以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、CF管理装置100の通信環境の一例を概略的に示す。CF管理装置100は情報処理装置の一例である。
本実施形態に係るCF管理装置100は、事業者のキャッシュフローを示すCF情報を管理する。CF管理装置100がCF情報を管理する対象となる事業者を対象事業者と記載する場合がある。
CF管理装置100は、例えば、対象事業者の収入予定日及び収入予定額を含む収入情報と、対象事業者の支払予定日及び支払予定額を含む支払情報とを取得し、収入情報及び支払情報に基づいて、対象事業者のキャッシュフローを示す時系列グラフと、収入予定日に対応する位置に配置した収入予定額を示す収入オブジェクトと、支払予定日に対応する位置に配置した支払予定額を示す支払オブジェクトとを含むグラフデータを生成する。CF管理装置100は、例えば、対象事業者の翌月の収入情報及び支払情報を取得し、時系列グラフ、収入オブジェクト、及び支払オブジェクトを含むグラフデータを生成する。
CF管理装置100は、生成したグラフデータを対象事業者350の通信端末300に送信して表示させてよい。通信端末300は、通信機能を有していればどのような端末であってもよく、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、及びスマートフォン等である。グラフデータを通信端末300に表示させて対象事業者350に閲覧させることによって、対象事業者350に、将来のキャッシュフローを容易に把握させることができる。
CF管理装置100は、ネットワーク10を介して通信端末300と通信する。ネットワーク10は、インターネットを含んでよい。ネットワーク10は、電話網を含んでよい。ネットワーク10は、専用網を含んでよい。
CF管理装置100が生成するグラフデータに含まれる時系列グラフは、例えば折れ線グラフであり、収入オブジェクトは、例えば収入予定額を示す棒グラフであり、支払オブジェクトは、例えば支払予定額を示す棒グラフである。CF管理装置100は、支払予定日に対応する位置に配置した支払オブジェクトを、支払予定日以外の日に移動可能としたグラフデータを生成してよい。グラフデータを閲覧している対象事業者350は、支払オブジェクトを支払予定日以外の任意の日に移動可能である。また、CF管理装置100は、収入予定日に対応する位置に配置した収入オブジェクトを、収入予定日以外の日に移動可能としたグラフデータを生成してよい。グラフデータを閲覧している対象事業者350は、収入オブジェクトを収入予定日以外の任意の日に移動可能であってよい。
CF管理装置100は、支払オブジェクトが支払予定日以外の日に移動されたことに応じて、時系列グラフを変更してよい。支払オブジェクトが移動されることによって現預金が減少する日が変わるので、それに合わせてCF管理装置100は時系列グラフを変更する。これにより、支払を別の日に変更することによって、将来のキャッシュフローがどのように変化するかを対象事業者350に容易に把握させることができる。また、CF管理装置100は、収入予定日が収入予定日以外の日に移動されたことに応じて、時系列グラフを変更してよい。収入オブジェクトが移動されることによって現預金が増加する日が変わるので、それに合わせてCF管理装置100は時系列グラフを変更する。
CF管理装置100は、支払オブジェクトが、他の支払オブジェクトが配置されている日に移動された場合、当該支払オブジェクトの支払予定額と、当該他の支払オブジェクトの支払予定額とを加算した加算棒グラフを生成してよい。例えば、対象事業者350が複数の支払オブジェクトを特定の日に移動した場合、移動された複数の支払オブジェクトの支払予定額を加算した加算棒グラフが生成される。対象事業者350は、支払オブジェクトの移動と、移動に伴って変更された時系列グラフの確認とを繰り返すことによって、支払のタイミングをどのように変更すれば望ましいキャッシュフローとなるかを検討することができる。
CF管理装置100は、支払オブジェクトに対する支払依頼を取得してよい。CF管理装置100は、移動前の支払いオブジェクトに対する支払依頼を取得してよく、移動後の支払いオブジェクトに対する支払依頼を取得してもよい。CF管理装置100は、加算棒グラフに対する支払依頼を取得してよい。CF管理装置100は、通信端末300から支払依頼を受信してよい。例えば、通信端末300は、支払オブジェクト又は加算棒グラフに対する支払依頼操作を対象事業者350から受け付けた場合、支払依頼をCF管理装置100に送信する。
CF管理装置100は、支払オブジェクトに対する支払依頼を受信した場合、対象事業者への融資可能額を判定し、支払オブジェクトの支払予定額が、判定した融資可能額より低い場合、当該支払オブジェクトについての支払い指示を送信してよい。CF管理装置100は、加算棒グラフに対する支払依頼を受信した場合、対象事業者への融資可能額を判定し、加算棒グラフに含まれる複数の支払オブジェクトのそれぞれの支払予定額を加算した額が、判定した融資可能額より低い場合、加算棒グラフに含まれる複数の支払オブジェクトのそれぞれについての支払指示を送信してよい。支払オブジェクトの支払予定額は手数料又は利子を含んでもよい。加算棒グラフに含まれる複数の支払オブジェクトのそれぞれの支払予定額を加算した額は、手数料又は利子を含んでもよい。融資可能額は予め判定しておいてもよく、支払依頼を取得したタイミングで判定してもよい。例えば、CF管理装置100は、対象事業者に対して融資可能な金額を示す融資枠から、既に決定している当該対象事業者に対する融資額を減算することによって、融資可能額を判定する。支払オブジェクトに対応する支払情報には支払先の情報が対応付けられていてよく、CF管理装置100は、支払予定日、支払予定額、及び支払先の情報を含む支払指示を送信してよい。
CF管理装置100は、例えば、支払管理装置400に対して支払指示を送信する。支払管理装置400は、CF管理装置100から受信した支払指示を管理する。支払指示に含まれる支払予定日に、支払予定額が支払先に支払われてよい。支払は、例えば、支払管理装置400の管理者及び使用者等によって行われる。また、支払は、支払管理装置400によって自動的に実行されてもよい。また、支払は、支払管理装置400から支払指示を受け付けた振込代行業者によって行われてもよい。
CF管理装置100は、各種情報を用いて対象事業者への融資枠を判定してよい。CF管理装置100は、例えば、対象事業者の会計に関する会計データを用いて融資枠を判定する。CF管理装置100は、複数の事業者の会計データを管理する会計データ管理装置210から、ネットワーク10を介して対象事業者の会計データを受信してよい。
会計データ管理装置210は、いわゆる会計ソフトウエア及びいわゆるクラウド型会計ソフトウエア並びにその関連ソフトウエアを用いて、事業者及び会計事務所等によって入力された会計データを管理してよい。会計データ管理装置210は、会計ソフトウエア、クラウド型会計ソフトウエア及びその関連ソフトウエアを介さずに、事業者及び会計事務所等から提供された会計データを管理してもよい。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者の会計データを管理してもよい。すなわち、CF管理装置100は、会計データ管理装置210の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、例えば、対象事業者による取引に関する取引データを用いて融資枠を判定する。CF管理装置100は、複数の事業者の取引データを管理する取引データ管理装置220から、ネットワーク10を介して対象事業者の取引データを受信してよい。
取引データ管理装置220は、例えば、いわゆる販売管理ソフトウエア及びいわゆるクラウド型販売管理ソフトウエア、並びにその関連ソフトウエアを用いて事業者及び会計事務所等によって入力された取引データを管理する。取引データ管理装置220は、会計ソフトウエア及びクラウド型会計ソフトウエア、並びにその関連ソフトウエアを用いて事業者及び会計事務所等によって入力された取引データを管理してもよい。取引データ管理装置220は、販売管理ソフトウエア、クラウド型販売管理ソフトウエア、会計ソフトウエア、クラウド型会計ソフトウエア及びその関連ソフトウエアを介さずに、事業者及び会計事務所等から提供された取引データを管理してもよい。また、例えば、取引データ管理装置220は、POS(Point Of Sales)における売上情報等の取引データをPOSシステムから取得して管理する。また、例えば、取引データ管理装置220は、EC(Electronic Commerce)サイトにおける売上情報をECサイトから取得して管理する。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者の取引データを管理してもよい。すなわちCF管理装置100は、取引データ管理装置220の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、例えば、対象事業者の金融機関口座に対する入出金の履歴を含む金融機関データを用いて融資枠を判定する。金融機関口座とは、銀行及び信用金庫等の金融機関において管理される口座であってよい。CF管理装置100は、複数の事業者の金融機関データを管理する金融機関データ管理装置230から、ネットワーク10を介して対象事業者の金融機関データを受信してよい。
金融機関データ管理装置230は、複数の金融機関から、複数の事業者の金融機関データを受信して管理してよい。金融機関データ管理装置230は、複数の事業者のそれぞれから、金融機関による証明を受けている金融機関データを受信して管理してもよい。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者の金融機関データを管理してもよい。すなわちCF管理装置100は、金融機関データ管理装置230の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、例えば、第三者機関によって生成された対象事業者の信用情報データを用いて融資枠を判定する。CF管理装置100は、複数の事業者の信用情報データを管理する信用情報管理装置240から、ネットワーク10を介して対象事業者の信用情報データを受信してよい。
