以下、図面に基づいて、本願の開示するアラート送信プログラム、制御プログラム、移動端末における制御プログラム、アラート送信方法、制御方法、移動端末における制御方法、情報処理装置および移動端末の実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施例のアラート送信システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すアラート送信システム1は、携帯端末10と、情報処理装置100とを有する。なお、アラート送信システム1では、携帯端末10の数は限定されず、任意の数の携帯端末10を有するようにしてもよい。携帯端末10と情報処理装置100との間は、ネットワークNを介して、相互に通信可能に接続される。
かかるネットワークNには、有線または無線を問わず、インターネットを始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。また、ネットワークNを介する携帯端末10と情報処理装置100との通信は、例えば、TLS(Transport Layer Security)/SSL(Secure Sockets Layer)等によって暗号化されている。
アラート送信システム1は、携帯端末10から診察の予約を行った場合に、患者の持つ携帯端末10の現在位置に応じて、患者が予約時間枠内に病院に到着できるようにアラートを送信するシステムの一例である。携帯端末10は、例えば、スマートフォン等の移動体通信端末等やPC等の各種端末であり、例えば、自宅等の病院外にいる患者が予約依頼を行う情報処理端末である。
携帯端末10は、例えば、患者の操作によって予約用のアプリが起動し、予約用のアプリで予約操作を受け付けて、予約を確定する予約情報を情報処理装置100に送信する。また、携帯端末10は、GPS(Global Positioning System)受信機等の位置情報を取得する測位部を有し、予約情報とともに携帯端末10の現在位置の位置情報を情報処理装置100に送信する。さらに、携帯端末10は、情報処理装置100から現在位置のリクエストを受信すると、測位を行って現在位置の位置情報を情報処理装置100に送信する。また、携帯端末10は、情報処理装置100から受信したアラートを図示しない表示部に表示するとともに、音や振動で携帯端末10を持つ患者にアラートを知らせる。
情報処理装置100は、情報処理端末である携帯端末10から診察の予約情報を受信した場合、診察と診察前に必要な検査項目を対応づけて記憶した記憶部を参照して、診察に対応する診察前の検査項目があるか否かを判定する。情報処理装置100は、検査項目がある場合には、検査項目に応じて予約情報に含まれる予約時間から来院する推奨時刻を算出する。情報処理装置100は、算出した推奨時刻と、携帯端末10から取得する現在位置とに基づくアラート内容を携帯端末10へ送信する。これにより、情報処理装置100は、最適時刻の来院を促すことができる。なお、以下の説明では、推奨時刻を来院目標時刻とも表現する。
次に、情報処理装置100の構成について説明する。図1に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介して携帯端末10と有線または無線で接続され、携帯端末10との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部110は、携帯端末10から受信した予約情報および位置情報を制御部130に出力する。また、通信部110は、制御部130から入力されたアラートを携帯端末10に送信する。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、予約枠記憶部121と、予約記憶部122と、電子カルテ記憶部123と、検査所要時間記憶部124と、調整時間記憶部125と、メッセージ記憶部126とを有する。また、記憶部120は、制御部130での処理に用いる情報を記憶する。
予約枠記憶部121は、所定の予約時間枠ごとにおける予約可能人数と、受け付けた予約人数とを対応付けて記憶する。図2は、予約枠記憶部の一例を示す図である。図2に示すように、予約枠記憶部121は、「予約時間枠」、「可能人数」、「予約人数」といった項目を有する。予約枠記憶部121は、例えば、予約時間枠ごとに1レコードとして記憶する。
「予約時間枠」は、予約を受け付ける所定の時間枠を示す情報である。所定の時間枠は、例えば、診察時間を1時間ごとに分割した時間枠とすることができる。「可能人数」は、当該予約時間枠における予約可能人数を示す情報である。「予約人数」は、当該予約時間枠における現在の予約済みの人数を示す情報である。なお、「予約人数」は、携帯端末10から予約された場合に、所定の係数を掛けることで1人未満の端数が出る場合がある。
図1の説明に戻って、予約記憶部122は、診察の予約時間枠を患者ID(Identifier)と対応付けて記憶する。図3は、予約記憶部の一例を示す図である。図3に示すように、予約記憶部122は、「患者ID」、「予約日」、「予約時間枠」といった項目を有する。予約記憶部122は、例えば、患者IDごとに1レコードとして記憶する。
「患者ID」は、患者を識別する識別子である。「予約日」は、診察の予約日を示す情報である。「予約時間枠」は、受け付けた予約の時間枠を示す情報である。
