JP2019107817A - 積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 - Google Patents
積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019107817A JP2019107817A JP2017242181A JP2017242181A JP2019107817A JP 2019107817 A JP2019107817 A JP 2019107817A JP 2017242181 A JP2017242181 A JP 2017242181A JP 2017242181 A JP2017242181 A JP 2017242181A JP 2019107817 A JP2019107817 A JP 2019107817A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- laminated substrate
- curved surface
- conductive layer
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
まず、第1の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法について説明する。図1は、第1の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法に好適な曲面形成装置を示す図である。図2は、第1の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法を工程順に示す図である。
次に、第2の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法について説明する。図4は、第2の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法に好適な曲面形成装置を示す図である。図5は、第2の実施形態に係る積層基板の曲面形成方法を工程順に示す図である。
弾性ゴムシート131、231は減圧又は加圧されることにより伸縮し、積層基板を金型に密着させる機能を有する。また、弾性ゴムシート131は金型の熱を積層基板に伝達する機能も有する。弾性ゴムシートの材料としては、公知の弾性ゴム材料をそのまま用いることができる。例えば、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(イソブチエン・イソプレンゴム(IIR))、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(シリコーンゴム(Si,Q))、フッ素ゴム(FKM)等を弾性ゴムシートの材料に用いることができる。スチレン系、オレフィン系、エステル系、ウレタン系、アミド系、ポリ塩化ビニル(PVC)系、フッ素系等の熱可塑性エラストマーを弾性ゴムシートの材料に用いることもできる。弾性ゴムシートの材料は、積層基板に曲面を形成する際の温度や圧力等の条件に応じて選択することが好ましい。例えば条件に応じて、耐熱性、弾性等を考慮して材料を選択することが好ましい。弾性ゴムシートの厚さは、例えば0.01mm〜2.0mmの曲面の形成が容易な範囲とする。
凹金型及び凸金型は、積層基板に形成する3D曲面形状、例えば球面形状に合わせた曲面及び加工に好適な熱容量を有するものであれば、一般的な金型をそのまま用いることができる。具体的には、金型の材料としては、例えばアルミニウム(Al)及びニッケル(Ni)等のメタル材料、ガラス、セラミックス等を用いることができる。温調部は金型の内部又は金型の外面に付された温度調節ヒーターを有する。金型の表面に一般的な耐熱処理若しくは離型処理又はこれらの両方が施されていてもよい。
基板保持ゴムシートは積層基板を保持すると共に、積層基板と凹金型との間の空間を維持する機能を有する。基板保持ゴムシートの材料としては、弾性ゴムシートの材料と同様のものを用いることできる。基板保持ゴムシートの厚さ及び形状は、積層基板の保持及び空間の維持という上記機能に合わせて設定することができる。なお、積層基板251を凹金型211上に直接載置した場合でも積層基板251の上下の空間が連通し、これらの間で圧力が等しくなるのであれば、基板保持ゴムシート233を用いなくてもよい。
図7は、積層基板の第1の例を示す断面図である。図7(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図7(b)は凸加工が行われた後の状態を示し、図7(c)は凹加工が行われた後の状態を示す。第1の積層基板10は、熱可塑性樹脂の樹脂基板11及びこの樹脂基板11上の導電層12を有する導電層形成基板である。樹脂基板11は支持基板の一例である。
図8は、積層基板の第2の例を示す断面図である。図8(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図8(b)は凸加工が行われた後の状態を示し、図8(c)は凹加工が行われた後の状態を示す。第2の積層基板20は、樹脂基板11上に下地層13を有する導電層形成基板であり、導電層12が下地層13上に形成されている。樹脂基板11及び下地層13が支持基板に含まれる。他の構成は第1の積層基板10と同様である。
