JP2019100683A - 調湿什器 - Google Patents

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聡樹 平方
Satoki Hirakata
聡樹 平方
貴治 大神田
Takaharu Okanda
貴治 大神田
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Abstract

【課題】調湿素子の調湿性能の低下や使用寿命の低減を抑制すること。【解決手段】イオン導電性電解質よりなる膜21aの一方の面に陽極(22)が設けられるとともに他方の面に陰極(23)が設けられて構成され、かつ什器本体である筐体10に形成された通気孔16aを閉塞して陽極及び陰極の一方が筐体10の内部を臨む態様で配置された調湿素子20を備え、筐体10の内部空気の湿度を調整する調湿什器であって、調湿素子20の温度を検出する温度検出センサ60と、温度検出センサ60により検出された温度が予め決められた閾値以上となる場合に、調湿素子20の温度を低下させる温度低下制御を行う制御部70を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、調湿什器に関し、より詳細には、什器本体である筐体の内部空気の湿度を調整する調湿什器に関するものである。
従来、什器本体である筐体の内部空気の湿度を調整する調湿什器として、調湿素子を備えたものが知られている。ここで調湿素子は、固体高分子電解質よりなる膜(以下、SPE膜ともいう)の一方の面に陽極が設けられるとともに他方の面に陰極が設けられて構成されている。
かかる調湿什器では、陽極が筐体の内部を臨むとともに陰極が筐体の外部を臨む態様で調湿素子が筐体に設置されている。そして、調湿素子の陽極及び陰極に対して電源からの直流電圧を印加させることで、陽極では下記式(1)の反応が起きるとともに陰極では下記式(2)の反応が起き、このような調湿反応により、調湿什器は筐体の内部空気の湿度を調整している(例えば、特許文献1参照)。
式(1) HO→2H+1/2O+2e
式(2) 2H+2e+1/2O→H
特開2000−107550号公報
ところで、上記調湿什器に用いられる調湿素子では、調湿反応発生時にジュール熱により温度が上昇してしまうことが知られている。このように調湿素子の温度が上昇すると、該調湿素子内部の相対湿度が低下し、膜を構成する電解質樹脂が乾燥してしまう。電解質樹脂は、乾燥するとイオン伝導度が低下する性質を有しており、調湿素子では、よりジュール熱が大きくなって発熱が加速してしまい、結果的に、調湿性能の低下や使用寿命の低減を招来していた。
本発明は、上記実情に鑑みて、調湿素子の調湿性能の低下や使用寿命の低減を抑制することができる調湿什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る調湿什器は、イオン導電性電解質よりなる膜の一方の面に陽極が設けられるとともに他方の面に陰極が設けられて構成され、かつ什器本体である筐体に形成された通気孔を閉塞して前記陽極及び前記陰極の一方が該筐体の内部を臨む態様で配置された調湿素子を備え、前記筐体の内部空気の湿度を調整する調湿什器であって、前記調湿素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度が予め決められた閾値以上となる場合に、前記調湿素子の温度を低下させる温度低下制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記調湿什器において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記閾値以上となる場合に、前記調湿素子に印加される電圧を低減させることにより前記温度低下制御を行うことを特徴とする。
また本発明は、上記調湿什器において、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記閾値以上となる場合に、前記調湿素子を冷却させることにより前記温度低下制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、制御手段は、調湿素子の温度を検出する温度検出手段により検出された温度が予め決められた閾値以上となる場合に、調湿素子の温度を低下させる温度低下制御を行うので、調湿素子が必要以上に昇温してしまうことを防止することができる。これにより、調湿素子の調湿性能の低下や使用寿命の低減を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である調湿什器を模式的に示す正面図であり、一部を断面で示している。 図2は、図1に示した調湿素子の構成を模式的に示す模式図である。 図3は、図1に示した調湿什器の特徴的な制御系を示す模式図である。 図4は、図3に示した制御部が実施する温度低下制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図5は、調湿素子の変形例の要部を示す模式図である。 図6は、調湿素子の他の変形例の要部を示す模式図である。 図7は、調湿什器の変形例の特徴的な制御系を示す模式図である。 図8は、図7に示した制御部が実施する温度低下制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る調湿什器の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である調湿什器を模式的に示す正面図であり、一部を断面で示している。ここで例示する調湿什器は、筐体10、調湿素子20、冷却ユニット30、循環ファン40及び冷却用ファン50を備えて構成されている。
