JP2019113125A - ガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でスライダを所望する位置で固定可能なガイド装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明のガイド装置Gは、ベース1と、ベース1上を滑動可能なスライダ2と、ベース1に設けられてスライダ2に摺接してスライダ2の移動を案内するガイド部材3と、スライダ2をベース1に対して固定する固定装置Lとを備え、固定装置Lは、ベース1に対してスライダ側に配置されるヘッド部4aと、ベース1に対して反スライダ側に配置されるボトム部4bと、スライダ2の移動方向に沿ってベース1に設けられた孔1bに挿通されてヘッド部4aとボトム部4bとを連結する連結軸4cとを有するロック片4と、ロック片4をベース1に対してスライダ側へ引き寄せてボトム部4bをベース1へ押し付け可能な押付部5とを有している。【選択図】図1
Description
本発明は、ガイド装置に関する。
ガイド装置は、試験機や工作機械等を初めとする多種多様な装置の可動部の移動の案内を担う汎用性の高い機械要素の一つである。
このようなガイド装置には、たとえば、ボールの転動を利用するリニアガイドがある。リニアガイドは、レールとレール上を走行するスライダとの間にボールを多数配置した構造となっており、スライダは、ボールの転動によってレール上を滑らかに移動可能である(たとえば、特許文献1参照)。
このようなリニアガイドは、スライダが然程抵抗を受けずにレール上を移動できる点で優れるが、スライダをレールに対して所望する位置で固定するには特殊な装置が必要となる。
リニアガイド自体も高価で、さらに、スライダを固定する機能を付加するとなるとガイド装置全体が高くなるので、このようなガイド装置を利用する機械も高価となってしまう。
そこで、本発明は、上記問題を解決するため、安価でスライダを所望する位置で固定可能なガイド装置の提供を目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明のガイド装置は、ベースと、ベース上を滑動可能なスライダと、ベースに設けられてスライダに摺接してスライダの移動を案内するガイド部材と、スライダをベースに対して固定する固定装置とを備え、固定装置は、ベースに対して反スライダ側に配置されるボトム部と、スライダの移動方向に沿ってベースに設けられた孔に挿通されてボトム部に連結される連結軸とを有するロック片と、ロック片をベースに対してスライダ側へ引き寄せてボトム部をベースへ押し付け可能な押付部とを有している。このように構成されたガイド装置では、スライダがベースに対して滑動でき、ロック片におけるボトム部をベースへ押してつけてスライダをベースに固定できる。
さらに、ガイド装置は、スライダがベースに設けられた孔に臨む凹部を有し、固定装置がベースに対してスライダ側に配置されるとともに連結軸に連結されるヘッド部を有し、ヘッド部が凹部内に収容されてスライダに対して連結軸周りの回転が阻止されてもよい。このように構成されたガイド装置では、ロック片のボトム部に何らかの外部機器を取付ける取付部を設置する場合に、別途回り止めを設ける必要が無くなる。
また、ガイド装置は、ベースがスライダとの間と、ボトム部との間にスライドシューを有していてもよい。このように構成されたガイド装置は、ベース、スライダおよびロック片の摩耗を防止できるとともに、スライダのベースのなめらか移動を実現できる。
さらに、ガイド装置は、ロック片がボトム部に連結されて外部機器の装着を可能とする取付部を有していてもよく、このように構成されると、外部機器の移動、位置決めおよび固定が可能となる。
本発明のガイド装置によれば、安価でスライダを所望する位置で固定可能である。
以下に、図示した実施の形態に基づいて、この発明を説明する。一実施の形態におけるガイド装置Gは、図1に示すように、本実施の形態では、外部機器としてのダンパを試験体Tとして試験体Tに振動を与える振動試験機Vに適用されている。そして、ガイド装置Gは、本実施の形態では、振動試験機Vにおいて試験体Tの取付姿勢の調整と取付姿勢の保持する役割を担っている。
