JP2019110679A - 回転電機のロータ、回転電機、送風機 - Google Patents

回転電機のロータ、回転電機、送風機 Download PDF

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Abstract

【課題】低価格かつ生産性の良い回転電機のロータ、回転電機、送風機を提供する。【解決手段】回転電機のロータ100は、シャフト10とシャフト10の外周面に、配置した円筒状の磁石21と、磁石21の軸方向の一方の第一端面側に、シャフト10に嵌合して配置された円筒状の第一エンドキャップ22と、磁石21の軸方向の他方の第二端面側に、シャフト10に嵌合して配置された第二エンドキャップ23と、磁石21の全周と第二エンドキャップ23の少なくとも一部とを包囲するスリーブ40とを有し、スリーブ40の内周面と、磁石21の外周面との径方向の間及び、スリーブ40の内周面と第二エンドキャップ23の少なくとも一部の外周面との径方向の間に接着層45を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のロータ、回転電機、送風機に関するものである。
回転電機のロータは、一般的に、シャフトに固定された磁石を有する。このロータが、回転すると、遠心力が発生し、磁石に応力が生じる。また、磁石は、一般的に脆弱であるため、過度の引張り応力を受けると割れを生じる可能性がある。その対策として、磁石の外周に補強のためのスリーブを設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、磁石と、磁石の一方の端部に配置された第1のエンドキャップと、磁石の反対側の端部に配置された第2のエンドキャップと、磁石及びエンドキャップを包囲するスリーブとを有し、スリーブは、エンドキャップの各々との間に締り嵌めを形成し、更に、磁石とスリーブとの間に配置された接着剤を有する構成が開示されている。
この構成によって、接着剤は、磁石に作用する引張り応力をスリーブに伝達することができ、磁石の過度の歪み又はヒビ割れを回避することができる。このロータの製造方法として、まず、磁石と各エンドキャップを接着し、部分組立体を製造する(第1ステップ)。次に、接着剤を入れた容器(接着剤浴)の中に置いたスリーブに対して部分組立体を入れて、スリーブと各エンドキャップを圧入し、ロータコア組立体とする(第2ステップ)。次に、ロータコア組立体を水で洗浄し、残留接着剤を除去する(段落0045、第3ステップ)。次に、ロータコア組立体をオーブン内に配置し、磁石とスリーブの間に配置された接着剤を硬化させる(第4ステップ)。最後に、ロータコア組立体とシャフトを接着することで、回転電機のロータを製造している(第5ステップ)。
特開2012−50325号公報 (段落0045、図3〜5)
しかし、特許文献1では、製品の構造上、製造工程が多く、また、手間がかかる工程が必要となり製品の製造に時間がかかるという課題がある。特に、磁石とスリーブの接着において、接着剤を充填した後に水で洗浄する工程は手間がかかるものであり、ひいては回転電機のロータのコストアップになったり、生産性の向上が難しいという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、低価格かつ生産性の良い回転電機のロータ、回転電機、送風機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機のロータは、
シャフトと前記シャフトの外周面に、配置した円筒状の磁石と、
前記磁石の軸方向の一方の第一端面側に、前記シャフトに嵌合して配置された円筒状の第一エンドキャップと、
前記磁石の軸方向の他方の第二端面側に、前記シャフトに嵌合して配置された第二エンドキャップと、
前記磁石の全周と前記第二エンドキャップの少なくとも一部とを包囲するスリーブとを有し、
前記スリーブの内周面と、前記磁石の外周面との径方向の間及び、前記スリーブの内周面と前記第二エンドキャップの少なくとも一部の外周面との径方向の間に接着層を有するものである。
また、この発明に係る回転電機は、
フレームと、前記フレームの内側に固定したステータと、前記回転電機のロータとからなるものである。
また、この発明に係る送風機は、
前記回転電機の前記シャフトの、前記軸受ユニットを挟んで、前記磁石とは軸方向に反対側に、羽根を有するものである。
この発明に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機によれば、
低価格かつ生産性の良い回転電機のロータ、回転電機、送風機を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機のロータの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシャフトの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るシャフトの変形例の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第一磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第一磁石アセンブリの平面図である。 本発明の実施の形態1に係る第一磁石アセンブリの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る第二磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第一エンドキャップの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るスリーブを被せた第二磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第三磁石アセンブリの断面図である。 図7Aの要部拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る第三磁石アセンブリの他の例の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る第三磁石アセンブリの断面図である。 