図1の説明に戻って、電子カルテ記憶部123は、患者の電子カルテを記憶する。図4は、電子カルテ記憶部の一例を示す図である。図4に示すように、電子カルテ記憶部123は、「患者ID」、「最終診察日」、「年齢」、「性別」、「次回診察」、「診察前検査」といった項目を有する。電子カルテ記憶部123は、例えば、患者IDごとに1レコードとして記憶する。なお、電子カルテ記憶部123は、電子カルテの他の項目、例えば病名、症状および投薬履歴等の項目については省略している。
「患者ID」は、患者を識別する識別子である。「最終診察日」は、患者が最後に受診した年月日を示す情報である。「年齢」は、患者の年齢を示す情報である。「性別」は、患者の性別を示す情報である。「次回診察」は、当該患者について、次回の診察の要否および診察科を示す情報である。「診察前検査」は、次回の診察において、診察前に採血等の検査がある場合に、検査の種類を示す情報である。また、電子カルテ記憶部123は、患者ごとに、患者の移動手段、例えば徒歩、公共交通機関、車等を記憶するようにしてもよい。
図1の説明に戻って、検査所要時間記憶部124は、診察前に行う検査の所要時間を記憶する。図5は、検査所要時間記憶部の一例を示す図である。図5に示すように、検査所要時間記憶部124は、「検査種別」、「所要時間」といった項目を有する。検査所要時間記憶部124は、例えば、検査種別ごとに1レコードとして記憶する。
「検査種別」は、検査の種別を示す情報である。「所要時間」は、当該検査に要する時間を示す情報である。図5の2行目の例では、検査種別「採血/生化学検査」は、採血と生化学検査とを行い、所要時間が「30分」であることを示す。
図1の説明に戻って、調整時間記憶部125は、来院目標時刻に対して調整を行う事象と調整時間とを対応付けて記憶する。図6は、調整時間記憶部の一例を示す図である。図6に示すように、調整時間記憶部125は、「事象」、「調整時間(分)」といった項目を有する。調整時間記憶部125は、例えば、事象ごとに1レコードとして記憶する。
「事象」は、来院目標時刻に対して調整を行う事象を示す情報である。「調整時間(分)」は、当該事象によって調整する時間を分単位で示す情報である。「調整時間(分)」は、マイナスの値の場合には、来院目標時刻を早め、プラスの値の場合には、来院目標時刻を遅くする。
図1の説明に戻って、メッセージ記憶部126は、アラート内容のメッセージを記憶する。図7は、メッセージ記憶部の一例を示す図である。図7に示すように、メッセージ記憶部126は、「メッセージ」、「到着困難」、「遅刻リスク」、「到着可能」、「長時間待ち」といった項目を有する。メッセージ記憶部126は、例えば、メッセージごとに1レコードとして記憶する。
「メッセージ」は、アラート内容、つまりアラートに含まれるメッセージを示す情報である。「到着困難」、「遅刻リスク」、「到着可能」および「長時間待ち」は、携帯端末10の現在位置から病院までの所要時間と来院目標時刻までの残り時間とを軸としたグラフを複数のエリアに分割した各エリアに対応するフラグを示す情報である。「到着困難」、「遅刻リスク」、「到着可能」および「長時間待ち」では、「T」は真(true)を示し、「F」は偽(false)を示す。アラートに含まれるメッセージは、エリアに応じて変化し、フラグが「T」であるメッセージがアラートに含まれることになる。例えば、エリアが「遅刻リスク」である場合には、フラグが「T」であるメッセージ「予約時刻は<予約時刻>です。」と、「到着までに<移動手段>で<所要時間>以上かかる見込みです。」と、「お急ぎ病院までお越しください。」がアラートに含まれる。なお、メッセージ中の<>で囲まれた部分には、電車やバス等の具体的な移動手段や、1時間といった具体的な時間が代入される。
図1の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部130は、取得部131と、算出部132と、判定部133と、送信制御部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図1に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
取得部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、携帯端末10から予約情報および位置情報を受信して取得する。取得部131は、取得した予約情報を予約記憶部122に記憶するとともに、予約枠記憶部121の対応する予約時間枠の予約人数を1人増加させる。取得部131は、電子カルテ記憶部123を参照し、取得した予約情報に基づいて、当該患者の次回診察の情報と、診察前検査の情報とを取得する。取得部131は、取得した予約情報、位置情報、次回診察の情報および診察前検査の情報を算出部132に出力する。
また、取得部131は、送信制御部134から待機指示が入力されると、待機指示が入力されてから一定時間が経過したか否かを判定する。ここで、一定時間は、例えば、10分とすることができるが、任意の時間で構わない。取得部131は、一定時間が経過していないと判定した場合には、引き続き、当該判定を繰り返す。取得部131は、一定時間が経過したと判定した場合には、通信部110およびネットワークNを介して、現在位置のリクエストを携帯端末10に送信する。取得部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、携帯端末10から現在位置のリクエストに応じた位置情報を受信して取得する。取得部131は、取得したリクエストに応じた位置情報を判定部133に出力する。