ガイド装置Gは、振動試験機Vにおける外部機器としての試験体Tの上端を指示する可動梁をベース1とし、このベース1と、ベース1上を滑動可能なスライダ2と、ベース1に設けられてスライダ2に摺接してスライダ2の移動を案内するガイド部材3と、スライダ2をベース1に対して固定する固定装置Lとを備えている。
他方、ガイド装置Gが適用されている振動試験機Vは、架台20と、架台20から立ち上がる一対の柱21,21と、柱21,21に架け渡されて柱21,21に対して上下方向へ移動可能な可動梁としてのベース1と、ベース1を柱21,21に対して上下方向に駆動可能なリニアアクチュエータ22,22と、ベース1に設けた一つのガイド装置G,Gと、ガイド装置G,Gにおけるスライダ2を駆動する駆動装置Dと、架台20に設置されて下方クランプ23を上下方向へ加振する加振機24とを備えて構成されている。下方クランプ23は、本実施の形態では、試験体Tがダンパであるので、試験体Tの下端のブラケットに連結できる。
そして、この振動試験機Vでは、ガイド装置G,Gに試験体Tの上端を保持させ、試験体Tの下端を下方クランプ23に保持させた状態で、下方クランプ23を加振機24で上下動させて試験体Tへ振動を与える。ガイド装置G,Gは、本実施の形態では、ベース1に対して二つ設けられており、下方クランプ23も二つの試験体Tに連結でき、この振動試験機Vでは、一度に二つの試験体Tの振動試験を実施できる。
また、駆動装置Dは、ガイド装置G,Gとの間のベース1の中央に設けた透孔1aに挿通されるとともに同じくベース1の中央に設けた筒状の軸受25に摺動自在に挿入されて図1中上下動可能なロッド26と、ロッド26の図1中上端とベース1の図1中左右に配置されているガイド装置Gのスライダ2にそれぞれヒンジ結合される長さが等しい一対のリンク27,27と、ベース1と各スライダ2との間にそれぞれ設けたリニアアクチュエータ28,28とを備えて構成されている。
ロッド26は、軸受25によってすべり支承されており、図1中上下方向への移動が許容されるものの図1中左右方向および前後方向への移動は制限されている。また、ガイド装置Gにおけるスライダ2は、ベース1上を滑動してベース1に対して図1中左右方向へ往復動できる。よって、リニアアクチュエータ28,28で各スライダ2同士を離間する方向或いは接近させる方向へ駆動すると、ロッド26のリンク27,27のヒンジ結合点が上下動する。すると、リンク27,27の長さがともに等しいので、スライダ2,2は、必ずロッド26の軸線を対称軸とした線対称となる位置に位置決めされながら駆動装置Dによって駆動される。
振動試験機Vには、前述したように、ロッド26を中心としてベース1の図1中左右にそれぞれ一つずつ合計二つのガイド装置G,Gが設けられている。以下、ガイド装置Gの各部について説明するが、左右のガイド装置G,Gはともに同一の構成となっている。
ベース1は、図1および図2に示すように、透孔1aの左右に図中で左右方向へ沿って上下に貫通する孔1b,1bを備えている。また、ベース1の図1中左右端には、柱21,21の外周に摺接する軸受1c,1cを備えており、ベース1は、リニアアクチュエータ22,22によって駆動されて図1中上下方向へ移動でき、柱21,21の任意の位置に位置決めされる。
さらに、ベース1には、図2に示すように、孔1b,1bを挟む位置に配置されるプレート状のガイド部材3が設けられている。ガイド部材3は、ベース1から立ち上がっており、孔1bを挟む位置に配置されるガイド部材3,3間にスライダ2が収容される。また、各ガイド部材3の孔1bに臨む側の側面には、図2に示すように、側面の全長に亘って合成樹脂製のスライドシュー7が装着されている。
また、ベース1の上面には、孔1bを挟む位置に孔1bの設置方向である図2中左右方向に沿って合成樹脂製の二つのスライドシュー6が装着されている。
そして、ガイド部材3,3間に収容されるスライダ2は、側面がガイド部材3,3に臨み、下面がベース1に臨んでおり、ガイド部材3,3によって案内されてベース1に対して滑動して図1中左右方向へ移動できる。本実施の形態では、スライダ2は、側面がガイド部材3,3のお互いに向き合う面に装着されたスライドシュー7に摺接し、下面がベース1の上面に装着されたスライドシュー6に摺接しており、ベース1に対して円滑にガイド部材3,3および孔1bに沿って移動できる。また、ベース1とスライダ2との間にスライドシュー7が設けられ、スライダ2とガイド部材3,3との間にスライドシュー7が設けられているので、ベース1、スライダ2およびガイド部材3,3の摩耗も抑制されている。ただし、スライドシュー6,7については省略も可能である。
