JP2019104567A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019104567A
JP2019104567A JP2017236936A JP2017236936A JP2019104567A JP 2019104567 A JP2019104567 A JP 2019104567A JP 2017236936 A JP2017236936 A JP 2017236936A JP 2017236936 A JP2017236936 A JP 2017236936A JP 2019104567 A JP2019104567 A JP 2019104567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
closing member
closing
door
sill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017236936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6545776B2 (ja
Inventor
勇太 大谷
Yuta Otani
勇太 大谷
拓 吉田
Taku Yoshida
拓 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2017236936A priority Critical patent/JP6545776B2/ja
Publication of JP2019104567A publication Critical patent/JP2019104567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6545776B2 publication Critical patent/JP6545776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】塞ぎ部材の上面とかご側の敷居の下面との間に異物が挟み込まれ、塞ぎ部材の移動を阻害されないエレベータ装置を提供する。【解決手段】エレベータ装置は、乗りかごの出入り口に設けられたかご扉を、その開閉方向にガイドするかご側の敷居31と、乗りかごが着床可能な各階床の、乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向にガイドする乗り場側の敷居と、かご側の敷居31と乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐ塞ぎ位置と、かご側の敷居の下部の退避位置との間を移動可能な塞ぎ部材35と、かご扉の開動作に伴い、塞ぎ部材を退避位置から塞ぎ位置へ移動させ、かご扉の閉動作に伴い、塞ぎ部材を塞ぎ位置から退避位置へ移動させる駆動機構と、を備え、塞ぎ部材の上面は、摺動性の高い素材で形成されている。【選択図】図10

Description

本発明の実施形態は、乗りかごへの出入り口部に設けられた乗り場側及びかご側の敷居間に生じる隙間の塞ぎ構造を有するエレベータ装置に関する。
建物の昇降路内に設置された乗りかごで各階床間を昇降して人員や荷物を運搬するエレベータ装置では、乗りかごを昇降させるために、各階床の乗り場と乗りかごとの間に一定の隙間が設けられている。このため、乗りかごが乗り場に着床停止して出入り口の扉が開いた状態では、乗り場側の敷居とかご側の敷居との間に隙間が生じる。この敷居間の隙間は、乗客が落とした鍵やカード等の小物品をピット内に落下させてしまい、その回収を困難にしている。
そこで、敷居間の隙間を塞ぐための塞ぎ部材を設け、扉の開放時に敷居間の隙間を塞ぐように動作させるエレベータ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、乗りかごが所定階に着床し、扉が開動作すると塞ぎ部材が敷居間の隙間を塞ぐ塞ぎ位置に移動する。また、扉が閉動作するとこれに伴い塞ぎ部材は、塞ぎ位置から、かご側の敷居の下部の退避位置まで移動する。
特開2009-286504号公報
このようなエレベータ装置では、塞ぎ部材が敷居間の隙間を塞いだ状態で、乗客が乗りかごに対して乗り降りする。この際、乗客の靴に付着した小石などの異物が隙間を塞いでいる塞ぎ部材上に落下することがある。塞ぎ部材は扉の閉動作に伴いかご側の敷居下部の退避位置に向かって移動するが、塞ぎ部材上の異物も同方向に移動する。このため、退避位置において塞ぎ部材の上面と対向するかご側の敷居の下面との間に異物が挟み込まれてしまう。
塞ぎ部材とかご側の敷居の下面との間に異物が挟み込まれると、塞ぎ部材の移動がスムーズに行われなくなり、挟み込まれた異物の量が多くなると、塞ぎ部材の移動に支障をきたし、最終的には塞ぎ部材の駆動機構を破損するおそれがある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、エレベータ装置の耐久性を高めることを課題とする。