算出部132は、取得部131から予約情報、位置情報、次回診察の情報および診察前検査の情報が入力されると、来院目標時刻を算出する算出処理を実行する。算出部132は、予約情報の予約時間枠の開始時刻、つまり予約の開始時刻を来院目標時刻の基点に設定する。なお、来院目標時刻は、病院の受付業務等によって、予約の開始時刻の15分前等、任意の時刻に調整するようにしてもよい。
算出部132は、来院目標時刻の基点を設定すると、次回診察の情報および電子カルテ記憶部123を参照し、予約が診察かつ初診扱いであるか否かを判定する。なお、初診扱いとは、全くの初診の他に、例えば、当該病院の他の診察科は受診したことがあるが、予約した診察科は初めて受診する場合や、予約した診察科を過去に受診したことはあるが、一定期間以内、例えば3ヶ月以内に受診していない場合が挙げられる。
算出部132は、予約が診察かつ初診扱いであると判定した場合には、調整時間記憶部125を参照し、来院目標時刻に初診の調整時間を反映する。例えば、算出部132は、調整時間記憶部125の事象「当該患者について、電子カルテに一定期間以内の診療情報が存在しない」に相当するとして、調整時間「−30」分を来院目標時刻に反映する。この調整時間には、例えば、問診票の記入時間等が含まれる。算出部132は、例えば、来院目標時刻が「11:00」であるとすると、来院目標時刻に調整時間「−30」分を反映して「10:30」とする。なお、来院目標時刻は、その病院の受付開始時刻より前の時間には設定しない。また、来院目標時刻は、病院の都合に合わせて、例えば、来院目標時刻の1時間半から2時間前より前の時刻には設定しないようにしてもよい。算出部132は、予約が診察かつ初診扱いでないと判定した場合には、来院目標時刻に初診の調整時間を反映しない。
算出部132は、診察前検査の情報に基づいて、診察前の検査項目があるか否かを判定する。算出部132は、診察前の検査項目があると判定した場合には、検査所要時間記憶部124を参照し、診察前検査の情報に対応する所要時間を取得する。算出部132は、取得した所要時間に基づいて、来院目標時刻に検査項目の所要時間を反映する。例えば、算出部132は、診察前検査の情報が「採血/生化学検査」であれば、所要時間が「30分」であるので、来院目標時刻を30分早めるように反映する。算出部132は、例えば、来院目標時刻が「11:00」であるとすると、来院目標時刻に所要時間「30分」を反映して「10:30」とする。算出部132は、診察前の検査項目がないと判定した場合には、来院目標時刻に検査項目の所要時間を反映しない。
算出部132は、例えば、天候情報を提供する図示しないサーバのAPI(Application Programming Interface)を利用して、携帯端末10および病院の位置情報に基づき天候情報を取得する。算出部132は、取得した天候情報に基づいて、悪天候であるか否かを判定する。ここで、悪天候とは、例えば、雨や雪が挙げられる。算出部132は、悪天候であると判定した場合には、調整時間記憶部125を参照し、来院目標時刻に天候の調整時間を反映する。例えば、算出部132は、調整時間記憶部125の事象「天候情報が「雨」または「雪」である」に相当するとして、調整時間「−10」分を来院目標時刻に反映する。算出部132は、例えば、来院目標時刻が「11:00」であるとすると、来院目標時刻に調整時間「−10」分を反映して「10:50」とする。算出部132は、悪天候でないと判定した場合には、来院目標時刻に天候の調整時間を反映しない。
算出部132は、予約枠記憶部121、予約記憶部122および電子カルテ記憶部123を参照し、予約枠の混雑状況と診察の進行度合いに基づいて、診察の遅延が見込まれるか否かを判定する。なお、診察の進行度合いは、図示はしていないが電子カルテ記憶部123に記憶されているものとする。算出部132は、診察の遅延が見込まれると判定した場合には、来院目標時刻に診察の遅延の調整時間を反映する。例えば、算出部132は、予約枠の混雑状況が混雑している場合、例えば、来院目標時刻の基点が予約の開始時刻の15分前に設定されているとすると、調整時間「10」分を来院目標時刻に反映し、来院目標時刻を予約の開始時刻の5分前に調整する。また、例えば、算出部132は、診察の進行度合いが20分遅延しているとすると、調整時間「20」分を来院目標時刻に反映し、来院目標時刻を20分後倒しする。算出部132は、診察の遅延が見込まれないと判定した場合には、来院目標時刻に診察の遅延の調整時間を反映しない。
算出部132は、算出処理によって来院目標時刻を算出すると、算出した来院目標時刻、予約情報および位置情報を判定部133に出力する。
言い換えると、算出部132は、携帯端末10から診察の予約情報を受信した場合、診察と診察前に必要な検査項目を対応づけて記憶した電子カルテ記憶部123を参照して、診察に対応する診察前の検査項目があるか否かを判定する。また、算出部132は、検査項目がある場合には、検査項目に応じて予約情報に含まれる予約時間から来院する推奨時刻を算出する。すなわち、算出部132は、診察前の検査項目があるか否かを判定する判定部、および、推奨時刻を算出する算出部の一例である。また、算出部132は、天候、病院の混雑具合、および、診察の遅れの状況のうち、1つまたは複数の情報に応じて、推奨時刻を算出する。
ここで、図8を用いて来院目標時刻の設定について説明する。図8は、来院目標時刻の設定の一例を示す図である。図8の例では、予約内容20に示すように、最初の診察予約時刻が「10:00」であり、診察前に採血の予約が入っている。なお、この採血は、採血と分析とを含めて60分かかるものとする。この場合、算出部132は、最初の診察予約時刻「10:00」を基点として、60分前の「9:00」を来院目標時刻に設定する。