図9は、積層基板の第3の例を示す断面図である。図9(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図9(b)は凸加工が行われた後の状態を示し、図9(c)は凹加工が行われた後の状態を示す。第3の積層基板30は、導電層12上に有機電子材料層14を有する有機電子デバイス基板である。他の構成は第2の積層基板20と同様である。
図10は、積層基板の第4の例を示す断面図である。図10(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図10(b)は曲面加工が行われた後の状態を示す。第4の積層基板40は、積層基板20と同様の構成の積層基板20a及び積層基板20bを有する導電層形成基板である。積層基板20aは、樹脂基板11a、下地層13a及び導電層12aを有し、積層基板20bは、樹脂基板11b、下地層13b及び導電層12bを有する。積層基板40は、導電層12a及び導電層12bを互いに接着する両面接着層41を有する。つまり、積層基板40は、積層基板20a及び積層基板20bが両面接着層41により互いに貼り合わされた構造を備える。樹脂基板11a及び11b、導電層12a及び12b、下地層13a及び13bは、それぞれ樹脂基板11、導電層12及び下地層13と同様の構成を備える。樹脂基板11a及び下地層13aが一つの支持基板に含まれ、樹脂基板11b及び下地層13bが他の一つの支持基板に含まれる。両面接着層41は、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)テープである。
図11は、積層基板の第5の例を示す断面図である。図11(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図11(b)は曲面加工が行われた後の状態を示す。第5の積層基板50は、積層基板30と同様の構成の積層基板30a及び積層基板30bを有する有機電子デバイス基板である。積層基板30aは、樹脂基板11a、下地層13a、導電層12a及び有機電子材料層14aを有し、積層基板30bは、樹脂基板11b、下地層13b、導電層12b及び有機電子材料層14bを有する。積層基板50は、有機電子材料層14a及び有機電子材料層14bに挟まれる有機電子材料層14cを有する。つまり、積層基板50は、積層基板30a及び積層基板30bが有機電子材料層14cを挟み込んだ構造を備える。樹脂基板11a及び11b、導電層12a及び12b、下地層13a及び13bは、それぞれ樹脂基板11、導電層12及び下地層13と同様の構成を備える。また、例えば、有機電子材料層14aは酸化エレクトロクロミック(EC)層であり、有機電子材料層14bは還元EC層であり、有機電子材料層14cは固体電解質層である。積層基板50は、導電層12a、有機電子材料層14a、有機電子材料層14c、有機電子材料層14b及び導電層12bを側方から覆って保護する保護層51を有する。導電層12aの一部及び導電層12bの一部が引き出し部として保護層51から露出している。図12に、保護層とこの保護層に覆われる各層との平面視での位置関係を示す。図12(a)は、保護層51と導電層12bとの位置関係を示し、図12(b)は、保護層51と導電層12aとの位置関係を示し、図12(c)は、保護層51と有機電子材料層14b、14c及び14aとの位置関係を示す。
図13は、積層基板の第6の例を示す断面図である。図13(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図13(b)は曲面加工が行われた後の状態を示す。第6の積層基板60は、積層基板63a及び積層基板63bを有する有機電子デバイス基板である。積層基板63aは、樹脂基板11a、導電層12a及び有機電子材料層14aを有し、積層基板63bは、樹脂基板11b、導電層12b及び有機電子材料層14bを有する。積層基板63aは、更に、加工用樹脂基板61a及び両面接着層62aを有し、両面接着層62aにより加工用樹脂基板61a及び樹脂基板11aが互いに接着されている。積層基板63bは、更に、加工用樹脂基板61b及び両面接着層62bを有し、両面接着層62bにより加工用樹脂基板61b及び樹脂基板11bが互いに接着されている。積層基板60は、有機電子材料層14a及び有機電子材料層14bに挟まれる有機電子材料層14cを有する。つまり、積層基板60は、積層基板63a及び積層基板63bが有機電子材料層14cを挟み込んだ構造を備える。積層基板50と同様に、積層基板60は保護層51を有し、導電層12aの一部及び導電層12bの一部が引き出し部として保護層51から露出している。
図14は、積層基板の第7の例を示す断面図である。図14(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図14(b)は曲面加工が行われた後の状態を示す。第7の積層基板70は、積層基板73a及び薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)基板73bを有する有機電子デバイス基板である。TFT基板73bは基板及びその上にマトリクス状に配置された電極を含み、これら電極は導電層に含まれる。TFT基板73bに含まれる導電層はマトリクス状に分割されている。積層基板70は、導電層12a及びTFT基板73bに挟まれる有機電子材料層74を有する。つまり、積層基板70は、積層基板73a及びTFT基板73bが有機電子材料層74を挟み込んだ構造を備える。有機電子材料層74は、例えばマイクロカプセル電気泳動層である。積層基板70は、導電層12a及び有機電子材料層74を側方から覆って保護する保護層71を有し、導電層12aの一部が引き出し部として保護層71から露出している。
