JP2019112592A - 感光性ポリマ - Google Patents
感光性ポリマ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019112592A JP2019112592A JP2017249345A JP2017249345A JP2019112592A JP 2019112592 A JP2019112592 A JP 2019112592A JP 2017249345 A JP2017249345 A JP 2017249345A JP 2017249345 A JP2017249345 A JP 2017249345A JP 2019112592 A JP2019112592 A JP 2019112592A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive polymer
- meth
- solution
- acrylate
- double bond
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
【課題】 高い耐熱性、硬度を有する、感光性ポリマを提供する。【解決手段】感光性ポリマは、二重結合当量が150g/mol以上200g/mol未満、重量平均分子量が5,000〜50,000であることを特徴とする。【選択図】なし
Description
本発明は、高い耐熱性、高い硬度を有する感光性ポリマに関するものである。
感光性ポリマは、土木建築材料から電子情報材料にいたるまで様々な工業分野で使われている材料であるが、主要な用途のひとつにレジスト材料(以下、単に「レジスト」と記載することがある。)が挙げられる。レジスト材料は、一般的には感光性ポリマ、硬化成分、硬化成分を硬化させる光開始剤、溶剤を含む樹脂組成物であり、フォトリソグラフィ技術において不可欠で有用な工業材料である。レジストとしては、ソルダーレジスト、エッチングレジスト、めっきレジスト、カラーフィルタ用レジスト、タッチパネル用レジストなど、用途に合わせて様々なレジストがある。
カラーフィルタは、カラー液晶表示パネルを構成する主要部材であり、色を分離するための微細な着色層を有しており、これにより液晶表示パネルのカラー化が可能となる。この着色層を形成する方法としては、感光性ポリマ、ラジカル重合性単量体、光開始剤、着色成分としての色材、色材の分散剤を含んだレジスト材料を使用し、フォトリソグラフィ技術により形成する方法が主流である。カラーフィルタや液晶表示パネルの作製においては200℃を越える加温工程が何度もあり、カラーフィルタの着色層にはこの熱履歴に耐えるだけの耐熱性(耐熱分解性、耐熱透明性など)が要求されている(例えば特許文献1参照)。
また、カラーフィルタに使用されているスペーサー(柱材)は、基板間の液晶の厚さを均一化する主要部材である。近年、高画質化に対する要求がますます高くなってきている。高精細化による多くの課題を克服するため、スペーサー(柱材)を小さくする方法があり、サイズを小さくするためには、変形しにくい、充分な硬度を有するスペーサーを形成する方法が知られている。
タッチパネルは、液晶ディスプレイの表示装置を構成する主要部材であり、その多くに透明材料が使用されている。透明材料の一つとして、電子部品の劣化や損傷を防止するための保護膜(硬化膜)が使用されており、多くは感光性ポリマを用いて形成されている。このような硬化膜の形成に際し、例えば、基板上に感光性ポリマからなる保護膜の作製時に200℃を越える加熱工程が何度もあり、耐熱性が要求されている(例えば特許文献2,3参照)。
タッチパネル部材としては一般にガラス基材が使用されているが、近年、薄型化、軽量化及びフレキシブル化が要求されており、従来使用されていたガラス基材をプラスチックフィルム基材に置き換える検討がなされている。ガラス基材を代替し得るプラスチックフィルム基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルムがある。ただし、良好な光学特性を有する透明プラスチックフィルムは、単体では硬度が十分でないことが多く、タッチセンサーの製造工程等におけるフィルム表面の傷の発生が問題となり易い。そのため、フィルムの表面を覆うハードコート層を設けることで、耐擦傷性を向上させることが検討されている(例えば、特許文献4参照)。
電子材料部材の高硬度化を可能とするため、二重結合当量の低い(二重結合の多い)感光性ポリマの開発は多く行われている(例えば、特許文献5,6参照)。感光性ポリマの多くは二重結合当量220〜1500前後である。
本発明の目的は、上記のような従来の課題を解決する、高い耐熱性、高い硬度を有する感光性ポリマを提供することにある。
本発明の感光性ポリマは、二重結合当量が150g/mol以上200g/mol未満、重量平均分子量が5,000〜50,000であることを特徴とする。
感光性ポリマは、下記一般式(I)で表される構成単位を有することが好ましい。
(式中、R1は水素またはメチル基、R2は2価の炭素数1〜10の脂肪族飽和炭化水素基、2価の炭素数2〜10の不飽和炭化水素基、2価の炭素数3〜6の脂環式飽和または不飽和炭化水素基、R3は(メタ)アクリロイルオキシ基、R4はヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の炭化水素基であり、l,m,nは、各括弧内のセグメントのモル比を表す実数であり、lおよびmは0より大きく比(l/m)が0.5〜15、nは0≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす。)
本発明の感光性ポリマは、スペーサー、カラーフィルタ着色層、白色硬化膜、保護膜、プラスチックフィルム基材用のハードコート等に好適に使用することができる。また感光性ポリマ、これからなる層および膜は、スマートフォン、パーソナルコンピューター(PC)等に使用されるカラーフィルタ部材、タッチパネル部材、液晶部材、有機EL部材等に好適に使用することができる。
本発明の感光性ポリによれば側鎖に多数の不飽和二重結合を有し、所定の二重結合当量および重量平均分子量を有するので、高い耐熱性および高い硬度を有することができる。
本発明の感光性ポリマは、二重結合当量が150g/mol以上200g/mol未満、重量平均分子量が5,000〜50,000であることを特徴とする。
本発明の感光性ポリマは、その二重結合当量が200g/mol未満、好ましくは190g/mol以下である。感光性ポリマの二重結合当量が200g/mol以上であると、感光性ポリマが含有する二重結合の量が少なく、耐熱性、特に耐熱分解性が低下する。また感光性ポリマの二重結合当量は、150g/mol以上である。二重結合当量が150g/mol未満であると、耐熱性、特に耐熱変色性が低下する。本明細書において、感光性ポリマの二重結合当量とは、エチレン性不飽和二重結合基1mol当たりの樹脂重量をいい、単位はg/molである。二重結合当量の値から、樹脂中のエチレン性不飽和二重結合基の数を求めることができる。
本発明の感光性ポリマは、その二重結合当量が200g/mol未満、好ましくは190g/mol以下である。感光性ポリマの二重結合当量が200g/mol以上であると、感光性ポリマが含有する二重結合の量が少なく、耐熱性、特に耐熱分解性が低下する。また感光性ポリマの二重結合当量は、150g/mol以上である。二重結合当量が150g/mol未満であると、耐熱性、特に耐熱変色性が低下する。本明細書において、感光性ポリマの二重結合当量とは、エチレン性不飽和二重結合基1mol当たりの樹脂重量をいい、単位はg/molである。二重結合当量の値から、樹脂中のエチレン性不飽和二重結合基の数を求めることができる。