図11Aの要部拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る第三磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態4に係る第三磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態5に係る第三磁石アセンブリの要部断面図である。 本発明の実施の形態6に係る第一磁石アセンブリの側面図である。 本発明の実施の形態6に係る第一磁石アセンブリの平面図である。 本発明の実施の形態6に係る第一磁石アセンブリの斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るスリーブを被せた第二磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態6に係るスリーブを被せた第二磁石アセンブリの平面図である。 本発明の実施の形態6に係る第三磁石アセンブリの断面図である。 本発明の実施の形態7に係る第三磁石アセンブリの要部の断面図である。 図18AのB−B線における断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて説明する。
図1は、回転電機のロータ100を、その中心軸を通る平面で切断した断面図である。
ロータ100は、シャフト10と、シャフト10に固定された磁石ユニット20と、シャフト10を回転自在に支持する軸受ユニット30とにより構成される。
本明細書において、単に「軸方向」、「径方向」、「周方向」というときは、シャフト10、ロータ100の「軸方向」、「径方向」、「周方向」をいうものとする。
図2Aは、シャフト10の断面図である。
図2Bは、シャフト10Bの断面図である。シャフト10Bは、シャフト10の変形例である。シャフト10は、軸方向に段の付いた円筒形状をしており、その軸方向の第一端部10t1には、シャフト10の中心軸と同軸のセンター穴11を有する。このセンター穴11の縁には面取部12を有し、外周面の磁石ユニット20を取り付ける部分にはローレット加工部13を有する。シャフト10の第二端部10t2側から一定の範囲には、シャフトの端部側の直径が、小さくなる二つの段部10d1、10d2が設けられている。図2Bに示すように、段部10d2に面取部12bを設けても良い。
センター穴11は、シャフト10の軸方向の第一端部10t1に設けられ、シャフト10の軸心と同芯に、軸方向に刳り抜かれた円筒状の穴である。シャフト10は、鉄系の材料(例えば、機械構造用炭素鋼材やステンレス鋼材)を切削や研削をして製造する。この製造時に、先にセンター穴11を加工し、センター穴11を用いて材料を固定すると、シャフト10の中心と、削る外周部の中心の位置ずれを抑制し易いという利点がある。シャフト10の中心の位置ずれが小さいといことは、ロータ100の回転時の振動や音を小さくできるという利点がある。
ローレット加工部13は、シャフト10の軸方向の一部分に連続して形成されている。このローレット加工部13には、微小な凹凸がシャフト10の外周面に形成されており、その態様は、シャフト10の外周面上で2方向に交差するように凹凸を構成したアヤ目形状としている。なお、ローレット加工部13は、軸方向と平行な方向に凹凸を作る平目形状であっても良い。
図3Aは、第一磁石アセンブリ50Aの断面図である。
図3Bは、第一磁石アセンブリ50Aの平面図である。
図3Cは、第一磁石アセンブリ50Aの斜視図である。
なお、図3Cでは、シャフト10の第二端部10t2側を省略している。
第一磁石アセンブリ50Aは、シャフト10の外周面の一部に、円筒状の磁石21を配置した構造である。磁石21は、プラスチックマグネットであり、射出成形で製造される。
次に、第一磁石アセンブリ50Aの製造方法を説明する。まず、図2に示すシャフト10を機械加工によって製造する。次に、このシャフト10を、プラスチックマグネットを射出成形する金型に入れ、シャフト10のローレット加工部13の周囲の、金型内の空間にプラスチックマグネットを流し込んでからこれを冷却し、金型から取り出す。
このようにして、ローレット加工部13の周囲に円筒状のプラスチックマグネットからなる磁石21を有する構造の第一磁石アセンブリ50Aを製造することができる。このとき、シャフト10の中心と磁石21の外周面との芯が出るようにしている。シャフト10のローレット加工部13の上にプラスチックマグネットを成形することにより、シャフト10と磁石21との固着力を容易に高めることができる。すなわち、ローレット加工部13の凹凸にプラスチックマグネットが噛み合い、アンカー効果となって相互の固着力を高めることができる。
また、磁石21のみを単品で製造し、その後、シャフト10に圧入することによっても第一磁石アセンブリ50Aを構成できるが、圧入の手間が必要となり、上述の方法の方が、より簡単に第一磁石アセンブリ50Aを製造できる。また、焼結磁石を単品で作り、その後、シャフト10に圧入すると、脆い焼結磁石にヒビや割れが生じることが考えられる。このため、磁石21をプラスチックマグネットとし、シャフト10に対して一体に成形することで、第一磁石アセンブリ50Aを簡単に組み立てることができる。
また、磁石を単体で製造し、その後、シャフトに圧入や焼嵌等で結合しようとすると、シャフト10にローレット加工部を設けることが難しい。これは、ローレット加工部によって、磁石に割れやヒビが発生し易いためである。このため、磁石とシャフトの結合力がローレット加工部を有する場合に比べて小さくなる。この対策として、シャフトと磁石を隙間嵌めとして、その隙間に接着剤を入れ接着することが考えられるが、その接着の手間が必要となる。
図3A、3B、3Cに示すように、磁石21の軸方向の第一端面21t1には、ゲート部21gを4箇所設けている。ゲートとは、射出成形時にプラスチックマグネットを射出する金型の一部分の名称である。ゲート部21gは、第一磁石アセンブリ50Aの磁石21となる部分と、金型のゲートとの切断面である。磁石21を金型から引き剥がす際に、切断面が発生する。このため、切断面の形状は安定しにくい。そこで、磁石21を製造する金型では、磁石21の輪郭を作る部分に、磁石21側に凸形状に突出するようにゲートを設けている。これにより、磁石21に残るゲート部21gは、磁石21の軸方向の第一端面21t1から内側に入るような、凹形状に構成される。これにより、後述する第一エンドキャップと干渉することなく組み立て可能な磁石21を得ることができる。
