JP2019099437A - ガラス物品の製造方法及びガラス物品の製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、切断不良の発生を抑制できるガラス物品の製造方法及びガラス物品の製造装置を提供することにある。
上記ガラス物品の製造方法において、前記搬送部は、前記ガラス管の軸方向の一端側及び他端側をそれぞれ支持しつつ該ガラス管を軸直交方向に搬送する一対のコンベアを備え、前記変位用治具は、前記ガラス管の軸方向一端側のみに対応して設けられており、前記ガラス管の軸方向一端側が前記変位用治具に乗り上げている状態で、前記ガラス管の軸方向他端側が前記コンベア上に載っている。
上記態様によれば、熱歪みを利用するチルカットを用いたガラス管の切断では、切断する対象となるガラス管の形状によって、切断しきれない切断不良が生じやすい(特に、大径、肉薄のガラス管で切断不良が生じやすい)ため、上記の変位工程を備えることによる切断不良抑制効果を顕著に得ることができる。
上記態様によれば、超音波振動によってガラス管を鉛直方向に沿って変位させることができ、それにより、切断治具で切断しきれなかった部位の切断が可能となる。
上記ガラス物品の製造方法の前記切断工程において、前記切断治具を超音波振動させる。
上記課題を解決するガラス物品の製造装置は、上記ガラス物品の製造方法に用いられるガラス物品の製造装置であって、軸方向に両端部を有するガラス管を搬送する搬送部と、前記ガラス管の搬送経路に設けられ前記ガラス管の切断を図るための切断治具と、前記ガラス管の搬送経路において前記切断治具よりも下流側に設けられ、前記搬送部にて搬送中の前記ガラス管の少なくとも軸方向一端側を鉛直方向に沿って変位させる変位用治具とを備える。
図1及び図2に示すガラス物品の製造装置10は、軸方向に両端部を有するガラス管Gの両端部付近をそれぞれ切断してガラス物品を得る装置である。製造装置10は、管引き成形や粗切などを含む前工程を経て運ばれてくるガラス管Gを軸直交方向(搬送方向Dt)に搬送する搬送部11を備えている。また、製造装置10は、ガラス管Gの搬送経路上に設けられた一対のバーナー12と、搬送経路におけるバーナー12の下流側にそれぞれ設けられた一対のリングカッター13(切断治具)と、搬送経路における一方のリングカッター13の下流側に設けられた変位用治具14とを備えている。なお、図面中のXYZ軸におけるX軸は、ガラス管Gの搬送方向Dtに沿った水平方向を表し、Y軸は、X軸と直交する水平方向(搬送部11の幅方向)を表し、Z軸はXY平面に対して直交する鉛直方向を表している。
図1及び図2に示すように、前工程から運ばれてくるガラス管Gは、各チェーンコンベア22a,22bのローラ21間の谷間部分21bに載置され、回転軸21a中心に回転しながら搬送方向Dtに移動する各ローラ21によって搬送される。
上記のチルカットを用いた切断工程において、クラックがガラス管Gの切断予定部位Cpの全周に伸展しきらない場合、切断予定部位Cpが切断されていない状態で変位工程に移る。そして、変位工程において、ガラス管Gの軸方向一端側(チェーンコンベア22a側)が変位用治具14に乗り上げた後、チェーンコンベア22a上に落下されて、鉛直方向成分を含む衝撃がガラス管Gに与えられる。これにより、切断工程で生じた切断まで至らなかったクラックが全周に伸展され、切断予定部位Cpが切断されるようになっている。なお、変位工程でガラス管Gに与える衝撃によって、チェーンコンベア22a側の切断予定部位Cpのみならず、チェーンコンベア22b側の切断予定部位Cpも切断することが可能である。
(1)本実施形態のガラス物品の製造方法は、ガラス管Gを搬送部11によって搬送する搬送過程でバーナー12及びリングカッター13にてガラス管Gの切断を図る切断工程と、切断工程後、搬送部11にて搬送中のガラス管Gの軸方向一端側を変位用治具14にて鉛直方向に沿って変位させることで該ガラス管Gに衝撃を与える変位工程とを備える。上記態様によれば、切断工程でガラス管Gの切断予定部位Cpを切断しきれなかった場合、その切断工程で生じた切断まで至らなかったクラックを変位工程での衝撃によって全周に伸展させる(すなわち切断予定部位Cpを切断する)ことができる。従って、リングカッター13でガラス管Gを切断できない切断不良の発生を抑制できる。
・図4に示すように、変位工程でガラス管Gと当接する変位用治具31を超音波振動させる超音波振動部32を設け、変位工程において、超音波振動部32の駆動によって変位用治具31に対して少なくとも鉛直方向成分を含む超音波振動をさせる態様としてもよい。この態様によれば、超音波振動によってガラス管Gを鉛直方向に沿って変位させることができ、それにより、前段の切断工程で切断しきれなかったガラス管Gの切断予定部位Cpの切断が可能となる。
