JP2019107580A - 攪拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
攪拌アームおよびスクレーパを連結するピンの脱落を確実に防止することができる攪拌装置を提供する
【解決手段】
撹拌装置の攪拌アームおよびクレーパの連結部のそれぞれに設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が設けられており、攪拌アームの稼働時において、孔の径方向に対して相互に異なる方向に配置される。これにより、ピンの凸部と孔の周縁部との係合が維持されるので、ピンの脱落がより確実に防止される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スクレーパを備えた攪拌装置に関する。
従来、たとえば特許文献1に開示された攪拌装置がある。この攪拌装置は、異種の液体あるいは液体と固体粉末といった攪拌物を収容する円筒状の攪拌容器と、攪拌容器の内部において攪拌物を攪拌する攪拌アーム(第1攪拌羽根)と、攪拌アームに連結され、攪拌容器の内壁面に付着した攪拌物を掻き取るスクレーパとを備えている。攪拌容器は、円筒状を呈している。攪拌アームは、馬蹄型のアンカーブレードであり、攪拌容器の中心軸線周りに回転可能に支持されている。攪拌アームの内側部分には、複数の攪拌羽根(第2攪拌羽根)が設けられている一方、攪拌容器の内壁面に近接する攪拌アームの外側部分には、スクレーパを連結する部分として複数の連結部が設けられている。スクレーパは、合成樹脂あるいは合成ゴムなどからなる薄板状の部材であり、攪拌容器の内壁面と攪拌アームの外側部分との間に複数配置されている。各スクレーパには、攪拌アームの連結部に対して連結可能な連結部が設けられており、攪拌アームおよびスクレーパは、これらの連結部に設けられた平面視円形状の孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、このピンを支軸として相対的に揺動可能に連結されている。
上記攪拌装置において、攪拌容器の内部に収容された攪拌物は、攪拌アームが回転するのに伴い攪拌容器内を流動する。この攪拌物が比較的高粘度である場合、攪拌容器の内壁面に攪拌物が付着するといった問題が生じるが、スクレーパが攪拌アームと一体に回転しながら内壁面に対して摺接するため、内壁面に付着した攪拌物がスクレーパによって効率よく掻き取られる。
しかしながら、上記攪拌装置では可能性としては極めて低いものの、撹拌装置の稼動中に連結部の孔に挿入支持されたピンが連結部の孔から脱落するケースが否定できない。
例えば、攪拌容器内において、攪拌物に攪拌容器上部方向へ向かう流れが生じる場合、ピンと攪拌物の相互作用によりピンが持ち上げられて、ピンが孔から脱落するケースが否定できない。
この問題を解決するために、特許文献2に開示された攪拌装置では、攪拌物を収容する攪拌容器と、攪拌容器の内部において攪拌物を攪拌するための攪拌アームと、攪拌アームに連結され、攪拌容器の内壁面に付着した攪拌物を掻き取るスクレーパと、を備えた攪拌装置であって、攪拌アームおよびスクレーパは、孔が設けられた連結部をそれぞれ有し、これらの孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、ピンを支軸として連結されており、ピンの軸部には、攪拌アーム又はスクレーパの連結部に設けられた孔の周縁部に係合してピンの脱落を防止するための凸部が複数個設けられており、複数の凸部は、ピンの軸部の径方向に対して相互に異なる方向に形成されており、攪拌アームおよびクレーパの連結部に設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が設けられている。
通常、攪拌アームおよびスクレーパの連結部に設けられた孔にピンの軸部を挿入する場合、ピンの凸部が孔の凹部を通過するようにしてピンを孔の所定の深さまで挿入し、次いで、挿入した状態のピンを回転させてピンの凸部と孔の凹部の位置をずらし、ピンの凸部を孔の周縁部に係合させる。以上の操作によって、ピンが孔の所定の位置に係合支持され、ピンの脱落が防止される。しかし、ピン1本あたりの凸部の数が1個であると、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転して凸部と凹部の位置が一致すると、凸部の係合が外れた状態となる。この状態で、ピンが攪拌物との相互作用によって持ち上げられると、ピンが孔から脱落する可能性が否定できない。
