JP2019102442A - 電気プラグコネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】プラグがレセプタクルから抜け出すことが防止されている、堅牢な電気プラグコネクタを提供する。【解決手段】プラグ２がプラグハウジング４と電気接点を有するプラグ突起とを備える。レセプタクル３が収容チャンネル８を有するレセプタクルハウジング７と相手方電気接点を有するプラグ突起収容部９とを備える。完全挿入状態において電気接点を相手方電気接点に接続するため、プラグ突起がプラグ突起収容部９に挿入され、かつ、プラグハウジング４が少なくとも部分的に収容チャンネル８に収容される。レセプタクル３が、完全挿入状態においてプラグハウジング４を収容チャンネル８に係止するための係止機構１１と、レセプタクルハウジング７から突出して当該係止を解除するための駆動要素１２と、を備える。【選択図】図１

Description

本発明は、プラグおよびレセプタクルを有するデータ伝送のための電気プラグコネクタに関する。プラグは、プラグハウジングと、当該プラグハウジングから突出し、電気接点を有するプラグ突起と、を備えている。レセプタクルは、プラグハウジングのための収容チャンネルを有するレセプタクルハウジングと、相手方電気接点を有するプラグ突起収容部と、を備えている。完全挿入状態において電気接点を相手方電気接点に接続するため、プラグ突起がプラグ突起収容部に挿入され、かつ、プラグハウジングが少なくとも部分的に収容チャンネルの内部に収容される。

前述のタイプの電気プラグコネクタが従来から知られている（例えば、特許文献１参照）。レセプタクルハウジングは、電子デバイスのハウジングに直接的に埋め込まれて配置されている。レセプタクルに挿入されたケーブルコネクタのプラグハウジングは、プラグハウジングおよびレセプタクルハウジングの間の相応の小さな隙間をもって摩擦力により保持される。

プラグハウジングが抜け出さないようにレセプタクルに固定するため、ねじ止めまたはプラグハウジングに対して揺動可能な係止レバーを有する係止機構が知られている。

国際特許公開公報 ＷＯ２０１７／０６３００５Ａ１

本発明の目的は、プラグがレセプタクルから抜け出すことが防止されている、前述のタイプの堅牢な電気プラグコネクタを提供することである。

この目的は、レセプタクルが、完全挿入状態においてプラグハウジングを収容チャンネルに係止するための係止機構と、レセプタクルハウジングから突出して当該係止を解除するための駆動要素と、を備えることで達成される。

本発明の基本的思想は、係止機構がレセプタクルの一部として構成され、かつ、プラグハウジングが完全挿入状態において収容チャンネルに相当する間隔にある際、プラグハウジングが収容チャンネルの内部、ひいてはレセプタクルハウジングの範囲内で固定されるように当該係止機構が配置されていることにある。

プラグハウジング、ひいてはプラグをレセプタクルから引き抜くため、レセプタクルハウジングから突出する駆動要素により、当該係止が解除される。駆動要素は、好ましくは、外部からアクセス可能であって、手で操作することができる駆動面を有している。駆動要素は、レセプタクルハウジングの内部または側面で直線的に変位可能に取り付けられる。レセプタクルハウジングの内部で、または、レセプタクルハウジングに対して駆動要素を直線的に変位させるため、当該駆動要素が単に押されるだけでよいので便利である。ばねの付勢によって駆動要素が元の位置に戻される。以下に説明するように、当該ばねの付勢は、係止機構の弾性の係止アームによって実現されうる。完全挿入状態でプラグハウジングを収容チャンネルにおいて係止するため、プラグハウジングの外側面に係止機構を係合させるための少なくとも１つのノッチが設けられ、好ましくは相互に反対側にある箇所のそれぞれに係止機構を係合させるためのノッチが設けられてもよい。著しく堅牢であり、干渉を可能な限り受けない構成の意味で、プラグハウジングの一または複数のノッチが、完全挿入状態において収容チャンネルの内部に配置されていることが好ましい。

