JP2019104183A - 押出成形機および押出制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発泡成形体の発泡状態および発泡セルの体積それぞれを制御することができる押出成形機および押出制御装置を提供する。【解決手段】発泡セル径特定部が、金型温度センサ131により計測された第2温度と表面温度センサ141により計測された第3温度との温度差に基づいて、発泡成形体の発泡セルの体積を特定する。また、発泡状態特定部が、発泡成形体の複数箇所における外形寸法に基づいて、発泡成形体の発泡状態を特定する。そして、制御部1518が、発泡成形体の発泡状態および発泡セル径が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル径に近づくように、原料樹脂M1および発泡ガスそれぞれの供給量、スクリュー113の回転速度を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、押出成形機および押出制御装置に関する。
押出成形機のダイスから押し出されたワークの押出速度を検出する押出速度検出手段と、押出成形機のダイスから押し出された直後のワークの外形寸法を検出する第1の外形寸法検出手段と、第1の外形寸法検出手段から離れて配設され、発泡によって変化したワークの外形寸法を検出する第2の外形寸法検出手段と、押出成形機のスクリューの回転数を制御するスクリュー制御手段と、を備える押出成形機の押出制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この押出制御装置では、第1の外形寸法検出手段、第2の外形寸法検出手段それぞれにより検出される外形寸法を基準となる外形寸法と比較して、発泡によって生じるワークの寸法変化が所望する寸法変化となるように押出成形機のスクリューの回転数を制御する。
ところで、発泡成形体の外形寸法は、それに含まれる発泡セルの径のみならず、その発泡状態が独立発泡であるか連続発泡であるかによっても変化しうる。そして、発泡成形体の発泡状態は、押出成形機における原材料を混練するバレル内へ供給する発泡ガスまたは発泡剤の供給量に応じて変化しうる。これに対して、特許文献1に記載された押出成形機の場合、発泡成形体の発泡状態に関わらず外形寸法に応じてスクリューの回転数のみを変化させているだけであるため、発泡成形体の発泡状態および発泡セルの径の両方を個別に制御することが難しい。従って、発泡成形体の発泡状態および発泡セル径それぞれに対する高い仕様要求に応えることができない虞があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、発泡成形体の発泡状態および発泡セルの体積それぞれを制御することができる押出成形機および押出制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る押出成形機は、
射出口が設けられたバレルと、
前記バレルの内部へ発泡成形体を生成するための複数種類の原料を供給する原料供給部と、
前記バレルの内部に配置され回転することにより前記バレル内に供給された前記複数種類の原料を混錬するとともに前記原料を前記射出口へ向かう方向へ押し出すスクリューと、
前記スクリューを駆動するモータと、
内部に前記原料が流入する流路が形成され前記射出口に取り付けられた成形金型と、
前記バレルの内部の第1温度を調節するバレル温度調節部と、
前記成形金型の第2温度を調節する金型温度調節部と、
前記第2温度を計測する金型温度計測部と、
前記成形金型から射出された前記発泡成形体の複数箇所において外形寸法を計測する寸法計測部と、
前記成形金型から離間して配置され前記成形金型から射出された前記発泡成形体の表面の第3温度を計測する表面温度計測部と、
前記金型温度計測部により計測された第2温度と前記表面温度計測部により計測された第3温度との温度差に基づいて、前記発泡成形体の発泡セルの体積を特定する発泡セル体積特定部と、
前記発泡成形体の前記複数箇所における外形寸法に基づいて、前記発泡成形体の発泡状態を特定する発泡状態特定部と、
前記発泡状態および前記発泡セルの体積が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル体積に近づくように、前記複数種類の原料それぞれの供給量、前記スクリューの回転速度、前記第1温度、前記第2温度のうちの少なくとも1つを制御する制御部と、を備える。
射出口が設けられたバレルと、
前記バレルの内部へ発泡成形体を生成するための複数種類の原料を供給する原料供給部と、
前記バレルの内部に配置され回転することにより前記バレル内に供給された前記複数種類の原料を混錬するとともに前記原料を前記射出口へ向かう方向へ押し出すスクリューと、
前記スクリューを駆動するモータと、
内部に前記原料が流入する流路が形成され前記射出口に取り付けられた成形金型と、
前記バレルの内部の第1温度を調節するバレル温度調節部と、
前記成形金型の第2温度を調節する金型温度調節部と、
前記第2温度を計測する金型温度計測部と、
前記成形金型から射出された前記発泡成形体の複数箇所において外形寸法を計測する寸法計測部と、
前記成形金型から離間して配置され前記成形金型から射出された前記発泡成形体の表面の第3温度を計測する表面温度計測部と、
前記金型温度計測部により計測された第2温度と前記表面温度計測部により計測された第3温度との温度差に基づいて、前記発泡成形体の発泡セルの体積を特定する発泡セル体積特定部と、
前記発泡成形体の前記複数箇所における外形寸法に基づいて、前記発泡成形体の発泡状態を特定する発泡状態特定部と、
前記発泡状態および前記発泡セルの体積が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル体積に近づくように、前記複数種類の原料それぞれの供給量、前記スクリューの回転速度、前記第1温度、前記第2温度のうちの少なくとも1つを制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、発泡セル体積特定部が、金型温度計測部により計測された第2温度と表面温度計測部により計測された第3温度との温度差に基づいて、発泡成形体の発泡セルの体積を特定する。また、発泡状態特定部が、発泡成形体の複数箇所における外形寸法に基づいて、発泡成形体の発泡状態を特定する。そして、制御部が、発泡成形体の発泡状態および発泡セルの体積が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル体積に近づくように、複数種類の原料それぞれの供給量、スクリューの回転速度、バレル内の第1温度、第2温度のうちの少なくとも1つを制御する。これにより、作製する発泡成形体について、その発泡倍率のみならず、発泡セルの体積および発泡状態を制御することができる。従って、発泡成形体の発泡状態および発泡セル径それぞれに対する高い仕様要求に応えることができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態に係る押出成形機について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る押出成形機は、成形金型から押し出された発泡成形体の外形寸法から発泡倍率および発泡状態を特定し、発泡成形体の表面温度から発泡セル径を特定し、特定した発泡倍率、発泡状態および発泡セル径が目標とする発泡倍率、発泡状態および発泡セル径となるように、自機の運転条件を調整するものである。