図1の説明に戻って、判定部133は、算出部132から来院目標時刻、予約情報および位置情報が入力されると、位置情報に基づいて、携帯端末10の現在位置から病院までの所要時間を取得する。つまり、判定部133は、例えば、乗換案内やナビゲーションサービスを提供する図示しないサーバのAPIを利用して、携帯端末10および病院の位置情報に基づき、移動手段、および、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得する。
判定部133は、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得すると、病院までの所要時間を縦軸、来院目標時刻までの残り時間を横軸としたグラフ(エリア判定用グラフ)上に、取得した患者が病院に到着するまでの所要時間をプロットする。また、判定部133は、グラフ上に病院までの所要時間と来院目標時刻までの残り時間とが同じとなる所要時間ラインを引く。また、判定部133は、グラフ上に病院までの所要時間が来院目標時刻までの残り時間よりも長く、来院目標時刻に対応する予約時間枠の終了時刻までの到着が困難となる到着困難ラインを引く。また、判定部133は、グラフ上に病院までの所要時間が来院目標時刻までの残り時間よりも短く、病院に到着後に長時間の待ち時間が発生する長時間待ちラインを引く。なお、所要時間ライン、到着困難ラインおよび長時間待ちラインは、以下の説明では、纏めて判定用ラインとも表現する。
判定部133は、所要時間ライン、到着困難ラインおよび長時間待ちラインを用いて、グラフを4つのエリアに分割する。判定部133は、例えば、縦軸と到着困難ラインとの間のエリアを到着困難エリア、到着困難ラインと所要時間ラインとの間のエリアを遅刻リスクエリアとする。また、判定部133は、例えば、所要時間ラインと長時間待ちラインとの間のエリアを到着可能エリア、長時間待ちラインと横軸との間のエリアを長時間待ちエリアとする。なお、長時間待ちエリアは、例えば、2つ前の予約時間枠の時点で、患者が既に病院に到着するような場合等である。
判定部133は、患者が病院に到着するまでの所要時間をグラフ上にプロットする。判定部133は、プロットした患者が病院に到着するまでの所要時間が属するエリアを判定する。判定部133は、判定したエリアのエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間を送信制御部134に出力する。
また、判定部133は、取得部131からリクエストに応じた位置情報が入力されると、当該位置情報に基づいて、携帯端末10の現在位置から病院までの所要時間を取得する。つまり、判定部133は、初回の所要時間の取得と同様に、例えば、図示しないサーバのAPIを利用して、携帯端末10および病院の位置情報に基づき、移動手段、および、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得する。
判定部133は、判定用ラインが引かれたエリア判定用グラフ上に、取得した患者が病院に到着するまでの所要時間をプロットする。判定部133は、プロットした患者が病院に到着するまでの所要時間が属するエリアを判定する。判定部133は、判定したエリアを以前のエリアと比較して、エリアが切り替わったか否かを判定する。判定部133は、エリアが切り替わったと判定した場合には、判定したエリアのエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間を送信制御部134に出力する。判定部133は、エリアが切り替わっていないと判定した場合には、待機指示を取得部131に出力する。
つまり、判定部133は、判定したエリアが異なるエリアに切り替わった場合のイベントが発生したと判定した場合に、判定したエリアのエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間を送信制御部134に出力するとも言える。
言い換えると、判定部133は、携帯端末10から取得する現在位置から病院までの所要時間を取得し、所要時間と推奨時刻までの残り時間とに応じたアラート内容を、送信制御部134を介して情報処理端末である携帯端末10に送信する。また、判定部133は、所要時間と推奨時刻までの残り時間とを軸としたグラフを複数のエリアに分割する。判定部133は、取得した所要時間が複数のエリアのうち、どのエリアに属するかを判定し、判定したエリアに応じたアラート内容を、送信制御部134を介して情報処理端末である携帯端末10に送信する。
ここで、図9を用いてエリア判定用グラフについて説明する。図9に示すように、エリア判定用グラフ21は、設定された来院目標時刻を原点として、縦軸を病院までの所要時間とし、横軸を来院目標時刻までの残り時間としたグラフである。エリア判定用グラフ21には、所要時間ライン22、到着困難ライン23および長時間待ちライン24が引かれる。エリア判定用グラフ21では、縦軸と到着困難ライン23との間を到着困難エリア25とし、到着困難ライン23と所要時間ライン22との間を遅刻リスクエリア26とする。また、エリア判定用グラフ21では、所要時間ライン22と長時間待ちライン24との間を到着可能エリア27とし、長時間待ちライン24と横軸との間を長時間待ちエリア28とする。