好ましい変形例では、係止機構は、レセプタクルハウジングの内部または側面で変位可能であり、かつ、駆動要素により駆動されるように設けられた少なくとも１つの係止アームを有し、当該係止アームは係止状態の実現のためにプラグハウジングのノッチまたはノッチの１つに係合する。好ましくは、係止アームは、レセプタクルハウジングの内部または側面で揺動可能に設けられる。係止アームが弾性を有するように構成されることが特に好ましい。この目的のために、係止アームが例えばばねアームの形態に構成され、それ自体が弾性的に変形可能であってもよい。別個のばねによって係止アームが弾性的に付勢されてもよい。これは、係止アームが直線的に変位可能で揺動可能である場合も可能である。

係止機構が、レセプタクルハウジングの内部または側面に変位可能に設けられ、かつ、駆動要素によって駆動され、係止状態を実現するためにプラグハウジングの各ノッチに係合する少なくとも２つの係止アームを備えていることが好ましい。一対のノッチが、プラグハウジングの相互に反対側にある箇所に配置されていてもよい。好ましい変形例は、係止機構が正確に２つの係止アームを有している。当該係止アームも一般的に変位可能である。当該係止アームが直線的に変位可能に形成されてもよい。係止アームが揺動可能に設けられていてもよい。特に好ましくは、係止アームの弾性付勢は係止位置に向かう方向に作用する。これは、弾性を有する係止アームが係止ばねの形態で実現されてもよく、それ自体が剛性を有する係止アームが弾性的に付勢されることによっても実現されてもよい。

係止アームは、相互にＶ字形状に配置され、共にＶ字形状をなしていてもよい。両方の係止アームが単一の駆動要素によって駆動されてもよい。これは、例えば、 直線的に変位可能な駆動要素が、Ｖ字形状に配置された２つの係止アームの間の開口部に挿入され、好ましくは当該２つの係止アームに作用する弾性的な付勢に抗して、当該２つの係止アームを枢動させることによって実現される。

プラグは、ケーブルに取り付けられるまたは固定されるケーブルプラグである。レセプタクルは基本的にケーブルに取り付けられるまたは固定される。レセプタクルは、デバイスのハウジングに取り付けられるまたは固定されるシャーシソケットであってもよい。レセプタクルは、デバイスのハウジングに当該レセプタクルを取り付けるための取付フランジを有することが好ましい。好ましくは、駆動要素はこの取付フランジを貫通する。プラグ突起収容部は、基本的にプラグの一部であるが、レセプタクルの一部であって、レセプタクルハウジングに固定されまたはレセプタクルハウジングに一体化されてもよい。プラグ突起収容部は、電気プラグコネクタとは別個の部品であってもよい。レセプタクルは回路基板に直接的または間接的に取り付けられてもよく、その場合、プラグ突起収容部が回路基板におけるレセプタクルに対して対応する位置に固定されてもよい。特に好ましい変形例では、回路基板から離間して配置された支持基板が回路基板に配置され、当該支持基板にプラグ突起収容部が配置される。

本発明に係る電気プラグコネクタは、データ伝送、すなわち、情報またはデータの電気的伝送のためのものが含まれる。本発明に係る電気プラグコネクタは、電力の伝送、すなわちデバイスへの電力供給のために用いられてもよい。

本発明に係る電気プラグコネクタは、ＵＳＢコネクタであり、特に好ましくはＵＳＢ−Ｃコネクタ（タイプＣのＵＳＢコネクタ）である。ＵＳＢは周知の標準技術である。ＵＳＢはＵｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓの略である。本発明により、ＵＳＢコネクタは著しく堅牢になり、プラグがレセプタクルから不意に外れることが防止されうる。

