JP2019111287A - 歯間清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸部の折れを抑制可能な歯間清掃具を提供すること。【解決手段】歯間清掃具(1)であって、歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部(20)を有する基部(10)を含み、前記基部(10)は、ポリオレフィン及び不飽和カルボン酸の無水物を構成単位とする共重合体と、ガラスからなる強化材と、を含む複合材料により形成されていること。【選択図】図1

Description

本発明は、歯間清掃具に関する。
従来、歯間を清掃するための歯間清掃具が知られている。例えば、特許文献1には、特定方向に延びる形状を有する基部と、エラストマーからなる清掃部と、を備える歯間清掃具が開示されている。基部は、歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有している。清掃部は、軸部の外周面の一部(先端部を含む部位)を被覆する形状を有している。
基部は、ポリプロピレン等の合成樹脂とガラス繊維等の強化材とを含む複合材料(合成樹脂に強化材が添加された材料)により形成されている。強化材は、軸部の強度(特に座屈荷重)を高めるために添加される。この強化材は、当該強化材の長手方向が軸部の軸方向と一致するように配向されている。具体的に、基部と対応する空間を有する金型内に軸部の軸方向に沿って複合材料が充填されることにより、強化材は、当該強化材の長手方向が軸部の軸方向と一致するように配向される。この強化材の配向は、軸部の座屈荷重の向上に寄与する。
国際公開第2013/176297号
特許文献1に記載されるような歯間清掃具は、軸部の座屈強度は有効に高められている一方で、軸部に対して曲げ荷重が作用したときに軸部が比較的折れやすい。このことは、歯間清掃具で特に奥歯同士の歯間を清掃する際に顕著になる。具体的に、奥歯同士の歯間の清掃時には、軸部が口腔内の奥歯側に向かって挿入され、当該軸部の先端部が奥歯の側面に接触した後、軸部が奥歯同士の歯間に挿入されるようにそのまま軸部が押し込まれる。このため、軸部は、奥歯同士の歯間に挿入された状態で湾曲した形状となる。そして、その状態から清掃される際には、軸部のうち奥歯間に位置する部位が支点となって軸部が様々な方向に湾曲するように把持部が操作される。これにより、軸部は、前記支点となっている部位ないしその近傍で折れることが多い。このため、軸部には、しなりが求められている。
本発明の目的は、軸部の折れを抑制可能な歯間清掃具を提供することである。
前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、合成樹脂と強化材とを含む複合材料からなる軸部では、強化材が合成樹脂から遊離している(強化材が合成樹脂にほとんど接着されていない)ことが、軸部の湾曲時に当該軸部が折れやすくなる原因であることを見出した。具体的に、軸部の断面を観測すると、強化材が合成樹脂から遊離しているので、その分、断面二次モーメントに寄与する軸部の断面積が小さくなる。換言すれば、軸部に作用する曲げ荷重のほとんどを合成樹脂からなる部分のみによって受け持つことになる。よって、軸部が合成樹脂のみからなる場合に比べ、軸部が強化材を含む複合材料からなる場合の方が、軸部に曲げ荷重が作用した場合に当該軸部に生じる曲げ応力が大きくなるので、軸部が折れやすくなる。
そこで、本発明者らは、強化材と合成樹脂との接着性を高めることにより、座屈荷重を有効に高めつつ、曲げ荷重に対して折れにくい(しなやかな)軸部を得ることが可能であることに想到した。
本発明は、上記のような観点に基づいてなされたものである。具体的に、本発明は、歯間清掃具であって、歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を有する基部を含み、前記基部は、ポリオレフィン及び不飽和カルボン酸の無水物を構成単位とする共重合体と、ガラスからなる強化材と、を含む複合材料により形成されている、歯間清掃具を提供する。
本歯間清掃具では、不飽和カルボン酸の無水物の極性基がガラスからなる強化材と結合されるので、ポリオレフィンを含む共重合体と強化材とが結合される。よって、複合材料が前記不飽和カルボン酸の無水物を含まない場合に比べ、軸部に曲げ荷重が作用した際に当該曲げ荷重を受け持つ軸部の面積が大きくなるので(強化材のポリオレフィンからの遊離が低減されるので)、軸部がしなやかになり、軸部の折れが抑制される。
