JP6727382B1 - 調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム及び方法 - Google Patents

調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調剤薬局が、患者が調剤薬局に来局するまでの最も適切なタイミングで当該患者の調剤の準備を行うことを可能にして、調剤薬局における患者の待ち時間を短縮して患者満足度を高めるシステム及び方法を提供する。【解決手段】調剤薬局における患者の待ち時間短縮システムにおいて、患者の現在位置情報及び医療機関の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、患者が医療機関を出たこと又は患者が調剤薬局の近傍まで移動したことを示す情報を取得し、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局する予想時間又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミング等情報を生成若しくは取得して、調剤薬局側に送信するサーバー4を有する。【選択図】図1

Description

本発明は調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム及び方法に関する。
従来より、調剤薬局における患者の待ち時間を短縮するための方法として、例えば、医療機関が発行した処方箋を、患者が医療機関を出る前に、医療機関又は患者側から患者の行きつけの調剤薬局へFAX、メール又はWeb経由で送信することなどが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−180859号公報
確かに、医療機関での診察終了後に、医療機関が発行した処方箋を患者の行きつけの調剤薬局へ事前に送信するようにした場合、調剤薬局側では当該患者が医療機関を出てから調剤薬局に到着するまでの間に当該処方箋による調剤を準備しておくことができるときは、当該患者が調剤薬局に来局したら直ぐに(ほとんど待ち時間なく)薬を渡すことができる。
しかしながら、まず第1に、調剤薬局が医療機関に対して例えば数十m〜百五十mなどの近傍の地にある場合は、患者は医療機関を出てから僅か数十秒又は1〜2分で調剤薬局に到着してしまうため、調剤薬局側では、せっかく処方箋を事前に送信してもらっても調剤を準備する時間がほとんどなく、当該患者が来局した後も調剤のために待たせることになり、処方箋の事前送信による待ち時間短縮の効果が得られないという問題があった。
また、第2に、調剤薬局が医療機関に対して例えば約百五十m〜数kmなどの遠隔の地にある場合は、(特に医療機関側から処方箋を送信してもらった場合)当該患者が医療機関を出て調剤薬局に到着するまでの間に調剤薬局側で調剤等の準備をする時間を十分に確保できるが、逆に、当該患者が、医療機関を出てから調剤薬局に到着するまでの途中で寄り道したり知人と話し込んだりして予想外の時間が掛かったり調剤薬局に来局する予定を変更するなどの場合があり、そのような場合、調剤薬局側では、せっかく当該患者のために調剤の準備をしても、なかなか患者が来局しないため調剤が準備されたまま放置された状態となり、調剤薬局内の業務の流れが乱されてしまうなどの問題があった。
本発明はこのような従来技術の課題に着目して為されたものであって、仮に調剤薬局が医療機関に対して数十m〜百五十mなどの近傍の地にある場合であっても、あるいは仮に調剤薬局が医療機関に対して約百五十m〜数kmなどの遠隔の地にある場合であっても、調剤薬局が、患者が調剤薬局に到着、来局するまでの間に当該患者の調剤の準備を行うことを可能にし、患者の調剤薬局での待ち時間を大幅に短縮して、調剤薬局への患者満足度を高めることができる、調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム及び方法を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明による調剤薬局における患者の待ち時間短縮方法は、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて記録する情報記録部と、各患者側の位置情報を取得する患者位置取得部と、前記の患者の位置情報及び医療機関の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことを示す情報を検知若しくは取得する病院来訪等情報取得部と、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するタイミング等情報取得部とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による調剤薬局における患者の待ち時間短縮システムは、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて記録する情報記録部と、各患者側の位置情報を取得する患者位置取得部と、患者の位置情報、医療機関の位置情報及び調剤薬局の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