JP2019100820A - 原子力プラント - Google Patents

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Abstract

【課題】孔部が形成された壁部を有する原子炉建屋と、孔部を貫通する配管と、を有する原子力プラントにおいて、壁部の温度上昇を抑制する。【解決手段】孔部13が形成された壁部10を有する原子炉建屋と、孔部13を貫通する配管2と、配管2を外周側から囲む筒状をなして、配管2を壁部10に支持するスリーブ3と、スリーブ3の外周に設けられて、スリーブ3を冷却するスリーブ冷却機構7Aと、を備える原子力プラントを提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、原子力プラントに関する。
原子力を用いて発電を行う原子力プラントでは、原子炉建屋のコンクリート製の壁部に形成された貫通孔に配管を挿通することで原子炉建屋の屋外から屋内又は屋内から屋外への流体の供給や排出を可能としている。
このような、原子力プラントにおいては、壁部と配管との間の密着性を高めるため、また、大地震等により原子炉建屋が振動した場合に、配管が損傷することを防止するために、壁部の貫通孔と配管とをスリーブを介して接続する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、スリーブは、プラントの運転・停止を繰り返す度に配管に生じる熱膨張・収縮による配管の変位を吸収する機能も有している。
特開平8−220274号公報
ところで、原子力プラントにおいては、配管を流れる流体が高温となるため、流体の熱がコンクリート製の壁部に伝達し、コンクリートが許容温度(例えば、90℃)以上になってしまうという課題がある。
この発明は、原子力プラントにおいて、壁部の温度上昇を抑制することができる原子力プラントを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、原子力プラントは、孔部が形成された壁部を有する原子炉建屋と、前記孔部を貫通する配管と、前記配管を外周側から囲む筒状をなして、前記配管を前記壁部に支持するスリーブと、前記スリーブの外周に設けられて、前記スリーブを冷却するスリーブ冷却機構と、を備える。
このような構成によれば、スリーブ冷却機構によってスリーブが冷却されることにより、配管からスリーブを介して壁部に伝わる熱を低減することができる。これにより、壁部の温度を許容値以下にするのを容易とすることができる。
上記原子力プラントにおいて、前記スリーブ冷却機構は、前記スリーブの外周面に沿って延在する管状の伝熱管と、前記伝熱管に冷却水を供給する給水装置と、前記伝熱管が前記スリーブの外周面に接するように、前記伝熱管を前記スリーブに固定するバンド部材と、前記伝熱管と前記スリーブの外周面との間に充填されたペースト状の伝熱媒体と、を有してよい。
このような構成によれば、冷却水が管状の伝熱管に供給されることによって、冷却水の漏洩を防止することができる。また、伝熱管とスリーブとの間にペースト状の伝熱媒体が充填されていることによって、伝熱管とスリーブとの間の伝熱効率を向上させて、熱源の冷却を促進することができる。また、伝熱管がバンド部材によって固定されていることによって、伝熱管を容易に取り外すことができる。
上記原子力プラントにおいて、前記伝熱管と前記スリーブとの間には、カーボンシートが配置されてよい。
このような構成によれば、伝熱管とスリーブとの間の伝熱効率を向上させて、スリーブの冷却を促進することができる。
上記原子力プラントにおいて、前記スリーブ冷却機構は、前記スリーブに固定され、前記スリーブの外周面に面接触する円筒面を有するクランプ部と、前記クランプ部に接合されたフィンと、を有する金属製の構造体であってよい。
このような構成によれば、スリーブの熱を構造体を介して放出することができる。
上記原子力プラントにおいて、前記スリーブの略半周を覆う一対の前記クランプ部を有し、一対の前記クランプ部は、前記スリーブの上端近傍と、前記スリーブの下端近傍で接続されてよい。
このような構成によれば、自然対流の空気上昇流が阻害されにくくなるため、スリーブの冷却を促進することができる。
上記原子力プラントにおいて、前記フィンは、前記スリーブの軸線方向を向く主面を有する板状をなし、周方向に複数に分割されてよい。
このような構成によれば、フィンが分割されていることにより、温度境界層の発達が抑制され、伝熱効率を向上させることができる。
上記原子力プラントにおいて、前記構造体の上方に配置され、軸線が鉛直方向に沿う筒状のダクトを有してよい。
このような構成によれば、ドラフト効果により空気上昇流が促進されることによって、フィンと空気との熱伝達を大きくすることができる。
上記原子力プラントにおいて、前記スリーブ冷却機構は、前記スリーブの外周面に周方向に沿い、前記外周面に接触しながら延在する第一パイプと、一端が前記第一パイプの上端に接続され、他端が前記一端よりも上方となるように形成された第二パイプと、上端が前記第二パイプの上端に接続されて上下方向に延在する第三パイプと、前記第三パイプの下端と前記第一パイプの下端とを接続する第四パイプと、を有するヒートパイプと、前記ヒートパイプに封入された冷媒と、を有してよい。