また、プラスチックマグネットを射出成形する金型に断面積が小さいゲートが多くなると、射出成形時に圧力損失が大きくなり、ゲートに詰まりが発生し、金型の修理が必要となる場合がある。そこで、本実施の形態では、金型のゲートの断面積が小さくなる部分を少なくするために、ゲート部21gをシャフト10の軸方向の第一端部10t1に近い側に設けた。すなわち、図3において軸方向にゲート部21gを設け得る位置としては、磁石21の実際にゲート部21gを配置している側の第一端面21t1と、その反対側の軸受ユニット30側の第二端面21t2とが考えられる。
いま、実際にゲート部21gを配置している磁石21の第一端面21t1からシャフト10の第一端部10t1までの寸法をL1とし、磁石21の第二端面21t2から、シャフト10の第二端部10t2までの寸法はL2とするとL1<L2となり、金型の軸受ユニット30側にゲートを設けると、金型のゲートとシャフト10が干渉する部分が長くなる。ゲートの断面積を小さくして対応しようとすると、ゲート詰まりを発生させやすい。これに対し、金型のゲートをシャフト10の第一端部10t1に近い側に設けた本実施の形態の場合、ゲートとシャフト10との干渉を防止しやすく、ゲートの断面積を大きくとれるので、ゲートの詰まりを抑制できる。
また、本実施の形態の磁石21の磁極数は4極である。そこでゲート部21gの数を磁極数と同じにすることにより、シャフト10を中心として、ほぼ対称の形状を有する磁石21を精度良く製造することができ、製品の性能のバラツキを抑制することができる。
図4は、第二磁石アセンブリ50Bの断面図である。
図4において、図3に示したゲート部21gが表示されていないのは、シャフト10の軸心を通る異なる平面で切断した断面を示しているためである。第二磁石アセンブリ50Bは、第一磁石アセンブリ50Aに対して、第一エンドキャップ22と第二エンドキャップ23を径方向からの締り嵌めとして、軸方向から圧入したものである。
図5は、第一エンドキャップ22の斜視図である。
第一エンドキャップ22は、段の付いた円筒状をしており、中央に貫通する穴22hを有する。第一エンドキャップ22の外周面は、穴22hと同芯である外周面22outa(第一外周面)と、外周面22outaよりも磁石21側に存在する、穴22hと同芯であり、外周面22outaよりも径が小さい外周面22outb(第二外周面)とに分かれている。そして外周面22outaと外周面22outbとの間の段差部分に、軸方向に垂直な円環状のスリーブ当接面22sが形成されている。
穴22hの外周面22outb側の縁には面取部22mが形成されている。面取部22mは、テーパ形状としている。第一エンドキャップ22において、軸方向に、外周面22outa側の端面を第一端面22t1とし、軸方向に外周面22outb側の端面を第二端面22t2とする。第二端面22t2は、磁石21の第一端面21t1に当接する。
図4に示すように、第二エンドキャップ23は、円筒形状をしており、中央部に貫通する穴23hと、その穴に同芯である外周面23outと、穴23hの軸方向端部の縁に面取部23mとを有する。
第一磁石アセンブリ50Aに対して、第一エンドキャップ22と第二エンドキャップ23を軸方向に圧入することで第二磁石アセンブリ50Bを製造することができる。このとき、シャフト10の外径に対して、第一エンドキャップ22の穴22hの内径と、第二エンドキャップ23の穴23hの内径とを締まり嵌めの寸法としているために、相互に圧入して固定することができる。
また、第一エンドキャップ22は、シャフト10に対して、外径の小さい第二端面22t2側が、磁石21側となるように圧入されている。第一エンドキャップ22の穴22hの縁に面取部22mを設けることにより、シャフト10に対する第一エンドキャップ22の挿入性が向上し、作業時間を短縮できる。さらに、シャフト10の軸方向の第一端部10t1の外周の縁にも面取部12outを設けているので、更に挿入性が向上し、作業時間を短縮できる。
また、磁石21のゲート部21gを軸方向に飛び出ないような凹形状としたことにより、磁石21と第一エンドキャップ22との干渉を防止することができる。ゲート部21gを凹形状としない場合、第一エンドキャップ22と磁石21とが干渉することを防止するために、第一エンドキャップ22を磁石21に対して軸方向の離れた位置に固定することが考えられる。しかし、このような構成では、回転電機が軸方向に長くなってしまい、各種の材料使用量が増加したり、重量が重くなるという懸念がある。本実施の形態に係るゲート部21gによれば、これらの懸念が無くなるので、磁石21と第一エンドキャップ22とを密着できる。
図6は、スリーブ40を被せた第二磁石アセンブリ50Bを、シャフト10の中心軸を通る平面で切断した断面図である。
スリーブ40は、中空の円筒状の部品である。スリーブ40の外周面41と内周面42は、同芯である。この外周面41および内周面42に対して、軸方向の垂直方向の面が第一端面40t1と第二端面40t2である。図6に示すように、スリーブ40と、磁石21の全周、第一エンドキャップ22の外周面の一部、第二エンドキャップ23の外周面の一部とのそれぞれの径方向の間には、連通する隙間Rが形成されている。
したがって、磁石21の軸方向の寸法に比べ、スリーブ40の軸方向の寸法は長く、磁石21の外周面21outの軸方向の全長と、第一エンドキャップ22の外周面22outbの軸方向の全長と、第二エンドキャップ23の外周面23outの磁石21側の一部の周囲を包囲している。また、スリーブ40の軸方向の第一エンドキャップ22側の第一端面40t1は、第一エンドキャップ22のスリーブ当接面22sに当接している。
図7は、第三磁石アセンブリ50Cを、シャフト10の中心軸を通る平面で切断した断面図である。
次に、図6に示す第二磁石アセンブリ50Bから、図7に示す第三磁石アセンブリ50Cを製造する方法を説明する。第二磁石アセンブリ50Bの第二エンドキャップ23とスリーブ40の間から隙間Rに接着剤を注入する。接着剤は、図6の矢印に示すように上側から下側に向けて注入する。接着剤を隙間Rに注入し、硬化させることにより図7に示す接着層45を形成し、スリーブ40と、磁石21と、第一エンドキャップ22と、第二エンドキャップ23とを固定する。