筐体10は、箱状の形態を成した什器本体であり、内部が収納室11と機械室12とに上下に区画されている。この筐体10は、収納室11を構成する前面(図示せず)が左右両側面13とともに接客面を構成し、かつ該収納室11を構成する後面14に開口(以下、後面開口14aともいう)が形成されている。
かかる筐体10では、収納室11を構成する各面13等は断熱構造を有する透明なガラス材や樹脂材により構成されており、収納室11が外部から視認可能である。また上記後面開口14aは、扉体15により開閉されるものである。扉体15は、後面開口14aを閉成するのに十分な大きさを有した平板状部材であり、断熱性能を有する透明な樹脂材等から構成されている。更に、上記筐体10においては、上面16の中央部分に矩形状の通気孔16aが形成されている。
図2は、図1に示した調湿素子の構成を模式的に示す模式図である。この図2に示すように、調湿素子20は、基部21と、除湿部22と、加湿部23とを備えて構成されている。
基部21は、例えばフッ素樹脂製電解質膜等のイオン導電性電解質よりなる膜21aにより構成されており、水素イオンを通過させる性質を有している。
除湿部22は、基部21の一面、すなわちイオン導電性電解質よりなる膜21aの一方の面に形成されており、触媒層221、中間層222及び集電体223を備えて構成されている。
触媒層221は、基部21の一面に形成されており、固体高分子電解質樹脂に粒径が例えば10nmの白金黒等の白金触媒粒子が分散されて構成されている。中間層222は、結着材であるフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン等)に導電性材料であるカーボンブラックが分散されて構成されている。このカーボンブラックは、フッ素樹脂に分散されているだけでなく、その表面もフッ素樹脂によりコーティングされている。つまり、カーボンブラックは、表面をコーティングするフッ素樹脂が撥水剤としての機能を発揮することで撥水化処理がなされている。集電体223は、例えばカーボンペーパー等のカーボン繊維により構成されている。
このような除湿部22は、次のようにして形成される。集電体223であるカーボン繊維(カーボンペーパー)の一面に、フッ素樹脂中にカーボンブラックが分散されたスラリーを塗布して熱処理させることにより、中間層222を形成する。このようにして形成された中間層222の表面に触媒層221を形成して基部21の一面に例えばプレス処理により接合されて除湿部22が形成されている。そして、除湿部22を構成する中間層222は、単位体積当たりの空隙の割合が集電体223よりも小さくなるよう構成されている。
尚、中間層222を構成する導電性材料としてカーボンブラックを例示したが、本発明においては、導電性材料は、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛、カーボンナノチューブの少なくとも1つからなるカーボン材料を用いてもよい。
加湿部23は、基部21の他面、すなわちイオン導電性電解質よりなる膜21aの他方の面に形成されており、触媒層231、中間層232及び集電体233を備えて構成されている。
触媒層231は、基部21の他面に形成されており、固体高分子電解質樹脂にカーボン粒子及び白金ナノ粒子が分散されて構成されている。中間層232は、結着材であるフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン等)に導電性材料であるカーボンブラックが分散されて構成されている。このカーボンブラックは、フッ素樹脂に分散されているだけでなく、その表面もフッ素樹脂によりコーティングされている。つまり、カーボンブラックは、表面をコーティングするフッ素樹脂が撥水剤としての機能を発揮することで撥水化処理がなされている。集電体233は、例えばカーボンペーパー等のカーボン繊維により構成されている。
このような加湿部23は、次のようにして形成される。集電体233であるカーボン繊維(カーボンペーパー)の一面に、フッ素樹脂中にカーボンブラックが分散されたスラリーを塗布して熱処理させることにより、中間層232を形成する。このようにして形成された中間層232の表面に触媒層231を形成して基部21の一面に例えばプレス処理により接合されて加湿部23が形成されている。そして、加湿部23を構成する中間層232は、単位体積当たりの空隙の割合が集電体233よりも小さくなるよう構成されている。
尚、中間層232を構成する導電性材料としてカーボンブラックを例示したが、本発明においては、導電性材料は、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛、カーボンナノチューブの少なくとも1つからなるカーボン材料を用いてもよい。
そのような調湿素子20は、除湿部22を構成する集電体223と、加湿部23を構成する集電体233とが、それぞれ導線2を介して外部電源1に電気的に接続されて構成されている。すなわち、除湿部22の集電体223が外部電源1の正極に電気的に接続されることで該除湿部22が陽極を構成し、加湿部23の集電体233が外部電源1の負極に電気的に接続されることで該加湿部23が陰極を構成している。
