JP2019108713A - 車両用防護柵のビーム材 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用防護柵の向こう側に存在するものの視認性を向上させ、かつ軽量化及び車両用防護柵を設置が容易な車両用防護柵のビーム材を提供する。【解決手段】板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる、車両用防護柵のビーム材であって、板材は、複数の支柱のそれぞれに固定される長手方向に複数配置された取付部と、隣合う取付部の間に位置する面に貫通した孔と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用防護柵のビーム材に関し、特にビーム材の構造に関する。
一般道路や高速道路に設けられる車両用防護柵として、ガードレールが設置されている。これらの車両用防護柵は、進行方向を誤った車両が路外に逸脱するのを防ぐとともに、路肩側の歩道を通行する歩行者等を保護する。特許文献1に開示されているように、車両用防護柵として、所定の間隔に立設された支柱に金属製の板材を波状に成形したビーム材を固定したものが用いられている。
特開2007−211448号公報
特許文献1に開示されている車両用防護柵は、金属製の板材を波状に成形したビーム材を使用している。よって、道路側から路肩の歩道を見た時に、車両用防護柵のビーム材の向こう側にあるものが視認できない。例えば、背の低い子供や、三輪車に乗った子供等は、車両用防護柵のビーム材に隠され、道路を走る車両の運転者から視認されにくいという課題があった。
車両用防護柵を設置するにあたり、立設された支柱にビーム材を固定するが、その際に作業者がビーム材を所定の高さに支持しながらビーム材を支柱に固定する。近年、作業者は高齢化が進んでおり、車両用防護柵においても作業負荷の少ないものが望まれている。特許文献1に開示されている車両用防護柵は、ビーム材の重量が重く、設置する作業者に負担がかかるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、車両用防護柵の向こう側に存在するものの視認性を向上させ、かつ軽量化及び車両用防護柵を設置が容易な車両用防護柵のビーム材を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用防護柵のビーム材は、板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる、車両用防護柵のビーム材であって、前記板材は、複数の前記支柱のそれぞれに固定される長手方向に配置された複数の取付部と、隣合う前記取付部の間に位置する面に貫通した孔と、を備える。
上記の構成により、車両用防護柵のビーム材は、車両用防護柵の向こう側の視認性が向上するため、安全性が向上する。また、ビーム材自体の重量が軽減し、車両用防護柵設置の際の作業者の負担が軽減する。
本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の正面図である。 図1の車両用防護柵の支柱の側面図である。 図1の車両用防護柵の支柱の上面図である。 図1のビーム材の固定用ボルト孔、接続用ボルト孔、及び貫通孔の位置関係を説明する模式図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵のビーム材を示す正面図である。 図5のビーム材の断面を示す図である。 図5のビーム材の固定用ボルト孔及び接続用ボルト孔の位置関係を説明する模式図である。 本発明の実施の形態3に係る車両用防護柵のビーム材を示す正面図である。 図8のビーム材の断面を示す図である。 図8のビーム材の固定用ボルト孔及び接続用ボルト孔の位置関係を説明する模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の正面図である。図1は、車両が通行する道路側から見た図である。車両用防護柵100は、道路の路肩に設置されている。車両用防護柵100は、道路を通行する車両が進行方向を誤った場合に、道路外、すなわち対向車線又は歩道等に逸脱するのを防ぐ。また、歩行者等が道路外の歩道等から道路内にみだりに出てくるのを抑制する。
