JP2019113787A - シンバル用減音具 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンバルの本来の音質を損なうことを抑制しつつ、シンバルへの打撃によって生じる音を減音させることができるシンバル用減音具を提供すること。【解決手段】貫通孔3aを有する円盤状に形成されると共に所定の柔軟性を有する材料を用いて膜状に形成される膜部3と、その膜部3よりも高い剛性を有する材料を用いて形成されると共に膜部3の外縁に接続される枠部4とを備える。膜部3をシンバル20の下面側に配設すれば、シンバル20への打撃によって膜部3が変形し、シンバル20に対して相対的に揺動する。よって、シンバル20に対して膜部3が接触と離間とを繰り返すので、シンバル20の振動を減衰できる。シンバル20の振動がある程度減衰すると、膜部3の揺動も弱まるため、シンバル20の振動(音)の余韻を残すことができる。従って、シンバル20の本来の音質が損なわれることを抑制しつつ、シンバル20の音を減音できる。【選択図】図3

Description

本発明は、シンバル用減音具に関し、特に、シンバルの本来の音質を損なうことを抑制しつつ、シンバルへの打撃によって生じる音を減音させることができるシンバル用減音具に関する。
シンバル用減音具をシンバルに接触させることで打撃によるシンバルの音を減音する技術が知られている。例えば、特許文献1には、円環状のフレームと、そのフレームの上面に配設される弾性部材とを備え、弾性部材を介してシンバルの下面にフレームが密着されるシンバル用減音具が記載される。このシンバル用減音具によれば、シンバルの下面に弾性部材を常に密着させることができるため、打撃によるシンバルの振動を早期に減衰できる。
特開2014−066832号公報(例えば、段落0052,0053、図1,4)
しかしながら、上述した従来の技術では、シンバルの下面に弾性部材が常に密着した状態であるため、打撃後のシンバルの振動(音)の余韻が短くなり、その音質が本来のシンバルのものに比べて大きく変化するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、シンバルの本来の音質が損なわれることを抑制しつつ、シンバルへの打撃によって生じる音を減音させることができるシンバル用減音具を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のシンバル用減音具は、中央に貫通孔を有する略円盤状に形成されると共に所定の柔軟性を有する材料を用いて膜状に形成される膜部と、その膜部よりも高い剛性を有する材料を用いて形成されると共に前記膜部の外縁に接続される枠部とを備える。
(a)は、第1実施形態におけるシンバル用減音具の上面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線におけるシンバル用減音具の部分拡大断面図である。 シンバル用減音具およびシンバルの分解斜視図である。 (a)は、シンバル用減音具およびシンバルの断面図であり、(b)は、打撃時のシンバル用減音具およびシンバルの断面図である。 (a)及び(b)は、打撃後のシンバル用減音具およびシンバルの断面図である。 (a)は、第2実施形態におけるシンバル用減音具およびシンバルの断面図であり、(b)は、打撃時のシンバル用減音具およびシンバルの断面図である。 (a)及び(b)は、打撃後のシンバル用減音具およびシンバルの断面図である。 (a)は、被覆部材の第1の変形例を示すシンバル用減音具およびシンバルの断面図であり、(b)は、被覆部材の第2の変形例を示すシンバル用減音具およびシンバルの断面図である。 第3実施形態のシンバル用減音具およびハイハットシンバルの断面図である。
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、シンバル用減音具1の詳細構成について説明する。図1(a)は、第1実施形態におけるシンバル用減音具1の上面図であり、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線におけるシンバル用減音具1の部分拡大断面図である。
図1に示すように、シンバル用減音具1は、円筒状の円筒部2と、径方向中心に貫通孔3aを有する円盤状に形成されると共に内縁が円筒部2に接続される膜状の膜部3と、その膜部3の外縁に接続される円環状の枠部4と、膜部3の上面に取り付けられる第1センサ5と、枠部4の下面に取り付けられる第2センサ6と、を備える。
円筒部2は、その下面から軸方向一側(図1(b)の上側)に向けて断面V字状に凹設される凹設部2aを備え、樹脂材料(本実施形態では、ガラス強化ナイロン)を用いて形成される。凹設部2aは、円筒状の円筒部2の下面を、円筒部2の軸と直交する方向に沿って断面V字状に切除する態様で形成される。
膜部3は、所定の柔軟性を有する網状素材(本実施形態では、糸径が0.2mmであり、メッシュ数(1インチ当たりの糸本数)が75に設定されるポリエステル製のメッシュ)を用いて円錐台状に形成される。膜部3の内縁側の一部は金型成形により円筒部2と一体的に形成され、貫通孔3aの開口が円筒部2によって被包される。
枠部4は、膜部3の外縁よりも膜部3の軸方向一側(図1(b)の上側)に突出する突出部4aを備え、膜部3よりも剛性の高い樹脂材料(本実施形態では、ASTM D790規格に準ずる曲げ弾性率が8000MPaのガラス強化ナイロン)を用いて形成される。
膜部3の外縁側の一部は金型成形により枠部4と一体的に形成され、膜部3が弛みを持った状態でその外縁が枠部4に接続される。枠部4は、膜部3よりも高い剛性を有する材料を用いて形成され、その枠部4が膜部3の外縁に接続されるので、膜部3を所定の柔軟性を有する材料を用いて膜状に形成しても、膜部3の円盤形状を枠部4によって保持できる。
即ち、例えば、枠部4のみを支持した場合には、膜部3は、円筒部2や第1センサ5の重量によって下方に凹むように変形する程度の柔軟性を有しているが、図1では、理解を容易にするために、円錐台状の膜部3の中心側を上方に突出させた状態(円筒部2のみを支持した状態)を図示している。
第1センサ5は、円盤状のプレート5aと、そのプレート5aの上面に接着されるセンサ5bと、そのセンサ5bの上面に接着されるクッション5cと、を備える。プレート5aは、樹脂材料(本実施形態では、ガラス強化ナイロン)を用いて構成され、金型成形により膜部3と一体的に形成される。
センサ5bは、振動を検出するピエゾセンサであり、プレート5aの上面に両面テープ(図示せず)によって接着される。クッション5cは、スポンジやゴム、熱可塑性エラストマ等の弾性材料を用いて円柱状に形成される緩衝材であり、センサ5bの上面に両面テープによって接着される。
第2センサ6は、圧力変化を検知することで接触を検出するシート状のメンブレンスイッチである。本実施形態では、第2センサ6が枠部4の半周に亘って延設されるが、第2センサ6を枠部4の全周に亘って延設させる(円環状に形成する)構成でも良い。
