JP2019108229A - ガラス繊維集束体 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、ストランドおよびロービングの接合に際し、接着剤を塗布することなく、ストランドおよびロービングの接合部における引張強度が向上できる技術の開発が望まれていた。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、例えば、糸継ぎ部全体をヤーンにより被覆した場合に比べて、糸継ぎ部において高い引張強度を得ることができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、ガラス繊維集束体の供給時において、第二の集束体の先端部が装置等に引っ掛ることを防止できる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、糸継ぎ部における引張強度を向上しつつ、ガラス繊維集束体の供給時において、第二の集束体の先端部が装置等に引っ掛ることを防止できる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、糸継ぎ部における引張強度を、より向上することができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、接合部を容易に形成しながら、糸継ぎ部における引張強度の向上を図ることができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、ガラス繊維集束体の供給時において、糸継ぎ部からガラス繊維集束体が切れることを防止できる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、幅広い要求仕様に対応し、糸継ぎ部における引張強度に優れたガラス繊維集束体を供給することができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のストランドを連結する糸継ぎ部における引張強度を向上することができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のストランドを連結する糸継ぎ部における引張強度を向上することができる。
本発明に係るガラス繊維集束体は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のロービングを連結する糸継ぎ部における引張強度を向上することができる。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係るガラス繊維集束体であるガラス繊維ストランド1は、第一のストランド2と第二のストランド3を、糸継ぎ部4において連結して構成されるものである。
第一のストランド2と第二のストランド3は、いずれもガラス繊維のモノフィラメントを複数本集束して構成されるものである。ガラス繊維ストランド1は、任意の用途に適用可能であるが、例えば、LFTP(熱可塑性長繊維強化樹脂)の素材として用いることができる。このような用途の場合、第一のストランド2と第二のストランド3の製造時に用いる集束剤は、好ましくは重量平均分子量が5万以上、より好ましくは8万以上、さらに好ましくは10万以上のポリプロピレンを含むものである。このような構成によれば、LFTPの製造時に、素材であるガラス繊維ストランド1と溶融樹脂とを容易に親和させることができる。
本説明では、ガラス繊維ストランド1を構成する各ストランド2・3のうち、第一のストランド2を、第二のストランド3よりも先に製造装置等に供給されるものとして規定しており、第二のストランド3を、第一のストランド2に続いて製造装置等に供給されるものとして規定している。
尚、糸継ぎ部4における複数の接合部5・5・5は、同時に形成することが好ましい。複数の接合部を同時に形成することによって、糸継ぎ部4の引張強度をさらに向上できる。尚、複数の接合部5・5・5は、一つずつ複数回(本実施形態では3回)に分けて形成してもよい。
ガラス繊維ストランド1は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のストランド2・3を連結する糸継ぎ部4における引張強度を向上することができる。
ラップ部6は、束ねた状態の第一および第二の各ストランド2・3に、ヤーン7を巻回し、ヤーン7による被覆を形成した部位である。尚、ガラス繊維ストランド1では、ラップ部6の長さをラップ長さBとして規定している。
このような構成を有することにより、糸継ぎ部4における引張強度を向上することができる。
尚、上記は一例であり、ラップ部6の形成に用いるヤーン7の材質は、ガラス繊維ストランド1の使用用途や使用するストランドの番手等に応じて適宜選択することができる。
