JP3153068B2 - 押出発泡体の製造法およびその製造装置 - Google Patents
押出発泡体の製造法およびその製造装置Info
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Description
発泡シート等の各押出発泡体を連続的に、また、規格値
を変更して製造することができ、その上、上記各押出発
泡体をそれぞれ安定に、かつ、省力化して製造できる押
出発泡体の製造法およびその製造装置に関するものであ
る。
り、例えばポリスチレンからなる発泡体である発泡シー
トが製造されている。上記発泡シートは、さらに食品ト
レイ等に熱成形される原材料として用いられる。
塑性樹脂と発泡剤とからなる原料を加熱・溶融・混練し
て押し出す押出機と、押出機の先端部に上記原料を押出
成形するための金型とが設けられ、さらに上記金型から
空気中に押し出され発泡した円筒状発泡シートを例えば
2枚の各発泡シートに裁断するカッターが上記金型の前
方に取り付けられ、上記各発泡シートを所定速度でそれ
ぞれ引き取る各引取機と、上記各引取機を通して各発泡
シートをそれぞれ巻き取る巻取機とがそれぞれ設置され
ている。
いた押出発泡体の製造法では、得られた上記発泡シート
の規格値となる、例えば厚さ等の断面形状やカサ密度等
の制御対象が、順次測定され、得られた各測定結果から
操作者の経験に基づいて、熱可塑性樹脂や発泡剤の注入
量、押出機内や金型内の温度、上記発泡シートの引き取
り速度等の制御要素を操作者が調整している。
押出発泡体の製造法では、その定常状態の操作中に操作
者が常に各規格値を観察している必要があり、複数の製
造装置が設置された場合、それぞれに操作者が必要とな
り、省力化が困難であるという問題を生じており、その
上、複数の操作者が交互に上記製造装置を調整した場
合、制御要素の調整方法が各操作者によって異なること
があり、得られた発泡シートの品質が安定化しないとい
う問題を生じている。
泡体の製造装置を用いて、所定範囲内における複数の規
格値を有する発泡シート等の各発泡体をそれぞれ製造す
る場合について鋭意検討した。ただし、上記各規格値と
なる制御対象として上記発泡体の厚みとカサ密度を用い
た。
確に制御するための種々の制御要素を検討した結果、制
御要素として、原料中への発泡剤の注入量および発泡体
の引き取り速度の双方を用い、ファジー推論を用いるこ
とにより数学モデル化の困難な押出発泡の制御を安定化
でき、さらに、押出機の温度、押出量等の押出発泡条件
を用い、押出発泡の制御を安定化できることを見出し、
本発明を完成した。
泡体の製造法は、以上の課題を解決するために、主に熱
可塑性樹脂と発泡剤とからなる原料を押出機に供給し、
次いで上記押出機の金型から押出発泡し、この発泡体を
引き取ってなる押出発泡体の製造法において、上記発泡
体の断面形状とカサ密度とをそれぞれ測定する第1工程
と、上記断面形状の形状レベル、および上記カサ密度の
密度レベルをメンバーシップ関数によりそれぞれ求める
第2工程と、上記形状レベルと上記密度レベルとから、
ファジー推論により、上記発泡体の引き取り速度、およ
び原料中への発泡剤の注入量の双方を制御する第3工程
とを備えたことを特徴としている。
法は、請求項1記載の押出発泡体の製造法において、断
面形状は、引き取られたシート状の発泡体の厚さであ
り、上記発泡体を所定長さ巻き取ったロールの巻径を測
定することにより算出され、カサ密度は、上記ロールの
重量を測定することにより算出されることを特徴として
いる。
装置は、主に熱可塑性樹脂と発泡剤とからなる原料が供
給され、上記原料を金型から押し出す押出機が設けら
れ、上記押出機に発泡剤を上記原料に対して所定割合と
なるように供給するための供給手段が設けられ、上記原
料が上記金型から押し出されて発泡した発泡体を所定の
速度で引き取る引取手段が設けられ、上記発泡体の厚さ
を測定する厚さ測定手段と、上記発泡体のカサ密度を測
定する密度測定手段とが設けられ、上記厚さ測定手段お
よび密度測定手段からの信号に基づきファジー推論によ
って、上記発泡体の厚さおよびカサ密度を所定範囲内と
なるように上記供給手段と上記引取手段との双方を制御
する制御手段が設けられていることを特徴としている。
置によれば、発泡体の厚さ等の断面形状およびカサ密度
を測定し、その測定結果を用いたファジー推論によっ