シンバル用減音具1の製造には、円筒部2、枠部4、及び、プレート5aに対応した形状のキャビティを有する上型および下型が用いられる。膜部3をキャビティ上に位置させた状態で上型と下型とによって膜部3を挟持し、キャビティ内に樹脂材料を注入することで円筒部2、膜部3、枠部4、及び、プレート5aが一体的に形成される。
次いで、図2を参照して、シンバル用減音具1及びシンバル20の概略構成について説明する。図2は、シンバル用減音具1及びシンバル20の分解斜視図である。図2に示すように、シンバル用減音具1及びシンバル20は、シンバルスタンド10に支持される。シンバルスタンド10は、シンバル20を奏者が演奏し易い位置に配置するためのスタンドであり、棒状のロッド11と、そのロッド11が挿通される各部材(シンバル20やシンバル用減音具1)を固定するためのシンバルワッシャ12及び締付ナット13と、を備える。
ロッド11は、シンバル20が支持される金属製の部位であり、円柱状に形成される基部11aと、その基部11aから上方に延びると共に基部11aよりも小径の円柱状に形成されるおねじ部11bとを備え、おねじ部11bの外周におねじが設けられる。
シンバルワッシャ12は、フェルトを用いて形成される円筒状の部材であり、シンバルワッシャ12の内径がおねじ部11bの外径よりも大きく設定される。締付ナット13は、おねじ部11bに設けられたおねじに取り付けられるナットであり、ロッド11に対するシンバルワッシャ12の変位を規制する。
シンバル20は、奏者により上面が打撃される金属製のアコースティックのクラッシュシンバルである。シンバル20は、その中心部分を構成するベル部21と、そのベル部21の外縁から鍔状に延びるボウ部22と、を備える。
ベル部21は、その中心から径方向外側へ向けて下降傾斜する椀状の部位であり、ベル部21の中心にはロッド11が挿入される挿入孔が設けられる。ボウ部22は、ベル部21から径方向外側へ向けて下降傾斜する円環状の部位であり、径方向における傾斜がベル部21の傾斜よりも緩やかに形成される。
シンバル用減音具1は、ロッド11に対する円筒部2の回転を規制する規制部材7と、シンバル20及び円筒部2(膜部3)の間の対向間隔を調節するスペーサ8とを備える。
規制部材7は、円筒状の本体部7aと、その本体部7aから軸方向一側(図2の上側)に向けて突設される突設部7bと、それら本体部7aおよび突設部7bを本体部7aの軸方向で貫通する断面円形の貫通孔7c(図3参照)と、その貫通孔7cに連通されると共に本体部7aの外周面から本体部7aの軸方向と直交する方向に延びる固定孔7dと、を備える。
突設部7bは、規制部材7に対する円筒部2の回転を規制するための部位であり、貫通孔7cは、ロッド11を挿通させるための部位である。固定孔7dは、ボルトBの締結によってロッド11に対して規制部材7を固定するための部位であり、その内周面にめねじが設けられる。
スペーサ8は、フェルトを用いて形成される円筒状の部材であり、シンバル20に対する円筒部2の高さ(相対位置)を調節するためのスペーサである。
次いで、図3(a)を参照して、シンバル20へのシンバル用減音具1の装着方法、装着後のシンバル20とシンバル用減音具1との関係について説明する。図3(a)は、シンバル用減音具1およびシンバル20の断面図である。
図3(a)に示すように、シンバル20にシンバル用減音具1を装着する(シンバル20及びシンバル用減音具1をロッド11に支持する)には、まず、規制部材7の貫通孔7cにロッド11を挿通させる。貫通孔7cの内周面には段差が形成されており、その段差がロッド11の基部11aに係止される。その係止状態で規制部材7の固定孔7d(図2参照)にボルトBを締結することにより、ロッド11に対して規制部材7を回転不能に固定する。
次に、規制部材7の突設部7bに凹設部2aを係合させるようにして円筒部2をおねじ部11bに嵌め込むことで、円筒部2を規制部材7の上部に配置する。その後、スペーサ8、シンバル20、及び、シンバルワッシャ12の順におねじ部11bに嵌め込みつつ円筒部2の上部に配置させる。最後に、おねじ部11bに締付ナット13を締め付けることにより、シンバルワッシャ12とシンバル用減音具1との間にシンバル20が締付固定され、シンバル20の下面側に膜部3が配置される。
この場合、枠部4の内径がシンバル20の外径よりも若干大きい円環状に形成されるので、シンバル20の外縁から所定間隔(例えば、5mm)を隔てた位置において枠部4がシンバル20の外縁に沿って配設される。円錐台状の膜部3が弛みを持った状態で枠部4に固定されているため、ベル部21と円筒部2との間隔をスペーサ8によって適宜調節することにより、ベル部21及びボウ部22の傾斜に沿って(シンバル20の傾斜に完全に沿う訳ではないが、シンバル20の傾斜と略同等の傾斜となるように)膜部3を配設することができる。
本実施形態では、シンバル20の軸を含む平面で切断した断面視において、ベル部21の下端(ベル部21とボウ部22との接続部分)が膜部3の内縁と外縁とを結ぶ直線よりも下方に位置するようにスペーサ8の厚みが設定される。よって、膜部3の上面の一部はベル部21の下端(ベル部21とボウ部22との接続部分)に接触される。その接触や枠部4の重量によって膜部3には張力が作用するが、膜部3及び枠部4の金型成形時に寸法のバラツキが生じるため、張力が膜部3の全体に一様に付与される訳ではない。
よって、ベル部21の下端よりも径方向外側に位置する膜部3は、僅かに弛みを有する部分もあるため、その弛みによって膜部3とボウ部22とが接触している領域も存在するが、図2(a)では、理解を容易にするために、ベル部21の下端(ベル部21とボウ部22との接続部分)よりも外周側の膜部3の全体がボウ部22から離間した状態を図示している。即ち、非打撃時において、膜部3の弛みによってシンバル20に対して膜部3の一部が非接触となっている。よって、詳細は後述するが、シンバル20と膜部3との対向間隔を調節することにより、シンバル20に対する膜部3の接触面積を調節できる。
また、円筒部2の凹設部2aが規制部材7の突設部7bに係合されるが、断面V字状の凹設部2aの凹設面どうしのなす角度に比べ、断面V字状の突設部7bの突設面どうしのなす角度が小さく設定され、それら凹設面および突設面どうしの対向間隔が径方向外側ほど徐々に広くなるように構成される。また、円筒部2の内径はおねじ部11bの直径よりも大きい値に設定され、円筒部2の上部に設けられるフェルト製のスペーサ8は所定の弾性を有している。
よって、凹設部2aと突設部7bとの係合によって規制部材7に対する円筒部2の回転が規制される一方で、規制部材7とスペーサ8との間における突設部7bを支点にした円筒部2の揺動が許容される。即ち、円筒部2と、その円筒部2に接続される膜部3及び枠部4とは、シンバル20に対して相対的に揺動可能に構成される。
次いで、図3(b)及び図4を参照して、シンバル20が打撃された場合のシンバル20及びシンバル用減音具1の動作について説明する。
図3(b)は、打撃時のシンバル用減音具1およびシンバル20の断面図である。図4(a)及び図4(b)は、打撃後のシンバル用減音具1およびシンバル20の断面図である。
