JP2004310792A - ファイナンシャルプラン自動診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 手軽にファイナンシャルプランの診断を受けることができる自動診断システムを提供する。
【解決手段】 ユーザ端末1と自動診断サーバ2とをインターネット3で接続して、自動診断サーバ2が、ユーザ情報4を受け付けるユーザ情報受付手段11と、ユーザ情報4を格納するユーザ情報ファイル12と、知識ベース情報を格納する知識ベース情報ファイル14と、知識ベース情報を入力する知識ベース情報入力手段13と、ユーザ情報4の自動診断を行う自動診断処理手段15と、診断結果を提案書5として出力する提案書出力手段16と、出力された提案書5を格納する提案書ファイル17とを備え、ユーザ情報4が入力されると、提案書5が自動的に出力されるようにファイナンシャルプラン自動診断システム10を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承のファイナンシャルプランに係る診断を自動的に行うファイナンシャルプラン自動診断システムに関するもので、特に、個人や個人事業主を主な対象ユーザとしたものである。
近年になって、自己実現のためのライフデザインの作成、より有利な資産運用方法の模索、或いは雇用不安や老後への備えに対する検討など、ファイナンシャルプランの作成や見直しを行う人が多くなってきた。また、確定拠出型年金制度(日本版401k)の導入は、自己責任で投資信託などの金融商品を運用して将来の年金額を確保するというものであり、社会的にも資産運用に対する自己管理がますます重要視されるようになってきた。
ところで、個人や個人事業主がファイナンシャルプランの作成や見直しを行うとき、金融関係は銀行や証券会社に、年金関係は社会保険事務所や社会保険労務士に、保険関係は保険会社に、不動産関係は不動産鑑定士や宅地建物取引主任者に、税務関係は税理士に、相続・事業継承関係は税理士にと、それぞれ個別に相談している。相談者(以下、「ユーザ」と称する)が専門家に相談する場合、その専門家の得意分野では十分にコンサルティングを受けることができるものの、全ての分野について一人の専門家から満足のいくコンサルティングを受けることは現実的には難しい。したがって、ユーザは、複数の分野に跨る相談事項がある場合には、それぞれの専門家に相談して、最終的には自分で問題点や改善策を整理しなければならないという不都合があった。
一方、最近になって、前記した6分野に跨って総合的にコンサルティングを行うファイナンシャル・プランナーと呼ばれる専門家の存在が着目されるようになってきた。しかし、このファイナンシャル・プランナーは、それぞれに得意分野を有しているものの、必ずしも全分野において深い専門知識と豊富な経験を持ち合わせているとは限らない。また、ユーザにとっては、どのファイナンシャル・プランナーがどの分野に精通しているか、どこに連絡すれば自分の相談内容に相応しいファイナンシャル・プランナーを紹介して貰えるかなど不明なことが多い。
このように、ユーザがファイナンシャル・プランナーに相談する際には、ファイナンシャル・プランナー探しと判断、相談に係る何回もの連絡、相談時間の確保などの煩わしさに加え、相談料金やプライバシー保護への不安、さらには面識のない専門家に依頼することに対する気後れ感が生じたりもするという問題点があった。
本発明は、以上のような問題点を解決するために創案されたもので、手軽にファイナンシャルプランの診断を受けることができる自動診断システムの提供を目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために提供されるものであり、その請求項1に係る発明は、ファイナンシャルプランに係る金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承のうち少なくともいずれか一つの情報を含むユーザ情報を受け付けてこのユーザ情報の自動診断を行うファイナンシャルプラン自動診断システムであって、前記ユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、受け付けた前記ユーザ情報を格納するユーザ情報ファイルと、金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承に関する知識ベース情報を格納する知識ベース情報ファイルと、前記知識ベース情報の入力を行う知識ベース情報入力手段と、前記知識ベース情報を参考にして、前記ユーザ情報の現状分析と改善プランの策定を行う自動診断処理手段と、前記自動診断処理手段によって処理された現状分析結果と改善プラン策定結果とを提案書として出力する提案書出力手段と、出力された前記提案書を格納する提案書ファイルと、を備えたファイナンシャルプラン自動診断システムである。