、患者が医療機関を出たこと、又は患者が調剤薬局の近傍まで移動したことを示す情報を検知若しくは取得する病院来訪等情報取得部と、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するタイミング等情報取得部とを備え、前記タイミング等情報取得部は、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲内の近傍の地にある場合は、患者が医療機関に来訪し又は医療機関内で診察を受けているとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得し、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲外の遠隔の地にある場合は、患者が医療機関を出たとき又は医療機関を出てから調剤薬局側に所定範囲内まで近づいたとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得するものであることを特徴とするものである。
また、本発明による調剤薬局における患者の待ち時間短縮法法は、コンピュータシステムにより実行される患者の待ち時間短縮方法であって、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて情報記録部に記録しておくと共に、各患者側の位置情報を取得するようにし、病院来訪等情報取得部が、前記の患者の位置情報及び医療機関の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことを示す情報を検知若しくは取得し、タイミング等情報取得部が、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するようにしたことを特徴とするものである。
さらに、本発明による調剤薬局における患者の待ち時間短縮法法は、コンピュータシステムにより実行される患者の待ち時間短縮方法であって、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを互いに対応付けて情報記録部に記録しておくと共に、各患者側の位置情報を取得するようにし、病院来訪等情報取得部が、患者の位置情報、医療機関の位置情報及び調剤薬局の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、患者が医療機関を出たこと、又は患者が調剤薬局の近傍まで移動したことを示す情報を検知若しくは取得し、タイミング等情報取得部が、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するようにし、前記タイミング等情報取得部は、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲内の近傍の地にある場合は、患者が医療機関に来訪し又は医療機関内で診察を受けているとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得し、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲外の遠隔の地にある場合は、患者が医療機関を出たとき又は医療機関を出てから調剤薬局側に所定範囲内まで近づいたとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得するようにしたことを特徴とするものである。
本発明においては、各患者に関する情報と各患者がそれぞれ利用する医療機関及び調剤薬局の位置情報などを互いに対応付けて情報記録部に記録しておくと共に、各患者側の位置情報を取得するようにし、病院来訪等情報取得部が、患者の位置情報及び医療機関の位置情報などに基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことなどを示す情報を検知若しくは取得し、タイミング等情報取得部が、前記病院来訪等情報取得部から送信された前記情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報、又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得する(また調剤薬局側に送信する)ようにしている。
このような本発明によれば、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲内の近傍の地にある場合であっても、あるいは同所定範囲外の遠隔の地にある場合であっても、いずれでも、前記タイミング等情報取得部が、調剤薬局側にとって患者の調剤の準備を行うのに適したタイミングを示す又はこれに関する情報(例えば当該患者の来局予想時間などの調剤準備のタイミングを決めるのに有用な情報)を調剤薬局側に送信するようにしたので、調剤薬局側では、患者が来局する前の最適なタイミング(患者の待ち時間を確実に短縮することができ且つ調剤薬局内の業務の流れを乱すこともない最適なタイミング)で患者の調剤の準備を行うことができる。よって、本発明によるときは、調剤薬局は、患者が調剤薬局に到着、来局するまでの間に当該患者の調剤の準備を適切に行うことができるので、患者の調剤薬局での待ち時間を短縮し、調剤薬局への患者満足度を大きく高めることができる。
