JP2019108685A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成によって複数のミラーを正確な使用位置に位置決めすることが可能な建設機械を提供する。【解決手段】走行体2と、旋回体3と、旋回体3の前部に設けられた運転室32と、旋回体3における運転室32の側方に設けられ、車高方向に延在する軸部361を有する手摺り36と、を備えた油圧ショベル1であって、一対のミラー51,52を支持する支持棒6と、一対のミラー51,52が使用位置と格納位置との間を移動可能となるように、支持棒6の両端部を軸部361に連結する一対の連結部材71,72と、軸部361の外周面に設けられた位置決め突起364,365と、を有し、位置決め突起364,365は、少なくとも一対の連結部材71,72のいずれかと係合して、使用位置で各連結部材71,72を軸部361の軸方向及び周方向に位置決め可能である。【選択図】図4
Description
本発明は、オペレータが車体の側方を確認するためのミラーが設けられた建設機械に関する。
油圧ショベル等の建設機械では、運転室とは反対の側方がオペレータから見え難いため、運転室とは反対の側方にミラーを取り付けてオペレータの視認性を確保している。このミラーは車体の側方に張り出した所定の使用位置で使用され、建設機械をトレーラ等に載置して作業現場まで輸送する場合などは、ミラーが邪魔にならないよう車体側の所定の格納位置へ折り畳んで格納される。車体が大型化すると、オペレータの視認性を向上させる観点から、複数のミラーが取り付けられることがあるが、その場合、使用時又は格納時には複数のミラーを1つずつ動かす必要があり、作業が煩雑となる。
そこで、例えば、特許文献1には、水平方向に回転自在に支持された支持軸体と、支持軸体の外周面から張り出して形成され、複数のミラーがまとめて装着された枠部と、を有するミラー支持体が開示されている。支持軸体の基端部には駆動装置が接続されており、この駆動装置に備えられたウォームギア機構が付設されるモータにより駆動されることで、枠部は支持軸体を中心として回転する。これにより、枠部に装着された複数のミラーをまとめて所定の位置まで動かすことができる。
しかしながら、特許文献1に記載のミラー支持体では、複数のミラーが装着されている分その重量が重くなるため、駆動源であるモータも大型化してしまう。また、駆動装置を用いて複数のミラーの位置決めを行っているため、例えば、車体に生じた振動等により駆動装置を構成する各種の部品が故障した場合には、複数のミラーを正確に位置決めし難くなる。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成によって複数のミラーを正確な使用位置に位置決めすることが可能な建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、走行体と、前記走行体の上方に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前部に設けられた運転室と、前記運転室の側方に設けられ、車高方向に延在する軸部を有する手摺りと、を備えた建設機械であって、複数のミラーを支持する支持棒と、前記複数のミラーが使用位置と格納位置との間を移動可能となるように、前記支持棒の両端部を前記軸部にそれぞれ連結する連結部材と、前記軸部の外周面に設けられた位置決め突起と、を有し、前記位置決め突起は、前記連結部材と係合して、前記使用位置で前記連結部材を前記軸部の軸方向及び周方向に位置決め可能であることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成によって複数のミラーを正確な使用位置に位置決めすることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施形態に係る建設機械の一態様として、クローラ式の油圧ショベルについて説明する。
<油圧ショベル1の全体構成>
まず、油圧ショベル1の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
まず、油圧ショベル1の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係る油圧ショベル1がトレーラ100に載置された状態を示す外観側面図である。図2は、油圧ショベル1の概略上面図である。なお、以下の説明では、油圧ショベル1が路面を走行する際の状態を基準として、油圧ショベル1の進行方向の前側を車体の前方とし、進行方向の後側を車体の後方とする。また、車体の車幅方向(左右方向)のうち、前方を向いた状態のオペレータの左手側を左方とし、右手側を右方とする。
油圧ショベル1は、走行体2と、走行体2の上方に旋回装置30を介して旋回可能に設けられた旋回体3と、旋回体3の前方に取り付けられて掘削等の作業を行うフロント作業機4と、を備えている。