このような構成によれば、ポンプなどの装置を用いることなく、冷媒を循環させて熱源であるスリーブを冷却することができる。また、スリーブの周囲に、空間が無い場合でも、第二パイプを延在させて、空間のある場所に第三パイプを配置することによって、スリーブ冷却機構を設置することができる。
上記原子力プラントにおいて、前記第三パイプの一部を外周から囲む筒状をなすヒートパイプ用ダクトを有してよい。
このような構成によれば、ドラフト効果により空気上昇流が促進されることによって、第三パイプと空気との熱伝達を大きくすることができる。これにより、冷却部である第三パイプの換気が促進され、ひいては、冷媒の凝集・冷却が促進され、熱源であるスリーブの冷却が促進される。
上記原子力プラントにおいて、前記第三パイプの一部は、前記第三パイプの外周面に接合され、前記第三パイプに沿って延在する金属製の第一ヒートパイプ用フィンを有してよい。
このような構成によれば、第三パイプに第一パイプ用フィンを設置し、伝熱面積を拡大することによって、熱の移動速度を向上させることができる。
上記原子力プラントにおいて、前記第三パイプと並列となるように、前記第二パイプ及び前記第四パイプに接続された第五パイプと、前記第五パイプの外周面に接合され、前記第五パイプの延在方向と交差する主面を有する複数の第二パイプ用フィンと、を有してよい。
このような構成によれば、第二パイプ用フィンを設置することで熱移動が促進され、第一パイプ用フィンとの組み合わせで冷媒の凝集・冷却が促進され、熱源であるスリーブの冷却が促進される。
上記原子力プラントにおいて、前記スリーブ冷却機構は、前記スリーブの外周面に周方向に沿い、前記外周面に接触しながら延在する第五パイプであって、前記スリーブの周方向で前記第一パイプとは異なる範囲に配置された第五パイプと、前記第五パイプの上端に接続され、他端が前記一端よりも上方となるように形成された第六パイプと、上端が前記第六パイプの上端に接続されて上下方向に延在する第七パイプと、前記第七パイプの下端と前記第五パイプの下端とを接続する第八パイプと、を有する第二ヒートパイプと、前記第二ヒートパイプに封入された冷媒と、を有してよい。
このような構成によれば、スリーブの全周が冷却されるため、変形のリスクを低減することができる。
本発明の第二の態様によれば、原子力プラントは、孔部が形成された壁部を有する原子炉建屋と、前記孔部を貫通する配管本体と、前記配管本体の外周面から径方向外側に突出するとともに、前記壁部に固定されたフランジと、を有する配管と、前記フランジの一面に設けられて、前記フランジを冷却するフランジ冷却機構と、を備える。
このような構成によれば、フランジ冷却機構によってフランジが冷却されることにより、配管からフランジを介して壁部に伝わる熱を低減することができる。これにより、壁部の温度を許容値以下にするのを容易とすることができる。
本発明によれば、スリーブ冷却機構によってスリーブが冷却されることにより、配管からスリーブを介して壁部に伝わる熱を低減することができる。これにより、壁部の温度を許容値以下にするのを容易とすることができる。
本発明の第一実施形態の原子力プラントの概略構成図である。 本発明の第一実施形態の配管支持構造の断面図である。 本発明の第一実施形態のスリーブ冷却機構の展開図である。 本発明の第一実施形態のスリーブ冷却機構の断面図である。 本発明の第二実施形態のスリーブ冷却機構の構造体の斜視図である。 本発明の第二実施形態のスリーブ冷却機構を軸線方向から見た図である。 本発明の第二実施形態のスリーブ冷却機構の断面図である。 本発明の第三実施形態のスリーブ冷却機構を軸線方向から見た図である。 本発明の第四実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第五実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第六実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第七実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第八実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第九実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。 本発明の第十実施形態のスリーブ冷却機構の概略構成図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の原子力プラントは、原子力を用いて発電を行うプラントである。
図1に示すように、本実施形態の原子力プラント100は、原子炉として、例えば、加圧水型原子炉101を有している。加圧水型原子炉101は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用して高温高圧水とし、高温高圧水を蒸気発生器103に送って熱交換により蒸気を発生させて蒸気タービン用発電機105へ送って発電する。