本発明の好ましい実施形態のさらなる特徴および詳細は、以下の図面の説明において、コネクタの例示的な実施形態を参照して説明される。

本発明の第１実施形態としての電気プラグコネクタの側面図。 図１においてプラグ突起が挿入されたプラグ突起収容部を通る線Ａ−Ａに沿った断面図。 完全挿入状態で係止された図１のプラグおよびレセプタクルの側面図。 完全挿入状態で係止された図１のプラグおよびレセプタクルの上面図。 完全挿入状態で係止された図１のプラグおよびレセプタクルの斜視図。 係止解除状態の図４に対応するプラグおよびレセプタクルの上面図。 完全に取り外された状態のプラグおよびレセプタクルの上面図。 レセプタクル単独の正面図。 図３に示されている電気プラグコネクタの水平断面図。 図１に示されている電気プラグコネクタの垂直断面図。 本発明の第２実施形態としての電気プラグコネクタの側面図。 本発明の第２実施形態としての電気プラグコネクタの上面図。 係止状態における本発明の第２実施形態としての電気プラグコネクタの正面図。 係止解除状態における本発明の第２実施形態としての電気プラグコネクタの正面図。

本発明に係る電気プラグコネクタ１は、原理的にさまざまに異なる形態で設計されうる。ここで説明する実施形態においては、本発明に係る電気プラグコネクタは、すべて、いわゆるＵＳＢプラグコネクタ、特に対応するＵＳＢ規格を満たすＵＳＢ−Ｃプラグコネクタである。

図１に示されている電気プラグコネクタ１の第１実施形態および図１１〜図１４に示されている電気プラグコネクタ１の第２実施形態は、電気プラグコネクタ１のレセプタクル３およびプラグ突起収容部９がプリント回路基板１８に配置されているか否かに関して本質的に異なっている。図２〜図１０に基づいて説明されるレセプタクル３およびプラグ２の特徴は、図１に示されている第１実施形態および図１１〜図１４に示されている第２実施形態の両方に適用される。

図１において、本実施形態のプラグ突起収容部９にはレセプタクル３の固定部位はなく、概略的に示されている回路基板１８に直接的に取り付けられている。本発明に係る電気プラグコネクタ１のレセプタクル３には、図１に示されている位置において回路基板１８に対して配置かつ固定されうるように、ひいてはレセプタクル３に完全に挿入されたプラグ２のプラグ突起５がプラグ突起収容部９に配置されるように、回路基板１８には対応する凹部が形成されている。

代替的に、プラグ突起収容部９が直接的にレセプタクル３の一部として構成されていてもよい。

本実施形態では、レセプタクル３は、相互に連結されているレセプタクルハウジング７および取付フランジ１７を備えている。レセプタクルハウジング７には、プラグハウジング４の一部がその長手方向に挿入かつ係止されうる収容チャンネル８が設けられている。完全に挿入された状態では、図１、図３〜図６、図９、図１０、図１１、図１２および図１３に示されている完全挿入状態において、プラグ２のプラグハウジング４は、その長手方向について部分的に収容チャンネル８の内部に配置されている。プラグ２が外側からレセプタクル３の収容チャンネル８の内部に挿入されうるように、レセプタクル３が取付フランジ１７によって電子デバイスのハウジング２０に固定されている。図１には、デバイスのハウジング２０のパネルの一部のみが示されている。取付フランジ１７がハウジング２０の外側に存在し、かつ、レセプタクルハウジング７が、デバイスのハウジング２０の対応する開口部を通じて、その大部分がハウジング２０の内部に配置されるように、レセプタクル３はハウジング２０または開口部に搭載されている。レセプタクル３を電子デバイスのパネルまたはハウジング２０に取り付ける方法自体は公知であり、これ以上は説明しない。本実施形態ではいずれの場合も、デバイスのハウジング２０に固定されたまたは固定されるシャーシソケットであって、ハウジング２０にレセプタクル３を固定するための取付けフランジ１７を有するシャーシソケットにレセプタクル３が取り付けられる。一方、対応するレセプタクル３がケーブルに取り付けられてもよい。