そこで、第二のストランド3の先端部3aをラップ部6で被覆することによって、ガラス繊維ストランド1を供給方向Xに供給するときに、先端部3aが装置等に引っ掛ることが防止できる。
このような構成により、ガラス繊維ストランド1の供給時において、第二のストランド3の先端部3aが装置等に引っ掛ることを防止できる。
図3に示す如く、本発明の一実施形態に係るガラス繊維ストランド1(図1参照)の製造方法では、まず、第一のストランド2の後端部2b側の端と第二のストランド3の先端部3a側の端を、繊維方向が互いに略平行となる状態で所定の長さで重ね合わせて、糸継ぎ部4を形成する(STEP−1)。
また、本発明の一実施形態に係るガラス繊維ストランド1の製造方法では、エアースプライスによって接合部5を形成するときのエアーの吐出圧力を、0.45〜0.80MPaの範囲で設定している。
また、本発明の一実施形態に係るガラス繊維ストランド1の製造方法では、エアースプライスによって接合部5を形成するときのエアーの吐出圧力を、0.45〜0.80MPaの範囲で設定している。
このような構成により、接着剤を用いなくとも、糸継ぎ部4における引張強度を向上することができる。
このような構成により、接合部5を容易に形成し、糸継ぎ部4における引張強度を容易に向上することができる。
図4に示す如く、本発明の一実施形態に係るガラス繊維集束体であるガラス繊維ロービング11は、第一のロービング12と第二のロービング13を連結して製造されるものであり、糸継ぎ部14を備えている。
本説明では、ガラス繊維ロービング11を構成する各ロービング12・13のうち、一のロービング12を、第二のロービング13よりも先に製造装置等に供給されるものとして規定しており、第二のロービング13を、第一のロービング12に続いて製造装置等に供給されるものとして規定している。
尚、本説明では、ガラス繊維ロービング11の糸継ぎ部14の長さについても、ガラス繊維ストランド1の場合と同様に、糸継ぎ長さAと呼ぶ。
このような構成により、接着剤を用いなくとも、糸継ぎ部14における引張強度を向上することができる。
ガラス繊維ロービング11は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のロービング12・13を連結する糸継ぎ部14における引張強度を向上することができる。
ラップ部16は、束ねた第一および第二の各ロービング12・13をヤーン17によって被覆した部位である。
尚、本説明では、ラップ部16の長さを、ガラス繊維ストランド1におけるラップ部6の場合と同様にラップ長さBと呼ぶ。
このような構成により、ガラス繊維ロービング11の糸継ぎ部14における引張強度を向上することができる。
このような構成により、ガラス繊維ロービング11の供給時において、第二のロービング13の先端部13aが装置等に引っ掛ることを防止できる。
このような構成により、糸継ぎ部14における引張強度を確実に向上しつつ、ガラス繊維ロービング11の供給時において、第二のロービング13の先端部13aが装置等に引っ掛ることを防止できる。
ガラス繊維ロービング11は、このような構成を有することにより、接着剤を用いなくとも、複数のストランド(上記合糸ロービング)を連結する糸継ぎ部14における引張強度を向上することができる。
図6に示す参考例1に係るガラス繊維ストランド1(図1参照)は、MESDAN社製エアースプライサー(製品名:JOINTAIR(登録商標)、型式:116)を用いて、糸継ぎ部4において、1箇所ずつ3回に分けてエアースプライスを行って、合計3箇所の接合部5・5・5を形成して製造したものである。また、参考例1に係るガラス繊維ストランド1の製造時には、エアースプライスの際のエアーの吐出圧力を、0.5MPaに設定している。
このような構成により、接合部5を容易に形成しながら、糸継ぎ部4における引張強度の向上を図ることができる。
参考例2に係るガラス繊維ストランド1は、MESDAN社製エアースプライサー(製品名:JOINTAIR(登録商標)、型式:116)を用いて、糸継ぎ部4において、1箇所ずつ3回に分けてエアースプライスを行って、合計3箇所の接合部5・5・5を形成して製造したものである。また、参考例2に係るガラス繊維ストランド1の製造時には、エアースプライスの際のエアーの吐出圧力を、0.7MPaに設定している。
尚、ガラス繊維ストランド1の製造において、エアースプライスによって接合部5を形成する際のエアーの吐出圧力は、0.45〜0.8MPaとすることが好ましい。
このような構成により、糸継ぎ部4における引張強度を向上することができる。
