JP2019115192A - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents

車両の制御装置及び車両の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前輪と後輪のそれぞれを駆動するモータの過負荷を抑えるとともに、車両挙動を安定させる。【解決手段】車両500の前輪の駆動力を発生させるモータ20が発生可能な最大定格トルクを上限としてモータ20を運転する第1モードと、最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限としてモータ20を運転する第2モードと、を切り換え可能な第1モータ制御部110と、後輪の駆動力を発生させるモータ22が発生可能な最大定格トルクを上限としてモータ22を運転する第1モードと、最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限としてモータ22を運転する第2モードと、を切り換え可能な第2モータ制御部120と、を備え、モータ20及びモータ22の少なくともいずれか一方の運転を第1モードから第2モードに切り換えた場合に、モータ20及びモータ22の他方の運転も第1モードから第2モードに切り換える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
従来、下記の特許文献1には、基準時間T0以上であると判定されたときに、基準時間T0以上であると判定されたモータの駆動トルクを基準トルクTrq0よりも減少させると共に、他方のモータの駆動トルクを増大させることにより要求トルクTrqdを満足させることが記載されている。
特開2012−95378号公報
しかし、上記特許文献に記載されている技術では、フロントモータ及びリアモータの一方の駆動トルクを減少させ、他方のモータの駆動トルクを増大させるものであるため、前後の駆動力配分が大きく変化してしまう問題がある。このため、ドライバが予期せぬ車両挙動が発生し、車両挙動が不安定になる問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、前輪と後輪のそれぞれを駆動するモータの過負荷を抑えるとともに、車両挙動を安定させることが可能な、新規かつ改良された車両の制御装置及び車両の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両の前輪の駆動力を発生させる第1モータを制御し、前記第1モータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記第1モータを運転する第1モードと、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記第1モータを運転する第2モードと、を切り換え可能な第1モータ制御部と、前記車両の後輪の駆動力を発生させる第2モータを制御し、前記第2モータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記第2モータを運転する第1モードと、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記第2モータを運転する第2モードと、を切り換え可能な第2モータ制御部と、を備え、前記第1モータ制御部及び前記第2モータ制御部は、前記第1モータ及び前記第2モータの少なくともいずれか一方の運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えた場合に、前記第1モータ及び前記第2モータの他方の運転も前記第1モードから前記第2モードに切り換える、車両の制御装置が提供される。
前記第1モータ制御部は、前記第1モータの運転状態が過負荷である場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えるものであっても良い。
また、前記第1モータ制御部は、前記第1モータを制御するインバータから前記第1モータが過負荷であることを示す情報を受け取ると、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換え、前記第2モータ制御部は、前記第1モータ制御部が前記第1モータを制御する前記インバータから前記第1モータが過負荷であることを示す前記情報を受け取ると、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えるものであっても良い。
また、前記第2モータ制御部は、前記第2モータの運転状態が過負荷である場合に、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えるものであっても良い。
また、前記第2モータ制御部は、前記第2モータを制御するインバータから前記第2モータが過負荷であることを示す情報を受け取ると、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換え、前記第1モータ制御部は、前記第2モータ制御部が前記第2モータを制御する前記インバータから前記第2モータが過負荷であることを示す前記情報を受け取ると、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えるものであっても良い。
また、前記第1モータ制御部は、前記第1モータを前記最大定格トルクで運転している状態が所定の許容運転持続時間を超えた場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えるものであっても良い。