そして、調湿素子20は、陽極を構成する除湿部22が筐体10の外部を臨むとともに、陰極を構成する加湿部23が筐体10の内部(収納室11)を臨む態様で通気孔16aを閉塞して配置されている。
冷却ユニット30は、蒸発器31と、圧縮機32と、凝縮器33と、電子膨張弁34とが冷媒管路35により順に接続されて環状に構成されている。蒸発器31は、筐体10の収納室11に設置された熱交換器である。
圧縮機32は、機械室12に設置されており、駆動することにより蒸発器31を通過した冷媒を吸引して圧縮し、高温高圧の冷媒として吐出するものである。凝縮器33は、圧縮機32と同様に機械室12に設置されており、圧縮機32から吐出された冷媒を導入して周囲空気と熱交換させることにより該冷媒を凝縮させるものである。電子膨張弁34は、凝縮器33で凝縮した冷媒を減圧膨張させて蒸発器31に送出するものである。
このような冷却ユニット30においては、圧縮機32で圧縮された冷媒が、凝縮器33、電子膨張弁34、蒸発器31の順に循環することにより、蒸発器31を通過する冷媒が蒸発して該蒸発器31の周囲の空気を冷却する。
循環ファン40は、収納室11における蒸発器31の近傍に設置されている。この循環ファン40は、図示せぬ循環ファンモータが駆動することにより回転し、収納室11の内部空気を循環させるものである。このように循環ファン40が駆動することにより、蒸発器31で冷却された空気が収納室11の全体に行き渡り、これにより収納室11の内部空気は冷却される。
冷却用ファン50は、収納室11において、調湿素子20の加湿部23に対向する態様で支持部材51を介して支持されることで設置されている。この冷却用ファン50は、駆動源である冷却用ファンモータ50a(図3参照)が駆動することにより回転し、収納室11の空気を調湿素子20に向けて送出するものである。
図3は、図1に示した調湿什器の特徴的な制御系を示す模式図である。この図3に示すように、調湿什器は、温度検出センサ60及び制御部70を備えている。
温度検出センサ60は、調湿素子20に設けられている。この温度検出センサ60は、調湿素子20の温度を検出し、その検出温度を温度信号として制御部70に送出するものである。
制御部70は、メモリ79に記憶されたプログラムやデータにしたがって冷却用ファン50の駆動を制御する制御手段であり、入力処理部71、比較処理部72、出力処理部73を備えている。
尚、制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
入力処理部71は、温度検出センサ60からの温度信号を入力するものである。比較処理部72は、入力処理部71を通じて入力した検出温度(温度信号)と、メモリ79から読み出した基準温度(閾値)との比較、並びに検出温度と、メモリ79から読み出した解除温度との比較を行うものである。ここで基準温度は、予め設定されたもので、調湿素子20に対して通電を開始する際の温度(当初温度)に例えば5℃加算した温度である。解除温度は、メモリ79に適宜記憶されるもので、本実施の形態では当初温度である。出力処理部73は、冷却用ファン50の駆動源である冷却用ファンモータ50aに対して駆動指令又は駆動停止指令を送出するものである。
以上のような構成を有する調湿素子20においては、外部電源1から電流が供給されて通電されると、除湿部22では、下記式(3)の反応が起こるとともに、加湿部23では、下記式(4)の反応が起こり、除湿部22で生じた水素イオンが収納室11の内部空気の酸素成分と反応して水分子となることにより、収納室11の内部空気が加湿される。
式(3) HO→2H+1/2O+2e
式(4) 2H+2e+1/2O→H
図4は、図3に示した制御部が実施する温度低下制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる温度低下制御処理の説明の前提として、圧縮機32及び循環ファン40が駆動しており、収納室11の内部空気が冷却されているものとする。
この温度低下制御処理において制御部70は、冷却用ファン50が駆動停止中に入力処理部71を通じて温度検出センサ60より検出温度を入力した場合(ステップS101:Yes,ステップS102:Yes)、比較処理部72を通じてメモリ79より基準温度を読み出して検出温度が基準温度以上であるか否かを比較する(ステップS103)。
検出温度が基準温度以上である場合(ステップS103:Yes)、制御部70は、出力処理部73を通じて冷却用ファンモータ50aに駆動指令を送出して冷却用ファン50を駆動させ(ステップS104)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。これによれば、冷却ユニット30により冷却された空気が調湿素子20に向けて送出され、調湿素子20の温度が低下する方向に推移する。
検出温度が基準温度未満である場合(ステップS103:No)、制御部70は、冷却用ファン50の駆動停止を維持し(ステップS105)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、制御部70は、冷却用ファン50が駆動中に入力処理部71を通じて温度検出センサ60より検出温度を入力した場合(ステップS101:No,ステップS106:Yes)、比較処理部72を通じてメモリ79より解除温度を読み出して検出温度が解除温度以下であるか否かを比較する(ステップS107)。