すべての実施形態において、本発明に係る電気プラグコネクタ１のプラグ２は、ケーブル１６に固定されるケーブルプラグである。プラグハウジング４の出口でケーブル１６のねじれを回避するため、本実施形態では、それ自体知られているように、ケーブルブッシュ２１が基本的に省略されてもよい。

電気プラグコネクタ１のレセプタクル３は、すべての実施形態において完全挿入状態でプラグハウジング４を収容チャンネル８の内部に係止するための係止機構１１を有している。すなわち、係止機構１１は、収容チャンネル８の領域においてプラグハウジング４に設けられている。本実施形態において、レセプタクル３が電子デバイスのハウジング２０に取り付けられる係止箇所、さらには係止機構１１がプラグハウジング４に係合する箇所は、収容チャンネル８の領域、ひいてはレセプタクルハウジング７の領域および各電子デバイスのハウジング２０の内部に存在する。さらに、レセプタクル３は、当該係止状態を解放するためにレセプタクルハウジング７を通じて突出する駆動要素１２を有している。本実施形態では、駆動要素１２が外部からアクセス可能であって手で操作されるように、駆動要素１２が取付フランジ１７および好ましい実施形態ではハウジング２０を貫通している。すべての実施形態において、駆動要素１２はスライダである。駆動要素１２は、レセプタクルハウジング７の内部または側面で直線的に変位可能に取り付けられている。各実施形態の係止機構１１の設計および動作、および駆動要素１２との相互作用に関しては以下でより詳細に説明される。

図２は、プラグ２のプラグ突起５が完全挿入状態で挿入されるプラグ突起収容部９を通る断面線Ａ−Ａに沿った断面を示している。この完全挿入状態では、プラグ突起５における電気接点６は、プラグ突起収容部９の相手側電気接点１０と電気的に接続され、電気接点６および相手側電気接点１０、ひいては電気プラグコネクタを１介してデータおよび電力が送信される。プラグ突起５およびプラグ突起収容部９の接続のための構成は、ＵＳＢ規格、特にＵＳＢ−Ｃ規格に準拠するので、これ以上説明する必要はない。基本的には、プラグ突起５およびこれに対応するプラグ突起収容部９は異なる形態で設計されてもよい。

図３、図４および図５は、すべての実施形態の電気プラグコネクタ１において採用されるレセプタクル３およびプラグ２を示している。図３、図４および図５において、プラグ２がレセプタクルハウジング７の収容チャンネル８の内部に完全に挿入されており、これによりプラグ突起５がレセプタクルハウジング７の後端部で突出し、図３、図４および図５には示されていないプラグ突起収容部９の内部において、電気接点６が相手側電気接点１０に接触することができる。

図３、図４および図５に示されているように、係止機構１１は係止状態にあり、プラグハウジング４に適当に係合することによってプラグ２がレセプタクル３に保持される。図６は、図４に対応する別の図である。唯一の相違点は、図６では係止機構１１による係止が駆動要素１２によって解除されている点にある。

本実施形態では、レセプタクルハウジング７に対して揺動可能に取り付けられ、かつ、駆動要素１２によって動作する２つの係止アーム１５を係止機構１１が有している。本実施形態では係止アーム１５がＵ字形状に形成されており、係止するためまたは係止状態において、プラグハウジング４の相互に反対する箇所のそれぞれに配置されたノッチ１４に係合する。プラグハウジング４の外側面１３における当該ノッチ１４が図７において参照できる。本実施形態では、係止アーム１５は、それ自体がばねアームとして弾性的に構成され、固定機構２３によってレセプタクルハウジング７に対して揺動可能に取り付けられている。好ましい実施形態において両方の係止アーム１５がＶ字形状に配置されている。本実施形態では、両方の係止アーム１５が単一の駆動要素１２によって駆動される。プラグハウジング４のノッチ１４に係合するため、本実施形態ではＵ字形状に形成された係止アーム１５に設けられた端部２９が、各係止状態においてレセプタクルハウジング７の対応する開口部２８に係合する。

