JP2019100292A - ディーゼルスチームエンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の分離がなく、かつ燃料の使用量を減らして環境負荷を低下させる。【解決手段】本発明は、吸気マニホールド11内に水Wを噴射可能な第一水噴射ノズル16、およびシリンダ内18の圧縮気体中に霧状の燃料Fを噴射可能な燃料噴射ノズル15を含むディーゼルスチームエンジン1と、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を制御する燃料噴射制御手段53と、第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射を制御する第一水噴射制御手段54とを備え、第一水噴射制御手段54は、吸気マニホールド11内に第一水噴射ノズル54から水Wを噴射させ、シリンダ内18にて燃料Fの燃焼熱を利用して水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにするディーゼルスチームエンジンシステム100に関する。【選択図】図4

Description

本発明は、ディーゼルエンジン内の燃料の燃焼爆発の熱を利用して水蒸気爆発を起こして動力を得るディーゼルスチームエンジンシステムに関する。
ディーゼルエンジンは、主に軽油または重油を燃料として動力を得るタイプの内燃機関であり、例えば、自動車、自動二輪、船舶、鉄道車両の一部に搭載されている。ガソリンエンジンは、シリンダ内に、予めガソリン燃料を気化させた混合気を吸入させて圧縮後、プラグからの火花を用いて点火して爆発させることによってピストンの動力を得るエンジンであり、火花点火方式のエンジンである。これに対して、ディーゼルエンジンは、シリンダ内の圧縮加熱した空気に、霧状の軽油若しくは重油を噴射して着火することによりピストンの動力を得るエンジンであり、圧縮着火方式のエンジンである。
従来から、軽油等の純燃料に水を混合させたエマルジョン燃料を使ったディーゼルエンジンが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示されるディーゼルエンジンは、エマルジョン燃料を使用した際の問題、すなわち燃料分離の問題、始動性の悪さ、加速の悪さ等を補うべく、開発されたものである。当該ディーゼルエンジンは、純軽油と、純軽油+水のエマルジョン燃料という2種類の燃料を用いて、運転状態に応じて配合比率を変えている。例えば、エンジンの始動時には純軽油を用い、加速時又は高負荷時には純軽油の配合比率を多くして高速応答性を実現し、定速運転時には100%のエマルジョン燃料を用いて燃費向上を図っている。
特開2001−65411号公報
しかし、上記従来から公知のエマルジョン燃料を用いたディーゼルエンジンには、以下に説明するような問題がある。エマルジョン燃料は、経時的に水と軽油とが分離してしまうという致命的な問題を有する。エマルジョン燃料に界面活性剤を用いて水と軽油との親和性を高めることもできるが、それでも、長時間の経過に伴い、軽油の層と水の層に層分離する。このような分離は、エマルジョン燃料を販売するガススタンド側に、継続的な撹拌を強いることにもなり、管理コストや燃料貯蔵コストがアップするという問題を生じる。一方、燃料タンク内および燃料経路でもエマルジョン燃料の分離が生じる。例えば、インジェクタ、ポンプ、フィルタあるいは配管等で分離が生じると、エンジンの再始動が極めて困難になる。このため、ディーゼルエンジンの利用者はエマルジョン燃料を短時間で使い切る必要があり、非常に使いづらいことになる。
また、ディーゼルエンジンにおける軽油の熱量あたりの二酸化炭素量は、ガソリンエンジンの同二酸化炭素量より多い。また、NO量を比較しても、ディーゼルエンジンのNO量はガソリンエンジンのそれより多い。このため、現状のディーゼルエンジンの環境負荷をさらに低減する要請がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、燃料の分離がなく、かつ燃料の使用量を減らして環境負荷を低下させることのできるディーゼルスチームエンジンシステムを提供することを目的とする。
(1)前記目的を達成するための一実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、吸気マニホールド内に水を噴射可能な第一水噴射ノズル、およびシリンダ内の圧縮気体中に霧状の燃料を噴射可能な燃料噴射ノズルを含むディーゼルスチームエンジンと、燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を制御する燃料噴射制御手段と、第一水噴射ノズルからの水の噴射を制御する第一水噴射制御手段とを備え、第一水噴射制御手段は、吸気マニホールド内に第一水噴射ノズルから水を噴射させ、シリンダ内にて燃料の燃焼熱を利用して水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにしている。