この自動診断システムでは、金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承のうち少なくともいずれか一つの情報を含むユーザ情報が入力されると、このユーザ情報の現状分析、問題点の抽出、解決策のシミュレーション及び改善プランの策定が自動的に行われる。ユーザ情報の入力は一括入力形式でもよいし、対話形式による個別入力でもよい。自動診断の結果は提案書として作成され、問題点や改善策が記載される。また、この提案書には診断結果のコメントのほか、ライフプラン表とキャッシュフロー表、収入と支出グラフ、預貯金等と借入金グラフなどの帳票が含まれる。このように、ユーザは専門家に依頼することなく、短時間にしかも手軽にファイナンシャルプランの自動診断を受けることが可能となる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1のファイナンシャルプラン自動診断システムにおいて、前記自動診断処理手段が、前記ユーザ情報のキャッシュフロー計算を行うキャッシュフロー計算手段と、前記ユーザ情報と前記知識ベース情報との比較を行う知識ベース比較手段とを備え、前記ユーザ情報からキャッシュフローを算出すると共に知識ベース情報との比較を行うことによって、現状分析と改善プランの策定とを行うことを特徴とする。
この自動診断システムでは、ユーザ情報に含まれる各種データの中から、金銭の収支状況、貯蓄や運用に使用できる資金の状況など、手元にある流動資金(以下、「キャッシュフロー」と称する)をまず計算する。次に、保険料支払額やローン返済額の収入に対する割合、モデル別家計データなど、予め蓄積した知識ベース情報との比較を行う。このように、ユーザ情報からキャッシュフローを算出すると共に知識ベース情報との比較を行うことによって、収支のバランス、家計の健全度など、現状分析による問題点の抽出を的確に行うことが可能となる。また、知識ベース情報に含まれる各種情報を参考にして、問題点の解決策をシミュレーションして、より好ましい改善プランを策定することも容易に可能となる。
さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は2のファイナンシャルプラン自動診断システムにおいて、前記ユーザ情報の受付と前記提案書の出力とを、インターネットを用いて可能としたことを特徴とする。
この自動診断システムでは、インターネットを利用してクライアント−サーバ型のシステムを構成する。ユーザがインターネットに接続可能なユーザ端末から本システムの利用が提供されるホームページにアクセスして、所定の画面操作に従ってユーザ情報を入力すると、診断結果が自動的に通知される。ユーザ情報の入力に用いる入力シートを、例えば、サーバから情報入力フォームを提供するようにすれば、ユーザは簡単に所定の項目を入力することができる。このように、ユーザはインターネットにアクセス可能な環境であれば、より一層手軽にファイナンシャルプランの自動診断を受けることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、ユーザは、ファイナンシャルプランについて、現状分析、問題点の抽出、改善プランの提案などの自動診断を、短時間でしかも手軽に受けることが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、ユーザは、収支のバランス、家計の健全度など、現状分析による問題点を的確に把握することが可能となる。また、問題点に対しては解決策のシミュレーションによって、より好ましい改善プランの提案を受けることが可能となる。
さらに、請求項3の発明によれば、インターネットにアクセス可能なユーザは、時間と場所の制約を気にすることなく、何時でも何処からでもより一層手軽にファイナンシャルプランの自動診断を受けることが可能となる。
図1を参照して本発明のファイナンシャルプラン自動診断システムの動作概要について説明する。本システムの実施構成は、いわゆるスタンドアロン型の形態でも、通信回線を介したネットワーク型の形態のいずれでも実施可能である。本実施形態ではインターネットを利用したクライアント−サーバ型のシステム構成を例にして説明する。図1はインターネットを利用した場合のシステム構成を示すブロック図である。