特に、本発明において、前記タイミング等情報取得部が、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲内の近傍の地にある場合には、患者が医療機関に来訪し又は医療機関内に所在し若しくは診察を受けているとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得し(また、調剤薬局側に送信し)、他方、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲外の遠隔の地にある場合には、患者が医療機関を出たとき又は医療機関を出てから調剤薬局側に所定範囲内の近傍まで近づいたとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得する(また、調剤薬局側に送信する)ようにしたときは、仮に調剤薬局が医療機関に対して数十m〜百五十mなどの近傍の地にある場合であっても、あるいは仮に調剤薬局が医療機関に対して約百五十m〜数kmなどの遠隔の地にある場合であっても、いずれであっても、当該患者と医療機関及び/又は調剤薬局との時々の位置関係に即応した患者の調剤準備のための最適なタイミング等に関する情報(当該患者の来局予想時間などの調剤準備のタイミングを決めるのに有用な情報)を、調剤薬局側に送信することができる。よって、本発明によれば、調剤薬局側は、患者が来局する前の最適なタイミングで患者の調剤の準備を行うことができ、その結果、調剤薬局における患者の待ち時間の短縮を確実に実現して、患者の調剤薬局に関する満足度をより高めさせることができる。
本発明の実施形態の全体構成を説明するための概念ブロック図である。 本実施形態においてサーバー側のデータベースに記録される各患者の行きつけ(かかりつけ)の医療機関に関する情報(位置情報を含む)の登録内容の一例を示す図である。 本実施形態においてサーバー側が患者の現在位置から患者と病院及び/又は調剤薬局との位置関係を検知するときの動作の一例を示す図である。 調剤薬局が医療機関の近傍の地に位置する場合において、本実施形態のサーバー側が患者の調剤の準備に適したタイミング等情報(患者が調剤薬局に来局する予想時刻等)を生成して薬局側端末に送信した後、薬局側端末に当該タイミング等情報が表示されたときの表示画面の一例を示す図である。 調剤薬局が医療機関に対して遠隔の地に位置する場合において、本実施形態のサーバー側が患者の調剤の準備に適したタイミング等情報(患者が調剤薬局に来局する予想時刻等)を生成して薬局側端末に送信した後、薬局側端末に当該タイミング等情報が表示されたときの表示画面の一例を示す図である。
本発明の実施形態は、患者の現在位置情報に基づいて、当該患者が病院に来訪したか、当該患者が病院内に所在している(診察中である)か、当該患者が病院を出た(若しくは病院を出て調剤薬局の方に移動している)か、当該患者が調剤薬局の近傍に近づいたかなどの情報をサーバー側で取得し、これらの各情報の全部又は一部及び調剤薬局が当該患者の調剤を準備するのに適したタイミングを調剤薬局側に知らせるようにし、これにより、患者が調剤薬局に到着してから薬を受け取るまでの待ち時間を短縮できるようにしたシステム及び方法である。以下、このような本実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の全体構成を説明するための概念ブロック図である。図1において、1は各患者が保有するスマートフォンなどの携帯型の患者側端末(GPS衛星からの電波を受信及び処理して自らの現在位置情報を所定時間毎に取得する機能を備えた端末)、2は調剤薬局側に配置された通信機能付き情報端末(薬局側端末。パソコンなど)、3は医療機関(病院など)側に配置された通信機能付き情報端末(病院側端末)、4は患者側端末1及び前記端末2,3と携帯電話事業者が提供する無線通信回線網及び/又はインターネットを介して接続されたサーバー、5は前記サーバー4に接続された患者及び病院データベースである。
前記薬局側端末2は、調剤薬局内で入力、作成等された、各患者毎の薬歴、過去の処方内容、及び病院から送信された処方箋データなどの各患者に関する情報を記録した記録装置(図示省略)を備えている。前記患者及び病院データベース5には、例えば、各患者のID、氏名、当該各患者の行きつけの医療機関に関する情報、各医療機関に関するID、名称、緯度及び経度情報からなる位置情報などの情報、並びに、調剤薬局のID、名称、緯度及び経度情報からなる位置情報などの情報が、互いに各患者毎に紐付けされて記録されている。
前記サーバー4は、所定時間毎に前記患者側端末1と通信して当該患者側端末1(GPS受信及び処理機能を備えている端末)が取得した時々の現在位置情報を受信する患者位置受信部11、前記患者位置受信部11からの現在位置情報などに基づいて当該患者が行きつけの病院を訪れたかどうか、当該病院に滞在している(診察中である)かどうか、当該病院を離れた(若しくは病院を離れて調剤薬局の方に移動した)かどうか、調剤薬局の近傍まで近づいたかどうかなどの患者の時々の移動又は所在場所等に関する情報を取得する病院来訪等情報取得部12、並びに、前記病院来訪等情報取得部12からの情報に基づいて当該患者の移動若しくは所在に関する情報、及び調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミング等に関する情報を生成して前記薬局側端末2に送信するタイミング等情報送信部13を含んでいる。