走行体2は、クローラ21と、クローラ21を回転駆動させるための走行モータ22と、を有しており、走行モータ22の駆動力によりクローラ21を地面に接触させた状態で回転させて車体を移動させる。なお、クローラ21及び走行モータ22はいずれも、左右にそれぞれ設けられているが、図1では右側のクローラ21及び走行モータ22のみを示している。また、油圧ショベル1では、走行体2はクローラ式であるが、これに限らず、例えばホイール式の走行体であってもよい。
旋回体3は、旋回フレーム31と、オペレータが搭乗する運転室32と、車体が傾倒しないようにバランスを保つためのカウンタウェイト33と、エンジン等の各機器を内部に収容する機械室34と、を備えている。
図2に示すように、運転室32は旋回体3の前部に、カウンタウェイト33は旋回体3の後部に、それぞれ設けられており、機械室34は運転室32とカウンタウェイト33との間に配置されている。油圧ショベル1では、車幅方向の中央部にフロント作業機4が配置されており、運転室32は、フロント作業機4の左側方に配置されている。
旋回体3におけるフロント作業機4の右側方には、階段35及び手摺り36が設けられており、これら階段35及び手摺り36は、例えば、油圧ショベル1のメンテナンス作業等を行う際に使用される。図1に示すように、手摺り36は、車高方向(上下方向)に延在する軸部361を有しており、軸部361には車高方向に並んだ一対のミラー51,52が取り付けられている。
フロント作業機4は、基端部が旋回フレーム31に回動可能に取り付けられたブーム41と、ブーム41の先端部に回動可能に取り付けられたアーム42と、アーム42の先端部に回動可能に取り付けられたバケット43と、を備えている。ブーム41は旋回体3に対して上下方向に回動(俯仰)し、アーム42はブーム41に対して前後方向に回動し、バケット43はアーム42に対して前後方向に回動する。
バケット43は、土砂等の荷を掬い上げて所定の位置に荷を下ろすものである。このバケット43は、例えば、木材や岩石、廃棄物等を掴むグラップルや、岩盤を掘削するブレーカ等のアタッチメントに変更することが可能である。これにより、油圧ショベル1は、作業内容に適したアタッチメントを用いて、掘削や破砕等を含む様々な作業を行うことができる。
また、フロント作業機4は、旋回体3とブーム41とを連結するブームシリンダ41Aと、ブーム41とアーム42とを連結するアームシリンダ42Aと、アーム42とバケット43とを連結するバケットシリンダ43Aと、これらの各シリンダ41A,42A,43Aへ作動油を導くための複数の配管(不図示)と、を有している。
ブームシリンダ41Aはロッドを伸縮させてブーム41を駆動し、アームシリンダ42Aはロッドを伸縮させてアーム42を駆動し、バケットシリンダ43Aはロッドを伸縮させてバケット43を駆動する。
図1に示すように、油圧ショベル1は、トレーラ100等の輸送車両に載置されて作業現場に輸送される。輸送時には、法規で定められた高さ制限内に油圧ショベル1を収める必要があるため、トレーラ100上でフロント作業機4を輸送姿勢にする。具体的には、ブーム41を前方に伸ばした状態でアーム42をブーム41の下側に折り畳んだ姿勢にする。
また、輸送時において車幅方向についても制限を受ける場合には、車体から側方に突出している各部品も車幅内に収まるように格納される。したがって、例えば、一対のミラー51,52は、格納位置と鏡面が後方を向いた使用位置との間を移動可能となるように、手摺り36の軸部361に取り付けられている。
そこで、以下において、手摺り36に対する一対のミラー51,52の取り付け構造について、実施形態ごとに説明する。なお、以下の説明では、一対のミラー51,52のうち、上側に配置されたミラーを「上側ミラー51」とし、下側に配置されたミラーを「下側ミラー52」とする。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る油圧ショベル1における手摺り36に対する上側ミラー51及び下側ミラー52の取り付け構造について、図3及び図4を参照して説明する。
第1実施形態に係る油圧ショベル1における手摺り36に対する上側ミラー51及び下側ミラー52の取り付け構造について、図3及び図4を参照して説明する。
図3A及び図3Bは、手摺り36に対する上側ミラー51及び下側ミラー52の位置関係を示し、図3Aは使用位置に上側ミラー51及び下側ミラー52が配置された状態であり、図3Bは格納位置に上側ミラー51及び下側ミラー52が配置された状態である。図4A及び図4Bは、第1実施形態に係る位置決め突起364及び上側連結部材71の構成を示し、図4Aは上側連結部材71が分解された状態を示す斜視図、図4Bは使用位置で上側連結部材71を手摺り36に固定させた状態を示す斜視図である。
図3A及び図3Bに示すように、手摺り36は、車幅方向に延在する基端部362を有しており、基端部362の一端(左端)が旋回フレーム31の前面に固定されている。軸部361は、基端部362の他端(右端)側から上方に向かって延在しており、軸部361の下端と基端部362の他端とは、湾曲部363によって滑らかに接続されている。