本発明の感光性ポリマの重量平均分子量(Mw)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算で、5,000以上、好ましくは6,000以上である。感光性ポリマの重量平均分子量が5,000未満であると、感光性ポリマの製造が難しく生産性が劣る。また感光性ポリマの重量平均分子量(Mw)は50,000以下、好ましくは48,000以下である。感光性ポリマの重量平均分子量が50,000を超えると、レジスト材料中の他の組成物との相溶性が低下して、透明性が低下する傾向がある。また感光性ポリマを含む溶液の粘度が過大になり平坦な硬化膜を得ることが困難になる。
感光性ポリマは、下記一般式(I)で表される構成単位を有することが好ましい。
(式中、R1は水素またはメチル基、R2は2価の炭素数1〜10の脂肪族飽和炭化水素基、2価の炭素数2〜10の不飽和炭化水素基、2価の炭素数3〜6の脂環式飽和または不飽和炭化水素基、R3は(メタ)アクリロイルオキシ基、R4はヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の炭化水素基であり、l,m,nは、各括弧内のセグメントのモル比を表す実数であり、lおよびmは0より大きく比(l/m)が0.5〜15、nは0≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす。)
式(I)中、R1は水素またはメチル基、R3は(メタ)アクリロイルオキシ基を表す。またR2は2価の炭素数1〜10の脂肪族飽和または不飽和炭化水素基、炭素数1〜6の脂環式飽和または不飽和炭化水素基を表す。2価の炭素数1〜10の脂肪族飽和炭化水素基として、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノクチレン、デシレン等を挙げることができる。2価の炭素数2〜10の脂肪族不飽和炭化水素基として、例えばビニレン、プロペニレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン等を挙げることができる。2価の炭素数3〜6の脂環式飽和または不飽和炭化水素基として、例えばシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン等の2価の残基を挙げることができる。
式(I)中、l,m,nは、それぞれが付された各括弧内のセグメントのモル比を表す実数である。l,mは0より大きい実数であり、lおよびmの比(l/m)が0.5〜15、好ましくは1〜13である。またnは0≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす実数である。
式(I)中のR4はヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基である。ヘテロ原子としては酸素、窒素、硫黄、塩素、フッ素等を例示することができる。炭化水素基は、飽和または不飽和の脂肪族基、芳香族基、脂環式基のいずれでもよい。R4としては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、イソアミル、ヘキシル、エチルヘキシル、ラウリル、ドデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、イソボロニル、アリル、プロパギル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、アントラニノニル、ピペロニル、サリチル、フリル、フルフリル、テトラヒドロフリル、ピラニル、ベンジル、イソボルニル、ジシクロペンタニル、フェネチル、トリフルオロエチル、フルオルエチル、フルオロ−n−プロピル、フルオロ−i−プロピル、フェニルメチル、クミル、ジメチルアミノエチル、ジプロピルアミノエチル、ジフェニルアミノエチル、ベンジルアミノエチル、(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、フタルイミド等を例示することができる。R4は、R4を有するセグメント中で複数の種類でもよい。
R4を有するセグメントは、(メタ)アクリル酸の様なカルボキシル基を有する化合物以外の、ラジカル重合性化合物からなるセグメントである。ラジカル重合性化合物としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブチル、(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボロニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸プロパギル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリル酸アントラセニル、(メタ)アクリル酸アントラニノニル、(メタ)アクリル酸ピペロニル、(メタ)アクリル酸サリチル、(メタ)アクリル酸フリル、(メタ)アクリル酸フルフリル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフリル、(メタ)アクリル酸ピラニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸フェネチル、(メタ)アクリル酸クレジル、(メタ)アクリル酸−1,1,1−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオルエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−n−プロピル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−i−プロピル、(メタ)アクリル酸トリフェニルメチル、(メタ)アクリル酸クミル、(メタ)アクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−2−ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−2−ジプロピルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−2−ジフェニルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−2−ベンジルアミノエチル、(メタ)アクリル酸−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、N−(メタ)アクリロイルフタルイミドなどが挙げられる。
これらの中でも特に、(メタ)アクリル酸メチル[MMA]、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸−tert−ブチルからなる群から選択された一種以上が好ましい。これらのラジカル重合性化合物を、メタクリル酸グリシジルと共重合させた感光性ポリマは、硬化後の塗膜が耐熱性に優れ、かつ硬度に優れるため好ましい。
なお更に他のラジカル重合性化合物として、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、酢酸ビニルなどのビニル化合物を挙げることができる。なかでもスチレンが好ましく、R4を有するラジカル重合性化合物とともに共重合することができる。
