JP2019099301A - 点検作業台及びエレベーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】防滴・防水性に優れた点検作業台を実現することのできるエレベーター装置を提供する。【解決手段】点検作業台1は、昇降路100の下部に配置され、昇降路100内に配置された機器の保守点検時に収納状態から拡張されて拡張状態になる折り畳み式であり、収納状態と拡張状態に変形可能な作業台本体と、収納確認スイッチ7とを備える。収納確認スイッチ7は、作業台本体に設けられ、作業台本体が収納状態になった場合に出力信号を出力する。また、収納確認スイッチは、昇降路における最下階レベルFLよりも上に配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、点検作業台及びエレベーター装置に関する。
近年、乗りかご、及びつり合いおもりを駆動する巻上機や、その巻上機を制御する制御盤を昇降路内に配置した機械室レスエレベーターが知られている。機械室レスエレベーターの制御盤は、薄型に形成され、昇降路の下方の壁際に配置されている。そして、機械室レスエレベーターの昇降路の下部には、制御盤を保守点検する際の作業者の足場を確保するために、折り畳み式の点検作業台が設置されている。
点検作業台が設置状態のときには、機器破損や作業者の負傷を防止するために、エレベーターを停止状態にする。そこで、点検作業台の折り畳み機構部に接続、取り外し可能なコネクタを設け、点検作業台が設置状態のときにコネクタを取り外して停止状態にするエレベーター装置に関する発明が開示されている。
ところで、建屋に、建屋内部の消火活動に使用することを目的とした非常用エレベーターを設置する場合がある。このような非常用エレベーターは、消火活動を行うことを前提としており、点検作業台が配置される昇降路の底部のピットに水が入り込むことが想定される。
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベーター装置は、非常用エレベーターに設けられる点検作業台としての防滴・防水性については特に言及されていなかった。すなわち、非常用エレベーターに設けられる点検作業台としては、折り畳まれているかどうかを検出するスイッチの配置や構造について防滴・防水性を有することが望まれている。
本発明の目的は、防滴・防水性に優れた点検作業台を実現することのできるエレベーター装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の点検作業台は、昇降路の底部のピットに配置され、昇降路内に配置された機器の保守点検時に収納状態から拡張状態に拡張される折り畳み式であり、作業台本体と、収納確認スイッチとを備える。作業台本体は、収納状態と拡張状態に変形可能である。収納確認スイッチは、作業台本体に設けられ、作業台本体が収納状態になった場合に出力信号を出力する。また、収納確認スイッチは、昇降路における最下階レベルよりも上に配置されている。
また、本発明のエレベーター装置は、昇降路内に配置された乗りかごと、昇降路内に配置されたつり合いおもりと、乗りかごとつり合いおもりとを連結したロープと、昇降路内に配置され、ロープが巻き掛けられた巻上機とを備える。また、本発明のエレベーター装置は、昇降路の底部のピットに配置され、昇降路内に配置された機器の保守点検時に収納状態から拡張されて拡張状態になる折り畳み式の上述の点検作業台を備える。
本発明によれば、防滴・防水性に優れた点検作業台を実現することができる。
以下に、本発明の実施形態に係る点検作業台及びエレベーター装置の一例を、図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一又は類似の構成には同じ符号を付して繰り返しの説明は省略する。また、本発明は以下の例に限定されるものではない。
1.エレベーター装置の全体構成
図1は、本実施形態のエレベーター装置の構成例を示す構成図である。
図1は、本実施形態のエレベーター装置の構成例を示す構成図である。
本実施形態のエレベーター装置110は、建物構造物内に形成された昇降路100内に巻上機105を設置し、昇降路100上部に機械室が設けられていない、いわゆる機械室レスエレベーターである。また、エレベーター装置110は、非常用エレベーターであり、非常用エレベーターに必要とされる条件を満たしている。
図1に示すように、本実施形態のエレベーター装置110は、昇降路100内を昇降する乗りかご102と、つり合いおもり104と、図示しないロープと、巻上機105と、制御盤106と、点検作業台1とを備えている。