手摺り36は、断面円形状の棒状部材(例えば、パイプ等)を屈曲して形成されており、軸部361、基端部362、及び湾曲部363は一部材によって形成されている。本実施形態では、軸部361の中央部分と旋回フレーム31とが補強部材37で接続されることにより、手摺り36が補強されている。
上側ミラー51及び下側ミラー52は、支持棒6に装着されて支持されている。この支持棒6は、断面円形状の棒状部材(例えば、パイプ等)を屈曲して形成されており、一対の連結部材71,72を介して軸部361に連結されている。一対の連結部材71,72は、支持棒6の車高方向の両端部に、すなわち、軸部361の軸方向(車高方向)に沿って支持棒6の高さ分の間隔を空けて設けられている。
なお、以下の説明では、一対の連結部材71,72のうち、上側に配置された連結部材を「上側連結部材71」とし、下側に配置された連結部材を「下側連結部材72」とする。また、上側連結部材71と下側連結部材72とは互いに同様の構成であるため、図4A及び図4Bでは上側連結部材71側のみを示すと共に、以下では上側連結部材71を例に挙げて説明する。
支持棒6は、車高方向に延在して上側ミラー51を支持する上側支持部61と、車高方向に延在して下側ミラー52を支持する下側支持部62と、上側支持部61の下端と下側支持部62の上端とを接続する接続部63と、上側支持部61の上端側から上側連結部材71に向かって延出する上側延出部64と、下側支持部62の下端側から下側連結部材72に向かって延出する下側延出部65と、上側支持部61と上側延出部64とを滑らかに接続する上側屈曲部66と、下側支持部62と下側延出部65とを滑らかに接続する下側屈曲部67と、を有している。
支持棒6と同様に、これら上側支持部61、下側支持部62、接続部63、上側延出部64、下側延出部65、上側屈曲部66、及び下側屈曲部67は一部材によって形成されている。
図4A及び図4Bに示すように、上側連結部材71は、支持棒6の上側延出部64の端部に溶接等で固定された第1ブラケット711と、第1ブラケット711と軸部361をその外周から挟んで対向するように配置された第2ブラケット712と、第1ブラケット711と第2ブラケット712とを締結する一対のボルト713と、を有している。
第1ブラケット711は、長方形状の板部材で形成されており、厚み方向に貫通して一対のボルト713を挿通させる一対のボルト孔711Aが長辺方向に並んで形成されている。第2ブラケット712との対向面711Bは、長辺方向における中央領域(一対のボルト孔711Aの間の領域)が、軸部361の外周面に沿った円弧面711Cとして形成されている。そして、対向面711Bとは反対側の面である外面711Dには、支持棒6の上側延出部64の端部が固定されている。
第1ブラケット711と同様に、第2ブラケット712は、長方形状の板部材で形成されており、厚み方向に貫通して一対のボルト713を挿通させる一対のボルト孔712Aが長辺方向に並んで形成されている。第1ブラケット711との対向面712Bは、長辺方向における中央領域(一対のボルト孔712Aの間の領域)が、軸部361の外周面に沿った円弧面712Cとして形成されている。
油圧ショベル1では、例えば走行時や作業時等、上側ミラー51及び下側ミラー52を使用する場合には、運転室32に搭乗しているオペレータが上側ミラー51及び下側ミラー52を介して車体の右側方や右下方を確実に視認することができるように、支持棒6は図3Aに示す使用位置に配置される。この使用位置は、オペレータが運転室32に設けられた座席に座ったときのアイポイントに基づいて、車高方向及び水平方向により規定される視認性の規格を満たす位置である。図3Aでは、使用位置として、上側ミラー51及び下側ミラー52を旋回フレーム31よりも外側(右側方)に突出させた位置が示されている。
図4A及び図4Bに示すように、軸部361の外周面には、使用位置で上側連結部材71を軸部361の軸方向及び周方向に位置決め可能な位置決め突起364が設けられており、この位置決め突起364に上側連結部材71が係合することにより、支持棒6が予め規定された使用位置で位置決めされる。本実施形態では、位置決め突起364は、軸部361の外径よりも短い長辺を有する直方体状に形成されている。
具体的には、図4Bに示すように、上側連結部材71を位置決め突起364に係合させつつ軸部361に連結させた状態では、第1ブラケット711と第2ブラケット712との間には位置決め突起364が配置されている。したがって、第1ブラケット711の対向面711Bと第2ブラケット712の対向面712Bとの間には、位置決め突起364の長辺の長さ分の隙間が形成されている。
このとき、位置決め突起364は、長辺方向に対向して配置された側面364A,364Bのうち一方の側面364Aが第1ブラケット711の対向面711Bに、他方の側面364Bが第2ブラケット712に対向面712Bに、それぞれ接触している。