車両用防護柵100は、地面に立設された支柱20と、支柱20に固定されたビーム材10とから構成される。支柱20は、地面に所定の間隔を持って立設されている。支柱20には、ビーム材10の取付部40が固定されている。ビーム材10は、金属製の板材を成形してつくられるものである。1つのビーム材10は、少なくとも2本の支柱20に固定される。ただし、更に多くの支柱20に固定されていてもよく、実施の形態1においては、ビーム材10の一端部に設けられた取付部40aが支柱20Aに、他端部に設けられた取付部40cが支柱20Cに固定されており、ビーム材10の中央部の取付部40bが支柱20Bに固定されている。
車両用防護柵100は、道路に沿って複数枚のビーム材10を接続させて構成される。互いに隣合ったビーム材10Aとビーム材10Bとは、取付部40同士を重ね合わせて、支柱20Aに固定されている。図1においては、2つのビーム材10Aとビーム材10Bとが接続されているが、車両用防護柵100は、更に多くのビーム材10を接続して構成されていてもよい。なお、ビーム材10A、10Bをまとめてビーム材10と呼ぶ場合がある。また、支柱20A、20B、20Cをまとめて支柱20、ビーム材10に設けられた取付部40a、40b、40cをまとめて取付部40と呼ぶ場合がある。
(ビーム材10の固定用ボルト孔11)
図2は、図1の車両用防護柵100の支柱20の側面図である。図3は、図1の車両用防護柵100の支柱20の上面図である。図2は、図1のA−A断面を示している。図3は、特に図1の矢印B方向からの図を示している。
ビーム材10は、ブラケット30を介して支柱20に固定されている。ビーム材10の取付部40には、固定用ボルト31が挿通できる固定用ボルト孔11が設けられている。ブラケット30は、中央部に支柱20に固定される支柱固定部33を有し、支柱固定部33を挟んで両端部34に、固定用ボルト31が挿通できる固定用ボルト挿通孔35を有する。ビーム材10は、固定用ボルト孔11に固定用ボルト31が挿通され、固定用ボルト31と固定用ナット32とを締結することによりブラケット30に固定される。ブラケット30は、ブラケット固定ボルト21とブラケット固定ボルト22とを締結することにより、支柱固定部33が支柱20に固定される。支柱固定部33は、支柱20の形状に沿った形状であるため、ブラケット固定ボルト21及びブラケット固定ボルト22により安定して支柱20に固定される。
1つのブラケット30には、2枚のビーム材10の取付部40が重ねられて固定されている。つまり、2枚のビーム材10は、固定用ボルト孔11同士が同じ位置に重なる様に組み合わされる。そして、固定用ボルト孔11に1つの固定用ボルト31が挿通され、固定用ボルト31に螺合した固定用ナット32を締めることにより、2枚のビーム材10は、1つの支柱20にブラケット30を介して固定される。
図1において、ビーム材10Bの固定用ボルト孔11a、11cは、ブラケット30の両端部34にそれぞれ設けられた固定用ボルト挿通孔35に対応する様に間隔が設定されている。また、固定用ボルト孔11a、11cは、固定用ボルト孔11bに隣合って設けられている。固定用ボルト孔11aと固定用ボルト孔11bとの間隔は、固定用ボルト孔11bと固定用ボルト孔11cとの間隔に等しい。なお、ビーム材10Bは、一方の取付部40aと、取付部40aに対しビーム材10Bの長手方向において隣合った取付部40bとの間に、複数の固定用ボルト孔11が設けられている。取付部40aと取付部40bとの間に設けられた複数の固定用ボルト孔11は、それぞれ等間隔に設けられている。つまり、図1においては、固定用ボルト孔11aと固定用ボルト孔11bとをブラケット30の固定用ボルト挿通孔35に対応させて、ビーム材10Bをブラケット30に固定しているが、例えば、固定用ボルト孔11bと固定用ボルト孔11dとをブラケット30の固定用ボルト挿通孔35に対応させることも可能である。つまり、ビーム材10の長手方向に複数形成された固定用ボルト孔11のうち選択した2つの固定用ボルト孔11は、ブラケット30の固定用ボルト挿通孔35に対応した間隔に配置されている。よって、適宜2つの固定用ボルト孔11を選択して、ブラケット30にビーム材10を固定しても良い。このように構成されることにより、支柱20Aと支柱20Bとの間隔が図1とは異なる間隔に設定されても、ビーム材10Bを支柱に固定することができる。例えば、車両用防護柵100を設置する際に障害となる物があったときに、支柱20の設置間隔を変更することができるため、環境に応じて車両用防護柵100を適用できるという利点がある。また、立設された支柱20の設置間隔の誤差が大きい場合であっても、ビーム材10を調整して取り付けることができるため、車両用防護柵100の設置が容易になる。