本実施の形態に係る押出成形機は、図1に示すように、押出成形機本体11と、ガス供給機12と、金型ユニット13と、センサユニット14と、押出制御装置15と、を備える。押出成形機本体11は、筒状のバレル111と、発泡成形体の原料樹脂M1をバレル111内へ供給する原料供給部112と、発泡ガスをバレル111内へ供給するためのガス供給部117と、を有する。また、押出成形機本体11は、原料樹脂M1および発泡ガスを混練するスクリュー113と、スクリュー113を駆動するモータ114と、バレル111内を加熱するヒータ115と、バレル111内を冷却する冷却装置116と、を有する。バレル111の上流側の位置Pos1では、図2(A)に示すように、溶融した原料樹脂M21にガス供給部117を通じて供給された発泡ガスM22が混在した状態となっている。
図1に戻って、バレル111には、射出口111aが設けられている。スクリュー113は、バレル111の内部に配置され回転することによりバレル111内に供給された原料樹脂M1と発泡ガスとを混錬するとともに混練した原料樹脂M1および発泡ガスをバレル111の射出口111aへ向かう方向へ押し出す。モータ114は、そのシャフトがスクリュー113の長手方向における一端部に固定されスクリュー113をその長手方向に沿った中心軸周りに回転させる。ヒータ115は、バレル111内においてスクリュー113により混練される原料樹脂M1を加熱して溶融させる。冷却装置116は、バレル111の内部の温度であるバレル内温度(第1温度)を調節するバレル温度調節部であり、冷媒が流れる冷媒管116bと、冷媒の温度を調節する温度調節部116aと、を有する。冷却装置116は、バレル内温度が過度に高温となることを抑制しつつ、成形金型133へ押し出す原料樹脂M1を予め設定された目標温度で一定となるように調整している。原料供給部112は、例えばホッパーを有し、バレル111の内部へ発泡成形体を生成するための原料樹脂M1を供給する。
ガス供給機12は、バレル111の内部へ発泡成形体を生成するための発泡ガスを供給する。ガス供給機12は、発泡ガスを貯蔵するガス容器121と、ガス容器121から押出成形機本体11のガス供給部117を通じてバレル111内へ発泡ガスを流動させるポンプ123と、バレル111内へ流動させる発泡ガスの温度を調整する温度調節部122と、を有する。
金型ユニット13は、成形金型133と、金型温度計測部である金型温度センサ131と、圧力計測部である圧力センサ132と、冷却装置134と、を有する。成形金型133は、内部に原料樹脂M1が流入する流路133aが形成されており、バレル111の射出口111aに取り付けられている。流路133aは、その入口の形状が射出口111aの形状に一致し、射出口111a側とは反対側の出口に近づくにつれて発泡成形体の断面形状と同じ形状に変化している。また、金型温度センサ131は、成形金型133の流路133a内に流入する原料樹脂M1の温度を計測する。圧力センサ132は、成形金型133の流路133a内の圧力を計測する。冷却装置134は、成形金型133の温度である金型温度(第2温度)を調節する金型温度調節部であり、冷媒が流れる冷媒管134bと、冷媒の温度を調節する温度調節部134aと、を有する。そして、冷却装置134は、金型温度を、バレル111の射出口111aから流路133aへ流入する溶融した原料樹脂M1の温度よりも低い予め定められた目標温度で一定に維持する。
図2(A)に示すような発泡ガスM22が混在した原料樹脂M21がスクリュー113により混練されながらバレル111の下流側の位置Pos2に到達すると、図2(B)に示すような、溶融した原料樹脂M3に発泡ガスが均一に溶解した状態となる。この原料樹脂M3がバレル111内および流路133a内に存在している間、原料樹脂M3には高い圧力が加わっている。そして、原料樹脂M3が、射出口111aから成形金型133の流路133aを通じてバレル111外へ押し出されると、原料樹脂M3に加わる圧力が急激に減圧されることにより、原料樹脂M3に均一に溶解していた発泡ガスが気化する。これにより、成形金型133の近傍の位置Pos3において、図2(C)に示すように、原料樹脂M41の内部に気泡核M42が形成された状態となる。そして、原料樹脂M41が成形金型133から離れるにつれて、原料樹脂M41内部の気泡核M42が原料樹脂M41内部に分散するとともに、分散した気泡核M42が膨張していく。これにより、成形金型133から離間した位置Pos4において、図2(D)に示すような、セル壁M51で囲まれた発泡セルM52を含む発泡成形体M5が形成される。
図1に戻って、センサユニット14は、発泡成形体M5の外形寸法を計測する測長センサ142と、発泡成形体M5の表面温度を計測する表面温度センサ141と、測長センサ142および表面温度センサ141の位置を調整する位置調整部143と、を有する。位置調整部143は、測長センサ142と表面温度センサ141とが取り付けられたステージを成形金型133に対して移動させることにより、測長センサ142および表面温度センサ141の成形金型133からの距離を調整する。測長センサ142は、位置調整部143と協働して、成形金型133から射出された発泡成形体M5の2箇所において外形寸法を計測する寸法計測部として機能する。測長センサ142としては、例えば非接触型センサである非接触レーザ変位センサを採用することができる。また、表面温度センサ141は、成形金型133から離間して配置され、成形金型133から射出された発泡成形体M5の表面温度(第3温度)を計測する表面温度計測部である。表面温度センサ141としては、例えば非接触型センサである非接触放射温度センサを採用することができる。このように測長センサ142、表面温度センサ141として、非接触型のセンサを採用することにより、測長センサ142、表面温度センサ141が発泡成形体M5に接触することに起因した発泡成形体M5の変形が抑制されるので好ましい。
押出制御装置15は、図3に示すように、CPU151と、主記憶部152と、補助記憶部153と、入力部154と、表示部155と、インタフェース156と、各部を接続するバス159と、を有する。主記憶部152は、揮発性メモリであり、CPU151の作業領域として使用される。補助記憶部153は、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリであり、後述する押出制御処理を実行するためのプログラムを記憶する。入力部154は、例えばキーボードとそれに対応した入力インタフェースとを有し、ユーザが入力する各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報をCPU151へ出力する。
表示部155は、例えば液晶ディスプレイのような表示装置とそれに対応した出力インタフェースとを有し、CPU151から入力された各種情報を表示装置に表示させる。表示部155は、例えば金型温度センサ131、表面温度センサ141により計測された温度計測値、圧力センサ132により計測された圧力値、測長センサ142により計測された発泡成形体M5の外径寸法値を表示装置に表示させる。また、表示部155は、温度調節部116a、134aの目標温度、スクリュー113の回転速度の設定値、発泡ガスの供給量の設定値を表示装置に表示させる。