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、乗りかごの出入り口に設けられたかご扉を、その開閉方向にガイドするかご側の敷居と、乗りかごが着床可能な各階床の、乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向にガイドする乗り場側の敷居と、かご側の敷居と乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐ塞ぎ位置と、かご側の敷居の下部の退避位置との間を移動可能な塞ぎ部材と、かご扉の開動作に伴い、塞ぎ部材を退避位置から塞ぎ位置へ移動させ、かご扉の閉動作に伴い、塞ぎ部材を塞ぎ位置から退避位置へ移動させる駆動機構と、を備え、塞ぎ部材の上面は、摺動性の高い素材で形成されている、ことを特徴とする。
塞ぎ部材の上面を摺動性の高い素材で形成することにより、塞ぎ部材の上面に乗った異物は、退避動作時に塞ぎ部材の上面から滑り落ちる。そのため、塞ぎ部材の上面とかご側の敷居の下面との間に異物が挟み込まれ、塞ぎ部材の移動が阻害されるようなことはない。
一実施形態に係るエレベータ装置の全体構成を示す図である。 一実施形態における乗りかごの扉部分の戸開状態を乗り場側から見た正面図である。 一実施形態における乗りかごの扉部分の戸閉状態を乗り場側から見た正面図である。 一実施形態におけるかご扉側の作動部材と駆動機構との関係を示す斜視図である。 退避位置にある塞ぎ部材を示す平面図である。 塞ぎ位置にある塞ぎ部材を示す平面図である。 塞ぎ位置にある塞ぎ部材とかご側及び乗り場側の敷居との関係を示す側面図である。 退避位置にある塞ぎ部材とかご側及び乗り場側の敷居との関係を示す側面図である。 塞ぎ部材の上面と異物との関係を示す拡大図である。 一実施形態における塞ぎ部材の退避途中における異物とかご側の敷居との関係を示しており、(a)は退避初期、(b)は退避中期を表す図である。 変形例1におけるかご扉側の作動部材と駆動機構との関係を示す斜視図である。 変形例2における塞ぎ部材の退避途中における異物とかご側の敷居との関係を示しており、(a)は退避初期、(b)は退避中期を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1によりエレベータ装置の全体構成を説明する。図1で示すように、エレベータ装置1は、昇降路3内に配置された乗りかご4および釣合いおもり5を備える。昇降路3の上方には、メインロープ9を駆動する巻上機7及び制御装置8等が設置された機械室6が設けられている。制御装置8は、エレベータ装置1の全体を制御するもので、乗り場呼び又はかご呼びに応じて巻上機7を運転制御し、乗りかご4を呼びのあった階へ着床させる。
なお、機械室6を設けずに巻上機7や制御装置8を小形化して昇降路3内の上部に設けてもよい。
エレベータ装置1では、建屋の各階床に設けられた乗り場11に、昇降路3内の乗りかご4に通じる出入り口12が設けられ、出入り口12には、乗り場扉2が設けられている。乗り場扉2は、乗りかご4の着床時、乗りかご4の出入り口24に設けられたかご扉25側と、図示しないインターロック機構を介して係合し、かご扉25の開閉に連動して開閉動作する。
図2及び図3は乗りかご4の出入り口に設けられたかご扉25部分を、乗り場11側から見た正面図で、図2はかご扉25が開いた戸開状態を表し、図3はかご扉25が閉じた戸閉状態を表している。かご扉25は、2枚の扉パネル25a、25b(戸当たり部分のみを示し、その他の部分は図示を省略している)を、互いに異なる図示左右方向へ開動作させる所謂両開き方式の扉である。これら2枚の扉パネル25a、25bは扉開閉機構に連結しており、扉開閉機構により図示左右方向に駆動され、開閉動作する。
なお、扉開閉機構は公知のものであり、本願発明とは直接的に関係しないので構造説明を省略するが、扉開閉機構は、図示しないモータの動力により、2枚の扉パネル25a、25bを互いに連動させ、ガイドレールに沿って左右方向に駆動し、開閉動作させる。
乗りかご4の出入り口部分には、かご側の敷居31が設けられており、かご扉25を構成する2枚の扉パネル25a、25bを、その開閉方向に沿ってガイドする。かご側の敷居31は、乗りかごの出入り口24の下辺部に設けられており、敷居31の上面に形成されたガイド溝は、2枚の扉パネル25a、25bの下端部とそれぞれ係合し、これらを開閉方向にガイドする。
かご側の敷居31に対し、乗り場11側にも図7及び図8で示すように敷居32が設けられている。乗り場側の敷居32は、かご側の敷居31の一側面(図7及び図8の左側面)と所定の間隔を保って対向して配置される。乗り場側の敷居32の上面にもガイド溝が形成されており、図1で示した乗り場扉2を、その開閉方向に沿ってガイドする。