駆動要素１２は、係止状態を解除するため、レセプタクルハウジング７に対して直線的に変位可能に取り付けられている。この変位可能な取り付けは、本実施形態では、レセプタクルハウジング７のリニアガイド２４によって実現されている。好ましい実施形態では、駆動要素１２は、図４および図６に示されている端部位置の間で方向３０について直線的に往復変位可能である。Ｖ字形状に配置された一対の係止アーム１５を係止位置（図４参照）から係止解除位置（図６参照）に駆動するため、駆動要素１２は、部分的に楔形状に形成されていてもよい。本実施形態では、駆動要素１２は、この目的のために楔形状部位３２を有する。駆動要素１２の駆動面３１は、レセプタクルハウジング７の外側、さらには取付フランジ１７の外側にあって外側からアクセス可能である。特に、工具を用いずに手によって駆動可能な駆動要素１２または駆動面３１が構成されている。本実施形態では、駆動面３１が指で押圧されることにより、駆動要素１２が図４に示されている位置から図６に示されている位置まで動かされる。これにより、駆動要素１２がその楔形状部位３２より、Ｖ字形状に配置された一対の係止アーム１５の間の領域の下に入り込み、当該係止アーム１５が駆動部材１２によって係止位置（図４参照）から係止解除位置（図６参照）に押し離される。これにより、係止アーム１５の端部２９が、プラグハウジング４の収容チャンネル８に配置されているノッチ１４から持ち上げられ、プラグ２がレセプタクル３から抜き出される係止解除位置（図６参照）に到達する。係止状態において、係止機構１１はこの抜き出しが防止される。

駆動面３１が解放されたとき、図６に示されている位置から図４に示されている位置までの駆動要素１２の変位が、好ましくは弾性復元力により自動的に実現される。この目的のため、駆動要素１２を付勢するための別個のばねが設けられてもよい。例えば、係止機構１１によって駆動要素１２が弾性的に付勢されており、駆動面３１が解放されたときに元の位置に戻るように構成されていてもよい。具体的には、係止アーム１５が相互に弾性的に付勢されており、作動面３１がそれ以上押されなくなったときに楔形状部位３２の作用によって駆動要素１２が再び図４に示されている位置に動いてもよい。

本実施形態に関わらず、係止機構１１は原則として単一の係止アーム１５のみを有していてもよい。一または複数の係止アーム１５もまた、必ずしもレセプタクルハウジング７に対して揺動可能に取り付けられる必要はない。係止アーム１５は直線変位など、他の形態で変位または変位可能にレセプタクルハウジング７に取り付けられてもよい。一または複数の係止アーム１５は、それ自体が弾性を有している必要はない。係止アーム１５の弾性的な付勢は、付加的なばね要素等によっても実現されうる。

図７において、プラグ２がレセプタクル３から引き出された状態が示されている。縦長のプラグハウジング４およびそこから引き出されたプラグ突起５が参照できる。プラグハウジング４の外側面１３に設けられたノッチ１４も参照できる。挿入状態で、プラグハウジング４は、レセプタクルハウジング７の収容チャンネル８の内部でさらに動かされ、ノッチ１４が収容チャンネル８の内部にあって本実施形態では開口部２８を辻手アクセス可能であり、これにより、レセプタクル３にプラグ２を係止するため、係止アーム１５はその端部２９でノッチ１４に係合することができる。本実施形態および他の実施形態では、ノッチ１４を除いてプラグハウジング４は、実質的に平坦に延在している。プラグハウジング４およびプラグ突起５の間には、ステップまたはショルダ２５が設けられている。プラグハウジング４におけるノッチ１４とステップまたはショルダ２５との間の領域の長さ３３は例えば１ｍｍ〜３５ｍｍの範囲に含まれ、好ましくは１０ｍｍ〜２０ｍｍの範囲に含まれている。ノッチ１４とプラグ突起５の反対側にあるプラグハウジング４の後端部との間の領域の長さ３４は、例えば５ｍｍ〜７０ｍｍの範囲に含まれ、好ましくは１０ｍｍ〜３０ｍｍの範囲に含まれている。プラグハウジング４のショルダまたはステップ２５から反対側の端部までの全長３５は、例えば１５ｍｍ〜９０ｍｍの範囲に含まれ、好ましくは２５ｍｍ〜５０ｍｍの範囲に含まれている。