また、前記第2モータ制御部は、前記第2モータを前記最大定格トルクで運転している状態が所定の許容運転持続時間を超えた場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えるものであっても良い。
また、前記第1モータ制御部は、前記第1モータを前記第1モードで運転している場合に、前記第1モータの温度、電流値、又は電圧値が所定のしきい値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えるものであっても良い。
また、前記第2モータ制御部は、前記第2モータを前記第1モードで運転している場合に、前記第2モータの温度、電流値、又は電圧値が所定のしきい値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えるものであっても良い。
また、前記第1モータ及び前記第2モータの双方を前記第1モードから前記第2モードに切り換えたことを報知するための制御を行う報知制御部を備えるものであっても良い。
また、前記最大定格トルクは、前記第1モータ又は前記第2モータを前記最大定格トルクで運転する場合に持続時間が制限されるトルクであっても良い。
また、前記連続定格トルクは、前記第1モータ又は前記第2モータを前記連続定格トルクで運転する場合に持続時間が制限されないトルクであっても良い。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、車両の前輪の駆動力を発生させる第1モータと、前記車両の後輪の駆動力を発生させる第2モータとが過負荷であるか否かを判定するステップと、前記第1モータ及び前記第2モータの少なくともいずれか一方が過負荷であると判定された場合に、前記一方のモータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記一方のモータを運転する第1モードから、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記一方のモータを運転する第2モードへ切り換えるステップと、前記第1モータ及び前記第2モータの他方についても、発生可能な最大定格トルクを上限として運転する第1モードで運転されている場合は、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として運転する第2モードへ切り換えるステップと、を備える、車両の制御方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、前輪と後輪のそれぞれを駆動するモータの過負荷を抑えるとともに、車両挙動を安定させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両の構成を示す模式図である。 制御装置とその周辺の構成を詳細に示す模式図である。 前輪のモータの出力特性を示す模式図である。 後輪のモータの出力特性を示す模式図である。 本実施形態の制御装置における処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る車両500の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両500の構成を示す模式図である。図1に示すように、車両500は、前輪及び後輪の4つのタイヤ(車輪)12,14,16,18、制御装置(コントローラ)100、外界認識部200、前輪のタイヤ12,14の回転を制御するモータ20、後輪のタイヤ16,18の回転を制御するモータ22、モータ20の制御を行うインバータ19、モータ22の制御を行うインバータ21、モータ20の駆動力をタイヤ12,14に伝達するギヤボックス23及びドライブシャフト24、モータ22の駆動力をタイヤ16,18に伝達するギヤボックス25及びドライブシャフト26、前輪の各タイヤ12,14の回転から車輪速(車両速度)を検出する車輪速センサ40,42、後輪の各タイヤ16,18の回転から車輪速(車両速度)を検出する車輪速センサ28,30、アクセル開度センサ32、前輪12,14を操舵するステアリングホイール34、ステアリングホイールの操舵角δを検出する操舵角センサ35、パワーステアリング機構36、表示装置38、スピーカ39、前輪のモータ20の温度を検出する温度センサ44、後輪のモータ22の温度を検出する温度センサ46、を有して構成されている。
なお、図1に示す構成では、前輪を駆動する1つのモータ20と後輪を駆動する1つのモータ22を備えているが、この構成に限定されるものではなく、4つの各輪のそれぞれを駆動するモータと各モータに対応するギヤボックスが設けられていても良い。
本実施形態では、制御装置100によりモータ20,22の制駆動力を演算し、制御装置100がモータ20,22へ制駆動力を指示することで、モータ20,22を協調制御する。
図2は、制御装置100とその周辺の構成を詳細に示す模式図である。図2に示すように、制御装置100は、前後のモータ20,22の制御を行う走行制御部150と、ドライバなどの乗員に警告を報知するための制御を行う報知制御部160を備えている。走行制御部150は、第1モータ制御部110、第2モータ制御部120、駆動力配分部140、を有して構成されている。
このため、第1モータ制御部110は、モータ20の運転状態が過負荷状態であり、モータ20の保護が必要であることを示す過負荷保護フラグをインバータ19から取得する。同様に、第2モータ制御部120は、モータ22の運転状態が過負荷状態であり、モータ22の保護が必要であることを示す過負荷保護フラグをインバータ21から取得する。第1モータ制御部110及び第2モータ制御部120は、いずれかのモータ20,22について過負荷保護フラグが出されている場合に、モータ20,22の双方を連続定格モードで運転するように制御を行う。