図1において、ユーザ端末1は本ファイナンシャルプラン自動診断システム10を利用するユーザが使用する端末である。自動診断サーバ2は自動診断を行う処理装置であり、本ファイナンシャルプラン自動診断システム10全体を統括運営する管理者の管理下に設置される。ユーザ端末1と自動診断サーバ2とはインターネット3で互いに接続されている。ユーザ情報4はユーザが入力する入力情報である。提案書5は自動診断の結果が記載された出力情報である。すなわち、ユーザ端末1からユーザ情報4がインターネット3を介して自動診断サーバ2に送信されると、自動的に提案書5がユーザ端末1に通知される。
自動診断サーバ2は、ユーザ情報4を受け付けるユーザ情報受付手段11、ユーザ情報4を格納するユーザ情報ファイル12、知識ベース情報を入力する知識ベース情報入力手段13、知識ベース情報を格納する知識ベース情報ファイル14、ユーザ情報4の自動診断を行う自動診断処理手段15、診断結果を提案書5として作成し出力する提案書出力手段16、及び出力された提案書5を格納する提案書ファイル17とから構成される。
次に、ユーザ情報4について説明する。ユーザ情報4は、金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承のうち少なくともいずれか一つの情報を含む。このユーザ情報4の入力は、例えば、図5に示すマネープラン・カルテ4aのような入力シートを用いる。図5のマネープラン・カルテ4aでは、家計簿チェック、貯蓄・保険チェック、家族構成、これから5年間の予定・目標、相談したいこと、趣味・私の性格の各記入欄が用意されている。
このマネープラン・カルテ4aを自動診断サーバ2から専用の情報入力フォームによって提供すれば、ユーザは情報入力を簡単に行うことができる。このような入力シートへの情報入力は、自動診断サーバ2の入力操作ガイドによる対話式入力としてもよいし、入力シートを一旦ユーザ端末1にダウンロードして、情報入力後に自動サーバ2に送信するようにしてもよい。
次に、ユーザ情報受付手段11とユーザ情報ファイル12とについて説明する。ユーザ情報受付手段11は、インターネット3を介してユーザ端末1から送信されたユーザ情報4を受信して、ユーザ情報ファイル12に格納する。本ファイナンシャルプラン自動診断システム10の利用形態を会員制とする場合には、ユーザ情報受付手段11に認証手段を備えるようにして、ユーザの利用者資格をチェックする。例えば、ユーザに会員番号とパスワードの入力を求め、事前に登録された番号との照合を行う。このとき、正規のユーザに対しては、本システムの利用を何回でも許可したり、知識ベース情報14a(図2参照)の検索と閲覧を許可するようにしてもよい。また、ゲスト参加のユーザに対しては、1回だけの利用を許可し、知識ベース情報14aの閲覧を制限したり不許可にするなどしてもよい。
次に、図2を参照して知識ベース情報ファイル14について説明する。図2は知識ベース情報ファイル14の論理構成図である。図2に示すように、知識ベース情報ファイル14は、その内部に知識ベース情報14aを有している。この知識ベース情報14aは、ファイナンシャルプランに係る金融情報14b、年金情報14c、保険情報14d、不動産情報14e、税務情報14f、相続・事業継承情報14gの各情報を含んでいる。なお、図2ではこれら6分野に跨る情報を共通情報14hとして記載している。
金融情報14bは、預貯金や有価証券などの金融商品リスト、住宅や自動車などのローン商品リスト、投資信託に関する格付リスト等の情報を含む。ここで、金融商品やローン商品は、予めその商品の特徴に応じて分類や重み付けをしておく。例えば、金融商品の場合、ローリスク、ミドルリスク、ハイリスクの各タイプ別分類を行う。また、金利上昇時には信託商品が適し、金利低下時には株式が適するなどの色分けをしておく。
年金情報14cは、国民年金や厚生年金などの公的年金に関する年金保険料、標準報酬月額表、受給資格要件、受給額算出式等の情報を含む。また、年金制度のあらまし、種別変更届出、年金給付の経過措置等の制度情報も含めておく。
保険情報14dは、生命保険や損害保険などの保険商品リスト、保険金受取時の課税種別、課税額算出式等の情報を含む。保険商品は商品ごとに保険料、保険金、配当金、解約返戻金などの情報を含める。また、金融商品の場合と同様に、予めその商品の特徴に応じて分類や重み付けをしておく。
不動産情報14eは、土地評価方式別の評価額算出式、不動産の売買や取得に伴う課税種別、課税額算出式、不動産所得計算に用いる減価償却費算出式等の情報を含む。また、不動産売買の手続き手順、土地有効利用方法、建築物の用途制限、地域分類と用途例、法的な許認可や届出等の情報も含めておく。