図3(b)に示すように、奏者がスティックSによってシンバル20の外縁側を打撃した場合、枠部4がシンバル20の外縁よりも径方向外側に位置するので、枠部4が打撃されやすくなる。即ち、樹脂材料を用いてなる枠部4を打撃させることにより、金属製のシンバル20が打撃される場合と比べて打撃音を低減できる。また、枠部4とシンバル20とが同時に打撃された場合でも、枠部4を打撃した分だけシンバル20への打撃力を低減できるので、シンバル20が打撃された際の打撃音を低減できる。
非打撃時において突出部4aがシンバル20の外縁よりも上方に位置するため、突出部4aが打撃されると、その打撃位置付近における膜部3がシンバル20の下面から離間するように枠部4がシンバル20に対して下方に相対変位する。この一方で、打撃位置付近における枠部4が下方に変位すると、その打撃位置とは枠部4の軸を挟んで反対側(以下、単に「打撃位置とは反対側」と記載する)の領域における枠部4は上方に変位する。この時、膜部3が所定の柔軟性を有しているので、ベル部21の下端を支点にして膜部3が変形し、打撃位置とは反対側の領域付近における膜部3がシンバル20の下面に当接する。
図4に示すように、打撃後にシンバル20および枠部4からスティックSが離れると、打撃位置付近の枠部4が初期位置(非打撃時におけるシンバル20に対する相対位置)に戻るようにシンバル20に対して相対的に揺動し、打撃位置付近の膜部3がシンバル20の下面に接触する(図4(a)参照)。その打撃位置付近の膜部3とシンバル20との接触による反動でシンバル20から離間するように膜部3が揺動し、打撃位置とは反対側付近の膜部3がシンバル20の下面に接触する(図4(b)参照)。これにより、シンバル20及び膜部3(枠部4)の揺動が小さくなるまで、シンバル20の下面に対して膜部3が接触と離間とを繰り返す。
また、枠部4が打撃されずにシンバル20のみが打撃された場合にも、シンバル20が下方に変位する勢いによって膜部3がベル部21の下端を支点に変形し、打撃位置付近の膜部3がシンバル20の下面に接触する。打撃後には、その打撃位置付近の膜部3とシンバル20とが離間するようにシンバル20が揺動し、打撃位置とは反対側付近の膜部3がシンバル20の下面に接触する。即ち、枠部4が打撃されない場合でも、シンバル20及び膜部3(枠部4)の揺動が小さくなるまで、シンバル20の下面に対して膜部3が接触と離間とを繰り返す。
このように、所定の柔軟性を有する膜部3を枠部4で保持してシンバル20の下面側に配設することにより、シンバル20や枠部4の揺動によってベル部21の下端を支点に膜部3を変形させ、シンバル20に対して膜部3を相対的に揺動させることができる。これにより、打撃後におけるシンバル20と膜部3との複数回の接触によってシンバル20の振動を減衰させ、シンバル20への打撃による音量を所定値まで早期に下げることができる。
この一方で、シンバル20への打撃による音量がある程度下がった後は、シンバル20に対する膜部3の相対的な揺動も弱まる。即ち、シンバル20に対して膜部3の一部が非接触とされる非打撃時の状態に戻ることにより、シンバル20の振動の減衰が抑制されるので、シンバル20の振動(音)の余韻を残すことができる。よって、シンバル20の本来の音質が損なわれることを抑制しつつ、シンバル20への打撃によって生じる音を減音させることができる。
また、非打撃時において枠部4の突出部4aをシンバル20の外縁よりも上方に位置させることで突出部4aが打撃されやすくなるので、その打撃力によってシンバル20に対して膜部3が相対的に揺動しやすくなる(シンバル20に対して膜部3が接触と離間とを繰り返しやすくなる)。よって、打撃直後のシンバル20の大きな振動を膜部3の複数回の接触によってより効果的に減衰できる。
また、膜部3が所定の柔軟性を有する材料を用いて形成されるので、シンバル20に対して膜部3が接触と離間とを繰り返しても、その接触時に異音(シンバル20に膜部3が打撃されることによる打撃音)が生じることを抑制できる。よって、シンバル20の本来の音質が損なわれることをより効果的に抑制できる。
ここで、シンバル20と膜部3との接触時に生じる音を低減させる(膜部3に所定の柔軟性を持たせる)ために、例えば、織布や不織布、樹脂フィルムを用いて膜部3を形成する構成を採用することも可能である。しかしながら、かかる構成では、膜部3の上面側から下面側への空気の流路が遮断されやすくなるので、シンバル20の音がこもった音になり、本来の音質が損なわれる。
これに対して、本実施形態では、膜部3が網状素材を用いて形成されるので(図1参照)、膜部3の網目を介した(膜部3の上面側から下面側への)空気の流路を確保することができる。これにより、シンバル20の振動を膜部3の網目を介して外部に伝達できるので、シンバル20の音がこもった音になることを抑制し、シンバル20の本来の音質が損なわれることを抑制できる。
膜部3とベル部21との間には第1センサ5が装着されるので、打撃時のシンバル20の振動を第1センサ5によって検出できる。よって、第1センサ5を音源装置(図示せず)に繋げることで、アコースティックのシンバル20を電子シンバルとして利用できる。シンバル用減音具1はアコースティックのシンバル20特有の打撃音を残存させるので、アコースティックのシンバル20特有の打撃音と電子シンバルによる電子音とを音源装置から同時に発音できる。
第1センサ5のセンサ5bとベル部21との間にはクッション5cが配設されるので、シンバル20に対して膜部3が相対的に揺動しても、ベル部21から第1センサ5が離間することをクッション5cの弾性変形によって抑制できる。
また、ベル部21の下端と膜部3との接触部分よりも径方向内側に第1センサ5が配設されるので、第1センサ5のクッション5cがベル部21から離間することを抑制できる。即ち、ベル部21の下端に膜部3が接触されることで膜部3には僅かに張力が付与されているので、シンバル20に対して膜部3が相対的に揺動しても、ベル部21の下端が膜部3から離間することを抑制できる。よって、そのベル部21の下端よりも径方向内側に位置する膜部3に第1センサ5を配設することにより、シンバル20や膜部3の揺動時にベル部21から第1センサ5のクッション5cが離間することをより効果的に抑制できる。
このように、ベル部21から第1センサ5のクッション5cが離間することを抑制すれば、打撃によるシンバル20の振動をセンサ5bによって精度良く検出することができる。よって、シンバル20への打撃に対する楽音の生成を精度良く行うことができる。
また、枠部4の下面に沿って第2センサ6が配設されるので、枠部4の下面への接触を第2センサ6によって検出することができる。よって、例えば、シンバル20の外縁と枠部4の下面とが奏者によって掴まれた場合に、音源装置から出力される電子音をミュート制御することにより、シンバル20を電子シンバルとして使用した場合にもチョーク奏法を行うことができる。
ここで、シンバル用減音具1に第1センサ5や第2センサ6が設けられることにより、それら第1センサ5や第2センサ6での検出信号を音源装置(図示せず)に出力するための配線(図示せず)が第1センサ5や第2センサ6に接続される。よって、それら第1センサ5や第2センサ6が取り付けられる膜部3や枠部4がロッド11に対して回転すると、配線が絡まる恐れがある。