スライダ2は、図3に示すように、中央下部に設けられたベース1に臨む矩形の凹部2aと、上端から下端へ向けて開口して凹部2aへ通じる挿通孔2bとを備えている。
固定装置Lは、本実施の形態では、図1から図3に示すように、ロック片4と、押付部としての油圧シリンダ5とで構成されている。ロック片4は、ベース1に対してスライダ側に配置されてスライダ2の凹部2a内に収容されるヘッド部4aと、ベース1に対して反スライダ側に配置されるボトム部4bと、スライダ2の移動方向に沿ってベース1に設けられた孔1bに挿通されてヘッド部4aとボトム部4bとを連結する連結軸4cとを備えている。本実施の形態では、ヘッド部4aと連結軸4cとを一体として、連結軸4cの先端に図示しない螺子部を設け、螺子軸をボトム部4bに設けた図示しない螺子孔に螺合してロック片4が形成される。なお、ボトム部4bと連結軸4cとを一体として、連結軸4cの先端に図示しない螺子部を設け、螺子軸をヘッド部4aに設けた図示しない螺子孔に螺合してロック片4が形成されてもよい。また、ヘッド部4aと、ボトム部4bと連結軸4cをそれぞれ別体として、螺子締結等によってこれらヘッド部4a、ボトム部4bおよび連結軸4cを一体化するようにしてロック片4を製造してもよい。
ヘッド部4aは、立方体形状をしていて凹部2a内に挿入可能とされており、凹部2a内に挿入されると側面がスライダ2に摺接して、スライダ2によって連結軸4cの軸周り方向への回転が防止される。また、ヘッド部4aの図3中上下方向の長さである厚みは、凹部2aの図3中上下方向長さである深さより短く、ヘッド部4aは、凹部2a内での上下方向への移動が許容されている。
ボトム部4bは、上方から見て矩形とされておりベース1の下面に設けたスライドシュー8に対向している。そして、連結軸4cは、孔1bに挿通されて、ベース1の上方に配置されるヘッド部4aとベース1の下方に配置されるボトム部4bとを連結している。なお、ヘッド部4aは、下面をベース1に当接している状態では、少なくとも孔1bを通して下方へ落下しない大きさに設定され、ボトム部4bは、孔1bを介してベース1の上方側へ移動できない大きさに設定される。よって、ロック片4は、図3に示すように、I型形状とされており、後述する油圧シリンダ5と分離された状態となってもベース1から脱落して下方へ落下しない。
ベース1の上面のスライドシュー6の上面からベース1の下面のスライドシュー8の下面までの距離をHとし、凹部2aの深さとヘッド部4aの厚みの差をdとし、連結軸4cの軸方向長さAとすると、H≦A<H+dが成り立つように設定されている。つまり、連結軸4cの軸方向長さは、スライドシュー6,8とベース1の全部の厚みH以上で、この厚みHに凹部2aの深さとヘッド部4aの厚みの差dを加算した値よりも短くなるように設定されている。よって、ロック片4におけるヘッド部4aの上方とスライダ2の凹部2aの底面との間には隙間が形成されている。
また、押付部としての油圧シリンダ5は、スライダ2に保持されるシリンダ5aと、シリンダ5aに出入りするロッド5bとを備えており、図示しないポンプから圧油の供給によって、ロッド5bを図3中上方へ駆動できる。そして、ロッド5bは、スライダ2に設けた挿通孔2b内に挿通されてロック片4のヘッド部4aに連結されている。よって、油圧シリンダ5への圧油の供給によってロック片4をスライダ2に対して接近させる方向となる図3中上方向へ引き寄せできる。
そして、ロック片4おけるヘッド部4aの上方とスライダ2の凹部2aの底面との間には隙間があるから、油圧シリンダ5を駆動してロック片4にスライダ2に対して上方へ引き上げる力を作用させると、ボトム部4bがスライドシュー8に押し付けられる。すると、油圧シリンダ5がボトム部4bに与える荷重によってボトム部4bとスライドシュー8との間に生じる摩擦でスライダ2がベース1に対して固定される。なお、油圧シリンダ5は、シリンダ5aを閉鎖するバルブを備えており、スライダ2を固定状態とするための荷重をボトム部4bに与えた状態でロッド5bを固定できる。このようにすれば、図外ポンプを駆動し続けなくともスライダ2をベース1に固定できるので、省エネルギとなる。