[昇降路]
昇降路100は、乗りかご102が昇降するための通路となる空間であり、建物内部の各階を上下方向に貫いて設けられている。昇降路100には、乗りかご102の昇降を案内する一対のかご用ガイドレール101が設けられている。また、昇降路100の壁面における各階に相当する高さ位置には、各階に通じる乗り場ドア(図示を省略する)が設けられている。昇降路100の最下階の床面から昇降路の底面までは、ピットと呼ばれている。
昇降路100は、乗りかご102が昇降するための通路となる空間であり、建物内部の各階を上下方向に貫いて設けられている。昇降路100には、乗りかご102の昇降を案内する一対のかご用ガイドレール101が設けられている。また、昇降路100の壁面における各階に相当する高さ位置には、各階に通じる乗り場ドア(図示を省略する)が設けられている。昇降路100の最下階の床面から昇降路の底面までは、ピットと呼ばれている。
[乗りかご]
乗りかご102は、人や荷物を載せるためのものであり、昇降路100内においては、ロープに支持された状態で収容されている。そして、乗りかご102は、昇降路100に設けられた一対のかご用ガイドレール101に案内されて昇降路100内の上下方向に昇降する。
乗りかご102は、人や荷物を載せるためのものであり、昇降路100内においては、ロープに支持された状態で収容されている。そして、乗りかご102は、昇降路100に設けられた一対のかご用ガイドレール101に案内されて昇降路100内の上下方向に昇降する。
また、乗りかご102の側面には、乗り場ドアに対応する位置に、かごドア(図示を省略する)が設けられており、各階に停止した際に、かごドア及び乗り場ドアが開くことで、乗りかご102への人や荷物の乗り降りが行われる。
[つり合いおもり]
つり合いおもり104は、乗りかご102とのつり合いをとるために設けられたものであり、ロープ(不図示)に支持された状態で昇降路100内に収容されている。ロープ(不図示)は、乗りかご102とつり合いおもり104とを連結している。
つり合いおもり104は、乗りかご102とのつり合いをとるために設けられたものであり、ロープ(不図示)に支持された状態で昇降路100内に収容されている。ロープ(不図示)は、乗りかご102とつり合いおもり104とを連結している。
昇降路100内には、一対のおもり用ガイドレール103が、昇降路100の上下方向に延在するように設けられている。これにより、つり合いおもり104は、一対のおもり用ガイドレール103に案内されて昇降路100内を昇降する。
[巻上機]
巻上機105は、昇降路100の下部に配置されており、ロープ(不図示)を介して乗りかご102及びつり合いおもり104をつるべ式に昇降させるものである。巻上機105は、制御盤106によってその駆動が制御される。巻上機105は、ロープが巻き掛けられる綱車を有しており、綱車を回転させてロープを駆動する。
巻上機105は、昇降路100の下部に配置されており、ロープ(不図示)を介して乗りかご102及びつり合いおもり104をつるべ式に昇降させるものである。巻上機105は、制御盤106によってその駆動が制御される。巻上機105は、ロープが巻き掛けられる綱車を有しており、綱車を回転させてロープを駆動する。
[制御盤]
制御盤106は、昇降路100の下部に配置されており、本実施形態においては、乗りかご102に昇降用スペースを挟んで対向している。この制御盤106は、巻上機105、かごドア及び乗り場ドア等を駆動させて、エレベーター装置110の運転を制御する。
制御盤106は、昇降路100の下部に配置されており、本実施形態においては、乗りかご102に昇降用スペースを挟んで対向している。この制御盤106は、巻上機105、かごドア及び乗り場ドア等を駆動させて、エレベーター装置110の運転を制御する。
[点検作業台]
点検作業台1は、昇降路100の下部であって、制御盤106の下方に配置されている(図7参照)。この点検作業台1は、折畳み式であり、エレベーター装置110の運転時に折り畳まれて収納状態となり、制御盤106の保守点検時に拡張されて拡張状態になる。
点検作業台1は、昇降路100の下部であって、制御盤106の下方に配置されている(図7参照)。この点検作業台1は、折畳み式であり、エレベーター装置110の運転時に折り畳まれて収納状態となり、制御盤106の保守点検時に拡張されて拡張状態になる。
2.点検作業台の構成
次に、本実施形態における点検作業台1の構成について説明する。図2は、点検作業台1の拡張状態の側面図である。図3は、点検作業台1の拡張状態の正面図である。図4は、点検作業台1の収納状態の側面図である。図5は、点検作業台1の収納状態の正面図である。図6は、図4に示すA部の拡大図である。