信用情報管理装置240は、例えば、複数の事業者の信用情報データを生成して提供するサービスを実施する業者によって管理される。当該業者による信用情報データの生成法は任意の方法であってよい。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者の信用情報データを管理してもよい。すなわちCF管理装置100は、信用情報管理装置240の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、例えば、対象事業者に対応する事業者群のCFの特徴を示す特徴データを用いて融資枠を判定する。CF管理装置100は、複数の事業者群の特徴データを管理する事業者群データ管理装置250から、ネットワーク10を介して対象事業者に対応する事業者群の特徴データを受信してよい。
事業者群とは、例えば、業種別の事業者のグループを示す。例えば、対象事業者が建築会社である場合、対象事業者に対応する事業者群は建築業であってよい。事業者群のCFの特徴は、例えば、建築業は3月に売り上げが向上する傾向にある等の業種毎のCFの変動の特徴であってよい。特徴データは、例えば、建築業の3月の売上を20%増にする等の、変動の内容を具体化したデータであってよい。
なお、事業者群は、業種別の事業者のグループに限らず、他のグループを示してもよい。例えば、事業者群は、系列毎の事業者のグループであってもよい。また、事業者群は、事業者のグループ分けを担う担当者によって決定された事業者のグループであってもよい。
事業者群データ管理装置250は、例えば、複数の事業者のそれぞれについて、各種データを分析することによって、特徴データを生成する。事業者群データ管理装置250は、例えば、複数の事業者の会計データを分析して、事業者群毎の特徴データを生成する。事業者群データ管理装置250は、独自に複数の事業者の会計データを収集してもよく、また、会計データ管理装置210から複数の事業者の会計データを受信してもよい。また、事業者群データ管理装置250は、特徴データの生成を担う担当者によって生成された特徴データを管理してもよい。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者群の特徴データを管理してもよい。すなわちCF管理装置100は、事業者群データ管理装置250の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、例えば、対象事業者の取引先による他事業者との取引に関する取引関係データを用いて融資枠を判定する。取引関係データは、例えば、事業者間の回収実績及び支払実績等を含む。CF管理装置100は、複数の事業者間の取引関係データを管理する取引関係管理装置260から、ネットワーク10を介して、対象事業者の取引先の取引関係データを受信してよい。
取引関係管理装置260は、複数の事業者間の取引関係を管理する。そして、取引関係管理装置260は、複数の事業者のそれぞれについて、事業者とその取引先との取引に関する取引関係データを管理する。
複数の事業者間の取引関係は、例えば、ある事業者と、その事業者と取引関係にある事業者との対応付けを含む。取引関係管理装置260が管理する取引関係によれば、ある事業者と取引関係にある事業者を特定可能であり、また、さらにその取引関係にある事業者と取引関係にある事業者を特定可能である。このように、取引関係管理装置260が管理する取引関係によれば、ある事業者に対して、連鎖的に取引関係にある事業者を特定することができる。
CF管理装置100は、自らが複数の事業者間の取引関係及び取引関係データを管理してもよい。すなわちCF管理装置100は、取引関係管理装置260の機能を有してもよい。
CF管理装置100は、上述した複数種類のデータを用いて融資枠を判定してよい。このように、本実施形態に係るCF管理装置100によれば、複数種類のデータを用いて融資枠が判定されるので、融資をしたものの回収できないような事態の発生確率を低減することができる。また、融資するか否かについて過度に厳しい基準を設ける必要をなくすことができ、本来であれば融資を受けられる事業者がなかなか融資を受けられないような事態の発生確率を低減することができる。
図2は、グラフデータ500の一例を概略的に示す。グラフデータ500は、対象事業者の収入予定日に対応する位置に配置された収入予定額を表す収入オブジェクト510、対象事業者の支払予定日に対応する位置に配置された支払予定額を表す支払オブジェクト520、及び対象事業者のキャッシュフローを示す時系列グラフ530を含む。図2に示す例では、3日、15日、25日、及び31日に収入オブジェクト510が配置され、5日、10日、20日、27日、及び31日に支払オブジェクト520が配置されている。
図2に示すグラフデータ500を閲覧した対象事業者350は、図2に示す月に資金がショートしてしまうこと及びショートしてしまう時期を容易に把握することができる。対象事業者350は、支払オブジェクト520を移動させることによって、キャッシュフローがどのように変化するかを確認することができる。
図3は、支払オブジェクト520が移動された場合のグラフデータ500の一例を概略的に示す。図3は、5日、10日、20日、及び27日に配置されていた支払オブジェクト520が31日に移動されて、31日に加算棒グラフ540が生成された場合のグラフデータ500を例示している。支払オブジェクト520は、例えば、ドラッグ操作によって移動可能であってよい。
CF管理装置100は、複数の支払オブジェクト520を積み重ねたような加算棒グラフ540を生成してよい。図3に示す加算棒グラフ540は、複数の支払オブジェクト520と、当該複数の支払オブジェクト520の支払予定額を対象事業者に融資した場合の手数料又は利子を示すオブジェクトを含む場合を例示している。このように加算棒グラフ540は、手数料又は利子を示すオブジェクトを含んでよい。加算棒グラフ540は、手数料又は利子を示すオブジェクトを含まなくてもよい。また、加算棒グラフ540が、手数料又は利子を示すオブジェクトを含む場合であっても含まない場合であっても、グラフデータ500は、手数料又は利子の金額を表示するように構成されてもよい。例えば、CF管理装置100は、加算棒グラフ540の位置に対応させて、手数料又は利子の金額を示す文字列を表示させる。
また、CF管理装置100は、移動された支払オブジェクト520の移動前の位置に、識別表示した支払オブジェクト520を配置してよい。CF管理装置100は、支払オブジェクト520を破線によって生成したり、異なる色を施した支払オブジェクト520を生成したり、異なるパターンを施した支払オブジェクト520を生成したりしてよい。図3に示す例では、破線によって生成された支払オブジェクト520が配置されている。対象事業者350は、支払オブジェクト520を移動することによって、支払時期を図3に示すように変更することによって資金のショートを防止できることを把握できる。
CF管理装置100は、支払オブジェクト520に対する支払依頼を通信端末300から受信してよい。CF管理装置100は、加算棒グラフ540に対する支払依頼を通信端末300から受信してよい。通信端末300は、対象事業者350からの支払オブジェクト520又は加算棒グラフ540に対する支払依頼操作を受け付けた場合、支払依頼をCF管理装置100に送信してよい。
CF管理装置100は、支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得した場合に、当該支払オブジェクト520の支払予定額が、対象事業者への融資可能額より低い場合に、当該支払オブジェクト520についての支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、対象事業者に対して既に決定している融資額がない場合、支払予定額が対象事業者の融資枠より低いときに支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、既に決定している融資額が有る場合、支払予定額が、対象事業者の融資枠から既に決定している融資額を減算した額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、加算棒グラフ540に対する支払依頼を取得した場合に、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、対象事業者への融資可能額より低い場合に、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれについての支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、対象事業者に対して既に決定している融資額がない場合、加算額が対象事業者の融資枠より低いときに支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、加算棒グラフ540以外の加算棒グラフが存在する等の理由で、対象事業者に対して既に決定している融資額がある場合、加算額が、対象事業者の融資枠から既に決定している融資額を減算した額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。図3に示す例によれば、CF管理装置100は、5日の支払オブジェクト520、10日の支払オブジェクト520、20日の支払オブジェクト520、及び27日の支払オブジェクト520のそれぞれについての支払指示を支払管理装置400に送信する。
これにより、対象事業者からすれば、本来、5日、10日、20日、及び27日に行う予定だった支払いを、31日に変更することができる。CF管理装置100は、このような支払日時の変更等の変更内容を、会計データ等に反映してよい。例えば、CF管理装置100が自ら会計データを管理している場合は、このような変更内容を、管理している会計データに反映する。また、例えば、CF管理装置100が会計データ管理装置210から会計データを取得した場合は、変更内容を会計データ管理装置210に送信することによって、会計データ管理装置210に、変更内容を会計データに反映させてよい。これにより、変更内容を会計データに反映する対象事業者の手間を軽減することができる。
図4は、増枠申請ボタン560の一例を概略的に示す。CF管理装置100は、支払依頼を取得した場合であって、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、対象事業者の融資可能額より高い場合に、増枠申請ボタン560を表示させてよい。
CF管理装置100は、増枠申請ボタン560が押下されたことに応じて、融資枠を再判定してよい。例えば、CF管理装置100は、上述した複数種類のデータのうち、前回融資枠を判定したときとは異なるデータに基づいて融資枠を判定したり、前回融資枠を判定した時と比較して判定基準を緩和させて融資枠を判定したりしてよい。また、CF管理装置100は、例えば、融資枠を再判定する場合には、CF管理装置100を管理する管理者、CF管理装置100が提供するサービスを管理する管理者、及びそれとは異なる担当者等に問い合わせてもよい。