これに対して、本実施形態では、膜部3及び枠部4が接続される円筒部2は、規制部材7に対する回転が凹設部2aと突設部7bとの凹凸どうしの係合によって規制されている。よって、シンバル20や枠部4への打撃時に膜部3や枠部4がロッド11に対して回転することを抑制できるので、第1センサ5や第2センサ6に接続される配線が絡むことを抑制できる。
この場合、凹設部2a及び突設部7bは、それぞれ断面V字状に延設される凹凸として構成されるので、突設部7bの頂点(稜線)に沿う軸周りに円筒部2(膜部3及び枠部4)が比較的揺動しやすく構成される。この場合に、本実施形態では、突設部7bの頂点(稜線)に沿う方向とは直交する方向に位置する(図4の右側の端部に位置する)枠部4の下面を中心に枠部4の半周に亘って第2センサ6が配設される。即ち、シンバル20の演奏時には、第2センサ6が配設される側が奏者に向けられやすいため、第2センサ6が配設される領域が奏者によって打撃されやすくなる。
よって、突設部7bの頂点(稜線)に沿う方向とは直交する方向に位置する枠部4の下面に第2センサ6を設けることにより、かかる位置におけるシンバル20や枠部4が打撃されやすくなる。これにより、シンバル20や枠部4への打撃によって突設部7bの頂点(稜線)に沿う軸周りに円筒部2(膜部3)が揺動しやすくなるので、打撃直後のシンバル20の大きな振動が膜部3の複数回の接触によって減衰されやすくなる。
なお、本実施形態では、膜部3の一部がベル部21の下端に接触されるが、スペーサ8の厚みを変更する(厚みの異なるスペーサを用いる)ことにより、ベル部21の下端から膜部3を離間させても良い。即ち、少なくともシンバル20や枠部4への打撃時に、シンバル20や枠部4の揺動によって膜部3がシンバル20の下面に当接するようにスペーサ8の厚みを調節すれば良い。
ベル部21の下端から膜部3を離間させた場合でも、シンバル20や枠部4が打撃されることでシンバル20及び膜部3が相対的に揺動する(互いに独立して揺動する)ので、シンバル20の下面に対して膜部3が接触および離間を繰り返す。よって、シンバル20への打撃による音量を所定値まで早期に下げつつ、シンバル20の振動(音)の余韻を残すことができる。
ここで、例えば、膜部に張力が付与された状態で枠部4に固定される構成の場合、スペーサ8の厚みを変更すれば、シンバル20に対する接触面積を若干変化させることができるので、減音度合いを調節することができる。しかしながら、膜部に張力が付与されていると、膜部がシンバル20の形状に沿って変形し難くなるため、スペーサ8の厚みを変更しても、シンバル20に対する接触面積が変化し難い(減音度合いの調節が僅かの範囲でしかできない)。
これに対して、本実施形態では、膜部3が弛みを有した状態で枠部4に固定されている(膜部3が柔軟性を有する材料を用いて円錐台状に形成される)ため、膜部3とシンバル20との対向間隔を適宜設定する(スペーサ8の厚みを変更する)ことで、シンバル20に対する膜部3の接触面積(即ち、膜部3によるシンバル20の振動の減衰力)を調節することができる。よって、シンバル20の使用環境に応じて減音する度合いを設定できる(減音度合いの調節を広い範囲で行うことができる)。
次いで、図5(a)を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、シンバル20の下面側に膜部3が配設される場合を説明したが、第2実施形態では、シンバル20の上面に被覆部材209が被覆される場合について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図5(a)は、第2実施形態におけるシンバル用減音具201およびシンバル20の断面図である。なお、図5(a)では、図面を簡素化するために、一部の符号を省略している(図5(b)及び図6においても同様とする)。
図5(a)に示すように、シンバル用減音具201は、シンバル20の上面を被覆する被覆部材209を備える。被覆部材209は、その中心部分を構成する第1被覆部209aと、その第1被覆部209aの外縁から鍔状に延びる第2被覆部209bと、を備える。
被覆部材209は、樹脂材料を用いて形成されると共に膜部3よりも糸径の大きい網状素材(本実施形態では、糸径が1mmであり、メッシュ数(1インチ当たりの糸本数)が8に設定されるポリエステル製のメッシュ)として構成され、膜部3よりも剛性(弾性)が高く設定される(シンバル20よりも剛性が低く設定される)。
第1被覆部209aは、その中心から径方向外側へ向けて下降傾斜する椀状の部位であり、第1被覆部209aの中心にはロッド11が挿入される貫通孔が設けられる。第2被覆部209bは、第1被覆部209aから径方向外側へ向けて下降傾斜する円環状の部位であり、径方向における傾斜が第1被覆部209aの傾斜よりも緩やかに形成される。即ち、第1被覆部209a及び第2被覆部209bは、それぞれシンバル20のベル部21及びボウ部22と略同一の湾曲形状に形成される。
被覆部材209は、シンバルワッシャ12とシンバル20との間でロッド11(おねじ部)に挿通される。被覆部材209の外径は、シンバル20の外径と略同一に設定されるので、上面視においてシンバル20の上面のほぼ全ての領域が被覆部材209によって被覆される。
シンバル20への被覆部材209の装着状態においては、シンバル20の上面に対して被覆部材209の一部が非接触とされている。より詳しくは、シンバルワッシャ12よりも外周側における第1被覆部209aがベル部21の上面と非接触とされ、第1被覆部209a及び第2被覆部209bの連設部分がボウ部22(ベル部21とボウ部22との連設部分)に接触される。また、第2被覆部209bの径方向内側の一部がボウ部22に接触しており、その接触部分よりも径方向外側に位置する部位は、ボウ部22と非接触とされる。
即ち、被覆部材209は、膜部3よりも剛性(弾性)が高く設定されることで自立できる程度の剛性を有しており、例えば、被覆部材209のみをロッド11に支持した場合でも、第1被覆部209a及び第2被覆部209bの形状(ベル部21及びボウ部22の形状と略同一の形状)を維持できる程度の剛性を有している。よって、非打撃時において、被覆部材209の一部がシンバル20と非接触とされる状態を被覆部材209自体の剛性によって維持できる。
次いで、図5(b)及び図6を参照して、シンバル20が打撃された場合のシンバル20及びシンバル用減音具201の動作について説明する。図5(b)は、打撃時のシンバル用減音具201およびシンバル20の断面図である。図6(a)及び図6(b)は、打撃後のシンバル用減音具201およびシンバル20の断面図である。
図5(b)及び図6に示すように、奏者がスティックSによってシンバル20を打撃した場合、シンバル20の上面が被覆部材209によって被覆されているので、被覆部材209が打撃される。被覆部材209は、樹脂材料を用いて形成されるので、金属製のシンバル20が直接打撃される場合に比べて打撃音を減音できる。