・変位用治具14をチェーンコンベア22aの幅方向(Y方向)の内側位置(つまり各チェーンコンベア22a,22bの間の位置)に設けてもよい。また、変位用治具14のY方向における設置位置を、ガラス管Gの切断予定部位Cpよりも外側(軸端側)に設定してもよい。これによれば、切断工程でガラス管Gの切断予定部位Cpが適切に切断された場合には、ガラス管Gにおける切断予定部位Cpよりも外側(軸端側)の部位は、切断片Gxとして除去されるため、変位用治具14がガラス管Gと当接されず、切断工程で切断予定部位Cpが切断されなかったガラス管Gに対してのみ変位用治具14を当接させることが可能となる。
Claims (10)
- 軸方向に両端部を有するガラス管を切断してガラス物品を得るガラス物品の製造方法であって、
前記ガラス管を搬送部によって搬送する搬送過程で切断治具にて前記ガラス管の切断を図る切断工程と、
前記切断工程後、前記搬送部にて搬送中の前記ガラス管のうち少なくとも前記切断工程で切断できていないガラス管の少なくとも軸方向一端側を変位用治具にて鉛直方向に沿って変位させることで該ガラス管に衝撃を与える変位工程と
を備えることを特徴とするガラス物品の製造方法。 - 前記変位工程において、前記ガラス管の搬送経路に配置された前記変位用治具に前記ガラス管を乗り上げさせた後、該ガラス管を自重で前記搬送部上に落下させることを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記変位用治具の上面におけるガラス管搬送方向の少なくとも上流側端部には、ガラス管搬送方向に向かうにつれて鉛直方向上方に傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記搬送部は、ガラス管搬送方向に並設され互いに平行な回転軸を有する複数のローラを備え、隣り合う前記ローラ同士がローラ軸方向から見て部分的に重なり合うように配置され、その重なり合うローラの谷間部分で前記ガラス管を保持しつつ各ローラがガラス管搬送方向に移動することで前記ガラス管を搬送するように構成され、
鉛直方向において、前記変位用治具の頂点位置が前記ローラ間の前記谷間部分の下端位置と前記ローラの頂点位置との間に設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のガラス物品の製造方法。 - 前記搬送部は、前記ガラス管の軸方向の一端側及び他端側をそれぞれ支持しつつ該ガラス管を軸直交方向に搬送する一対のコンベアを備え、
前記変位用治具は、前記ガラス管の軸方向一端側のみに対応して設けられており、
前記ガラス管の軸方向一端側が前記変位用治具に乗り上げている状態で、前記ガラス管の軸方向他端側が前記コンベア上に載っていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。 - 前記切断工程において、熱歪みを利用するチルカットによって前記切断治具で前記ガラス管を切断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記変位工程において、前記ガラス管と当接する前記変位用治具に対し、少なくとも鉛直方向成分を含む超音波振動をさせることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記切断工程で前記ガラス管が切断されたか否かを判定する判定部を用い、該判定部でガラス管が切断されていないと判定された場合に当該ガラス管に対して前記変位工程を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記切断工程において、前記切断治具を超音波振動させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のガラス物品の製造方法に用いられるガラス物品の製造装置であって、
軸方向に両端部を有するガラス管を搬送する搬送部と、
前記ガラス管の搬送経路に設けられ前記ガラス管の切断を図るための切断治具と、
前記ガラス管の搬送経路において前記切断治具よりも下流側に設けられ、前記搬送部にて搬送中の前記ガラス管の少なくとも軸方向一端側を鉛直方向に沿って変位させる変位用治具と
を備えることを特徴とするガラス物品の製造装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111531654A (zh) * | 2020-04-18 | 2020-08-14 | 廖小连 | 一种毛笔杆切平装置 |
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-
2017
- 2017-12-06 JP JP2017234519A patent/JP6897530B2/ja active Active
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CN111531654B (zh) * | 2020-04-18 | 2022-08-09 | 山东聊城鼎诚激光设备有限公司 | 一种毛笔杆切平装置 |
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