このとき、点29が患者の現在位置であるとすると、判定部133は、患者が病院に到着するまでの所要時間が、遅刻リスクエリア26であると判定する。すなわち、患者は、予約時間枠の開始時刻には間に合わないが、予約時間枠の終了時刻には間に合いそうな場合である。その後、患者が移動しない場合には、点29は、遅刻リスクエリア26から到着困難エリア25に移動していく。このため、情報処理装置100は、患者の現在位置に応じて適切なアラートを通知することができる。一方、患者が病院に向かって移動すると、点29は、原点方向に移動するので、例えば、遅刻リスクエリア26内を移動する。また、患者の移動速度が上がった場合には、例えば、点29が遅刻リスクエリア26から到着可能エリア27に移動する。
図1に戻って、送信制御部134は、判定部133からエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間が入力されると、メッセージ記憶部126を参照し、エリア情報に対応するフラグが「T」であるメッセージを取得する。送信制御部134は、取得したメッセージに予約情報、移動手段および所要時間を反映し、当該メッセージを含むアラートを生成する。送信制御部134は、生成したアラートを、通信部110およびネットワークNを介して、携帯端末10に送信する。すなわち、送信制御部134は、エリアに応じたアラートを携帯端末10に送信する。送信制御部134は、アラートを送信すると、待機指示を取得部131に出力する。
なお、送信制御部134は、一定時間ごとのイベントの発生に応じて、エリアに応じたアラート内容を携帯端末10へ送信するようにしてもよい。例えば、送信制御部134は、判定部133とは異なるロジックで動作する処理部から、15分ごとに入力されるイベント発生情報に応じて、エリアに応じたアラート内容を携帯端末10へ送信する。なお、一定時間は、任意の時間で構わない。
言い換えると、送信制御部134は、算出した推奨時刻と、携帯端末10から取得する現在位置とに基づくアラート内容を携帯端末10へ送信する。また、送信制御部134は、判定したエリアに応じたアラート内容を携帯端末10へ送信する。また、送信制御部134は、判定したエリアが異なるエリアに切り替わった場合のイベント、および、一定時間ごとのイベントのうち、1つまたは複数のイベントに応じて、エリアに応じたアラート内容を携帯端末10へ送信する。
ここで、図10から図13を用いてアラートの表示画面例について説明する。図10は、アラートの一例を示す図である。図10に示す表示画面30は、携帯端末10の現在位置が到着困難エリアである場合における携帯端末10でのアラートの表示例である。表示画面30には、予約時刻と、メッセージ31,32と、リンク33とが表示される。メッセージ31は、所要時間を明示して、到着できない状況や遅刻しそうな状況を示唆するメッセージである。メッセージ32は、予約変更やキャンセルに誘導するメッセージである。リンク33は、予約の変更やキャンセルを行う画面へのリンクである。
図11は、アラートの他の一例を示す図である。図11に示す表示画面34は、携帯端末10の現在位置が遅刻リスクエリアである場合における携帯端末10でのアラートの表示例である。表示画面34には、予約時刻と、メッセージ35,36とが表示される。メッセージ35は、所要時間を明示して、到着できない状況や遅刻しそうな状況を示唆するメッセージである。メッセージ36は、急いで移動するよう誘導するメッセージである。
図12は、アラートの他の一例を示す図である。図12に示す表示画面37は、携帯端末10の現在位置が長時間待ちエリアである場合における携帯端末10でのアラートの表示例である。表示画面37には、予約時刻と、メッセージ38とが表示される。メッセージ38は、早く来ないように誘導するメッセージである。
図13は、アラートの他の一例を示す図である。図13に示す表示画面39は、診察前に検査があり、早めの来院を促す場合における携帯端末10でのアラートの表示例である。表示画面39には、予約時刻と、メッセージ40とが表示される。メッセージ40は、診察前に採血があるため30分早く来るように誘導するメッセージである。
次に、実施例のアラート送信システム1の動作について説明する。図14は、実施例のアラート送信処理の一例を示すフローチャートである。
携帯端末10は、予約用のアプリで予約操作を受け付けて、予約を確定する予約情報を情報処理装置100に送信する。また、携帯端末10は、図示しない測位部で測位した現在位置の位置情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100の取得部131は、携帯端末10から予約情報および位置情報を受信して取得する(ステップS1)。取得部131は、取得した予約情報を予約記憶部122に記憶する。取得部131は、電子カルテ記憶部123を参照し、取得した予約情報に基づいて、当該患者の次回診察の情報と、診察前検査の情報とを取得する。取得部131は、取得した予約情報、位置情報、次回診察の情報および診察前検査の情報を算出部132に出力する。
算出部132は、取得部131から予約情報、位置情報、次回診察の情報および診察前検査の情報が入力されると、来院目標時刻を算出する算出処理を実行する(ステップS2)。ここで、図15を用いて算出処理について説明する。図15は、算出処理の一例を示すフローチャートである。
算出部132は、予約情報の予約時間枠の開始時刻、つまり予約の開始時刻を来院目標時刻の基点に設定する(ステップS21)。算出部132は、来院目標時刻の基点を設定すると、次回診察の情報および電子カルテ記憶部123を参照し、予約が診察かつ初診扱いであるか否かを判定する(ステップS22)。