税務情報14fは、所得税に関する所得分類と課税額算出式、給与所得の簡易算出表、各種控除額算出式等の所得税情報や、法人税に関する所得区分と税率などの法人税情報を含む。また、有価証券譲渡に伴う課税種別と課税額算出式、配当所得に伴う課税額算出式等の情報のほか、毎年のように実施される税制改正のあらましなどの制度情報も含めておく。
相続情報14gは、相続に関する相続税の課税額算出式、各種控除額算出式、延納や物納の方法、財産の評価方法、相続に伴う各種届出等の相続情報を含む。
また、事業継承に関する事業継承対策リスト、会社規模判定表、持株割合による株式評価方法、資産価額算出式等の事業継承情報を含む。また、贈与に関する贈与税額算出式、控除要件等の贈与情報も含めておく。
共通情報14hは、前記した6分野に跨る種々の情報である。例えば、主要金利指標や物価動向指数などの金融統計データ、公的融資リスト、モデル別家計データ、冠婚葬祭費用、健康保険や介護保険の情報、各分野に関するFAQ(Frequently Asked Questions:よくある質問集)などを含めておく。これらの情報はそれぞれ各分野の情報に含めるようにしてもよい。
これらの情報からなる知識ベース情報14aは、知識ベース情報入力手段13によって知識ベース情報ファイル14に格納される。この知識ベース情報14aの入力操作は、本ファイナンシャルプラン自動診断システム10の管理者のみに許可が与えられ、この管理者は自動診断サーバ2の入力装置24(図4参照)を用いて入力を行う。ここで、ユーザ情報4に含まれる家計データの一部を自動的に知識ベース情報14aに取り込んで反映させるようにしてもよい。職業別や地域別に家計データを順次蓄積すれば、経験値に基づくより的確な診断を行うことができる。
次に、図3を参照して自動診断処理手段15について説明する。自動診断処理手段15は、知識ベース情報14aを参考にして、ユーザ端末1から送信されたユーザ情報4の現状分析と改善プランの策定を行う。図3に自動診断処理手段15の処理を含めた自動診断処理の全体フローチャートを示す。
図3に示すように、ユーザ情報受付手段11がユーザからユーザ情報4を受け付けて、ユーザ情報ファイル12に格納する(ステップ101)。次に、自動診断処理手段15が知識ベース情報14aを参考にして、ユーザ情報4の現状分析を行う(ステップ102)。さらに、現状分析の結果から問題点を抽出し(ステップ103)、問題点の解決策をシミュレーションして、改善プランを策定する(ステップ104)。提案書出力手段16がこの現状分析結果と改善プラン策定結果を提案書5として作成し、ユーザに通知する(ステップ105)と共に、この提案書5を提案書ファイル17に格納する(ステップ106)。
自動診断処理手段15は、図3のステップ102からステップ104の処理を行う。ユーザ情報4に含まれる家計データを基礎データとして将来にわたる収支の推移を計算する。支出費目ごとの構成比率を算出して、健全度をチェックする。収支や負債が不健全であれば、改善のためのシミュレーションを行う。このようにして、現状の分析、問題点の抽出、改善プランの策定を行う。
ここで、図1に示すように、自動診断処理手段15の内部にキャッシュフロー計算手段18と知識ベース比較手段19とを備えて、ユーザ情報4からキャッシュフローを算出すると共に知識ベース情報14aとの比較を行うことによって、現状分析と改善プランの策定を行うようにすることができる。
キャッシュフロー計算手段18は、ユーザ情報4に含まれる各種データの中から、金銭の収支状況、貯蓄や運用に使用できる資金の状況などのキャッシュフローを計算する。現在の収入や支出が所定の変動率に従って推移するものと仮定し、主要イベントに必要な費用を盛り込んで、将来にわたっての収支データを算出してキャッシュフロー表(図6参照)に整理する。キャッシュフローの分析結果から、例えば、収入に対して支出が上回るようであれば、問題点として抽出する。住宅購入時のローン計算や金利変動に伴う各種のシミュレーションも行う。また、ユーザ情報4に記載された家族情報を基に、子供の出産・入学・就職・結婚、住宅や自動車の購入、親の介護、自身の定年退職、年金受給などの主要イベントをライフプラン表(図6参照)に整理する。
知識ベース比較手段19は、モデル別家計データなどの蓄積されている知識ベース情報14aとの比較を行う。例えば、保険料の受取額は必要死亡保障額の100%以上、住宅ローンの返済額は年収の25%以内、貯蓄率は給与の21%以上、賞与の43%以上など、経験的に割り出された目安を設けておき、これを満たすかどうかチェックする。また、子供の教育資金、住宅購入資金、老後の生活資金など、ある程度まとまった額の資金についても所定の基準値を設定しておき、この基準値に達しない場合は問題点として抽出する。