また、前記歯間清掃具において、前記不飽和カルボン酸の無水物は、不飽和ジカルボン酸の無水物が好ましく、不飽和ジカルボン酸の中でも、無水イタコン酸、無水マレイン酸、無水フマール酸、無水シトラコン酸、無水メサコン酸であることが好ましく、無水マレイン酸であることがより好ましい。
この態様では、強化材とポリオレフィンとの結合がより強固になるので、軸部が一層しなやかになる。
また、前記歯間清掃具において、前記ポリオレフィンは、ポリプロピレンであることが好ましい。なお、前記ポリオレフィンとしては、ポリプロピレンの他、ポリエチレン等が挙げられる。
また、前記共重合体の酸価は、0.1以上15以下であることが好ましい。
このようにすれば、軸部の折れがより確実に抑制される。具体的に、前記酸化が0.1以上であることにより、強化材の量に対して不飽和カルボン酸の無水物の量が不足することが抑制されるので、共重合体と強化材との接着が十分に確保される。そして、前記酸化が15以下であることにより、強化材の量に対して不飽和カルボン酸の無水物の量が多くなり過ぎること、つまり、不飽和カルボン酸の無水物が不純物として作用してしまうことが抑制される。
また、前記複合材料における前記強化材の含有量に対する前記共重合体の酸価の割合に100を乗じた値は、0.2以上300以下であることが好ましい。
このようにしても、軸部の折れがより確実に抑制される。
さらに、前記複合材料における前記強化材の含有量は、5重量%以上50重量%以下であることが好ましい。
このようにすれば、軸部の剛性が有効に高まり、かつ、軸部のしなやかさが確保される。
また、前記歯間清掃具において、前記強化材は、ガラス繊維、球状ガラス及び鱗片状ガラスからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましい。
また、前記歯間清掃具において、エラストマーからなり、前記軸部の外周面を被覆するとともに前記歯間を清掃可能な清掃部をさらに備えることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、軸部の折れを抑制可能な歯間清掃具を提供することができる。
本発明の一実施形態の歯間清掃具の正面図である。 ポリオレフィン及び不飽和カルボン酸の無水物を構成単位とする共重合体の概念図である。 図1に示す歯間清掃具の軸部の強度及びしなり度を測定する装置の概略を示す側面図である。 図3に示す装置において押圧具が歯間清掃具に接触した状態を示す平面図である。 図3に示す装置において押圧具が歯間清掃具を押圧している状態を示す平面図である。 実施例7における押圧具の角度とトルクとの関係を示すグラフである。 実施例1及び比較例1の組成と各種評価とを示す表である。 実施例2〜4及び比較例2の組成と各種評価とを示す表である。 実施例5〜11及び比較例3の組成と各種評価とを示す表である。 実施例12及び比較例4の組成と各種評価とを示す表である。 実施例13〜14及び比較例5の組成と各種評価とを示す表である。
本発明の一実施形態の歯間清掃具1について、図1を参照しながら説明する。なお、図1には、複数の(図1では3つの)歯間清掃具1を有する歯間清掃具群が示されている。本歯間清掃具1は、基部10と、清掃部40と、を備えている。
基部10は、軸部20と、把持部30と、を有する。
軸部20は、特定方向(図1の上下方向)に沿って直線状に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する。軸部20は、把持部30に接続される基端部20aと、歯間に挿入される側の端部である先端部と、を有している。本実施形態では、軸部20は、基端部20aから先端部に向かうにしたがって次第にその外径が小さくなる円柱状に形成されている。
把持部30は、軸部20の基端部20aから軸部20の軸方向に沿って軸部20から離間するように延びており、指で把持されることが可能な平坦な形状を有する。互いに隣接する把持部30は、一対の連結部32により連結されている。各連結部32は、把持部30よりも薄いことが好ましい。また、各連結部32は、互いに近づく方向に向かうにしたがって次第に薄くなる形状であることが好ましい。このようにすれば、連結部32で切り離しやすく、かつ、運搬時等の衝撃で連結部32で切り離されることが抑制される。また、連結部32と当該連結部32の一方側に位置する把持部30との境界は、連結部32と当該連結部32の他方側に位置する把持部30との境界よりも薄いことが好ましい。