これに対し、特許文献2に開示された攪拌装置のようにピン1本あたりの凸部の数が2個以上であり、かつ凸部がピンの軸部の径方向に対して相互に異なる方向に形成されていると、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転し、一部の凸部の係合が外れた状態になったとしても、凹部の位置と一致していない他の凸部が係合したままの状態が維持される。これにより、ピンと攪拌物の相互作用が生じてもピンが持ち上げられることがなく、ピンの脱落を確実に防止することができる。
特開2002−326027号公報 特開2016−175027号公報
しかしながら、攪拌装置の製造コスト等の観点からは、より簡易にピンの脱落を確実に防止して、高度な安全性を確保することが望ましい。
本発明の攪拌装置は、攪拌物を収容する攪拌容器と、上記攪拌容器の内部において上記攪拌物を攪拌するための攪拌アームと、上記攪拌アームに連結され、上記攪拌容器の内壁面に付着した上記攪拌物を掻き取るスクレーパと、を備えた攪拌装置であって、上記攪拌アームおよびスクレーパは、孔が設けられた連結部をそれぞれ有し、これらの孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、当該ピンを支軸として連結されており、上記ピン軸部には、上記攪拌アーム又はスクレーパの連結部に設けられた孔の周縁部に係合して当該ピンの脱落を防止するための凸部が設けられており、上記攪拌アームおよびクレーパの連結部のそれぞれに設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が設けられており、上記凹部は、上記攪拌アームの稼働時において、上記孔の径方向に対して相互に異なる方向に配置されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記攪拌アームの稼働時において、上記攪拌アームおよびクレーパの凹部が配置される径方向のなす角は、45°〜135°である(請求項2)。
また、上記攪拌アームおよびクレーパの連結部のそれぞれに設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が複数設けられている(請求項3)。
通常、攪拌アームおよびスクレーパの連結部に設けられた孔にピン軸部を挿入する場合、ピンの凸部が孔の凹部を通過するようにしてピンを孔の所定の深さまで挿入し、次いで、挿入した状態のピンを回転させてピンの凸部と孔の凹部の位置をずらし、ピンの凸部を孔の周縁部に係合させる。以上の操作によって、ピンが孔の所定の位置に係合支持され、ピンの脱落が防止される。しかし、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転してピンの凸部と孔の凹部の位置が一致すると、ピンの凸部の係合が外れた状態となる。この状態で、ピンと攪拌物との相互作用によってピンが持ち上げられると、ピンが孔から脱落する可能性が否定できない。
これに対し、本発明の攪拌装置のように、攪拌アームおよびスクレーパの孔の凹部が、攪拌アームの稼働時、すなわちスクレーパが攪拌アームに装着されてスクレーパが攪拌容器の内周面に摺動する時において、上記孔の径方向に対して相互に異なる方向に配置されていると、攪拌アームおよびクレーパの積層方向の境界部で孔の凹部が寸断された状態となる。これにより、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転してピンの凸部の係合が外れ、ピンと攪拌物の相互作用が生じてもピンが持ち上げられたとしても、ピンの凸部が孔の凹部の寸断された部分で係止されるので、ピンの脱落を確実に防止することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、上記攪拌装置の稼働時において、上記攪拌アームおよびクレーパの凹部が配置される径方向のなす角は、45°〜135°に設定されている。
上記なす角が上記範囲に設定されていると、攪拌アームおよびクレーパの孔の凹部が積層方向の境界部で確実に寸断されるので、ピンの脱落を確実に防止することができる。