また、ロック片4のボトム部4bの下方には、試験体Tの上端のブラケットに連結できる取付部としてのクランプ4dが設けられている。また、クランプ4dにはロードセル等の力センサ4eが設けられている。
ガイド装置G,Gにおけるスライダ2は、駆動装置Dによってベース1に対して試験者が所望する位置に位置決めされる。このスライダ2の位置決めに当たっては、油圧シリンダ5をアンロード状態としてスライダ2が自由にベース1上を移動できるようにしておく。そして、スライダ2を試験者が所望する位置に移動させた後には、駆動装置Dを停止させて、油圧シリンダ5を作動させてロック片4をスライダ2側へ引き寄せてボトム部4bをベース1へ押し付けてスライダ2をベース1に固定する。すると、スライダ2およびロック片4は、ベース1に対して試験者が所望する位置に固定される。
二つの試験体Tのうち一方は、上端が図1中左側のガイド装置Gにおけるクランプ4dに連結され、下端が下方クランプ23に連結される。また、二つの試験体Tのうち他方は、上端が図1中右側のガイド装置Gにおけるクランプ4dに連結され、下端が下方クランプ23に連結される。そして、下方クランプ23は、ベース1に設けた駆動装置Dにおけるロッド26の直下に設けられており、左右のクランプ4dの位置は、ベース1上の試験条件に適した任意の位置に位置決められて固定される。左右のスライダ2は、駆動装置Dによってロッド26の軸線に対して等間隔で離間した位置に配置されるので、左右のクランプ4dも同様にロッド26の軸線に対して等間隔で離間した位置に配置される。また、下方クランプ23における試験体Tの取付点は、ロッド26の軸線を対称軸とすると線対称となる位置に設けられている。
よって、振動試験機Vに取付けられた二つの試験体Tは、ロッド26の軸線を対称軸として線対称となる取付姿勢で振動試験機Vに取付けられる。よって、振動試験機Vを正面から見ると、図1に示すように、ダンパである試験体Tの軸線とロッド26の軸線とがなす角度はともに同じ角度となり、二つの試験体Tの取付姿勢は互いに同じになる。したがって、加振機24で下方クランプ23を介して二つの試験体Tの下端に上下方向の振動を与えると、二つの試験体Tに同一条件で振動を負荷できる。一つの試験体Tのみに振動を与える振動試験機では試験体T毎に取付姿勢を精度よく調整する作業が必要となるが、この振動試験機Vでは、二つに試験体Tに同一条件で振動を与えられるので振動試験の効率が向上する。
以上、本発明のガイド装置Gは、ベース1と、ベース1上を滑動可能なスライダ2と、ベース1に設けられてスライダ2に摺接してスライダ2の移動を案内するガイド部材3,3と、スライダ2をベース1に対して固定する固定装置Lとを備え、固定装置Lは、ベース1に対して反スライダ側に配置されるボトム部4bと、スライダ2の移動方向に沿ってベース1に設けられた孔1bに挿通されてボトム部4bに連結される連結軸4cとを有するロック片4と、ロック片4をベース1に対してスライダ側へ引き寄せてボトム部4bをベース1へ押し付け可能な油圧シリンダ(押付部)5とを有している。
このように構成されたガイド装置Gでは、スライダ2がベース1に対して滑動でき、ロック片4におけるボトム部4bをベース1へ押してつけてスライダ2をベース1に固定できる。よって、本発明のガイド装置Gによれば、ボールの転動を利用する高価なリニアガイドに比較して、非常にコストが安価となりスライダ2を所望する位置で固定可能である。
また、本実施の形態におけるロック片4は、ベース1に対してスライダ側に配置されるとともに連結軸4cに連結されるヘッド部4aを有しており、ヘッド部4aとボトム部4bとが連結軸4cによって連結されてI型形状とされていて、ベース1から脱落しないので、スライダ2や油圧シリンダ5の交換も容易となる。
なお、押付部は、スライダ2に対してロック片4をスライダ側へ引き寄せ可能であればよい。よって、油圧シリンダ5の代わりに、図4に示すように、ロック片4の上端に螺子孔4fを設けて、この螺子孔4fに螺合するとともに挿通孔2bに挿通されて頭30aがスライダ2の上方に突出するボルト30を設けてもよい。ボルト30の頭30aが挿通孔2bより断面より大きくしておけば、ボルト30をロック片4へ捩じ込んでいくと、ロック片4がスライダ2へ接近してボトム部4bがベース1へ押し付けられて、スライダ2をベース1に固定できる。