次に、本実施形態における点検作業台1の構成について説明する。図2は、点検作業台1の拡張状態の側面図である。図3は、点検作業台1の拡張状態の正面図である。図4は、点検作業台1の収納状態の側面図である。図5は、点検作業台1の収納状態の正面図である。図6は、図4に示すA部の拡大図である。
図2〜図5に示すように、点検作業台1は、ベース部2と、乗場板3と、ステイ4と、立て柱5と、スイッチ投入体6と、収納確認スイッチ7と、係合機構8とを有している。ベース部2、乗場板3、ステイ4、立て柱5、スイッチ投入体6、及び係合機構8は、本発明に係る作業台本体を構成する。
[ベース部]
ベース部2は、ブラケット材10を介して昇降路100のピット壁に固定されている。また、ベース部2は、一対の縦部材21,22と、これら縦部材21,22を連結する横部材23,24とを有している。
ベース部2は、ブラケット材10を介して昇降路100のピット壁に固定されている。また、ベース部2は、一対の縦部材21,22と、これら縦部材21,22を連結する横部材23,24とを有している。
一対の縦部材21,22は、上下方向に延びており、所定の距離を空けて互いに水平方向で対向している。これら一対の縦部材21,22には、後述するステイ4が係合する切り欠き25が形成されている。なお、図2には、縦部材21の切り欠き25を示す。一対の縦部材21,22は、水平方向に延びており、適当な距離を空けて上下方向で対向している。一対の縦部材21,22の両端部は、一対の縦部材21,22にそれぞれ固定されている。
縦部材21は、縦部材22よりも長く形成されており、縦部材21の上端部は、縦部材22の上端よりも高い位置に配置されている。そして、縦部材21の上端部には、収納確認スイッチ7や、係合機構8の一部を構成する後述のフック18及びマグネット20が取り付けられている。
[乗場板]
乗場板3は、略長方形の板体からなり、長手方向の一端部が一対の縦部材21,22に軸11を介して回動可能に支持されている。点検作業台1を収納状態にする場合は、乗場板3の長手方向を上下方向と略平行にし(図4及び図5参照)、点検作業台1を拡張状態にする場合は、乗場板3の長手方向を水平方向と略平行にする(図2及び図3参照)。
乗場板3は、略長方形の板体からなり、長手方向の一端部が一対の縦部材21,22に軸11を介して回動可能に支持されている。点検作業台1を収納状態にする場合は、乗場板3の長手方向を上下方向と略平行にし(図4及び図5参照)、点検作業台1を拡張状態にする場合は、乗場板3の長手方向を水平方向と略平行にする(図2及び図3参照)。
[ステイ]
ステイ4は、長方形の枠状に形成されており、長手方向の一端を形成する第1枠辺41と、長手方向の他端を形成する第2枠辺42とを有する。第1枠辺41及び第2枠辺42は、円柱状に形成されており、ステイ4の第1枠辺41は、乗場板3の長手方向の中間部に回動可能に取り付けられている。すなわち、第1枠辺41は、ステイ4の回動軸になっている。
ステイ4は、長方形の枠状に形成されており、長手方向の一端を形成する第1枠辺41と、長手方向の他端を形成する第2枠辺42とを有する。第1枠辺41及び第2枠辺42は、円柱状に形成されており、ステイ4の第1枠辺41は、乗場板3の長手方向の中間部に回動可能に取り付けられている。すなわち、第1枠辺41は、ステイ4の回動軸になっている。
点検作業台1を収納状態にする場合は、ステイ4の長手方向が上下方向と略平行になる。また、点検作業台1を拡張状態にする場合は、ステイ4の第2枠辺42がベース部2の切り欠き25に係合され、乗場板3をその長手方向が水平方向と略平行になるように保持する。ステイ4により保持された乗場板3は、制御盤106の保守点検を行う作業者が乗る作業台となる。すなわち、ステイ4は、乗場板3にかかる荷重を支持する。
[スイッチ投入体]
スイッチ投入体6は、立て柱5と、立て柱5に支持された延長材16と、延長材16に取り付けられた当接板17とを有する。
スイッチ投入体6は、立て柱5と、立て柱5に支持された延長材16と、延長材16に取り付けられた当接板17とを有する。
立て柱5は、一対の柱部材51,52と、複数の安全鎖14とを有する。一対の縦部材21,22は、上下方向に延びており、一対の縦部材21,22と同様に、水平方向で対向している。一対の柱部材51,52の長手方向の一端部(下端部)は、乗場板3の長手方向の他端部に軸13を介して回動可能に支持されている。