インタフェース156は、アナログディジタル変換器、ゲートウェイおよびディジタルアナログ変換器を有する。インタフェース156は、金型温度センサ131、圧力センサ132、表面温度センサ141、測長センサ142、モータ114、ヒータ115、温度調節部116a、134a、122、位置調整部143およびポンプ123に接続されている。そして、インタフェース156は、金型温度センサ131、圧力センサ132、表面温度センサ141および測長センサ142それぞれから入力される信号を金型温度情報、圧力情報、表面温度情報および寸法情報に変換してCPU151へ出力する。また、インタフェース156は、CPU151から入力される制御情報を制御信号に変換してモータ114、ヒータ115、温度調節部116a、134a、122、位置調整部143およびポンプ123それぞれへ出力する。
補助記憶部153は、発泡セル径圧力相関データベース(以下、「DB」と称する。)1531と、発泡セル体積温度差相関情報記憶部である発泡セル径温度差相関DB1532と、圧力回転速度相関情報記憶部である圧力回転速度相関DB1533と、寸法差情報記憶部である寸法差比率DB1534と、発泡状態ガス供給量相関DB1535と、目標DB1536と、を有する。発泡セル径圧力相関DB1531は、成形金型133の流路133a内の圧力と成形金型133から射出される発泡成形体M5に含まれる発泡セル径との相関関係を示す発泡セル径圧力相関情報を記憶する。発泡セル径圧力相関情報は、図4(A)に示すように、成形金型133の流路133a内の圧力が高いほど発泡セル径が小さくなるような相関関係を示す。
発泡セル径温度差相関DB1532は、発泡成形体M5の成形金型133近傍の位置Pos3における表面温度と発泡成形体M5の成形金型133から離間した位置Pos4における表面温度との温度差と、発泡セル径と、の相関関係を示す発泡セル体積温度差相関情報である発泡セル径温度差相関情報を記憶する発泡セル体積温度差情報記憶部である。発泡セル径温度差相関情報は、図4(B)に示すように、温度差が大きいほど発泡セル径が小さくなるような相関関係を示す。例えば図5(A)に示すように、発泡成形体M5に含まれる発泡セルM52が粗大な場合、発泡セルM52間に存在する樹脂部分であるセル壁M51の厚さが比較的厚い。ここで、セル壁M51の熱伝導が低いため内部が高温の状態が保持される。従って、発泡成形体M5は、セル壁M51の厚さが厚い分、発泡セルM52内に存在する発泡ガスまたは発泡成形体M5に接触する外気により冷却されにくく、前述の位置Pos3、Pos4における表面温度の温度差が小さくなる。一方、図5(B)に示すように、発泡成形体M5に含まれる発泡セルM52が微細な場合、発泡セルM52の間に存在する樹脂部分であるセル壁M51の厚さが比較的薄い。そして、発泡成形体M5は、セル壁M51の厚さが薄い分、発泡セルM52内に存在する発泡ガスまたは発泡成形体M5に接触する外気により冷却され易く、前述の位置Pos3、Pos4における表面温度の温度差が大きくなる。図4(B)に示す発泡セル径と温度差との相関関係は、このような発泡成形体M5の位置Pos3、Pos4における表面温度の温度差の発泡セル径依存性を反映したものとなっている。従って、発泡成形体M5における成形金型133から射出された直後の成形金型133近傍の位置Pos3での表面温度と成形金型133から離間した位置Pos4での表面温度との温度差から、発泡セル径の大きさ、発泡セル径の粗密を予測することができる。
また、発泡セル径温度差相関DB1532は、複数種類の原料樹脂それぞれと成形金型133の形状との組合せそれぞれについて、各別に発泡セル径温度差相関情報を記憶している。例えば、原料樹脂として、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂の3種類を使用する可能性があり、使用する成形金型133の種類が3種類存在する場合、発泡セル径温度差相関DB1532は、9種類の発泡セル径温度差相関情報を記憶している。
圧力回転速度相関DB1533は、複数種類の原料樹脂それぞれと成形金型133の形状との組合せそれぞれについて、各別に成形金型133の流路133a内の圧力とスクリュー113の回転速度との相関関係を示す圧力回転速度相関情報を記憶する。圧力回転速度相関情報は、スクリュー113の回転速度が大きくなるにつれて流路133a内の圧力が上昇するような相関関係を示す。
寸法差比率DB1534は、発泡成形体M5において複数種類の発泡状態それぞれが実現されている場合における、発泡成形体M5の位置Pos4での外形寸法に対する発泡成形体M5の位置Pos3、Pos4での外形寸法の寸法差の比率(以下、「寸法差比率」と称する。)の範囲を記憶する。寸法差比率DB1534は、例えば図4(C)に示すように、発泡成形体M5が独立発泡状態の場合、発泡成形体M5の内部のみ連続発泡状態の場合、発泡成形体M5全体が連続発泡状態の場合それぞれについて発泡成形体M5の寸法差比率の範囲を記憶している。例えば発泡成形体M5が独立発泡状態の場合、成形金型133から遠ざかって発泡成形体M5が冷却されるにつれて発泡成形体M5に含まれる発泡セル内の発泡ガスの体積が減少するため発泡成形体M5が収縮する。これにより、図6(A)に示すように、発泡成形体M5の位置Pos4における外径寸法は、位置Pos3における外径寸法に比べて小さくなる。また、発泡成形体M5の内部のみが連続発泡状態の場合、発泡成形体M5の内部において発泡セル間にセル壁M51の無い部分が存在する。このため、セル壁M51の無い部分において発泡セル内の発泡ガスの体積が減少すると発泡セルの形状が保持されにくく、独立発泡状態の場合に比べて発泡成形体M5の収縮が顕著になる。これにより、図6(B)に示すように、発泡成形体M5の位置Pos4における外径寸法は、図6(A)に示す位置Pos4における外径寸法に比べて小さくなる。一方、発泡成形体M5が連続発泡状態の場合、発泡成形体M5に含まれる発泡セルが発泡成形体M5の外表面にまで連通しているため、発泡セル内の発泡ガスの体積減少による発泡成形体M5の外径寸法への影響が極めて小さい。これにより、図6(C)に示すように、発泡成形体M5の位置Pos3における外径寸法と位置Pos4における外径寸法とは概して同じになる。図4(C)に示す寸法差比率の範囲は、このような発泡成形体M5の発泡状態と寸法差との関係を反映したものとなっている。即ち、発泡成形体M5の内部のみが連続発泡状態の場合の寸法差比率は、発泡成形体M5が独立発泡状態の場合の寸法差比率よりも大きくなっている。一方、発泡成形体M5が連続発泡状態の場合の寸法差比率は、発泡成形体M5が独立発泡状態の場合の寸法差比率よりも小さくなっている。従って、発泡成形体M5における成形金型133から射出された直後の成形金型133近傍の位置Pos3での外径寸法と成形金型133から離間した位置Pos4での外径寸法との寸法差に基づいて、発泡成形体M5が、独立発泡状態であるか、発泡成形体M5の内部のみ連続発泡状態であるか、発泡成形体M5全体が連続発泡状態であるかを判別することができる。
また、寸法差比率DB1534は、複数種類の原料樹脂それぞれと成形金型133の形状との組合せそれぞれについて、2箇所の位置Pos3、Pos4それぞれにおける外径寸法の寸法差比率の範囲を示す情報を記憶している。例えば、前述のように原料樹脂として3種類を使用する可能性があり、使用する成形金型133の種類が3種類存在するとする。この場合、寸法差比率DB1534は、9組の原料樹脂と成形金型133との組み合わせそれぞれについて、独立発泡状態、発泡成形体M5の内部だけ連続発泡状態、発泡成形体M5全体が連続発泡状態となる寸法差比率の範囲を示す情報を記憶している。