固定用ボルト孔11aから固定用ボルト孔11fまではビーム材10Bの長手方向に沿って配置されている。ビーム材10Bの他方の取付部40bにおける固定用ボルト孔11e、11fも、固定用ボルト孔11a、11bと同様な構成になっている。なお、固定用ボルト孔11a〜11fをまとめて固定用ボルト孔11と呼ぶ場合がある。なお、取付部40aと取付部40bとの間、及び取付部40bと取付部40cとの間に設けられた固定用ボルト孔11は、本発明の「隣合う前記取付部の間に位置する面に貫通した孔」に相当するものである。
図3に示される様に、ビーム材10は、長手方向に垂直な方向の断面が波形になっている。言い換えると、凹凸形状が形成されている。ビーム材10は、長手方向に垂直な断面において2つの山部と、2つの山部の間に谷部が形成されている。固定用ボルト孔11は、谷部の底部16に設けられている。固定用ボルト孔11が、谷部の底部16に設置されていることにより、支柱20からビーム材10の距離であるブロックアウト量を大きくとることができる。
(ビーム材10の接続用ボルト孔12)
図1に示される様に、車両用防護柵100において、ビーム材10Bは、一方の端部の取付部40aにおいて、隣合うビーム材10Aと接続されている。図3に示される様に、ビーム材10Aとビーム材10Bとは、長手方向に垂直な断面形状が同一に形成されているため、凹凸形状を合わせて重ねられている。ビーム材10Aとビーム材10Bとは、長手方向に垂直な断面において、2つの山部の頂部に接続用ボルト孔12が設けられており、それぞれに設けられた接続用ボルト孔12の位置が合うように重ねられている。ビーム材10Aとビーム材10Bとの接続用ボルト孔12には、接続用ボルト60が挿通される。挿通された接続用ボルト60に接続用ナット61が締結され、ビーム材10Aとビーム材10Bとは、重ねられている部分が離れないように結合されている。実施の形態1においては、ビーム材10Aとビーム材10Bとは、ビーム材10Bが道路側に位置する様に重ねられており、4箇所の接続用ボルト孔12において接続用ボルト60が締結されている。また、ビーム材10Bにおいて、ビーム材10Aと接続されている側と反対側の端部には、端部部材70が取り付けられている。端部部材70は、取付部40cにおいてビーム材10Bの表側に重ねられ、接続用ボルト60により締結されている。つまり、車両用防護柵100は、端部部材70が道路側、ビーム材10Bが路肩側に位置する様に重ねられ、固定されている。
接続用ボルト孔12は、ビーム材10の長手方向に複数設けられている。実施の形態1においては、接続用ボルト孔12a、12cにおいて接続用ボルト60が挿通されているが、同一形状の孔がビーム材10Bの長手方向に沿って等間隔に複数設けられている。ビーム材10Bに隣合っているビーム材10Aも同様に形成されている。そのため、例えばビーム材10Aとビーム材10Bとは、接続用ボルト孔12を長手方向に一間隔分ずらして重ねても接続用ボルト孔12の位置を合わせることができ、接続用ボルト孔12に接続用ボルト60を挿通させることができる。従来、車両用防護柵100の支柱20は、ビーム材10の取付部40に合わせた間隔に立設する必要があり、支柱20の間隔を精度良く立設するのが困難であるという課題があった。しかし、支柱20が等間隔に設置されていない場合においても、ビーム材10同士を重ね合わせる部分の長さを調整することができるため、車両用防護柵100の設置の自由度が高まる。なお、取付部40aと取付部40bとの間、及び取付部40bと取付部40cとの間に設けられた接続用ボルト孔12は、本発明の「隣合う前記取付部の間に位置する面に貫通した孔」に相当するものである。取付部40aと取付部40bとの間、及び取付部40bと取付部40cとの間は、図1の中間部50で示される範囲を意味する。
(ビーム材10の貫通孔13、14)
図1に示される様に、ビーム材10の山部の頂部17と谷部の底部16とを接続する傾斜部19には、貫通孔13がビーム材10の長手方向に沿って複数設けられている。また、図1において、ビーム材10の山部の頂部17の上側及び下側に位置する端部傾斜部18には、貫通孔14がビーム材10の長手方向に沿って複数設けられている。貫通孔13及び貫通孔14は、大きさを適宜設定することができる。ビーム材10の向こう側の視認性を向上させるためには、ビーム材10の表面において貫通孔13及び貫通孔14の占める面積が多い方が望ましい。