(2)別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、好ましくは、シリンダ内に水を噴射可能な第二水噴射ノズルと、第二水噴射ノズルからの水の噴射を制御する第二水噴射制御手段とをさらに備え、第一水噴射ノズルからの水の噴射時より低速回転の場合であって、燃料噴射ノズルからの燃料の噴射と同時若しくはその後に燃料が燃焼している時に、第二水噴射制御手段は、第二水噴射ノズルから水をシリンダ内に噴射させ、シリンダ内にて燃料の燃焼熱を利用して水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにしている。
(3)別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムでは、好ましくは、燃料噴射ノズルおよび第二水噴射ノズルを、噴射口を共通にした統合ノズル内に備える。
(4)別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、好ましくは、ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段と、吸気温を検出する吸気温検出手段とをさらに備え、燃料噴射制御手段は、エンジン稼働状態検出手段によりディーゼルスチームエンジンの始動時または停止時であることを検出し、あるいは吸気温検出手段により第一所定気温より低い吸気温であることを検出する第一検出の際に、燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、第一水噴射制御手段および第二水噴射制御手段は、第一検出の際に、第一水噴射ノズルおよび第二水噴射ノズルから水を噴射しないようにしている。
(5)別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、好ましくは、ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段と、吸気温を検出する吸気温検出手段とをさらに備え、燃料噴射制御手段は、エンジン稼働状態検出手段によりディーゼルスチームエンジンが第二所定トルクより低いトルク若しくは第二所定回転数より高い回転数であることを検出し、あるいは吸気温検出手段により第二所定気温以上の吸気温であることを検出する第二検出の際に、燃料より水の方が多くなるように燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、第一水噴射制御手段は、第二検出の際に、燃料より水の方が多くなるように第一水噴射ノズルから水を噴射させ、第二水噴射制御手段は、第二検出の際に、第二水噴射ノズルからの水の噴射を停止するようにしている。
(6)別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、好ましくは、ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段をさらに備え、燃料噴射制御手段は、エンジン稼働状態検出手段によりディーゼルスチームエンジンが第三所定トルク以上のトルク若しくは第三所定回転数以下の回転数であることを検出する第三検出の際に、燃料より水の方が少ないか同量になるように燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、第一水噴射制御手段は、第三検出の際に、第一水噴射ノズルからの水の噴射を停止し、第二水噴射制御手段は、第三検出の際に、燃料より水の方が少ないか同量になるように第二水噴射ノズルから水を噴射させるようにしている。
本発明によれば、燃料の分離がなく、かつ燃料の使用量を減らして環境負荷を低下させることのできるディーゼルスチームエンジンシステムを提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムを構成するディーゼルエンジンの簡易的な縦断面図を示す。 図2は、図1のエンジンにおいて、第一水噴射ノズルを稼働させたときの水噴射、吸気、圧縮、燃料噴射、爆発(燃焼)、排気の一連の動作の流れを模式的に示す。 図3は、図1のエンジンにおいて、第二水噴射ノズルを稼働させたときの吸気、圧縮、燃料噴射、水噴射、爆発(燃焼)、排気の一連の動作の流れを模式的に示す。 図4は、本発明の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムの概略構成図(4A)および同システムを構成する制御装置の概略構成図(4B)をそれぞれ示す。 図5は、図1のエンジンに備えられる燃料噴射ノズルおよび第二水噴射ノズルの統合例を示す(5A,5B)。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、各実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムを構成するディーゼルスチームエンジンの簡易的な縦断面図を示す。