図3に戻って、発泡状態ガス供給量相関DB1535は、発泡成形体M5の複数種類の発泡状態と、それに対応するガス供給量の範囲とを対応づけて記憶している。発泡状態ガス供給量相関DB1535は、例えば発泡成形体M5が独立発泡状態の場合、発泡成形体M5の内部のみ連続発泡状態の場合、発泡成形体M5全体が連続発泡状態の場合それぞれにおけるバレル111内へのガス供給量の範囲を記憶している。
目標DB1536は、ユーザが所望する発泡成形体M5の発泡状態を示す目標発泡状態情報と、ユーザが所望する目標発泡セル体積に対応する目標発泡セル径を示す目標発泡セル径情報と、を記憶する。これらの目標発泡状態情報と目標発泡セル径情報とは、例えばユーザにより入力部154を介して入力される。また。目標DB1536は、バレル111内の温度の目標値と、成形金型133の金型温度の目標値と、を記憶している。ここで、バレル111内の温度、成形金型133の金型温度は、発泡成形体M5が成形金型133から押し出された後、内部の発泡セルM52が膨張した状態でのセル壁M51の厚さに影響する。発泡成形体M5内部のセル壁M51が薄くなると、発泡成形体M5の剛性が低下し破断し易くなる。そこで、バレル111内の温度、金型温度の目標値は、所望の発泡状態で発泡成形体M5内の発泡セルM52が膨張した状態で発泡成形体M5の剛性を確保できる値に設定される。
図3に戻って、CPU151は、補助記憶部153が記憶するプログラムを主記憶部152に読み出して実行することにより、温度取得部1511、寸法取得部1512、圧力取得部1513、寸法計測位置制御部1514、発泡状態特定部1515、発泡セル体積特定部である発泡セル径特定部1516、補正値算出部1517および制御部1518として機能する。温度取得部1511は、金型温度センサ131、表面温度センサ141により計測される金型温度情報、表面温度情報を取得する。
寸法取得部1512は、測長センサ142により計測される発泡成形体M5の外形寸法を示す寸法情報を、インタフェース156を介して取得する。圧力取得部1513は、圧力センサ132により計測される成形金型133の流路133a内の圧力を示す圧力情報を、インタフェース156を介して取得する。寸法計測位置制御部1514は、位置調整部143を制御するための位置制御情報を生成して出力する。
発泡セル径特定部1516は、金型温度センサ131により計測された第2温度である金型温度と表面温度センサ141により計測された第3温度である表面温度との温度差に基づいて、発泡成形体M5の発泡セル径を特定する。具体的には、発泡セル径特定部1516は、金型温度と表面温度との温度差を算出してから、発泡セル径温度差相関DB1532が記憶する発泡セル径温度差相関情報を参照して、算出した温度差から発泡セル径を特定する。ここで、発泡セル径特定部1516は、発泡セル径温度差相関DB1532が記憶する複数種類の発泡セル径温度差相関情報の中から、原料供給部112からバレル111に供給される原料樹脂M1と成形金型133との組合せに応じた発泡セル径温度差相関情報を選択する。
発泡状態特定部1515は、発泡成形体M5の複数箇所における外形寸法に基づいて、発泡成形体M5の発泡状態を特定する。具体的には、発泡状態特定部1515は、まず、発泡成形体M5の位置Pos4での外形寸法に対する発泡成形体M5の位置Pos3、Pos4での外形寸法の寸法差比率を算出する。そして、発泡状態特定部1515は、寸法差比率DB1534が記憶する寸法差比率情報を参照して、算出した寸法差比率に対応する発泡状態を特定する。また、発泡状態特定部1515は、複数種類の寸法差比率情報の中から、原料供給部112からバレル111に供給される原料樹脂と成形金型133との組合せに応じた寸法差比率情報を選択する。
補正値算出部1517は、発泡セル径特定部1516により特定された発泡セル径並びに発泡状態特定部1515により特定された発泡状態に応じて、発泡ガスの供給量、スクリュー113の回転速度の補正値を算出する。具体的には、補正値算出部1517は、目標DB1536が記憶する目標発泡セル径情報を参照して、発泡セル径特定部1516により特定された発泡セル径と目標発泡セル径情報が示す発泡セル径との差分量を算出する。そして、補正値算出部1517は、発泡セル径圧力相関DB1531、発泡セル径温度差相関DB1532および圧力回転速度相関DB1533を参照して、算出した差分量を0に近づけるために要する圧力補正値を算出し、算出した圧力補正値に基づいてモータ回転速度補正値を算出する。
制御部1518は、補正値算出部1517により算出された補正値に基づいて、発泡状態および発泡セル径が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル径に近づくように、発泡ガスの供給量およびスクリュー113の回転速度を制御する。
設定部1519は、ヒータ115へ供給するヒータ電流値、温度調節部116a、134aの目標温度、スクリュー113の回転速度、発泡ガスの供給量を設定する。
次に、本実施の形態に係る押出制御装置15が実行する押出制御処理について図7を参照しながら説明する。この押出制御処理は、例えば押出成形機1へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、押出制御装置15の設定部1519が、ヒータ115へ供給するヒータ電流値、バレル111内の目標温度および成形金型133の目標温度、スクリュー113の回転速度、発泡ガスの供給量を初期設定する(ステップS101)。ここで、設定部1519は、例えば目標DB1536が記憶するバレル111内の目標温度および成形金型133の目標温度を示す情報を参照して、バレル111内に供給される原料樹脂M1、発泡ガスの種類に応じたバレル111内の目標温度および成形金型133の目標温度に設定する。
次に、制御部1518が、押出成形機1を始動させる(ステップS102)。具体的には、制御部1518が、押出成形機本体11、ガス供給機12、冷却装置134、金型温度センサ131、圧力センサ132、センサユニット14を始動させる。ここで、制御部1518は、初期設定された回転速度でスクリュー113を回転させるようにモータ114を駆動する。また、制御部1518は、バレル111内の温度および成形金型133の温度が設定部1519により初期設定された目標温度となるように、温度調節部116a、134b、122を制御する。制御部1518は、温度調節部116a、134b、122の温調目標値が等しくなるように温度調節部116a、134b、122を制御する。そして、スクリュー113が回転している状態で、バレル111内へ原料樹脂M1が供給される
続いて、圧力取得部1513および寸法取得部1512は、発泡成形体M5が成形金型133から射出されているか否かを判定する(ステップS103)。ここで、圧力取得部1513が、成形金型133の流路133a内の圧力が予め設定された圧力閾値を超える圧力情報を取得し、寸法取得部1512が、予め設定された寸法閾値を超える寸法を示す寸法情報を取得した場合、発泡成形体M5が成形金型133から射出されていると判定される。圧力取得部1513および寸法取得部1512は、発泡成形体M5が射出されていないと判定される限り(ステップS103:No)、ステップS103の処理を繰り返す。
一方、温度取得部1511は、発泡成形体M5が射出されていると判定されると(ステップS103:Yes)、金型温度センサ131により計測される金型温度を示す金型温度情報を取得する(ステップS104)。その後、温度取得部1511は、表面温度センサ141により計測される発泡成形体M5の表面温度を示す表面温度情報を取得する(ステップS105)。次に、発泡セル径特定部1516は、金型温度と表面温度との温度差を算出し(ステップS106)、発泡セル径温度差相関DB1532が記憶する発泡セル径温度差相関情報を参照して、算出した温度差から発泡セル径を特定する(ステップS107)。