本実施形態の原子力プラント100は、加圧水型原子炉101と、加圧器102と、蒸気発生器103と、を原子炉建屋109(原子炉格納容器)の内部に備えている。加圧器102は、加圧水型原子炉101の原子炉圧力容器110内の一次冷却水(軽水)の沸騰を抑えるために一次冷却水を加圧する。蒸気発生器103は、一次冷却水の熱により二次冷却水を蒸気にする。
原子力プラント100は、蒸気発生器103で発生した蒸気で駆動する蒸気タービン104と、蒸気タービン104の駆動で発電する蒸気タービン用発電機105と、蒸気タービン104からの蒸気を水に戻す復水器106と、を原子炉建屋109の外部に備えている。
蒸気発生器103と蒸気タービン104とは、原子炉建屋109の内外に延在する配管2である蒸気配管2aで接続されている。復水器106と蒸気タービン104とは、給水配管2bで接続されている。蒸気配管2a及び給水配管2bは、原子炉建屋109のコンクリート製の壁部10を貫通している。
図2に示すように、第一実施形態の配管支持構造1は、は、原子力プラント100(図1参照)において、原子炉建屋109の壁部10を貫通する配管2と、壁部10に形成された孔部13(貫通孔)との間に介在する構造である。
なお、以下の説明において、配管2の軸線Oが延びている方向を軸線方向Daとする。また、軸線Oに直交する方向を径方向とし、径方向で軸線Oから遠ざかる側を径方向外側と言い、径方向で軸線Oに近づく側を径方向内側という。
また、軸線方向Daであって、壁部10に対して原子炉建屋109の内部側を軸線方向一方側Da1(図1紙面左側)とし、壁部10に対して原子炉建屋109の外部側を軸線方向他方側Da2(図1紙面右側)とする。
配管支持構造1は、軸線方向一方側Da1から軸線方向他方側Da2に跨って孔部13に挿通されている配管2と、孔部13と配管2との間の空間に配置されているスリーブ3と、スリーブ3を冷却するスリーブ冷却機構7Aと、を備えている。
壁部10は、軸線方向一方側Da1を向いて鉛直面に沿って延在する表面11と、軸線方向他方側Da2を向いて鉛直面に沿って延在する裏面12と、表面11から裏面12に向かって軸線Oを中心とする円形状をなして壁部10を貫通するよう形成された貫通孔である孔部13と、を有している。
配管2は、孔部13を軸線方向一方側Da1から軸線方向他方側Da2にわたって挿通するように軸線Oに沿って延びている。配管2は、軸線Oを中心とする円筒状をなしている。
スリーブ3は、配管2を外周側から囲む筒状をなして、配管2を壁部10に支持している。スリーブ3は、筒状をなすスリーブ本体4と、スリーブ本体4とスリーブ本体4の外周面と孔部13の内周面とを接続する複数のリブ5と、スリーブ本体4の内周面と配管2の外周面とを接続する複数の封止板6と、を有している。
スリーブ本体4は、金属により形成されている。スリーブ本体4は、配管2と同軸状に形成されている。スリーブ本体4の軸線方向Daの長さは、壁部10の厚さよりも長い。スリーブ本体4の軸線方向他方側Da2の端部は、壁部10の裏面12から軸線方向他方側Da2に突出している。
封止板6及びリブ5は、スリーブ本体4と同様の金属によって形成されている。
封止板6は、スリーブ本体4の軸線方向他方側Da2の端部を気密に封止する円板状の板である。封止板6の中心には貫通孔6aが形成されており、貫通孔6aを配管2が挿通している。本実施形態の配管支持構造1は、2枚の封止板6を有している。2枚の封止板6は、軸線方向Daに所定の間隔をあけて固定されている。2枚の封止板6共、壁部10の裏面12よりも軸線方向他方側Da2に配置されている。封止板6とスリーブ本体4とは、例えば、溶接によって接合されている。封止板6と配管2とは、例えば、溶接によって接合されている。
リブ5は、スリーブ本体4と孔部13との間を気密に封止する円板状の板である。リブ5の中心には貫通孔5aが形成されており、貫通孔5aをスリーブ本体4が挿通している。リブ5は、軸線方向Daに等間隔に設けられているが、要求される強度に応じて、軸線方向Daに隣り合うリブ5同士の間隔は適宜調整してもよい。
図2は、本実施形態のスリーブ冷却機構7Aの展開図である。本実施形態のスリーブ冷却機構7Aは、スリーブ3の外周面に取り付けられ、スリーブ3の周方向に延在している。図2の上下方向は、スリーブ3の周方向であり、寸法Lは、スリーブ3の円周の長さの1/2である。本実施形態のスリーブ3には、2つのスリーブ冷却機構7Aが周方向に等間隔に取り付けられている。2つの2つのスリーブ冷却機構7Aによって、スリーブ3の周方向の全周がカバーされている。
図2及び図3に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Aは、スリーブ3の外周面に沿って延在する伝熱管15と、伝熱管15とスリーブ3の外周面3aとの間に配置されているカーボンシート16と、伝熱管15をスリーブ3に固定するバンド部材17と、伝熱管15とカーボンシート16との間に充填されるペースト状の伝熱媒体18と、伝熱管15に冷却水を供給する給水装置19と、を有している。