このようにして抽出された問題点に対する対策として、例えば、支出を抑制する場合には、保険料や住宅購入予算の減額を提案する。減額をいくらにすれば収支が健全になるかシミュレーションを行う。また、貯蓄や運用に回す余裕がある場合には、住宅ローンの繰上返済や金融商品の運用見直しなどのシミュレーションを行う。シミュレーションの結果は改善プランとして整理される。このとき、ユーザが何を優先するかの情報を求め、ユーザの意向を踏まえつつシミュレーションを行うこともできる。つまり、貯蓄重視、生活レベル維持、金融商品への投資リスクなど、ユーザの指向や性格的要素を加味して改善プランを策定する。
現状分析結果と改善プランの策定結果は、提案書出力手段16によって提案書5として作成され、ユーザに通知される。この提案書5は診断コメントと帳票から構成される。診断コメントとしては、各種計算に用いた前提条件、問題点や改善策が記載(図示せず)される。また、帳票については、図6から図8にそれぞれ一例を示す。図6はライフプラン表とキャッシュフロー表の一例、図7は収入と支出のグラフ例、図8は預貯金等と借入金のグラフ例である。
図6に示すライフプラン表とキャッシュフロー表は、ユーザが計画しているイベントを年次別に記載したライフプラン表と、予測される収支データを年次別に算出したキャッシュフロー表とを一覧表にまとめたものである。このライフプラン表とキャッシュフロー表は、ユーザ情報4に基づいて作成される。ライフプラン表(図6の上部)には、家族一人一人の主要イベントが年齢と共に記載される。キャッシュフロー表(図6の下部)に記載される収入については、現収入が所定の賃金上昇率に従って増加するものとして計算される。支出については、現支出をベースに物価上昇率、家族増や自動車購入などに伴う支出を加味して計算される。ここで、キャッシュフローは収支差額欄に示される額とその年次推移で、収入合計−(経常支出+一時支出)で算出される。
図7に示す収入と支出グラフ及び図8に示す預貯金等と借入金グラフは、図6のキャッシュフロー表における収支データや負債・貯蓄データの年次別推移をそれぞれグラフ化したものである。このようなグラフを出力することによって、ユーザは将来にわたるマネープランを一目で把握することができる。また、図8の預貯金等と借入金グラフに、ユーザの目標貯蓄額をライン引きするなども簡単にできる。
このような帳票は、現状の家計データが所定の前提条件で推移するものとした場合の帳票に加え、シミュレーションによる改善後の帳票も作成される。現状と改善後の二通りの帳票が作成されることによって、ユーザは自己のライフプランに関する試算データを手軽に入手することができる。
このように、ユーザ情報4からキャッシュフローを算出すると共に知識ベース情報14aとの比較を行うことによって、収支のバランス、家計の健全度など、現状分析による問題点の抽出を的確に行うことが可能となる。また、知識ベース情報14aに含まれる種々の情報を参考にして問題点の解決策をシミュレーションして、より好ましい改善プランを策定することも容易に可能となる。ユーザ情報4と提案書5は本システム内に保管されるため、入力データを変えて複数の提案書を作成させ比較することも可能である。
本ファイナンシャルプラン自動診断システム10では、キャッシュフローの分析のほか、金融商品や保険商品の見直しによる運用利回り計算、年金額の試算、住宅ローンの繰上返済計算、財産の評価額算出、相続・事業継承時の課税額算出など、前記した6分野に係るファイナンシャルプランの試算を行うことができる。また、情報諸官庁への各種届出に必要な書類の様式例や記入例などを知識ベース情報ファイル14から取り出すこともできる。さらに、制度情報などに関するFAQを自動的に提供することも容易にできる。このように、本ファイナンシャルプラン自動診断システム10を利用すれば、ユーザは個別の専門家に相談しなくても、手軽にファイナンシャルプランの自動診断が受けることができ、関連する参考情報も入手することが可能となる。
次に、このような処理を行う自動診断サーバ2のハードウェア構成について説明する。図4は自動診断サーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4において、自動診断サーバ2全体を統括的に制御する制御処理部21に記憶装置22が接続されている。制御処理部21には、入出力制御部23を介してキーボードやマウス等からなる入力装置24、入出力データのモニタに用いる表示装置25、各種情報を出力する出力装置26及び通信部27がそれぞれ接続されている。