貫通孔13及び貫通孔14は、固定用ボルト孔11及び接続用ボルト孔12に対し、ビーム材10の長手方向における位置をずらして設けられている。すなわち、ビーム材10の長手方向において隣合う2つの固定用ボルト孔11の間の中央に位置するように、貫通孔13及び貫通孔14は配置されている。言い換えると、固定用ボルト孔11及び接続用ボルト孔12に対し、貫通孔13及び貫通孔14は千鳥配列になるように配置されている。なお、取付部40aと取付部40bとの間、及び取付部40bと取付部40cとの間に設けられた貫通孔13及び貫通孔14は、本発明の「隣合う前記取付部の間に位置する面に貫通した孔」に相当するものである。
図4は、図1のビーム材10の固定用ボルト孔11、接続用ボルト孔12、及び貫通孔13、14の位置関係を説明する模式図である。図4に示される様に、貫通孔13及び貫通孔14は、固定用ボルト孔11及び接続用ボルト孔12と比べて、ビーム材10の長手方向に長い長孔形状になっている。このように構成されることにより、ビーム材10は、道路側から見た時に向こう側を視認できる孔の面積が大きくなるため、視認性が向上する。また、隣合う固定用ボルト孔11又は接続用ボルト孔12同士の間隔Mは、貫通孔13及び貫通孔14の長さLよりも大きく設定されていることが望ましい。このように構成されることにより、ビーム材10の長手方向に垂直な方向の断面積の減少を抑えることができるため、車両用防護柵100は、強度の低下及びエネルギー吸収量の低下を抑えつつ、ビーム材10の向こう側の視認性を向上させることができる。
貫通孔13及び貫通孔14のビーム材10の長手方向に垂直な方向の幅Wは、固定用ボルト孔11及び接続用ボルト孔12の幅Hよりも小さく形成されている。これにより、固定用ボルト31又は接続用ボルト60が、貫通孔13又は貫通孔14に誤って挿入されることがなく、ビーム材10の組立て作業の効率が向上するという利点がある。
なお、実施の形態1に係るビーム材10は、固定用ボルト孔11及び接続用ボルト孔12に対し、貫通孔13及び貫通孔14は千鳥状になるように配置されているが、これだけに限定されない。例えば、固定用ボルト孔11、接続用ボルト孔12、貫通孔13、及び貫通孔14がビーム材10の長手方向に垂直方向に並べられていても良く、孔が図1の縦方向に5個以上並べられていても良い。この場合、ビーム材10の断面積が少なくなるが、ビーム材10を強度の高い材質にすることにより、強度及びエネルギー吸収量を確保することができる。このように構成されることにより、更にビーム材10の向こう側の視認性を向上させることができ、ビーム材10の軽量化も図ることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に係る車両用防護柵100に対し、ビーム材10に設けられた孔の位置及び形状を変更したものである。実施の形態2においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵200のビーム材210を示す正面図である。図6は、図5のビーム材210の断面を示す図である。ビーム材210は、実施の形態1に係る車両用防護柵100のビーム材10と置換して支柱20に取り付けられるものである。図5に示されるビーム材210は、固定用ボルト孔211及び接続用ボルト孔212が実施の形態1よりも狭い間隔で多数設けられている。
ビーム材210は、実施の形態1に係るビーム材10の貫通孔13、14に相当するものは設けられていない。つまり、ビーム材210の長手方向に垂直な断面における凹凸形状の山部の頂部17及び谷部の底部16に孔が設けられているが、山部の頂部17と谷部の底部16とを繋ぐ傾斜部19、及び山部の頂部17の上側及び下側に位置する端部傾斜部18には、孔が設けられていない。このように構成されることにより、山部の頂部17と谷部の底部16とは孔が多く設けられ、頂部17及び底部16は肉抜き部が多いが、長手方向に垂直な断面におけるビーム材210の断面積の減少がおさえられる。よって、ビーム材210は、強度の低下及びエネルギー吸収量の低下を抑えつつ、ビーム材210の向こう側の視認性を向上させることができる。
図7は、図5のビーム材210の固定用ボルト孔211及び接続用ボルト孔212の位置関係を説明する模式図である。
ビーム材210を支柱20に取り付ける場合、固定用ボルト31が挿通される固定用ボルト孔211は、間に固定用ボルト孔211を2つ挟んだ位置関係になっている。つまり、図7において、一方の固定用ボルト31が固定用ボルト孔211aに挿通されるとすると、他方の固定用ボルト31は固定用ボルト孔211dに挿通される。ただし、固定用ボルト31が挿通される固定用ボルト孔211は、ブラケット30に設けられた固定用ボルト挿通孔35の位置に応じて適宜変更することができる。