より好ましくは、上記なす角が80°〜100°に設定されていると、スクレーパに弾性の低い素材を使用したり、スクレーパへの抗力が大きい粘性の高い撹拌対象物を処理したりして孔の凹部のなす角が規定値からシフトした場合でも、孔の凹部の寸断を確実に行い、ピンの脱落をより確実に防止することができる。
また、スクレーパを大きく搖動させることなく攪拌アームおよびクレーパの凹部を一致させることができ、ピンを孔に挿入する工程を簡易なものとすることができる。
本発明の別の好ましい実施の形態においては、上記攪拌アームおよびクレーパの連結部に設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部及び凸部が複数個設けられている。
このような構成では、攪拌アームおよびスクレーパの連結部における孔とピンとの間に比較的大きな空隙が形成される。その一方、孔の内周面に形成された複数の凸部がピンの軸部に当接し、その結果、支軸となるピンが緩むことなく連結部の孔に挿入支持され、攪拌アームに対してスクレーパが適切に連結される。一方、たとえば洗浄液を用いて攪拌アームおよびスクレーパを洗浄する場合、孔とピンとの間に形成された空隙を洗浄液が流れ、これらの間に入り込んだ攪拌物が洗浄液によって除去されやすくなる。これにより、攪拌アームおよびスクレーパを互いに連結させた状態でもこれらの連結部を簡単に洗浄することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示す攪拌装置に備えられた攪拌アームおよびスクレーパを示す平面図である。 図1に示す攪拌装置におけるスクレーパの連結構造を示す上面図(左)及び拡大図(右)である。 図1に示す攪拌装置におけるスクレーパの連結方法を示す斜視図である。 図1に示す攪拌装置におけるスクレーパのピンの係合方法を示す断面図(上)及び拡大図(下)である。 図1に示す攪拌装置の攪拌アームを攪拌容器の上方に移動させた状態を示す外観斜視図である。 図1に示す攪拌装置のスクレーパの搖動可能範囲を示す平面図である。 図5に示す攪拌装置のスクレーパが(a)及び(b)の状態にある場合における、攪拌アームおよびクレーパの凹部の位置関係を示す概略図である。 本発明の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。図1〜8は、本発明に係る攪拌装置の一実施形態を示している。攪拌装置Xは、工業化学製品、薬品、化粧品、食品等の原料になる液体と液体、または液体と粉体の混合物を攪拌物として、この攪拌物の成分を微細化して分散等するためのものである。図1および図2に示すように、攪拌装置Xは、攪拌容器1、駆動機構2、攪拌アーム3、および複数のスクレーパ4を備えている。
図1および図2に示すように、攪拌容器1は、有底円筒状の容器からなる。攪拌容器1は、上部開口1Aと、円筒面状の内壁面1Bとを有する。この攪拌容器1の内部には、攪拌物が収容される。
図2に示すように、駆動機構2は、駆動モータ20、減速器21、駆動軸22、および支持部材23を有して構成される。駆動モータ20および減速器21は、支持部材23の上側中央部に搭載されている。駆動軸22は、減速器21を介して駆動モータ20に連結されており、支持部材23を貫通してその下側に延びている。支持部材23は、攪拌容器1の上部開口1Aを跨ぐように配置され、その上部開口1Aの周縁部に固定される。これにより、駆動軸22は攪拌容器1の内部に配置され、駆動モータ20の作動に伴い攪拌容器1の中心軸線S周りに回転する。
図2に示すように、攪拌アーム3は、正面視略U字形に折れ曲がった棒状部材であり、攪拌容器1の内底面に近接する基部3Aと、この基部3Aの両端から中心軸線Sに沿って上方に延び、内壁面1Bとの間に所定の間隔をあけて近接する一対のアーム部3Bと、アーム部3Bに支持された複数の攪拌羽根30とを有する。基部3Aの中間部は、駆動軸22の下端に固定されている。中心軸線S側となるアーム部3Bの内側部分には、複数の攪拌羽根30が中心軸線Sの方向に所定間隔に並んで支持されている。アーム部3Bの外側部分には、スクレーパ4を連結するための連結部として、複数のブラケット部材5が中心軸線Sの方向に所定間隔に並んで固定される。このような攪拌アーム3は、駆動軸22と一体になって中心軸線S周りに回転することにより、攪拌容器1の内部に収容された攪拌物を効率よく均質な混合物となるように攪拌することができる。