このように、加算額が融資可能額より高いと判定されたタイミングで増枠申請ボタン560を表示させることによって、対象事業者350に、容易かつ迅速に増枠申請を行わせることができる。なお、ここでは増枠申請ボタン560を表示する例を挙げて説明したが、増枠申請の受付手法はこれに限らない。例えば、ボタン以外のオブジェクトを表示する等の他の手法を用いてもよい。
図5は、CF管理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。CF管理装置100は、情報通信部102、情報管理部104、収入情報取得部106、支払情報取得部108、グラフ生成部110、表示制御部112、グラフ変更部114、支払依頼取得部116、融資枠判定部117、融資可能額判定部118、支払指示送信部120、及び増枠申請取得部122を備える。なお、CF管理装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
情報通信部102は、情報の通信を行う。情報通信部102は、例えば、ネットワーク10を介して、会計データ管理装置210、取引データ管理装置220、金融機関データ管理装置230、信用情報管理装置240、事業者群データ管理装置250、取引関係管理装置260、通信端末300、及び支払管理装置400と通信する。
情報通信部102は、例えば、対象事業者350に対する請求書の情報である請求書情報を通信端末300から受信する。請求書情報は、紙の請求書をカメラ及びスキャナ等で読み取った読取画像であってよい。読取画像データに含まれる請求元、請求先、請求額、請求日、及び支払期限は、OCR(Optical Character Recognition)によってデータ化されてもよいし、人手によってデータ化されてもよい。また、請求書情報は、請求元データ、請求先データ、請求額データ、請求日データ、及び支払期限データ等を含む請求書データであってもよい。
対象事業者350が請求書データを所有している場合、通信端末300が、当該請求書データを請求書情報としてCF管理装置100に送信してよい。対象事業者350が紙の請求書を所有している場合、通信端末300が、当該請求書を読み取った読取画像データを請求書情報としてCF管理装置100に送信してよい。
情報管理部104は、各種情報を管理する。情報管理部104は、例えば、情報通信部102が受信した情報を格納して管理する。情報管理部104は、請求書情報を管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者の会計データを管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者の取引データを管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者の金融機関データを管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者の信用情報を管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者に対応する事業者群の特徴データを管理してよい。また、情報管理部104は、対象事業者の取引先の取引関係データを管理してよい。
収入情報取得部106は、対象事業者の収入情報を取得する。収入情報取得部106は、情報管理部104から収入情報を取得してよい。収入情報取得部106は、例えば、情報管理部104によって管理されている対象事業者の会計データ及び取引データ等から収入情報を取得する。
情報管理部104は、管理している情報を用いて、対象事業者の将来のキャッシュフローを推定し、当該将来のキャッシュフローを示す将来CF情報を生成してよい。そして、収入情報取得部106は、情報管理部104によって生成された将来CF情報から収入情報を取得してもよい。
支払情報取得部108は、対象事業者の支払情報を取得する。支払情報取得部108は、情報管理部104から支払情報を取得してよい。支払情報取得部108は、例えば、情報管理部104によって管理されている対象事業者の請求書情報から支払情報を取得する。請求書情報から取得した支払情報を、請求書支払情報と記載する場合がある。
支払情報取得部108は、情報管理部104によって生成された将来CF情報から支払情報を取得してもよい。将来CF情報から取得した支払情報を、推定支払情報と記載する場合がある。
グラフ生成部110は、収入情報取得部106によって取得された収入情報及び支払情報取得部108によって取得された支払情報に基づいて、収入オブジェクト510、支払オブジェクト520、及び時系列グラフ530を含むグラフデータ500を生成する。グラフ生成部110は、支払オブジェクト520を支払予定日以外の日に移動可能にしたグラフデータ500を生成してよい。例えば、グラフ生成部110は、支払オブジェクト520をドラッグ可能にしたグラフデータ500を生成する。グラフ生成部110は、収入オブジェクト510を収入予定日以外の日に移動可能にしたグラフデータ500を生成してよい。例えば、グラフ生成部110は、収入オブジェクト510をドラッグ可能にしたグラフデータ500を生成する。グラフ生成部110は、収入オブジェクト510及び支払オブジェクト520の両方を移動可能にしたグラフデータ500を生成してよい。
グラフ生成部110は、請求書支払情報に対応する請求書支払オブジェクト522と、推定支払情報に対応する推定支払オブジェクト524とを含むグラフデータ500を生成する場合、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とを識別したグラフデータ500を生成してよい。例えば、グラフ生成部110は、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とに異なる色を施したり、異なるパターンを施したりすることによって、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とを識別してよい。これにより、グラフデータ500を閲覧した対象事業者350に、請求書が存在する支払オブジェクトと、請求書が存在しない、推定された支払オブジェクトとを容易に識別させることができる。
グラフ生成部110は、請求書支払オブジェクト522及び推定支払オブジェクト524の両方を移動可能としたグラフデータ500を生成してよい。また、グラフ生成部110は、請求書支払オブジェクト522を移動可能とし、推定支払オブジェクト524を移動不可としたグラフデータ500を生成してもよい。これにより、請求書が存在する支払オブジェクトのみを加算棒グラフ540としてまとめることを可能とし、請求書が存在する支払オブジェクトのみを、支払依頼の対象とすることができる。
表示制御部112は、グラフ生成部110が生成したグラフデータ500を表示させる。表示制御部112は、例えば、通信端末300に対してグラフデータ500を送信して、通信端末300にグラフデータ500を表示させる。表示制御部112は、CF管理装置100が備えるディスプレイにグラフデータ500を表示させてもよい。
グラフ変更部114は、表示制御部112によって表示されたグラフデータ500における支払オブジェクト520が、当該支払オブジェクト520に対応する支払情報の支払予定日以外の日に移動されたことに応じて、時系列グラフ530を変更する。グラフ変更部114は、支払オブジェクト520が移動されたことによって変化した対象事業者のキャッシュフローを示すように、時系列グラフ530を変更する。また、グラフ変更部114は、表示制御部112によって表示されたグラフデータ500における収入オブジェクト510が、当該収入オブジェクト510に対応する収入情報の収入予定日以外の日に移動されたことに応じて、時系列グラフ530を変更してよい。グラフ変更部114は、収入オブジェクト510が移動されたことによって変化した対象事業者のキャッシュフローを示すように、時系列グラフ530を変更してよい。
グラフ変更部114は、支払オブジェクト520が、他の支払オブジェクト520が配置されている日に移動された場合、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額とを加算した加算棒グラフ540を生成する。グラフ変更部114は、加算棒グラフ540に対する支払依頼についての支払の代行が行われた場合に発生する手数料又は利子の金額を示すように、グラフデータ500を変更してよい。例えば、グラフ変更部114は、当該手数料又は利子の金額を表示するようにグラフデータ500を変更する。
また、グラフ変更部114は、支払オブジェクト520が他の支払オブジェクト520が配置されている日に移動された場合に、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額と、当該支払オブジェクト520の支払予定額及び当該他の支払オブジェクト520の支払予定額を対象事業者に融資した場合の手数料又は利子とを加算した加算棒グラフ540を生成してもよい。グラフ変更部114は、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額と、当該手数料又は利子とを識別した加算棒グラフ540を生成してもよい。例えば、グラフ変更部114は、これらの間を線で区切ったり、異なる色を施したり、異なるパターンを施すことによって識別してよい。
グラフ生成部110が請求書支払オブジェクト522及び推定支払オブジェクト524を含むグラフデータ500を生成する場合であって、請求書支払オブジェクト522が他の請求書支払オブジェクト522が配置されている日に移動された場合、グラフ変更部114は、当該請求書支払オブジェクト522の支払予定額と、当該他の請求書支払オブジェクト522の支払予定額とを加算した加算棒グラフ540を生成してよい。
支払依頼取得部116は、支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得する。支払依頼取得部116は、加算棒グラフ540に対する支払依頼を取得する。支払依頼取得部116は、通信端末300から支払依頼を受信してよい。
融資枠判定部117は、対象事業者への融資枠を判定する。融資枠判定部117は、情報管理部104と連携して、例えば、対象事業者の会計データ及び取引データの少なくともいずれかに基づいて融資枠を判定する。