接着剤は、隙間Rの内、第一エンドキャップ22の周囲の一部分および、第二エンドキャップ23の周囲の一部分にも注入されるので、これら3つの部品とスリーブ40とが強固に固定された第三磁石アセンブリ50Cを得ることができる。
ところで、第一エンドキャップ22にスリーブ当接面22sを設けているので、スリーブ40の軸方向の位置は、スリーブ当接面22sにより容易に位置決めできる。このスリーブ当接面22sがないと、製造装置や治具等を準備する費用が必要になることや、製造装置や治具で位置決めをしてもわずかに誤差が発生し、製品の寸法バラツキを発生させる原因になる。
また、一般的に回転電機のロータを回転させる際に、振動や振れ回りによる力が加わると、接着層が磁石アセンブリから剥がれ、スリーブが軸方向に抜ける可能性がある。しかし、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ50Cによれば、軸方向の第一エンドキャップ22側にスリーブ40が抜けようとしても、スリーブ当接面22sがこの力を受け止めてくれるため、抜け止め効果が得られ、より強固な構造にすることができる。すなわち、ロータ100をより高速回転させることが可能となる。
さらに、第一エンドキャップ22の第二端面22t2とスリーブ当接面22sの間に段差を設けたことにより、第一エンドキャップ22の外周面22outbとスリーブ40の内周面42との間にも隙間Rを形成し、ここにも接着剤を注入することができる。これにより、より強固にスリーブ40の固定ができる。このように第三磁石アセンブリ50Cを製造することにより、ロータ100の磁石ユニット20を形成することができる。
次に、軸受ユニット30について説明する。
図1に示すように軸受ユニット30は、軸方向の磁石21側から、軸受31a、波ワッシャ32、スペーサ33、ワッシャ34、軸受31bとから構成されている。軸受31aおよび軸受31bは、深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受などを使用する。波ワッシャ32は、軸方向にたわませると弾性変形の力で軸方向に力を発生するものであり、軸受31aへの予圧として使用しており、軸受31aの外輪を押している。
スペーサ33は、後述するフレームとほぼ同じ線膨張係数を有する材料を使用する。例えば、フレームの材料がアルミニウムで、スペーサ33の材料もアルミニウムの場合が該当する。もちろん、材料の主成分がアルミニウムであれば、ほぼ同じ線膨張係数となるため、アルミニウム系の材料であれば良い。これが鉄系の材料でも同様のことが言える。
ワッシャ34は、ゴムを主材とした材料からなり、例えば、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、二トリルゴム、シリコンゴムなどを用いる。このワッシャ34は、軸受31bの内輪には接せず、軸受31bの外輪と、スペーサ33に接している。
次に軸受ユニット30の製造方法を説明する。
第三磁石アセンブリ50Cを製造した後に、軸受31aをシャフト10に圧入する。次に、波ワッシャ32、スペーサ33、ワッシャ34の順にシャフト10に挿入する。波ワッシャ32、スペーサ33、ワッシャ34は、シャフト10の外径よりも大きな内径を有しており、簡単に挿入することができる。最後に、軸受31bをシャフト10に対して、所定位置まで圧入することにより軸受ユニット30が完成する。
このとき、軸受31aと軸受31bの軸方向のピッチ寸法によって、波ワッシャ32とワッシャ34のたわみ量を管理する。これにより、波ワッシャ32の弾性力とワッシャ34の弾性力によって軸受31a、31bに加わる予圧を容易に管理することができる。
図1に示したとおり、シャフト10は、第二エンドキャップ23を貫通し、軸方向の第一端部10t1が、第一エンドキャップ22の第一端面22t1と面一となる位置まで締まり嵌めで挿入されている。
特許文献1の場合、シャフトは片方のエンドキャップの軸方向端面よりも短い位置に配置されている(特許文献1の図2参照)。これと比べ、本実施の形態では、シャフト10は、第二エンドキャップ23を貫通し、第一エンドキャップ22と端面位置が一致するところまで届いている。これにより、シャフト10と、第一エンドキャップ22及び第二エンドキャップ23との締り嵌めの距離を最大限に長くすることができ、シャフト10と、第一エンドキャップ22及び第二エンドキャップ23との固定力を簡易に強固にすることができる。つまり、ロータ100が回転中に振れて、軸方向に加わる力があっても、より大きな力まで耐えられるという利点を有する。
このように、この発明の実施の形態1に係る回転電機のロータ100によれば、低価格かつ生産性の良い回転電機のロータ100を提供することができる。
図8は、ロータ100を用いる回転電機100Rの断面図である。
回転電機100Rは、ステータ60と、ロータ100と、フレーム70、基板80とにより構成されている。ステータ60と、ロータ100と、フレーム70のそれぞれの中心軸は同芯となっている。基板80は、軸方向の離れた位置に設置されている。基板80は、回転電機100Rを回転させるための制御機能を有している。この回転電機100Rのロータ100は、シャフト10の中心軸を中心として矢印Y方向に回転する。
ステータ60は、ステータコア61と、インシュレータ62aと、インシュレータ62bと、コイル63と、端子64とを有する。ロータ100の磁石21の外周側にエアギャップGを介して配置されたステータコア61には、軸方向の両端面に、絶縁性の樹脂から成るインシュレータ62aとインシュレータ62bとが組み付けられている。そして、ステータコア61には、インシュレータ62aとインシュレータ62bとを介して導電性のエナメルワイヤーが巻きつけられることによりコイル63を構成している。このコイル63の端末部がインシュレータ62aの外周面に設けた溝に巻きつけられ、最終的に端子64に接続される。この端子64の一部にその接合部65aが設けられている。