算出部132は、予約が診察かつ初診扱いであると判定した場合には(ステップS22:肯定)、調整時間記憶部125を参照し、来院目標時刻に初診の調整時間を反映し(ステップS23)、ステップS24に進む。算出部132は、予約が診察かつ初診扱いでないと判定した場合には(ステップS22:否定)、来院目標時刻に初診の調整時間を反映せずに、ステップS24に進む。
算出部132は、診察前検査の情報に基づいて、診察前の検査項目があるか否かを判定する(ステップS24)。算出部132は、診察前の検査項目があると判定した場合には(ステップS24:肯定)、検査所要時間記憶部124を参照し、診察前検査の情報に対応する所要時間を取得する。算出部132は、取得した所要時間に基づいて、来院目標時刻に検査項目の所要時間を反映し(ステップS25)、ステップS26に進む。算出部132は、診察前の検査項目がないと判定した場合には(ステップS24:否定)、来院目標時刻に検査項目の所要時間を反映せずに、ステップS26に進む。
算出部132は、図示しないサーバのAPIを利用して、携帯端末10および病院の位置情報に基づき天候情報を取得する。算出部132は、取得した天候情報に基づいて、悪天候であるか否かを判定する(ステップS26)。算出部132は、悪天候であると判定した場合には(ステップS26:肯定)、調整時間記憶部125を参照し、来院目標時刻に天候の調整時間を反映し(ステップS27)、ステップS28に進む。算出部132は、悪天候でないと判定した場合には(ステップS26:否定)、来院目標時刻に天候の調整時間を反映せずに、ステップS28に進む。
算出部132は、予約枠記憶部121、予約記憶部122および電子カルテ記憶部123を参照し、予約枠の混雑状況と診察の進行度合いに基づいて、診察の遅延が見込まれるか否かを判定する(ステップS28)。算出部132は、診察の遅延が見込まれると判定した場合には(ステップS28:肯定)、来院目標時刻に診察の遅延の調整時間を反映し(ステップS29)、元の処理に戻る。算出部132は、診察の遅延が見込まれないと判定した場合には(ステップS28:否定)、来院目標時刻に診察の遅延の調整時間を反映せずに、元の処理に戻る。これにより、算出部132は、来院目標時刻に調整時間および検査項目の所要時間を反映できる。
図14の説明に戻って、算出部132は、算出処理によって来院目標時刻を算出すると、算出した来院目標時刻、予約情報および位置情報を判定部133に出力する。
判定部133は、算出部132から来院目標時刻、予約情報および位置情報が入力されると、図示しないサーバのAPIを利用して、位置情報に基づいて、移動手段、および、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得する(ステップS3)。判定部133は、エリア判定用グラフ上に、各判定用ラインを引いてグラフを到着困難エリア、遅刻リスクエリア、到着可能エリアおよび長時間待ちエリアに分割する。また、判定部133は、取得した患者が病院に到着するまでの所要時間をプロットする。
判定部133は、プロットした患者が病院に到着するまでの所要時間が属するエリアを判定する(ステップS4)。判定部133は、判定したエリアのエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間を送信制御部134に出力する。
送信制御部134は、判定部133からエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間が入力されると、メッセージ記憶部126を参照し、エリア情報に対応するフラグが「T」であるメッセージを取得する。送信制御部134は、取得したメッセージに基づいて、エリアに応じたアラートを携帯端末10に送信する(ステップS5)。送信制御部134は、アラートを送信すると、待機指示を取得部131に出力する。
取得部131は、送信制御部134から待機指示が入力されると、待機指示が入力されてから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS6)。取得部131は、一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS6:否定)、ステップS6の判定を繰り返す。取得部131は、一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS6:肯定)、現在位置のリクエストを携帯端末10に送信する。
携帯端末10は、情報処理装置100から現在位置のリクエストを受信すると、測位を行って現在位置の位置情報を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100の取得部131は、携帯端末10から現在位置のリクエストに応じた位置情報を受信して取得する(ステップS7)。取得部131は、取得したリクエストに応じた位置情報を判定部133に出力する。
判定部133は、取得部131からリクエストに応じた位置情報が入力されると、ステップS3と同様に、図示しないサーバのAPIを利用して、位置情報に基づいて、移動手段、および、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得する(ステップS8)。
判定部133は、判定用ラインが引かれたエリア判定用グラフ上に、取得した患者が病院に到着するまでの所要時間をプロットする。判定部133は、プロットした患者が病院に到着するまでの所要時間が属するエリアを判定する(ステップS9)。判定部133は、判定したエリアを以前のエリアと比較して、エリアが切り替わったか否かを判定する(ステップS10)。判定部133は、エリアが切り替わっていないと判定した場合には(ステップS10:否定)、待機指示を取得部131に出力し、ステップS6に戻る。