融資可能額判定部118は、対象事業者への融資可能額を判定する。融資可能額判定部118は、融資枠判定部117によって判定された融資枠から、既に決定している当該対象事業者に対する融資額を減算することによって、融資可能額を判定してよい。対象事業者について、既に決定している融資額がない場合は、当該対象事業者の融資枠を、融資可能額と判定してよい。
支払指示送信部120は、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。支払指示送信部120は、支払依頼取得部116が支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得した場合に、当該支払オブジェクト520の支払予定額が、融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。支払指示送信部120は、当該支払オブジェクト520の支払予定額が、融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より高い場合、支払指示の送信を拒否してよい。支払指示送信部120は、支払依頼取得部116が加算棒グラフ540に対する支払依頼を取得した場合に、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。支払指示送信部120は、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より高い場合、支払指示の送信を拒否してよい。
支払指示送信部120が、支払オブジェクト520に対する支払指示を支払管理装置400に送信した場合、情報管理部104は、支払オブジェクト520についての支払日時の変更等の変更内容を、会計データ等に反映してよい。支払指示送信部120が、加算棒グラフ540に対する支払指示を支払管理装置400に送信した場合、情報管理部104は、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520についての支払日時の変更等の変更内容を、会計データ等に反映してよい。例えば、情報管理部104が自ら会計データを管理している場合は、このような変更内容を、管理している会計データに反映する。また、例えば、情報管理部104が、情報通信部102を介して会計データ管理装置210から会計データを取得していた場合は、変更内容を会計データ管理装置210に送信することによって、会計データ管理装置210に、変更内容を会計データに反映させてよい。
支払依頼取得部116が支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得した場合であって、支払オブジェクト520の支払予定額が融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より高い場合、表示制御部112が、増枠申請ボタン560を表示してもよい。表示制御部112は、例えば、支払オブジェクト520の位置に対応させて増枠申請ボタン560を表示する。支払依頼取得部116が支払依頼を取得した場合であって、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より高い場合、表示制御部112が、増枠申請ボタン560を表示してもよい。表示制御部112は、例えば、加算棒グラフ540の位置に対応させて増枠申請ボタン560を表示する。
増枠申請取得部122は、増枠申請を取得する。増枠申請取得部122は、例えば、表示制御部112によって表示された増枠申請ボタン560が押下されたことに応じて、増枠申請を取得する。増枠申請取得部122が増枠申請を取得した場合、融資枠判定部117は、対象者の融資枠を再判定してよい。この際、融資枠判定部117は、前回融資枠を判定したときとは異なるデータに基づいて融資枠を判定したり、前回融資枠を判定した時と比較して判定基準を緩和させて融資枠を判定したりしてよい。また、融資枠判定部117は、例えば、融資枠を再判定する場合には、CF管理装置100を管理する管理者、CF管理装置100が提供するサービスを管理する管理者、及びそれとは異なる担当者の少なくともいずれかに問い合わせてもよい。
図6は、CF管理装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、CF管理装置100がグラフデータ500を通信端末300に表示させて、通信端末300と通信することによって各種処理を実行する流れの一例を説明する。図6に示す各処理は、CF管理装置100が備える制御部が主体となって実行される。
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)502では、収入情報取得部106が、対象事業者の収入情報を取得する。S504では、支払情報取得部108が、対象事業者の支払情報を取得する。
S506では、S502及びS504において取得した収入情報及び支払情報に基づいて、グラフ生成部110が、グラフデータ500を生成する。S508では、表示制御部112が、S506において生成されたグラフデータ500を通信端末300に送信して通信端末300に表示させる。
S510では、表示制御部112が、通信端末300に表示されたグラフデータ500中の支払オブジェクト520が移動されたか否かを判定する。移動された場合、S512に進み、移動されていない場合、S516に進む。
S512では、表示制御部112が、支払オブジェクト520の移動先に他の支払オブジェクト520が有るか否かを判定する。有ると判定した場合、S514に進み、無いと判定した場合、S516に進む。S514では、グラフ変更部114が、加算棒グラフ540を生成する。S516では、グラフ変更部114が、時系列グラフ530を変更する。
S518では、支払依頼取得部116が、支払依頼を取得したか否かを判定する。取得したと判定した場合、S520に進み、取得したと判定していない場合、S510に戻る。
S520では、支払依頼取得部116が、支払依頼の対象として選択された加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より低いか否かを判定する。支払依頼の対象として加算棒グラフ540ではなく、支払オブジェクト520が選択された場合、支払依頼取得部116は、当該支払オブジェクト520の支払予定額が融資可能額より低いか否かを判定してよい。低いと判定した場合、S522に進み、低くないと判定した場合S524に進む。
S522では、支払指示送信部120が、支払指示を支払管理装置400に送信する。S524では、支払指示送信部120が、支払指示の送信を拒否する。そして、S510に戻る。図6に示す処理フローは、通信端末300からの終了指示を受領したり、CF管理装置100において終了と判定したりした場合に終了してよい。
なお、図6では、S520において低くないと判定した場合に、S524に進み、支払指示の送信を拒否する流れについて説明したが、これに限らない。S520において低くないと判定した場合、表示制御部112が増枠申請ボタン560を表示し、増枠申請ボタン560が押下されたことに応じて、融資枠判定部117が融資枠の再判定を行ってよい。そして、再判定した結果、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、再判定した融資枠に基づいて融資可能額判定部118によって判定された融資可能額より低いと判定した場合、S522に進み、低くないと判定した場合S524に進んでよい。
図7は、情報管理部104によって生成された過去CF情報182及び将来CF情報184の一例を概略的に示す。ここでは、情報管理部104による過去CF情報182及び将来CF情報184の生成処理の流れの一例を説明する。
情報管理部104は、対象事業者の会計データに含まれる預貯金(現預金等)に関連する勘定科目のデータを用いて、対象事業者の過去のキャッシュフローを示す過去CF情報182を生成する。情報管理部104は、過去CF情報182と対象事業者の金融機関データとを比較して、不整合がある場合には、金融機関データに合わせて過去CF情報を補正してよい。
情報管理部104は、過去CF情報182に基づいて将来CF情報184を生成する。情報管理部104は、例えば、複数年分の過去CF情報182から1年分の将来CF情報184を生成する。情報管理部104は、複数年分の過去CF情報182を平均化したり、複数年分の過去CF情報182から予測したりすることによって、将来CF情報184を生成してよい。情報管理部104は、例えば、過去CF情報182における売上高の発生パターン、仕入れの発生パターン、及び経費の発生パターン等を導出して、これらを用いて将来CF情報184を生成してよい。
情報管理部104は、会計データに含まれる勘定科目のうち、将来の預貯金残高(現預金残高等)の増減に関する勘定科目のデータをさらに用いて将来CF情報184を生成してよい。情報管理部104は、例えば、売上債権に関する勘定科目及び仕入債務に関する勘定科目を用いて、将来CF情報184を生成する。
情報管理部104は、対象事業者の取引データを用いて将来CF情報184を補正してよい。情報管理部104は、例えば、取引データに含まれる見積データ及び受注データを用いて将来CF情報184を補正する。情報管理部104は、見積データ及び受注データから、対象事業者の、見積りに対する受注の確率を示す受注率を算出し、当該受注率を用いて将来CF情報184を補正してよい。また、情報管理部104は、例えば、取引データに含まれる請求データ及び見積データを用いて将来CF情報184を補正する。情報管理部104は、請求データ及び見積データから、対象事業者の、見積りに対する受注の確率を示す受注率を算出し、当該受注率を用いて将来CF情報184を補正してよい。また、情報管理部104は、請求データに基づいて、対象事業者の、請求に対する入金の確率を示す請求入金率を算出し、当該請求入金率を用いて将来CF情報184を補正してよい。
情報管理部104は、対象事業者の取引相手を特定し、取引相手による他事業者との取引に関する取引関係データを用いて、将来CF情報184を補正してよい。情報管理部104は、例えば、取引相手による他事業者への入金状況を用いて将来CF情報184を補正する。また、情報管理部104は、例えば、取引相手の取引相手の属性情報を用いて将来CF情報184を補正する。属性情報とは、事業者の規模及び事業者の信用度等である。