被覆部材209が打撃されると、その打撃力によってシンバル20及び被覆部材209が下方に(膜部3に向けて)揺動することや、シンバル20の揺動によって膜部3がベル部21の下端を支点に変形することにより、打撃位置付近における被覆部材209(第2被覆部209b)と膜部3とにシンバル20の外縁が接触する(挟持される)。これにより、打撃直後の大きな振動を被覆部材209と膜部3とによって減衰させることができる。
この一方で、打撃位置付近における被覆部材209及びシンバル20が下方に変位すると、打撃位置とは反対側の領域において、シンバル20に対して被覆部材209及び膜部3がそれぞれ離間する場合もある。しかし、被覆部材209からスティックSが離れると(図6参照)、被覆部材209、シンバル20、及び、膜部3が初期位置に戻るように揺動することや、被覆部材209、シンバル20、及び、膜部3の揺動周期の相違により、シンバル20に対して被覆部材209及び膜部3が接触と離間とを繰り返す。
また、被覆部材209及び枠部4が同時に打撃された場合にも、打撃位置付近の被覆部材209、シンバル20、及び、膜部3が初期位置に戻るように揺動することや、被覆部材209、シンバル20、及び、膜部3の揺動周期の相違により、シンバル20に対して被覆部材209及び膜部3が接触と離間とを繰り返す。
このように、非打撃時においてシンバル20に対して被覆部材209の一部を非接触とさせ、被覆部材209に自立できる程度の剛性を持たせることにより、被覆部材209への打撃によって被覆部材209がシンバル20に対して相対的に揺動し、シンバル20の上面に対して被覆部材209が接触と離間とを繰り返す。これにより、被覆部材209及び膜部3がシンバル20に接触する毎にシンバル20の振動を減衰できるので、シンバル20への打撃による音量を所定値まで早期に下げることができる。
この一方で、非打撃時にシンバル20に対して被覆部材209の一部が非接触とされるので、シンバル20の振動がある程度減衰した(シンバル20に対する被覆部材209の相対的な揺動が弱まった)後は、被覆部材209の一部がシンバル20に対して非接触となり、シンバル20の振動(音)の余韻を残すことができる。よって、シンバル20の本来の音質が損なわれることを抑制しつつ、シンバル20への打撃によって生じる音を減音させることができる。
また、被覆部材209の第2被覆部209bがボウ部22の上面(湾曲面)に沿った湾曲形状に形成されるので、ボウ部22に第2被覆部209bを面接触させやすくする(接触面積を増やす)ことができる。よって、被覆部材209の剛性を膜部3より高くしても、シンバル20の振動を被覆部材209によって早期に減衰できる。
また、被覆部材209が網状素材を用いて形成されることにより、被覆部材209の網目を介した(被覆部材209の一面側から他面側への)空気の流路を確保することができる。これにより、シンバル20の振動を被覆部材209の網目を介して外部に伝達できる(シンバル20の音がこもった音になることを抑制できる)ので、シンバル20の本来の音質が損なわれることを抑制できる。
次いで、図7を参照して、被覆部材209の変形例について説明する。図7(a)は、被覆部材209の第1の変形例を示すシンバル用減音具201およびシンバル20の断面図であり、図7(b)は、被覆部材209の第2の変形例を示すシンバル用減音具201およびシンバル20の断面図である。なお、図7では、図面を簡素化するために、一部の符号を省略している。
図7(a)に示すように、被覆部材209の第1の変形例では、第1被覆部209aの貫通孔がシンバルワッシャ12や締付ナット13の外径よりも若干大きく形成され、シンバルワッシャ12が第1被覆部209aの貫通孔に挿通される。これにより、被覆部材209の着脱時に締付ナット13を操作することが不要となるので、被覆部材209の着脱を容易にできる。
被覆部材209の第2被覆部209bの外縁がボウ部22の外縁の上面に接触しており、かかる接触部分よりも内周側の第2被覆部209b及び第1被覆部209aは、ボウ部22及びベル部21と非接触とされる。即ち、被覆部材209は、第2被覆部209bの外縁側の部位のみがシンバル20に接触し、その接触部分を支えにして自立できる程度の剛性を有している。
このように、非打撃時においてシンバル20に対して被覆部材209の一部を非接触とさせることにより、被覆部材209への打撃によって被覆部材209がシンバル20に対して相対的に揺動し、シンバル20の上面に対して被覆部材209が接触と離間とを繰り返す。これにより、シンバル20への打撃による音量を所定値まで早期に下げることができる。この一方で、シンバル20の振動がある程度減衰した後は、被覆部材209の一部がシンバル20に対して非接触となり、シンバル20の振動(音)の余韻を残すことができる。
図7(b)に示すように、被覆部材209の第2の変形例では、第1被覆部209aが省略される。枠部4の突出部4aには、その上端から径方向内側へ突出する突起4a1が形成され、突起4a1に円環状の第2被覆部209bの外縁が係止される。枠部4への装着前の状態では、第2被覆部209bは平板状に形成されており、その外径が枠部4の内径よりも若干大きく設定される。よって、第2被覆部209bの外縁を窄ませるように湾曲させつつ枠部4の内縁に第2被覆部209bを嵌め込むことにより、ボウ部22の上面に沿った湾曲形状を保った状態で第2被覆部209bが突起4a1に係止される。
よって、非打撃時においては、被覆部材209の全体がシンバル20の上面から離間している。このように、非打撃時においてシンバル20に対して被覆部材209の全体が非接触とされる場合でも、被覆部材209への打撃によってシンバル20や枠部4が揺動し、シンバル20の上面に対して被覆部材209が接触と離間とを繰り返す。これにより、シンバル20への打撃による音量を所定値まで早期に下げることができる。この一方で、シンバル20の振動がある程度減衰した後は、被覆部材209の全体がシンバル20に対して非接触となり、シンバル20の振動(音)の余韻をより長く残すことができる。
次いで、図8を参照して、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、クラッシュシンバルとして構成されるシンバル20にシンバル用減音具1が適用される場合について説明したが、第3実施形態では、ハイハットシンバル30にシンバル用減音具301が適用される場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図8は、第3実施形態のシンバル用減音具301およびハイハットシンバル30の断面図である。なお、図8では、図面を簡素化するために、一部の符号を省略している。
図8に示すように、シンバル用減音具301は、円筒部2及び規制部材7(図1参照)が省略される点を除き、第1実施形態のシンバル用減音具1と同一の構成とされる。
ハイハットシンバル30は、外径が同一である2枚のトップハイハット40及びボトムハイハット50がその裏面を向かい合わせるように重ねた状態でハイハットスタンド60に支持されるシンバルである。軸方向上側に位置するものがトップハイハット40、下側に位置するものがボトムハイハット50である。
ハイハットシンバル30にシンバル用減音具1を適用する場合、奏者により打撃されるトップハイハット40にシンバル用減音具1を装着する。なお、トップハイハット40及びボトムハイハット50は、第1実施形態におけるシンバル20と同一の構成であるのでその詳細な説明は省略する。