接合部65aは、例えば、半田やロウを使って、コイル63と端子64を導通している。さらに、この端子64は、軸方向に離れた位置において、接合部65bにより基板80と電気的に接合されている。このように構成することにより、回転電機100Rのロータ100の回転位置を、制御機能を有する基板80で認識し、その位置に応じてステータ60のコイル63に所望の電流を発生させることにより回転電機100Rを任意に制御し回転させることができる。
基板80は、インシュレータ62aの、めねじ部66に、ねじ67で固定されている。このように固定することにより、インシュレータ62aと基板80との間に当接部ができ、加えてねじ67で相互に加圧できるため、接合部65aと接合部65bだけで基板80を固定する場合に比べて回転電機100Rの振動による力が加わっても外れにくく、より強固な固定ができる。
ステータコア61は、フレーム70に焼嵌や圧入によって固定されている。ステータコア61の軸受ユニット30側の軸方向の端面61t2を、フレーム70の内周面に形成された段部であり、軸方向に垂直な円環状のステータコア当接面71t2に当てることで、ステータコア61のフレーム70内における軸方向の位置決めを容易にできる。
一般的な回転電機において(例えば、特開2013−90481の図1)、2つの軸受は、磁石を軸方向に挟み込むように配置されることが多い(以後、この構造を両持ち構造と呼ぶ)。このように両持ち構造にすると、複数の部品で2つの軸受の芯出しをする必要がある。
一方、本実施の形態に係る回転電機100Rのロータ100によれば、回転電機100Rを構成する軸受31aと軸受31bとは、磁石21をはさむ構造で配置されていない。すなわち、磁石21の軸方向の一方側にどちらも配置されている(以後、この構造を片持ち構造と呼ぶ)。さらに、この2つの軸受31a、31bが一つの部品であるフレーム70の一部に嵌め合わされている。このように、本実施の形態に係る構成であれば、一つの部品のフレーム70でロータ100の芯出しができ、精度の高い回転電機100Rの組み立てが可能となる。
ところで、この片持ち構造のロータの場合、軸受ユニットから軸方向に遠ざかるほど、ロータが径方向に振れる可能性がある。ロータが振れながら回転すると、ロータの各部品に対して、軸方向に力が働く。例えば、特許文献1のような構造であると、ロータの振れが大きくなり、軸方向の力が過大になると、接着層がせん断力を受けて剥がれ、スリーブが軸方向に位置ずれを起こし、ロータから外れることが懸念される。また、ロータが破損しなくても、ロータのバランスが悪化して、騒音が大きくなるということが懸念される。
しかし、本実施の形態に係るロータ100によれば、第一エンドキャップ22にスリーブ当接面22sを設けており、接着層がせん断力を受け、スリーブ40が、軸方向に抜けようとしても、第一エンドキャップ22がこれを受け止めてくれる。第一エンドキャップ22は、シャフト10との圧入や焼嵌による絞まり嵌めで固定されており、この絞まり嵌めによる固定力までは耐えることができる。この絞まり嵌めによる固定力は、その絞まり嵌めの力を任意に設定することができるため、接着剤の固着力に比べ、大きな力に設定することができ、また材料の選定も幅広くできることから、調整もし易いという利点がある。
図9は、ロータ100を用いる送風機100Fの断面図である。
送風機100Fは、本実施の形態の回転電機100Rのロータ100の第一エンドキャップ22とは軸方向に反対の第二端部10t2側に、羽根90を取り付けたものである。すなわち、送風機100Fでは、ロータ100の軸受ユニット30を挟んで、磁石21とは軸方向に反対側に羽根90を取り付けた構成である。
図9の矢印Y方向にシャフト10が回転すると羽根90が回転し、風を発生させる。一般に回転電機や送風機において、その発熱源はステータに巻かれたコイルであることが多い。発熱が大きいと、回転電機の放熱部を増やして冷却する対策が考えられるが、材料使用量が増加する。
しかし、本実施の形態に係る送風機100Fによれば、その発熱源の付近に対して、風を当てることで冷却ができ、回転電機の体積を増やすことなく発熱を抑えることができる。さらに、コイル63に対して軸方向に位置するフレーム70の一部を切り欠き、貫通する穴72を設けることにより、コイル63に直接風をあてることができ、より冷却効率を向上することができる。
一般に、回転電機や送風機において、軸受の発熱を抑制することは、軸受の寿命を延ばすことになることが知られている。これは、軸受内にある潤滑油の劣化を抑制できるためである。本実施の形態に係る回転電機100Rおよび送風機100Fによれば、2つの軸受31a、31bを保持しているフレーム70の軸方向、羽根90側にも穴72bを開け、これを通して羽根90による風をフレーム70内に導入し、2つの軸受31a、31bの冷却をより効率的に、かつ簡単にできる。
一方、両持ち構造では、軸方向に磁石をはさんだ位置にそれぞれ軸受があるため、片方の軸受を保持しているフレームに対して風をあてることができても、他方の軸受もしくは他方の軸受を保持しているフレームに対して風をあてることが難しい。
このように、本実施の形態に係る送風機100Fによれば、片持ち構造として、2つの軸受31a、31bの付近に風を通過させることにより、簡単に送風機100Fの冷却効果を増大できる。
また、本実施の形態では、スリーブ40の内周面42と磁石21の外周面21outとを接着剤で固着し、接着層45を設けた。この接着層45は、磁石21に作用する引張り応力をスリーブ40に伝達することができ、磁石21の過度の歪み又はヒビ割れを回避することができる。
さらに、第二エンドキャップ23とスリーブ40の径方向の間にも隙間Rを設けた。これにより、スリーブ40を磁石21に被せた後に、第二エンドキャップ23の側から、軸方向に接着剤を隙間Rに入れることができる。これによって、残留接着剤の拭き取り手間を抑制でき、特に、接着工程後に水で洗浄するという工程を廃止することができ、安価な回転電機のロータ100、回転電機100R、送風機100Fを提供することができる。
また、磁石21の軸方向の第一端面21t1に第一エンドキャップ22を、第二端面21t2に第二エンドキャップ23が当接していることにより、ロータ100の回転中に、磁石21に軸方向の力が加わったとしても、その力を、第一エンドキャップ22、第二エンドキャップ23で受け止めることができるので、磁石21に加わる応力を抑制でき、磁石21の割れやヒビを抑制することができる。
図10は、ロータ100の変形例であるロータ100Bの断面図である。