情報管理部104は、対象事業者に対応する事業者群の特徴データを用いて将来CF情報184を補正してよい。情報管理部104は、例えば、特徴データが示す売上高の発生パターン、仕入れの発生パターン、及び経費の発生パターン等を用いて将来CF情報184を補正する。
上述したように、情報管理部104は、複数種類のデータを用いて将来CF情報184を生成する。なお、複数種類のデータを用いて将来CF情報184を生成するとは、上述したように、複数種類のデータの一部を用いて将来CF情報184を生成し、生成した将来CF情報184を複数種類のデータの他のデータを用いて補正することによって、最終的な将来CF情報184を生成することを含む。
情報管理部104は、任意の設定に従って将来CF情報184を修正してもよい。任意の設定は、例えば、対象事業者350によって通信端末300を介して行われる。対象事業者350は、将来CF情報184の生成に用いられる複数種類のパラメータのうち少なくともいずれかを修正可能であってよい。パラメータとしては、会計データ及び取引データ等が例示できる。具体例としては、人件費に関するパラメータ、売上に関するパラメータ、仕入に関するパラメータ等が挙げられる。対象事業者350によってこれらのパラメータが修正された場合、情報管理部104は、その修正に応じて将来CF情報184を修正してよい。パラメータの修正は、例えば、人件費を昨年と比較して2割、売上を1割、仕入を1割増加させる、等のパラメータの数値の増減であってよい。情報管理部104によって将来CF情報184が修正されたことに応じて、グラフ生成部110又はグラフ変更部114は、時系列グラフ530を変更してよい。これにより、例えば、対象事業者350は、これらのパラメータを修正することによって、キャッシュフローがどのように変化するかを容易に把握することができる。
図8は、融資申込データのデータ項目22の一例を概略的に示す。図8では、各データ項目22のデータ値の例もともに示す。
融資申込データは、対象者を識別するための対象者IDを含んでよい。融資申込データは、対象者の名称を含む対象者情報を含んでよい。融資申込データは、融資申込額を含んでよい。融資申込データは、融資希望日を含んでよい。融資申込データは、融資期間を含んでよい。融資申込データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図9は、会計データに含まれる仕訳データのデータ項目212の一例を概略的に示す。図9では、各データ項目212のデータ値の例もともに示す。
仕訳データは、仕訳データを識別するためのデータIDを含んでよい。仕訳データは、取引日付を含んでよい。仕訳データは、借方/貸方区分を含んでよい。仕訳データは、勘定科目を含んでよい。仕訳データは、金額を含んでよい。仕訳データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図10は、会計データに含まれる残高データのデータ項目214一例を概略的に示す。図10では、各データ項目214のデータ値の例もともに示す。
残高データは、残高データを識別するためのデータIDを含んでよい。残高データは、残高日付を含んでよい。残高データは、借方/貸方区分を含んでよい。残高データは、勘定科目を含んでよい。残高データは、金額を含んでよい。残高データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図11は、取引データに含まれる請求データのデータ項目222の一例を概略的に示す。図11では、各データ項目222のデータ値の例もともに示す。
請求データは、請求データを識別するためのデータIDを含んでよい。請求データは、取引日付を含んでよい。請求データは、請求先の名称を含む請求先情報を含んでよい。請求データは、請求内容を含んでよい。請求データは、金額を含んでよい。請求データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図12は、取引データに含まれる見積データのデータ項目224の一例を概略的に示す。図12では、各データ項目224のデータ値の一例もともに示す。
見積データは、見積データを識別するためのデータIDを含んでよい。見積データは、見積日付を含んでよい。見積データは、見積先の名称を含む見積先情報を含んでよい。見積データは、見積内容を含んでよい。見積データは、金額を含んでよい。見積データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図13は、金融機関データのデータ項目232の一例を概略的に示す。図13は、各データ項目232のデータ値の一例もともに示す。
金融機関データは、口座を識別する口座IDを含んでよい。金融機関データは、残高日付を含んでよい。金融機関データは、入金/出金区分を含んでよい。金融機関データは、金額を含んでよい。金融機関データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図14は、信用情報データのデータ項目242の一例を概略的に示す。図14は、各データ項目242のデータ値の例もともに示す。
信用情報データは、信用情報データを識別するためのデータIDを含んでよい。信用情報データは、対象者の名称を含む対象者情報を含んでよい。信用情報データは、対象者の信用度を示す評点を含んでよい。信用情報データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図15は、過去履歴データのデータ項目170の一例を概略的に示す。図15は、各データ項目170のデータ値の例もともに示す。
過去履歴データは、対象者を識別するための対象者IDを含んでよい。過去履歴データは、対象者の名称を含む対象者情報を含んでよい。過去履歴データは、融資金額を含んでよい。過去履歴データは、融資日を含んでよい。過去履歴データは、返済履歴を含んでよい。過去履歴データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図16は、事業者群の特徴データのデータ項目252の一例を概略的に示す。図16は、各データ項目252のデータ値の例もともに示す。
特徴データは、事業者群の業種を識別する業種IDを含んでよい。特徴データは、補正する対象の期間を示す補正期間を含んでよい。特徴データは、補正する対象の項目を示す補正対象を含んでよい。特徴データは、補正の内容を示す補正情報を含んでよい。図16に示すデータ値は、業種IDが00001の事業者群について、3月の売上高を20%増加させる例を示す。特徴データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図17は、取引関係データのデータ項目262の一例を概略的に示す。図17は、各データ項目262のデータ値の一例もともに示す。
取引関係データは、事業者を識別する事業者IDを含んでよい。取引関係データは、事業者名を含んでよい。取引関係データは、事業者IDによって識別される事業者の取引先の事業者IDである取引先事業者IDを含んでよい。取引関係データは、取引先事業者名を含んでよい。取引関係データは、事業者IDによって識別される事業者による取引先事業者IDによって識別される事業者に対する回収履歴を含んでよい。回収履歴は、例えば、事業者IDによって識別される事業者による、取引先事業者IDによって識別される事業者に対する請求回数と、請求金額の回収数との割合である。取引関係データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
図18は、情報管理部104の機能構成の一例を概略的に示す。情報管理部104は、会計データ取得部132、金融機関データ取得部134、取引データ取得部136、受注率算出部138、請求入金率算出部140、取引関係データ取得部142、事業者群特定部144、特徴データ取得部146、過去CF情報生成部148、蓋然性情報生成部150、要求データ送信部158、及び信用度取得部160を有してよい。なお、情報管理部104がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
会計データ取得部132は、対象事業者の会計データを取得する。会計データ取得部132は、例えば、対象事業者の会計データを会計データ管理装置210に要求して、会計データ管理装置210から会計データを受信する。また、CF管理装置100が複数の事業者の会計データを管理している場合、会計データ取得部132は、管理下の会計データから対象事業者の会計データを読み出してよい。また、会計データ取得部132は、対象事業者350の通信端末300から会計データを受信してもよい。
金融機関データ取得部134は、対象事業者の金融機関データを取得する。金融機関データ取得部134は、例えば、対象事業者の金融機関データを金融機関データ管理装置230に要求して、金融機関データ管理装置230から金融機関データを受信する。また、CF管理装置100が複数の事業者の金融機関データを管理している場合、金融機関データ取得部134は、管理下の金融機関データから対象事業者の金融機関データを読み出してよい。また、金融機関データ取得部134は、対象事業者350の通信端末300から、金融機関による証明を受けている金融機関データを受信してもよい。
取引データ取得部136は、対象事業者の取引データを取得する。取引データ取得部136は、例えば、対象事業者の取引データを取引データ管理装置220に要求して、取引データ管理装置220から取引データを受信する。また、CF管理装置100が複数の事業者の取引データを管理している場合、取引データ取得部136は、管理下の取引データから対象事業者の取引データを読み出してよい。また、取引データ取得部136は、対象事業者350の通信端末300から、取引データを受信してもよい。取引データ取得部136は、取引データとして、見積データを取得してよい。また、取引データ取得部136は、取引データとして、請求データを取得してよい。また、取引データ取得部136は、取引データとして、受注データを取得してもよい。受注データは、他の事業者等から受注したことを示すデータであってよい。例えば、受注データは、見積データが示す見積りに対して受注したことを示す。受注データは、受注データを識別するためのデータIDを含んでよい。受注データは、受注日付を含んでよい。受注データは、発注元の名称を含む発注元情報を含んでよい。受注データは、受注内容を含んでよい。受注データは、金額を含んでよい。受注データは、これら以外のデータ項目を含んでもよい。