て、上記発泡体の引き取り速度、および原料中の発泡剤
の注入量の双方を制御することにより、得られた上記発
泡体の厚さ等の断面形状およびカサ密度を、従来より安
定化しながら自動的に設定することが可能となる。
基づいて説明すれば、以下の通りである。押出発泡体の
製造装置では、図1に示すように、熱可塑性樹脂、発泡
剤等を含む原料をヒータによって加熱・溶融し、スクリ
ューによって混練して押し出す、例えばタンデム型の押
出機1が設けられている。
融・混練するための押出機1cと、上記押出機1cから
供給された混練原料を所定圧、所定温度にて押し出すた
めの押出機1dとを有している。
可塑性樹脂組成物を供給するための原料ホッパー1a
と、ブタン等の発泡剤を熱可塑性樹脂組成物内に注入し
て供給するためのガス供給管(供給手段)1bとが設け
られている。
端部に、押し出された原料を所定形状に成形するための
円筒状ダイである金型2が連結されている。上記金型2
は、その金型口径が、例えば 175mmφ、スリット厚みが
0.2〜0.9 mmに設定される。
冷却プラグ4が設置されている。上記冷却プラグ4は、
金型2から原料が水平方向に押し出されて発泡した円筒
状発泡シート3が後方の方向に引き出されながら、径方
向外向きに延伸・拡大して成形し、かつ、冷却するため
のものである。上記冷却プラグ4の形状は、例えば外径
665mmφである。なお、上記の後方とは、水平に引き出
されて移動する円筒状発泡シート3の下流側となる方向
である。
発泡シート3を上下2枚のほぼ均等な幅を有する各発泡
シート5・5に切断するための一対のカッター6・6が
設置される。各カッター6・6を取り付けるための略U
字状の取付台7が、上記冷却プラグ4から引き取られた
円筒状発泡シート3の下半分を下方から囲むように取り
付けられている。
端部に互いに近づく方向に延び、かつ、各カッター6・
6の刃先が上記金型2に向かうようにそれぞれ取り付け
られる。これにより、上記各カッター6・6は、上記円
筒状発泡シート3を、幅が例えば1035〜1045mmとなる上
下2枚のほぼ均等な各発泡シート5・5にそれぞれ裁断
することが可能となる。
ほぼ水平に引き取る駆動ロールである引取ロール8がそ
れぞれ設けられ、上記各引取ロール8・8からの各発泡
シート5・5の張力を調整するための従動ロールである
段差ロール9がそれぞれ設けられ、上記各段差ロール9
・9からの各発泡シート5・5をそれぞれ巻き取る駆動
ロールである各巻取ロール10・10が設けられてい
る。
トルクモータによってそれぞれ駆動されており、上記各
巻取ロール10・10に巻き取られる各発泡シート5・
5に所定値以上の張力が生じると、上記各定トルクモー
タでコントロールされ、上記各発泡シート5・5が巻き
取られたときの各巻径がそれぞれ安定化されるようにな
っている。
取速度制御部21によって各発泡シート5・5の引き取
り速度がそれぞれ制御され、また、各引取ロール8・8
における総回転数と外径とから引き取って送り出した各
発泡シート5・5のシートの長さ(m)を引取速度制御
部21において算出できるようになっている。
さずつそれぞれ巻き取った各巻取ロール10’・10’
を、新たな各巻取ロール10・10に自動的に更新する
捲替え機構(図示せず)が設けられている。上記捲替え
機構は引取速度制御部21からの信号に基づいた主制御
部15からの制御信号によって制御される。
を、ロール単位毎に搬送部(図示せず)にそれぞれ引き
渡すための移動装置11が主制御部15からの制御信号
によって作動するように設けられている。上記移動装置
11では、ロードセル式の重量計測部(密度測定手段)
12が取り付けられている。
巻取ロール10’の重量を計測して、その計測結果を後
述するファジー演算部23に出力するようになってい
る。上記巻取ロール10’の重量は、巻き取られた発泡
シート5のカサ密度を示す代替指数となっている。
と、後述するように厚さとが決まると、上記巻取ロール
10’の重量から上記発泡シートのカサ密度を容易に算
出することができる。
の重量計測によって算出できるので、迅速化、簡素化で
き、さらに、巻取ロール10’に巻き取られた発泡シー
ト5の全重量によって検出されるので、カサ密度の検出
を安定化できる。
ール10’・10’における巻径(mm)をそれぞれ計測
するために、上記各巻取ロール10’・10’における