給水装置19から供給される冷却水は、伝熱管15の一端に導入される。伝熱管15の他端からは、冷却に使用された排水が排出される。
伝熱管15は、スリーブ3の外周面3a上を蛇行するように配置されている。本実施形態の伝熱管15は、スリーブ3の周方向に延在し、軸線方向Daに所定の間隔をあけて配置された複数本(本実施形態では3本)の伝熱管15が、180°ベンド15aを介して接続されている構成である。伝熱管15は、複数個所がバンド部材17によって固定されている。
図4は本実施形態のスリーブ冷却機構の断面図である。バンド部材17は、伝熱管15の外周面に沿う円弧部20と、円弧部20の両端に設けられている締結部21と、を有している。締結部21は、例えば、ボルトBによってスリーブ3の外周面に固定されている。バンド部材17は、締結部21を用いた締め付けを行うことにより、伝熱管15がスリーブ3(カーボンシート16)に密着するように形成されている。
カーボンシート16(グラファイトシート)は、グラファイト(黒鉛)によって形成され、高い熱伝導率を有するシート状部材である。カーボンシート16の熱伝導率は、700〜1950W(m・K)である。カーボンシート16の厚さは、約1mmである。
伝熱管15とスリーブ3(カーボンシート16)との間には、ペースト状の伝熱媒体18が充填されている。ペースト状の伝熱媒体18は、熱伝導率の高い材料によって製造されている。伝熱媒体の材料は任意であるが、ペースト状の伝熱媒体18としては、例えば、伝熱セメント、熱伝導グリス、金属ペースト又はカーボンペースト等が好ましいが、これらに限られない。
本実施形態のスリーブ冷却機構7Aによれば、給水装置19により伝熱管15に冷却水が導入されることで、スリーブ3から冷却水に熱が移動し、スリーブ3が冷却される。
上記実施形態によれば、スリーブ冷却機構7Aによってスリーブ3が冷却されることにより、スリーブ3を介してコンクリート製の壁部10に伝わる熱を低減することができる。これにより、壁部10の温度を許容値以下にするのを容易とすることができる。
また、冷却水が管状の伝熱管15に供給されることによって、冷却水の漏洩を防止することができる。即ち、例えば、冷却装置として、波状の板状部材と面状の板状部材との間に冷却水を導入する所謂プレートコイルを用いた場合、溶接部近くから冷却水の漏洩が生じる場合があるが、これを防止することができる。
また、伝熱管15とカーボンシート16との間にペースト状の伝熱媒体18が充填されていることによって、伝熱管15とスリーブ3との間の伝熱効率を向上させて、熱源であるスリーブ3の冷却を促進することができる。また、伝熱管15がバンド部材17によって固定されていることによって、伝熱管15を容易に取り外すことができる。
なお、必ずしもスリーブ3と配管2との間にカーボンシート16を設ける必要はない。カーボンシート16を省略する場合、ペースト状の伝熱媒体18は、伝熱管15とスリーブ3の外周面との間に充填される。
〔第二実施形態〕
以下、本発明の第二実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図5、図6、及び図7に示すように、本実施形態の原子力プラントのスリーブ冷却機構7Bは、スリーブ3に固定されるクランプ部23と、クランプ部23に接合された複数のフィン24と、を有する金属製の構造体22を有している。構造体22は、2つ1組で使用される。
また、構造体22の上方には、ダクト28が配置されている。また、構造体22と壁部10の裏面12との間には、輻射ガード29が配置されている。
クランプ部23は、スリーブ3の外周面3aに面接触する円筒面23aを有しているクランプ部本体25と、クランプ部本体25の周方向の両端部に設けられたフランジ部26と、を有している。クランプ部本体25は、円筒を、円筒の軸線Oを含む分割面で2分割した形状である。換言すれば、クランプ部本体25は、断面形状が半円状をなす半割れ管状の部材である。クランプ部23は、スリーブ3の略半周を覆うように形成されている。
フランジ部26は、クランプ部本体25の周方向の両端から径方向外側に突出している。
フィン24は、クランプ部23の外周面にロウ付けされた、板状部材である。フィン24は、軸線方向Daを向く主面を有する板状をなしている。フィン24の厚さは、クランプ部23よりも薄い。フィン24には、アルマイト処理が施されている。フィン24は、クランプ部23の外周面23bに溶接によって接合されていてもよい。
構造体22を形成する材料としては、伝熱特性の良いアルミニウム、鉄、銅などの金属が好ましい。
一対の構造体22は、スリーブ3の上端近傍と、スリーブ3の下端近傍で接続されている。即ち、各々のクランプ部23の周方向の中央は、側方を向いている。
ダクト28は、軸線Oが鉛直方向に沿う筒状の部材である。ダクト28の下端は、下方に向かうに従って拡径している。ダクト28は、上方から見て、構造体22と重なる位置に配置されている。
輻射ガード29は、例えば、アルミニウムによって形成されている板状部材である。輻射ガード29は軸線方向Daから見た大きさが、構造体22よりも大きくなるように形成されている。輻射ガード29は、図示しないブラケットによって、壁部10に固定されている。輻射ガード29を固定する部位は、壁部10に限ることはなく、スリーブ3であってもよい。