実施例3に係るガラス繊維ストランド1(図1参照)は、MESDAN社製エアースプライサー(製品名:JOINTAIR(登録商標)、型式:124)を用いて、糸継ぎ部4において、3箇所の接合部5・5・5を同時に形成したものであり、エアースプライスの際のエアーの吐出圧力を、0.5MPaに設定している。
尚、ラップ部6の形成には、MESDAN社製糸繋ぎ器(製品名:イルマンスプライサー)を用いており、ラップ部6の形成に用いたヤーン7は、ポリエステル製のものを使用している。
このような構成により、幅広い要求仕様に対応し、糸継ぎ部4における引張強度に優れたガラス繊維ストランド1を供給することができる。
実施例5〜実施例7に係るガラス繊維ストランド1は、MESDAN社製エアースプライサー(製品名:JOINTAIR(登録商標)、型式:124)を用いて、糸継ぎ部4において、3箇所の接合部5を一度に形成したものであり、エアーの吐出圧力を、0.7MPaに設定している。
また、実施例4〜実施例7に係るガラス繊維ストランド1では、糸継ぎ長さAに対するラップ部6のラップ長さBの割合を、それぞれ異ならせている。
また、実施例6では、糸継ぎ長さAに対するラップ長さBの割合が60%であり、実施例7では、糸継ぎ長さAに対するラップ長さBの割合が120%であるが、糸継ぎ長さAに対するラップ長さBの割合を大きくする程、引張強度が低下することが確認できた。
このような構成により、糸継ぎ部4における引張強度を確実に向上することができる。
このような構成により、ガラス繊維ストランド1の供給時において、糸継ぎ部4からガラス繊維ストランド1が切れることを防止できる。
2 第一のストランド
3 第二のストランド
3a 先端部
4 糸継ぎ部
5 接合部
6 ラップ部
7 ヤーン
11 ガラス繊維ロービング
12 第一のロービング
13 第二のロービング
13a 先端部
14 糸継ぎ部
15 接合部
16 ラップ部
17 ヤーン
A 糸継ぎ長さ
B ラップ長さ
Claims (10)
- 各々複数のガラス繊維を集束してなる第一の集束体および第二の集束体を重ね合わせた糸継ぎ部を有し、前記糸継ぎ部において、前記第一の集束体と第二の集束体が連結されてなるガラス繊維集束体であって、
前記糸継ぎ部は、
前記第一の集束体と前記第二の集束体とが接合している接合部を有し、
前記第一の集束体の後端部側の端部と前記第二の集束体の先端部側の端部を連結して形成され、
少なくとも前記第一の集束剤の後端部または前記第二の集束体の先端部が、
前記ヤーンによって被覆されている、
ことを特徴とするガラス繊維集束体。 - 前記糸継ぎ部における前記ヤーンによる被覆範囲の長さが、
前記糸継ぎ部の長さに対する60%以下の長さである、
ことを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維集束体。 - 前記糸継ぎ部における前記ヤーンによる被覆範囲に、
前記第一の集束剤の後端部または前記第二の集束体の先端部を包含する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス繊維集束体。 - 前記ヤーンが、軟化点が150℃以上の有機材料から成る、
ことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記接合部は、
エアースプライスにより形成され、かつ、
2箇所以上6箇所以下形成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記糸継ぎ部の250℃雰囲気における引張強度が、
200N以上である、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記第一の集束体および前記第二の集束体の番手が、
400〜4000である、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記第一の集束体および第二の集束体が、複数本のモノフィラメントを集束して成るストランドである、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記第一の集束体および第二の集束体が、複数本のストランドを撚り合わせて成る、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。 - 前記第一の集束体および第二の集束体が、各々巻回体であり、
前記糸継ぎ部は、前記第一の集束体および第二の集束体各々の巻回体から引き出された
部位を互いに重ねあわせて形成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のガラス繊維集束体。
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