JP2019098845A - 車両後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロープを車室内に収納した収納状態においても車室内に容易にアプローチ可能であって、車室内の空間を有効利用しやすい車両後部構造の提供を目的とした。【解決手段】車両後部構造10は、スロープ20を備えた車両1の後方を構成するものである。スロープ20は、第一スロープ構成体30と、第二スロープ構成体40と、介在部材50とを有する。第一スロープ構成体30は、一端側が車両1に対して揺動可能なように連結されると共に、他端側において第二スロープ構成体40が屈曲可能なように連結されたものである。スロープ20を収納状態とすると、第二スロープ構成体40が第一スロープ構成体30に対して上方に配置されると共に、介在部材50により支持された状態になる。また、第二スロープ構成体40が、車両1のフロア面3の延長上に配置された状態になる。【選択図】図1
Description
本発明は、スロープを備えた車両の車両後部構造に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているスロープ付自動車のように、スロープを備えた車両後部構造を有する車両が提供されている。このスロープ付自動車は、車体高さを調整可能なサスペンション機構と、車室内への収納状態と地上に先端が接するスロープ形成状態との間で移動可能なスロープ材とを備え、スロープ形成時にサスペンション機構にて車体後部を降下させることができるようにしたものである。また、このスロープ付自動車においては、車体の後部ドアが閉じたことを検出する後部ドア閉検出センサが設けられ、この後部ドア閉検出センサからの検出信号に基づいて車体後部を上昇復帰させるようにサスペンション機構が制御される。特許文献1に開示されている従来技術では、このような構成とすることで、スロープ材を上げて後部ドアを閉じると車体後部が自動的に上昇復帰するようにし、操作が簡単で利便性の高いスロープ付自動車を提供しようとしている。
上述したように、特許文献1のスロープ付自動車は、車体後部が後部ドアの開閉に連動して昇降することにより、スロープを利用する際の利便性に配慮がなされたものである。しかしながら、上述したスロープ付自動車においては、スロープを車室内に収納した状態において車室内を有効利用する観点からすると、さらなる改善の余地を有している。
具体的には、特許文献1の図2や図4に示されているように、このスロープ付自動車においては、車両後部において立設された状態でスロープが車室内に収納される。そのため、スロープを使用しない場合には、後部ドアを開けても車室内に容易にアプローチすることができず、荷物等を出し入れする等に支障が生じる懸念があるという問題がある。
そこで本発明は、スロープを車室内に収納した収納状態においても車室内に容易にアプローチ可能であって、車室内の空間を有効利用しやすい車両後部構造の提供を目的とした。
の提供を目的とした。
の提供を目的とした。
上述の課題を解決すべく提供される本発明は、前記第一スロープ構成体及び前記第二スロープ構成体の連結部分において前記スロープを屈曲させることにより前記収納状態になり、前記収納状態において前記第一スロープ構成体及び前記第二スロープ構成体のうち上方に配置される構成体が前記介在部材により支持されると共に、上方に配置される前記構成体の床面が、前記車両のフロア面に対して前記車両の後方側に並ぶように配置された状態になることを特徴とするものである。
本発明の車両後部構造では、第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体を連結部分において屈曲させ、折り畳まれた状態でスロープを車室内に収納した状態(収納状態)とすることができる。また、収納状態にすると、第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体のうち上方に配置される構成体の床面が、車両のフロア面に対して車両後方側に並ぶように配置された状態になる。そのため、本発明の車両後部構造は、収納状態とすることにより、スロープが車両のフロア面以下の空間に収納された状態とすることができる。従って、本発明によれば、スロープを車室内に収納した収納状態においても車室内に容易にアプローチ可能な車両後部構造を提供できる。
また、本発明の車両後部構造では、収納状態とすると第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体のうち上方に配置される構成体の床面が、車両のフロア面に対して車両後方側に並んだ状態になるのに加え、介在部材を介して支持された状態になる。そのため、本発明の車両後部構造では、収納状態において第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体のうち上方に配置されるものをフロア面と同様に活用することができる。従って、本発明の車両後部構造によれば、車室内の空間をより一層有効活用できる。