受注率算出部138は、取引データ取得部136が取得した取引データに基づいて、対象事業者の受注率を算出する。受注率算出部138は、取引データに含まれる見積データ及び受注データを用いて受注率を算出してよい。例えば、受注率算出部138は、見積りの回数を、見積りに対応する受注の回数で除算することによって受注率を算出する。受注率算出部138は、取引データに含まれる見積データ及び請求データを用いて受注率を算出してもよい。例えば、受注率算出部138は、見積りの回数を、見積りに対応する請求の回数で除算することによって受注率を算出する。受注率算出部138は、例えば、見積データに対応する受注データがない場合に、見積データ及び請求データを用いて受注率を算出してよい。
取引データは、見積りと受注の対応関係を含んでよく、受注率算出部138は、当該対応関係を参照することによって、見積りに対応する受注の回数を特定してよい。取引データが見積りと受注の対応関係を含まない場合、受注率算出部138は、見積データ中の見積日付と受注データ中の受注日付との関係と、見積データ中の見積先、見積内容、及び金額と、受注データ中の発注元、受注内容、及び金額との一致とを確認することによって、見積りに対応する受注を特定してよい。取引データは、見積りと請求の対応関係を含んでよく、受注率算出部138は、当該対応関係を参照することによって、見積りに対応する請求の回数を特定してよい。取引データが見積りと請求の対応関係を含まない場合、受注率算出部138は、見積データ中の見積日付と請求データ中の請求日付との関係と、見積データ中の見積先、見積内容、及び金額と、請求データ中の請求先、請求内容、及び金額との一致とを確認することによって、見積りに対応する請求を特定してよい。
請求入金率算出部140は、取引データ取得部136が取得した取引データに基づいて、対象事業者の請求入金率を算出する。請求入金率算出部140は、取引データに含まれる請求データを用いて請求入金率を算出してよい。例えば、請求入金率算出部140は、請求の回数を、入金が行われた請求の回数で除算することによって請求入金率を算出する。
請求データは、入金が行われたか否かの情報を含んでよく、請求入金率算出部140は、当該情報を参照することによって入金が行われた請求の回数を特定してよい。請求データが当該情報を含まない場合、請求入金率算出部140は、例えば、金融機関データ取得部134が取得した金融機関データを参照することによって、請求に対して入金が行われたか否かを特定してよい。
取引関係データ取得部142は、対象事業者の取引相手の取引関係データを取得する。取引関係データ取得部142は、取引データ取得部136が取得した取引データを用いて対象事業者の取引相手を特定し、特定した取引相手の取引関係データを取引関係管理装置260に要求して、取引関係管理装置260から取引関係データを受信してよい。また、CF管理装置100が複数の事業者間の取引関係及び取引関係データを管理している場合、取引関係データ取得部142は、管理下の取引関係データから、対象事業者の取引相手の取引関係データを読み出してよい。
事業者群特定部144は、対象事業者に対応する事業者群を特定する。事業者群特定部144は、例えば、複数の事業者群が登録されているリストを参照して、当該リストに含まれる事業者群のうち、対象事業者に対応する事業者群を選択する。また、事業者群特定部144は、複数の事業者群のそれぞれに対応する事業者が登録されているリストを参照して、対象事業者に対応する事業者群を特定してもよい。
事業者群特定部144は、対象事業者の業種情報及び規模情報等を用いて、対象事業者に対応する事業者群を特定してもよい。事業者群特定部144は、対象事業者の業種情報及び規模情報を、通信端末300から受信してよい。また、事業者群特定部144は、複数の事業者の業種情報及び規模情報を含む事業者情報を予め格納しておき、当該事業者情報から、対象事業者の業種情報及び規模情報を取得してもよい。
特徴データ取得部146は、事業者群特定部144によって特定された事業者群の特徴データを取得する。特徴データ取得部146は、例えば、事業者群特定部144によって特定された事業者群の特徴データを事業者群データ管理装置250に要求して、事業者群データ管理装置250から特徴データを受信する。また、CF管理装置100が複数の事業者群の特徴データを管理している場合、特徴データ取得部146は、管理下の特徴データから、事業者群特定部144によって特定された事業者群の特徴データを読み出してよい。
過去CF情報生成部148は、対象事業者の過去CF情報を生成する。過去CF情報生成部148は、例えば、会計データ取得部132によって取得された会計データに基づいて、過去CF情報を生成する。過去CF情報生成部148は、会計データに含まれる預貯金に関連する勘定科目のデータを用いて、基準日の現預金残高を起点として異動明細を加減算していくことによって、予め定められた期間毎の現預金残高を示す過去CF情報を生成してよい。例えば、過去CF情報生成部148は、年頭の現預金残高を起点として、移動明細を加減算していくことによって、日毎、週毎又は月毎の現預金残高を示す過去CF情報を生成する。なお、ここでいう現預金残高は、現金と預貯金の合計を示すが、現金が0の場合も含んでよい。すなわち、現預金残高は、預貯金残高のみを示してもよい。
過去CF情報生成部148は、金融機関データ取得部134によって取得された金融機関データに基づいて過去CF情報を生成してもよい。過去CF情報生成部148は、例えば、会計データ取得部132が会計データを取得できなかった場合に、金融機関データ取得部134が取得した金融機関データを用いて過去CF情報を生成する。過去CF情報生成部148は、例えば、基準日の現預金残高を起点として、金融機関データに含まれる入金及び出勤に基づいて異動明細を加減算していくことによって、予め定められた期間毎の現預金残高を示す過去CF情報を生成する。
蓋然性情報生成部150は、対象事業者の融資返済の蓋然性を示す蓋然性情報を生成する。蓋然性情報生成部150は、将来CF情報生成部152、スコア生成部154、及び整合性確認部156を有する。なお、蓋然性情報生成部150がこれらのすべての構成を有することは必須とは限らない。
将来CF情報生成部152は、対象事業者の将来CF情報を生成する。将来CF情報生成部152は、会計データ、金融機関データ、取引データ、特徴データ、取引関係データ、過去CF情報、受注率、及び請求入金率を用いて将来CF情報を生成してよい。将来CF情報生成部152は、これらのすべてを用いて将来CF情報を生成してもよく、これらの一部を用いて将来CF情報を生成してもよい。
将来CF情報生成部152は、例えば、過去CF情報に基づいて将来CF情報を生成する。将来CF情報生成部152は、複数年分の将来CF情報を平均化したり、複数年分の過去CF情報から予測したりすることによって、将来CF情報を生成してよい。将来CF情報生成部152は、例えば、過去CF情報における売上高の発生パターン、仕入れの発生パターン、及び経費の発生パターン等を導出して、これらの少なくとも1つを用いて将来CF情報を生成する。
将来CF情報生成部152は、会計データに含まれる勘定科目のうち、将来の預貯金残高の増減に関する勘定科目のデータを用いて将来CF情報を生成してよい。例えば、CF管理装置100は、売上債権に関する勘定科目及び仕入債務に関する勘定科目を用いて、将来CF情報を生成する。
具体例として、将来CF情報生成部152は、売掛金のデータを用いて将来CF情報を生成する。将来CF情報生成部152は、例えば、売掛金の回収予定日に現預金が増加するものとして、将来CF情報を生成する。
また、将来CF情報生成部152は、買掛金のデータを用いて将来CF情報を生成してよい。将来CF情報生成部152は、例えば、買掛金の支払い予定日に現預金が減少するものとして、将来CF情報を生成する。
また、将来CF情報生成部152は、未払金のデータを用いて将来CF情報を生成してよい。将来CF情報生成部152は、例えば、未払金の支払い予定日に現預金が減少するものとして、将来CF情報を生成する。
また、将来CF情報生成部152は、前払金のデータを用いて将来CF情報を生成してよい。将来CF情報生成部152は、例えば、前払金のデータによって前払金があることが示されている場合、料金の支払い予定日に現預金が減少しないものとして、将来CF情報を生成する。具体例として、将来CF情報生成部152は、料金よりも前払金の方が多い場合、現預金が減少しないものとして将来CF情報を生成してよい。また、将来CF情報生成部152は、料金よりも前払金の方が少ない場合、現預金から、料金と前払金との差分が減少するものとして、将来CF情報を生成してよい。
将来CF情報生成部152は、見積データ及び受注率を用いて将来CF情報を生成してよい。例えば、将来CF情報生成部152は、複数の見積データのうち、受注率に見合う見積データについて、受注して入金されるものとして将来CF情報を生成する。例えば、見積りデータの数が5個であり、受注率が80%である場合、5個の見積データのうち4個について、受注して入金されるものとして将来CF情報を生成する。
将来CF情報生成部152は、請求データ及び請求入金率を用いて将来CF情報を生成してよい。例えば、将来CF情報生成部152は、複数の請求データのうち、請求入金率に見合う請求データについて、入金されるものとして将来CF情報を生成する。例えば、請求データの数が20個であり、請求入金率が95%である場合、20個の見積データのうち19個について、入金されるものとして将来CF情報を生成する。
将来CF情報生成部152は、見積データ、請求データ、受注率、及び請求入金率を用いて将来CF情報を生成してよい。例えば、将来CF情報生成部152は、複数の見積データのうち、受注率に見合う見積データについて、受注して請求するものとし、請求するものとした見積データのうち、請求入金率に見合う見積データについて、入金されるものとして将来CF情報を生成する。
将来CF情報生成部152は、対象事業者の取引相手の取引関係データを用いて、将来CF情報を生成してよい。例えば、将来CF情報生成部152は、取引関係データを用いて、対象事業者の取引相手による他事業者への入金状況を特定し、当該入金状況を用いて将来CF情報を生成する。具体例として、将来CF情報生成部152は、対象事業者の請求データの請求先となっている取引相手の取引関係データを参照し、当該取引相手の他事業者への入金状況を特定し、特定した入金状況に応じて、請求データに対する入金がなされるか否かを判定する。例えば、当該取引相手の他事業者への入金率が予め定められた閾値より低い場合、請求データに対する入金がなされないものとして、将来CF情報を生成する。これにより、対象事業者の取引相手が、対象事業者に対して入金を行わない可能性を考慮して、将来CF情報を生成することができる。なお、将来CF情報生成部152は、取引相手の他事業者への入金率に加えて、入金の対象となる金額をさらに考慮して将来CF情報を生成してもよい。