図1に示すディーゼルスチームエンジン(以後、単に「エンジン」と称することもある)1は、シリンダ10と、シリンダ10の上方に接続される吸気マニホールド11と、吸気マニホールド11と分離してシリンダ10の上方に接続される排気マニホールド12と、シリンダ10の内部(「シリンダ内」ともいう)18を図中縦方向に往復可動なピストン20と、を備える。吸気マニホールド11は、シリンダ内18に吸気するための経路である。排気マニホールド12は、シリンダ内18にて燃料の燃焼後にシリンダ内18から排気を行う経路である。吸気マニホールド11のシリンダ内18への接続口には、当該接続口の開閉を行うための吸気バルブ13が設けられている。同様に、排気マニホールド12のシリンダ内18への接続口には、当該接続口の開閉を行うための排気バルブ14が設けられている。
シリンダ内18の上方には、シリンダ内18であってピストン20の上昇により圧縮された空間に燃料を噴射可能な燃料噴射ノズル15が備えられている。吸気マニホールド11には、吸気マニホールド11の内部に水の微粒子を噴射可能な第一水噴射ノズル16が備えられている。シリンダ内18の上方には、燃料噴射ノズル15と隣り合う位置に、シリンダ内18であってピストン20の上昇により圧縮された空間に水の微粒子を噴射可能な第二水噴射ノズル17が備えられている。このように、この実施形態では、エンジン1は、シリンダ内18の圧縮気体中に霧状の燃料を噴射可能な燃料噴射ノズル15、吸気マニホールド11内に水を噴射可能な第一水噴射ノズル16、およびシリンダ内18に水を噴射可能な第二水噴射ノズル17を備える。ただし、別の実施形態では、第二水噴射ノズル17を備えずに第一水噴射ノズル16と燃料噴射ノズル15とを備えるのみとし、あるいは第一水噴射ノズル16を備えずに第二水噴射ノズル17と燃料噴射ノズル15とを備えるのみとすることもできる。
ピストン20は、燃料噴射ノズル15と反対側に、コネクティングロッド21と称する接続アームをクランクピン22と称する軸を介してクランクシャフト23に接続されている。このような接続部材により、ピストン20の図中上下方向の往復駆動を、クランクシャフト23の回転力に変換できる。
図2は、図1のエンジンにおいて、第一水噴射ノズルを稼働させたときの吸気、水噴射、圧縮、燃料噴射、爆発(燃焼)、排気の一連の動作の流れを模式的に示す。
以下、エンジン1が中高速回転時の動作を説明する。図2において、ピストン20より下方の部材は図示を省略している。また、「中高速回転」は、エンジン1の性能、エンジン1を搭載する車両等の種類に応じて異なる回転数の範囲となる。例えば、エンジン1を搭載した自動車(四輪車)の場合を例に挙げると、中高速回転とは、2000rpm以上の回転数を意味する。中高速回転時には、好ましくは、吸気マニホールド11内への水の噴射を行う第一水噴射ノズル16を稼働させる一方(ON)、シリンダ内18への水の噴射を行うための第二水噴射ノズル17を稼働させない(OFF)。
まず、(2A)に示すように、吸気バルブ13を開けて、吸気マニホールド11からシリンダ内18に向けて空気Aを送り込む。排気バルブ14は閉じたままである。ピストン20は、シリンダ内18を下降する。また、シリンダ内18への吸気モードの際、第一水噴射ノズル16から吸気マニホールド11内に向けて水Wを噴射する。したがって、シリンダ内18には、空気Aと水Wとの混合体が送り込まれる。水Wの噴射と吸気バルブ13の開操作とは、いずれが先でも、また同時でも良いが、吸気バルブ13を先に開けて、空気Aをシリンダ内18に供給すると同時若しくは供給に遅れて水Wを噴射するのが好ましい。第一水噴射ノズル16は、好ましくは10〜20気圧(1.01〜2.02MPa)にて吸気マニホールド11内に水Wを噴射可能なノズルである。吸気時若しくは吸気前の吸気マニホールド11は、一例をあげると、おおよそ1.5〜2.5気圧(0.15〜0.25MPa)である。ただし、当該気圧の範囲は、ターボチャージャーまたはスーパーチャージャー等の過給機を使用した場合に限る。このように、第一水噴射ノズル16は、吸気マニホールド11内の圧力より高圧にて水Wの噴射が可能である。なお、第一水噴射ノズル16は、後述する第二水噴射ノズル17に比べて低圧にて水Wを噴射するノズルであるため、低圧水噴射ノズルとも称する。
次に、(2B)に示すように、吸気バルブ13を閉めると、ピストン20がシリンダ内18を上昇する。この結果、シリンダ内18の空気(水分も含まれる)が圧縮される。
次に、(2C)に示すように、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射する。燃料Fは、好ましくは軽油、重油またはその混合物であるが、スクワレン等の発火点が約225℃の他の液体燃料でも良い。燃料噴射ノズル15は、好ましくは100〜2000気圧(10.1〜202MPa)にて圧縮されたシリンダ内18に液体の燃料Fを噴射可能なノズルである。なお、第二水噴射ノズル17は、稼働されない(OFF)。
次に、(2D)に示すように、燃料噴射ノズル15から噴射された燃料Fは着火してシリンダ内18に爆発(燃焼)による高圧が発生する。第一水噴射ノズル16から噴射された水Wは、シリンダ内18にて水蒸気爆発を生じる。このため、シリンダ内18での爆発に必要とする燃料Fを低減できる。
最後に、(2E)に示すように、先の爆発に伴う高圧によってピストン20が下降する。続いて、排気バルブ14が開き、シリンダ内18の気体や微粒子等Gは、排気マニホールド12から排気される。