なお、本発明において、第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体のうち上方に配置される構成体の床面が車両のフロア面に対して車両の後方側に並ぶように配置された状態とは、フロア面の延長上に前述の床面が存在している状態だけでなく、フロア面と前述の床面との間に上下方向や車両前後方向などに多少の不連続部分や段差が形成された状態も含む概念である。
上述した本発明の車両後部構造は、前記収納状態において前記第一スロープ構成体及び前記第二スロープ構成体のうち上方となるものの床面をなす床材が、前記収納状態において前記車両のフロア面に到達した状態になるものであることが望ましい。
かかる構成によれば、収納状態において第一スロープ構成体及び第二スロープ構成体のうち上方となるものの床材を、車両のフロア面の延長として有効活用できる。
上述した本発明の車両後部構造は、前記第一スロープ構成体が、床面をなす第一スロープ床材と、前記第一スロープ床材を支持する第一スロープ支持体とを有し、前記第一スロープ支持体の一端側において前記車両に対して揺動可能なように支持されており、前記第二スロープ構成体が、床面をなす第二スロープ床材と、前記第二スロープ床材を支持する第二スロープ支持体とを有し、前記第二スロープ支持体の一端側と前記第一スロープ支持体の他端側とが揺動可能なように連結されており、前記展開状態において、前記第二スロープ床材が、前記第一スロープ支持体と前記第二スロープ支持体との連結箇所を越えて前記第一スロープ構成体側に延出された状態になり、前記収納状態において、前記第二スロープ構成体が前記第一スロープ構成体よりも上方に配置され、前記第二スロープ床材が前記車両のフロア面に到達した状態になるものであることが好ましい。
本発明の車両後部構造は、展開状態において、第二スロープ床材が第一スロープ支持体と第二スロープ支持体との連結箇所を越えて第一スロープ構成体側に延出された状態になる。すなわち、本発明の車両後部構造では、展開状態において、第一スロープ支持体と第二スロープ支持体との連結箇所をオーバーラップするように第二スロープ床材が配置される。このようにすることで、スロープを展開状態として使用することで作用する荷重が、第一スロープ支持体と第二スロープ支持体との連結箇所に集中するのを抑制する効果が期待できる。
また、本発明の車両後部構造は、収納状態において第二スロープ構成体が前記第一スロープ構成体よりも上方に配置され、第二スロープ床材が前記車両のフロア面に到達した状態になる。そのため、本発明の車両後部構造は、収納状態において第二スロープ床材を、車両のフロア面の延長として有効活用できる。
上述した本発明の車両後部構造は、前記第一スロープ構成体の一端側に、前記第一スロープ構成体を前記車両に対して揺動可能なように連結する第一ヒンジ部と、前記第一スロープ構成体の他端側と前記第二スロープ構成体の一端側とを揺動可能なように連結する第二ヒンジ部と、前記第二スロープ構成体の他端側に設けられた把持部とを有し、前記収納状態において、前記把持部が前記第二ヒンジ部に対して前記車両の後方側に配置された状態になるものであることが望ましい。
本発明の車両後部構造では、第一スロープ構成体の一端側が第一ヒンジ部を介して車両に対して揺動可能なように連結されると共に、第一スロープ構成体の他端側と第二スロープ構成体の一端側とが第二ヒンジ部を介して揺動可能に連結されている。そのため、本発明の車両後部構造では、第二スロープ構成体の他端側に設けられた把持部を持って操作することにより、スロープを車室内に収納したり展開したりする作業を行える。さらに、本発明の車両後部構造では、収納状態において把持部が第二ヒンジ部に対して車両の後方側に配置された状態になる。そのため、スロープを車室から展開したり、車室に収納したりする作業を車両後方から容易に行うことができる。
本発明によれば、スロープを車室内に収納した収納状態においても車室内に容易にアプローチ可能であって、車室内の空間を有効利用しやすい車両後部構造を提供できる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両後部構造10について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、車両後部構造10は、車両1の後方部分を構成するものである。車両後部構造10は、スロープ20を備えている。車両後部構造10は、後部ドア(図示せず)を開くことにより、スロープ20を車室に対して出し入れし、例えば車いすのまま乗車するなどの用途に利用できる。
スロープ20は、車室内に収納された収納状態と、車両1の後方に向けて展開した展開状態とに適宜切り替えて使用できる。スロープ20を展開状態にすることで、地面から車室に続くように傾斜した斜面を形成することができる。スロープ20は、第一スロープ構成体30と、第二スロープ構成体40と、介在部材50とを備えている。