判定部133は、エリアが切り替わったと判定した場合には(ステップS10:肯定)、判定したエリアのエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間を送信制御部134に出力する。
送信制御部134は、判定部133からエリア情報、予約情報、移動手段および所要時間が入力されると、メッセージ記憶部126を参照し、エリア情報に対応するフラグが「T」であるメッセージを取得する。送信制御部134は、取得したメッセージに基づいて、エリアに応じたアラートを携帯端末10に送信する(ステップS11)。送信制御部134は、アラートを送信すると、待機指示を取得部131に出力し、ステップS6に戻る。情報処理装置100は、患者が病院に到着するか、予約の変更やキャンセルを行うまでステップS6からステップS11を繰り返す。これにより、情報処理装置100は、最適時刻の来院を促すことができる。また、情報処理装置100は、予約時間枠に対する遅刻やいわゆるドタキャンと呼ばれる直前でのキャンセル、さらに、患者が早く来すぎて待合室が混雑することを抑制できる。また、情報処理装置100は、予約時間枠に間に合いそうにない患者のキャンセルを促すことで予約数の適正化、つまり稼働率の向上を図ることができる。
このように、情報処理装置100は、情報処理端末(携帯端末10)から診察の予約情報を受信した場合、診察と診察前に必要な検査項目を対応づけて記憶した記憶部を参照して、診察に対応する診察前の検査項目があるか否かを判定する。また、情報処理装置100は、検査項目がある場合には、検査項目に応じて予約情報に含まれる予約時間から来院する推奨時刻を算出する。また、情報処理装置100は、算出した推奨時刻と、情報処理端末から取得する現在位置とに基づくアラート内容を情報処理端末へ送信する。その結果、情報処理装置100は、最適時刻の来院を促すことができる。
また、情報処理装置100は、情報処理端末から取得する現在位置から病院までの所要時間を取得し、所要時間と推奨時刻までの残り時間とに応じたアラート内容を情報処理端末へ送信する。その結果、情報処理装置100は、患者の現在位置に応じて来院を促すことができる。
また、情報処理装置100は、所要時間と推奨時刻までの残り時間とを軸としたグラフを複数のエリアに分割し、取得した所要時間が複数のエリアのうち、どのエリアに属するかを判定し、判定したエリアに応じたアラート内容を情報処理端末へ送信する。その結果、情報処理装置100は、患者の現在位置から到着困難であるか、遅刻リスクがあるか、到着可能であるか、長時間待ちが発生するかを判定できる。
また、情報処理装置100は、判定したエリアが異なるエリアに切り替わった場合のイベント、および、一定時間ごとのイベントのうち、1つまたは複数のイベントに応じて、エリアに応じたアラート内容を情報処理端末へ送信する。その結果、情報処理装置100は、適切なタイミングで最適時刻の来院を促すことができる。
また、情報処理装置100は、天候、病院の混雑具合、および、診察の遅れの状況のうち、1つまたは複数の情報に応じて、推奨時刻を算出する。その結果、情報処理装置100は、最適時刻の来院を促すことができる。
なお、上記実施例では、電子カルテと同一の情報処理装置100でアラート送信処理を行ったが、これに限定されない。例えば、電子カルテと異なる情報処理装置、例えば外部サーバでアラート送信処理に対応するように、メッセージの送信を制御するようにしてもよい。この場合、外部サーバは、電子カルテシステムから端末である携帯端末10に入力された予約情報に含まれる訪問先と、予約時刻とを取得する。また、外部サーバは、携帯端末10から、当該携帯端末10の位置情報を取得する。外部サーバは、取得した携帯端末10の位置情報と訪問先とに基づいて算出された、携帯端末10の位置情報が示す場所から訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、携帯端末10に異なるメッセージを送信する。なお、メッセージは、アラートに限られず、より広範囲なメッセージであってもよい。
このように、外部サーバは、端末に入力された予約情報に含まれる訪問先と、予約時刻とを取得する。また、外部サーバは、端末の位置情報を取得する。また、外部サーバは、取得した端末の位置情報と訪問先とに基づいて算出された、端末の位置情報が示す場所から訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、端末に異なるメッセージを送信する。その結果、外部サーバは、最適時刻の来院を促すことができる。
また、上記実施例では、来院目標時刻を情報処理装置100で算出したが、これに限定されない。例えば、携帯端末10で来院目標時刻を算出してもよい。この場合、携帯端末10は、患者から予約に係る訪問先と、予約時刻との入力を受け付けて取得する。携帯端末10は、取得した訪問先と、予約時刻とを電子カルテシステムに送信して予約を確定する。また、携帯端末10は、図示しないGPS受信機等の位置情報を取得する測位部で携帯端末10(移動端末)の位置情報を取得する。携帯端末10は、乗換案内やナビゲーションサービスを提供する図示しないサーバのAPIを利用して、携帯端末10および病院の位置情報に基づき、移動手段、および、患者が病院に到着するまでの所要時間を取得する。携帯端末10は、携帯端末10の位置情報が示す場所から訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、図示しない表示部(出力部)から異なるメッセージを出力させる。