また、例えば、将来CF情報生成部152は、取引関係データを用いて、対象事業者の取引相手の取引相手を特定し、特定した取引相手の属性情報を用いて将来CF情報を生成する。具体例として、将来CF情報生成部152は、対象事業者の請求データの請求先となっている取引相手の取引関係データを参照し、当該取引相手の取引相手を特定し、特定した取引相手の属性情報に応じて、請求データに対する入金がなされるか否かを判定する。例えば、特定した取引相手の事業者規模及び信用度の少なくともいずれかと閾値とを比較し、閾値より低い場合、請求データに対する入金がなされないものとして将来CF情報を生成する。これにより、対象事業者の取引相手が、当該取引相手の取引相手から回収できない可能性を考慮して、将来CF情報を生成することができる。
また、例えば、将来CF情報生成部152は、過去CF情報と金融機関データとの差異を用いて、将来CF情報を生成する。例えば、将来CF情報生成部152は、過去CF情報と金融機関データとの差異に基づいて過去CF情報を補正し、補正後の過去CF情報を用いて将来CF情報を生成する。将来CF情報生成部152は、例えば、過去CF情報と金融機関データとの差異について、金融機関データに近づけるように過去CF情報を補正してよい。
スコア生成部154は、対象事業者の融資返済の蓋然性を示すスコアを生成する。スコア生成部154は、会計データ、金融機関データ、取引データ、特徴データ、取引関係データ、過去CF情報、受注率、及び請求入金率を用いてスコアを生成してよい。スコア生成部154は、これらのすべてを用いてスコアを生成してもよく、これらの一部を用いてスコアを生成してもよい。スコア生成部154は、任意の手法を用いてスコアを生成してよい。
整合性確認部156は、情報管理部104が収集した各種データの整合性を確認する。例えば、整合性確認部156は、会計データ取得部132が取得した残高データと、金融機関データ取得部134が取得した金融機関データとの整合性を確認する。また、例えば、整合性確認部156は、取引データ取得部136が取得した請求データと、金融機関データ取得部134が取得した金融機関データ中の入金データとの整合性をチェックする。
整合性確認部156は、例えば、整合性を確認した結果、データの不整合を検出した場合、当該データを不正データと判定する。整合性確認部156は、整合の度合いに基づいて、各データについて、データの正当性の評点を生成してもよい。
整合性確認部156は、不正データと判定したデータを、要求データ送信部158に通知してよい。要求データ送信部158は、整合性確認部156によって不正データと判定されたデータについて、データの補正及びデータの追加提出依頼の少なくともいずれかを含む要求データを通信端末300に対して送信してよい。整合性確認部156は、要求データに対して、データの補正内容及び追加データを受け付けた場合、これらを用いてデータを補正してよい。
整合性確認部156は、データの正当性の評点が予め定められた閾値より低いデータを、要求データ送信部158に通知してよい。要求データ送信部158は、整合性確認部156によって、データの正当性の評点が予め定められた閾値より低いと判定されたデータについて、データの補正及びデータの追加提出依頼の少なくともいずれかを含む要求データを通信端末300に対して送信してよい。整合性確認部156は、要求データに対して、データの補正内容及び追加データを受け付けた場合、これらを用いてデータを補正してよい。
融資枠判定部117は、蓋然性情報生成部150によって生成された蓋然性情報を用いて、対象事業者への融資枠を判定する。融資枠判定部117は、将来CF情報生成部152によって生成された将来CF情報を用いて、融資枠を判定してよい。例えば、融資枠判定部117は、将来CF情報が示す各月の現預金を参照して、対象事業者に融資をした場合の返済時期における返済可能額を判定して、当該返済可能額を融資枠とする。
また、融資枠判定部117は、スコア生成部154によって生成されたスコアを用いて、融資枠を判定してよい。例えば、融資枠判定部117は、複数のスコアのそれぞれに融資枠を対応付けた対応テーブルを保持しておき、当該対応テーブルを参照することによって、スコア生成部154によって生成されたスコアに対応する融資枠を特定する。
信用度取得部160は、対象事業者の信用度を取得する。信用度取得部160は、例えば、対象事業者の信用情報データ中の評点を対象事業者の信用度として取得する。信用度取得部160は、対象事業者の信用情報データを信用情報管理装置240に要求して、信用情報管理装置240から信用情報データを受信してよい。また、CF管理装置100が複数の事業者の信用情報データを管理している場合、信用度取得部160は、管理下の信用情報データから対象事業者の信用情報データを読み出してよい。また、信用度取得部160は、金融機関による対象事業者の信用格付けを示す信用格付情報を、対象事業者の信用度として取得してもよい。信用度取得部160は、対象事業者の信用格付情報を金融機関に要求して、金融機関から信用格付情報を受信してよい。また、信用度取得部160は、複数の事業者の信用格付情報を金融機関から受信して格納しておき、格納している信用格付情報から対象事業者の信用格付情報を読み出してもよい。
信用度取得部160は、対象事業者の取引先の信用情報データを用いて、対象事業者の信用度を生成してもよい。例えば、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の評点が予め定められた閾値より低い場合、対象事業者の評点を減点する。また、例えば、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の評点が予め定められた閾値より高い場合、対象事業者の評点に加点する。また、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の評点に応じた点数を対象事業者の評点に加算する。また、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の信用格付情報を用いて、対象事業者の信用度を生成してもよい。例えば、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の信用格付情報が予め定められた閾値より低い場合、対象事業者の信用度を減点する。また、例えば、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の信用格付情報が予め定められた閾値より高い場合、対象事業者の信用度に加点する。また、信用度取得部160は、対象事業者の取引先の信用格付情報に応じた点数を対象事業者の信用度に加算する。
信用度取得部160は、対象事業者に対して、連鎖的に取引関係にある事業者の信用情報データを用いて、対象事業者の信用度を生成してもよい。例えば、信用度取得部160は、対象事業者の評点に対して、対象事業者に対して連鎖的に取引関係にある事業者の評点に重み付けをして加算する。重み付けとして、例えば、連鎖関係がより対象事業者から遠い事業者の評点の重みを低くしてよい。また、信用度取得部160は、対象事業者に対して、連鎖的に取引関係にある事業者の信用格付情報を用いて、対象事業者の信用度を生成してもよい。例えば、信用度取得部160は、対象事業者の信用度に対して、対象事業者に対して連鎖的に取引関係にある事業者の信用格付情報に対応する値に重み付けをして加算する。重み付けとして、例えば、連鎖関係がより対象事業者から遠い事業者の評点の重みを低くしてよい。
信用度取得部160は、インターネット上に存在する複数のデータを組み合わせることによって、対象事業者の信用度を生成してもよい。信用度取得部160は、例えば、対象事業者が運営するウェブサイトの更新頻度及びサイト訪問者数等の情報を用いて対象事業者の信用度を生成する。また、信用度取得部160は、第三者が運営するウェブサイト上の対象事業者が営む事業に関する評価を示す評価情報を用いて対象事業者の信用度を生成してよい。また、信用度取得部160は、対象事業者の代表者等、対象事業者に関連する者に関する情報を用いて対象事業者の信用度を生成してよい。例えば、信用度取得部160は、対象事業者の代表者のSNS(Social Networking Service)の情報を用いて対象事業者の信用度を生成する。
融資枠判定部117は、信用度取得部160によって生成された対象事業者の信用度をさらに用いて、対象事業者に対する融資可能額を判定してもよい。例えば、融資枠判定部117は、対象事業者の信用度の高さに応じて、融資可能額を増額する。また、例えば、融資枠判定部117は、対象事業者の信用度の低さに応じて、融資可能額を減額する。
上記実施形態では、グラフデータ500の作成をCF管理装置100が行う例を主に説明したが、これに限らない。通信端末300がグラフデータ500を作成してもよい。
図19は、グラフデータ500を作成可能な通信端末300の機能構成の一例を概略的に示す。当該通信端末300は、情報処理装置の一例である。
通信端末300は、収入情報取得部302、請求書読取部304、支払情報取得部306、グラフ生成部308、表示制御部310、操作受付部312、グラフ変更部314、支払依頼取得部316、及び支払依頼送信部318を備える。なお、通信端末300がこれらすべての構成を備えることは必須とは限らない。ここでは、収入情報取得部302、支払情報取得部306、グラフ生成部308、表示制御部310、グラフ変更部314、及び支払依頼取得部316について、図5において説明した収入情報取得部106、支払情報取得部108、グラフ生成部110、表示制御部112、グラフ変更部114、及び支払依頼取得部116とは異なる点を主に説明する。
収入情報取得部302は、対象事業者の収入情報を取得する。収入情報取得部302は、対象事業者によって入力された収入情報を取得してよい。また、収入情報取得部302は、CF管理装置100の情報管理部104から対象事業者の収入情報を受信してもよい。また、収入情報取得部302は、CF管理装置100の情報管理部104から対象事業者の会計データ及び取引データ等を受信して、これらデータから収入情報を取得してもよい。
請求書読取部304は、請求書を読み取って読取画像を生成する。請求書読取部304は、スキャナによって請求書を読み取ってよい。また、請求書読取部304は、カメラによって請求書を読み取ってもよい。