本発明の感光性ポリマの製造方法は、側鎖にエポキシ基を有する共重合体、好ましくは下記一般式(II)で表される構成単位を有する共重合体に、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマを反応させ、前記一般式(I)で表される構成単位を有する感光性ポリマを得ることを特徴とする。
(式中、R1は水素またはメチル基、R4はヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の炭化水素基であり、m,nは、各括弧内のセグメントのモル比を表す実数であり、mは0より大きく、0≦n/(m+n)≦0.1を満たす。)
本発明において、前記一般式(I)で表される構成単位を有する感光性ポリマは、前記一般式(II)で表される構成単位を有する共重合体に、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマを付加反応させることにより製造することができる。カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマは、合成してもよいし、市販品の中から適宜選択してもよい。市販品としては例えば、東亞合成(株)製アロニックスM−510等を挙げることができる。
前記一般式(II)において、R1は水素またはメチル基、好ましくはメチル基である。R4はヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20好ましくは1〜10の炭化水素基である。一般式(II)に記載されたR1およびR4は、上述した式(I)におけるR1およびR4と同様に説明することができる。
また前記一般式(II)で表される構成単位以外に、他のラジカル共重合性化合物からなるセグメントを有することができる。他のラジカル共重合性化合物としてはスチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、酢酸ビニルなどのビニル化合物を挙げることができる。なかでもスチレンが好ましく、一般式(II)に記載されたR4を有するラジカル重合性化合物とともに共重合することができる。
本発明の一般式(II)で表される構成単位を有する感光性ポリマを得る方法として、メタクリル酸グリシジルを、(メタ)アクリル酸以外のラジカル重合性化合物と、ラジカル重合開始剤を用いて公知の方法によりラジカル重合し、一般式(II)で表される構成単位を有する共重合体を得た後、例えば特開2001−89533号公報に記載の方法にて、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマを付加反応することによって製造する方法が挙げられる。
感光性ポリマを合成する方法の形態としては、例えば、ラジカル重合開始剤及び必要に応じて分子量調節剤を用いて単量体成分を重合する方法等が好適である。この場合、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、分散重合、乳化重合、又は、これらを適宜組み合わせた形態等により重合を行うことができる。
単量体成分を重合する方法は特に限定されるものではなく、全量一括仕込みで行ってもよいし、一部を一括仕込みし、残りを滴下して行ってもよい。あるいは、全量を滴下して行ってもよい。なお、発熱量の制御の点で、一部を一括仕込みして残りを滴下するか、あるいは全量を滴下して行うことが好ましい。単量体成分を重合する方法の中でも、溶液重合により重合を行うことが好ましい。
感光性ポリマを溶液重合にて製造する場合に使用する溶剤としては、原料である単量体成分と、生成する感光性ポリマの両方を溶解し得る液体であれば特に限定されず、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、ケトン類、アルコール類、エステル類、アミド類などが挙げられる。
溶剤に使用するエーテル類としては、例えば、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテート、メトキシペンチルアセテート、アニソール、フェネトール、メチルアニソールなどが挙げられる。
溶剤に使用する芳香族炭化水素類としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどが挙げられる。
溶剤に使用するケトン類としては、例えば、アセトン、2−ブタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、4−メチル−2−ペンタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどが挙げられる。
溶剤に使用するアルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチレングリコール、グリセリンなどが挙げられる。
溶剤に使用するエステル類としては、例えば、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2 − オキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
溶剤に使用するアミド類としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。
その他の溶剤としては、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホオキシドなどが挙げられる。
本発明において使用する溶剤としては、上記溶剤を単独、あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの溶剤のうち、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトンを含むことが好ましい。
本発明の感光性ポリマを得る際に用いられるラジカル重合開始剤や、単量体成分の重合条件等は特に限定されず、重合方法や、共重合する単量体の種類、使用比率等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の感光性ポリマを得る際に用いられるラジカル重合開始剤としては、例えば、過酸化物、アゾ開始剤等の1種又は2種以上を用いることができる。具体的には、例えば、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の有機過酸化物;2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等のアゾ化合物;等を挙げることができる。これらの中でも、分解温度、入手のし易さ、取扱い易さ等の点から、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)が好ましい。開始剤の投入方法は、特に制限されず、全量一括仕込みで行ってもよいし、一部を一括仕込みして残りを滴下して行ってもよく、全量を滴下して行ってもよい。また、単量体成分とともに滴下すると、反応の制御が容易となるので好ましく、さらに単量体成分滴下後も添加すると、残存単量体成分を低減できるので好ましい。