また、上側連結部材71は、一対のボルト713のうち一方のボルト713が位置決め突起364の上面364Cに接触するように締結されており、一方のボルト713は位置決め突起364により下方から支持されている。
すなわち、本実施形態では、位置決め突起364は、一方のボルト713を下方から支持することにより上側連結部材71が軸部361の下方向に移動するのを規制すると共に、第1ブラケット711と第2ブラケット712との間に配置されることにより、上側連結部材71が軸部361の周方向に回転するのを規制している。
なお、本実施形態では、位置決め突起364は、上側連結部材71に対応する位置に設けられているが、これに限らず、下側連結部材72に対応する位置に設けられていてもよいし、上側連結部材71に対応する位置及び下側連結部材72に対応する位置の両方に設けられていてもよい。
一方、例えば油圧ショベル1の運搬時等、上側ミラー51及び下側ミラー52を格納する必要がある場合には、支持棒6は図3Bに示す格納位置に配置される。この格納位置は、前述した使用位置とは異なり、視認性の規格によって予め定まるものではなく、上側ミラー51及び下側ミラー52が規定の制限内に収まる位置であれば任意の位置でよい。図3Bでは、格納位置として、上側ミラー51及び下側ミラー52を旋回体3の側に配置させた位置が示されている。
このように、支持棒6は、使用位置で位置決めされたままではなく、状況に応じて使用位置と格納位置との間を移動可能となっている。例えば、支持棒6を格納位置から使用位置に移動する場合には、格納位置において一旦上側連結部材71及び下側連結部材72を軸部361からそれぞれ取り外す。そして、上側連結部材71が位置決め突起364に係合するように、使用位置において再度上側連結部材71及び下側連結部材72を軸部361に締結させる。支持棒6を使用位置から格納位置に移動する場合についても同様である。
支持棒6の移動方法としては、他に、格納位置(又は使用位置)において上側連結部材71及び下側連結部材72の各ボルト713を緩める。そして、支持棒6を軸部361を中心軸として使用位置まで回転させて、使用位置(又は格納位置)において再度各ボルト713を締め付けて締結させてもよい。
このように、支持棒6は使用位置と格納位置との間を移動させられるものであるため、仮に、軸部361の外周面に位置決め突起364が設けられていない場合には、使用位置で上側連結部材71及び下側連結部材72を軸部361に連結する際、予め定められた使用位置が分からず、上側連結部材71及び下側連結部材72を正確な使用位置に位置決めすることができない。
しかしながら、軸部361の外周面に位置決め突起364が設けられていることにより、この位置決め突起364が使用位置の印の機能を果たし、オペレータや作業員等は、正確な使用位置で上側連結部材71及び下側連結部材72を軸部361に対して連結することができ、車体の右側方や右下方におけるオペレータの視認性が確保される。
本実施形態では、支持棒6が使用位置で位置決めされた状態において、上側延出部64は軸部361から右方に向かって延出し、下側延出部65は軸部361が前方に向かって延出しているため、上側ミラー51による車体の右側方の視認性が、下側ミラー52による車体の右下方の視認性がさらに向上している。
また、支持棒6は、オペレータや作業員等により手動で使用位置と格納位置との間を移動されるものであり、かつ位置決め突起364を設けるといった簡易な構成を用いているため、例えば駆動装置等を用いる場合と比べて、コストを低減することができ、部品の故障等のリスクもない。
本実施形態では、位置決め突起364がボルト713と接触して下方から上側連結部材71を支持しているため、上側連結部材71が軸部361の下方向へ移動するのを規制することができる。また、支持棒6には上側ミラー51及び下側ミラー52が装着されており、その分重量が重くなっているが、位置決め突起364によって支持棒6全体が支持されているため、支持棒6と軸部361との連結部分である上側連結部材71及び下側連結部材72にかかる負荷を軽減することができる。
さらに、本実施形態では、位置決め突起364が第1ブラケット711と第2ブラケット712との間に配置されるため、位置決め突起364が係止部(ストッパー)の機能を果たし、上側連結部材71が軸部361の周方向に回転しにくくなり、上側連結部材71が軸部361の周方向に回転するのを規制することができる。これにより、上側連結部材71及び下側連結部材72をより正確に使用位置で位置決めさせることが可能となる。