図3は、図1のエンジンにおいて、第二水噴射ノズルを稼働させたときの吸気、圧縮、燃料噴射、水噴射、爆発(燃焼)、排気の一連の動作の流れを模式的に示す。
以下、エンジン1が低速回転時の動作を説明する。図3においても、図2と同様、ピストン20より下方の部材は図示を省略している。また、「低速回転」は、エンジン1の性能、エンジン1を搭載する車両等の種類に応じて異なる回転数の範囲となる。例えば、エンジン1を搭載した自動車(四輪車)の場合を例に挙げると、低速回転とは、2000rpm未満の回転数を意味する。低速回転時には、好ましくは、シリンダ内18内への水Wの噴射を行う第二水噴射ノズル17を稼働させる一方(ON)、吸気マニホールド11内への水Wの噴射を行うための第一水噴射ノズル16を稼働させない(OFF)。
まず、(3A)に示すように、吸気バルブ13を開けて、吸気マニホールド11からシリンダ内18に向けて空気Aを送り込む。排気バルブ14は閉じたままである。ピストン20は、シリンダ内18を下降する。
次に、(3B)に示すように、吸気バルブ13が閉まると、ピストン20がシリンダ内18を上昇する。この結果、シリンダ内18の空気が圧縮される。
次に、(3C)に示すように、燃料噴射ノズル15からシリンダ内18に燃料Fを噴射する。それと同時若しくはわずかに遅れて、第二水噴射ノズル17からシリンダ内18に水Wが噴射される。水Wの噴射開始のタイミングは、燃料Fの噴射開始と同時でも良いが、噴射された燃料Fの発火を妨げないように、好ましくは燃料Fの噴射開始から0.01〜1秒後が好ましく、さらには燃料Fの発火から0.01〜0.1秒後がより好ましい。燃料Fの噴射圧および水Wの噴射圧は、シリンダ内18の圧力を超える必要から、好ましくは100〜2000気圧(10.1〜202MPa)である。なお、第二水噴射ノズル17は、前述の第一水噴射ノズル16に比べて高圧にて水Wを噴射するノズルであるため、高圧水噴射ノズルとも称する。第一水噴射ノズル16は、稼働されない(OFF)。
次に、(3D)に示すように、燃料噴射ノズル15から噴射された燃料Fは着火してシリンダ内18に爆発(燃焼)による高圧が発生する。第二水噴射ノズル17から噴射された水Wは、シリンダ内18にて水蒸気爆発を生じる。このため、シリンダ内18での爆発に必要とする燃料Fを低減できる。
最後に、(3E)に示すように、先の爆発に伴う高圧によってピストン20が下降する。続いて、排気バルブ14が開き、シリンダ内18の気体や微粒子等Gは、排気マニホールド12から排気される。
図4は、本発明の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムの概略構成図(4A)および同システムを構成する制御装置の概略構成図(4B)をそれぞれ示す。
図4に示すディーゼルスチームエンジンシステム100は、先に説明したエンジン1と、エンジン1を制御するための制御装置50と、その他装置と、を備える。吸気バルブ13は、吸気バルブ駆動装置33と接続されている。排気バルブ14は、排気バルブ駆動装置34と接続されている。燃料噴射ノズル15は、燃料供給管35、圧力調整バルブ41を経て、燃料Fを入れた燃料タンク45に接続されている。第一水噴射ノズル16は、第一水供給管36、圧力調整バルブ42を経て、水Wを入れた第一水タンク46に接続されている。第二水噴射ノズル17は、第二水供給管37、圧力調整バルブ43を経て、水Wを入れた第二水タンク47に接続されている。圧力調整バルブ41,42,43は、それぞれ、制御装置50と接続されている(C1,C2,C3を参照)。ディーゼルスチームエンジンシステム100は、吸気温を測定する吸気温センサ70を、吸気温の検出に適した箇所に備える。吸気温センサ70にて測定された吸気温の情報は、制御装置50にて検出される。
制御装置50は、好ましくは、エンジン制御を行うメインコントローラ(不図示)とは別のサブコントローラとして機能する装置であり、総合制御部51、燃料噴射制御部53、第一水噴射制御部54、第二水噴射制御部55、吸気温検出部56、始動・停止検出部57、トルク検出部58、回転数検出部59および情報記憶部60を備える。ここで、総合制御部51、燃料噴射制御部53、第一水噴射制御部54、第二水噴射制御部55、吸気温検出部56、始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59は、中央処理装置(CPU)および/またはマイクロプロセッシングユニット(MPU)といった各種演算処理装置により主に実行される部分である。当該演算処理装置は、例えば、情報記憶部60に格納されるコンピュータプログラムを読みながら、また、制御装置50内の各種検出部56,57等からの信号を受け取って、上記構成部51,53〜59の行うべき処理を実行する。
情報記憶部60は、ROM、RAM、EEPROM、HDDといった各種情報格納媒体である。情報記憶部60は、読み出し専用のメモリ、読み書き可能なメモリのいずれか一方、または上記の両メモリから成る。
総合制御部51は、制御装置50の全体を制御する構成部である。
燃料噴射制御部53は、圧力調整バルブ41を調節して、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を制御する燃料噴射制御手段である。具体的には、燃料噴射制御部53は、燃料Fを噴射している時間、噴射量、噴射圧、噴射のタイミングあるいは噴射回数等を制御可能な構成部である。