図８は、レセプタクル３および特にその取付フランジ１７の正面図を示している。ここでは、取付フランジ１７ひいてはレセプタクル３を電子デバイスのハウジング２０にねじ止めするための取付孔２２が参照できる。取付孔２２が他の取付機構に置換されてもよい。図８は、レセプタクルハウジング７の収容チャンネル８を示している。レセプタクルハウジング７の後側開口部２６が参照できる。プラグ突起５がプラグ突起収容部９に挿入されるように当該後側開口部２６を通じて案内される。

図９は、係止状態においてレセプタクル３の収容チャンネル８の内部に完全に挿入されたプラグを通じた水平断面図を示し、図１０はこれに垂直な縦断面図を示している。図１０には、ハウジング２０、回路基板１８およびプラグ突起収容部も示されている。図９および図１０の両方において、コネクタ２およびケーブル１６の断面が概略的に示されているが、最終的にプラグ２の内部は当技術分野で既知の形態で構成される。ケーブル１６はケーブル口金２１を通じてプラグハウジング４の内部に案内されている。ストレインリリーフ３６は、公知の構成の電子機器２７におけるようにケーブル１６を保持することによって引張荷重の上流側を保護する。電子機器２７は、本実施形態のＵＳＢ規格にしたがって設計されてもよい。プラグ突起５の接点６およびプラグ突起収容部９の相手側接点１０も同様である。

図１１〜図１４は、標準的なＰＣＩカードに実装されたＵＳＢコネクタの形態の本発明に係る電気プラグコネクタ１の実施形態が示されている。既知のＰＣＩカードのフロントパネルは、ここではハウジング２０の一部として取り扱われる。図１の実施形態との主な相違点は、レセプタクル３が回路基板１８に搭載かつ固定され、かつ、回路基板１８から離間して配置された支持基板１９が回路基板１８に設けられ、さらにプラグ突起収容部９が支持基板１９に配置されている点である。支持基板１９を回路基板１８に取り付ける際、図１１に示されているようにテーブル様の構造が採用される。支持基板１９および回路基板１８は、好ましくは相互に平行に延在している。このように回路基板１８に対してプラグ突起収容部９が離間して配置されているので、対応する凹部を回路基板１８に設ける必要なく、レセプタクル３を回路基板１８に固定することが可能になる。その他の点では、図１１〜図１４の第２実施形態は、その構造および機能において前述の第１実施形態に対応しているので、前述の説明が参照されれば足りる。図１３は、ハウジング２０としてのパネルの正面図を示しており、いずれの場合もプラグ２がレセプタクル３に挿入されている。図１４は同じ図を示しているが、プラグ２が挿入されていないため、レセプタクル３の収容チャンネル８が見えている。

１‥電気プラグコネクタ、２‥プラグ、３‥レセプタクル、４‥プラグハウジング、５‥プラグ突起、６‥接点、７‥レセプタクルハウジング、８‥収容チャンネル、９‥プラグ突起収容部、１０‥相手方接点、１１‥係止機構、１２‥駆動要素、１３‥外側面、１４‥ノッチ、１５‥係止アーム、１６‥ケーブル、１７‥取付フランジ、１８‥回路基板、１９‥支持基板、２０‥ハウジング、２１‥ケーブル口金、２２‥取付孔、２３‥固定機構、２４‥リニアガイド、２５‥ステップ、２６‥後側開口部、２７‥電子機器、２８‥開口部、２９‥端部、３０‥方向、３１‥作用面、３２‥楔形状部位、３３‥長さ、３４‥長さ、３５‥全長、３６‥ストレインリリーフ。

Claims (10)