側鎖にエポキシ基を有する共重合体、好ましくは一般式(II)で表される構成単位を有する共重合体を得る際に用いられるラジカル重合開始剤の使用量は、用いる単量体の組み合わせや、反応条件などに応じて適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、全単量体成分100重量部に対して、0.001重量部以上であることが好ましく、0.05重量部以上であることがより好ましい。また、ラジカル重合開始剤の使用量は、全単量体成分100重量部に対して、5.0重量部以下であることが好ましく、3.0重量部以下であることがより好ましい。
側鎖にエポキシ基を有する共重合体を得るための重合温度としては、使用するラジカル重合開始剤等により適宜設定すればよく、特に限定されるものではないが、例えば、50℃以上とすることが好ましく、80℃以上とすることがより好ましい。重合温度を50℃未満とする場合には、分解温度の低いラジカル重合開始剤を用いる必要があり、ラジカル重合開始剤を冷却保存する設備等が必要となる等、工業製造に不利となる場合がある。また、重合温度は、200℃以下とすることが好ましく、150℃以下とすることがより好ましい。重合温度が200℃を超えると、ラジカル重合開始剤が分解温度に達する前に単量体成分が熱重合し始める場合がある。
共重合反応時には、分子量調整のために、必要に応じて、通常用いられる連鎖移動剤を添加してもよい。連鎖移動剤としては、n−ドデカンチオール等のチオール系連鎖移動剤や、α−メチルスチレンダイマー等が挙げられるが、連鎖移動効果が高く、残存する単量体成分を低減でき、入手も容易なn−ドデカンチオールが好ましい。
また、共重合反応時には、単量体成分、ラジカル重合開始剤、連鎖移動剤の投入後、必要に応じて熟成を行うことが好ましい。
本発明の感光性ポリマを得るために使用する、側鎖にエポキシ基を有する共重合体、好ましくは一般式(II)で表される構成単位を有する共重合体が有するエポキシ基にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマとの反応に使用する触媒としては、トリフェニルホスフィン、トリスジメチルアミノメチルフェノール、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリスジメチルアミノメチルフェノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ナフテン酸リチウム、ナフテン酸ジルコニウム、ナフテン酸クロム、アセチルアセトネートクロム、塩化クロムなどが挙げられる。これらの触媒は、必要に応じて使用することができ、反応性の速さからジメチルベンジルアミン、トリフェニルホスフィンを用いることが好ましい。反応は、溶剤中などで側鎖にエポキシ基を有する共重合体、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマおよび必要に応じて前記触媒を混合し、加温し、攪拌を行う等の公知の方法で実施可能である。
触媒の使用量は、感光性ポリマの合計に対して、好ましくは0.01〜5重量%である。反応温度は、好ましくは60〜150℃である。また、反応時間は、好ましくは1〜60時間である。このようにして側鎖にエポキシ基を有する共重合体に、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマを反応させることができ、感光性ポリマを得ることができる。
本明細書において、感光性ポリマの二重結合当量は、共重合体および二重結合を導入する化合物であるカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマの夫々の二重結合当量および仕込み量から計算することができる。
カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマの二重結合当量は、
式:[二重結合当量=分子量/同一分子中の二重結合の数]
によって定義される。式中の分子量は、
式:[分子量=56.11(KOH分子量)×1000/樹脂酸価(実測値)]
から求められる。
式:[二重結合当量=分子量/同一分子中の二重結合の数]
によって定義される。式中の分子量は、
式:[分子量=56.11(KOH分子量)×1000/樹脂酸価(実測値)]
から求められる。
上記式によって定義される二重結合当量の値は、例えば、JIS K0070(1992年制定)の方法によって測定されるヨウ素価に基づいて定量される試料中の二重結合の量と、試料の質量又は分子量とから見積もることができる。ヨウ素価を測定することによって、試料中の二重結合の量を定量し、二重結合当量を求めてもよい。
本発明の感光性ポリマは、スペーサー、カラーフィルタ着色層、白色硬化膜、保護膜、プラスチックフィルム基材用のハードコート等に好適に使用することができる。また感光性ポリマ、これからなる層および膜は、カラーフィルタ部材、液晶部材、タッチパネル部材に好適に使用することができる。
以下に実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例1〜8により得られた感光性ポリマA1〜A8を合成した。また比較例1〜4により感光性ポリマA9〜A12を合成した。得られた感光性ポリマA1〜A12について後述する評価方法により、耐熱分解性、耐熱変色性および硬度を評価した。また感光性ポリマA12および感光性モノマB1について、耐熱分解性を評価した。
以下の実施例1〜8により得られた感光性ポリマA1〜A8を合成した。また比較例1〜4により感光性ポリマA9〜A12を合成した。得られた感光性ポリマA1〜A12について後述する評価方法により、耐熱分解性、耐熱変色性および硬度を評価した。また感光性ポリマA12および感光性モノマB1について、耐熱分解性を評価した。
なお、本明細書において、感光性ポリマの重量平均分子量は、GPC[(ゲル浸透クロマトグラフィー)HLC−8020(東ソー(株)製)(ポリスチレン換算分子量)]を用いて、確認した。
感光性ポリマの二重結合当量は、
式:[二重結合当量=(合成に用いたモノマーの総重量(g))/(合成に用いたカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマが含有する二重結合含有mol数)]
により決定した。
また本明細書において、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマの二重結合当量[g/mol]は、メーカー報告値を参考とし、
式:[二重結合当量=分子量/同一分子中の二重結合の数]
によって決定した。式中の分子量は、
式:[分子量=56.11(KOH分子量)×1000/樹脂酸価(実測値)]
から求めた。なお、本明細書にいて、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマおよびアクリル酸の反応状態(酸基の反応状態)は、感光性ポリマの樹脂酸価が消失すること(樹脂酸価がゼロになること)により、確認した。
感光性ポリマの二重結合当量は、
式:[二重結合当量=(合成に用いたモノマーの総重量(g))/(合成に用いたカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマが含有する二重結合含有mol数)]
により決定した。
また本明細書において、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマの二重結合当量[g/mol]は、メーカー報告値を参考とし、
式:[二重結合当量=分子量/同一分子中の二重結合の数]
によって決定した。式中の分子量は、
式:[分子量=56.11(KOH分子量)×1000/樹脂酸価(実測値)]