続いて、圧力取得部1513は、圧力センサ132により計測される圧力値を示す圧力情報を取得する(ステップS108)。その後、補正値算出部1517は、目標DB1536が記憶する目標発泡セル径情報を参照して、発泡セル径特定部1516により特定された発泡セル径と目標発泡セル径情報が示す発泡セル径との差分量を算出する。そして、補正値算出部1517は、発泡セル径圧力相関DB1531、圧力回転速度相関DB1533を参照して、算出した差分量を0に近づけるために要する圧力補正値を算出する(ステップS109)。
次に、補正値算出部1517は、圧力回転速度相関DB1533を参照して、算出した圧力補正値に対応するモータ回転速度補正値を算出する(ステップS110)。続いて、制御部1518は、補正値算出部1517が算出したモータ回転速度補正値に基づいて、モータ114の回転速度を調整する(ステップS111)。
その後、寸法取得部1512は、測長センサ142により計測される発泡成形体M5の外径寸法を示す寸法情報を取得する(ステップS112)。ここで、寸法取得部1512は、位置調整部143を駆動して測長センサ142を移動させることにより、発泡成形体M5の位置Pos3、Pos4それぞれにおける外径寸法を示す寸法情報を取得する。
次に、発泡状態特定部1515は、取得した寸法情報から、発泡成形体M5の位置Pos4での外形寸法に対する発泡成形体M5の位置Pos3、Pos4での外形寸法の寸法差比率を算出する(ステップS113)。続いて、発泡状態特定部1515は、寸法差比率DB1534が記憶する寸法差比率範囲情報を参照して、算出した寸法差比率に対応する発泡状態を特定する(ステップS114)。
その後、補正値算出部1517は、発泡状態ガス供給量相関DB1535が記憶する発泡状態ガス供給量相関情報を参照して、ガス供給量補正値を算出する(ステップS115)。次に、制御部1518は、補正値算出部1517が算出したガス供給量補正値に基づいて、ガス供給機12からバレル111内へ供給される発泡ガスの供給量を制御する(ステップS116)。
続いて、補正値算出部1517は、目標DB1536が記憶する金型温度の目標値と金型温度センサ131により計測される金型温度との温度差に相当する温度補正値を算出する(ステップS117)。その後、制御部1518は、温度調節部134aの温調目標値を、目標DB1536が記憶する目標金型温度に温度補正値を加えた温度に変更する(ステップS118)。
次に、圧力取得部1513および寸法取得部1512は、成形金型133から射出されている発泡成形体M5が無い状態になっているか否かを判定する(ステップS119)。圧力取得部1513および寸法取得部1512により成形金型133から発泡成形体M5が射出されていると判定されると(ステップS119:No)、再びステップS104の処理が実行される。一方、圧力取得部1513および寸法取得部1512は、成形金型133から射出される発泡成形体M5が無いと判定すると(ステップS119:Yes)、押出成形機1を停止するよう指令する停止指令が発行されたか否かを判定する(ステップS120)。この停止指令は、例えばユーザが入力部154を介して押出成形機1を停止させるための操作が行われると発行される。
圧力取得部1513および寸法取得部1512は、停止指令が発行されていないと判定すると(ステップS120:No)、再びステップS103の処理を実行する。一方、停止指令が発行されたと判定されると(ステップS120:Yes)、制御部1518が押出成形機本体11、ガス供給機12、冷却装置134、金型温度センサ131、圧力センサ132、センサユニット14を停止させ(ステップS121)、押出制御処理が終了する。
ところで、樹脂の発泡成形体には、断熱材或いはシール材として使用されるものがある。断熱材として使用される発泡成形体には、例えば建築用断熱材に適用されるJIS規格において熱伝導率0.04[W/m・K]未満と規定されている。このような規格を満たす発泡成形体としては、発泡倍率が10倍以上であり発泡セル径が数μm、発泡状態が独立発泡状態であることが要求される。このような発泡成形体を作製するには、発泡倍率のみならず、発泡セル径、発泡状態を制御する必要がある。また、シール材として使用される発泡成形体では、シール材に要求される硬さ、通気性および吸水性を達成するために、発泡倍率、発泡セル径、発泡状態を制御する必要がある。
これに対して、本実施の形態に係る押出成形機1では、発泡セル径特定部1516が、金型温度センサ131により計測された金型温度と表面温度センサ141により計測された表面温度との温度差に基づいて、発泡成形体M5の発泡セル径を特定する。また、発泡状態特定部1515が、発泡成形体M5の2箇所における外形寸法に基づいて、発泡成形体M5の発泡状態を特定する。そして、制御部1518が、発泡成形体M5の発泡状態および発泡セル径が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル径に近づくように、発泡ガスのガス供給量、スクリュー113の回転速度を制御する。これにより、作製する発泡成形体M5について、その発泡倍率のみならず、発泡セルの体積および発泡状態を制御することができる。従って、発泡成形体M5の発泡状態および発泡セル径それぞれに対する高い仕様要求に応えることができるという利点がある。
また、本実施の形態に係る押出成形機1によれば、発泡成形体M5の成形途中において、繰り返し発泡セル径、発泡状態を特定し、その都度、発泡成形体M5について所望の発泡倍率、発泡セル径および発泡状態が得られるように、発泡ガスのガス供給量、スクリュー113の回転速度を自動的に制御する。これにより、押出成形機1を使用した成形工程における省人化並びに成形条件出し回数の低減による省エネルギ化を図ることができる。また、原料樹脂M1の材料特性のばらつき、成形工程の環境の変化に応じて適宜発泡ガスのガス供給量、スクリュー113の回転速度を自動的に制御するので、発泡成形体M5の発泡倍率、発泡セル径および発泡状態への原料樹脂M1の材料特性のばらつき、成形工程の環境の変化の影響が低減されるという利点がある。
更に、本実施の形態に係る押出成形機1によれば、発泡セル径温度差相関DB1532が、複数種類の原料樹脂それぞれと成形金型133との組合せそれぞれについて、発泡セル径温度差相関情報を各別に記憶している。また、寸法差比率DB1534が、複数種類の原料樹脂それぞれと成形金型133との組合せそれぞれについて、発泡成形体M5の位置Pos4における外径寸法に対する2箇所の位置Pos3、Pos4それぞれにおける外径寸法の寸法差の比率を示す寸法差比率情報を記憶している。これにより、発泡セル径温度差相関DB1532、寸法差比率DB1534に使用する可能性のある原料樹脂M1、成形金型133の組み合わせに応じた発泡セル径温度差相関情報、寸法差比率情報を予め記憶させておくことができる。従って、原料供給部112からバレル111へ供給される原料樹脂M1の種類を変更したり、使用する成形金型133を変更したりする際の手間が省けるという利点がある。