上記実施形態によれば、スリーブ冷却機構7Bが、クランプ部23と、クランプ部23に接合されたフィン24と、を有する金属製の構造体22であることによって、スリーブ3の熱を構造体22を介して放出することができる。
また、一対のクランプ部23が、スリーブ3の上端近傍と、スリーブ3の下端近傍で接続されていることにより、自然対流の空気上昇流が阻害されにくくなるため、スリーブ3の冷却を促進することができる。
また、構造体22の上方に配置され、軸線Oが鉛直方向に沿う筒状のダクト28を有することによって、ドラフト効果により空気上昇流が促進され、フィン24と空気との熱伝達を大きくすることができる。
また、輻射ガード29を設けることによって、構造体22から発せられて壁部10に伝わる輻射熱を低減することができる。
なお、ダクト28や輻射ガード29は必ずしも設ける必要はなく、コストや設置空間などの状況に応じて省略してもよい。また、本実施形態の構造体22は、2つ1組で取り付けられているがこれに限ることはなく、コストや設置空間などの状況に応じて、1つの構造体22を用いてスリーブ3を冷却する構成とすることもできる。
なお、上記実施形態では、一対の構造体22が、スリーブ3の上端近傍と、スリーブ3の下端近傍で接続されている構成としたが、これに限ることはない。構造体22の接続位置は、スリーブ3周辺の空気の流れ方向などに基づいて適宜変更することができる。
〔第三実施形態〕
以下、本発明の第三実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第二実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の構造体22のフィン24Cは、周方向に複数に分割されている。
フィン24Cは、複数のフィン片27から構成されている。即ち、構造体22のクランプ部23の外周面23bには、複数のフィン片27がロウ付けされている。複数のフィン片27の基端は、クランプ部23の外周面23bに隙間なく接続されている。隣り合うフィン片27同士の間には、隙間が設けられている。
上記実施形態によれば、フィン24Cが分割されていることにより、温度境界層の発達が抑制され、放熱効率を向上させることができる。また、空気がフィン24Cに衝突する機会が増えるため、放熱効率を向上させることができる。
〔第四実施形態〕
以下、本発明の第四実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Dは、ヒートパイプ30と、ヒートパイプ30に封入された冷媒Rと、を有している。冷媒Rとしては、純水や代替フロンを採用することができる。
ヒートパイプ30は、スリーブ3の外周面3aに周方向に沿い、外周面3aに接触しながら延在する第一パイプ31と、第一パイプ31の上端31aから上方に延在する第二パイプ32と、第二パイプ32の上端から下方に延在する第三パイプ33と、第三パイプ33の下端33aと第一パイプ31の下端31bとを接続する第四パイプ34と、を有する。
第一パイプ31は、加熱部Hであるスリーブ3に接触する部位である。第一パイプ31は、スリーブ3の外周面3aのうち、略半周に接触している。第一パイプ31は、スリーブ3の上端近傍からスリーブ3の下端近傍まで延在している。
第二パイプ32の一端は、第一パイプ31の上端31aに接続されている。第二パイプ32は、第一パイプ31に接続されている一端よりも他端の方が高くなるように配置されている。ヒートパイプ30は、第二パイプ32の何れの箇所も第一パイプ31よりも低くならないように形成されている。
第三パイプ33の一端は、第二パイプ32の他端に接続されている。第三パイプ33は、上下方向に延在している。
次に本実施形態のスリーブ冷却機構7の作用について説明する。
まず、第一パイプ31の内部の冷媒R1が加熱されて気化する。気化した冷媒R2は、第二パイプ32を介して上方に移動し、冷却部である第三パイプ33で冷却され、液化する。液化した冷媒R3は、重力によって第一パイプ31に戻る。戻ってきた冷媒Rは、再び気化され、循環する。
上記実施形態によれば、ポンプなどの装置を用いることなく、冷媒Rを循環させて熱源であるスリーブ3を冷却することができる。また、スリーブ3の周囲に、空間が無い場合でも、第二パイプ32を延在させて、空間のある場所に第三パイプ33を配置することによって、スリーブ冷却機構7Dを設置することができる。
〔第五実施形態〕
以下、本発明の第五実施形態の原子力プラント100について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第四実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Eは、第三パイプ33の一部を外周から囲む筒状をなすヒートパイプ用ダクト40を有する。ヒートパイプ用ダクト40は、軸線が鉛直方向に沿う筒状の部材である。ヒートパイプ用ダクト40の下端は、下方に向かうに従って拡径している。第三パイプ33の外周面とヒートパイプ用ダクト40の内周面との間には、所定の隙間G1が形成されている。