点検作業台1を収納状態にする場合は、立て柱5を乗場板3と略平行にして、立て柱5及び乗場板3を折り畳む。一方、点検作業台1を拡張状態にする場合は、立て柱5を乗場板3と直交するように立設する。
複数の安全鎖14の一端は、柱部材51に取り付けられている。一方、複数の安全鎖14の他端は、柱部材52に設けられた鎖フック部53(図5参照)に着脱可能に掛けられる。複数の安全鎖14は、例えば、点検作業台1を収納状態にした際に、鎖フック部53から外され、点検作業台1を拡張状態にした際に、鎖フック部53に掛けられる。これにより、複数の安全鎖14は、立設された一対の柱部材51,52間に架け渡される。
延長材16は、細長な板状に形成されており、長手方向の一端が立て柱5の柱部材51に軸15を介して回動可能に支持されている。これにより、延長材16は、柱部材51の一端よりも突出した延長状態と、柱部材51の一端よりも突出しない折り畳み状態とにすることができる。延長材16の延長状態は、例えば、柱部材51にネジを用いて延長材16を固定することにより維持される。
当接板17は、延長材16の長手方向の他端部に取り付けられている。この当接板17は、点検作業台1を収納状態にし、且つ、延長材16を延長状態にした場合に、収納確認スイッチ7に当接する。また、当接板17は、後述するマグネット20と引き合う磁性体、例えば、鉄、コバルト、ニッケルまたそれらの合金等により形成されている。
[収納確認スイッチ]
収納確認スイッチ7は、防滴又は防水構造のスイッチである。この収納確認スイッチ7は、縦部材21の上端部に取り付けられており、最下階レベルFLより上となる位置に配置されている。点検作業台1を収納状態にすると、収納確認スイッチ7には、当接板17が当接する。その結果、収納確認スイッチ7から出力信号が出力され、これに応じて乗りかご102の昇降が許可されるようになっている。
収納確認スイッチ7は、防滴又は防水構造のスイッチである。この収納確認スイッチ7は、縦部材21の上端部に取り付けられており、最下階レベルFLより上となる位置に配置されている。点検作業台1を収納状態にすると、収納確認スイッチ7には、当接板17が当接する。その結果、収納確認スイッチ7から出力信号が出力され、これに応じて乗りかご102の昇降が許可されるようになっている。
[係合機構]
係合機構8は、フック18と、ピン19と、マグネット20から構成されている。フック18及びマグネット20は、本発明に係る係合部の具体例を示し、ピン19及び上述の当接板17は、本発明に係る被係合部の具体例を示す。フック18は、ベース部2における縦部材21の上部に軸11を介して回動可能に支持されている。このように、軸11を介してフック18と乗場板3を回動可能に支持するため、別々の軸を設ける場合よりも部品点数を削減することができる。
係合機構8は、フック18と、ピン19と、マグネット20から構成されている。フック18及びマグネット20は、本発明に係る係合部の具体例を示し、ピン19及び上述の当接板17は、本発明に係る被係合部の具体例を示す。フック18は、ベース部2における縦部材21の上部に軸11を介して回動可能に支持されている。このように、軸11を介してフック18と乗場板3を回動可能に支持するため、別々の軸を設ける場合よりも部品点数を削減することができる。
ピン19は、延長材16の長手方向の他端部であって、当接板17の下方に設けられている。点検作業台1を収納状態にして延長材16を延長状態にすると、ピン19が、フック18に対応した位置に配置される。そして、ピン19にフック18を掛けることにより、当接板17が収納確認スイッチ7に当接(押圧)した状態を保持する。
マグネット20は、ベース部2における縦部材21の上部であって、収納確認スイッチ7とフック18との間に取り付けられている。点検作業台1を収納状態にして延長材16を延長状態にすると、マグネット20と当接板17が対向する。そして、両者が引き合って吸着することにより、当接板17が収納確認スイッチ7に当接した状態が保持される。
本実施形態では、当接板17をマグネット20と引き合う磁性体により形成した。これにより、収納確認スイッチ7に当接する部品が、マグネット20と引き合う部品を兼ねるため、に部品点数の削減を図ることができる。しかし、本発明に係る係合機構としては、当接板17とは別に、磁性体により形成することでマグネット20と引き合う吸着部材を設けてもよい。
また、本実施形態では、係合機構8として、フック18とピン19との係合と、当接板17とマグネット20との吸着の2組の構成を採用した。しかし、本発明の係合機構としては、上記2組の構成のうちのいずれか一方のみを採用するものであってもよい。