また、本実施の形態に係る押出成形機1によれば、制御部1518が、圧力回転速度相関DB1533が記憶する圧力回転速度相関情報に基づいて、スクリュー113の回転速度を、圧力センサ132により計測された圧力に応じた回転速度に制御する。これにより、作成される発泡成形体M5の発泡セル径を精度よく制御することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、図8に示す押出成形機2のように、センサユニット2014が、発泡成形体M5の成形金型133を撮影する高速度カメラ2142と、発泡成形体M5の表面から放射される赤外線画像を撮影するサーモビュア2141と、を有するものであってもよい。なお、図8において、実施の形態と同様の構成については図1と同一の符号を付している。高速度カメラ2142は、例えば発泡成形体M5に含まれる発泡セルが膨張する速度に対して十分なフレームレート(例えば2000fps以上)を有し、シャッタースピードが1/2000以下であることが好ましい。高速度カメラ2142、サーモビュア2141は、撮影して得られた画像情報を押出制御装置2015へ送信する。
また、押出制御装置2015では、図9に示すように、CPU251が、高速度カメラ2142、サーモビュア2141から受信した画像情報を解析する画像処理部2511として機能する。なお、図9において、実施の形態と同様の構成については図3と同一の符号を付している。画像処理部2511は、高速度カメラ2142により撮影して得られた画像情報から、発泡成形体M5の2箇所の位置Pos3、Pos4それぞれにおける外径寸法を算出する。また、画像処理部2511は、サーモビュア2141により撮影して得られた画像情報から、発泡成形体M5の2箇所の位置Pos3、Pos4それぞれにおける表面温度を算出する。即ち、画像処理部2511は、高速度カメラ2142により撮影された画像を解析することにより2箇所の位置Pos3、Pos4における発泡成形体M5の外形寸法を算出する寸法算出部として機能する。また、画像処理部2511は、サーモビュア2141により撮影された赤外線画像を解析することにより表面温度を算出する温度算出部として機能する。
本構成によっても、実施の形態に係る押出成形機1と同様に、発泡成形体M5の発泡状態および発泡セル径それぞれに対する高い仕様要求に応えることができるという利点がある。また、本構成によれば、例えば押出成形機2が、測長センサ142または表面温度センサ141を搭載できない仕様であっても発泡成形体M5の2箇所における外径寸法、表面温度を計測することができる。更に、本構成によれば、高速度カメラ2142により撮影して得られた画像情報から、特に発泡成形体M5が連続発泡状態の場合、発泡成形体M5の表面における発泡状態を直接観察することができるので、例えば作製される発泡成形体M5の発泡状態に異常が発生した場合に迅速に対処することができる。
実施の形態について、更に、発泡成形体M5に含有させる添加剤を添加する添加剤供給部を備える構成であってもよい。例えば図10に示す押出成形機3のように、原料樹脂M1を供給する原料供給部3112とともに、原料樹脂M1に添加剤を添加する添加剤供給部3117を備えるものであってもよい。なお、図10において、実施の形態と同様の構成については図1と同一の符号を付している。
原料供給部3112は、バレル111内へ供給する原料樹脂M1を一時的に貯留しておくホッパー3112aと、ホッパー3112aに貯留された原料樹脂M1の重量を計量する原料供給量計測部である原料重量計量部3112bと、を有する。
添加剤供給部3117は、ホッパー3112a内へ添加剤を供給する。添加剤供給部3117は、添加剤M201を一時的に貯留しておくホッパー3117aと、ホッパー3117aに貯留された添加剤M201の重量を計量する添加剤量計測部である添加剤重量計量部3117bと、を有する。また、添加剤供給部3117は、ホッパー3117aからホッパー3112aへ添加剤M201を予め設定された量だけ供給するための添加剤供給量調整部3117cを有する。添加剤としては、例えば着色剤、鎖延長剤、難燃剤、結晶核剤、化学発泡剤等が挙げられる。原料樹脂M1へ添加するこれらの添加剤の濃度を適宜設定することにより、発泡成形体M5に要求される色、溶融粘度、難燃性、透明性等の性質を与えることが可能となる。
押出制御装置3015は、原料重量計量部3112bにより計量された原料樹脂M1の重量を示す原料重量情報と、添加剤重量計量部3117bにより計量された添加剤M201の重量を示す添加剤重量情報と、を取得する重量情報取得部を有する点で、実施の形態に係る押出制御装置15と相違する。ここで、補正値算出部1517は、重量情報取得部が取得した原料重量情報および添加剤重量情報に基づいて、添加剤供給量に対する補正値である添加剤供給量補正値を算出する。そして、制御部1518は、補正値算出部1517が算出した添加剤供給量補正値に基づいて、添加剤供給量調整部3117cを制御する。
ここで、本変形例に係る押出制御装置3015が実行する押出制御処理について図11を参照しながら説明する。なお、図11において、実施の形態で説明した押出制御処理と同様の処理については、図7と同一の符号を付している。押出制御装置3015は、まず、ステップS101からS103までの処理を行う。そして、ステップS103において、発泡成形体M5が射出されていると判定されると(ステップS103:Yes)、ステップS104からS111までの処理が実行される。
次に、押出制御装置3015の重量情報取得部が、原料重量計量部3112bにより計量された原料樹脂M1の重量を示す原料重量情報と、添加剤重量計量部3117bにより計量された添加剤M201の重量を示す添加剤重量情報と、を取得する(ステップS301)。続いて、補正値算出部1517は、目標DB1536が記憶する添加剤比率目標値を示す情報と、原料重量情報が示す原料重量に対する添加剤重量情報が示す添加剤重量の比率との差分に相当する添加剤供給量補正値を算出する(ステップS302)。その後、制御部1518は、補正値算出部1517が算出した添加剤供給量補正値に基づいて、添加剤供給量調整部3117cを制御して、添加剤供給量を調整する(ステップS303)。次に、ステップS112以降の処理が実行される。
なお、本変形例では、添加剤供給部3117が1つだけの場合について説明したが、添加剤供給部の数は1つに限定されるものではなく、複数の添加剤供給部から複数種類の添加剤がバレル111内へ添加されるものであってもよい。
本構成によれば、添加剤の供給量を原料樹脂の供給量とは別に独立して調整できるので、発泡成形体M5に添加する添加剤の比率を細かく制御できる。従って、例えば発泡成形体M5の発泡状態の挙動の変化に追従して添加剤の比率を適切な比率に変化させることができるので、品質の良い発泡成形体M5を作製することが可能となる。
実施の形態では、バレル111内に発泡ガスを供給する例について説明したが、これに限らず、例えば図12に示す押出成形機4のように、ガス供給機を備えておらず、添加剤供給部3117からバレル111内へ化学発泡剤M301を供給するものであってもよい。なお、図12において、前述の押出成形機3と同様の構成については図10と同一の符号を付している。化学発泡剤としては、例えばアジゾカーボンアミド、N、N’−ジニトロペンタメチレンテトラミン、4、4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等の有機系の熱分解型発泡剤、炭酸水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩と有機酸塩との組み合わせ等の無機系の熱分解型発泡剤を採用することができる。