図15は、積層基板の第8の例を示す断面図である。図15(a)は曲面を形成する前の状態を示し、図15(b)は曲面加工が行われた後の状態を示す。第8の積層基板80は、第5の積層基板50及び両面接着層62aを有する有機電子デバイス基板である。両面接着層62aの一方の面に樹脂基板11aが接着され、両面接着層62aの他方の面は、この面から剥離可能な保護シート81で覆われている。保護シート81は、両面接着層62aを保護し、積層基板80の取り扱い性を向上するために用いられる。保護シート81としては、例えばポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のエチレン系フィルムが用いられる。保護シート81の材料は、曲面形成時の温度等を考慮して選択することができる。保護シート81の厚さは、例えば10μm〜500μmである。両面接着層62a及び保護シート81として、離型フィルム又は離型紙を用いてもよい。
実施例1では、第1の積層基板10の形態の導電層形成基板を用いた。樹脂基板として、厚さが0.3mm、直径が100mmの平面延伸ポリカーボネイトシート(PC)基板を準備し、その上に導電層をスパッタ法により形成した。導電層の形成では、フルヤ金属社製のAgPdCu合金(APC)ターゲットを用いた。製膜時のスパッタパワーは3kWに設定し、製膜時間を調整して導電層の厚さを100nmとした。スパッタ装置にはOerlikon社のソラリスを用いた。導電層の厚さはKLA−Tenchore社製のαステップD−500で測定した。4端子抵抗測定機として株式会社三菱化学アナリテック製のロレスタ−GPを用いて導電層のシート抵抗を測定したところ、導電層のシート抵抗は10mΩ/□以下であった。
実施例2〜5では、第2の積層基板20の形態の導電層形成基板を用いた。樹脂基板として、厚さが0.3mm、156mm角の平面延伸ポリカーボネイトシート基板を準備し、その上に下地層を形成した。下地層の材料としては、名阪真空社製の架橋密度を調整した4種類のUV硬化型のアクリル樹脂を用いた。実施例2では、UC1−088(アクリル1)を用い、実施例3では、UC1−094(アクリル2)を用い、実施例4では、UC1−077(アクリル3)を用い、実施例5では、UC1−090(アクリル4)を用いた。実施例2及び5の下地層の厚さは9μm、実施例3及び4の下地層の厚さは5μmであった。そして、下地層の硬さ(HIT)をナノインデンター(エリオニクス社製,ENT−3100)で測定した。次いで、下地層上に、In2O3:90質量%、SnO2:10質量%のITOターゲットを用いて、スパッタ法により無機酸化物の導電層を形成した。製膜時のスパッタパワーは6.5kWに設定し、酸素/アルゴン(Ar)流量比は3.6%に設定し、製膜時間で導電層の厚さを調整した。スパッタ装置にはOerlikon社のソラリスを用いた。導電層の厚さはKLA−Tenchore社製のαステップD−500で測定した。4端子抵抗測定機として株式会社三菱化学アナリテック製のロレスタ−GPを用いて導電層のシート抵抗を測定した。更に、分光光度計として日立ハイテクサイエンス株式会社製のUH4150を用いて550nmの透過率を測定した。これらの結果を表1に示す。
実施例6では、導電層として、In2O3:99質量%、ZrO2:1質量%のターゲットを用いて、スパッタ法により無機酸化物の導電層を形成した。製膜時のスパッタパワーは6.5kWに設定し、酸素/アルゴン流量比は2.5%に設定した。他の条件は実施例3と同様である。実施例7では、曲率半径が86mmの凹金型を用いた。他の条件は実施例6と同様である。実施例8では、導電層の厚さを220nmとした。他の条件は実施例6と同様である。
実施例9では、図4に示す曲面形成装置200を用いて導電層形成基板を3D曲面状に加工した。この加工では、曲率半径が131mmで直径が200mmの球面凹金型を準備し、基板保持ゴムシート及び弾性ゴムシートとして厚さが0.3mmのシリコーンゴムシートを用いた。用いた球面凹金型は、JIS A7075のアルミニウム合金製である。弾性ゴムシートの上に導電層形成基板を載せ、凹金型を141℃に温調した後、バイパスバルブを開き、ポンプ吸引によりチャンバ内の圧力を300Paまで減圧した。次いで、バイパスバルブを閉めて、ガス注入出孔からガス(空気)を弾性ゴムシートの上方の空間に注入した。空気圧は0.1MPaとし、凹金型に弾性ゴムシートと導電層形成基板を90秒密着させて塑性変形させた。その後、チャンバ内の圧力を大気圧に戻すことで、弾性ゴムシートと導電層形成基板が金型から離型して、球面状の3D曲面を形成した導電層形成基板を得た。曲げ加工としては、凸加工及び凹加工の両方を行った。他の条件は実施例2と同様である。