なお、支持棒6は予め定められた使用位置に位置決めされるが、上側ミラー51及び下側ミラー52の位置(方向)はオペレータによって任意に調整することが可能となっている。したがって、上側ミラー51は上側支持部61に対して、下側ミラー52は下側支持部62に対して、それぞれ回転可能かつ車高方向に移動可能に支持されている。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る油圧ショベル1における手摺り36に対する上側ミラー51及び下側ミラー52の取り付け構造について、図5A及び図5Bを参照して説明する。図5A及び図5Bにおいて、第1実施形態に係る油圧ショベル1について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る油圧ショベル1における手摺り36に対する上側ミラー51及び下側ミラー52の取り付け構造について、図5A及び図5Bを参照して説明する。図5A及び図5Bにおいて、第1実施形態に係る油圧ショベル1について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5A及び図5Bは、第2実施形態に係る位置決め突起365及び上側連結部材71の構成を示し、図5Aは上側連結部材71が分解された状態を示す斜視図、図5Bは使用位置で上側連結部材71を手摺り36に固定させた状態を示す斜視図である。
本実施形態では、位置決め突起365の構成が、第1実施形態に係る位置決め突起364の構成と異なっている。具体的には、本実施形態に係る位置決め突起365は、軸部361の外周から張り出した矩形のフランジ状の部材であり、軸部361の外径よりも長い長辺を有している。この長辺は、図5Aに示すように、軸部361の外径に第1ブラケット711及び第2ブラケット712の厚みをそれぞれ足し合わせた長さとなっている。
図5Bに示すように、上側連結部材71を位置決め突起365に係合させつつ軸部361に連結させた状態では、上側連結部材71は、第1ブラケット711の下面711E及び第2ブラケット712の下面712Eが位置決め突起364の上面365Aに接触するように締結されており、第1ブラケット711及び第2ブラケット712は位置決め突起365により下方から支持されている。
このように、位置決め突起365は、第1ブラケット711の下面711E及び第2ブラケット712の下面712Eと接触するように設けられ、第1ブラケット711及び第2ブラケット712を下方から支持することにより、上側連結部材71が軸部361の下方向に移動するのを規制すると共に、支持棒6全体を支持している。
また、第1ブラケット711の円弧面711C及び第2ブラケット712の円弧面712Cが軸部361の外周面に接触している状態、すなわち使用位置で上側連結部材71が位置決めされている状態において、第1ブラケット711及び第2ブラケット712は位置決め突起365からその長辺方向の外側にはみ出していない。すなわち、位置決め突起365の長辺方向の一端に第1ブラケット711の外面711Dが位置し、位置決め突起365の長辺方向の他端に第2ブラケット712の外面712Dが位置している。
なお、第1実施形態と同様に、第1ブラケット711の対向面711Bと第2ブラケット712の対向面712Bとは接触しておらず、両者の間には隙間が形成されている。
第1実施形態では、位置決め突起364が第1ブラケット711と第2ブラケット712との間に嵌合することにより、上側連結部材71は軸部361に対する周方向の回転(移動)が規制されて、正確な使用位置で位置決めされた。一方、本実施形態では、オペレータや作業員等が、第1ブラケット711の外面711Dを位置決め突起365の長辺方向の一端に、第2ブラケット712の外面712Dを位置決め突起365の長辺方向の他端に、それぞれ目視で位置合わせを行うことにより、上側連結部材71を使用位置で位置決めすることができる。
なお、位置決め突起365は、長辺が、必ずしも軸部361の外径に第1ブラケット711及び第2ブラケット712の厚みをそれぞれ足し合わせた長さとなっている必要はなく、位置決め突起365と第1ブラケット711及び第2ブラケット712との相対的な位置関係により上側連結部材71を軸部361の周方向に位置決めできればよい。
したがって、位置決め突起365が、第1ブラケット711及び第2ブラケット712を下方から支持することにより上側連結部材71が軸部361の下方向に移動するのを規制すると共に、第1ブラケット711及び第2ブラケット712との相対的な位置関係により上側連結部材71を軸部361の周方向に位置決めすることで、第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上側連結部材71に対応する位置に第1実施形態に係る位置決め突起364を、下側連結部材72に対応する位置に第2実施形態に係る位置決め突起365を、それぞれ設けてもよい。この場合、支持棒6(上側ミラー51及び下側ミラー52)を正確な使用位置に確実に位置決めすることができると共に、重量の重い支持棒6をしっかりと支持することができる。
また、例えば、上記実施形態では、運転室32はフロント作業機4の左側に、手摺り36はフロント作業機4の右側に、それぞれ設けられていたが、これに限らず、例えば運転室32がフロント作業機4の右側に、手摺り36がフロント作業機4の左側に、それぞれ設けられていてもよく、少なくとも手摺り36が運転室32の側方に設けられていればよい。