支払情報取得部306は、対象事業者の支払情報を取得する。支払情報取得部306は、対象事業者によって入力された支払情報を取得してよい。また、支払情報取得部306は、請求書読取部304によって生成された読取画像から支払情報を取得してもよい。また、支払情報取得部306は、CF管理装置100の情報管理部104から対象事業者の支払情報を受信してもよい。また、支払情報取得部306は、CF管理装置100の情報管理部104から対象事業者の会計データ及び取引データ等を受信して、これらデータから支払情報を取得してもよい。支払情報取得部306は、請求書支払情報を取得してよい。また、支払情報取得部306は、推定支払情報を取得してよい。
グラフ生成部308は、収入情報取得部302によって取得された収入情報及び支払情報取得部306によって取得された支払情報に基づいて、収入オブジェクト510、支払オブジェクト520、及び時系列グラフ530を含むグラフデータ500を生成する。グラフ生成部308は、支払オブジェクト520を支払予定日以外の日に移動可能にしたグラフデータ500を生成してよい。例えば、グラフ生成部308は、支払オブジェクト520をドラッグ可能にしたグラフデータ500を生成する。
グラフ生成部308は、請求書支払情報に対応する請求書支払オブジェクト522と、推定支払情報に対応する推定支払オブジェクト524とを含むグラフデータ500を生成する場合、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とを識別したグラフデータ500を生成してよい。例えば、グラフ生成部308は、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とに異なる色を施したり、異なるパターンを施したりすることによって、請求書支払オブジェクト522と推定支払オブジェクト524とを識別してよい。グラフ生成部308は、請求書支払オブジェクト522及び推定支払オブジェクト524の両方を移動可能としたグラフデータ500を生成してよく、請求書支払オブジェクト522を移動可能とし、推定支払オブジェクト524を移動不可としたグラフデータ500を生成してもよい。
表示制御部310は、グラフ生成部308が生成したグラフデータ500を表示させる。表示制御部310は、通信端末300が備えるディスプレイにグラフデータ500を表示させてよい。
操作受付部312は、グラフデータ500に対する操作を受け付ける。操作受付部312は、対象事業者による操作を受け付けてよい。操作受付部312は、例えば、タッチパネル、マウス、及びキーボード等の入力デバイスを介した操作を受け付ける。
グラフ変更部314は、操作受付部312が受け付けたグラフデータ500に対する操作に応じて、グラフデータ500を変更する。グラフ変更部314は、表示制御部310によって表示されたグラフデータ500における支払オブジェクト520が、当該支払オブジェクト520に対応する支払情報の支払予定日以外の日に移動されたことに応じて、時系列グラフ530を変更する。グラフ変更部314は、支払オブジェクト520が移動されたことによって変化した対象事業者のキャッシュフローを示すように、時系列グラフ530を変更する。
グラフ変更部314は、支払オブジェクト520が、他の支払オブジェクト520が配置されている日に移動された場合、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額とを加算した加算棒グラフ540を生成する。グラフ変更部314は、加算棒グラフ540に対して支払依頼についての支払の代行が行われた場合に発生する手数料又は利子の金額を示すように、グラフデータ500を変更してよい。例えば、グラフ変更部314は、当該手数料又は利子の金額を表示するようにグラフデータ500を変更する。
また、グラフ変更部314は、支払オブジェクト520が、他の支払オブジェクト520が配置されている日に移動された場合、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額と、当該支払オブジェクト520の支払予定額及び当該他の支払オブジェクト520の支払予定額を対象事業者に融資した場合の手数料又は利子とを加算した加算棒グラフ540を生成してもよい。グラフ変更部314は、当該支払オブジェクト520の支払予定額と、当該他の支払オブジェクト520の支払予定額と、当該手数料又は利子とを識別した加算棒グラフ540を生成してもよい。例えば、グラフ変更部314は、これらの間を線で区切ったり、異なる色を施したり、異なるパターンを施すことによって識別してよい。
グラフ生成部308が請求書支払オブジェクト522及び推定支払オブジェクト524を含むグラフデータ500を生成する場合であって、請求書支払オブジェクト522が他の請求書支払オブジェクト522が配置されている日に移動された場合、グラフ変更部314は、当該請求書支払オブジェクト522の支払予定額と、当該他の請求書支払オブジェクト522の支払予定額とを加算した加算棒グラフ540を生成してよい。
支払依頼取得部316は、支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得する。支払依頼取得部316は、加算棒グラフ540に対する支払依頼を取得する。支払依頼取得部316は、操作受付部312が対象事業者による支払依頼操作を受け付けた場合に、支払依頼を取得する。
支払依頼送信部318は、支払依頼取得部316が支払依頼を取得したことに応じて、支払依頼をCF管理装置100に送信する。支払依頼送信部318は、支払依頼取得部316が支払オブジェクト520に対する支払依頼を取得した場合、当該支払オブジェクト520についての支払依頼をCF管理装置100に送信してよい。支払依頼送信部318は、支払依頼取得部316が加算棒グラフ540に対する支払依頼を取得した場合、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれについての支払依頼をCF管理装置100に送信してよい。
CF管理装置100は、支払依頼送信部318によって送信された支払オブジェクト520に対する支払依頼を受け付けた場合、当該支払オブジェクト520の支払予定額が、対象事業者への融資可能額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。CF管理装置100は、支払依頼送信部318によって送信された加算棒グラフ540に対する支払依頼を受け付けた場合、加算棒グラフ540に含まれる複数の支払オブジェクト520のそれぞれの支払予定額を加算した額が、対象事業者への融資可能額より低い場合に、支払指示を支払管理装置400に送信してよい。
図20は、CF管理装置100又は通信端末300として機能するコンピュータ1000のハードウエア構成の一例を概略的に示す。本実施形態に係るコンピュータ1000は、ホストコントローラ1092により相互に接続されるCPU1010、RAM1030、及びグラフィックコントローラ1085を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1094によりホストコントローラ1092に接続されるROM1020、通信I/F1040、ハードディスクドライブ1050、及び入出力チップ1080を有する入出力部を備える。
CPU1010は、ROM1020及びRAM1030に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ1085は、CPU1010などがRAM1030内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ1090上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1085は、CPU1010などが生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
通信I/F1040は、有線又は無線によりネットワークを介して他の装置と通信する。また、通信I/F1040は、通信を行うハードウエアとして機能する。ハードディスクドライブ1050は、CPU1010が使用するプログラム及びデータを格納する。
ROM1020は、コンピュータ1000が起動時に実行するブート・プログラム及びコンピュータ1000のハードウエアに依存するプログラムなどを格納する。入出力チップ1080は、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポートなどを介して各種の入出力装置を入出力コントローラ1094へと接続する。
RAM1030を介してハードディスクドライブ1050に提供されるプログラムは、ICカードなどの記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1030を介してハードディスクドライブ1050にインストールされ、CPU1010において実行される。
コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000をCF管理装置100として機能させるプログラムは、CPU1010などに働きかけて、コンピュータ1000を、CF管理装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である情報通信部102、情報管理部104、収入情報取得部106、支払情報取得部108、グラフ生成部110、表示制御部112、グラフ変更部114、支払依頼取得部116、融資可能額判定部118、及び支払指示送信部120として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のCF管理装置100が構築される。
また、コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000を通信端末300として機能させるプログラムは、CPU1010などに働きかけて、コンピュータ1000を、通信端末300の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である収入情報取得部302、請求書読取部304、支払情報取得部306、グラフ生成部308、表示制御部310、操作受付部312、グラフ変更部314、支払依頼取得部316、及び支払依頼送信部318として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の通信端末300が構築される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。