本実施形態では、前記サーバー4の患者位置取得部11は、所定時間毎に患者側端末1と交信して患者側現在位置を取得し、前記病院来訪等情報取得部12に送信する。前記病院来訪等情報取得部12は、前記患者位置取得部11から患者側現在位置を受信したら、これと前記データベース5から参照した病院位置情報とを比較する。そして、前記病院来訪等情報取得部12は、当該患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動したことを検知したとき、そのこと及び関連する情報、例えば当該患者の現在位置、病院の位置、調剤薬局の位置などの情報を、前記タイミング等情報送信部13に送信する。
次に、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲内の近傍の地にある場合の本実施形態の動作について説明する。上記のように、前記病院来訪等情報取得部12が、当該患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動したことを検知して、そのこと及び関連する情報を前記タイミング等情報送信部13に送信したとき、前記タイミング等情報送信部13は、前記病院来訪等情報取得部12からの前記各情報(調剤薬局及び病院の位置情報を含む)を受けて、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲内の近傍の地にあるかどうかを判断し、当該近傍の地にあると判断した場合、上記の患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動した段階で、当該患者の病院来訪時間から導かれる薬局への来局予想時間などを算出・取得し、前記薬局への来局予想時間などの患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を、前記薬局側端末2に送信する。
このように、前記サーバー4のタイミング等情報送信部13は、前記病院来訪等情報取得部12から送信された病院側位置と調剤薬局側位置とを比較する動作をも行い、その結果、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲内の「近傍の地」にあると判断した場合、特に例えば、患者が病院を出たら直ぐに調剤薬局に到着してしまうため患者が病院を出た時点(病院から処方箋データが調剤薬局に送信された時点)から調剤の準備を開始したのでは調剤が間に合わない(その結果、来局した患者を待たせてしまう)と判断した場合は、上記の当該患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動した段階で、当該患者の薬局への来局予想時間などを含む、調剤準備に関するタイミング情報(例えば図4に示すような、病院に来訪した時間及び来局予想時間などの情報)を生成し、これを前記薬局側端末2に送信する。これにより、調剤薬局側では、患者が病院に来訪した又は所在している時間帯をも含めた最適なタイミングで、薬局側端末2などに記録されている当該患者の前回の処方内容のデータなどに基づいて、当該患者の調剤の準備を行うことができるようになる。
なお、上記の例では、前記サーバー4の病院来訪等情報取得部12が「患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動したこと」を検知してこれに関する情報を前記タイミング等情報送信部13に送信したとき、前記タイミング等情報送信部13が、当該患者の病院来訪時間とこれに基づいて予測される薬局への来局予想時間を生成して前記薬局側端末2(パソコンなど)に送信するようにしたが、本実施形態では、過去において当該患者の病院での滞在時間が長いことを示す情報などが前記データベース5に記録されているときは、前記タイミング等情報送信部13がこれらの情報に基づいて当該患者が病院に所在している(診察中である)時間とそれに基づいて予測される薬局への来局予想時間を生成して前記薬局側端末2に送信するようにしてもよい。
次に、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲外の遠隔の地にある場合の本実施形態の動作について説明する。上記のように、前記病院来訪等情報取得部12が、当該患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動したことを検知して、そのこと及び関連する情報を前記タイミング等情報送信部13に送信したとき、前記タイミング等情報送信部13は、前記病院来訪等情報取得部12から送信された病院側位置と調剤薬局側位置とを比較する動作をも行った結果、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲外の遠隔地にある(調剤薬局が医療機関の近傍の地にはない)と判断した場合は、上記の患者が病院を来訪し又はその近傍(例えば半径150m)まで移動した段階では、調剤準備に関するタイミング情報の生成及び送信は行わないで、前記病院来訪等情報取得部12からの次の情報送信を待つ。