第一スロープ構成体30は、第一スロープ床材32と、一対の第一スロープ支持体34,34とを有する。第一スロープ床材32は、第一スロープ構成体30の床面をなす床材である。第一スロープ床材32は、単一の板体によって構成されていても良いが、複数の板材により構成されていても良い。
第一スロープ支持体34,34は、第一スロープ床材32を支持するためのものである。第一スロープ支持体34,34は、スロープ20の幅方向両端に、スロープ20の長手方向に向けて延びるように対向配置されている。第一スロープ支持体34,34は、第一スロープ床材32を支持できるものであればいかなるものによって形成いても良いが、本実施形態では略「L」字型の断面形状を有する鋼材によって形成されている。第一スロープ支持体34は、支持面34aと立設面34bとが互いに略直行するように設けられた長尺体である。第一スロープ支持体34は、支持面34aが第一スロープ床材32に対して固定され、立設面34bが第一スロープ床材32の幅方向の端部に沿って第一スロープ床材32の表面側に突出するように取り付けられている。そのため、第一スロープ構成体30は、両サイドに設けられた第一スロープ支持体34,34の立設面34b,34bが、スロープ20上を通過する車いす等の落下防止用の部材として機能する。
図2に示すように、第一スロープ構成体30は、第一スロープ支持体34,34の一端側(基端側)に第一スロープ床材32が固定されているが、他端側(先端側,第二スロープ構成体40側)の部分には第一スロープ床材32が設けられていない。このように、第一スロープ構成体30は、第一スロープ支持体34,34において第二スロープ構成体40側の部分に、第一スロープ床材32が取り付けられていない領域(空隙部35)が設けられている。
第一スロープ構成体30は、第一ヒンジ部36,36により、一端側(基端側)において車両1に対して揺動可能なように連結されている。第一ヒンジ部36,36は、それぞれ第一スロープ支持体34,34の一端側(基端側)に設けられている。
第二スロープ構成体40は、第一スロープ構成体30と同様に第二スロープ床材42と、一対の第二スロープ支持体44,44とを有する。第二スロープ床材42は、第二スロープ構成体40の床面をなす床材である。第二スロープ床材42は、単一の板体によって構成されていても良いが、複数の板材により構成されていても良い。
第二スロープ支持体44,44は、第二スロープ床材42を支持するためのものである。第二スロープ支持体44,44は、スロープ20の幅方向両端に、スロープ20の長手方向に向けて延びるように対向配置されている。第二スロープ支持体44,44は、第二スロープ床材42を支持できるものであればいかなるものによって形成いても良いが、本実施形態では略「L」字型の断面形状を有する鋼材によって形成されている。第二スロープ支持体44は、支持面44aと立設面44bとが互いに略直行するように設けられた長尺体である。第二スロープ支持体44は、支持面44aが第二スロープ床材42に対して固定され、立設面44bが第二スロープ床材42の幅方向の端部に沿って第二スロープ床材42の表面側に突出するように取り付けられている。そのため、第二スロープ構成体40は、第一スロープ構成体30と同様に、両サイドに設けられた第二スロープ支持体44,44の立設面44b,44bが、スロープ20上を通過する車いす等の落下防止用の部材として機能する。
図2に示すように、第二スロープ構成体40は、第二スロープ支持体44,44の支持面44a,44aの全域に亘って第二スロープ床材42が取り付けられているだけでなく、第二スロープ床材42が第二スロープ支持体44,44の一端側(基端側)から第一スロープ構成体30側に向けて突出するように延出されている。このように、第二スロープ構成体40は、第一スロープ構成体30側の部分に、第二スロープ床材42が延出された領域(延出部45)が設けられている。
第二スロープ構成体40は、第二ヒンジ部46,46により、一端側(基端側)において第一スロープ構成体30に対して揺動可能なように連結されている。第二ヒンジ部46,46は、それぞれ第一スロープ支持体34,34の他端側(先端側)と、第二スロープ支持体44,44の一端側(基端側)とに亘って設けられている。
第二スロープ構成体40は、先端側(スロープ20の展開状態において地面に設置する側)に把持部48を備えている。把持部48は、第二スロープ構成体40を把持可能なものであればいかなるものであっても良いが、スロープ20の使用時に邪魔にならず、かつ使用者がしっかりと把持できるものであることが望ましい。本実施形態では、第二スロープ床材42の先端側であって幅方向略中央の位置に把持部48が設けられている。