第一水噴射制御部54は、第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射を制御する第一水噴射制御手段である。具体的には、第一水噴射制御部54は、水Wを吸気マニホールド11内に噴射している時間、噴射量、噴射圧、噴射のタイミングあるいは噴射回数等を制御可能な構成部である。
第二水噴射制御部55は、第二水噴射ノズル17からの水Wの噴射を制御する第二水噴射制御手段である。具体的には、第二水噴射制御部55は、水Wをシリンダ内18に噴射している時間、噴射量、噴射圧、噴射のタイミングあるいは噴射回数等を制御可能な構成部である。
吸気温検出部56は、吸気温センサ70から吸気温の情報を検出する吸気温検出手段である。
始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59は、それぞれ、エンジン1の始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段として機能する構成部である。始動・停止検出部57は、例えば、エンジン1の始動スイッチがONされたことや、エンジン1の停止スイッチがONされたことを検出する。トルク検出部58は、エンジン1の駆動に伴うトルクを検出する。検出方法は、特に制約されないが、例えば、エンジン1の回転数の検出に基づき計算する方法でも良い。回転数検出部59は、エンジン1の回転数を検出する。
情報記憶部60は、制御装置50内の各種制御動作にとって必要な情報を記憶する構成部である。情報記憶部60は、例えば、総合制御部51による総合的な制御、燃料噴射制御部53による燃料Fの噴射動作、第一水噴射制御部54による水Wの噴射動作、第二水噴射制御部55による水Wの噴射動作、吸気温検出部56による吸気温の検出、始動・停止検出部57によるエンジン1の始動または停止の検出、トルク検出部58によるエンジン1のトルクの検出、および回転数検出部59によるエンジン1の回転数の検出に必要な情報を記憶する。これらの情報の一部若しくは全部は、好ましくは、読み書き可能に情報記憶部60内に記憶されている。
上記のように、ディーゼルスチームエンジンシステム100は、吸気マニホールド11内に水Wを噴射可能な第一水噴射ノズル16、およびシリンダ内18の圧縮気体中に霧状の燃料Fを噴射可能な燃料噴射ノズル15を含むエンジン1と、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を制御する燃料噴射制御部53と、第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射を制御する第一水噴射制御部54と、を備える。第一水噴射制御部54は、吸気マニホールド11内に第一水噴射ノズル16から水Wを噴射させ、燃料Fの燃焼熱を利用してシリンダ内18にて水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにしている。
また、ディーゼルスチームエンジンシステム100は、シリンダ内18に水Wを噴射可能な第二水噴射ノズル17と、第二水噴射ノズル17からの水Wの噴射を制御する第二水噴射制御部55と、をさらに備える。第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射時より低速回転の場合(低速回転時: 例えば2000rpm未満)であって、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射と同時若しくはその後に燃料Fが燃焼している時に、第一水噴射制御部54は、好ましくは、第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射を実行しない。一方、第二水噴射制御部55は、第二水噴射ノズル17から水Wをシリンダ内18に噴射させ、燃料Fの燃焼熱を利用してシリンダ内18にて水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにしている。
また、ディーゼルスチームエンジンシステム100は、エンジン1の始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出する始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59と、吸気温を検出する吸気温検出部56と、をさらに備える。燃料噴射制御部53は、始動・停止検出部57によりエンジン1の始動時(始動ボタンのオンの検知時など)、または停止時若しくは停止所定時間前(停止ボタンのオンの検知時であってエンジン1が完全に停止する20秒前など)であることを検出し、あるいは吸気温検出部56により第一所定気温より低い吸気温であることを検出する第一検出の際に、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を行う。第一所定温度は、設定によって変更自在であるが、例えば、5℃である。第一水噴射制御部54および第二水噴射制御部55は、好ましくは、前記の第一検出の際に、第一水噴射ノズル16および第二水噴射ノズル17から水Wを噴射しないようにする。これは、エンジン1の始動時、停止時あるいは吸気温が比較的低いときに、燃料Fが100%の状態(水Wが含まれていない状態)でシリンダ内18の爆発(燃焼)を生じさせるのが好ましいからである。