検出温度が解除温度以下である場合(ステップS107:Yes)、制御部70は、出力処理部73を通じて冷却用ファンモータ50aに駆動停止指令を送出して冷却用ファン50を駆動停止にさせ(ステップS108)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。これによれば、冷却ユニット30によって冷却された空気により調湿素子20が十分に冷却されたことになる。
検出温度が解除温度を超える場合(ステップS107:No)、制御部70は、冷却用ファン50の駆動を維持し(ステップS109)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したように、上記調湿素子20によれば、除湿部(陽極)22及び加湿部(陰極)23において触媒層221,231と集電体223,233との間に介在する中間層222,232が、フッ素樹脂(結着材)にカーボンブラック(導電性材料)が分散された状態で含有されることにより構成され、しかも単位体積当たりの空隙の割合が集電体223,233よりも小さいので、カーボン繊維であって網目構造を有する集電体223,233との電気的接点を増大させることができ、電気的な抵抗を低減させることができる。これにより、除湿部22及び加湿部23の各触媒層221,231での上記式(3)及び上記式(4)の反応を促進させて調湿性能の向上を図ることができる。
上記調湿素子20によれば、中間層222,232を構成するカーボンブラック(導電性材料)はフッ素樹脂によりコーティングされて撥水化処理がなされているので、除湿部22において、集電体223を構成するカーボン繊維が腐食の原因となる水と接触することを抑制することができ、集電体223の劣化を抑制して使用寿命の長大化を図ることができる。
上記調湿什器によれば、制御部70が、温度検出センサ60により検出された調湿素子20の温度が基準温度以上となる場合に冷却用ファン50を駆動させて調湿素子20を冷却させる温度低下制御を行うので、調湿素子20が必要以上に昇温してしまうことを防止することができる。これにより、調湿素子20の調湿性能の低下や使用寿命の低減を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。以下に変形例について説明する。
<調湿素子の変形例>
上述した実施の形態では、除湿部22及び加湿部23とも集電体223,233としてカーボン繊維により構成されたものを例示したが、図5に示すように、調湿素子20′は、集電体223′が例えばチタン等の金属で形成されるメッシュ材により構成されたものであってもよい。このような集電体223′を備えた場合でも、プレス処理により調湿素子20′が形成されることになるが、中間層222が集電体223′の食い込み防止層として機能する。これにより、基部21(イオン導電性電解質よりなる膜21a)の厚みを過大なものとする必要ない。
図6は、除湿部を構成する触媒層の変形例を示す模式図である。この図6に示すように、調湿素子20“における除湿部22′の触媒層221′は、固体高分子電解質樹脂221aに、粒径が例えば10nmの白金触媒粒子221bだけでなく、これより粒径が過大なものとなる例えばチタン等の金属大径粒子(導電性粒子)221cが含有されることで、内部における空隙Sの割合が増大して構成されてもよい。この結果、触媒層221′における単位体積当たりの空隙Sの割合を増大化させることができる。
これによれば、内部の空隙Sに反応物質である水分を含んだ空気を多量に拡散させることができ、除湿反応(上記式(3)の反応)を促進させることができる。これにより、調湿性能の向上を図ることができる。尚、図6においては、触媒粒子よりも大径となる導電性粒子(金属大径粒子221c)を含有する場合について示したが、本発明においては、かかる導電性粒子とともに、あるいはかかる導電性粒子に代わって、触媒粒子よりも嵩高い例えばカーボンナノチューブ等の導電性材料が含有されて構成されてもよい。
<調湿什器の変形例>
図7は、調湿什器の変形例の特徴的な制御系を示す模式図である。この図7に示すように、調湿什器は、温度検出センサ61及び制御部80を備えている。尚、以下において、実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明する。
温度検出センサ61は、調湿素子20に設けられている。この温度検出センサ61は、調湿素子20の温度を検出し、その検出温度を温度信号として制御部80に送出するものである。
制御部80は、メモリ89に記憶されたプログラムやデータにしたがって電圧調整部3の駆動を制御する制御手段であり、入力処理部81、比較処理部82、出力処理部83を備えている。ここで電圧調整部3は、調湿素子20と外部電源1との間に電気的に接続されて設置されている。この電圧調整部3は、調湿素子20の除湿部22と加湿部23との間の印加電圧の増減を調整するものである。
尚、制御部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
入力処理部81は、温度検出センサ61からの温度信号を入力するものである。比較処理部82は、入力処理部81を通じて入力した検出温度(温度信号)と、メモリ89から読み出した基準温度(閾値)との比較、並びに検出温度と、メモリ89から読み出した解除温度との比較を行うものである。ここで基準温度は、予め設定されたもので、調湿素子20に対して通電を開始する際の温度(当初温度)に例えば5℃加算した温度である。解除温度は、メモリ89に適宜記憶されるもので、本実施の形態では当初温度である。出力処理部83は、電圧調整部3に低減指令又は増大指令を与えるものである。