1. プラグ（２）およびレセプタクル（３）を有するデータ伝送のための電気プラグコネクタ（１）であって、前記プラグ（２）はプラグハウジング（４）と当該プラグハウジング（４）から突出し、電気接点（６）を有するプラグ突起（５）とを備え、前記レセプタクル（３）は前記プラグハウジング（４）のための収容チャンネル（８）を有するレセプタクルハウジング（７）と相手方電気接点（１０）を有するプラグ突起収容部（９）とを備え、完全挿入状態において前記電気接点（６）を前記相手方電気接点（１０）に接続するため、前記プラグ突起（５）は前記プラグ突起収容部（９）に挿入され、かつ、前記プラグハウジング（４）は少なくとも部分的に前記収容チャンネル（８）の内部に収容され、
   前記レセプタクル（３）は、前記完全挿入状態において前記プラグハウジング（４）を前記収容チャンネル（８）に係止するための係止機構（１１）と、前記レセプタクルハウジング（７）から突出して当該係止を解除するための駆動要素（１２）と、を備えていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
2. 請求項１記載の電気プラグコネクタ（１）において、ＵＳＢコネクタまたはＵＳＢ−Ｃコネクタであることを特徴とする電気プラグコネクタ。
3. 請求項１または２記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記完全挿入状態において前記プラグハウジング（４）を前記収容チャンネル（８）に係止するために前記係止機構（７）を係合させるため、前記プラグハウジング（４）が、その外側面（１３）に少なくとも１つのノッチ（１４）を備え、あるいは、相互に反対側にある箇所のそれぞれにノッチ（１４）を備えていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
4. 請求項３記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記プラグハウジング（４）の一または複数の前記ノッチ（１４）の全体が、前記完全挿入状態において、前記収容チャンネル（８）の内部に収容されていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
5. 請求項１〜４のうちいずれか１項に記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記駆動要素（１２）が、前記レセプタクルハウジング（７）の内部または側面に直線的に変位可能に取り付けられていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
6. 請求項１〜５のうちいずれか１項に記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記係止機構（１１）が、前記レセプタクルハウジング（７）の内部または側面に弾性的に変位可能または揺動可能に配置され、かつ、前記駆動要素（１２）によって動作可能な、一または複数の前記ノッチ（１４）に係合する少なくとも１つの係止用の係止アーム（１５）を備えていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
7. 請求項１〜５のうちいずれか１項に記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記係止機構（１１）が、前記レセプタクルハウジング（７）の内部または側面に弾性的に変位可能または揺動可能に配置され、かつ、前記駆動要素（１２）によって動作可能な、複数のまたは相互に反対側の箇所にある一対の前記ノッチ（１４）に係合する少なくとも２つまたは一対の係止用の係止アーム（１５）を備えていることを特徴とする電気プラグコネクタ。
8. 請求項７記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記係止アーム（１５）が、Ｖ字形状に配置され、付加的または代替的に、前記駆動要素（１２）により両方の前記係止アーム（１５）が動作可能であることを特徴とする電気プラグコネクタ。
9. 請求項１〜８のうちいずれか１項に記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記プラグ（２）がケーブル（１６）に固定されたまたは固定されるケーブル突起であり、付加的または代替的に、前記レセプタクル（３）がデバイスのハウジング（２０）に固定されたまたは固定されたシャーシソケットであり、
   前記レセプタクル（３）には、前記デバイスのハウジング（２０）に前記レセプタクル（３）を固定するための取付フランジ（１７）が設けられ、前記駆動要素（１２）が前記取付フランジ（１７）を貫通していることを特徴とする電気プラグコネクタ。
10. 請求項１〜９のうちいずれか１項に記載の電気プラグコネクタ（１）において、前記レセプタクル（３）が回路基板（１８）に直接的または間接的に取り付けられ、前記回路基板（１８）に対して離間している支持基板（１９）が設けられ、前記支持基板（１９）が前記プラグ突起収容部（９）に配置されていることを特徴とする電気プラグコネクタ。