実施例10では、第3の積層基板30の形態の有機電子デバイス基板を用いた。有機電子材料層として、(a)下記構造式Aで示されるトリアリールアミンを有するラジカル重合性化合物、(b)ポリエチレングリコールジアクリレート、(c)光重合開始剤、及び(d)テトラヒドロフランを、a:b:c:d=10:5:0.15:85(質量比)となるように混合した溶液を塗布し、窒素雰囲気下でUV硬化させることで、1.5μm膜厚の酸化反応性のエレクトロクロミック層を形成した。ポリエチレングリコールジアクリレートとしては、日本化薬株式会社製のKAYARAD PEG400DAを用いた。光重合開始剤としては、BASF社製のIRGACURE 184を用いた。なお、第3の積層基板30では、導電層12及び有機電子材料層14が樹脂基板11及び下地層13より狭く形成されているが、実施例10では、樹脂基板の上面上の全体に下地層、導電層及び有機電子材料層を形成した。他の条件は実施例2と同様である。
[構造式A]
実施例11では、第4の積層基板40の形態の導電層形成基板を用いた。第2の積層基板20の形態の曲げ加工前の導電層形成基板を2つ準備し、これらを厚さが50μmの両面接着層で貼り合せた。両面接着層としては、日東電工製のLA50(OCAテープ)を用いた。他の条件は実施例2と同様である。
実施例12では、第5の積層基板50の形態の有機電子デバイス基板を用いた。樹脂基板として、厚さが0.3mm、156mm角の平面延伸ポリカーボネイトシート基板を2つ準備し、それらの上に下地層を形成した。下地層の材料としては、名阪真空社製のUC1−088(アクリル1)を用いた。下地層の厚さは9μmであった。そして、下地層の硬さ(HIT)をナノインデンター(エリオニクス社製,ENT−3100)で測定した。次いで、下地層上に、In2O3:90質量%、SnO2:10質量%のITOターゲットを用いて、スパッタ法により無機酸化物の導電層を形成した。製膜時のスパッタパワーは6.5kWに設定し、酸素/アルゴン流量比は3.6%に設定し、製膜時間で導電層の厚さを110nmに調整した。スパッタ装置にはOerlikon社のソラリスを用いた。導電層は、一方の樹脂基板については図12(a)に示す領域に、他方の樹脂基板については図12(b)に示す領域に、マスクを用いて形成した。導電層の厚さはKLA−Tenchore社製のαステップD−500で測定した。4端子抵抗測定機として株式会社三菱化学アナリテック製のロレスタ−GPを用いて導電層のシート抵抗を測定した。更に、分光光度計として日立ハイテクサイエンス株式会社製のUH4150を用いて550nmの透過率を測定した。
[構造式B]
実施例13では、第6の積層基板60の形態の有機電子デバイス基板を用いた。樹脂基板として、厚さが0.1mm、156mm角の光学用延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、下地層を形成しないことを除き、実施例12と同様にして平面形状の有機電子デバイス基板(エレクトロクロミック基板)を作製した。次いで、両樹脂基板の外面に、厚さが50μmの両面接着層を用いて、図16に示す平面形状の加工用樹脂基板を貼り合わせた。加工用樹脂基板としては、厚さが0.3mmのポリカーボネイトシート基板を用い、両面接着層としては、日東電工製のLA50(OCAテープ)を用いた。
実施例14では、第7の積層基板70の形態の有機電子デバイス基板を用いた。樹脂基板、導電層、有機電子材料層及び保護層に相当する部分には、市販の電気泳動表示方式電子ペーパーを用い、その表示面側の樹脂基板上に、厚さ50μmの両面接着層を用いて、図16に示す平面形状の加工用樹脂基板を貼り合わせた。電気泳動表示方式電子ペーパーとしては、Eink社製のGDEP014TT1を用い、加工用樹脂基板としては、厚さが0.3mmで平面延伸ポリカーボネイトシート基板を用い、両面接着層としては、日東電工製のLA50(OCAテープ)を用いた。この電気泳動表示方式電子ペーパーはアクティブマトリクス駆動であり、導電層がマトリクス状に分割形成されている。GDEP014TT1の概要は下記のとおりである。
Display Resolution :128 (H) ×296(V) Pixel
Active Area :14.464 (H)×33.448 (V) mm
Pixel Pitch :0.113 (H)×0.113 (V) mm
Pixel Configuration :Rectangle
Outline Dimension :18.3(H)*42.7(V)*0.607(D) mm
Module Weight :0.87±0.1 g
実施例15では、第5の積層基板50の形態の有機電子デバイス基板を用いた。実施例12で作製した有機電子デバイス基板の一方の樹脂基板上に、片面に保護シートが設けられた厚さが50μmの両面接着層を貼り付けた。両面接着層としては、日東電工製のLA50(OCAテープ)を用い、保護シートとしては、厚さが25μmのポリプロピレンフィルムを用いた。
比較例1では、実施例2と同様にして準備した導電層形成基板を、真空成形装置を用いて3D曲面状に加工した。図19は、比較例の曲面形成方法を工程順に示す図である。
11 樹脂基板
12 導電層
13 下地層
14、74 有機電子材料層
41、62a、62b 両面接着層
51、71 保護層
61a、61b 加工用樹脂基板
81 保護シート
100、200 曲面形成装置
111、211 凹金型
112、212 凹面
113、213 平面
115 孔
116、126、216 温調部
117、217 ポンプ
121、221 凸金型
131、231 弾性ゴムシート