また、ディーゼルスチームエンジンシステム100は、エンジン1の始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出する始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59と、吸気温を検出する吸気温検出部56とを備えている点で、前述の構成と同じである。ただし、以下の点で異なる。燃料噴射制御部53は、トルク検出部58によりエンジン1のトルクが第二所定トルクより低いトルク若しくは回転数検出部59によりエンジン1の回転数が第二所定回転数より高い回転数であることを検出し、あるいは吸気温検出部56により第二所定気温以上の吸気温であることを検出する第二検出の際に、燃料Fより水Wの方が多くなるように燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を行う。第二所定トルクは、設定により変更自在であるが、例えば、100N・mである。また、第二所定回転数も、また、設定により変更自在であるが、例えば、2000rpmである。第二所定気温も、また、設定により変更自在であるが、例えば、5℃である。第二所定気温は、前述の第一所定気温と同じ値であっても、異なる値であっても良い。ただし、第二所定気温は、第一所定気温と同一若しくはそれ以上の吸気温であるのが好ましい。第一水噴射制御部54は、前記の第二検出の際に、燃料Fより水Wの方が多くなるように第一水噴射ノズル16から水Wを噴射させる。また、第二水噴射制御部55は、好ましくは、前記の第二検出の際に、第二水噴射ノズル17からの水Wの噴射を停止する。これは、吸気温が高温の時、エンジン1が低トルク、またはエンジン1が高回転時に、燃料Fよりも水Wが多い状態とする条件で、吸気マニホールド11内への水Wの噴射を実行して、シリンダ内18の爆発(燃焼)を生じさせるのが好ましいからである。このときの燃料Fと水Wの重量比(wt%)は、好ましくは燃料F:水W=10:90〜49:51の範囲、より好ましくは15:85〜25:75の範囲であり、最も好ましいのは20:80である。
また、ディーゼルスチームエンジンシステム100は、エンジン1の始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出する始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59とを備えている点で、前述の構成と同じである。ただし、以下の点で異なる。燃料噴射制御部53は、トルク検出部58によりエンジン1のトルクが第三所定トルク以上のトルク若しくは回転数検出部59によりエンジン1の回転数が第三所定回転数以下の回転数であることを検出する第三検出の際に、燃料Fより水Wの方が少ないか同量になるように燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を行う。第三所定トルクは、設定により変更自在であるが、例えば、200N・mである。第三所定トルクは、前述の第二所定トルクと同じ値であっても、異なる値であっても良い。ただし、第三所定トルクは、第二所定トルクと同一若しくはそれ以上のトルクであるのが好ましい。また、第三所定回転数も、また、設定により変更自在であるが、例えば、1500rpmである。第三所定回転数は、前述の第二所定回転数と同じ値であっても、異なる値であっても良い。ただし、第三所定回転数は、第二所定回転数と同一若しくはそれ以下の回転数であるのが好ましい。第一水噴射制御部54は、前記の第三検出の際に、第一水噴射ノズル16からの水Wの噴射を停止する。第二水噴射制御部55は、前記の第三検出の際に、燃料Fより水Wの方が少ないか同量になるように第二水噴射ノズル17から水Wを噴射させる。これは、エンジン1が高トルクあるいは低回転時に、燃料Fが水Wより多いか同一の量の状態とする条件で、シリンダ内18への水Wの噴射を実行して、シリンダ内18の爆発(燃焼)を生じさせるのが好ましいからである。このときの燃料Fと水Wの重量比(wt%)は、好ましくは燃料F:水W=50:50〜79:21の範囲、より好ましくは50:50〜65:35の範囲であり、最も好ましいのは60:40である。
図5は、図1のエンジンに備えられる燃料噴射ノズルおよび第二水噴射ノズルの統合例を示す(5A,5B)。