図2に示すように、スクレーパ4は、内壁面1Bに付着した攪拌物を掻き取るためのものであり、アーム部3Bの外側部分にブラケット部材5およびピン6を介してこのピン6を支軸に揺動可能に連結され、アーム部3Bと内壁面1Bとの間に複数配置される。スクレーパ4は、たとえば耐摩耗性および耐腐食性に優れた合成樹脂、合成ゴム、あるいはフッ素コーティングされたエンジニアリングプラスチックからなり、内壁面1Bに接する薄板状のブレード部4Aと、このブレード部4Aに一体形成され、ブラケット部材5に連結される連結部4Bとを有する。図2においてはブラケット部材5を使用する例を示しているが、ブラケット部材5に相当する部分をアーム部3Bに設けて、この部分とスクレーパ4を連結することもできる。なお、本願においては、ブラケット部材5はアーム部3Bの一部を構成するものとする。
図3に示すように、ブレード部4Aは、内壁面1Bに対して相対移動する進行方向前側が内壁面1Bに対してより近接あるいは当接するように配置される。ブレード部4Aが内壁面1Bに付着した攪拌物を掻き取る際には、ブレード部4Aが攪拌物から受ける抗力によって進行方向後側に揺動し、ブレード部4Aの進行方向前側の先端が内壁面1Bに接触する。これにより、ブレード部4Aは、内壁面1Bに摺接しながらこの内壁面1Bに付着した攪拌物を効率よく掻き取ることができる。連結部4Bは、ブラケット部材5に対して嵌合可能な一対をなし、ブレード部4Aの内壁面1Bに対向する側とは反対側に突出している。
図4に示すように、連結部4Bおよびブラケット部材5には、互いに嵌合した状態でピン6を中心軸線Sに沿う方向に挿入支持するための孔40,50が設けられている。さらに、孔40,50の周壁には、断面がU字状の凹部40A,50Aが設けられている。凹部40A,50Aは、孔40,50の中心軸方向に沿って伸び、連結部4Bおよびブラケット部材5の上面から下面に向けて貫通している。
一方ピン6は、軸部6Aと頭部6Bからなり、軸部6Aの先端付近には孔40,50の周縁部に係合して当該ピンの脱落を防止するための凸部6Cが設けられている。
連結部4Bおよびブラケット部材5に設けられた孔40,50にピン軸部を挿入する場合、ピンの凸部6Cが孔の凹部40A,50Aを通過するようにしてピン6を孔40,50の所定の深さまで挿入し、次いで、挿入した状態のピン6を回転させて凸部6Cと凹部40A,50Aの位置をずらして凸部6Cを孔の周縁部に係合させる。以上の操作によって、ピン6が孔40,50の所定の位置に係合支持され、ピン6の脱落が防止される。
しかし、図5の(b)に示すように、撹拌装置Xの操作中にピン6が何らかの外力を受けて回転して凸部6Cと凹部40A,50Aの位置が一致すると、凸部6Cの係合が外れた状態となる。この状態で、ピン6が攪拌物との相互作用によって持ち上げられると、ピン6が孔40,50から脱落する可能性が否定できない。
これに対し、本発明の攪拌装置Xでは、攪拌アームの稼働時、すなわちスクレーパ4が攪拌アーム3に装着されてスクレーパ4が攪拌容器1の内周面に接触した状態で摺動する時において、図5の(a)に示すように、攪拌アームの凹部50Aおよびスクレーパの凹部40Aが、上記孔の径方向に対して相互に異なる方向に配置されていると、攪拌アームの凹部50Aおよびクレーパの凹部40Aが積層方向の境界部で寸断された状態となる。
これにより、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転し、ピンと攪拌物の相互作用が生じてもピンが持ち上げられたとしても、ピンの凸部が凹部の寸断部分によって係止されるので、ピンの脱落を確実に防止することができる。
図6に示すように、ピン軸部6Aの孔40,50への挿入は、支持部材23を攪拌容器1の上部開口1Aの上方に持ち上げた状態で行う。
具体的には、支持部材23を持ち上げると、スクレーパ4が内壁面1Bと対向しなくなり、図7に示すように、スクレーパ4は搖動可能な状態になる。
このような状態において、図7の(b)の位置で攪拌アームの凹部50Aおよびクレーパの凹部40Aの方向が、図8の(b)に示すように一致するように設定すれば、ピンの凸部6Cが攪拌アームおよびクレーパの凹部を通過することが可能となって、ピン軸部6Aの孔40,50への挿入が可能となる。
一方、図7の(a)の位置で攪拌アームの凹部50Aおよびクレーパの凹部40Aの方向が、図8の(b)に示すように相違するように設定すれば、図7の(b)の位置で孔40,50へのピン軸部6Aの挿入後、図7の(a)の位置にスクレーパを搖動させることによって、攪拌アームの凹部50Aおよびクレーパの凹部40Aがこれらの積層方向の境界部で寸断された状態となる。