132 孔
218 バイパスバルブ
219 ガス供給部
233 基板保持ゴムシート
234 孔
241 密閉容器
Claims (17)
- 熱可塑性樹脂の樹脂基板を含む支持基板と、前記支持基板上の導電層と、を備えた積層基板を3次元曲面状に加工する積層基板の曲面形成方法であって、
前記積層基板を弾性シートに密着させながら前記弾性シートを変形させ、温調した金型に前記積層基板を密着させることにより、前記樹脂基板を軟化させる工程を有することを特徴とする積層基板の曲面形成方法。 - 前記弾性シートを挟む空間の間の気圧差により前記弾性シートを変形させることを特徴とする請求項1に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記導電層が無機酸化物を含む透明導電層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記導電層がマトリクス状に分割されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記金型の前記積層基板が密着する面に、前記積層基板よりも大きな3次元曲面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記金型は凹金型であることを特徴とする請求項5に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記支持基板の表面の硬さが180MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記支持基板は、前記樹脂基板上に硬さが180MPa以上の下地層を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記熱可塑性樹脂がポリカーボネイト又はポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記積層基板は、前記導電層上に有機電子材料層を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記積層基板は、前記支持基板の前記金型に密着する側の面上に加工用樹脂基板を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記加工用樹脂基板が前記支持基板に剥離可能な貼り合わせ層により接着されていることを特徴とする請求項11に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記積層基板を3次元曲面状に加工した後に、前記加工用樹脂基板を前記支持基板から剥離する工程を有することを特徴とする請求項12に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記積層基板を3次元曲面状に加工した後に、前記積層基板を支持体に貼り付ける工程を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の積層基板の曲面形成方法。
- 前記積層基板は、接着層を介して前記支持基板に接着された保護シートを有し、
前記保護シートは、前記接着層を前記支持基板上に残したまま剥離可能であることを特徴とする請求項14に記載の曲面形成方法。 - 熱可塑性樹脂の樹脂基板を含む支持基板と、前記支持基板上の導電層と、を備えた積層基板を3次元曲面状に加工する積層基板の曲面形成装置であって、
温調可能な金型と、
前記積層基板に密着しながら変形し、前記金型に前記積層基板を密着させる弾性シートと、
を有することを特徴とする積層基板の曲面形成装置。 - 前記弾性シートを挟む空間の間の気圧差により前記弾性シートを変形させることを特徴とする請求項16に記載の積層基板の曲面形成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017242181A JP7013838B2 (ja) | 2017-12-18 | 2017-12-18 | 積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 |
EP18212353.9A EP3498452A3 (en) | 2017-12-18 | 2018-12-13 | Method and apparatus for forming three-dimensional curved surface on laminated substrate, and three-dimensional curved laminated substrate |
US16/220,084 US11833800B2 (en) | 2017-12-18 | 2018-12-14 | Method and apparatus for forming three-dimensional curved surface on laminated substrate, and three-dimensional curved laminated substrate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017242181A JP7013838B2 (ja) | 2017-12-18 | 2017-12-18 | 積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019107817A true JP2019107817A (ja) | 2019-07-04 |