巻軸の各回転角度の総計を計測するための角度検出部1
3が上記各巻取ロール10・10に近接してそれぞれ設
置されている。
の検出値と、後述する引取速度制御部21からのシート
の長さとから上記各巻径を算出する巻径計測部(厚さ測
定手段)14が設けられている。上記巻径は、巻き取ら
れた発泡シート5の厚さを示す代替指数となっている。
の回転角度の総計である総回転角度(α°)と、前記引
取ロール8において検出されたシート送り長さ(βm)
に基づき、次の式から算出され、巻取ロール10’にお
ける発泡シート5の厚さを示す代替指数である。なお、
πは円周率である。
は、上記総回転角度(α°)と、シート送り長さ(β
m)とによって算出できる。例えば、巻取ロール10の
巻軸や引取ロール8の回転軸に設けた1回転毎にカウン
トするカウンタ等によって、上記総回転角度およびシー
ト送り長さから容易に計測できる。これにより、上記厚
さの検出を簡素化できるので、上記構成はコストダウン
できるものとなっている。
象を制御するための主制御部15が設けられている。上
記主制御部15は、図2に示すように、特に制御信号経
路を図示しないが、原料配合部16、原料供給部17、
押出機1を制御する押出機制御部18、ガス注入量制御
部19、冷却プラグ温度制御部20、各引取ロール8・
8の引き取り速度をそれぞれ制御する引取速度制御部2
1、各巻取ロール10・10の巻き取り速度をそれぞれ
制御する巻取速度制御部22をそれぞれ制御するように
なっている。
の押し出し速度を設定するためのスクリュー回転制御部
18a、原料を溶融する際の温度を制御する溶融温度制
御部18b、溶融した原料を金型2に送り出すときの温
度を制御する樹脂温度制御部18c、金型2の温度を制
御するための金型温度制御部18dが設けられている。
なお、図2では、太線の矢印は原料等の物の移動を示
し、細線の矢印は、情報信号の伝達経路を示す。
12および巻径計測部14からの計測結果がそれぞれ入
力される前述したファジー演算部(制御手段)23が設
置されている。上記ファジー演算部23では、各計測結
果からファジー推論が実行され、前記ガス注入量制御部
19、および/または引取速度制御部21の各調整量が
主制御部15に出力される。
示すように、熟練者の経験や実験から、5つの条件部メ
ンバーシップ関数が、巻径および重量に対してそれぞれ
予め設定され、また、巻径および重量の各条件部メンバ
ーシップ関数に対して、対応する各結論部メンバーシッ
プ関数を選定するための表1に示すファジールールが設
定された。
つの各結論部メンバーシップ関数が、熟練者の経験や実
験から、ガス調整量および引速調整量についてそれぞれ
予め設定された。
結論部メンバーシップ関数に対して、Sin カーブやCos
カーブ、または台形を示す関数を用いることもできる
が、本実施例では、計算の容易さから三角形を示す関数
を用いた。
値からの偏差に基づいて、図3および図4に示す各条件
部メンバーシップ関数から必要な条件部メンバーシップ
関数が1つ、または2つ選定され、かつ、上記条件部メ
ンバーシップ関数における各計測結果の適合度が算出さ
れる。
プ関数と、表1に示すファジールールとに基づいて、図
5および図6に示す各結論部メンバーシップ関数から、
目的とする各結論部メンバーシップ関数がそれぞれ選定
される。
と前記適合度とから、一般に良く知られているMin-Max-
重心法によって、前記ガス注入量制御部19におけるガ
ス調整量、および引取速度制御部21における引速調整
量が算出され主制御部15に各制御信号としてそれぞれ
出力される。
制御による動作例について説明する。まず、粒状のポリ
スチレン系樹脂組成物と発泡核剤としてのタルクとが混
合された原料がホッパー1aより供給されて押出機1内
で加熱されて溶融し、ガス注入量制御部19からの制御
信号に基づいて発泡剤としてのブタンがガス供給管1b
を通じて押出機1内に注入されて溶融した上記原料と混
練され、円筒状ダイを有する金型2より円筒状に押出発
泡され、続いて、円筒状の冷却プラグ4にて両軸方向に
延伸がかけられると共に冷却されて外径の規制された円
筒状発泡シート3が得られる。
よび冷却プラグ4によって軟化点温度以下に冷却された
後、カッター6・6にて連続的に切り開かれる。これに
より、上記円筒状発泡シート3から一定幅の各発泡シー
ト5・5がそれぞれ得られる。上記各発泡シート5・5