乗り場扉2も、図示しないが2枚の扉パネルを有する両開き方式のもので、前述のように、乗りかご4が乗り場11に着床すると、かご扉25と係合し、かご扉25と共に開閉動作する。乗り場扉2は、乗りかご4が着床していないときは、図示しないインターロック機構により2枚の扉パネルが閉状態にロックされており、乗りかご4が着床すると、乗りかご4側の図示しない係合部材と係合して上述したロック状態が解かれ、かご扉25と共に開閉動作する。
乗りかご4が所定階へ着床したとき、かご側の敷居31と乗り場側の敷居32との間に、図7及び図8で示すように隙間が生じる。この隙間を塞ぐために塞ぎ部材35が設けられる。塞ぎ部材35は、図2及び図3で示すように、左右に分割されている。この分割部分は、乗りかご4の昇降時に、かご側の敷居31が、乗り場側に設けられた図示しないインターロック機構とすれ違う部分であり、インターロック機構の通過を許容するために左右に間隔を保って分割されている。
なお、分割部分の間隔は、乗りかご4が着床すると、乗り場側の敷居32の対応部分に設けられた図示しない凸部が挿入されることになり、凸部によりほぼ塞がれる。
塞ぎ部材35の上面35cは、図7及び図8で示すように、かご側の敷居31及び乗り場側の敷居32の上面より下方に位置している。また、塞ぎ部材35は、図7で示すように、敷居31,32の隙間を塞ぐことができる形状および寸法に形成されている。すなわち、塞ぎ部材35は、図2で示したかご側の出入り口24の間口よりやや長く、図7及び図8で示す敷居31,32の隙間よりやや広い幅に形成されている。
また、塞ぎ部材35の横断面は縦長の形状とし、乗り場側の敷居32の図示右側面との対向部には凹部35aが形成されている。凹部35aは、乗り場側の敷居32の図示右側面に設けられたビス36aの頭部を避けるために設けられている。ビス36aは、下階間空間を仕切るプレート36の取付け用である。さらに、塞ぎ部材35の上部角部には面取り35bが施されている。
塞ぎ部材35は、図7で示す敷居31,32の隙間を塞いだ塞ぎ位置と、図8で示すかご側の敷居31の下部に退避した退避位置との間を移動可能に構成されている。そして、塞ぎ部材35は、後述する駆動機構41により、かご扉25の開閉動作に伴い、上述した塞ぎ位置と退避位置との間でスライド駆動される。
図4で示すように、塞ぎ部材35は、駆動機構41側に設けられたブラケット51上に板バネ52を介して取り付けられている。駆動機構41は、かご扉25の開閉動作に伴い、かご扉25側の作動部材72と作動ピン59とが係合可能に構成されている。そして、作動部材72と作動ピン59との係合により、作動部材72から受ける力を塞ぎ部材35の移動方向に変換して、塞ぎ部材35を退避方向へ移動させる。
本実施の形態では、駆動機構41は、図5、図6で示すように、4個のリンク46,47,48,49と、これらリンクの各一端と連結軸50を介して回動可能に連結しているブラケット51とを有する。4個のリンク46,47,48,49は、乗りかご4側に設けられた支持部材44上に枢支軸45を介して回動可能に支持されている。
これら4個のリンクのうち内側のリンク47,48は連結駆動用のもので、それらの他端は、連結軸54を介して連結桿55に連結している。連結桿55の図示右端と支持部材44との間には反発力を生じる作動バネ56が設けられており、ブラケット51を図5の状態から図6の状態に押し出す方向に平行移動させる力を与える。
駆動機構41を構成するリンク46の枢支軸45には、図4で示すように、レバー58の基端部が一体的に取り付けられている。レバー58の先端部には、作動ピン59が立設されている。作動ピン59の上部側面は、かご扉25の扉パネル25a側に一体的に設けられた作動部材72と係合可能に配置されている。
作動ピン59は、かご扉25が完全に閉まった図3で示す戸閉端位置にあるとき、図4で示すように、扉パネル25a側に設けられた作動部材72と係合している。このため、駆動機構41は、作動バネ56の反発力を蓄勢した図5の状態に保持される。すなわち、塞ぎ部材35は、図8で示した退避位置に保持される。
これに対し、かご扉25が開動作し、扉パネル25aが、図3の戸閉端からの戸開動作を開始すると、かご扉25側の作動部材72が、図4の状態から図示右方向に移動するので、作動部材72と作動ピン59との係合が解かれることになる。このため、駆動機構41を構成する各リンク46,47,48,49は、作動バネ56の反発力により枢支軸45を中心に図示反時計回りに回動する。駆動機構41の動作により、ブラケット51及びブラケット51上に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35は、図5の状態から図6の状態へ繰り出される。すなわち、塞ぎ部材35は、図8で示した退避位置から、図7で示す塞ぎ位置へ移動する。