から求めた。なお、本明細書にいて、カルボキシル基含有5官能アクリレートモノマおよびアクリル酸の反応状態(酸基の反応状態)は、感光性ポリマの樹脂酸価が消失すること(樹脂酸価がゼロになること)により、確認した。
実施例1 感光性ポリマ(A1)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を150g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を280g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A1)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は11,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は199g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を150g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を280g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A1)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は11,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は199g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.5、nは0である。
実施例2 感光性ポリマ(A2)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を200g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を400g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A2)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.8重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は13,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は179g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.9、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を200g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を400g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A2)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.8重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は13,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は179g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.9、nは0である。
実施例3 感光性ポリマ(A3)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を250g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を510g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A3)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は15,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は167g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは1.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を250g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を510g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A3)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は15,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は167g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは1.5、nは0である。
実施例4 感光性ポリマ(A4)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A4)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は17,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A4)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は17,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
実施例5 感光性ポリマ(A5)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A5)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は7,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A5)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.5重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は7,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
実施例6 感光性ポリマ(A6)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを4g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A6)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.4重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は9,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを4g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A6)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.4重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は9,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
実施例7 感光性ポリマ(A7)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A7)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は45,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A7)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は45,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
実施例8 感光性ポリマ(A8)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を390g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を840g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A8)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.6重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は19000であった。感光性ポリマの二重結合当量は150g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは12.8、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を390g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を840g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A8)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.6重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は19000であった。感光性ポリマの二重結合当量は150g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは12.8、nは0である。
比較例1 感光性ポリマ(A9)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を100g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を160g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A9)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.9重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は14,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は239g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.3、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を100g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を160g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A9)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は30.9重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は14,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は239g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは0.3、nは0である。
比較例2 感光性ポリマ(A10)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にアクリル酸[AA]を40g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を20g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A10)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.4重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は14,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は252g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。この感光性ポリマは、前記一般式(I)と異なる構成を有する。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを1.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にアクリル酸[AA]を40g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を20g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A10)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.4重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は14,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は252g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。この感光性ポリマは、前記一般式(I)と異なる構成を有する。