図10に示すように、本実施の形態に係る第一エンドキャップ22Bの外周面や軸方向の第一端面22t1の縁(輪郭の一部)を削っても良い。第一エンドキャップ22Bに輪郭の一部を削ったバランス修正部22bを設け、ロータ100Bの重量のアンバランス量を小さくすることができる。同様に、第二エンドキャップ23Bの軸受ユニット30側の端面にバランス修正部23bを設けても良い。第一エンドキャップ22Bと第二エンドキャップ23Bの双方でバランス修正をすることにより軸方向の離れた位置でロータ100Bのアンバランス量を調整できる。これにより、1つの部品でロータ100のバランスを修正するよりも、アンバランス量が小さくなる製造が可能となり、回転電機100Rの振動や音を抑制する効果がある。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図11Aは、第三磁石アセンブリ250Cの断面図である。図11Aは、全体の断面図であり、図11Bは、図11Aの要部拡大図である。
実施の形態1に係る第三磁石アセンブリ50Cと、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ250Cとの相違点は、第一エンドキャップ222の形状にある。実施の形態1では、第一エンドキャップ22は、軸方向端面において、磁石21に当接する面と、スリーブ40に当接する面とが同一平面でなかった。しかし、本実施の形態の第一エンドキャップ222では、磁石21に当接する面と、スリーブ240に当接する面とが同一の第二端面222t2である。これ以外は実施の形態1と同様である。
本発明の実施の形態2に係る第一エンドキャップ222によれば、第一エンドキャップ222の形状を簡易化でき、回転電機のロータ、回転電機、送風機の製造コストを抑えることができる。また、実施の形態1で説明した構成の方が、スリーブ40と第一エンドキャップ22を接着する接着剤を多く注入でき、より強固に相互に固定することができるが、これが余剰であれば、本実施の形態に係る第一エンドキャップ222を採用することで、接着剤の使用量を抑制できる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図12は、第三磁石アセンブリ350Cの断面図である。
実施の形態1に係る第三磁石アセンブリ50Cと、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ350Cとの相違点は、第一エンドキャップ322と磁石21との軸方向の間に接着層45bが有り、第二エンドキャップ323と磁石21との軸方向の間に接着層45cがあり、接着層45と、接着層45bと、接着層45cとが一体として形成されている点である。
第一エンドキャップ322と、磁石21と、第二エンドキャップ323と、各接着層45、45b、45cとをこのような構成とすることにより、第一エンドキャップ322、第二エンドキャップ323の組立て位置がばらついても、接着層45b、45cとでそのバラツキを吸収でき、第三磁石アセンブリ350Cの生産性が良くなる。
また、実施の形態1では、第一エンドキャップ22、第二エンドキャップ23の固定を、絞まり嵌めの力のみでおこなっていたが、本実施の形態3では、絞まり嵌めの力に加え、接着剤の接着力によっても軸方向の固定ができている。このため、ロータが回転中に振れて、軸方向に荷重が加わっても、より強大な力まで耐えることができる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図13は、第三磁石アセンブリ450Cの断面図である。
実施の形態1に係る第三磁石アセンブリ50Cと、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ450Cとの相違点は、第1エンドキャップと磁石と第二エンドキャップとが、全て、磁石421として、1つの部品となっていることである。本実施の形態でも磁石421はプラスチックマグネットで製造している。このため、シャフト10を射出成形の金型に入れ、プラスチックマグネットを成形することで、実施の形態1の磁石21、第一エンドキャップ22、第二エンドキャップ23の3部品に相当する磁石421を一度で製造することが可能となる。これにより、第三磁石アセンブリ450Cの組立工数を削減でき、より安価な回転電機のロータ、回転電機、送風機を製造することができる。なお磁石421は、焼結によって製造しても良い。
また、磁石と第一エンドキャップをプラスチックマグネットで製造し、第二エンドキャップを別部材としても良いし、磁石と第二エンドキャップをプラスチックマグネットで製造し、第一エンドキャップを別部材としても良い。これらの場合、プラスチックマグネットの材料よりも安い材料で別部材とする。製造コストと材料コストによって、3部品をプラスチックマグネットの一部品にするか、別部品を含めた二部品とするかは、メリットがある方を選択すれば良い。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図14は、第三磁石アセンブリ550Cの要部断面図である。
実施の形態1に係る第三磁石アセンブリ50Cと、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ550Cとの相違点は、第一エンドキャップ522の外径の小さい方の外周面522outb(第二外周面)が、穴522hと同芯となるように加工されていて、この外周面522outbにスリーブ540の内周面542が嵌合している点である。
実施の形態1と同様に、シャフト10と、これに締り嵌めされる第一エンドキャップ522の穴522hの内周面とは同軸に加工されている。また、第一エンドキャップ522の穴522hの内周面と、第一エンドキャップ522の外周面522outbも同軸に加工されている。すなわち、外周面522outbと、磁石21の外周面とは同芯であり、外周面522outbとスリーブ540の内周面542とは相互に嵌合している。したがって、シャフト10の中心軸と第一エンドキャップ522の外周面522outbとの芯出しができる。
ここで、スリーブ540の内周面542と第一エンドキャップ522の外周面522outbを隙間嵌め、もしくは、絞まり嵌めとして芯出しをする。これによって、接着剤を入れる隙間を周方向に均一に確保することができる。これにより、接着層545の重さに偏りが少なくなり、バランスの取れた回転電機のロータ、回転電機、送風機を提供することができる。