一方、かご扉25が図2で示した全開状態から閉じる場合、扉パネル25aが図3で示す戸閉端近くまで閉じることにより、作動部材72が駆動機構41側の作動ピン59と図4で示すように係合する。このため、作動ピン59を有するレバー58は、扉パネル25aの閉方向の力により、図示時計方向に駆動される。すなわち、駆動機構41は扉パネル25aの閉方向の力により、ブラケット51及びブラケット51上に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35を、図6の状態から図5の状態へ戻す。このため、塞ぎ部材35は、図7で示す塞ぎ位置から、図8で示した退避位置へ移動する。
このように駆動機構41は、かご扉25の戸閉端からの戸開動作により、作動部材72と作動ピン59との係合が解除されるため、作動バネ56の反発力による塞ぎ部材35の塞ぎ位置への移動を許容する。また、かご扉25の戸閉端への移動に伴いかご扉25側の作動部材72と作動ピン59とが係合し、かご扉25の移動力を受けて、塞ぎ位置にある塞ぎ部材35を退避位置まで移動させる。
塞ぎ部材35は金属製或いは樹脂製の何れでもよいが、ここでは塞ぎ部材35をアルミニューム等の金属で形成する場合について説明する。塞ぎ部材35の上面35cは、塞ぎ部材35の素材と比較して、硬質で摺動性の高い素材でコーティングされている。摺動性が高いとは、滑りやすいことを言う。つまり、塞ぎ部材35の上面35cに落下した異物81と上面35cとの摩擦係数が小さいことを言う。塞ぎ部材35の上面35cに摺動性の高い素材をコーティングすることにより、塞ぎ部材35の上面35cの摩擦係数は小さくなる。また、塞ぎ部材35の上面35cは、250HVから450HV程度の硬度を有する素材で表面処理されていることが望ましい。硬質の素材で塞ぎ部材35の上面35cをコーティングすることにより、上面35cでの凹凸の発生が抑制され、上面35cの摩擦係数が小さい状態が維持される。
具体的には、アルミニューム等の金属で形成されている塞ぎ部材35の上面35cに、一例として、アルマイト処理を施す。
塞ぎ部材35が退避位置に移動する際に、かご側の敷居31の下面によって異物81が塞ぎ部材35の上面35cに押し付けられる場合がある。塞ぎ部材35の上面35cが固くない場合、この押圧力によって上面35cに凹みを生じることになる。凹みに異物81が挟まった状態で、塞ぎ部材35が退避位置に移動すると、異物81が塞ぎ部材35の上面35cとかご側の敷居31の下面との間に挟み込まれることになる。塞ぎ部材35の上面35cを250HV以上の硬質の素材でコーティングすることにより、上面35cでの凹凸の発生が抑制され、異物81が塞ぎ部材35とかご側の敷居31との間に挟み込まれることが防止される。
次に、上記構成を有するエレベータ装置1の動作について説明する。上記構成において、乗りかご4が着床し、かご扉25が全閉状態から戸開動作すると、駆動機構41は、作動ピン59と作動部材72との係合を解除し、作動バネ56の反発力により塞ぎ部材35を図5で示す退避位置から図6で示す塞ぎ位置へ移動させ、敷居31,32間の隙間を塞ぐ。扉25が開き、塞ぎ部材35により敷居31,32間の隙間が塞がれた状態で、乗客は出入り口24を通り乗りかご4に乗り降りする。この際、図9で示すように、乗客の靴に付着した小石などの異物81が隙間を塞いでいる塞ぎ部材35上に落下することがある。なお、図9において符号83で示すものは、塞ぎ部材35の図示左端が、乗り場側の敷居32の側面と当接する際の緩衝用の軟質材である。
この後、乗りかごを呼びのあった階床に移動させるべく扉25を戸閉動作する。扉25の戸閉動作に伴い駆動機構41は、図10(a)で示す塞ぎ位置からかご側の敷居31の下部の退避位置に向かって塞ぎ部材35を移動させる。図10(b)は、退避中期を表す図である。このとき、塞ぎ部材35上の異物81も同方向に移動しようとするが、異物81はかご側の敷居31の下部によって押されることになる。塞ぎ部材35の上面35cは硬質の樹脂でコーティングされており、摩擦係数が小さい。そのため、図10(b)で示すように、かご側の敷居31の下部によって押された異物81は、塞ぎ部材35の上面35cを滑るように移動し、図示左側に押し出され、塞ぎ部材35の上面35cから落下する。つまり、異物81が塞ぎ部材35とかご側の敷居31の下面との間に入り込みにくい構造になっている。また、塞ぎ部材35の上面35cの摩擦係数が小さいので、塞ぎ部材35とかご側の敷居31の下面との間に入り込んだ異物81は、塞ぎ部材35が塞ぎ位置と退避位置とを行き来する際に、塞ぎ部材35から滑り落ちる可能性が高い。従来の装置では、塞ぎ部材とかご側の敷居との間に異物が挟み込まれ、塞ぎ部材の移動が阻害され、最終的には塞ぎ部材の駆動機構を破損するおそれがある。しかし、本実施形態に係るエレベータ装置100では、塞ぎ部材とかご側の敷居との間に異物が挟み込まれにくい構造になっているので、エレベータ装置100の耐久性を高めることができる。