上記実施形態によれば、第三パイプ33を外周から囲むヒートパイプ用ダクト40を有することによって、ドラフト効果により空気上昇流が促進されることによって、第三パイプ33と空気との熱伝達を大きくすることができる。これにより、冷却部である第三パイプ33の換気が促進され、ひいては、冷媒Rの凝集・冷却が促進され、熱源であるスリーブ3の冷却が促進される。
また、ヒートパイプ用ダクト40の下端が拡径していることによって、圧力損失による空気流れの減少を防止することができる。
〔第六実施形態〕
以下、本発明の第二実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第五実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の第三パイプ33には、複数の第一ヒートパイプ用フィン41が接合されている。
第一ヒートパイプ用フィン41は、第三パイプ33の外周面に接合され、第三パイプ33に沿って延在している。即ち、第一ヒートパイプ用フィン41は、第一ヒートパイプ用フィン41の主面が上下方向に沿うように形成されている。第一ヒートパイプ用フィン41は、伝熱特性の良いアルミニウム、鉄、銅などの金属によって形成されている。
第一ヒートパイプ用フィン41は板状をなし、第三パイプ33の径方向に突出するように基端が第三パイプ33の外周面に接合されている。第一ヒートパイプ用フィン41の径方向(第三パイプ33の径方向)の先端とヒートパイプ用ダクト40の内周面との間には、所定の隙間G2が設けられている。
上記実施形態によれば、冷却部である第三パイプ33に第一ヒートパイプ用フィン41を設置し、伝熱面積を拡大することによって、熱の移動速度を向上させることができる。また、第一ヒートパイプ用フィン41の主面が上下方向に沿うように形成されていることによって、空気流れの抵抗を小さくすることができる。これにより、冷媒Rの凝集・冷却が促進され、熱源であるスリーブ3の冷却が促進される。
〔第七実施形態〕
以下、本発明の第七実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第六実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Gは、第三パイプ33と並列となるように設けられている並列パイプ42と、並列パイプ42に設けられている第二ヒートパイプ用フィン43と、ベルマウス44と、を有している。
並列パイプ42は、第三パイプ33と同様に、上下方向に延在している。並列パイプ42の上端42aは、第二パイプ32の上端32aと接続され、並列パイプ42の下端42bは、第四パイプ34に接続されている。
並列パイプ42の外周面には、並列パイプ42の延在方向と交差する主面を有する複数の第二ヒートパイプ用フィン43が接合されている。第二ヒートパイプ用フィン43は、並列パイプ42の外周面に接合された、板状部材である。第二ヒートパイプ用フィン43は、並列パイプ42の軸線方向を向く主面を有する板状をなしている。上下方向に隣り合う第二ヒートパイプ用フィン43同士の間には、所定の隙間が形成されている。
ベルマウス44は、第二ヒートパイプ用フィン43と、既存の換気ファン45との間に設けられている環状部材である。
ベルマウス44は、ベルマウス44の軸線方向の一端が第二ヒートパイプ用フィン43を向き、ベルマウス44の他端が既存の換気ファン45を向くように設置されている。即ち、ベルマウス44は、換気ファン45によってベルマウス44の内側に空気の流れが生じ、その空気の流れによって第二ヒートパイプ用フィン43が冷却されるように、配置されている。ベルマウス44の他端は、端部に向かうに従って漸次拡径するように形成されている。
上記実施形態によれば、第二ヒートパイプ用フィン43を設置することで熱移動が促進され、第一ヒートパイプ用フィン41との組み合わせで冷媒Rの凝集・冷却が促進され、熱源であるスリーブ3の冷却が促進される。
また、ベルマウス44を既存の換気ファン45と組み合わせることによって、換気ファン45による空気の流量が増加し、第二ヒートパイプ用フィン43の冷却効率を向上させることができる。
〔第八実施形態〕
以下、本発明の第八実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第四実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Hは、第四実施形態のヒートパイプ30と同形状の第二ヒートパイプ47を有している。
第二ヒートパイプ47は、スリーブ3の外周面3aに周方向に沿い、外周面3aに接触しながら延在する第五パイプ35であって、スリーブ3の周方向で第一パイプ31とは異なる範囲に配置された第五パイプ35と、第五パイプ35の上端35aから上方に延在する第六パイプ36と、第六パイプ36の上端36aから下方に延在する第七パイプ37と、第七パイプ37の下端37aと第五パイプ35の下端35bとを接続する第八パイプ38と、を有する。