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図15Aは、第一磁石アセンブリ650Aの側面図である。
図15Bは、第一磁石アセンブリ650Aの平面図である。
図15Cは、第一磁石アセンブリ650Aの斜視図である。
図16Aは、スリーブ40を被せた第二磁石アセンブリ650Bの断面図である。
図16Bは、スリーブ40を被せた第二磁石アセンブリ650Bの平面図である。
図17は、第三磁石アセンブリ650Cの断面図である。
実施の形態1に係る各磁石アセンブリと、本実施の形態に係る第一磁石アセンブリ650Aとの相違点は、磁石621に芯出用の突起621pを設けて、磁石621とスリーブ40との同芯を取っているところである。
磁石621の外周面に、径方向に突出し軸方向に延在する突起621pを、周方向に90度ずつ離れた4箇所に設けている。この突起621pは、図15Bに示すように、磁石621の極中心となる部分に設けており、周方向に4箇所設けているゲート部621g間のほぼ中間点に設けている。
また、全ての突起621pは、磁石621の中心軸に対して、回転対称となるように配置をしている。この突起621pの最外周部と、中空円筒部品であるスリーブ40の内周面42を嵌め合わせる(隙間嵌めもしくは軽圧入)ことで、磁石621とスリーブ40の芯出しができる。
また、突起621pは、軸方向の第一エンドキャップ22側から、磁石621の中央部付近まで、磁石621の軸方向に延びており、磁石621の全長には渡っては存在しない。これにより、第三磁石アセンブリ650Cを製造する際に、第二エンドキャップ23側から接着剤を注入しても、突起621pが邪魔になって接着が十分に隙間600Rに入らないということを抑制できる。
また、図16A、図17に示すように、突起621pがない部分においては、接着層645を隙間600Rの軸方向の全長に渡って形成することができ、突起621pがある部分においても、その軸方向の延長部分に接着層645を形成できる。これにより、接着層645を介してロータに働く遠心力を分散させることができ、磁石621の割れやヒビを抑制することができる。
上述のように、磁石621の突起621pは、磁石621の極中心となる部分に設け、周方向のゲート部621g間のほぼ中間点に設けた。磁石621は、極異方性の磁場を発生させるように製造している。このときの磁場を図15Bに曲線の矢印で示した。一般的に、極異方性の磁石を製造しようとすると、磁粉の向きが極間と、極中心(N、Sと表記した位置)とで異なる。この向きの不一致により、磁石の極間の直径が小さくなって磁石が凹む現象が起こる。この凹んでいる位置に、突起をつけても、スリーブとの間で嵌め合わせができず芯出しができなくなる恐れがある。このため、本実施の形態では、芯出し用の突起621pを、極中心に配置することにより磁石621の外周面が凹むという現象を抑制することができ、スリーブ40と磁石621との芯出しを確実に実施できる。
また、突起621pを磁石621の中心軸に対して回転対称となるように配置したことで、磁石621の外周面621outとスリーブ40の内周面42との間に、周方向に突起621pと接着層が存在する領域とを交互に配置することができる。これにより、ロータの回転中に遠心力が磁石621に加わっても大幅な応力の増加を抑制することができる。
実施の形態7.
以下、この発明の実施の形態7に係る回転電機のロータ、回転電機、送風機を、図を用いて、実施の形態6と異なる部分を中心に説明する。
図18Aは、第三磁石アセンブリ750Cの要部断面図である。
図18Bは、図18AのB−B線における断面図である。なお、図18BのA−A線における断面が図18Aとなる。
実施の形態6に係る第三磁石アセンブリ650Cと、本実施の形態に係る第三磁石アセンブリ750Cとの大きく異なる相違点は、スリーブ740側に、スリーブ740と磁石21との芯出し用の複数の平面部742pを設けて、両部材の芯を出していることであり、スリーブ740の形状に特徴がある。
スリーブ740は、その内周面742に、スリーブ740の径方向と垂直かつ軸方向に延びる、平面部742pを設けており、この平面部742pと磁石21の外周面21outとが嵌合することで両部材の芯出しを実現している。このようにすることで、両部材の芯出しが容易となり、更に、実施の形態6に比べて磁石に突起がない分、磁石の使用量を抑制することができる。また、このスリーブ740の平面部742pを軽圧入の締まり嵌めで磁石21と嵌合することで、接着層を形成する前にスリーブ740の仮固定ができる。これにより、ロータの製造工程において、スリーブ740がワークから抜け落ちる方向に力が働くようなことをしても、抜け止めの効果を得られ、よりロータの製造方法の自由度が高まる利点がある。
また、この平面部742pは、磁石21の中心軸に対して回転対称となるように4箇所に設けている。これは、磁石21の極数と同数である。この磁石21は極異方性の磁石をプラスチックマグネットで成形したものであるため、極毎に同様の形状をしている(極中央部が凸となり、極間が凹となる形状を周方向に繰り返す)。このため、磁石21の凸部に対して周方向にバランスよく芯出しができる。また、磁石21の外周面21outと、4つの平面部742pとによって仕切られた、磁石21の中心軸に対して回転対称となる4つの隙間700Rに接着剤を注入するので、バランス良く接着層745を形成でき、より振動の少ない回転電機のロータ、回転電機、送風機を提供することができる。なお、実施の形態6の突起621pと同様に、平面部742pの加工は、スリーブ740の全長に渡って行わずに、第一エンドキャップ22側の一部としても良い。
尚、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
100,100B ロータ、100R 回転電機、100F 送風機、
10,10B シャフト、10d1,10d2 段部、10t1 第一端部、
10t2 第二端部、11 センター穴、12,12b,12out 面取部、
13 ローレット加工部、20 磁石ユニット、21,421,621 磁石、
21g,621g ゲート部、21out,621out 外周面、