このように、携帯端末10は、移動端末(携帯端末10)における制御方法において、予約に係る訪問先と、予約時刻との入力を取得する。また、携帯端末10は、移動端末の位置情報を取得する。また、携帯端末10は、取得した移動端末の位置情報と訪問先とに基づいて算出された、移動端末の位置情報が示す場所から訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、出力部から異なるメッセージを出力させる。その結果、携帯端末10は、最適時刻の来院を促すことができる。
また、携帯端末10は、図示しない表示部にメッセージを出力するだけでなく、予約のキャンセルまたは変更が可能な操作画面を起動し、操作画面における操作に応じて、予約のキャンセルまたは変更に関する情報を電子カルテシステムに送信するようにしてもよい。
このように、携帯端末10は、移動端末(携帯端末10)における制御方法において、予約に係る訪問先と、予約時刻との入力を取得する。また、携帯端末10は、移動端末の位置情報を取得する。また、携帯端末10は、取得した移動端末の位置情報と訪問先とに基づいて算出された、移動端末の位置情報が示す場所から訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、予約のキャンセルまたは変更が可能な操作画面を起動する。また、携帯端末10は、操作画面における操作に応じて、予約のキャンセルまたは変更に関する情報を送信する。その結果、携帯端末10は、訪問先までの所要時間と、予約時刻とに応じて、予約のキャンセルまたは変更ができる。
また、上記実施例では、判定用のエリアを到着困難エリア、遅刻リスクエリア、到着可能エリアおよび長時間待ちエリアの4つに区分したが、これに限定されない。例えば、各エリアをさらに細かく分割するようにしてもよい。この場合、患者に対して、より適切なアラートを送信することができる。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部131と算出部132とを統合してもよい。また、図示した各処理は、上記の順番に限定されるものでなく、処理内容を矛盾させない範囲において、同時に実施してもよく、順序を入れ替えて実施してもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の各実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図16は、アラート送信プログラムまたは制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図16に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、データ入力を受け付ける入力装置202と、モニタ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置204と、各種装置と接続するためのインタフェース装置205と、他の情報処理装置等と有線または無線により接続するための通信装置206とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM207と、ハードディスク装置208とを有する。また、各装置201〜208は、バス209に接続される。
ハードディスク装置208には、図1に示した取得部131、算出部132、判定部133および送信制御部134の各処理部と同様の機能を有するアラート送信プログラムまたは制御プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置208には、予約枠記憶部121、予約記憶部122、電子カルテ記憶部123、および、検査所要時間記憶部124が記憶される。また、ハードディスク装置208には、調整時間記憶部125、メッセージ記憶部126、および、アラート送信プログラムまたは制御プログラムを実現するための各種データが記憶される。入力装置202は、例えば、コンピュータ200の管理者から操作情報等の各種情報の入力を受け付ける。モニタ203は、例えば、コンピュータ200の管理者に対して出力画面等の各種画面を表示する。インタフェース装置205は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置206は、例えば、図1に示した通信部110と同様の機能を有しネットワークNと接続され、携帯端末10と各種情報をやりとりする。
CPU201は、ハードディスク装置208に記憶された各プログラムを読み出して、RAM207に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ200を図1に示した取得部131、算出部132、判定部133および送信制御部134として機能させることができる。
なお、上記のアラート送信プログラムまたは制御プログラムは、必ずしもハードディスク装置208に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ200が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのアラート送信プログラムまたは制御プログラムを記憶させておき、コンピュータ200がこれらからアラート送信プログラムまたは制御プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。