その後も、前記サーバー4の患者位置取得部11は、所定時間毎に患者側端末1と交信して患者側現在位置を取得し、前記病院来訪等情報取得部12に送信する。前記病院来訪等情報取得部12は、前記患者位置取得部11から患者側現在位置を受信したら、これと前記データベース5から参照した病院位置情報とを比較する。そして、当該患者が病院を出た又は病院を出て調剤薬局の方に移動した(又は調剤薬局の近傍まで移動した)段階になったら、前記タイミング等情報送信部13は、前記病院来訪等情報取得部12からの情報に基づいて、当該患者の病院を出た時間などから導かれる薬局への来局予想時間などを算出・取得し、前記薬局への来局予想時間などの情報を、当該患者の調剤を準備すべきタイミング等に関する情報として、前記薬局側端末2に送信する。
このように、前記サーバー4のタイミング等情報送信部13は、前記病院来訪等情報取得部12から送信された病院側位置と調剤薬局側位置とを比較する動作をも行い、その結果、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲外の「遠隔の地」にあると判断した場合、特に例えば、患者が病院を出た時点(病院から処方箋データが調剤薬局に送信された時点)から調剤の準備を開始したのでは準備では早すぎてしまう(例えば調剤薬局側において調剤準備中のものが多数散乱して現場が混乱してしまう)と判断した場合は、上記の患者が病院を出て調剤薬局の方に移動した(又は調剤薬局の半径150mの範囲内などの調剤薬局の近傍まで移動した)段階で、当該患者の薬局への来局予想時間などを含む、調剤準備に関するタイミング等情報(例えば図5に示すような、病院を出た時間及び来局予想時間などの情報)を生成し、これを前記薬局側端末2に送信する。これにより、調剤薬局側では、患者が病院を出てから調剤薬局に移動している途中の最適なタイミングで、例えば病院側(又は患者側)から送信された処方箋データなどに基づいて、当該患者の調剤の準備を行うことができるようになる。
以上のように、本実施形態においては、前記サーバー4の病院来訪等情報取得部12が、病院の位置情報と患者側端末1からの現在位置情報と調剤薬局の位置情報とを所定時間毎に比較することにより、患者が病院を来訪し若しくはその近傍(例えば半径150m)まで移動したこと又は患者が病院を出たこと若しくは病院を出て調剤薬局の近傍まで移動したことを検知したとき、その情報を受けた前記タイミング等情報送信部13が、当該患者の病院来訪時間と薬局への来局予想時間などを生成・取得し、これらの各情報を前記薬局側端末2に送信するようにした。よって、調剤薬局側は、前記送信されてきた患者の薬局への来局予想時間などの情報を、当該患者の調剤を準備すべきタイミング情報として利用することができる。
このように本実施形態では、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲内の近傍の地にある場合には、患者が病院を来訪し若しくはその近傍(例えば半径150m)まで移動しただけの段階から、調剤薬局は、例えば前記サーバー4側から送信されてきた患者の薬局への来局予想時間よりも所定時間だけ前の時点(例えば患者の薬局への来局予想時間よりも10分だけ前の時点)から、当該患者の調剤の準備に着手することができる。なお、上記患者が病院を来訪し若しくはその近傍(例えば半径150m)まで移動しただけの段階の時点では、当該患者はまだ診察が終了していないため、病院が発行する今回の診察による処方箋データはまだ存在していないが、実情として慢性患者などの場合、診察後の処方箋データは毎回ほとんど同じ内容であることから、調剤薬局内の記録装置に記録されている当該患者の過去の処方データ等から今回予想される処方内容に基づいて調剤の準備を行うことができる。
他方、本実施形態では、調剤薬局が医療機関に対して所定範囲外の遠隔の地にある場合には、患者が病院を出た(若しくは病院を出て調剤薬局の方に移動した)段階又は調剤薬局の近傍(例えば半径150m)まで移動した段階で、調剤薬局は、例えば前記サーバー4側から送信されてきた患者の薬局への来局予想時間を参照して、当該患者の調剤の準備に着手することができる。上記患者が病院を出て調剤薬局の方に移動した以降の段階では、通常は今回の診察後の処方箋データが病院側から調剤薬局側に送信されていることが多いため、調剤薬局は当該処方箋データに基づいて調剤の準備を行うことができる。
以上のように、本実施形態においては、仮に調剤薬局が医療機関に対して数十m〜百五十mなどの近傍の地にある場合であっても、あるいは仮に調剤薬局が医療機関に対して約百五十m〜数kmなどの遠隔の地にある場合であっても、いずれであっても、前記サーバー4側(タイミング等情報送信部)から、当該患者と医療機関及び/又は調剤薬局との時々の位置関係に即応した患者の調剤準備のための最適なタイミング等に関する情報(当該患者の来局予想時間などの調剤準備のタイミングを決めるのに有用な情報)を、調剤薬局側に送信するようにした。よって、本実施形態によれば、調剤薬局側は、患者が来局する前の最適なタイミングで患者の調剤の準備を行うことができるようになり、その結果、調剤薬局における患者の待ち時間を短縮し、調剤薬局に対する患者満足度をより一層高めることができるようになる。