比較例3 感光性ポリマ(A11)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を500g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を1100g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A11)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は29.4重量%であった感光性ポリマの重量平均分子量は21,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は143g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は7.2mgKOH/gであった。また前記一般式(I)を参照すると、mは0であり、この感光性ポリマは、前記一般式(I)と異なる構成を有する。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を500g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を1100g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A11)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は29.4重量%であった感光性ポリマの重量平均分子量は21,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は143g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は7.2mgKOH/gであった。また前記一般式(I)を参照すると、mは0であり、この感光性ポリマは、前記一般式(I)と異なる構成を有する。
比較例4 感光性ポリマ(A12)溶液の合成
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを0.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A12)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は92,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
攪拌機と冷却管、温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート[PGMEA]を300g仕込んだ。引き続き、メタクリル酸グリシジル[GMA]を100g、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを0.5g仕込み、窒素置換した後ゆるやかに攪拌を始めた。溶液温度を110℃に上昇させ、3時間加熱攪拌した後、α,α−アゾビスイソブチロニトリルを2g仕込み、5時間加熱撹拌し、その後フラスコを空気置換し、得られた溶液にカルボキシル基含有5官能アクリレートモノマ(酸価=94mgKOH/g)[M−510:東亞合成株式会社製]を300g、3−メトキシ−1−ブタノール[MB]を630g、トリフェニルホスフィンを3g、p−メトキシフェノールを0.5g添加、容器温度を110℃で24時間加熱撹拌し、感光性ポリマ(A12)溶液を得た。得られた感光性ポリマ溶液の固形分濃度は31.0重量%であった。感光性ポリマの重量平均分子量は92,000であった。感光性ポリマの二重結合当量は159g/molであった。感光性ポリマの樹脂酸価は0mgKOH/gであった。また感光性ポリマの構成を前記一般式(I)にあてはめると、R2はエチレン基、l/mは2.5、nは0である。
比較例5 感光性モノマ(B1)溶液
感光性モノマ(B1)として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA;日本化薬株式会社製)を準備した。感光性モノマ(B1)の重量平均分子量は600であった。感光性モノマ(B1)溶液の二重結合当量は104g/molであった。
感光性モノマ(B1)として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA;日本化薬株式会社製)を準備した。感光性モノマ(B1)の重量平均分子量は600であった。感光性モノマ(B1)溶液の二重結合当量は104g/molであった。
<耐熱分解性の評価>
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)の一部をテトラヒドロフランで希釈し、過剰のヘキサンに投入して再沈殿を行った。沈殿物を濾過により取り出した後、70℃で真空乾燥(5時間以上)することによってポリマの白色粉末を得た。得られた感光性ポリマ(A1〜A12)の粉末および感光性モノマ(B1)を熱重量測定装置(TGA Q−50)(TAインスツルメントジャパン社製)を用いて(窒素フロー100ml/分、昇温速度=10℃/分)、熱重量分析を行い、TG曲線から3%重量減少温度を算出し、熱分解温度とした。得られた3%重量減少温度の結果を以下の判定基準により評価し、表1に示した。
判定基準
◎:耐熱温度熱分解温度が300℃以上
○:耐熱温度290℃以上300℃未満
△:耐熱温度270℃以上290℃未満
×:耐熱温度270℃未満
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)の一部をテトラヒドロフランで希釈し、過剰のヘキサンに投入して再沈殿を行った。沈殿物を濾過により取り出した後、70℃で真空乾燥(5時間以上)することによってポリマの白色粉末を得た。得られた感光性ポリマ(A1〜A12)の粉末および感光性モノマ(B1)を熱重量測定装置(TGA Q−50)(TAインスツルメントジャパン社製)を用いて(窒素フロー100ml/分、昇温速度=10℃/分)、熱重量分析を行い、TG曲線から3%重量減少温度を算出し、熱分解温度とした。得られた3%重量減少温度の結果を以下の判定基準により評価し、表1に示した。
判定基準
◎:耐熱温度熱分解温度が300℃以上
○:耐熱温度290℃以上300℃未満
△:耐熱温度270℃以上290℃未満
×:耐熱温度270℃未満
<耐熱変色性の評価>
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)および感光性モノマ(B1)をガラス基板に塗布し、反射法によりスガ試験機社製カラーテスターSC−3−CH型を用いて、「JIS Z 8730」の参考1に準じて、Lab表色系におけるハンターの色差式の色座標b値を測定した。上記塗布膜をオーブンを用いて空気中250℃で1時間キュアして膜厚10μmの硬化膜を作製した。得られた硬化膜の色座標b値を測定し、色差(△b)を測定
し、耐熱変色性の評価を行った。得られた色差(△b)の結果を以下の判定基準により評
価し、表1に示した。
判定基準
◎:△bが2.0未満
○:△bが5.0未満
△:△bが5.0以上10.0未満
×:△bが10.0以上
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)および感光性モノマ(B1)をガラス基板に塗布し、反射法によりスガ試験機社製カラーテスターSC−3−CH型を用いて、「JIS Z 8730」の参考1に準じて、Lab表色系におけるハンターの色差式の色座標b値を測定した。上記塗布膜をオーブンを用いて空気中250℃で1時間キュアして膜厚10μmの硬化膜を作製した。得られた硬化膜の色座標b値を測定し、色差(△b)を測定
し、耐熱変色性の評価を行った。得られた色差(△b)の結果を以下の判定基準により評
価し、表1に示した。
判定基準
◎:△bが2.0未満
○:△bが5.0未満
△:△bが5.0以上10.0未満
×:△bが10.0以上
<鉛筆硬度の評価>
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)、および感光性モノマ(B1)をガラス基板に塗布し、オーブンを用いて空気中230℃で1時間キュアして膜厚2μmの硬化膜を作製した。得られた硬化膜について、「JIS K5600−5−4(1999)」に準じて鉛筆硬度の評価を行った。得られた鉛筆硬度の結果を以下の判定基準により評価し、表1に示した。