また、本発明の係合機構としては、当接板17が収納確認スイッチ7に当接(押圧)した状態を保持する機構であれば、種々の機構を適用することができる。本発明の係合機構としては、例えば、鍵と錠前を用いた機構や、ネジや結束部材を用いて延長材16を柱部材51に固定する機構などを適用することもできる。
2.点検作業台の使用例
次に、本実施形態における点検作業台1の使用例について、図2〜図7を参照して説明する。図7は、点検作業台の使用例を示す説明図である。
次に、本実施形態における点検作業台1の使用例について、図2〜図7を参照して説明する。図7は、点検作業台の使用例を示す説明図である。
[収納状態]
エレベーター装置110を運転させる場合は、点検作業台1を収納状態にする。収納状態において、点検作業台1の立て柱5及び乗場板3は、ベース部2側に折り畳まれ、ピット壁に沿うように収納されている(図4及び図5参照)。このとき延長材16は、柱部材51の上方から突出し、柱部材51及び延長材16は一本の棒状になる。すなわち、延長材16が延長状態になっている。
エレベーター装置110を運転させる場合は、点検作業台1を収納状態にする。収納状態において、点検作業台1の立て柱5及び乗場板3は、ベース部2側に折り畳まれ、ピット壁に沿うように収納されている(図4及び図5参照)。このとき延長材16は、柱部材51の上方から突出し、柱部材51及び延長材16は一本の棒状になる。すなわち、延長材16が延長状態になっている。
また、収納状態において、ベース部2の縦部材21に取り付けたフック18は、延長材16に設けたピン19に掛けられていると共に、縦部材21に取り付けたマグネット20は、延長材16に取り付けた当接板17に吸着する。これにより、当接板17が収納確認スイッチ7を押圧した状態が保持されている。収納確認スイッチ7は、当接板17に押圧されると、制御盤106に出力信号を出力する。その結果、乗りかご102の昇降(エレベーター装置110の運転)が許可される。
このように、本実施形態では、係合機構8によりベース部2(縦部材21)とスイッチ投入体6(延長材16)を係合するため、当接板17の収納確認スイッチ7への当接(押圧)を簡単な構成で確実に保持することができる。その結果、点検作業台1の収納状態において、収納確認スイッチ7から確実に出力信号が出力され、エレベーター装置110が不必要に運転停止することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、縦部材21に取り付けたマグネット20が延長材16に取り付けた当接板17に吸着するため、震動等による当接板17のガタツキを抑制或いは防止することができる。その結果、当接板17の収納確認スイッチ7への当接(押圧)を確実に保持することができる。
また、火災が発生した場合には、エレベーター装置110を用いて消火活動が行われ、昇降路100の下部であるピットに水が浸入する。点検作業台1の収納確認スイッチ7は、最下階レベルFLより上に配置されているため、ピットに浸水した水は、収納確認スイッチ7に到達する前に最下階から外へ流れる。したがって、収納確認スイッチ7が浸水により破損する心配が無く、エレベーター装置110の運転を継続することができる。
また、収納確認スイッチ7は、防滴又は防水構造のスイッチであるため、昇降路100の上方から散水されても、収納確認スイッチ7が破損する心配は無い。なお、本発明に係る収納確認スイッチとしては、防滴又は防水構造のスイッチに限定されるものでは無く、例えば、防水カバーなどを設けて、昇降路100の上方から散水された水の浸入を防いでもよい。
[拡張状態]
制御盤106の保守点検を行う場合は、点検作業台1を拡張状態にする。点検作業台1を収納状態から拡張状態にするには、ベース部2の縦部材21に取り付けたフック18を延長材16に設けたピン19から外す。また、延長材16に取り付けた当接板17と縦部材21に取り付けたマグネット20との吸着を解除する。
制御盤106の保守点検を行う場合は、点検作業台1を拡張状態にする。点検作業台1を収納状態から拡張状態にするには、ベース部2の縦部材21に取り付けたフック18を延長材16に設けたピン19から外す。また、延長材16に取り付けた当接板17と縦部材21に取り付けたマグネット20との吸着を解除する。
次に、乗場板3を持ち上げてベース部2に対して回動させ、乗場板3の長手方向を水平方向と略平行にする(図2及び図3参照)。これにより、乗場板3の平面が、水平方向と略平行になる。そして、ステイ4をベース部2の縦部材21,22に設けた切り欠き25に係合し、乗場板3を水平状態に保つ。