また、例えば、上記実施形態では、支持棒6は、棒状部材を屈曲して形成することにより上側延出部64及び下側延出部65を有していたが、これに限らず、例えば支持棒6は一対のミラー51,52を支持する棒であり、一対の連結部材71,72が支持棒6の端部から軸部361まで延出する細長い形状であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、建設機械の一態様としてクローラ式の油圧ショベル1について説明したが、これに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル等でもよく、必ずしもクローラ式の油圧ショベル1である必要はない。
1:油圧ショベル(建設機械)
2:走行体
3:旋回体
6:支持棒
32:運転室
36:手摺り
51:上側ミラー(ミラー)
52:下側ミラー(ミラー)
71:上側連結部材(連結部材)
72:下側連結部材(連結部材)
361:軸部
364,365:位置決め突起
711:第1ブラケット
712:第2ブラケット
713:ボルト
2:走行体
3:旋回体
6:支持棒
32:運転室
36:手摺り
51:上側ミラー(ミラー)
52:下側ミラー(ミラー)
71:上側連結部材(連結部材)
72:下側連結部材(連結部材)
361:軸部
364,365:位置決め突起
711:第1ブラケット
712:第2ブラケット
713:ボルト
Claims (3)
- 走行体と、前記走行体の上方に旋回可能に設けられた旋回体と、前記旋回体の前部に設けられた運転室と、前記運転室の側方に設けられ、車高方向に延在する軸部を有する手摺りと、を備えた建設機械であって、
複数のミラーを支持する支持棒と、
前記複数のミラーが使用位置と格納位置との間を移動可能となるように、前記支持棒の両端部を前記軸部にそれぞれ連結する連結部材と、
前記軸部の外周面に設けられた位置決め突起と、を有し、
前記位置決め突起は、前記連結部材と係合して、前記使用位置で前記連結部材を前記軸部の軸方向及び周方向に位置決め可能である
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械であって、
前記連結部材は、
前記支持棒の端部に接続された第1ブラケットと、
前記第1ブラケットと前記軸部を挟んで対向するように配置された第2ブラケットと、
前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとを締結するボルトと、を有し、
前記位置決め突起は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間で前記ボルトを下方から支持し、
前記連結部材は、前記軸部の下方向への移動及び前記軸部の周方向への回転が規制されている
ことを特徴とする建設機械。 - 請求項1記載の建設機械であって、
前記連結部材は、
前記支持棒の端部に接続された第1ブラケットと、
前記第1ブラケットと前記軸部を挟んで対向するように配置された第2ブラケットと、
前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとを締結するボルトと、を有し、
前記位置決め突起は、前記第1ブラケットの下面及び前記第2ブラケットの下面と接触するように設けられ、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットを下方から支持し、
前記連結部材は、前記軸部の下方向への移動が規制されると共に、前記位置決め突起と前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットとの相対的な位置関係により、前記軸部の周方向に位置決めされている
ことを特徴とする建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017240929A JP2019108685A (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017240929A JP2019108685A (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019108685A true JP2019108685A (ja) | 2019-07-04 |
Family
ID=67179193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017240929A Pending JP2019108685A (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019108685A (ja) |
-
2017
- 2017-12-15 JP JP2017240929A patent/JP2019108685A/ja active Pending
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