以下では、制御装置100が行う制御について具体的に説明する。制御装置100の駆動力配分部140は、アクセル開度センサ32からアクセル開度を取得すると、車両500の総要求駆動力を演算し、総駆動力を前輪のモータ20と後輪のモータ22へ配分する。第1モータ制御部110は、前輪のモータ20を制御するインバータ19に対し、要求駆動力の指令値を送る。インバータ19は、前輪のモータ20の要求駆動力の指令値に基づいて、前輪のモータ20を制御する。第2モータ制御部120は、後輪のモータ22を制御するインバータ21に要求駆動力の指令値を送る。インバータ21は、後輪のモータ22の要求駆動力の指令値に基づいて、後輪のモータ22を制御する。これにより、モータ20,22のそれぞれが要求駆動力に従って制御される。
図3は、前輪のモータ20の出力特性を示す模式図である。また、図4は、後輪のモータ22の出力特性を示す模式図である。図3及び図4では、前輪のモータ20、または後輪のモータ22について、駆動力(縦軸:トルク)と速度(横軸:回転数)の関係を示している。
モータ20,22の運転モードとして、最大定格モードと連続定格モードがある。最大定格モードでは、モータが発揮し得る最大トルク値(最大定格トルク)を出力できるが、最大トルク値の持続時間は制限される。モータを最大定格モードで使用すると、内部の発熱量が上昇し、モータの劣化等に影響することから、最大定格モードでは最大トルク値の持続時間(許容時間)が定められている。一方、連続定格モードでは、最大定格モードよりもトルク値が制限され、長時間連続して出力可能なトルク値(連続定格トルク)が上限とされる。図3及び図4では、最大定格モードと連続定格モードのそれぞれについてのトルク特性を示している。
ここで、例えばドライバがスポーツ走行を楽しみたい場合など、モータ20,22に過負荷がかかるような状況下では、モータ20,22が過熱してしまう場合がある。このような場合、例えば温度センサ44,46が検出したモータ20,22の温度に基づいて、連続定格モードによる制御に切り換えることで、モータ20,22の発熱を抑えることができる。しかし、このような方法で最大定格モードから連続定格モードへの切り換えを行うと、モータ20,22の出力が突然ダウンしてしまうことになり、ドライバが想定する運転ができなくなったり、予期せぬ車両挙動が発生し、車両500の挙動が不安定になることが懸念される。特に、前後のモータ20,22の規格が異なる場合や、前後のモータ20,22にかかる負荷が均等でないと、いずれかのモータが過熱しやすくなり、出力が突然ダウンしてしまう可能性がある。また、一方のモータを最大定格モードから連続定格モードに切り換えた後、再び最大定格モードに復帰した場合に、車両挙動が不安定になることも想定される。
本実施形態では、モータ20,22のそれぞれを独立して制御できるため、前輪のモータ20と後輪のモータ22のトルクの前後配分を最適に制御することで、車両500の安定性を高めることができる。特に、本実施形態では、前輪のモータ20と後輪のモータ22の一方が最大定格モードから連続定格モードに落ちた場合に、前輪のモータ20と後輪のモータ22の他方も最大定格モードから連続定格モードに落とす制御を行う。
図3に示すように、前輪のモータ20は、最大定格モードで駆動され、点Aで示すトルク(最大定格トルク)、回転数で駆動されている。また、図4に示すように、後輪のモータ20は、最大定格モードで駆動され、点Aで示すトルク(最大定格トルク)、回転数で駆動されている。この場合に、前輪のモータ20の最大定格モードでの運転が許容範囲(許容運転持続時間)を超えると、前輪のモータ20に過負荷がかかってしまう。この場合、インバータ19は、第1のモータ制御部110に対して、過負荷がかかっていることを示す情報(過負荷保護フラグ)を送る。
モータ20,22が過負荷状態であるか否かは、上述した許容運転継続時間に基づく判定の他にも、モータ20,22の運転状態を示す各種パラメータ(温度、電流値、電圧値等)と、継続時間に応じて判定できる。例えば、モータ20,22の温度が所定のしきい値を超えた状態が許容継続時間を超えた場合は、モータ20,22が過負荷状態であると判定する。また、モータ20,22の電流値が所定のしきい値を超えた状態が許容継続時間を超えた場合は、モータ20,22が過負荷状態であると判定する。同様に、モータ20,22の電圧値が所定のしきい値を超えた状態が許容継続時間を超えた場合は、モータ20,22が過負荷状態であると判定する。いずれの場合も、第1モータ制御部110又は第2モータ制御部120に過負荷保護フラグが送られる。
なお、上述した各種パラメータによる判定は、いずれか1つのパラメータを用いて判定を行っても良いし、複数のパラメータを組み合わせて判定を行っても良い。また、これらのパラメータを、CAN(Controller Area Network)などを経由して制御装置100に送ることで、制御装置100側で判定を行っても良い。
第1モータ制御部110は、インバータ19から過負荷保護フラグを受信すると、前輪のモータ20を最大定格モードから連続定格モードへ落とす制御を行う。これにより、前輪のモータ20は、図3中に点Bで示すトルク(連続定格トルク)、回転数で駆動される。また、第1モータ制御部110は、前輪のモータ20を最大定格モードから連続定格モードへ落とした旨の情報を第2モータ制御部120へ送る。
第2モータ制御部120は、前輪のモータ20を最大定格モードから連続定格モードへ落とした旨の情報を第1モータ制御部110から受け取ると、後輪のモータ22を最大定格モードから連続定格モードへ落とす。これにより、後輪のモータ22は、図4中に点Bで示すトルク(連続定格トルク)、回転数で駆動される。