(変形例1)
上述の実施の形態では、駆動機構41は、図5及び図6で示すように、作動バネ56の反発力により、ブラケット51を乗り場側へ向かって常時押し出すように構成していたが、作動バネ56に代えて、同じ場所に引張力を生じる戻りバネ66を設け、ブラケット51及びこれに支持された塞ぎ部材35を、図5で示す退避位置へ引き戻す力を常時与えるように構成してもよい。
この場合、駆動機構41を構成する作動ピン59は、図11で示すように、かご扉25の開動作により、扉パネル25aに設けられた作動部材42と当接係合してレバー58を反時計回りに回動させる。すなわち、作動ピン59は、かご扉25が所定の開位置まで開動作することにより作動部材42と当接係合し、レバー58及びこれと一体の枢支軸45を図示反時計回りに回動させる。駆動機構41の動作により、ブラケット51及びその上部に板バネ52を介して支持された塞ぎ部材35は、退避位置から塞ぎ位置へ繰り出される。
(変形例2)
上述の説明では、図10を用いて、塞ぎ部材35の上面35cが床面に対して水平な面である場合について説明した。しかし、塞ぎ部材35の上面35cを床面に対して水平な面に限定する必要はない。例えば、図12(a)(b)で示すように、塞ぎ部材35の上面35cを、乗り場側の敷居32(図示左端)に向うにしたがって低くなるように傾斜させてもよい。
塞ぎ部材35の上面35cを傾斜面にすることにより、上面35cの上に落下した異物81は、上面35c上にとどまることなく、図12(a)で示すように、塞ぎ部材35の図示左端側に滑り落ちて排除されやすくなる。
また、塞ぎ部材35の上面35cは、図示左端側が低くなるように傾斜しているので、塞ぎ部材35の退避位置への移動(図示右方への移動)に伴って、図12(b)で示すように、塞ぎ部材35とかご側の敷居31の下面との間隔が広くなる。つまり、塞ぎ部材35の退避位置へ移動するにしたがって、異物81とかご側の敷居31との間の隙間が大きくなっていく。かご側の敷居31の支えを無くした異物81は、塞ぎ部材35の傾斜した上面35cを滑り落ちて排除される。このように、従来のように、塞ぎ部材35の上面35cとかご側の敷居31の下面との間に挟み込まれた異物81が、そのまま引っかかった状態になる可能性は低い。したがって、塞ぎ部材35とかご側の敷居31との間に異物81が引っかかって、塞ぎ部材35の移動が阻害される可能性は低い。また、塞ぎ位置においては、塞ぎ部材35と敷居31の下面との間隔が狭くなるので、隙間に異物81が入り込みにくい状態となっている。
なお、塞ぎ部材35の傾斜した上面35cは、必ずしも直線的な平面である必要はなく、塞ぎ部材35の退避位置への移動に伴って、塞ぎ部材35の上面35cと敷居31の下面との間隔が広くなる形状であれば曲面状であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係るエレベータ装置1の塞ぎ部材35は、その上面35cの摩擦係数を小さくするために、硬質で摺動性の高い素材で表面処理が施されている。そのため、塞ぎ部材35が塞ぎ位置から退避位置に移動する際にかご側の敷居31の下部に接した異物81は、塞ぎ部材35の上面35cを滑るように移動して、乗り場側の敷居32側に押し出され、塞ぎ部材35の上面35cから滑り落ちる。これにより、塞ぎ部材35の上面35cとかご側の敷居31の下面との間に異物81が挟み込まれ、塞ぎ部材35の移動が阻害されることを低減している。これにより、エレベータ装置100の耐久性は、従来の装置と比較して高くなっている。
また、塞ぎ部材35は、その上面35cに250HV以上の硬度を有する素材で表面処理されている。塞ぎ部材35の上面35cを硬度の高い素材でコーティングすることにより、塞ぎ部材35の上面35cに凹凸が形成されることを防止できる。これにより、上面35cの摩擦係数を低い状態のままで維持しやすくなる。
また、変形例2に係るエレベータ装置の塞ぎ部材35は、その上面35cが、乗り場側の敷居32に向うにしたがって低くなるように傾斜している。これにより、塞ぎ部材35の上面35cに落下した異物81は、上面35c上にとどまることなく、乗り場側の敷居32側に滑り落ちて排除されやすくなる。
なお、上記の説明では、アルミニューム等の金属で形成された塞ぎ部材35の上面35cを硬質で摺動性の高い素材で表面処理する場合について説明をしたが、塞ぎ部材35全体を硬質で摺動性の高い素材で形成してもよい。
また、塞ぎ部材35全体もしくは塞ぎ部材35の上面35cを硬度が250HV以下で摺動性の高い素材で形成してもよい場合もある。例えば、変形例2で説明したように、塞ぎ部材35の上面35cが傾斜面である場合、塞ぎ部材35の上面35cに落下した異物81は、塞ぎ部材35が退避位置に移動するまでに、塞ぎ部材35から落下する可能性が高いからである。このような場合、高い硬度を有する素材での表面処理を必要としない場合もある。