第二ヒートパイプ47の作用はヒートパイプ30と同様である。即ち、第五パイプ35が加熱部Hであるスリーブ3接触する部位であり、第七パイプ37が冷却部として機能する。
上記実施形態によれば、第四実施形態のスリーブ冷却機構7では、スリーブ3の周方向の半周のみが冷却されるため、スリーブ3の変形のリスクがあるが、本実施形態のスリーブ冷却機構7Hでは、スリーブ3の全周が冷却されるため、変形のリスクを低減することができる。
また、設置スペースの制約条件化においては、パイプを合流、分岐させることで、スリーブ3の全周を冷却しながら、冷却部であるパイプを同じ位置に配置することもできる。
〔第九実施形態〕
以下、本発明の第九実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第八実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態のスリーブ冷却機構7Jは、第八実施形態のヒートパイプ30及び第二ヒートパイプ47に、第六実施形態の第一ヒートパイプ用フィン41及びヒートパイプ用ダクト40を設けた構成である。
上記実施形態によれば、スリーブ3の冷却量を最大にすることができる。即ち、スリーブ3の全周を冷却しつつ、第一ヒートパイプ用フィン41及びヒートパイプ用ダクト40によって熱の移動速度を向上させることができる。
〔第十実施形態〕
以下、本発明の第十実施形態の原子力プラントについて図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。本実施形態の配管2Kはフランジ42を有しており、本実施形態の配管支持構造1は、フランジ42を冷却するフランジ冷却機構7Kを有している。
図15に示すように、本実施形態の配管2Kは、配管本体41と、配管本体41の外周面から径方向外側に突出するとともに、固定部50を介して壁部10に固定されたフランジ42と、を有している。フランジ42の外径は、孔部13の内径よりも大きい。
フランジ部42の壁部10を向く一面42aと、壁部10の裏面12とは、複数の固定部50によって接続されている。
固定部50は、フランジ42と壁面10との間を気密に封止する円筒状の部材である。
フランジ42の他面42bには、第一実施形態のスリーブ冷却機構7Aと略同様の構成のフランジ冷却機構7Kが設けられている。フランジ冷却機構7Kは、フランジ42の他面42bで周方向に延在する伝熱管15と、伝熱管15とフランジ42の他面42bとの間に配置されているカーボンシート16と、を有している。
第一実施形態のスリーブ冷却機構7Aと同様に、伝熱管15は、バンド部材(図示せず)によってフランジ42に固定されており、伝熱管15とカーボンシート16との間には、ペースト状の伝熱媒体が充填されている。
上記実施形態によれば、フランジ冷却機構7Kによってフランジ42が冷却されることにより、配管本体41からフランジ42及び固定部50を介して壁部に伝わる熱を低減することができる。これにより、壁部の温度を許容値以下にするのを容易とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、スリーブ3の構成は上記したものに限ることはなく、リブ5、封止板6の数などは適宜変更することができる。
1 配管支持構造
2 配管
2a 蒸気配管
2b 給水配管
3 スリーブ
4 スリーブ本体
5 リブ
6 封止板
7A,7B,7C,7D,7E,7F,7G,7H,7J スリーブ冷却機構
7K フランジ冷却機構
10 壁部
11 表面
12 裏面
13 孔部
15 伝熱管
15a 180°ベンド
16 カーボンシート
17 バンド部材
18 ペースト状の伝熱媒体
19 給水装置
20 円弧部
21 締結部
22 構造体
23 クランプ部
24 フィン
25 クランプ部本体
26 フランジ部
27 フィン片
28 ダクト
29 輻射ガード
30 ヒートパイプ
31 第一パイプ
32 第二パイプ
33 第三パイプ
34 第四パイプ
35 第五パイプ
36 第六パイプ
37 第七パイプ
38 第八パイプ
40 ヒートパイプ用ダクト
41 第一ヒートパイプ用フィン
42 並列パイプ
43 第二ヒートパイプ用フィン
44 ベルマウス
45 換気ファン
47 第二ヒートパイプ
50 固定部
100 原子力プラント
101 加圧水型原子炉
102 加圧器
103 蒸気発生器
104 蒸気タービン
105 蒸気タービン用発電機
106 復水器
109 原子炉建屋
110 原子炉圧力容器
Da 軸線方向
Da1 軸線方向一方側
Da2 軸線方向他方側
H 加熱部
O 軸線
R 冷媒

Claims (15)

  1. 孔部が形成された壁部を有する原子炉建屋と、
    前記孔部を貫通する配管と、
    前記配管を外周側から囲む筒状をなして、前記配管を前記壁部に支持するスリーブと、
    前記スリーブの外周に設けられて、前記スリーブを冷却するスリーブ冷却機構と、を備える原子力プラント。
  2. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブの外周面に沿って延在する管状の伝熱管と、