なお、上述の説明では、前輪のモータ20を最大定格モードから連続定格モードに落とした場合に、後輪のモータ22を最大定格モードから連続定格モードに落とす場合を例に挙げている。同様に、後輪のモータ22を最大定格モードから連続定格モードに落とした場合も、前輪のモータ20を最大定格モードから連続定格モードに落とすように制御が行われる。
また、インバータ19,21のいずれからも過負荷保護フラグが出されていない場合は、前後のモータ20,22の運転モードを変更することなく、モータ20,22の運転を継続する。
以上のように、モータ20を最大定格トルクで駆動すると、モータ20の内部の発熱量が上昇し、モータ劣化の要因となる。このため、インバータ19からの過負荷保護フラグの取得に応じて、モータ20の運転モードを最大定格モードから連続定格モードに落とすことで、モータ20の劣化を抑制できる。
特に、前輪のモータ20と後輪のモータ22で仕様が異なる場合、または前後のトルク配分を均等にしない制御を行う場合、一方のモータ20に対して過負荷保護フラグが出される場合がある。このような場合に、一方のモータ20のみを最大定格モードから連続定格モードへ落とすと、前後のトルク配分が変化し、ドライバが想定している運転ができなくなったり、予期せぬ車両挙動が発生する可能性がある。
本実施形態では、前輪のモータ20と後輪のモータ22の一方を最大定格モードから連続定格モードに切り換えた場合に、前輪のモータ20と後輪のモータ22の他方も最大定格モードから連続定格モードに切り換える制御を行う。これにより、一方のモータが最大定格モードから連続定格モードに切り換わったとしても、他方のモータも同時に最大定格モードから連続定格モードに切り換わるため、前後のトルク配分に大きな変化が生じることがなく、車両500の挙動安定性を維持することが可能である。
また、前輪のモータ20と後輪のモータ22の一方を最大定格モードから連続定格モードに切り換えた場合に、前輪のモータ20と後輪のモータ22の他方も最大定格モードから連続定格モードに切り換えると、車両500の総駆動力は低下する。このため、報知制御部160は、双方のモータ20,22を最大定格モードから連続定格モードに落とした場合に、総駆動力が低下していることを示す警告を表示装置38に表示するように制御を行う。また、報知制御部160は、総駆動力が低下していることを示す警告をスピーカ39から発音するように制御を行う。
これにより、ドライバは、車両500の総駆動力が低下することを認識できるので、駆動力の低下に応じた最適な運転状態で車両500を運転することが可能となる。
表示装置38への警告の表示は、任意の表示方法で行うことができる。また、スピーカ39からの警告音の発音も任意の音声で行うことができる。例えば、表示装置38に「モータ保護モードで運転中」等の表示を行い、その旨をスピーカ39から発音することで、ドライバに総駆動力が低下することを伝え、ドライバに注意を喚起することができる。
なお、上述したように、本実施形態は、前輪を駆動する1つのモータ20と後輪を駆動する1つのモータ22を備えている構成に限定されるものではなく、4つの各輪のそれぞれを駆動するモータが設けられていても良い。この場合においても、前輪を駆動するモータが最大定格モードから連続定格モードに切り換わった場合に、後輪を駆動するモータを最大定格モードから連続定格モードに切り換えることで、車両500の挙動を安定させることができる。
次に、図5のフローチャートに基づいて、本実施形態の制御装置100における処理の手順について説明する。図5の処理は、所定の制御周期毎に行われる。先ず、ステップS10では、インバータ19、インバータ21から送られてくる過負荷保護フラグの状態を確認する。次のステップS11では、インバータ19、インバータ21の少なくともいずれか一方から過負荷保護フラグが送られてきたか否かを判定する。そして、過負荷保護フラグが送られている場合は、ステップS12へ進む。一方、過負荷保護フラグが送られていない場合は、ステップS11で待機する。
ステップS12では、前後のモータ20,22のうちの任意のモータが最大定格モードで運転中であるか否かを判定し、任意のモータが最大定格モードで運転中の場合は、ステップS14へ進む。ステップS14では、前後のモータ20,22の双方を連続定格モードで運転する。
ステップS14の後はステップS16へ進み、総駆動力が低下していることを示す警告を表示装置38に表示し、また警告をスピーカ39から発音する。ステップS16の後は、処理を一旦終了する。
また、ステップS12で任意のモータが最大定格モードで運転中ではない場合は、モータ20,22の運転モードを変更することなく、処理を一旦終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、前輪のモータ20と後輪のモータ22の一方が最大定格モードの許容範囲を超え、最大定格モードから連続定格モードに落ちた場合に、他方のモータも最大定格モードから連続定格モードに落とす制御を行う。これにより、最大定格モードの許容範囲を超えたモータの劣化を抑えるとともに、前後のトルク配分に大きな変化が生じることがなく、車両500の操縦安定性を維持することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
19,21 インバータ
20,22 モータ
100 制御装置
110 第1モータ制御部
120 第2モータ制御部
106 駆動力配分制御部
500 車両

Claims (13)

  1. 車両の前輪の駆動力を発生させる第1モータを制御し、前記第1モータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記第1モータを運転する第1モードと、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記第1モータを運転する第2モードと、を切り換え可能な第1モータ制御部と、