判定基準
◎:鉛筆硬度が7H以上
○:鉛筆硬度が5H以上
△:鉛筆硬度が2H以上、5H未満
×:鉛筆硬度が2H未満
得られた感光性ポリマ(A1〜A12)、および感光性モノマ(B1)をガラス基板に塗布し、オーブンを用いて空気中230℃で1時間キュアして膜厚2μmの硬化膜を作製した。得られた硬化膜について、「JIS K5600−5−4(1999)」に準じて鉛筆硬度の評価を行った。得られた鉛筆硬度の結果を以下の判定基準により評価し、表1に示した。
判定基準
◎:鉛筆硬度が7H以上
○:鉛筆硬度が5H以上
△:鉛筆硬度が2H以上、5H未満
×:鉛筆硬度が2H未満
Claims (9)
- 二重結合当量が150g/mol以上200g/mol未満、重量平均分子量が5,000〜50,000であることを特徴とする感光性ポリマ。
- スペーサー用である、請求項1または2に記載の感光性ポリマ。
- カラーフィルタ着色層用である、請求項1または2に記載の感光性ポリマ。
- 白色硬化膜用である、請求項1または2に記載の感光性ポリマ。
- 保護膜用である、請求項1または2に記載の感光性ポリマ。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の感光性ポリマを含むカラーフィルタ部材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の感光性ポリマを含むタッチパネル部材。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の感光性ポリマを含む液晶部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017249345A JP2019112592A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 感光性ポリマ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017249345A JP2019112592A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 感光性ポリマ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019112592A true JP2019112592A (ja) | 2019-07-11 |
Family
ID=67222320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017249345A Pending JP2019112592A (ja) | 2017-12-26 | 2017-12-26 | 感光性ポリマ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019112592A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021059960A1 (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | 富士フイルム株式会社 | ポリマー、硬化性組成物、硬化物 |
-
2017
- 2017-12-26 JP JP2017249345A patent/JP2019112592A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021059960A1 (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | 富士フイルム株式会社 | ポリマー、硬化性組成物、硬化物 |
JPWO2021059960A1 (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | ||
JP7260655B2 (ja) | 2019-09-27 | 2023-04-18 | 富士フイルム株式会社 | ポリマー、硬化性組成物、硬化物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2021066892A (ja) | 射出成形体、光学部品又は自動車部品 | |
JP5479141B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ用着色硬化性樹脂組成物およびカラーフィルタ | |
US9512284B2 (en) | Fumaric acid diester-cinnamic acid ester-based copolymer, production method thereof and film using the same | |
JP6895285B2 (ja) | メタクリル系樹脂及びその製造方法、成形体、光学部品又は自動車部品 | |
JP5615123B2 (ja) | 重合体およびその用途 | |
JP2021066893A (ja) | 射出成形体、光学部品又は自動車部品 | |
JP7382313B2 (ja) | 光学樹脂組成物及び光学レンズ | |
JP5685812B2 (ja) | 透明フィルム | |
JP2019112592A (ja) | 感光性ポリマ | |
JP2008248142A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP4984419B2 (ja) | 樹脂成形品 | |
JP2008248143A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP6408230B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物およびカラーフィルタ | |
JP2007016065A (ja) | ラジカル重合硬化性組成物、その樹脂および光学部材 | |
JP6994367B2 (ja) | メタクリル系樹脂組成物、成形体、光学部材及び自動車部品 | |
JP6463613B2 (ja) | 重合体およびその用途 | |
WO2016084747A1 (ja) | アルコキシケイ皮酸エステル系重合体及びそれを用いた位相差フィルム | |
JP7025906B2 (ja) | メタクリル系樹脂の製造方法 | |
JP6015838B2 (ja) | アルコキシケイ皮酸エステル系重合体及びそれを用いた位相差フィルム | |
JP2009191159A (ja) | 光学材料用高屈折率樹脂、光学材料用高屈折率樹脂組成物およびそれを用いた硬化物 | |
JP2020132664A (ja) | メタクリル系樹脂の製造方法 | |
JP6500472B2 (ja) | アルコキシケイ皮酸エステル−アクリレート共重合体及びその製造方法 | |
JP2016150973A (ja) | 感光性ポリマー | |
JP6500473B2 (ja) | フマル酸ジエステル−アルコキシケイ皮酸エステル−アクリレート共重合体及びその製造方法 | |
JP5998878B2 (ja) | フマル酸ジイソプロピル−ケイ皮酸エステル−アクリレート共重合体及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210309 |