1 患者側端末
2 薬局側端末
3 病院側端末
4 サーバー
5 患者及び病院データベース
11 患者位置受信部
12 病院来訪等情報取得部
13 タイミング等情報送信部
14 処方箋受信部
15 処方箋送信部

Claims (4)

  1. 各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて記録する情報記録部と、
    各患者側の位置情報を取得する患者位置取得部と、
    前記の患者の位置情報及び医療機関の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことを示す情報を検知若しくは取得する病院来訪等情報取得部と、
    前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するタイミング等情報取得部と
    を備えたことを特徴とする調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム。
  2. 各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて記録する情報記録部と、
    各患者側の位置情報を取得する患者位置取得部と、
    患者の位置情報、医療機関の位置情報及び調剤薬局の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、患者が医療機関を出たこと、又は患者が調剤薬局の近傍まで移動したことを示す情報を検知若しくは取得する病院来訪等情報取得部と、
    前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するタイミング等情報取得部とを備え、
    前記タイミング等情報取得部は、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲内の近傍の地にある場合は、患者が医療機関に来訪し又は医療機関内で診察を受けているとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得し、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲外の遠隔の地にある場合は、患者が医療機関を出たとき又は医療機関を出てから調剤薬局側に所定範囲内まで近づいたとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得するものであることを特徴とする調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム。
  3. コンピュータシステムにより実行される患者の待ち時間短縮方法であって、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを、互いに対応付けて情報記録部に記録しておくと共に、各患者側の位置情報を取得するようにし、病院来訪等情報取得部が、前記の患者の位置情報及び医療機関の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことを示す情報を検知若しくは取得し、タイミング等情報取得部が、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するようにした、ことを特徴とする調剤薬局における患者の待ち時間短縮方法。
  4. コンピュータシステムにより実行される患者の待ち時間短縮方法であって、各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関及び調剤薬局の各位置情報とを互いに対応付けて情報記録部に記録しておくと共に、各患者側の位置情報を取得するようにし、病院来訪等情報取得部が、患者の位置情報、医療機関の位置情報及び調剤薬局の位置情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、患者が医療機関を出たこと、又は患者が調剤薬局の近傍まで移動したことを示す情報を検知若しくは取得し、タイミング等情報取得部が、前記病院来訪等情報取得部から出力された情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するようにし、前記タイミング等情報取得部は、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲内の近傍の地にある場合は、患者が医療機関に来訪し又は医療機関内で診察を受けているとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得し、調剤薬局が医療機関に対し所定範囲外の遠隔の地にある場合は、患者が医療機関を出たとき又は医療機関を出てから調剤薬局側に所定範囲内まで近づいたとき、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報を生成若しくは取得するようにした、ことを特徴とする調剤薬局における患者の待ち時間短縮方法。
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