ディーゼルスチームエンジンシステム100は、燃料噴射ノズル15および第二水噴射ノズル17を、噴射口を共通にした統合ノズル内に備えることもできる。(5A)に示す統合ノズル80は、その内部81に、燃料噴射ノズル15と、第二水噴射ノズル17とを備える。燃料噴射ノズル15および第二水噴射ノズル17の各先端は、統合ノズル80の噴射口82の近傍にまで至る。燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射して、第二水噴射ノズル17から水Wを噴射しない場合には、噴射口82から燃料Fのみが噴射する。同様に、第二水噴射ノズル17から水Wを噴射して、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射しない場合には、噴射口82から水Wのみが噴射する。また、第二水噴射ノズル17から水Wを噴射し、かつ燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射する場合には、噴射口82から燃料Fと水Wの両方が同時若しくは噴射のタイミングをずらして噴射する。
(5B)に示す統合ノズル90は、その内部91を統合ノズル90の噴射口92よりも上方位置で分離する隔壁93を備える。燃料噴射ノズル15は、隔壁93の終端までの領域である。第二水噴射ノズル17は、隔壁93の終端までの領域である。各ノズル15,17は、隔壁93によって統合ノズル90内で分割されている。隔壁93は、噴射口92近傍まで達していないので、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射して、第二水噴射ノズル17から水Wをそれと同時に噴射する場合には、噴射口92に至るまでの空間内で燃料Fと水Wとが混合して、続いて噴射口92からその混合物が噴射する。一方、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射して、第二水噴射ノズル17から水Wをその後に噴射する場合には、燃料Fが噴射口92から噴射された後に、水Fが噴射口92から噴射される。また、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射して、第二水噴射ノズル17から水Wを噴射しない場合には、噴射口92から燃料Fのみが噴射する。同様に、第二水噴射ノズル17から水Wを噴射して、燃料噴射ノズル15から燃料Fを噴射しない場合には、噴射口92から水Wのみが噴射する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されずに、種々変更を可能とする。
例えば、本発明の別の実施形態に係るディーゼルスチームエンジンシステムは、シリンダ内18に水Wを噴射可能な第二水噴射ノズル17、およびシリンダ内18の圧縮気体中に霧状の燃料Fを噴射可能な燃料噴射ノズル15を含むエンジン1と、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射を制御する燃料噴射制御手段(一例として、燃料噴射制御部53)と、第二水噴射ノズル17からの水Wの噴射を制御する第二水噴射制御手段(一例として、第二水噴射制御部55)とを備え、第二水噴射制御手段は、燃料噴射ノズル15からの燃料Fの噴射と同時若しくはその後に燃料Fが燃焼している時に、第二水噴射ノズル17から水Wをシリンダ内18に噴射させ、燃料Fの燃焼熱を利用してシリンダ内18にて水蒸気爆発を発生させて動力を得るようにすることもできる。この場合、ディーゼルスチームエンジンシステムに、第一水噴射ノズル16および第二水噴射制御手段を備える必要はない。第二水噴射ノズル17からの水Wの噴射は、エンジン1の低速回転時(例えば、2000rpm未満、1000rpm未満などに設定可能)あるいは高トルク時(例えば、200N・m以上、150N・m以上、100N・m以上などに設定可能)に行われるのが好ましい。一方、エンジン1の回転数あるいはトルクに無関係で第二水噴射ノズル17から水Wを噴射させるようにしても良い。
始動・停止検出部57、トルク検出部58および回転数検出部59は、それらいずれか1つ若しくは任意の2以上を制御部50に備えるだけでも良い。吸気温検出部56および吸気温センサ70は、ディーゼルスチームエンジンシステム100に必ずしも備えていなくても良い。吸気温検出部56と吸気温センサ(温度計など)70のセットに加え、あるいは当該セットに代えて、吸気圧検出部と吸気圧センサのセット、第一水噴射ノズル16あるいは第二水噴射ノズル17から噴射する水Wの水温を検出可能な水温検出部と水温センサ(温度計など)のセットをディーゼルスチームエンジンシステム100に備えても良い。この場合、燃料噴射制御部53、第一水噴射制御部54および第二水噴射制御部55は、吸気温のみならず、吸気圧や水温を考慮して、燃料Fの噴射、水Wの噴射、両者F,Wの混合比を制御するようにしても良い。
本発明は、例えば、自動車、自動二輪、船舶、鉄道車両、その他の内燃機関に用いることができる。
1 エンジン(ディーゼルスチームエンジン)
10 シリンダ
11 吸気マニホールド
12 排気マニホールド
15 燃料噴射ノズル
16 第一水噴射ノズル
17 第二水噴射ノズル
18 シリンダの内部(シリンダ内)
20 ピストン
50 制御装置
53 燃料噴射制御部(燃料噴射制御手段)
54 第一水噴射制御部(第一水噴射制御手段)
55 第二水噴射制御部(第二水噴射制御手段)
56 吸気温検出部(吸気温検出手段の一例)
57 始動・停止検出部(エンジン稼働状態検出手段の一例)
58 トルク検出部(エンジン稼働状態検出手段の一例)
59 回転数検出部(エンジン稼働状態検出手段の一例)
80,90 統合ノズル
82,92 噴射口