ハイハットスタンド60は、ボトムハイハット50の設置高さを調整可能な中空シャフト61と、中空シャフト61に挿入されると共に踏み込み式のペダル(図示せず)の操作に応じて上下動するロッド62と、トップハイハット40を支持するトップ支持部と、ボトムハイハット50を支持するボトム支持部63とを備えている。ハイハットスタンド60は、中空シャフト61の下端に連結される脚部(図示せず)により自立可能に構成される。
ボトム支持部63は、中空シャフト61の上端に設けられる部位である。ボトム支持部63の上面から突出するボトムシャフトに、ボトムワッシャ64及びボトムハイハット50を差し込むことで、ボトムワッシャ64にボトムハイハット50が支持される。ボトムワッシャ64はフェルトを用いて形成される円筒状の部材であり、所定の弾性を有しているので、ボトムハイハット50がボトム支持部63に揺動可能に支持される。
トップ支持部は、ロッド62が挿入される(ロッド62に固定される)と共に下端側にめねじが設けられるめねじ部65と、ロッド62が挿入されて外周面におねじが設けられるおねじ部66と、おねじ部66の下端側に取り付けられる下部ナット67と、おねじ部66の上端側に取り付けられる2個の上部ナット68とを備えている。
めねじ部65の蝶ボルト65aを締めることでトップ支持部がロッド62に固定される一方、蝶ボルト65aを緩めることで、ロッド62の軸方向におけるトップ支持部の位置を調整できる。めねじ部65のロックボルト65bは、奏者にとって蝶ボルト65aを調整し易い向きに固定するためのものである。
おねじ部66に下部ナット67を取り付けた状態で、おねじ部66の上端からシンバルワッシャ12、膜部3、スペーサ8、トップハイハット40、シンバルワッシャ12を順に差し込んでおねじ部66に2個の上部ナット68を取り付け、おねじ部66にめねじ部65を取り付ける。これにより、上部ナット68と下部ナット67との間にトップハイハット40及び膜部3が支持される(トップハイハット40の下面側に膜部3が配設される)。
次いで、めねじ部65をロッド62に固定することで、ロッド62(おねじ部66)に対して揺動可能な状態でトップハイハット40及び膜部3がハイハットスタンド60に装着される。なお、2つの上部ナット68の締付を調整することで、上部ナット68と下部ナット67との間の距離を調整できる。
ロッド62を上下動させるペダル(図示せず)の踏み込みが解除された状態(図8の状態)では、ボトムハイハット50からトップハイハット40及び膜部3が離れており、この状態をオープン状態と言う。オープン状態では、第1実施形態と同様に、トップハイハット40のベル部21よりも径方向外側に位置する膜部3は、その一部がトップハイハット40のボウ部22と非接触とされる(一部は接触している)。オープン状態からペダルが踏み込まれると、トップハイハット40及びボトムハイハット50によって膜部3を挟み込まれた状態となり、この状態をクローズ状態と言う。
オープン状態でトップハイハット40や枠部4を奏者が打撃した場合には、第1実施形態と同様に、トップハイハット40への打撃によってトップハイハット40に対して膜部3が相対的に揺動する。よって、トップハイハット40の振動が弱まるまで膜部3が複数回接触するので、トップハイハット40への打撃による音量を所定値まで早期に下げつつ、その音の余韻を残すことができる。
オープン状態でトップハイハット40が打撃された際の余韻が残存している間にクローズ状態にすることで、トップハイハット40に膜部3を介してボトムハイハット50が圧接されるので、トップハイハット40の振動の余韻をなくすことができる。また、膜部3が所定の柔軟性を有する材料を用いて形成されるので、オープン状態からクローズ状態にした場合に、トップハイハット40とボトムハイハット50との接触による接触音を低減できる。
クローズ状態でトップハイハット40や枠部4が奏者によって打撃された場合には、所定の柔軟性を有する膜部3がトップハイハット40とボトムハイハット50との間に挟まれているので、トップハイハット40の振動を膜部3によって早期に減衰できる。また、クローズ状態では、ボトムハイハット50によって膜部3がトップハイハット40側に押し上げられ、トップハイハット40への膜部3の接触面積が増大するので、クローズ状態における打撃音をより効果的に減衰できる。
以上、上記実施形態に基づき説明をしたが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記第1,2実施形態ではクラッシュシンバルであるシンバル20にシンバル用減音具1,201が装着される場合について説明し、上記第3実施形態ではハイハットシンバル30のトップハイハット40にシンバル用減音具301が装着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ライドシンバルやスプラッシュシンバル、チャイナシンバルにシンバル用減音具を装着することは当然可能である。
また、上記各実施形態のいずれかの一部または全部を、他の実施形態の一部または全部と組み合わせてシンバル用減音具を構成しても良い。よって、例えば、第2実施形態の被覆部材209の構成を第1,3実施形態のシンバル20やトップハイハット40に適用しても良い。
また、第3実施形態のように、円筒部2及び規制部材7を省略する構成を第1,2実施形態に適用することも可能である。この場合には、規制部材7に替えて金属ワッシャ(ロッド11に固定されるもの)を設け、その金属ワッシャと膜部3との間にシンバルワッシャ12を別途設ければ良い。
上記各実施形態では、膜部3が樹脂材料を用いてなる網状素材によって形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、膜部を織布、不織布、樹脂フィルムを用いて膜状に形成しても良く、天然繊維や化学繊維を用いて網状に形成しても良い。また、伸縮性を有する網状素材を用いて膜部を形成しても良い。即ち、膜部の素材や開口率(糸径やメッシュ数)を適宜変更することで所望の減音度合いに調節できる。織布や不織布、樹脂フィルム等の網状でないものを用いて膜部を形成する場合には、プレート5aを形成するための貫通孔を膜部に形成すれば良い。これにより、膜部が網状でない場合でも、膜部とプレート5aとを金型成形により一体的に形成できる。
上記各実施形態では、糸径が0.2mmであり、メッシュ数(1インチ当たりの糸本数)が75に設定されるポリエステル製のメッシュによって膜部3を形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、糸径が0.1mm〜0.3mmであり、メッシュ数が20〜100に設定されるポリエステル製のメッシュを用いて膜部を形成することが好ましい。これにより、膜部に所定の柔軟性を付与することができる。
なお、「所定の柔軟性」とは、打撃時にシンバル20(トップハイハット40)に対して膜部が相対的に揺動した場合に、シンバル20(トップハイハット40)に膜部が接触することで膜部が弾性的に変形できる程度の剛性である。