また、上記の説明では、塞ぎ部材35がアルミニューム等の金属で形成されている場合について説明したが、塞ぎ部材35を形成する素材を金属に限定する必要はない。例えば、塞ぎ部材35を加工性や他の部品との緩衝性などに優れた樹脂を用いて形成してもよい。塞ぎ部材35を樹脂で形成する場合、ポリアセタール、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン(ふっ素樹脂)等の樹脂で形成してもよい。もしくは、塞ぎ部材35の上面35cをこれらの樹脂でコーティングするようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ装置
2…乗り場扉
3…昇降路
4…乗りかご
25…かご扉
31…かご側の敷居
32…乗り場側の敷居
35…塞ぎ部材
35c…上面
41…駆動機構
42,72…作動部材
51…ブラケット
52…板バネ
56…作動バネ
59…作動ピン
66…戻りバネ
81…異物
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、乗りかごの出入り口に設けられたかご扉を、その開閉方向にガイドするかご側の敷居と、乗りかごが着床可能な各階床の、乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向にガイドする乗り場側の敷居と、かご側の敷居と乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐ塞ぎ位置と、かご側の敷居の下部の退避位置との間を移動可能な塞ぎ部材と、塞ぎ部材に連結され、かご扉の開動作に伴い、かご扉側の作動部材と係合可能で、作動部材との係合により作動部材から受ける力を塞ぎ部材のスライド移動方向に変換して、塞ぎ部材をスライド移動方向に駆動する駆動機構とを備え、塞ぎ部材は、塞ぎ位置への移動力を受ける作動バネと連結し、駆動機構は、かご扉の戸閉端からの戸開の開始に伴いかご扉側の作動部材との係合力が解かれて作動バネによる塞ぎ位置へのスライド移動を許容し、かご扉の戸閉端への移動に伴いかご扉側の作動部材と係合し、かご扉の移動力を受けて塞ぎ位置にある塞ぎ部材を作動バネのバネ力に抗して退避位置までスライド移動させる構成であり、塞ぎ部材は、塞ぎ部材の少なくとも上面が250HV以上450HV以下の硬度であり且つ摺動性の高い素材で形成されている、ことを特徴とする。

Claims (5)

  1. 乗りかごの出入り口に設けられたかご扉を、その開閉方向にガイドするかご側の敷居と、
    前記乗りかごが着床可能な各階床の、前記乗りかごへの出入り口に設けられた乗り場扉を、その開閉方向にガイドする乗り場側の敷居と、
    前記かご側の敷居と前記乗り場側の敷居との間に生じる隙間を塞ぐ塞ぎ位置と、前記かご側の敷居の下部の退避位置との間を移動可能な塞ぎ部材と、
    前記かご扉の開動作に伴い、前記塞ぎ部材を前記退避位置から前記塞ぎ位置へ移動させ、前記かご扉の閉動作に伴い、前記塞ぎ部材を前記塞ぎ位置から前記退避位置へ移動させる駆動機構と、
    を備え、
    前記塞ぎ部材の上面は、摺動性の高い素材で形成されている、
    ことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記塞ぎ部材の上面は、硬質で摺動性の高い素材で表面処理が施されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記塞ぎ部材は、その上面が250HV以上の硬度を有する素材で表面処理されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記塞ぎ部材は、その上面が、前記乗り場側の敷居に向うにしたがって低くなるように傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のエレベータ装置。
  5. 前記塞ぎ部材の上面は、曲面である、
    請求項4に記載のエレベータ装置。
JP2017236936A 2017-12-11 2017-12-11 エレベータ装置 Active JP6545776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236936A JP6545776B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 エレベータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236936A JP6545776B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 エレベータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019104567A true JP2019104567A (ja) 2019-06-27