隣合う2つのビーム材210同士を接続する接続用ボルト60が挿通される接続用ボルト孔212は、間に接続用ボルト孔212を2つ挟んだ位置関係になっている。つまり、図7において、一方の接続用ボルト60が接続用ボルト孔212aに挿通されるとすると、他方の接続用ボルト60は接続用ボルト孔212dに挿通される。ただし、隣合う2つのビーム材210は、接続用ボルト孔212の位置が揃うように重ねられるため、接続用ボルト60の締結位置は、適宜変更することができる。また、締結する接続用ボルト60の数を増やすことも容易である。締結する接続用ボルト60の数を増やすと、隣合う2つのビーム材210が重ねられた部分が互いに離れるのを抑制できる。そのため、車両用防護柵200に車両等が衝突した際に、ビーム材210の間に金属片が挟まるのを抑制することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3は、実施の形態1に係る車両用防護柵100に対し、ビーム材10に設けられた孔の位置及び形状を変更したものである。実施の形態3においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る車両用防護柵300のビーム材310を示す正面図である。図9は、図8のビーム材310の断面を示す図である。ビーム材310は、実施の形態1に係る車両用防護柵100のビーム材10と置換して支柱20に取り付けられるものである。図7に示されるビーム材310は、固定用ボルト孔311及び接続用ボルト孔312が実施の形態1よりもビーム材310の長手方向に長く形成されている。更に、固定用ボルト孔311及び接続用ボルト孔312同士の間隔も狭くなっている。
ビーム材310は、実施の形態1に係るビーム材10の貫通孔13、14に相当するものは設けられていない。つまり、ビーム材310の長手方向に垂直な断面における凹凸形状の山部の頂部17及び谷部の底部16に孔が設けられているが、山部の頂部17と谷部の底部16とを繋ぐ傾斜部19、及び山部の頂部17の上側及び下側に位置する端部傾斜部18には、孔が設けられていない。このように構成されることにより、山部の頂部17と谷部の底部16とは孔が多く設けられ、頂部17及び底部16は肉抜き部が多いが、長手方向に垂直な断面におけるビーム材310の断面積の減少がおさえられる。よって、ビーム材310は、強度の低下及びエネルギー吸収量の低下を抑えつつ、ビーム材310の向こう側の視認性を向上させることができる。
図10は、図8のビーム材310の固定用ボルト孔311及び接続用ボルト孔312の位置関係を説明する模式図である。
ビーム材310を支柱20に取り付ける場合、2本の固定用ボルト31は、同じ固定用ボルト孔311に挿通させることができる。つまり、図8において、固定用ボルト31が固定用ボルト孔311aに挿通されるとすると、他方の固定用ボルト31は固定用ボルト孔311aに挿通される。ただし、固定用ボルト31が挿通される固定用ボルト孔311は、ブラケット30に設けられた固定用ボルト挿通孔35の位置に応じて適宜変更することができる。例えば、図10において、一方の固定用ボルト31を固定用ボルト孔311aに、他方の固定用ボルト31を固定用ボルト孔311bに挿通させても良い。このように構成されることにより、ビーム材310を支柱20に固定する際に、固定用ボルト31の位置を自由に変更できるため、ビーム材310を調整して取り付けることができるため、車両用防護柵300の設置が容易になる。実施の形態3のビーム材310は、実施の形態1に係るビーム材10及び実施の形態2に係るビーム材210と比較して、固定用ボルト穴311が長手方向に長く形成されているため、より固定用ボルト31の締結位置を微調整し易いという利点がある。
隣合う2つのビーム材310同士を接続する接続用ボルト60は、同じ接続用ボルト孔312に挿通させることができる。つまり、図10において、接続用ボルト60が接続用ボルト孔312aに挿通されるとすると、他方の固定用ボルト31も接続用ボルト孔312aに挿通される。ただし、隣合う2つのビーム材310は、接続用ボルト孔312の位置が揃うように重ねられるため、接続用ボルト60の締結位置は、適宜変更することができる。また、締結する接続用ボルト60の数を増やすことも容易である。締結する接続用ボルト60の数を増やすと、隣合う2つのビーム材310が重ねられた部分が互いに離れるのを抑制できる。そのため、車両用防護柵300に車両等が衝突した際に、ビーム材310の間に金属片が挟まるのを抑制することができる。