押出制御装置4015は、前述の変形例に係る押出制御装置3015と同様に、原料重量計量部3112bにより計量された原料樹脂M1の重量を示す原料重量情報と、添加剤重量計量部3117bにより計量された化学発泡剤M301の重量を示す発泡剤重量情報と、を取得する重量情報取得部を有する。また、押出制御装置4015は、発泡成形体M5の複数種類の発泡状態と、それに対応する化学発泡剤の供給量の範囲とを対応づけて記憶している発泡状態発泡剤供給量相関DBを有する。発泡状態発泡剤供給量相関DBは、例えば発泡成形体M5が独立発泡状態の場合、発泡成形体M5の内部のみ連続発泡状態の場合、発泡成形体M5全体が連続発泡状態の場合それぞれにおけるバレル111内への化学発泡剤の供給量の範囲を記憶している。
ここで、補正値算出部1517は、発泡状態特定部1515により特定された発泡状態に応じて、バレル111内への化学発泡剤の供給量の補正値を算出する。そして、制御部1518は、補正値算出部1517が算出した化学発泡剤の供給量の補正値である発泡剤供給量補正値に基づいて、添加剤供給量調整部3117cを制御する。
ここで、本変形例に係る押出制御装置4015が実行する押出制御処理について図13を参照しながら説明する。なお、図13において、実施の形態で説明した押出制御処理と同様の処理については、図7と同一の符号を付している。押出制御装置4015は、まず、ステップS101からS103までの処理を行う。そして、ステップS103において、発泡成形体M5が射出されていると判定されると(ステップS103:Yes)、ステップS104からS114までの処理が実行される。
次に、押出制御装置4015の重量情報取得部が、原料重量計量部3112bにより計量された原料樹脂M1の重量を示す原料重量情報と、添加剤重量計量部3117bにより計量された化学発泡剤M301の重量を示す発泡剤重量情報と、を取得する(ステップS401)。続いて、補正値算出部1517は、発泡状態発泡剤供給量相関DBが記憶する発泡状態発泡剤供給量相関情報を参照して、化学発泡剤の供給量の補正値である発泡剤供給量補正値を算出する(ステップS402)。その後、制御部1518は、補正値算出部1517が算出した発泡剤供給量補正値に基づいて、添加剤供給部3117からバレル111内へ供給される化学発泡剤の供給量を制御する(ステップS403)。次に、ステップS117以降の処理が実行される。
本構成によれば、ガス供給機が不要となるので、押出成形機4の構成の簡素化を図ることができる。
実施の形態について、発泡成形体M5を切断する切断機を備える構成であってもよい。例えば図14に示す押出成形機5のように、切断機5016は、複数のブレード5016cと、ブレード5016cを支持する支持軸5016bと、支持軸5016bを介してブレード5016cを駆動するブレード駆動部であるモータ5016aと、を有する。複数のブレード5016cは、支持軸5016bの周りに等間隔に設けられている。切断機5016は、成形金型133の近傍に配置され、モータ5016aが支持軸5016bを介してブレード5016cを回転させることにより、成形金型133から射出された発泡成形体M5を切断する。ここで、発泡成形体M5の切断長さは、モータ5016aの回転速度が変更されることにより変更される。
測長センサ5142および表面温度センサ5141は、それぞれモータ5016aの回転に同期してパルス状の信号を出力する。例えば図15に示すように、複数のブレード5016cが支持軸5016bの周りに等間隔に設けられているため、ブレード5016cにより発泡成形体M5が切断される期間は、モータ5016aの回転周期をブレード5016cの数で除して得られる長さの期間INT毎に到来する。そして、測長センサ5142および表面温度センサ5141は、期間INTが到来する毎に、パルス状の信号を出力する。
押出制御装置5015は、測長センサ5142から出力される信号および表面温度センサ5141から出力される信号それぞれに含まれる、モータ5016aの回転周波数とブレード5016cの数との積に相当する周波数成分の振幅を各別に検出する検波回路を有する。そして、押出制御装置5015は、検波回路から出力される測長センサ5142の信号に対応する出力信号を寸法情報に変換するとともに、検波回路から出力される表面温度センサ5141の信号に対応する出力信号を表面温度情報に変換するインタフェースを有する。そして、寸法情報取得部1512は、検波回路およびインタフェースを介して、発泡成形体M5の外径寸法を示す寸法情報と発泡成形体M5の表面温度を示す表面温度情報とを取得する。
本構成によれば、切断機5016により発泡成形体M5を断続的に切断しながら、発泡成形体M5の外径寸法と表面温度とを精度良く計測することができる。従って、発泡成形体M5の発泡倍率、発泡セル径および発泡状態を制御しつつ、発泡成形体M5を切断する工程を同時に行うことができるので、発泡成形体M5の製造効率が向上するという利点がある。
実施の形態では、押出成形機本体11が1つのスクリュー113を有するいわゆる単軸押出成形機である例について説明したが、押出成形機は、単軸押出成形機に限定されるものではなく、例えばバレル111内に2つのスクリューが並列に配置されたいわゆる二軸押出成形機であってもよい。或いは、これらの押出成形機を直列に連結したタンデム型押出成形機であってもよいし、複数台の押出成形機を一つの金型に接続した多層押出成形機であってもよい。
実施の形態では、流路133aが1本だけ設けられた成形金型133を備える押出成形機1について説明したが、これに限らず、例えば複数本の流路が設けられたいわゆる多穴式の成形金型を備える押出成形機であってもよい。
実施の形態では、測長センサ142、表面温度センサ141が、それぞれ非接触型のセンサである場合について説明したが、非接触型のセンサに限定されるものではない。また、センサユニット14は、測長センサ142と表面温度センサ141とをそれぞれ1つずつ有する構成に限定されるものではなく、これらをそれぞれ複数有する構成であってもよい。
実施の形態では、制御部1518が、発泡成形体M5の発泡状態および発泡セル径が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル径に近づくように、原料樹脂M1および発泡ガスそれぞれの供給量、スクリュー113の回転速度を制御する例について説明した。但し、これに限らず、例えば制御部1518が、発泡成形体M5の発泡状態および発泡セル径が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル径に近づくように、バレル111内に供給する原料樹脂M1の供給量、バレル内温度、金型温度のうちの少なくとも1つを制御するものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、押出成形法による発泡成形体の製造に好適に利用することができる。
1,2,3,4,5 押出成形機、11 押出成形機本体、12 ガス供給機、13 金型ユニット、14,2014 センサユニット、15,2015,3015,5015 押出制御装置、111 バレル、111a 射出口、112,3112 原料供給部、113 スクリュー、114,5016a モータ、115 ヒータ、116,134 冷却装置、116a,134a 温度調節部、116b,134b 冷媒管、117 ガス供給部、121 ガス容器、122 温度調節部、123 ポンプ、131 金型温度センサ、132 圧力センサ、133 成形金型、133a 流路、141,5141 表面温度センサ、142,5142 測長センサ、143 位置調整部、151,251 CPU、152 主記憶部、153 補助記憶部、154 入力部、155 表示部、156 インタフェース、159 バス、1511 温度取得部、1512 寸法取得部、1513 圧力取得部、1514 寸法計測位置制御部、1515 発泡状態特定部、1516 発泡セル径特定部、1517 補正値算出部、1518 制御部、1519 設定部、2141 サーモビュア、2142 高速度カメラ、2511 画像処理部、3112a,3117a ホッパー、3112b 原料重量計量部、3117 添加剤供給部、3117b 添加剤重量計量部、3117c 添加剤供給量調整部、5016 切断機、5016b 支持軸、5016c ブレード、M1,M21,M3,M41 原料樹脂、M5 発泡成形体、M22 発泡ガス、M42 気泡核、M51 セル壁、M52 発泡セル、M201 添加剤、M301 化学発泡剤