    前記伝熱管に冷却水を供給する給水装置と、
    前記伝熱管が前記スリーブの外周面に接するように、前記伝熱管を前記スリーブに固定するバンド部材と、
    前記伝熱管と前記スリーブの外周面との間に充填されたペースト状の伝熱媒体と、を有する請求項1に記載の原子力プラント。
  3. 前記伝熱管と前記スリーブとの間には、カーボンシートが配置されている請求項2に記載の原子力プラント。
  4. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブに固定され、前記スリーブの外周面に面接触する円筒面を有するクランプ部と、
    前記クランプ部に接合されたフィンと、を有する金属製の構造体である請求項2又は請求項3に記載の原子力プラント。
  5. 前記スリーブの略半周を覆う一対の前記クランプ部を有し、
    一対の前記クランプ部は、前記スリーブの上端近傍と、前記スリーブの下端近傍で接続されている請求項4に記載の原子力プラント。
  6. 前記フィンは、前記スリーブの軸線方向を向く主面を有する板状をなし、周方向に複数に分割されている請求項4又は請求項5に記載の原子力プラント。
  7. 前記構造体の上方に配置され、軸線が鉛直方向に沿う筒状のダクトを有する請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の原子力プラント。
  8. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブの外周面に周方向に沿い、前記外周面に接触しながら延在する第一パイプと、
    一端が前記第一パイプの上端に接続され、他端が前記一端よりも上方となるように形成された第二パイプと、
    上端が前記第二パイプの上端に接続されて上下方向に延在する第三パイプと、
    前記第三パイプの下端と前記第一パイプの下端とを接続する第四パイプと、を有するヒートパイプと、
    前記ヒートパイプに封入された冷媒と、を有する請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の原子力プラント。
  9. 前記第三パイプの一部を外周から囲む筒状をなすヒートパイプ用ダクトを有する請求項8に記載の原子力プラント。
  10. 前記第三パイプの一部は、前記第三パイプの外周面に接合され、前記第三パイプに沿って延在する金属製の第一ヒートパイプ用フィンを有する請求項8又は請求項9に記載の原子力プラント。
  11. 前記第三パイプと並列となるように、前記第二パイプ及び前記第四パイプに接続された第五パイプと、
    前記第五パイプの外周面に接合され、前記第五パイプの延在方向と交差する主面を有する複数の第二ヒートパイプ用フィンと、を有する請求項10に記載の原子力プラント。
  12. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブの外周面に周方向に沿い、前記外周面に接触しながら延在する第五パイプであって、前記スリーブの周方向で前記第一パイプとは異なる範囲に配置された第五パイプと、
    前記第五パイプの上端に接続され、他端が前記一端よりも上方となるように形成された第六パイプと、
    上端が前記第六パイプの上端に接続されて上下方向に延在する第七パイプと、
    前記第七パイプの下端と前記第五パイプの下端とを接続する第八パイプと、を有する第二ヒートパイプと、
    前記第二ヒートパイプに封入された冷媒と、を有する請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の原子力プラント。
  13. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブに固定され、前記スリーブの外周面に面接触する円筒面を有するクランプ部と、
    前記クランプ部に接合されたフィンと、を有する金属製の構造体である請求項1に記載の原子力プラント。
  14. 前記スリーブ冷却機構は、
    前記スリーブの外周面に周方向に沿い、前記外周面に接触しながら延在する第一パイプと、
    一端が前記第一パイプの上端に接続され、他端が前記一端よりも上方となるように形成された第二パイプと、
    上端が前記第二パイプの上端に接続されて上下方向に延在する第三パイプと、
    前記第三パイプの下端と前記第一パイプの下端とを接続する第四パイプと、を有するヒートパイプと、
    前記ヒートパイプに封入された冷媒と、を有する請求項1に記載の原子力プラント。
  15. 孔部が形成された壁部を有する原子炉建屋と、
    前記孔部を貫通する配管本体と、前記配管本体の外周面から径方向外側に突出するとともに、前記壁部に固定されたフランジと、を有する配管と、
    前記フランジの一面に設けられて、前記フランジを冷却するフランジ冷却機構と、を備える原子力プラント。
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