制御処理部21は、CPU及び内部メモリによって構成され、OS(Operating System)のほか、自動診断に係る制御処理と管理を行う各種のプログラムが展開される。例えば、インターネット3上でのサーバ機能を果たすWWWサーバソフト、ホームページを媒介として各種情報の閲覧と検索を容易にするブラウザソフト、ユーザ情報4の受付とユーザ情報ファイル12への格納を制御するユーザ情報管理プログラム、知識ベース情報14aの入力と知識ベース情報ファイル14への格納を制御する知識ベース情報管理プログラム、ユーザ情報4のキャッシュフロー計算や知識ベース情報14aとの比較などを行う自動診断プログラム、診断結果を提案書5として作成し出力する提案書出力プログラム、作成した提案書5の提案書ファイル17への格納を制御する提案書管理プログラム等である。
ユーザ情報入力手段11、知識ベース情報入力手段13、自動診断処理手段15、キャッシュフロー計算手段18、知識ベース比較手段19及び提案書出力手段16は、前記したハードウェアとこれらのプログラムによってその機能を実現している。
記憶装置22は、ハードディスクや光磁気ディスク等によって構成され、その内部にユーザ情報ファイル12、知識ベース情報ファイル14及び提案書ファイル17をそれぞれ有している。
以上、本ファイナンシャルプラン自動診断システム10の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、広く変形して実施可能である。例えば、自動診断サーバ2は地域ごとに同じものを設置して、アクセス性を高めるようにしてもよい。また、インターネット3と専用線を併用したイントラネットの構成としてもよい。さらに、本システムの利用料金を有料にも無料にも設定できる。ユーザに知識ベース情報14aの閲覧を許可するとき、利用料金のランクとアクセス権のレベルとを対応付けるようにしてもよい。
インターネットを利用したファイナンシャルプラン自動診断システムのブロック構成図である。 知識ベース情報ファイルの論理構成図である。 自動診断処理の全体フローチャートである。 ファイナンシャルプラン自動診断システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 ユーザ情報の入力に用いられるマネープラン・カルテの一例である。 提案書に含まれるライフプラン表とキャッシュフロー表の一例である。 提案書に含まれる収入と支出グラフの一例である。 提案書に含まれる預貯金と借入金グラフの一例である。
符号の説明
1 ユーザ端末
2 自動診断サーバ
3 インターネット
4 ユーザ情報
4a マネープラン・カルテ
5 提案書
11 ユーザ情報受付手段
12 ユーザ情報ファイル
13 知識ベース情報入力手段
14 知識ベース情報ファイル
14a 知識ベース情報
15 自動診断処理手段
16 提案書出力手段
17 提案書ファイル
18 キャッシュフロー計算手段
19 知識ベース比較手段

Claims (3)

  1. ファイナンシャルプランに係る金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承のうち少なくともいずれか一つの情報を含むユーザ情報を受け付けてこのユーザ情報の自動診断を行うファイナンシャルプラン自動診断システムであって、
    前記ユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
    受け付けた前記ユーザ情報を格納するユーザ情報ファイルと、
    金融、年金、保険、不動産、税務、相続・事業継承に関する知識ベース情報を格納する知識ベース情報ファイルと、
    前記知識ベース情報の入力を行う知識ベース情報入力手段と、
    前記知識ベース情報を参考にして、前記ユーザ情報の現状分析と改善プランの策定を行う自動診断処理手段と、
    前記自動診断処理手段によって処理された現状分析結果と改善プラン策定結果とを提案書として出力する提案書出力手段と、
    出力された前記提案書を格納する提案書ファイルと、
    を備えたことを特徴とするファイナンシャルプラン自動診断システム。
  2. 前記自動診断処理手段が、前記ユーザ情報のキャッシュフロー計算を行うキャッシュフロー計算手段と、前記ユーザ情報と前記知識ベース情報との比較を行う知識ベース比較手段とを備え、前記ユーザ情報からキャッシュフローを算出すると共に知識ベース情報との比較を行うことによって、現状分析と改善プランの策定とを行うこと、を特徴とする請求項1に記載のファイナンシャルプラン自動診断システム。
  3. 前記ユーザ情報の受付と前記提案書の出力とを、インターネットを用いて可能としたこと、を特徴とする請求項1又は2に記載のファイナンシャルプラン自動診断システム。
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