Claims (10)
- 射出口が設けられたバレルと、
前記バレルの内部へ発泡成形体を生成するための複数種類の原料を供給する原料供給部と、
前記バレルの内部に配置され回転することにより前記バレル内に供給された前記複数種類の原料を混錬するとともに前記原料を前記射出口へ向かう方向へ押し出すスクリューと、
前記スクリューを駆動するモータと、
内部に前記原料が流入する流路が形成され前記射出口に取り付けられた成形金型と、
前記バレルの内部の第1温度を調節するバレル温度調節部と、
前記成形金型の第2温度を調節する金型温度調節部と、
前記第2温度を計測する金型温度計測部と、
前記成形金型から射出された前記発泡成形体の複数箇所において外形寸法を計測する寸法計測部と、
前記成形金型から離間して配置され前記成形金型から射出された前記発泡成形体の表面の第3温度を計測する表面温度計測部と、
前記金型温度計測部により計測された第2温度と前記表面温度計測部により計測された第3温度との温度差に基づいて、前記発泡成形体の発泡セルの体積を特定する発泡セル体積特定部と、
前記発泡成形体の前記複数箇所における外形寸法に基づいて、前記発泡成形体の発泡状態を特定する発泡状態特定部と、
前記発泡状態および前記発泡セルの体積が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル体積に近づくように、前記複数種類の原料それぞれの供給量、前記スクリューの回転速度、前記第1温度、前記第2温度のうちの少なくとも1つを制御する制御部と、を備える、
押出成形機。 - 前記発泡セル体積特定部は、前記発泡セルの体積が大きくなるほど前記温度差が小さくなる前記発泡セルの体積と前記温度差との相関関係を示す発泡セル体積温度差相関情報に基づいて、計測された前記第2温度と前記第3温度との温度差から、前記発泡セルの体積を特定する、
請求項1に記載の押出成形機。 - 前記発泡状態特定部は、前記発泡成形体が独立発泡状態である場合の前記複数箇所それぞれにおける外径寸法と前記発泡成形体の内部のみが連続発泡状態である場合の前記複数箇所それぞれにおける外径寸法と前記発泡成形体全体が連続発泡状態である場合の前記複数箇所それぞれにおける外径寸法とに基づいて、前記発泡状態を特定する、
請求項1または2に記載の押出成形機。 - 前記複数種類の原料それぞれと前記成形金型との組合せそれぞれについて、発泡セル体積温度差相関情報を記憶する発泡セル体積温度差情報記憶部と、
前記複数種類の原料それぞれと前記成形金型との組合せそれぞれについて、前記複数箇所それぞれにおける外径寸法の寸法差に関する寸法差情報を記憶する寸法差情報記憶部と、を更に備え、
前記発泡セル体積特定部は、複数種類の発泡セル体積温度差相関情報の中から、前記原料供給部から前記バレル内に供給される複数種類の原料それぞれと前記成形金型との組合せに応じた発泡セル体積温度差相関情報を選択し、
前記発泡状態特定部は、複数種類の寸法差情報の中から、前記原料供給部から前記バレル内に供給される複数種類の原料それぞれと前記成形金型との組合せに応じた寸法差情報を選択する、
請求項3に記載の押出成形機。 - 前記流路の内部の圧力を計測する圧力計測部と、
前記スクリューの回転速度と前記流路の内部の圧力との相関関係を示す圧力回転速度相関情報を記憶する圧力回転速度相関情報記憶部と、を更に備え、
前記制御部は、前記圧力回転速度相関情報記憶部が記憶する前記圧力回転速度相関情報に基づいて、前記回転速度を、前記圧力計測部により計測された圧力に応じた回転速度に制御する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の押出成形機。 - 前記寸法計測部は、非接触型センサを有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の押出成形機。 - 前記寸法計測部は、高速度カメラと、前記高速度カメラにより撮影された画像を解析することにより前記複数箇所における前記発泡成形体の外形寸法を算出する寸法算出部と、を有し、
前記表面温度計測部は、サーモビュアと、前記サーモビュアにより撮影された赤外線画像を解析することにより前記第3温度を算出する温度算出部と、を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の押出成形機。 - 前記複数種類の原料に添加剤を添加する添加剤供給部と、
前記複数種類の原料それぞれの供給量を計測する原料供給量計測部と、
前記添加剤供給部により添加される添加剤の量を計測する添加剤量計測部と、を更に備え、
前記制御部は、前記原料供給量計測部により計測される前記複数種類の原料それぞれの供給量に基づいて、前記添加剤供給部から供給される前記添加剤の量を制御する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の押出成形機。 - ブレードと、前記ブレードを予め設定された回転速度で回転させるブレード駆動部と、を有し、前記発泡成形体を切断する切断機を更に備え、
前記寸法計測部は、前記回転速度に応じた周期で前記発泡成形体の前記複数箇所における外形寸法を計測し、
前記表面温度計測部は、前記回転速度に応じた周期で前記発泡成形体の表面の第3温度を計測する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の押出成形機。 - 押出成形機のバレルの射出口に取り付けられた成形金型の第2温度を計測する金型温度計測部により計測された第2温度と、前記成形金型から離間して配置された表面温度計測部により計測された、前記成形金型から射出された発泡成形体の表面の第3温度との温度差に基づいて、前記発泡成形体の発泡セルの体積を特定する発泡セル体積特定部と、
寸法計測部により計測された前記発泡成形体の複数箇所における外形寸法に基づいて、前記発泡成形体の発泡状態を特定する発泡状態特定部と、
前記発泡状態および前記発泡セルの体積が予め設定された目標発泡状態および目標発泡セル体積に近づくように、複数種類の原料それぞれの供給量、前記押出成形機のスクリューの回転速度、前記バレル内の第1温度、前記第2温度のうちの少なくとも1つを制御する制御部と、を備える、
押出制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2017238814A JP2019104183A (ja) | 2017-12-13 | 2017-12-13 | 押出成形機および押出制御装置 |
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-
2017
- 2017-12-13 JP JP2017238814A patent/JP2019104183A/ja active Pending
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