これにより、図5(a)に示すように、撹拌装置の操作中にピンが何らかの外力を受けて回転し、ピン6と攪拌物の相互作用が生じてもピン6が持ち上げられたとしても、ピン6の凸部が凹部の寸断部分によって係止されるので、ピン6の脱落を防止することができる。
ここで、支持部材23を攪拌容器1の上部開口1Aまで降下させていると、スクレーパ4が内壁面1Bと対向し、スクレーパ4は搖動できない状態になる。これにより、攪拌アームの凹部50Aおよびクレーパの凹部40Aの境界部が寸断された状態が、攪拌アーム3の稼働時においても解除されることがなく、ピン6の脱落を確実に防止することができる。
本発明の別の好ましい実施の形態においては、図9に示すように、上記攪拌アーム3およびクレーパ4の連結部に設けられた孔40,50の周壁に、孔の軸方向に沿って伸びる凹部40A,50A及び凸部40B,50Bが複個設けられている。凹部40A,50Aのうちの1つは、溝の深さがその他の凹部40A,50Aよりも大きくなっており、ピン6の凸部6Cが通過可能となっている。
このような構造であると、ピン6の軸部6Aを各孔40,50に挿入した時に、各孔40,50の内周面との間に空隙が形成されつつも、各孔40,50の内周面に対して複数の凸部40B,50Bがピン6の軸部6Aと線接触することにより、各孔40,50の中心に安定して支持される。これにより、本実施形態のスクレーパ4は、アーム部3Bの外側部分に固定されたブラケット部材5にピン6を支軸として揺動可能に連結される。
本実施形態は上記構造を有するので、攪拌装置を水などの洗浄液を用いて攪拌アーム3全体を洗浄する際には、攪拌アーム3およびスクレーパ4を互いに連結させた状態においても、孔40,50と軸部6Aとの間に比較的大きな空隙が形成されるので、洗浄液が空隙に流入して排出されることによって、孔40,50の内部に入り込んだ攪拌物の残滓を水流によってきれいに除去することができる。
なお、本実施形態では、一例として凹部40A,50A及び凸部40B,50Bを4つずつ設けているが、孔40,50に対してピン6の軸部6Aを安定的に支持させることができる限り、凹部40A,50A及び凸部40B,50Bを2つあるいはそれ以上ずつ設けてもよい。
本発明に係る攪拌装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る攪拌装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
X 攪拌装置
S 中心軸線
1 攪拌容器
1B 内壁面
2 駆動機構
3 攪拌アーム
4 スクレーパ
4A ブレード部
4B 連結部
40 孔
40A 凹部
40B 凸部
5 ブラケット部材(連結部)
50 孔
50A 凹部
50B 凸部
6 ピン
6A 軸部
6B 頭部
6C 凸部

Claims (3)

  1. 攪拌物を収容する攪拌容器と、
    上記攪拌容器の内部において上記攪拌物を攪拌するための攪拌アームと、
    上記攪拌アームに連結され、上記攪拌容器の内壁面に付着した上記攪拌物を掻き取るスクレーパと、を備えた攪拌装置であって、
    上記攪拌アームおよびスクレーパは、孔が設けられた連結部をそれぞれ有し、これらの孔にピンの軸部が挿入支持されることにより、当該ピンを支軸として連結されており、
    上記ピン軸部には、上記攪拌アーム又はスクレーパの連結部に設けられた孔の周縁部に係合して当該ピンの脱落を防止するための凸部が設けられており、
    上記攪拌アームおよびクレーパの連結部のそれぞれに設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が設けられており、
    上記凹部は、上記攪拌アームの稼働時において、上記孔の径方向に対して相互に異なる方向に配置されていることを特徴とする攪拌装置。
  2. 上記攪拌装置の稼働時において、上記攪拌アームおよびクレーパの凹部が配置される径方向のなす角は、45°〜180°であることを特徴とする請求項1に記載の攪拌装置。
  3. 上記攪拌アームおよびクレーパの連結部のそれぞれに設けられた孔の周壁には、孔の軸方向に沿って伸びる凹部が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
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