が所定引き取り速度にて各引取ロール8・8に引き取ら
れ、さらに各巻取ロール10・10にそれぞれ巻き取ら
れる。
ール10・10との間に設けられた各段差ロール9・9
によって、上記各発泡シート5・5は、所定の張力が維
持されて、上記各巻取ロール10・10での巻き取りが
安定化されている。
長さの各発泡シート5・5を巻き取った上記各巻取ロー
ル10’・10’を、新たな各巻取ロール10・10に
掛け替えるときに、上記各引取ロール8・8によって引
き取られる各発泡シート5・5の引き取りを維持できる
ようになっている。
度制御部21からの検出信号に基づく主制御部15の制
御によって、各発泡シート5・5が所定の長さ、例えば
200mずつ巻き取られる。
体の製造法では、図1および図7に示すように、各発泡
シート5・5の各規格値、例えば厚みおよびカサ密度を
示す各巻取ロール10’・10’の巻径および重量の規
格値が、図示しないキー入力手段等の入力手段によって
予め入力される(ステップ1、以下、ステップをSと略
す)。
接して設けられた各角度検出部13・13からの回転角
度検出信号、および巻き取った各発泡シート5・5の全
長を示す引取速度制御部21からの測定信号とに基づ
き、巻径計測部14にて、上記各発泡シート5・5の厚
さを示す巻径をそれぞれ測定する。
泡シート5・5を所定の長さずつ巻き取った各巻取ロー
ル10’・10’を取り外し、移動装置11を介して搬
送部に搬送するときに重量計測部12にて上記各巻取ロ
ール10’・10’の重量が自動的にそれぞれ計測され
る(S2)。
出される。上記ファジー演算部23では、入力された各
巻径の巻径平均値および各重量の平均値を算出し、続い
て、それぞれの設定値に対する偏差がそれぞれ算出され
(S3)、上記各偏差の入力が確認されると(S4)、
まず、引取速度を調整するための引取ファジー制御の有
無が判別される(S5)。
記各偏差値から、予め設定された引取ファジー演算が実
行される(S6)。その後、その演算結果にしたがっ
て、引き取り速度である引速が調整される(S7)。
は上記のように引速が調整された後、ガス注入量を調整
するためのガスファジー制御の有無が判別され(S
8)、上記ガスファジー制御を実行するとき、予め設定
されたガスファジー演算が実行される(S9)。
注入量が調整される(S10)。上記ガスファジー制御
が無いとき、あるいは上記のようにガス注入量が調整さ
れた後、上記のファジー制御が終了となる。
演算では、予め設定された各条件部メンバーシップ関数
から適合する条件部メンバーシップ関数がそれぞれ選定
され、かつ、それらの適合度が算出される。
プ関数から、予め設定されたファジールールによって結
論部メンバーシップ関数がそれぞれ選定され、上記各適
合度と上記各結論部メンバーシップ関数とに基づき、Mi
n-Max-重心法によって、ガス注入量の調整量であるガス
調整量と、各引取ロール8・8での引き取り速度の調整
量である引速調整量とが算出される。
引速調整量は、ファジー演算部23から主制御部15に
送出され、上記主制御部15からガス注入量制御部19
および引取速度制御部21に制御信号がそれぞれ送出さ
れ、ガス量および引速が調整され、所定の規格値の範囲
内となる各発泡シート5・5が得られる。
て、押出機1や金型2のスリット厚みをそれぞれ代え、
さらに制御対象の設定値を代えて、種々の各規格値を有
する各発泡シート5・5を1カ月にわたってそれぞれ製
造した。また、比較として、同様の各規格値をそれぞれ
有する発泡シート5を熟練者が各制御対象を操作してそ
れぞれ製造した。
スチレン樹脂 100重量部、発泡核剤としてタルクを用
い、上記熱可塑性樹脂組成物に対して上記タルクを 1.0
重量部添加し、発泡剤としてブタンを用い、残ガス量が
0.02〜0.70モル/kgとなるように添加した。
各発泡シート5…における巻径および重量のCP値をそ
れぞれ算出し、また、熟練者による制御によって得られ
た各発泡シートにおける巻径および重量のCP値をそれ
ぞれ算出した。それらの結果を、表2に示した。
にて割った値であって、大きくなるに伴ってより安定し
た品質のものを製造していることを示し、工程能力に余
裕があることを示す。なお、上記σは、得られた発泡シ
ートの各計測値の標準偏差であり、上記各発泡シートの
各計測値のバラツキの度合いを示す。
は、表2の結果から明らかなように、ファジー制御によ