基部10は、ポリオレフィン14及び不飽和カルボン酸の無水物15を構成単位とする共重合体13(図2を参照)と、ガラスからなる強化材と、を含む複合材料により形成されている。
共重合体13は、図2に示されるように、ポリオレフィン14と、不飽和カルボン酸の無水物15と、を構成単位とする。不飽和カルボン酸の無水物15は極性基として作用し、ポリオレフィン14は無極性基として作用し、不飽和カルボン酸の無水物15は、ガラスからなる強化材に結合される。つまり、不飽和カルボン酸の無水物15は、ポリオレフィン14と前記強化材とを結び付ける機能を有する。本実施形態では、ポリオレフィン14として、ポリプロピレンが用いられている。また、不飽和カルボン酸の無水物15として、無水マレイン酸が用いられている。ただし、ポリオレフィン14及び不飽和カルボン酸の無水物15は、上記のものに限られない。
前記強化材として、ガラス繊維(繊維状強化材)、鱗片状ガラス(板状強化材)及び球状ガラス(ガラスビーズ)からなる群から選択される少なくとも一種が好ましく用いられる。本実施形態では、強化材として、ガラス繊維が用いられている。
また、本実施形態では、複合材料における強化材の含有量を踏まえて共重合体13の酸価が決定される。すなわち、複合材料における強化材の含有量に対して不飽和カルボン酸の無水物15の量が多過ぎると、不飽和カルボン酸の無水物15が不純物になり、逆に、複合材料における強化材の含有量に対して不飽和カルボン酸の無水物15の量が少な過ぎると、ポリオレフィン14と強化材との有効な結合力が得られない。このような観点から、本実施形態では、「複合材料における強化材の含有量に対する共重合体13の酸価の割合に100を乗じた値」、換言すれば、「複合材料における強化材の含有量(g)を100とした場合の酸価度」が好適な範囲に設定される。前記酸価度は、以下の式(1)で表される。
100×(複合材料における共重合体13の含有量(g)×酸価)/複合材料における強化材の含有量(g)・・・(1)
この酸価度は、0.2以上300以下が好ましく、0.29以上150以下がより好ましく、0.6以上17.3以下がさらに好ましい。
本実施形態では、複合材料における強化材の含有量は、5重量%以上50重量%以下に設定され、共重合体13の酸価は、0.1以上15以下に設定される。なお、共重合体13の酸価は、0.14以上5.2以下に設定されることがより好ましい。強化材の含有量が5重量%以上に設定されることにより、軸部20の強度(座屈荷重)の向上が十分に見込まれ、強化材の含有量が50重量%以下に設定されることにより、軸部20に十分な靱性が確保される。なお、共重合体13の分子量としては、通常1000〜200000である。
以上に説明した基部10は、例えば次のようにして形成される。すなわち、基部10に対応する形状の空間を有する1次成形金型内に、ガラス繊維を30重量%含有するポリプロピレン(無水マレイン酸により酸化されたもの)からなる固形物(ペレット状のもの)を溶融させながら流し込むことによって基部10が形成される。
次に、清掃部40について説明する。清掃部40は、軸部20の外周面を被覆するとともに歯間を清掃可能である。清掃部40は、軸部20の外周面を被覆する清掃部本体42と、それぞれが清掃部本体42の外周面から突出する複数のブラシ毛44と、を有する。清掃部40は、エラストマーにより形成されている。本実施形態では、前記エラストマーとして、スチレン系エラストマーが用いられている。スチレン系エラストマーは、ポリプロピレンとの相溶性に優れるため、清掃部40の軸部20からの剥離が有効に抑制される。また、当該清掃部40と軸部20との強固な接着は、清掃部40による軸部20の折れの抑制に寄与する。
次に、歯間清掃具1により特に奥歯同士の歯間を清掃する方法について説明する。