次に、立て柱5の柱部材51,52を乗場板3の平面と直交するように立設し、一端が柱部材51に取り付けられた安全鎖14の他端を柱部材52に取り付ける。その結果、点検作業台1が拡張状態になる。そして、作業者は、図示しないタラップを用いて乗場板3上に載って、制御盤106の保守点検を行う。
また、作業時に、立て柱5の柱部材51と連結された延長材16が作業の邪魔となる場合は、柱部材51に対して延長材16を回動させて、折り畳み状態にしてもよい(図7参照)。これにより、作業者が延長材16にぶつからないようすることができる。そして、点検作業台1を用いた保守点検が終了すると、前述と逆の手順で乗場板3及び立て柱5を折り畳んで、点検作業台1を拡張状態から収納状態にする。
なお、点検作業台1を拡張状態から収納状態にする場合は、延長材16を延長状態にする。これにより、乗場板3及び立て柱5を折り畳んだときに、延長材16に設けた当接板17が収納確認スイッチ7及びマグネット20に対向し、収納確認スイッチ7を押圧すると共にマグネット20と吸着する。
本実施形態の点検作業台1によれば、収納確認スイッチ7を最下階レベルFLより上に配置することにより、消火活動時に、昇降路100下部のピットに水が侵入しても、収納確認スイッチ7が浸水により破損する心配がない。また、収納確認スイッチ7が防滴又は防水構造のスイッチであるため、昇降路100の上方からの散水があっても、収納確認スイッチ7が浸水により破損する心配がない。したがって、防滴・防水性に優れた点検作業台1を実現することができる。
また、点検作業台1を収納状態にした場合に、フック18をピン19に掛けると共に、マグネット20に当接板17を吸着させることにより、ベース部2の縦部材21とスイッチ投入体6の延長材16を係合させる。その結果、当接板17の収納確認スイッチ7への押圧(当接)を確実に保持することができ、エレベーター装置110が不必要に運転停止することを防ぐことができる。
さらに、スイッチ投入体6を、立て柱5と、一端部が立て柱5に軸15を介して回動可能に支持される延長材16と、この延長材16の他端部に取り付けられた当接板17から構成した。これにより、立て柱5に対して延長材16を回動させて、立て柱5の一端よりも突出しない折り畳み状態にすることができ、スイッチ投入体6が作業に支障を来すことを防ぐことができる。
なお、本発明に係るスイッチ投入体としては、立て柱5と当接板17のみであってもよい。この場合は、立て柱5の柱部材51の一端部に当接板17を取り付け、柱部材51の長さを、収納状態において当接板17が収納確認スイッチ7及びマグネット20に対向する長さに設定する。
また、本実施の形態では、柱部材51が軸15を介して延長材16を回動可能に支持する構成とした。しかしながら、本発明に係る延長材としては、回動するものに限定されず、例えば、柱部材(立て柱)にスライド移動可能に取り付けられていてもよい。また、本発明に係る延長材としては、柱部材(立て柱)に着脱可能に構成されていてもよい。
また、本実施の形態では、ベース部2の縦部材21にマグネット20を取り付けて、スイッチ投入体6に当接板17を設ける構成とした。しかし、本発明に係る係合機構としては、スイッチ投入体にマグネットを設け、そのマグネットと引き合う部材をベース部に設ける構成にしてもよい。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、上述した実施形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…点検作業台、 2…ベース部、 3…乗場板、 4…ステイ、 5…立て柱、 6…スイッチ投入体、 7…収納確認スイッチ、 8…係合機構、 10…ブラケット材、 11,13,15…軸、 14…安全鎖、 16…延長材、 17…当接板、 18…フック、 19…ピン、 20…マグネット、 21,22…縦部材、 23,24…横部材、 41…第1枠辺、 42…第2枠辺、 51,52…柱部材、 53…鎖フック部、 100…昇降路、 101…一対のかご用ガイドレール、 102…乗りかご、 103…一対のおもり用ガイドレール、104…つり合いおもり、 105…巻上機、 106…制御盤、 110…エレベーター装置
Claims (6)
- 昇降路の下部に配置され、昇降路内に配置された機器の保守点検時に収納状態から拡張されて拡張状態になる折り畳み式の点検作業台において、
前記収納状態と前記拡張状態に変形可能な作業台本体と、
前記作業台本体に設けられ、前記作業台本体が前記収納状態になった場合に出力信号を出力する収納確認スイッチと、を備え
前記収納確認スイッチは、前記昇降路における最下階レベルよりも上に配置されている