また、ガイド部材3,3は、スライダ2の互いに対向する側面のそれぞれに摺接する壁を形成していて、スライダ2を挟み込むようにしてスライダ2の移動を案内しているが、ガイド部材は、スライダ2の移動を案内できればよいので、構成は前述した具体的な構成に限定されない。たとえば、スライダ2に進行方向に沿う溝を設けてベース1に溝内に挿入可能なレールを設け、このレールをガイド部材としてもよい。つまり、スライダ2の形状、構造および設置数は、前述した形状、構造および設置数に限定されるものではなく、ガイド部材3で移動が案内できるようにガイド部材3の構造に応じてスライダ2の形状および構造については適宜設計変更できる。さらに、スライダ2は、本実施の形態では、ベース1上を直線的に往復動できるが、ガイド部材3とスライダ2の設定により、スライダ2の移動軌跡が円弧状となっていてもよい。
また、本実施の形態のガイド装置Gでは、押付部がスライダ2に設けられてロック片4を駆動する油圧シリンダ5とされている。このように押付部を油圧シリンダ5とすれば、スライダ2の移動の許容とベース1への固定との切換が油圧シリンダ5の制御によって可能となるので、スライダ2の移動の許容とベース1への固定の切換え操作が非常に簡単となる。
さらに、本実施の形態のガイド装置Gでは、スライダ2がベース1に設けられた孔1bに臨む凹部2aを有し、ヘッド部4aが凹部2a内に収容されてスライダ2に対して連結軸4c周りの回転が阻止される。このように構成されたガイド装置Gでは、ロック片4のボトム部4bに何らかの外部機器を取付けるクランプ(取付部)4dを設置する場合に、別途回り止めを設ける必要が無くなる。
また、本実施の形態のガイド装置Gでは、ベース1がスライダ2との間と、ボトム部4bとの間にスライドシュー6,8を有しているので、ベース1、スライダ2およびロック片4の摩耗を防止できるとともに、スライダ2のベース1のなめらか移動を実現できる。
さらに、本実施の形態のガイド装置Gでは、ロック片4がボトム部4bに連結されて外部機器の装着を可能とするクランプ(取付部)4dを有しているので、外部機器の移動、位置決めおよび固定が可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・ベース、1b・・・孔、2・・・スライダ、2a・・・凹部、3・・・ガイド部材、4・・・ロック片、4a・・・ヘッド部、4b・・・ボトム部、4c・・・連結軸、4d・・・クランプ(取付部)、5・・・油圧シリンダ(押付部)、6,7・・・スライドシュー、G・・・ガイド装置、L・・・固定装置
Claims (4)
- ベースと、
前記ベース上を滑動可能なスライダと、
前記ベースに設けられて前記スライダに摺接して前記スライダの移動を案内するガイド部材と、
前記スライダを前記ベースに対して固定する固定装置とを備え、
前記固定装置は、
前記ベースに対して反スライダ側に配置されるボトム部と、前記スライダの移動方向に沿って前記ベースに設けられた孔に挿通されて前記ボトム部に連結される連結軸とを有するロック片と、
前記ロック片を前記ベースに対して前記スライダ側へ引き寄せて前記ボトム部を前記ベースへ押し付け可能な押付部とを有する
ことを特徴とするガイド装置。 - 前記スライダは、前記ベースに設けられた前記孔に臨む凹部を有し、
前記固定装置は、前記ベースに対してスライダ側に配置されて前記連結軸に連結されるヘッド部を有し、 前記ヘッド部は、前記凹部内に収容されて前記スライダに対して前記連結軸周りの回転が阻止される
ことを特徴とする請求項1に記載のガイド装置。 - 前記ベースは、前記スライダとの間と、前記ボトム部との間にスライドシューを有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のガイド装置。 - 前記ロック片は、前記ボトム部に連結されて外部機器の装着を可能とする取付部を有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガイド装置。
Priority Applications (1)
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