介在部材50は、スロープ20を収納状態とした際に第一スロープ構成体30と第二スロープ構成体40との間に介在する部材である。介在部材50は、スロープ20を収納状態とした際に第一スロープ構成体30に対して上方側に配置される第二スロープ構成体40を支持することができる。介在部材50は、第二スロープ構成体40を支持できるものであれば、いかなる形状、いかなる材質のものであっても良い。具体的には、介在部材50は、ゴム等の弾性体や樹脂等、様々な材質によって形成することができる。また、介在部材50は、収納状態とした際にその取り付け位置において第一スロープ構成体30と第二スロープ構成体40との間に形成される空隙の高さと略同一の高さのものとすることができる。介在部材50は、第一スロープ構成体30及び第二スロープ構成体40のいずれか一方のみに設けられていても、双方に設けられていても良い。本実施形態では、第一スロープ構成体30の裏面側であって、第二ヒンジ部46,46よりも第一ヒンジ部36,36側の位置(第一ヒンジ部36,36の近傍)に、ゴム等の弾性体によって形成された介在部材50が取り付けられている。
車両後部構造10は、スロープ20を折り畳んで車室内に収納した収納状態と、スロープ20を車両1の後方に向けて展開した展開状態とに適宜切り替えて使用できる。具体的には、図1(a)に示すように、第一スロープ構成体30及び第二スロープ構成体40の連結部分においてスロープ20を略「く」字型に屈曲させることにより収納状態とすることができる。スロープ20が収納状態とされると、第一スロープ構成体30の裏面と第二スロープ構成体40の裏面とが対向し、第一スロープ構成体30の上方に第二スロープ構成体40が配置された状態になる。収納状態においては、車両1の後部に設けられた傾斜面2に沿って第一スロープ構成体30が配置された状態になる。
また、収納状態においては、第一スロープ構成体30と第二スロープ構成体40との間に介在部材50が介在した状態になる。第二スロープ構成体40は、介在部材50によって支持されて略水平になる。これにより、第二スロープ構成体40は、車両1のフロア面3の延長上に位置した状態になる。また、第二スロープ構成体40の延出部45が、フロア面3まで到達した状態なる。これにより、フロア面3と第二スロープ構成体40とが、略隙間なく連続した状態になる。
収納状態においては、第二ヒンジ部46,46が車両1の前方側に配置されるのに対し、把持部48が車両1の後方側に位置している。そのため、スロープ20は、車両1の後部ドアから把持部48に対して容易にアクセスできる。
スロープ20は、車両1の後部において把持部48を把持し、手前に引き出す操作を行うことで展開状態とすることができる。具体的には、把持部48を把持して第二スロープ構成体40を斜め上方に持ち上げると、図1(b)に示すように第一スロープ構成体30が立ち上がり、第二スロープ構成体40が後方に突き出た状態になる。この状態からさらに把持部48を把持したまま引き出し、第二スロープ構成体40の先端部を地面に接地させると、図1(c)に示すように第一スロープ構成体30から第二スロープ構成体40に亘って直線的に延びた状態になる。この状態になると、スロープ20から車両1の後部に設けられた傾斜面2に亘って連続した状態になる。
スロープ20を展開状態にすると、第二スロープ床材42の延出部45が、第一スロープ支持体34,34と第二スロープ支持体44,44との連結箇所を越えて第一スロープ構成体30側に延出された状態になる。また、第二スロープ床材42の延出部45が、第一スロープ床材32の空隙部35に到達し、空隙部35にある第一スロープ支持体34,34の上に載る。これにより、第一スロープ床材32及び第二スロープ床材42が、略隙間なく連続した状態になる。また、展開状態になると、車両1の前方側から後方側に向けて第一スロープ構成体30、第二スロープ構成体40の順番で配置されると共に、第一ヒンジ部36,36、第二ヒンジ部46,46、及び把持部48の順番で配置された状態になる。
上述したように、本実施形態の車両後部構造10では、第一スロープ構成体30及び第二スロープ構成体40を連結部分において屈曲させて折り畳み、収納状態とすることができる。また、収納状態にすると、第一スロープ構成体30に対して上方に配置される第二スロープ構成体40が、フロア面3の延長上に位置した状態になる。そのため、車両後部構造10は、収納状態とすることにより、スロープ20が車両1のフロア面3よりも低い位置にある空間(本実施形態では傾斜面2が設けられた箇所)に収納することができる。従って、上述した構成によれば、スロープ20を車室内に収納した収納状態においても車両1の後部において車室内に荷物を出し入れするなどの作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の車両後部構造10では、収納状態とすると第二スロープ構成体40が、車両1のフロア面3の延長上に位置した状態になるだけでなく、介在部材50により支持された状態になる。そのため、車両後部構造10は、収納状態において第二スロープ構成体40をフロア面3と同様に活用することができる。なお、本実施形態では、第二スロープ構成体40が第一スロープ構成体30に対して上方に配置される構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での構成変更により第一スロープ構成体30が上方に到来するものであっても良い。