まず、軸部20の先端を先頭にして歯間清掃具1を口腔内の奥歯側に向かって挿入する。そして、軸部20及び清掃部40の先端が奥歯の側面に接触した後、軸部20及び清掃部40が奥歯同士の歯間に挿入されるようにそのまま軸部20を押し込む。続いて、軸部20及び清掃部40が歯間に沿って往復するように把持部30を操作する。このとき、軸部20に対して曲げ荷重が作用する場合があるものの、本実施形態の歯間清掃具1は、軸部20がしなやかであるので、当該軸部20の折れが抑制される。具体的に、本歯間清掃具1では、不飽和カルボン酸の無水物15の極性基がガラスからなる強化材と結合されている。換言すれば、本歯間清掃具1では、不飽和カルボン酸の無水物15を介してポリオレフィン14と強化材とが結合されている。よって、複合材料が不飽和カルボン酸の無水物15を含まない場合(強化材がポリオレフィン14から遊離している場合)に比べ、軸部20に曲げ荷重が作用した際に当該曲げ荷重を受け持つ軸部20の面積が大きくなるので、軸部20がしなやかになり、軸部20の折れが抑制される。
また、本歯間清掃具1では、前記酸価度は、0.2以上300以下である。このため、軸部20の折れがより確実に抑制される。具体的に、前記酸価度が0.2以上であることにより、強化材の量に対して不飽和カルボン酸の無水物15の量が不足することが抑制されるので、ポリオレフィン14と強化材との接着が十分に確保される。そして、前記酸価度が300以下であることにより、強化材の量に対して不飽和カルボン酸の無水物15の量が多くなり過ぎること、つまり、不飽和カルボン酸の無水物15が不純物として作用してしまうことが抑制される。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、白色の基部10を得るために、複合材料に酸化チタン又は硫化亜鉛が配合されてもよい。ここで、複合材料に酸化チタンが配合された場合、複合材料を混練し成形する際に、複合材料に含まれる強化材(鱗片状ガラスやガラス繊維等)が破砕されるので、柔軟性の高い軸部20が得られる。一方、複合材料に硫化亜鉛が配合された場合、複合材料の混練過程における強化材(ガラス繊維やガラスフレーク等)の破砕が抑制されるので、剛性の高い軸部20が得られる。なお、複合材料における酸化チタン又は硫化亜鉛の含有量は、1.5%以上2%以下程度に設定されることが好ましい。
上記実施形態の歯間清掃具1について、14種類の実施例を作成するとともに、前記実施例に対する5種類の比較例を作成した。各実施例及び各比較例の組成は、図7〜図11に示されるとおりである。なお、鱗片状ガラスは、日本板硝子株式会社等から、ガラス繊維は、旭ファイバーグラス株式会社、日東紡績株式会社、セントラル硝子株式会社等から、それぞれ入手可能である。また、図7〜図11には、これらの実施例及び比較例についての3つの評価、すなわち、(1)酸価度、(2)軸部20の強度改善度、及び、(3)軸部20のしなり度改善度が示されている。以下、各評価の評価方法及びその結果について説明する。
(1)酸価度
酸価度については、上記式(1)に基づいて算出された。なお、各比較例には、不飽和カルボン酸の無水物15が含まれていないため、各比較例の「強化材の含有量(g)を100とした場合の酸価度」の欄は、ゼロ(「−」の表示)である。
(2)軸部20の強度改善度
図3〜図5に示されるように、この測定は、軸部20を挟持可能な挟持部材50と、トルクを測定可能な押圧具60と、を用いることにより行われた。具体的に、この測定は、歯間清掃具1のうち軸部20の先端から11mmまでの部位を挟持部材50によって挟持した状態において、押圧具60が回転軸Oを中心として回転速度20rpmで回転しながら、歯間清掃具1のうち軸部20の先端から35mm(前記回転軸Oから24mm)の部位(把持部30)を押圧することにより行われた。なお、図3に示されるように、押圧具60のうち歯間清掃具1を押圧する部位の幅は、5mmである。
図6は、この試験結果を示している。なお、図6は、実施例7の試験結果を示すグラフである。この図6におけるトルクのピーク値を軸部20の「強度」として評価した。なお、押圧具60で計測されたトルクがピーク値に到達した後に減少するのは、軸部20が折れたからである。また、挟持部材50及び押圧具60として、デジタルトルクメータTNX−0.5(日本電産シンポ株式会社製)を使用した。
「強度改善度」は、不飽和カルボン酸の無水物15を含まない比較例の軸部20の強度を100としたときの実施例の軸部20の強度である。つまり、この値が大きい程、比較対象となる比較例の軸部20に比べて実施例の軸部20の方が強度が大きいと評価される。図7〜図11には、この強度改善度が、記号で示されている。各記号の意味は、以下のとおりである。