ってCP値で示される工程能力、つまり得られた各発泡
シート5・5の品質のバラツキが減少して、品質の安定
化を図ることができた。
は、ファジー制御を用いたことによって、各発泡シート
5・5における規格値である厚さおよびカサ密度のバラ
ツキをそれぞれ少なくして上記各発泡シート5・5の品
質の安定化を図ることが可能となる。
発泡成形による上記各発泡シート5・5の製造を、それ
らの品質を安定化しながら自動化できるので、省力化を
図ることができ、さらに無人化を図ることも可能とな
る。
て、ファジー制御を維持しながら、規格値を変更したと
き、引取速度設定値である引き速設定値、およびガス注
入量設定値であるガス量設定値の経時変化をそれぞれ調
べた。それらの結果を図8および図9に示した。これら
の結果から、上記構成および方法では、新たな規格値に
変更しても熟練者制御等によく観察されるオーバーシュ
ートが観察されなかった。
ジー制御によって、自動化しても規格値の変更に対して
迅速に対応できるものとなっており、したがって、規格
値の変更の際の不良品の発生等の無駄も軽減でき、か
つ、省力化できるのでコストダウンが可能なものとなっ
ている。
発泡剤としてブタンを用いた例を挙げたが、他の揮発性
発泡剤、または窒素ガスや炭酸ガスを化学的に発生する
発泡剤等を用いることができる。また、発泡剤を含浸し
た熱可塑性樹脂粒子を原料として用いることもできる。
は、各巻取ロール10’・10’の巻径および重量の平
均値を用いた例を挙げたが、上記各巻径および各重量の
加重平均値を用いることも可能である。
発泡シート3が上下2枚の各発泡シート5・5に切断さ
れるので、重力によって上下の各発泡シート5・5にむ
らを生じることがある。
重量に対しては、例えば0.95を乗算し、下側の発泡シー
ト5の巻径および重量に対しては1.05を乗算し、それぞ
れの乗算結果の平均値を算出した加重平均値を用いる。
これにより、上記重力による影響を防止することが可能
となる。
シート3を2枚の各発泡シート5・5に切断した例を挙
げたが、特に上記に限定することはなく、上記円筒状発
泡シート3をそのまま巻き取った1枚の発泡シートや、
例えば2枚や4枚に裁断した各発泡シートにも適用可能
である。
は、得られた各発泡シート5・5を巻き取った例を挙げ
たが、例えば、上記各発泡シート5・5を巻き取らず
に、インラインにて、例えば食品トレイ等の成形工程に
搬送することも可能である。この場合、発泡シートの厚
さおよびカサ密度の検出は、レーザ光等の反射等を用い
た光学的な検出方法を用いて、得られた発泡シートの厚
みおよびカサ密度を断続的あるいは連続的に測定すれば
よい。
機としては、前記のタンデム型押出機の他に、共押出金
型を用いた押出機を用いることができ、上記押出機によ
って複数の熱可塑性樹脂からなり、種々の規格値を有す
る各積層体を迅速に、かつ安定に製造することが可能と
なる。
厚さ等の断面形状の測定に、巻取ロール10’の巻径を
接触によって測定した例を挙げたが、上記断面形状の測
定にレーザー式やエアー式等の非接触型の外形測定器を
用いることも可能である。
の製造装置は、以上のように、主に熱可塑性樹脂と発泡
剤とからなる原料を押出機に供給し、次いで上記押出機
の金型から押出発泡し、この発泡体を引き取ったとき
に、上記発泡体の厚さ等の断面形状とカサ密度とをそれ
ぞれ測定し、上記厚さ等の断面形状の形状レベル、およ
び上記カサ密度の密度レベルをメンバーシップ関数によ
りそれぞれ求めて、上記形状レベルと上記密度レベルと
から、ファジー推論により、上記発泡体の引き取り速
度、および前記原料に対する発泡剤の注入量の双方を制
御する構成である。
断面形状およびカサ密度をそれぞれ測定し、それらの測
定結果を用いたファジー推論によって、上記発泡体の引
き取り速度、および原料中への発泡剤の注入量の双方を
制御することにより、得られた上記発泡体における規格
値となる厚さ等の断面形状およびカサ密度のバラツキが
小さくできるので、上記規格値を、従来より、正確に、
かつ、安定化しながら自動的に設定することが可能とな
る。
操作が必要であった押出発泡による発泡体の製造を、そ
の厚さ等の断面形状およびカサ密度を安定化しながら自
動化することができて、省力化できるという効果を奏す
る。
装置の概略構成図である。
る。
る重量偏差の条件部メンバーシップ関数を示すグラフで
ある。