また、網状素材(メッシュ)の開口が膜部3の全体にわたって一様に形成されていなくても良い。即ち、膜部3の一部に他の開口よりも大きい寸法で開口する開口部や、膜部の内縁や外縁の一部が切欠かれた切欠部を設けても良い。また、それら開口部や切欠部をスリット状に形成しても良い。このような開口部や切欠部を設けることにより、シンバル20(トップハイハット40)に対する膜部の接触面積を適宜設定し、シンバル20(トップハイハット40)の減音度合いを調節できる。
上記各実施形態では、膜部3が円錐台状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、曲面形状を組み合わせることでベル部21やボウ部22に沿った形状に形成しても良い。これにより、膜部による振動の減衰力を向上させることができる。
また、膜部の外縁は、必ずしも円形で無くても良い。膜部の外縁を多角形(例えば、正五角形や正六角形、若しくは、ほぼ円形に近い正十角形)や楕円形、若しくは、直線や曲線を組み合わせた形状(例えば、半円)に形成しても良い。よって、例えば、膜部の外縁の一部がシンバル20(トップハイハット40)の外縁よりも内周側に位置する場合には、シンバル20(トップハイハット40)の外縁よりも外周側に位置する膜部の外縁に枠部を接続すれば良い。この場合には、枠部が形成される部位を奏者に向けるようにしてシンバル用減音具をシンバル20(トップハイハット40)に装着すれば良い。
上記各実施形態では、膜部3が弛みを有した状態で枠部4に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、膜部が張力を付与された状態で枠部4に固定される構成でも良い。この構成の場合でも、少なくとも打撃時にシンバル20の下面に接触する位置に膜部を配設すれば、シンバル20の揺動や突設部7bを支点にした膜部の揺動により、シンバル20の下面に膜部を繰り返し接触させることができる。
上記各実施形態では、枠部4が円環状に形成される(膜部3の外縁の全周にわたって枠部4が接続される)場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、枠部を多角形(例えば、正五角形や正六角形、若しくは、ほぼ円形に近い正十角形)や楕円形、若しくは、直線や曲線を組み合わせた形状(例えば、半円)に形成しても良い。即ち、少なくともシンバル20(トップハイハット40)の外縁よりも外周側に位置する膜部の外縁に枠部を接続すれば良く、膜部の外縁と枠部とが一部非接続とされる構成でも良い。
上記各実施形態では、枠部4が樹脂材料(ガラス強化ナイロン)を用いて形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。枠部4の素材は、打撃により破損し難い強度であって、膜部3の円盤形状を保持できる程度の剛性を有するものであれば良く、例えば、ガラス強化ナイロン以外の合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS樹脂)や硬質のゴム、金属、木材を用いても良い。
枠部4が金属製の場合、枠部4が打撃されると比較的大きな打撃音が発生するが、枠部4の重さや厚さ、金属の種類を調整することで、シンバル20(トップハイハット40)が直接打撃されたときの打撃音よりも、枠部4が打撃されたときの打撃音を低減できる。また、枠部4を硬質のゴム、金属、木材を用いて形成する場合には、接着剤やリベットによって膜部3に枠部4を固定すれば良い。
また、枠部4が金属製の材料の場合には、枠部4の上面に弾性材料(例えば、ゴム)を用いてなる弾性部材を貼り付けても良い。これにより、枠部4が金属性であっても、シンバル20(トップハイハット40)が直接打撃されたときの打撃音よりも、枠部4(弾性部材)が打撃されたときの打撃音をより確実に低減できる。
上記各実施形態では、ASTM D790規格に準ずる曲げ弾性率が8000MPaのガラス強化ナイロンを用いて枠部4を形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ASTM D790規格に準ずる曲げ弾性率が200MPa〜8000MPaの樹脂材料を用いて枠部4を形成することが好ましい。これにより、打撃により破損し難い強度であって、膜部3の円盤形状を保持できる程度の剛性を枠部4に付与できる。
上記各実施形態では、円筒部2やプレート5aが枠部4と同一の樹脂材料(ガラス強化ナイロン)を用いて形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、円筒部2やプレート5aの素材を枠部4とは異なるものを用いて構成しても良く、例えば、ガラス強化ナイロン以外の合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS樹脂)や硬質のゴム、金属、木材を用いても良い。円筒部2やプレート5aを硬質のゴム、金属、木材を用いて形成する場合には、接着剤やリベットによって膜部3に円筒部2やプレート5aを固定すれば良い。
上記各実施形態では、膜部3の外縁よりも膜部3の軸方向一側に突出する突出部4aを枠部4が備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、シンバル20の外縁と同じ高さか、それよりも低い位置に枠部4の上端が配置される構成でも良い。この場合には、枠部4の径方向における寸法を長く設定することにより、枠部4が打撃されやすくなる。
上記各実施形態では、枠部3と枠部4とが金型成形により一体的に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、接着剤やリベットによって膜部3に枠部4を固定する構成でも良い。
上記各実施形態では、第1センサ5及び第2センサ6がシンバル用減音具1,201,301に設けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シンバル用減音具1,201,301の第1センサ5及び第2センサ6を省略しても良い。この場合には、シンバル20やハイハットシンバル30を練習用のシンバルとして使用することができる。
上記各実施形態では、第1センサ5のセンサ5bがピエゾセンサであり、第2センサ6がシート状のメンブレンスイッチである場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、振動を検出できる他のセンサ、接触を検出できる他のセンサをそれぞれ用いることは当然可能である。振動を検出できるセンサとしては、圧電型のセンサや動電型のセンサ、静電容量型のセンサなどが挙げられる。また、接触を検出できるセンサとしては、導電ゴムセンサやケーブルセンサ、振動センサ、静電容量方式のタッチセンサなどが挙げられる。