JP7013838B2 JP7013838B2 (ja) | 2022-02-01 |
Family
ID=67178644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017242181A Active JP7013838B2 (ja) | 2017-12-18 | 2017-12-18 | 積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7013838B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023500080A (ja) * | 2019-11-04 | 2023-01-04 | イー インク コーポレイション | 光透過性基板と電気泳動媒体とを含む3次元変色物体 |
JP7327622B1 (ja) | 2022-10-31 | 2023-08-16 | 住友ベークライト株式会社 | エレクトロクロミックシートおよびエレクトロクロミック装置 |
WO2024096005A1 (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 住友ベークライト株式会社 | エレクトロクロミックシートおよびエレクトロクロミック装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002246174A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-30 | Nec Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびこの製造方法 |
JP2002264131A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 成形体の形状修正方法および装置 |
CN1794019A (zh) * | 2005-12-30 | 2006-06-28 | 友达光电股份有限公司 | 彩色滤光片及其制作方法 |
US20070052122A1 (en) * | 2003-05-22 | 2007-03-08 | Webasto Ag | Process for producing a curved pane arrangement for a motor vehicle |
JP2008251529A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-10-16 | Nitto Denko Corp | 粘着剤層付き透明導電性フィルムおよびその製造方法 |
JP2010224110A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Citizen Holdings Co Ltd | プラスチック液晶パネルの製造方法 |
JP2016206463A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック積層体 |
-
2017
- 2017-12-18 JP JP2017242181A patent/JP7013838B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002246174A (ja) * | 2001-02-15 | 2002-08-30 | Nec Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびこの製造方法 |
JP2002264131A (ja) * | 2001-03-09 | 2002-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 成形体の形状修正方法および装置 |
US20070052122A1 (en) * | 2003-05-22 | 2007-03-08 | Webasto Ag | Process for producing a curved pane arrangement for a motor vehicle |
CN1794019A (zh) * | 2005-12-30 | 2006-06-28 | 友达光电股份有限公司 | 彩色滤光片及其制作方法 |
JP2008251529A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-10-16 | Nitto Denko Corp | 粘着剤層付き透明導電性フィルムおよびその製造方法 |
JP2010224110A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Citizen Holdings Co Ltd | プラスチック液晶パネルの製造方法 |
JP2016206463A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 株式会社トクヤマ | フォトクロミック積層体 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023500080A (ja) * | 2019-11-04 | 2023-01-04 | イー インク コーポレイション | 光透過性基板と電気泳動媒体とを含む3次元変色物体 |