21t1 第一端面、21t2 第二端面、621p 突起、
22,22B,222,322,522 第一エンドキャップ、
22b,23b バランス修正部、22h,522h 穴、22m 面取部、
22outa,22outb,522outb 外周面、22s スリーブ当接面、
22t1 第一端面、22t2,222t2 第二端面、
23,23B,323 第二エンドキャップ、23b バランス修正部、23h 穴、
23m 面取部、23out 外周面、30 軸受ユニット、31a,31b 軸受、
32 波ワッシャ、33 スペーサ、34 ワッシャ、
40,240,540,740 スリーブ、40t1 第一端面、40t2 第二端面、41 外周面、42,542 内周面、
45,45b,45c,545,645,745 接着層、
50A,650A 第一磁石アセンブリ、50B,650B 第二磁石アセンブリ、
50C〜750C 第三磁石アセンブリ、60 ステータ、61 ステータコア、
61t2 端面、62a,62b インシュレータ、63 コイル、64 端子、
65a,65b 接合部、70 フレーム、71t2 ステータコア当接面、
72,72b 穴、80 基板、90 羽根、742p 平面部、
750C 第三磁石アセンブリ、G エアギャップ、R,600R,700R 隙間、
Y 矢印。

Claims (19)

  1. シャフトと前記シャフトの外周面に、配置した円筒状の磁石と、
    前記磁石の軸方向の一方の第一端面側に、前記シャフトに嵌合して配置された円筒状の第一エンドキャップと、
    前記磁石の軸方向の他方の第二端面側に、前記シャフトに嵌合して配置された第二エンドキャップと、
    前記磁石の全周と前記第二エンドキャップの少なくとも一部とを包囲するスリーブとを有し、
    前記スリーブの内周面と、前記磁石の外周面との径方向の間及び、前記スリーブの内周面と前記第二エンドキャップの少なくとも一部の外周面との径方向の間に接着層を有する回転電機のロータ。
  2. 前記スリーブの軸方向の前記第一エンドキャップ側の第一端面は、前記第一エンドキャップの前記磁石側の円環状のスリーブ当接面に当接している請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記第一エンドキャップの外周面は、第一外周面と、前記第一外周面よりも前記磁石側に存在する、前記第一外周面よりも外径が小さい第二外周面とに分かれており、
    前記第一外周面と前記第二外周面との間の段差部分に、前記スリーブ当接面が形成されている請求項2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記スリーブの内周面と、前記第一エンドキャップの前記第二外周面との径方向の間に接着層を有し、
    全ての接着層が連続している請求項3に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記第二外周面と、前記磁石の外周面とは同芯であり、前記第二外周面と前記スリーブの内周面とは相互に嵌合している請求項3に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記第一エンドキャップと前記第二エンドキャップの少なくとも一方の輪郭の一部を削ったバランス修正部を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  7. 前記磁石は、プラスチックマグネットである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  8. 前記第一エンドキャップは、プラスチックマグネットからなり、
    前記磁石と共に前記シャフトに一体成形されている請求項7に記載の回転電機のロータ。
  9. 前記第二エンドキャップは、プラスチックマグネットからなり、
    前記磁石と共に前記シャフトに一体成形されている請求項7又は請求項8に記載の回転電機のロータ。
  10. 前記第一エンドキャップと前記磁石との軸方向の間に接着層を有し、前記第二エンドキャップと前記磁石との軸方向の間に接着層を有し、全ての接着層が一体として形成されている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  11. 前記磁石は、前記磁石の外周面に前記磁石と前記スリーブとの同芯を取るための、径方向に突出し軸方向に延在する複数の突起を有する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  12. 前記突起の軸方向の長さは、前記磁石の軸方向の全長より短い請求項11に記載の回転電機のロータ。
  13. 全ての前記突起は、前記磁石の中心軸に対して回転対称となるように配置されている請求項11又は請求項12に記載の回転電機のロータ。
  14. 前記突起は、前記磁石の極中心となる部分に設けられている請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  15. 前記スリーブは、前記スリーブの内周面に、前記磁石と前記スリーブとの同芯を取るための、前記スリーブの径方向と垂直かつ、軸方向に延び、前記磁石の外周面と嵌合する複数の平面部を有する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  16. 前記第二エンドキャップ側の片側において前記シャフトを支持する軸受ユニットを有する請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の回転電機のロータ。
  17. フレームと、前記フレームの内側に固定したステータと、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の回転電機のロータとからなる回転電機。
  18. 前記ロータは、前記フレームの軸方向の一方においてのみ、軸受ユニットを介して前記フレームに支持されている請求項17に記載の回転電機。
  19. 請求項18に記載の回転電機の前記シャフトの、前記軸受ユニットを挟んで、前記磁石とは軸方向に反対側に、羽根を有する送風機。
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