    前記車両の後輪の駆動力を発生させる第2モータを制御し、前記第2モータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記第2モータを運転する第1モードと、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記第2モータを運転する第2モードと、を切り換え可能な第2モータ制御部と、を備え、
    前記第1モータ制御部及び前記第2モータ制御部は、前記第1モータ及び前記第2モータの少なくともいずれか一方の運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えた場合に、前記第1モータ及び前記第2モータの他方の運転も前記第1モードから前記第2モードに切り換えることを特徴とする、車両の制御装置。
  2. 前記第1モータ制御部は、前記第1モータの運転状態が過負荷である場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えることを特徴とする、請求項1に記載に車両の制御装置。
  3. 前記第1モータ制御部は、前記第1モータを制御するインバータから前記第1モータが過負荷であることを示す情報を受け取ると、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換え、
    前記第2モータ制御部は、前記第1モータ制御部が前記第1モータを制御する前記インバータから前記第1モータが過負荷であることを示す前記情報を受け取ると、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えることを特徴とする、請求項2に記載に車両の制御装置。
  4. 前記第2モータ制御部は、前記第2モータの運転状態が過負荷である場合に、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えることを特徴とする、請求項1に記載に車両の制御装置。
  5. 前記第2モータ制御部は、前記第2モータを制御するインバータから前記第2モータが過負荷であることを示す情報を受け取ると、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換え、
    前記第1モータ制御部は、前記第2モータ制御部が前記第2モータを制御する前記インバータから前記第2モータが過負荷であることを示す前記情報を受け取ると、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードに切り換えることを特徴とする、請求項4に記載に車両の制御装置。
  6. 前記第1モータ制御部は、前記第1モータを前記最大定格トルクで運転している状態が所定の許容運転持続時間を超えた場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 前記第2モータ制御部は、前記第2モータを前記最大定格トルクで運転している状態が所定の許容運転持続時間を超えた場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  8. 前記第1モータ制御部は、前記第1モータを前記第1モードで運転している場合に、前記第1モータの温度、電流値、又は電圧値が所定のしきい値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の車両の制御装置。
  9. 前記第2モータ制御部は、前記第2モータを前記第1モードで運転している場合に、前記第2モータの温度、電流値、又は電圧値が所定のしきい値を超えた状態が所定時間以上継続した場合に、前記第2モータの運転を前記第1モードから前記第2モードへ切り換えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の車両の制御装置。
  10. 前記第1モータ及び前記第2モータの双方を前記第1モードから前記第2モードに切り換えたことを報知するための制御を行う報知制御部を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の車両の制御装置。
  11. 前記最大定格トルクは、前記第1モータ又は前記第2モータを前記最大定格トルクで運転する場合に持続時間が制限されるトルクであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の車両の制御装置。
  12. 前記連続定格トルクは、前記第1モータ又は前記第2モータを前記連続定格トルクで運転する場合に持続時間が制限されないトルクであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の車両の制御装置。
  13. 車両の前輪の駆動力を発生させる第1モータと、前記車両の後輪の駆動力を発生させる第2モータとが過負荷であるか否かを判定するステップと、
    前記第1モータ及び前記第2モータの少なくともいずれか一方が過負荷であると判定された場合に、前記一方のモータが発生可能な最大定格トルクを上限として前記一方のモータを運転する第1モードから、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として前記一方のモータを運転する第2モードへ切り換えるステップと、
    前記第1モータ及び前記第2モータの他方についても、発生可能な最大定格トルクを上限として運転する第1モードで運転されている場合は、前記最大定格トルクよりも低い連続定格トルクを上限として運転する第2モードへ切り換えるステップと、
    を備えることを特徴とする、車両の制御方法。
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