−:103未満
B:103以上105未満
A:105以上110未満
S:110以上
(3)軸部20のしなり度改善度
図6において、トルクが生じ始めた角度(押圧具60が把持部30に接触したときの押圧具60の角度)を0°とし、トルクのピーク値における角度を「しなり度」として評価した。この角度をしなり度として評価可能である理由は、次のとおりである。すなわち、歯間清掃具1で奥歯同士の歯間を清掃する際、軸部20は、奥歯同士の歯間に挿入された状態で湾曲した形状となり、その状態から、軸部20のうち奥歯間に位置する部位が支点となって軸部20が様々な方向に湾曲するように把持部30が操作される。このため、軸部20が挟持部材50に挟持された状態で押圧具60により計測されたトルクのピーク値における角度を、しなり度として評価した。
「しなり度改善度」は、不飽和カルボン酸の無水物15を含まない比較例の軸部20のしなり度を100としたときの実施例の軸部20のしなり度である。つまり、この値が大きい程、比較対象となる比較例の軸部20に比べて実施例の軸部20の方がしなり度が大きい(よりしなやかである)と評価される。図7〜図11には、このしなり度改善度が、記号で示されている。各記号の意味は、以下のとおりである。
− :103未満
+ :103以上105未満
++ :105以上110未満
+++ :110以上115未満
++++ :115以上120未満
+++++:120以上
図7〜図11より、いずれの比較例を基準とした場合においても、換言すれば、複合材料におけるガラスからなる強化材の種類及び含有量が種々異なる場合においても、不飽和カルボン酸の無水物15を含むことによって軸部20の強度及びしなり度の双方が高まったことが確認された。すなわち、ポリプロピレンが無水マレイン酸によって酸化されたものと強化材とを含む複合材料で基部10を形成することにより、良好な座屈強度を確保しながら、しなやかさに優れる軸部20を有する歯間清掃具1が得られることが示された。
1 歯間清掃具
10 基部
13 共重合体
14 ポリオレフィン
15 不飽和カルボン酸の無水物
20 軸部
30 把持部
40 清掃部
50 挟持部材
60 押圧具

Claims (8)

  1. 歯間清掃具であって、
    歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を有する基部を含み、
    前記基部は、ポリオレフィン及び不飽和カルボン酸の無水物を構成単位とする共重合体と、ガラスからなる強化材と、を含む複合材料により形成されている、歯間清掃具。
  2. 請求項1に記載の歯間清掃具において、
    前記不飽和カルボン酸の無水物は、無水マレイン酸である、歯間清掃具。
  3. 請求項2に記載の歯間清掃具において、
    前記合成樹脂は、ポリプロピレンである、歯間清掃具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の歯間清掃具において、
    前記共重合体の酸価は、0.1以上15以下である、歯間清掃具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の歯間清掃具において、
    前記複合材料における前記強化材の含有量に対する前記共重合体の酸価の割合に100を乗じた値は、0.2以上300以下である、歯間清掃具。
  6. 請求項5に記載の歯間清掃具において、
    前記複合材料における前記強化材の含有量は、5重量%以上50重量%以下である、歯間清掃具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の歯間清掃具において、
    前記強化材は、ガラス繊維、球状ガラス及び鱗片状ガラスからなる群から選択される少なくとも一種である、歯間清掃具。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の歯間清掃具において、
    エラストマーからなり、前記軸部の外周面を被覆するとともに前記歯間を清掃可能な清掃部をさらに備える、歯間清掃具。
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