JP6545776B2 JP6545776B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=67060959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017236936A Active JP6545776B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 エレベータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6545776B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113075U (ja) * 1987-01-14 1988-07-20
JPH0569048U (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 オーチス エレベータ カンパニー エレベーターの敷居
JP2008114979A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Nippon Otis Elevator Co エレベータの敷居間隙間閉塞装置
JP2013108598A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Nihon Mekki Industry Co Ltd 摺動部品及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113075U (ja) * 1987-01-14 1988-07-20
JPH0569048U (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 オーチス エレベータ カンパニー エレベーターの敷居
JP2008114979A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Nippon Otis Elevator Co エレベータの敷居間隙間閉塞装置
JP2013108598A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Nihon Mekki Industry Co Ltd 摺動部品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6545776B2 (ja) 2019-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10597259B2 (en) Elevator apparatus with seal member and link mechanism
JP4644721B2 (ja) エレベーター出入口装置
JP6030209B1 (ja) エレベータ装置
JP6306125B1 (ja) エレベータ装置
JP6270940B1 (ja) エレベータ装置
JP6545776B2 (ja) エレベータ装置
JP6068602B1 (ja) エレベータ装置
JP5893097B2 (ja) エレベータ装置
JP5068486B2 (ja) エレベータの敷居隙間閉塞装置
KR200457792Y1 (ko) 엘리베이터 승강장 도어의 이탈방지장치
JP6058710B2 (ja) エレベータ装置
JP6026626B1 (ja) エレベータ装置
JP6271652B2 (ja) エレベータ装置
KR102293442B1 (ko) 엘리베이터 도어 장치
JP6026633B1 (ja) エレベータ装置
JP5945024B1 (ja) エレベータのかご扉装置
JP6242949B1 (ja) エレベータ装置
JP5344428B2 (ja) エレベータドア装置
JP5981628B1 (ja) エレベータ装置
JP6239038B1 (ja) エレベータ装置
JP2017088369A (ja) エレベータ装置
JP6321225B1 (ja) エレベータ装置
JP2017088368A (ja) エレベータ装置
JP5945020B1 (ja) エレベータ装置
JP6293006B2 (ja) エレベータ用ドア敷居、それを用いたドア装置、並びにエレベータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6545776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150