図8は、図7に示した制御部が実施する温度低下制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる温度低下制御処理の説明の前提として、圧縮機32及び循環ファン40が駆動しており、収納室11の内部空気が冷却されているものとする。
この温度低下制御処理において制御部80は、調湿素子20に対する印加電圧が低減されていない状態で入力処理部81を通じて温度検出センサ61より検出温度を入力した場合(ステップS111:Yes,ステップS112:Yes)、比較処理部82を通じてメモリ89より基準温度を読み出して検出温度が基準温度以上であるか否かを比較する(ステップS113)。
検出温度が基準温度以上である場合(ステップS113:Yes)、制御部80は、出力処理部83を通じて電圧調整部3に低減指令を送出して電圧調整部3による印加電圧を低減させ(ステップS114)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。これによれば、調湿素子20に印加される電圧が低減して調湿素子20の温度が低下する方向に推移する。
検出温度が基準温度未満である場合(ステップS113:No)、制御部80は、印加電圧を維持し(ステップS115)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、制御部80は、調湿素子20に対する印加電圧が低減されている状態で入力処理部81を通じて温度検出センサ61より検出温度を入力した場合(ステップS111:No,ステップS116:Yes)、比較処理部82を通じてメモリ89より解除温度を読み出して検出温度が解除温度以下であるか否かを比較する(ステップS117)。
検出温度が解除温度以下である場合(ステップS117:Yes)、制御部80は、出力処理部83を通じて電圧調整部3に増大指令を送出して電圧調整部3による印加電圧を増大させ(ステップS118)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
検出温度が解除温度を超える場合(ステップS117:No)、制御部80は、印加電圧の低減を維持し(ステップS119)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、制御部80が、温度検出センサ61により検出された調湿素子20の温度が基準温度以上となる場合に調湿素子20に対する印加電圧を低減させて調湿素子20を冷却させる温度低下制御を行うので、調湿素子20が必要以上に昇温してしまうことを防止することができる。これにより、調湿素子20の調湿性能の低下や使用寿命の低減を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、中間層222,232は、除湿部22及び加湿部23を構成していたが、中間層は、必ずしも陽極及び陰極を構成する必要はなく、少なくとも陽極を構成する部分に設けられていればよい。
上述した実施の形態では、調湿素子20は、陽極を構成する除湿部22が筐体10の外部を臨むとともに、陰極を構成する加湿部23が筐体10の内部(収納室11)を臨む態様で通気孔16aを閉塞して配置されていたが、本発明においては、調湿素子は、陽極を構成する除湿部が筐体の内部を臨むとともに、陰極を構成する加湿部が筐体の外部を臨む態様で通気孔を閉塞して配置されてもよい。この場合は、筐体の内部が除湿されることになる。
1 外部電源
10 筐体
11 収納室
16a 通気孔
20 調湿素子
21 基部
21a 膜
22 除湿部
221 触媒層
222 中間層
223 集電体
23 加湿部
231 触媒層
232 中間層
233 集電体
30 冷却ユニット
40 循環ファン
50 冷却用ファン
60 温度検出センサ
70 制御部

Claims (3)

  1. イオン導電性電解質よりなる膜の一方の面に陽極が設けられるとともに他方の面に陰極が設けられて構成され、かつ什器本体である筐体に形成された通気孔を閉塞して前記陽極及び前記陰極の一方が該筐体の内部を臨む態様で配置された調湿素子を備え、
    前記筐体の内部空気の湿度を調整する調湿什器であって、
    前記調湿素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された温度が予め決められた閾値以上となる場合に、前記調湿素子の温度を低下させる温度低下制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする調湿什器。
  2. 前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記閾値以上となる場合に、前記調湿素子に印加される電圧を低減させることにより前記温度低下制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の調湿什器。
  3. 前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された温度が前記閾値以上となる場合に、前記調湿素子を冷却させることにより前記温度低下制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の調湿什器。
JP2017235771A 2017-12-08 2017-12-08 調湿什器 Withdrawn JP2019100683A (ja)

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