10 ビーム材、10A ビーム材、10B ビーム材、11 固定用ボルト孔、11a 固定用ボルト孔、11b 固定用ボルト孔、11c 固定用ボルト孔、11d 固定用ボルト孔、11e 固定用ボルト孔、11f 固定用ボルト孔、12 接続用ボルト孔、12a 接続用ボルト孔、12c 接続用ボルト孔、13 貫通孔、14 貫通孔、16 底部、17 頂部、18 端部傾斜部、19 傾斜部、20 支柱、20A 支柱、20B 支柱、20C 支柱、21 ブラケット固定ボルト、22 ブラケット固定ボルト、30 ブラケット、31 固定用ボルト、32 固定用ナット、33 支柱固定部、34 両端部、35 固定用ボルト挿通孔、40 取付部、40a 取付部、40b 取付部、40c 取付部、60 接続用ボルト、61 接続用ナット、70 端部部材、100 車両用防護柵、200 車両用防護柵、210 ビーム材、211 固定用ボルト孔、211a 固定用ボルト孔、211b 固定用ボルト孔、211d 固定用ボルト孔、212 接続用ボルト孔、212a 接続用ボルト孔、212d 接続用ボルト孔、300 車両用防護柵、310 ビーム材、311 固定用ボルト孔、312 接続用ボルト孔、312a 接続用ボルト孔、B 矢印。

Claims (10)

  1. 板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる、車両用防護柵のビーム材であって、
    前記板材は、
    複数の前記支柱のそれぞれに固定される長手方向に配置された複数の取付部と、
    隣合う前記取付部の間に位置する面に貫通した孔と、を備える、車両用防護柵のビーム材。
  2. 前記孔は、
    前記板材の長手方向に複数形成される、請求項1に記載の車両用防護柵のビーム材。
  3. 前記孔は、
    前記板材の長手方向に垂直な方向に複数形成される、請求項1又は2に記載の車両用防護柵のビーム材。
  4. 前記孔は、
    前記板材の長手方向の所定の位置において、前記板材の長手方向に垂直な方向に5個以上並べられて配置される、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  5. 前記孔は、
    千鳥配列されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  6. 前記取付部は、
    前記支柱に固定するための固定用ボルトが挿通される固定用ボルト孔を有し、
    前記固定用ボルト孔は、
    前記孔と同一形状である、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  7. 前記板材は、
    前記固定用ボルトが挿通される固定用ボルト挿通孔を備えるブラケットにより前記支柱に固定され、
    前記板材の長手方向に複数形成された前記孔のうち選択した2つの前記孔は、
    前記ブラケットの前記固定用ボルト挿通孔に対応した間隔に配置されている、請求項6に記載の車両用防護柵のビーム材。
  8. 前記取付部は、
    複数の前記板材を接続するための接続用ボルトが挿通される接続用ボルト孔を有し、
    前記接続用ボルト孔は、
    前記孔と同一形状である、請求項1〜7の何れか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  9. 前記取付部は、
    前記支柱に固定するための固定用ボルトが挿通される固定用ボルト孔と、
    複数の前記板材を接続するための接続用ボルトが挿通される接続用ボルト孔と、を有し、
    前記板材は、
    長手方向に垂直な断面が凹凸形状に形成され、
    前記凹凸形状は、
    2つの山部と、前記山部の間に形成された谷部と、を備え、
    前記固定用ボルト孔は、
    前記谷部の底部に設けられ、
    前記接続用ボルト孔は、
    前記山部の頂部に設けられる、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  10. 前記孔は、
    前記頂部及び前記底部以外の部分に設けられている、請求項9に記載の車両用防護柵のビーム材。
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