ことを特徴とする点検作業台。 - 前記作業台本体は、前記昇降路の壁面に固定されたベース部と、前記ベース部に軸を介して回動可能に支持された乗場板と、前記乗場板に移動可能に支持され、前記収納状態において前記収納確認スイッチに当接するスイッチ投入体と、前記収納状態において前記ベース部と前記スイッチ投入体を係合させる係合機構とを有し、
前記収納確認スイッチは、前記ベース部の上部に配置され、前記スイッチ投入体が当接することにより前記出力信号を出力し、
前記係合機構は、前記ベース部と前記スイッチ投入体を係合させて、当該スイッチ投入体の前記収納確認スイッチへの当接を保持する
ことを特徴とする請求項1に記載の点検作業台。 - 前記係合機構は、前記ベース部に設けられた係合部と、前記スイッチ投入体に設けられ、前記係合部が係合する被係合部とからなる
ことを特徴とする請求項2に記載の点検作業台。 - 前記係合機構は、前記ベース部の上部又は前記スイッチ投入体に設けられたマグネットと、前記スイッチ投入体又は前記ベース部の上部に設けられ、前記マグネットと引き合う部材とからなる
ことを特徴とする請求項2に記載の点検作業台。 - 前記スイッチ投入体は、前記乗場板に軸を介して回動可能に支持される立て柱と、前記立て柱に軸を介して回動可能に支持される延長材と、前記延長材に取り付けられた当接板とを有し、
前記延長材は、前記拡張状態において前記立て柱に対して回動し、当該立て柱よりも上方に突出しない折り畳み状態に変位可能である
ことを特徴とする請求項2に記載の点検作業台。 - 昇降路内に配置された乗りかごと、
前記昇降路内に配置されたつり合いおもりと、
前記乗りかごと前記つり合いおもりとを連結したロープと、
昇降路内に配置され、前記ロープが巻き掛けられた巻上機と、
前記昇降路の下部に配置され、前記昇降路内に配置された機器の保守点検時に収納状態から拡張状態に拡張される折り畳み式の点検作業台と、を備え、
前記点検作業台は、
前記収納状態と前記拡張状態に変形可能な作業台本体と、
前記作業台本体に設けられ、前記作業台本体が前記収納状態になった場合に出力信号を出力する収納確認スイッチと、を有し、
前記収納確認スイッチは、前記昇降路における最下階レベルよりも上に配置されている
ことを特徴とするエレベーター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017230106A JP2019099301A (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 点検作業台及びエレベーター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017230106A JP2019099301A (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 点検作業台及びエレベーター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019099301A true JP2019099301A (ja) | 2019-06-24 |
Family
ID=66975642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017230106A Pending JP2019099301A (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | 点検作業台及びエレベーター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019099301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7435887B1 (ja) | 2023-06-28 | 2024-02-21 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | エレベーターの足場装置及びエレベーター装置 |
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2017
- 2017-11-30 JP JP2017230106A patent/JP2019099301A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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