100 ディーゼルスチームエンジンシステム
W 水
F 燃料

Claims (6)

  1. 吸気マニホールド内に水を噴射可能な第一水噴射ノズル、およびシリンダ内の圧縮気体中に霧状の燃料を噴射可能な燃料噴射ノズルを含むディーゼルスチームエンジンと、
    前記燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を制御する燃料噴射制御手段と、
    前記第一水噴射ノズルからの水の噴射を制御する第一水噴射制御手段と、
    を備え、
    前記第一水噴射制御手段は、前記吸気マニホールド内に前記第一水噴射ノズルから水を噴射させ、前記シリンダ内にて燃料の燃焼熱を利用して水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにすることを特徴とするディーゼルスチームエンジンシステム。
  2. 前記シリンダ内に水を噴射可能な第二水噴射ノズルと、
    前記第二水噴射ノズルからの水の噴射を制御する第二水噴射制御手段と、
    をさらに備え、
    前記第一水噴射ノズルからの水の噴射時より低速回転の場合であって、前記燃料噴射ノズルからの燃料の噴射と同時若しくはその後に燃料が燃焼している時に、前記第二水噴射制御手段は、前記第二水噴射ノズルから水を前記シリンダ内に噴射させ、前記シリンダ内にて燃料の燃焼熱を利用して水蒸気爆発を発生させて付加動力を得るようにすることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルスチームエンジンシステム。
  3. 前記燃料噴射ノズルおよび前記第二水噴射ノズルを、噴射口を共通にした統合ノズル内に備えることを特徴とする請求項2に記載のディーゼルスチームエンジンシステム。
  4. 前記ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段と、
    吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    をさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記エンジン稼働状態検出手段により前記ディーゼルスチームエンジンの始動時または停止時であることを検出し、あるいは前記吸気温検出手段により第一所定気温より低い吸気温であることを検出する第一検出の際に、前記燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、
    前記第一水噴射制御手段および前記第二水噴射制御手段は、前記第一検出の際に、前記第一水噴射ノズルおよび前記第二水噴射ノズルから水を噴射しないようにすることを特徴とする請求項2または3に記載のディーゼルスチームエンジンシステム。
  5. 前記ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段と、
    吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    をさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記エンジン稼働状態検出手段により前記ディーゼルスチームエンジンが第二所定トルクより低いトルク若しくは第二所定回転数より高い回転数であることを検出し、あるいは前記吸気温検出手段により第二所定気温以上の吸気温であることを検出する第二検出の際に、燃料より水の方が多くなるように前記燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、
    前記第一水噴射制御手段は、前記第二検出の際に、燃料より水の方が多くなるように前記第一水噴射ノズルから水を噴射させ、
    前記第二水噴射制御手段は、前記第二検出の際に、前記第二水噴射ノズルからの水の噴射を停止することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のディーゼルスチームエンジンシステム。
  6. 前記ディーゼルスチームエンジンの始動と停止、トルクおよび回転数を少なくとも検出するエンジン稼働状態検出手段をさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、前記エンジン稼働状態検出手段により前記ディーゼルスチームエンジンが第三所定トルク以上のトルク若しくは第三所定回転数以下の回転数であることを検出する第三検出の際に、燃料より水の方が少ないか同量になるように前記燃料噴射ノズルからの燃料の噴射を行い、
    前記第一水噴射制御手段は、前記第三検出の際に、前記第一水噴射ノズルからの水の噴射を停止し、
    前記第二水噴射制御手段は、前記第三検出の際に、燃料より水の方が少ないか同量になるように前記第二水噴射ノズルから水を噴射させることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のディーゼルスチームエンジンシステム。
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