JP7327622B1 (ja) | 2022-10-31 | 2023-08-16 | 住友ベークライト株式会社 | エレクトロクロミックシートおよびエレクトロクロミック装置 |
JP7452746B1 (ja) | 2022-10-31 | 2024-03-19 | 住友ベークライト株式会社 | エレクトロクロミックシートおよびエレクトロクロミック装置 |
WO2024096005A1 (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-10 | 住友ベークライト株式会社 | エレクトロクロミックシートおよびエレクトロクロミック装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7013838B2 (ja) | 2022-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11833800B2 (en) | Method and apparatus for forming three-dimensional curved surface on laminated substrate, and three-dimensional curved laminated substrate | |
JP7151437B2 (ja) | 3次元曲面状の積層基板及びその製造方法 | |
CN105358320B (zh) | 强化的薄玻璃-聚合物层压件 | |
TWI536238B (zh) | 觸控面板的製作方法 | |
JP7013838B2 (ja) | 積層基板の曲面形成方法及び曲面形成装置 | |
TWI236970B (en) | A functional film with functional layers for transfer uses, an object with imparted functional layer and its production method | |
JP5235315B2 (ja) | 透明電極付き基板の製造方法 | |
JP6018397B2 (ja) | 情報表示面用の両面粘着シート,情報表示面の保護シート,及び前記両面粘着シート及び保護シートの製造方法 | |
US11681195B2 (en) | Laminated structure, multiple laminated structure, lens, and method for producing laminated structure | |
JP7415667B2 (ja) | 積層構造体、複積層構造体、レンズ、及び積層構造体の製造方法 | |
WO2016133130A1 (ja) | 封止構造体 | |
CN109585507A (zh) | 显示装置及其制造方法 | |
JP5430792B1 (ja) | 転写フィルムおよび透明導電積層体の製造方法 | |
US20240168352A1 (en) | Curved surface resin structure, electronic light control lens, and method for producing curved surface resin structure | |
JP2011070792A (ja) | 透明電極の製造方法及び透明電極 | |
JP2022151701A (ja) | 曲面樹脂構造体、電子調光レンズ及び曲面樹脂構造体の製造方法 | |
JP2019072991A (ja) | 無機物層積層体の製造方法 | |
JP2016060109A (ja) | 機能性フィルムの製造方法 | |
JP2007012354A (ja) | 導電性層積層フィルム及び透明導電膜付き樹脂成型品 | |
JP2004106512A (ja) | 機能性層を有する転写用機能性フィルム、その機能性層が付与された物体及びその製造方法 | |
KR20190042438A (ko) | 무기물층 적층체의 제조 방법 | |
KR102234305B1 (ko) | 양면에 일체화된 요철구조를 갖는 금속 나노와이어 함침형 투명전극 및 이의 제조방법 | |
CN115254562B (zh) | 一种应用于柔性oled屏弯折贴合的缓冲层及其固化方法 | |
JP5039850B1 (ja) | 機能性樹脂積層体の製造方法 | |
KR102003974B1 (ko) | 유기반도체의 용액공정에 적용되는 선택적 박막 형성 방법, 이에 사용되는 도포방지 필름 및 용액공정을 적용한 oled 조명의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200916 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210713 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211026 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220103 |