の下端部に接続された支持部材と、
    前記架台及び前記支持部材の一方である第1部材に設けられ、前記架台及び前記支持部材の他方である第2部材に向かって延びる軸状部材と、
    前記第2部材に設けられ、前記第1部材に向かって延び、前記軸状部材が挿入される孔部が形成される受け部材と、を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  5. 前記架台は、前記軸方向に複数設けられ、
    前記軸状部材及び前記受け部材は、前記架台毎に設けられる、請求項4に記載のフロートガラス製造装置。
  6. 前記架台は、前記軸方向に複数設けられ、
    前記複数の架台のうち少なくとも1つの前記軸方向の第1端部には、下方へ向かうように傾斜した屈曲部が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  7. 前記複数の架台のうちの前記軸方向に隣り合う一対の前記架台において、一方の前記架台の前記軸方向の第2端部の下方に、他方の前記架台の前記屈曲部が配置されている、請求項6に記載のフロートガラス製造装置。
  8. 前記架台は、前記軸方向に複数設けられ、
    前記除去部材は、前記軸方向に複数設けられ、
    それぞれの前記除去部材は、互いに異なる前記架台により支持されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  9. 前記コイルばねは、窒化珪素又はジルコニアを含む材料で構成される、請求項1から8のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  10. 前記複数のコイルばね構造体は、前記架台を介して前記除去部材を支持し、前記除去部材の前記軸方向の両端部及び前記両端部の間の部分の下方に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載のフロートガラス製造装置。
  11. 溶融ガラスをフロートバスの溶融金属上に連続的に供給し、前記溶融金属上でガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを徐冷するフロートガラス製造方法であって、
    前記ドロスボックスにおいて、弾性支持体を用いて前記リフトアウトロールに除去部材を当接させ、
    前記弾性支持体は、前記リフトアウトロールの軸方向に互いに間隔を空けて複数設けられるコイルばね構造体と、前記複数のコイルばね構造体の上に配置され、前記除去部材を下方から支持する架台と、を備え、
    前記コイルばね構造体は、セラミックス製のコイルばねを備えることを特徴とするフロートガラス製造方法。
  12. 前記コイルばね構造体は、上下方向に並べて配置された複数の前記コイルばねと、前記複数のコイルばねの間に設けられた接続部材と、を備える、請求項11に記載のフロートガラス製造方法。
  13. 前記コイルばね構造体は、前記複数のコイルばねのうちの1つの内側に配置されて前記接続部材に固定された芯部材を備える、請求項12に記載のフロートガラス製造方法。
  14. 前記弾性支持体は、
    前記コイルばね構造体の下端部に接続された支持部材と、
    前記架台及び前記支持部材の一方である第1部材に設けられ、前記架台及び前記支持部材の他方である第2部材に向かって延びる軸状部材と、
    前記第2部材に設けられ、前記第1部材に向かって延び、前記軸状部材が挿入される孔部が形成される受け部材と、を備える、請求項11から13のいずれか一項に記載のフロートガラス製造方法。
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