上記各実施形態では、ピエゾセンサを用いてなるセンサ5bによってシンバル20やトップハイハット40の振動を検出する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第1センサ5をマイクロフォンを用いて構成しても良い。即ち、シンバル用減音具1,201,301は、シンバル20やトップハイハット40の本来の音質が損なわれることを抑制できるので、圧電素子で電子音に変換するのではなく、マイクロフォンで生音を集音して出力することが好ましい。これにより、シンバル20やトップハイハット40を電気シンバルとして利用することができる。
上記各実施形態では、スペーサ8がフェルトを用いて形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スペーサ8の素材は所定の弾性を有するものに適宜変更可能である。例えば、ゴムや熱可塑性エラストマ、ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂などが挙げられる。
上記第1,2実施形態では、凹設部2a及び突設部7bが、それぞれ断面V字状に延設される凹凸として構成され、規制部材7に対して円筒部2が揺動可能に構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、円筒部2及び規制部材7を柱状の凹凸どうしで係合させても良いし、規制部材7に対して円筒部2を揺動不能に固定することで膜部3の回転を規制する構成でも良い。規制部材7に対して円筒部2を揺動不能に固定しても、膜部3が所定の柔軟性を有しているので、円筒部2に対して膜部3を揺動させることができる。
上記第2実施形態では、被覆部材209が樹脂材料を用いてなる網状素材によって形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、被覆部材を天然繊維や化学繊維を用いて網状に形成しても良く、伸縮性を有する網状素材を用いて形成しても良い。即ち、被覆部材の素材や糸径(開口率)を適宜変更することで所望の減音度合いに調節すれば良い。
上記第2実施形態では、糸径が1mmであり、メッシュ数(1インチ当たりの糸本数)が8に設定されるポリエステル製のメッシュによって被覆部材209を形成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、糸径が0.8mm〜1.2mmであり、メッシュ数が5〜10に設定されるポリエステル製のメッシュを用いて被覆部材を形成することが好ましい。これにより、膜部3よりも高い剛性(シンバル20よりも低い剛性)であって、自立できる程度の剛性を被覆部材に付与することができる。
上記第2実施形態では、シンバルワッシャ12よりも径方向外側における第1被覆部209aがベル部21の上面と非接触とされ、第1被覆部209a及び第2被覆部209bの連設部分がボウ部22に接触され、その接触部分よりも径方向外側に位置する第2被覆部209bがボウ部22と非接触とされる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。
例えば、シンバルワッシャ12よりも径方向外側における第1被覆部209a及び第2被覆部209bの全体をシンバル20の上面と非接触とする構成でも良く、シンバルワッシャ12よりも径方向外側において、第2被覆部209bの外縁のみをシンバル20の上面と接触させる構成でも良い。また、被覆部材209とシンバル20との間にスペーサを設け、非打撃時において被覆部材209の全体がシンバルの20の上面と非接触とされる構成でも良い。
このように、非打撃時における被覆部材209のシンバル20への接触面積を適宜設定することにより、被覆部材209による減音の度合いを調節できる。また、シンバル20への被覆部材209の接触面積を調節するために、被覆部材209の形状や寸法を適宜変更し、シンバル20の上面の一部が被覆部材209によって被覆されずに露出する構成でも良い。
1,201,301 シンバル用減音具
3 膜部
3a 貫通孔
4 枠部
4a 突出部
5 第1センサ(打撃センサ)
7 規制部材
8 スペーサ
11 ロッド
20 シンバル
40 トップハイハット(シンバル)
209 被覆部材

Claims (12)

  1. 中央に貫通孔を有する円盤状に形成されると共に所定の柔軟性を有する材料を用いて膜状に形成される膜部と、その膜部よりも高い剛性を有する材料を用いて形成されると共に前記膜部の外縁に接続される枠部とを備えることを特徴とするシンバル用減音具。
  2. 前記枠部は、前記膜部の外縁よりも少なくとも前記膜部の軸方向一側に突出する突出部を備えることを特徴とする請求項1記載のシンバル用減音具。
  3. 前記膜部は、網状素材を用いて形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシンバル用減音具。
  4. 前記膜部は、弛みを有した状態で前記枠部に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシンバル用減音具。
  5. 棒状のロッドに支持されたシンバルに取り付けられるシンバル用減音具において、
    前記ロッドが挿通されて前記シンバルの下面側に配設されると共に所定の柔軟性を有する材料を用いて形成される膜状の膜部と、
    前記膜部の外縁に接続されると共に前記膜部よりも高い剛性を有する材料を用いて形成される枠部と、を備え、
    前記シンバルの外縁よりも外周側に前記膜部の外縁が位置することを特徴とするシンバル用減音具。
  6. 前記枠部は、前記膜部の外縁から少なくとも前記膜部の軸方向一側に突出すると共に非打撃時において前記シンバルの外縁よりも上方に突出する突出部を備えることを特徴とする請求項5記載のシンバル用減音具。
  7. 前記膜部は、網状素材を用いて形成されることを特徴とする請求項5又は6に記載のシンバル用減音具。
  8. 前記膜部は、弛みを有した状態で前記枠部に固定されることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のシンバル用減音具。
  9. 前記膜部と前記シンバルとの間に配設されると共に前記シンバルの下面に当接される打撃センサと、
    前記膜部の前記ロッドに対する回転を規制する規制部材と、を備えることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載のシンバル用減音具。
  10. 前記シンバル及び前記膜部の間で前記ロッドに挿通されるスペーサを備えることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載のシンバル用減音具。
  11. 前記ロッドが挿通される貫通孔を中央に有する円盤状に形成されると共に前記シンバルの上面を被覆する被覆部材を備え、
    前記被覆部材は、前記膜部よりも高い剛性を有する材料を用いて形成されることで自立できる程度の剛性を有し、
    非打撃時に前記シンバルに対して前記被覆部材の少なくとも一部が非接触とされることを特徴とする請求項5から10のいずれかに記載のシンバル用減音具。
  12. 前記被覆部材は、網状素材を用いて形成されることを特徴とする請求項11記載のシンバル用減音具。
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