る巻径偏差の条件部メンバーシップ関数を示すグラフで
ある。
るガス調整量の結論部メンバーシップ関数を示すグラフ
である。
る引速調整量の結論部メンバーシップ関数を示すグラフ
である。
る。
御される引き速設定値の経時変化を示すグラフである。
御されるガス量設定値の経時変化を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】主に熱可塑性樹脂と発泡剤とからなる原料
を押出機に供給し、次いで上記押出機の金型から押出発
泡し、この発泡体を引き取ってなる押出発泡体の製造法
において、 上記発泡体の断面形状とカサ密度とをそれぞれ測定する
第1工程と、 上記断面形状の形状レベル、および上記カサ密度の密度
レベルをメンバーシップ関数によりそれぞれ求める第2
工程と、 上記形状レベルと上記密度レベルとから、ファジー推論
により、上記発泡体の引き取り速度、および原料中への
発泡剤の注入量の双方を制御する第3工程とを備えたこ
とを特徴とする押出発泡体の製造法。 - 【請求項2】断面形状は、引き取られたシート状の発泡
体の厚さであり、上記発泡体を所定長さ巻き取ったロー
ルの巻径を測定することにより算出され、カサ密度は、
上記ロールの重量を測定することにより算出されること
を特徴とする請求項1記載の押出発泡体の製造法。 - 【請求項3】主に熱可塑性樹脂と発泡剤とからなる原料
が供給され、上記原料を金型から押し出す押出機が設け
られ、 上記発泡剤を上記原料に対して所定割合となるように押
出機に供給するための供給手段が設けられ、 上記原料が上記金型から押し出されて発泡した発泡体を
所定の速度で引き取る引取手段が設けられ、 上記発泡体の厚さを測定する厚さ測定手段と、上記発泡
体のカサ密度を測定する密度測定手段とが設けられ、 上記厚さ測定手段および密度測定手段からの信号に基づ
きファジー推論によって、上記発泡体の厚さおよびカサ
密度を所定範囲内となるように上記供給手段と上記引取
手段との双方を制御する制御手段が設けられていること
を特徴とする押出発泡体の製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10301394A JP3153068B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 押出発泡体の製造法およびその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10301394A JP3153068B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 押出発泡体の製造法およびその製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07308953A JPH07308953A (ja) | 1995-11-28 |
JP3153068B2 true JP3153068B2 (ja) | 2001-04-03 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10301394A Expired - Fee Related JP3153068B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 押出発泡体の製造法およびその製造装置 |
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IT202100023153A1 (it) * | 2021-09-08 | 2023-03-08 | Syncro Srl | Sistema per la regolazione dello spessore di un film plastico prodotto mediante processo di estrusione in testa piana |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP10301394A patent/JP3153068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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