また上述したように、車両後部構造10では、収納状態において第二スロープ構成体40の第二スロープ床材42に延出部45が設けられており、この延出部45が収納状態において車両1のフロア面3に到達した状態になる。そのため、収納状態において第二スロープ床材42が車両1のフロア面3に連続した状態になり、荷室等としての使い勝手がさらに向上する。
上述したように、本実施形態の車両後部構造10では、スロープ20を展開状態とすると、第二スロープ床材42の延出部45が第一スロープ支持体34と第二スロープ支持体44との連結箇所を越えて第一スロープ構成体30側に延出され、延出部45が第一スロープ支持体34,34に支持された状態になる。これにより、第一スロープ支持体34と第二スロープ支持体44との連結箇所をオーバーラップするように第二スロープ床材42が配置された状態になる。このような構成とすることで、スロープ20を展開状態として使用することで作用する荷重が、第一スロープ支持体34と第二スロープ支持体44との連結箇所に集中するのを抑制する効果が期待できる。
なお、本実施形態では、第二スロープ床材42に延出部45を設け、収納状態としたスロープ20とフロア面3との間に大きな空隙が生じるのを抑制する等した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、例えばフロア面3側の形状を最適化するなどして、収納状態としたスロープ20とフロア面3との間に大きな空隙が生じるのを抑制する等しても良い。
また、上述した車両後部構造10においては、第一スロープ構成体30の一端側が第一ヒンジ部36を介して車両1に対して揺動可能なように連結されると共に、第一スロープ構成体30の他端側と第二スロープ構成体40の一端側とが第二ヒンジ部46を介して揺動可能に連結されている。そのため、本実施形態の車両後部構造10では、第二スロープ構成体40の他端側に設けられた把持部48を持って操作することにより、スロープ20を車室内に収納したり展開したりする作業を行える。さらに、本実施形態の車両後部構造10では、収納状態において把持部48が第二ヒンジ部46に対して車両1の後方側に配置された状態になる。そのため、スロープ20を車室から展開したり、車室に収納したりする作業を車両1の後方から容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、収納状態とした際に、第一スロープ構成体30及び第二スロープ構成体40のうち上方に配置される構成体(本実施形態では第二スロープ構成体40)の床面をなす第二スロープ床材42が車両1のフロア面3の延長上に配置され、略面一となる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、車両後部構造10は、収納状態とした際に、第一スロープ構成体30及び第二スロープ構成体40のうち上方に配置される構成体が車両1のフロア面3の後方側に並ぶように配置された状態になるものであれば良く、フロア面3と床面との間に上下方向や車両前後方向などに多少の不連続部分や段差が形成されるものであっても良い。
本発明の車両後部構造は、スロープを備えた車両全般において好適に利用することができる。
1 :車両
3 :フロア面
10 :車両後部構造
20 :スロープ
30 :第一スロープ構成体
32 :第一スロープ床材
34 :第一スロープ支持体
36 :第一ヒンジ部
40 :第二スロープ構成体
42 :第二スロープ床材
44 :第二スロープ支持体
46 :第二ヒンジ部
48 :把持部
50 :介在部材
3 :フロア面
10 :車両後部構造
20 :スロープ
30 :第一スロープ構成体
32 :第一スロープ床材
34 :第一スロープ支持体
36 :第一ヒンジ部
40 :第二スロープ構成体
42 :第二スロープ床材
44 :第二スロープ支持体
46 :第二ヒンジ部
48 :把持部
50 :介在部材
Claims (1)
- スロープを備えた車両の後方を構成する車両後部構造であって、
前記スロープが、
車室内に収納した収納状態と、前記車両の後方に向けて展開した展開状態とに切り替え可能であって、第一スロープ構成体と、第二スロープ構成体と、介在部材とを有し、前記第一スロープ構成体の一端側が前記車両に対して揺動可能なように連結されると共に、前記第一スロープ構成体の他端側において前記第二スロープ構成体が前記第一スロープ構成体に対して屈曲可能なように連結されたものであり、
前記第一スロープ構成体及び前記第二スロープ構成体の連結部分において前記スロープを屈曲させることにより前記収納状態になり、前記収納状態において前記第一スロープ構成体及び前記第二スロープ構成体のうち上方に配置される構成体が前記介在部材により支持されると共に、上方に配置される前記構成体の床面が、前記車両のフロア面に対して前記車両の後方側に並ぶように配置された状態になることを特徴とする車両後部構造。
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